JP2002211380A - 車両姿勢安定制御装置 - Google Patents

車両姿勢安定制御装置

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JP2002211380A
JP2002211380A JP2001009111A JP2001009111A JP2002211380A JP 2002211380 A JP2002211380 A JP 2002211380A JP 2001009111 A JP2001009111 A JP 2001009111A JP 2001009111 A JP2001009111 A JP 2001009111A JP 2002211380 A JP2002211380 A JP 2002211380A
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Japan
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yaw moment
vehicle
disturbance
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control command
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JP2001009111A
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English (en)
Inventor
Osamu Yanai
理 谷内
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横風外乱や路面外乱に対し車両姿勢を安定さ
せることができる車両姿勢安定制御装置の提供。 【解決手段】 車両にヨーモーメントを発生させるヨー
モーメント発生装置21と、車両に作用している外乱ヨ
ーモーメント量を求める外乱ヨーモーメント検出手段2
7と、外乱ヨーモーメント検出手段27で検出された外
乱ヨーモーメント量に基づき外乱抑制ヨーモーメント量
を求める外乱抑制ヨーモーメント演算手段28と、外乱
抑制ヨーモーメント演算手段28で演算された外乱抑制
ヨーモーメント量をヨーモーメント発生装置21で発生
させるための制御指令値を求める制御指令値演算手段2
9と、車両の非操舵状態を検出する非操舵状態検出手段
26と、非操舵状態検出手段26で車両の非操舵状態が
検出された時は制御指令値演算手段29で演算された制
御指令値をヨーモーメント発生装置21に出力する車両
姿勢制御手段30と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右輪への駆動力
の配分制御や左右輪の制動力の可変制御などを行う手段
により車両に制御ヨーモーメントを発生させて横風外乱
や路面外乱に対する車両姿勢を安定させる車両姿勢安定
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右輪への駆動力の配分制御や左
右輪の制動力の可変制御などを行う手段により車両に制
御ヨーモーメントを発生させるものとしては、例えば、
特開平11−115628号公報に記載された「車両の
ヨー運動制御装置」が知られている。この従来技術は、
図18のブロック図に示すように、車両に生じているヨ
ーモーメンを推定する推定ヨーモーメント演算手段と、
目標ヨーモーメントを演算する目標ヨーモーメント演算
手段と、推定ヨーモーメントを目標ヨーモメントと比較
し、その差分に相当する量のヨーモーメント求める比較
判断手段と、この比較判断手段で判断された差分のヨー
モーメントに基づき左右輪への駆動力配分値を求める左
右駆動力配分演算手段と、車両に設けられた左右駆動力
配分装置(ヨーモーメント発生装置)とを備えた構成と
なっている。即ち、従来技術では、推定ヨーモーメント
を目標ヨーモーメントに近接させるようにフィードバッ
クを行いながら左右駆動力配分装置への制御油圧(制御
指令値)を設定することにより、車両にアンチスピン方
向の制御ヨーモーメントを発生させ、これにより、車両
の旋回性能を向上させるようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術にあっては、上述のように、操舵操作がきっかけで発
生する横加速度に基づいて左右駆動力配分制御が開始さ
れるものであって、操舵操作が伴わない横加速度の発
生、例えば、横風外乱やわだち等の路面外乱等を受ける
ことで横加速度が発生した場合に車両姿勢を安定させる
ことは制御対象とはなっていない。即ち、旋回性能向上
とは、ヨーモーメントを積極的に発生させることが主に
なっているのに対し、横風外乱や路面外乱に対する車両
姿勢の安定とはヨーモーメントを積極的に抑制するとい
う逆の制御を行うものであるため、従来の旋回性能向上
制御では、横風外乱や路面外乱に対する車両姿勢の安定
機能を持たせにくいという問題点があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、横風外乱や路面外乱に対し車両姿勢を
安定させることができる車両姿勢安定制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の車両姿勢安定制御装置は、
車両にヨーモーメントを発生させるヨーモーメント発生
装置と、車両に作用している外乱ヨーモーメント量を求
める外乱ヨーモーメント検出手段と、該外乱ヨーモーメ
ント検出手段で検出された外乱ヨーモーメント量に基づ
き外乱抑制ヨーモーメント量を求める外乱抑制ヨーモー
メント演算手段と、該外乱抑制ヨーモーメント演算手段
で演算された外乱抑制ヨーモーメント量を前記ヨーモー
メント発生装置で発生させるための制御指令値を求める
制御指令値演算手段と、車両の非操舵状態を検出する非
操舵状態検出手段と、該非操舵状態検出手段で車両の非
操舵状態が検出された時は前記制御指令値演算手段で演
算された制御指令値を前記ヨーモーメント発生装置に出
力する車両姿勢制御手段と、を備えている手段とした。
【0006】請求項2記載の車両姿勢安定制御装置は、
請求項1記載の発明において、車両に生じているヨーモ
ーメントを推定する推定ヨーモーメント演算手段と、目
標ヨーモーメントを演算する目標ヨーモーメント演算手
段と、前記推定ヨーモーメント演算手段で演算された推
定ヨーモーメントを前記目標ヨーモーメント演算手段で
演算された目標ヨーモメントと比較し、その差分に相当
する量のヨーモーメントを求める比較判断手段と、該比
較判断手段で判断された差分に相当するヨーモーメント
に基づき前記ヨーモーメント発生装置で発生させるため
の制御指令値を求める操舵時制御指令値演算手段と、前
記非操舵状態検出手段で車両の操舵状態が検出された時
は、前記操舵時制御指令値演算手段で演算された制御指
令値を前記ヨーモーメント発生装置に出力する操舵時制
御手段と、を備えている手段とした。
【0007】請求項3記載の車両姿勢安定制御装置は、
請求項1または2に記載の発明において、前記ヨーモー
メント発生装置が、左右輪の制動力を可変制御する制動
力制御装置で構成されている手段とした。
【0008】請求項4記載の車両姿勢安定制御装置は、
請求項1または2に記載の発明において、前記ヨーモー
メント発生装置が、駆動力を左右輪へ配分制御する駆動
力配分装置で構成されている手段とした。
【0009】
【作用】本発明請求項1記載の車両姿勢安定制御装置で
は、上述のように構成されるため、車両走行時におい
て、非操舵状態検出手段で車両の非操舵状態、即ち直線
走行状態が検出された時は、車両姿勢制御手段において
制御指令値演算手段で演算された制御指令値を前記ヨー
モーメント発生装置に出力する。そして、この制御指令
値は、外乱ヨーモーメント検出手段で検出された車両に
作用している外乱ヨーモーメント量に基づき、外乱抑制
ヨーモーメント演算手段で外乱抑制ヨーモーメント量が
求められると共に、この外乱抑制ヨーモーメント量を制
御指令値演算手段でヨーモーメント発生装置で発生させ
るための制御指令値として求められたもので、この制御
指令値に基づいてヨーモーメント発生装置で発生する外
乱抑制ヨーモーメントにより、横風外乱や路面外乱に対
し車両姿勢を安定させることができる。
【0010】請求項2記載の車両姿勢安定制御装置で
は、上述のように構成されるため、車両走行時におい
て、前記非操舵状態検出手段で車両の操舵状態が検出さ
れた時は、操舵時制御手段において、操舵時制御指令値
演算手段で演算された制御指令値を前記ヨーモーメント
発生装置に出力する。そして、この制御指令値は、比較
判断手段において推定ヨーモーメント演算手段で演算さ
れた推定ヨーモーメントを前記目標ヨーモーメント演算
手段で演算された目標ヨーモメントと比較してその差分
に相当する量のヨーモーメント求めると共に、操舵時制
御指令値演算手段においてこの差分のヨーモーメント量
をヨーモーメント発生装置で発生させるための制御指令
値として求められたもので、この制御指令値に基づいて
ヨーモーメント発生装置で発生するヨーモーメントによ
り、操舵時における車両のスピンを防止することができ
る。
【0011】請求項3記載の車両姿勢安定制御装置で
は、上述のように、前記ヨーモーメント発生装置が、左
右輪の制動力を可変制御する制動力制御装置で構成され
るもので、このため、非操舵時において制御指令値演算
手段で演算された制御指令値に基づき制動力制御装置に
おいて左右輪の制動力を可変制御することにより、車両
に外乱抑制ヨーモーメントを発生させ、これにより、横
風外乱や路面外乱に対し車両姿勢を安定させることがで
きる。
【0012】請求項4記載の車両姿勢安定制御装置で
は、上述のように、前記ヨーモーメント発生装置が、駆
動力を左右輪へ配分制御する駆動力配分制御装置で構成
されるもので、このため、非操舵時において制御指令値
演算手段で演算された制御指令値に基づき駆動力配分制
御装置において左右輪の駆動力配分制御を行うことによ
り、車両に外乱抑制ヨーモーメントを発生させ、これに
より、横風外乱や路面外乱に対し車両姿勢を安定させる
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)図1は、発明の実施の形態1の
車両姿勢安定制御装置の構成を示すブロック図であり、
図において21はヨーモーメント発生装置であり、上記
従来技術に開示されている駆動力配分装置や各輪の制動
力を制御可能な制動力制御装置などにより構成される。
26は車両の非操舵状態、即ち直進走行状態を検出する
非操舵状態検出手段、27は車両に作用している外乱ヨ
ーモーメント量を求める外乱ヨーモーメント演算手段、
28は外乱抑制ヨーモーメント量を求める外乱抑制ヨー
モーメント演算手段、29は前記外乱抑制ヨーモーメン
ト演算手段28で演算された外乱抑制ヨーモーメント量
を前記ヨーモーメント発生装置21で発生させるための
制御指令値を求める制御指令値演算手段、30は前記非
操舵状態検出手段26で車両の非操舵状態が検出された
時は前記制御指令値演算手段29で演算された制御指令
値を前記ヨーモーメント発生装置21に出力する車両姿
勢制御手段である。
【0014】図2は前記ヨーモーメント発生装置21の
一例である制動力制御装置を示すものである。この制動
力制御装置は、周知の構造であるので、ごく簡単に説明
すると、マスタシリンダ1とホイルシリンダ3とがブレ
ーキ回路2により接続され、このブレーキ回路2の途中
に、ブレーキユニット11が設けられている。このブレ
ーキユニット11には、ホイルシリンダ3をマスタシリ
ンダ1側に接続させた増圧状態と、ホイルシリンダ3を
ドレン回路4側に接続させた減圧状態と、ホイルシリン
ダ3をマスタシリンダ1とドレン回路4のいずれとも遮
断した保持状態とに切替可能な切替弁5が設けられてい
る。そして、ドレン回路4にはリザーバ6が設けられ、
このリザーバ6に貯留されたブレーキ液をブレーキ回路
2に戻すポンプ7が設けられている。また、ドレン回路
4とマスタシリンダ1とが加給回路8により接続され、
この加給回路8を開閉するイン側ゲート弁9が設けら
れ、また、ブレーキ回路2を開閉するアウト側ゲート弁
10が設けられている。そして、各弁5、9、10およ
びポンプ7の作動を制御するコントロールユニット12
が設けられている。
【0015】以上のように構成された制動力制御装置に
あっては、マスタシリンダ圧が発生していない状態にお
いて、コントロールユニット12の制御に基づき、イン
側ゲート弁9を開弁させる一方でアウト側ゲート弁10
を閉弁させ、かつ、ポンプ7を駆動させると、マスタシ
リンダ1のブレーキ液がポンプ7により加給回路8を介
して吸入されてブレーキ回路2に吐出され、切替弁5の
切替に基づいてこの吐出されたブレーキ液をホイルシリ
ンダ3に供給したり、このようにホイルシリンダ3に供
給したブレーキ液をリザーバ6に逃がしたりすることに
より、制動力を発生させることができる。
【0016】そして、このような制動力を4輪に対して
任意に発生させることにより、車両に制御ヨーモーメン
トを発生させることができる。例えば、車両の直進走行
時に、横風外乱やわだち等の路面外乱等を受けることで
横加速度が発生し車両に外乱ヨーモーメントが作用した
場合、外乱ヨーモーメントによる車両移動方向の車輪側
に制動力を加えることで外乱ヨーモーメントを打ち消す
方向の制御ヨーモーメント(外乱抑制ヨーモーメント)
を発生させ、これにより、車両姿勢を安定させることが
できる。
【0017】本発明の実施の形態1では、ブレーキユニ
ット11がヨーモーメント発生装置21に相当し、ま
た、コントロールユニット12の一部およびこのコント
ロールユニット12に接続されている後述するセンサ
が、前記非操舵状態検出手段26、外乱ヨーモーメント
演算手段27、外乱抑制ヨーモーメント演算手段28、
制御指令値演算手段29、車両姿勢制御手段30に相当
する。
【0018】前記非操舵状態検出手段26は、図3に示
すように、運転者による前輪舵角δを検出する操舵角セ
ンサ35と、該操舵角センサ35で検出された前輪舵角
δ信号に基づいて非操舵状態、即ち車両の直進走行状態
を検出する非操舵状態検出部26aとで構成されてい
る。
【0019】前記外乱ヨーモーメント演算手段27は、
図4に示すように、外乱により車両に作用するヨー角加
速度βyを検出するヨー角加速度センサ38と、該ヨー
角加速度センサ38で検出されたヨー角加速度βy信号
から外乱ヨーモーメントを演算する外乱ヨーモーメント
演算部27aとで構成されている。
【0020】前記ヨー角加速度センサ38は、図5に示
すように、連結部材38aの長手方向前後両端部にそれ
ぞれ横加速度(以下、横Gという)S1、S2を検出す
る横Gセンサ33、33が設けられていて、両横Gセン
サ33、33相互間の距離Lsが一定の値に設定されて
いる。そして、外乱ヨーモーメント演算部27aでは、
次式によりヨー角加速度βyが求められ、 βy=(S1−S2)/Ls さらに、次式により外乱ヨーモーメントMjの演算が行
われる。 Mj=βy×Kj なお、Kjは比例ゲインである。
【0021】外乱抑制ヨーモーメント演算手段28は、
図6に示すように、車速Vを検出する車速センサ36
と、該車速センサ36で検出された車速Vと外乱ヨーモ
ーメント演算手段27で演算された外乱ヨーモーメント
Mjから次式により外乱抑制ヨーモーメントMoを演算
する外乱抑制ヨーモーメント演算部28aとで構成され
ている。なお、外乱抑制ヨーモーメントMoの演算例と
して、 Mo=Mj×0 (V≦50km/h) Mo=Mj×0.5 (50km/h<V≦60km/h) Mo=Mj×1.0 (60km/h<V) 等がある。
【0022】前記制御指令値演算手段29では、前記外
乱抑制ヨーモーメント演算手段28で演算された外乱抑
制ヨーモーメントMoを前記ヨーモーメント発生装置2
1を構成する制動力制御装置で発生させるための制御指
令値が求められる。
【0023】車両姿勢制御手段30は、前記非操舵状態
検出手段26の検出結果に基づき、前記制御指令値演算
手段29で演算された制御指令値を前記ヨーモーメント
発生装置21を構成する制動力制御装置に出力する。
【0024】次に、車両姿勢安定制御装置の制御内容
を、図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、
ステップ101では、操舵角センサ35による前輪舵角
δ検出、車速センサ36による車速Vの検出、ヨー角加
速度センサ38および外乱ヨーモーメント演算部27a
によるヨー角加速度βyの検出が行われ、続くステップ
102では、これらの検出信号の読み込み周期に応じ、
データの読み込みおよび格納が行われる。
【0025】続く、ステップ103では、前輪舵角δを
読み出し、この前輪舵角δに基づき、車両が非操舵状態
(直進走行状態)であるか否かを判定し、YES(非操
舵状態(直進走行状態))である時はステップ104に
進み、NO(操舵状態(旋回走行状態))である時は、
これで1回のフローを終了する。
【0026】前記ステップ104では、前記外乱ヨーモ
ーメント演算手段27においてヨー角加速度βyを読み
出し、外乱ヨーモーメントMjの演算が行われ、続くス
テップ105では、外乱抑制ヨーモーメント演算手段2
8において車速Vを読み出し、この車速Vと外乱ヨーモ
ーメントMjから外乱抑制ヨーモーメントMoの演算が
行われ、最後にステップ106では、前記制御指令値演
算手段29において前記外乱抑制ヨーモーメント演算手
段28で演算された外乱抑制ヨーモーメントMoを前記
ヨーモーメント発生装置21を構成する制動力制御装置
で発生させるための制御指令値の演算が行われると共
に、車両姿勢制御手段30からの制御指令に基づき制御
指令値の出力が行われ、これで1回のフローを終了す
る。
【0027】以上のよう、この発明の実施の形態1で
は、車両の走行中に非操舵状態であると判断されると、
車両姿勢制御手段30による車両姿勢制御が開始され、
車両に外乱が作用している場合は、該外乱と逆方向の外
乱抑制ヨーモーメントMoを車両に作用させることによ
り、横風外乱や路面外乱に対し車両姿勢を安定させるこ
とができるようになるという効果が得られる。
【0028】(発明の実施の形態2)この発明の実施の
形態2の車両姿勢安定制御装置は、前記発明の実施の形
態1に操舵時における車両のスピンを防止する操舵時制
御が追加されたものである。まず、発明の実施の形態2
を説明する前に、前輪舵角δ、ヨーレイトψ、コーナリ
ングパワーC、横力Fなどの関係について説明する。図
8は一般的に用いられる車両の2輪モデルで、図におい
て、FWは前輪、RWは後輪、WPは車両の重心、δは
前輪舵角、△ψはヨーレイト、△△Yは横加速度、βは
スリップ角、C1は前輪コーナリングパワー(2輪
分)、C2は後輪コーナリングパワー(2輪分)、mは
車両質量、Iは車両慣性モーメント、Lはホイールベー
ス、Vは車速を示している。この図のように車速Vで進
んでいる車両のヨーレイト△ψと、スリップ角βとの運
動方程式は、下記の式(11)および(12)に示すと
おりである。 mV(△β+△ψ) =−C1(β+a△ψ/v−δ)−C2(β−b△ψ/V) …(11) I△△ψ =−aC1(β+a△ψ/V−δ)+bC2(β−b△ψ/V) …(12) 図9は、舵角δに対するヨーレイト△ψとスリップ角β
の応答の形を示しているもので、これを舵角入力0とし
て簡略化したものが図10である。
【0029】次に、発明の実施の形態2の車両姿勢安定
制御装置について説明する。なお、この発明の実施の形
態2では、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分に
は同一の符号を付してその説明を省略し、相違点につい
てのみ説明する。図11は、発明の実施の形態2の車両
姿勢安定制御装置の構成を示すブロック図であり、図に
おいて、22は車両挙動に応じた目標ヨーモーメントM
Mを求める目標ヨーモーメント演算手段、23は車両に
生じている推定ヨーモーメントMを検出する推定ヨーモ
ーメント検出手段、24は操舵時制御指令値演算手段、
25は操舵時制御手段である。このように、本発明の実
施の形態2は、推定ヨーモーメント検出手段23におい
て検出した車両に生じている推定ヨーモーメントMと、
目標ヨーモーメント演算手段22が演算した目標ヨーモ
ーメントMMとを比較しその差分(MM−M)に相当す
る量のヨーモーメントを求め、操舵時制御指令値演算手
段24ではその差分(MM−M)に相当する量のヨーモ
ーメントに基づいて制御指令値を演算し、操舵時制御手
段25では、演算されたヨーモーメント発生装置21に
出力し、これにより所定の制御ヨーモーメントを発生さ
せるように構成されている。なお、前記推定ヨーモーメ
ントMと目標ヨーモーメントMMとを比較して両者の差
分(MM−M)を求める部分が請求の範囲の比較判断手
段20を構成している。
【0030】次に、目標ヨーモーメント演算手段22に
ついて詳述する。図12は目標ヨーモーメント演算手段
22の説明図であり、目標ヨーモーメント演算手段22
は、各輪制駆動力演算部22aと、各輪荷重演算部22
bと、各輪スリップ角演算部22dと目標横力演算部2
2gと、目標ヨーモーメント演算部22iとを備え、車
両挙動検出手段としての後述のセンサなどの入力手段に
接続されている。これら入力手段としては、通常OFF
で運転者が制動操作を行った時にONとなるブレーキス
イッチ31と、車両の前後方向加速度(以下、前後Gと
いう)を検出する前後Gセンサ32と、車両の横方向加
速度(以下、横Gという)を検出する横Gセンサ33
と、運転者の操舵角度を検出する操舵角センサ34と、
車両のヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ35と、
車速Vを検出する車速センサ36と、車両のスリップ角
βを検出するスリップ角検出手段37とが設けられてい
る。
【0031】前記各輪制駆動力演算部22aは、4輪の
各輪に作用する制動力および駆動力である制駆動力T
1、T2、T3、T4(ただし、T1は前左輪の制駆動
力、T2は前右輪の制駆動力、T3は後左輪の制駆動
力、T4は後右輪の制駆動力)を求めるもので、ブレー
キスイッチ31がONである時には、その時の前後Gに
相当する制動力が前後で所定の割合で4輪に働いている
とし、ブレーキスイッチ31がOFFである時には、そ
の時の前後Gに相当する駆動力が駆動輪である後輪に働
いているとして、各輪の制駆動力を求めるよう構成され
ている。具体的には、ブレーキスイッチ31からの信号
をBsig、前後Gを△△X、車両重量をmとした場合
に、下記の式に基づいて求める。 Bsig=0(ブレーキOFF)のとき、 T1=T2=0 T3=T4=m△△X/2 Bsig=1(ブレーキON)のとき、 T1=T2=m△△X・(0.7/2) T3=T4=m△△X・(0.3/2)
【0032】各輪荷重演算部22bは、前後G△△Xお
よび横G△△Yに応じて、各輪荷重W1、W2、W3、
W4(ただし、W1は前左輪の輪荷重、W2は前右輪の
輪荷重、W3は後左輪の輪荷重、W4は後右輪の輪荷
重)を下記の式に基づいて演算するものである。なお、
Lはホイルベース、aは前車軸から重心点までの距離、
bは後車軸から重心点までの距離、hは重心高である。 W1=m(b/2L)−0.5m△△X(h/L)−
0.6m△△Yh/t W2=m(b/2L)−0.5m△△X(h/L)+
0.6m△△Yh/t W3=m(a/2L)+0.5m△△X(h/L)−
0.4m△△Yh/t W4=m(a/2L)+0.5m△△X(h/L)+
0.4m△△Yh/t
【0033】各輪スリップ角演算部22dは、車両重心
点のスリップ角βに基づいて、舵角δ、ヨーレイトψ、
車速Vを用いて、前輪スリップ角βfおよび後輪スリッ
プ角βrを求める演算(下記式)を行うものである。 βf=β−(△ψ/V)Lf+δ βr=β+(△ψ/V)Lr
【0034】なお、スリップ角検出手段37は、ヨーレ
イト△ψと横G△△Yと車速Vに基づいて車両スリップ
角βを推定する手段である。この推定方法を説明する
と、まず、次式(21)によりコーナリングパワー推定
値PC2 を演算する。 PC2 =(V/L)(ma△△Y−I△ψs)s/[△ψ(bs+V)−△△ Y]+f(△△Y) …(21) (ここで、sはラプラス演算子、mは車両質量、aは車
両重心位置から前輪車軸までの前後方向距離、bは車両
重心位置から後輪車軸までの前後方向距離、Lはホイー
ルベース、Iは車両慣性モーメント、右辺第1項は車両
の二輪モデルから解析的に求められる後輪のコーナリン
グパワー、第二項のf(△△Y)は横Gによる補正項で
ある)
【0035】そして、前記後輪のコーナリングパワー推
定値PC2 とヨーレイト信号△ψを用いて、車両の二輪
モデルから解析的に求められるヨーレイトとスリップ角
の関係式である次式(22)でスリップ角(推定値)β
を演算する。 β=−Kbr[(Tb s+1)/(Tr s+1)]△ψ …(12) [ここで、Kbr=(1−(ma/(LbPC2 ))V
2 )(b/V)、 Tb =IV/(LbPC2 −maV2 )、 Tr =[ma/(LPC2 )]V、である。]
【0036】なお、前記補正項f(△△Y)を、次式
(23)に示す、|△△Y|の一次式とすることも可能
である。 f(△△Y)=C* 2|△△Y|/9.8 …(23) (C* 2は後輪タイヤのサイドフォースとスリップ角図上
でサイドフォースがほぼ飽和する点と原点を結ぶ直線の
傾き) あるいは、ヨーレイト△ψの代わりに横G△△Yを用い
て、同じく車両の二輪モデルから解析的に求められる横
Gとスリップ角βの関係式である次式(24)を用いて
スリップ角(推定値)βを演算することもできる。 β=−Kbg[(Tb s+1)/(Tg22 +Tg1s+1)]△△Y…(24) [ここで、Kbg=(1−(ma/(LbPC2 ))V
2 )(b/V2 )、 Tb =IV/(LbPC2 −maV2 )、 Tg2=[I/(LPC2 )]、Tg1=b/V、であ
る。]
【0037】また、上記(21)に替えて、次式(3
1)により後輪のコーナリングパワー推定値PC2 を演
算し、 PC2 =(V/L)(ma△△Y−I△ψs)s/[△ψ(bs+V)−△△ Y] …(31) (ここで、sはラプラス演算子、mは車両質量、aは車
両重心位置から前輪車軸までの前後方向距離、bは車両
重心位置から後輪車軸までの前後方向距離、Lはホイー
ルベース、Iは車両慣性モーメント、である。)
【0038】上記式(22)に替えて次式(32)によ
りスリップ角βを演算することもできる。 β=−Kbr[(Tb s+1)/(Tr s+1)]△ψ …(32) [ここで、Kbr=(1−(ma/(LbPC2 ))V
2 )(b/V)、 Tb =IV/(LbPC2 −maV2 )、 Tr =[ma/(LPC2 )]V、である。]
【0039】前記目標横力演算部22gは、図13に示
す目標タイヤ特性マップに基づいて各輪荷重W1〜W4
と各輪スリップ角βf、βrとにより、各輪に働く目標
横力Fy1、Fy2、Fy3、Fy4を求めるものであ
る。なお、この図13において実線で示すのが目標タイ
ヤ特性であってこれは理想的なタイヤ特性に設定されて
いる。すなわち、実際のタイヤ特性は、図において点線
で示すように、スリップ角βf、βrが大きくなると横
力Fがある程度以上得られなくなり頭打ち状態となる特
性であるのに対して、この理想的に設定された目標タイ
ヤ特性は、スリップ角βf、βrが大きくなるにつれて
横力Fが大きくなるように、つまり高いコーナリングフ
ォースが得られるように設定されている。
【0040】前記目標ヨーモーメント演算部22iは、
各目標横力Fy1〜Fy4に基づいて、下記式により目
標ヨーモーメントMMを演算するよう構成されている。 MM=(Fy1+Fy2)a−(Fy3+Fy4)b
【0041】また、目標ヨーモーメントは次のように演
算することができる。 MM=I(d△ψ1 /dt)=(I/L)(△δV+δ
△V) (ここで、△ψ1 は目標ヨーレート、Iは車両慣性モー
メント、Lはホイールベース、δは舵角、△δは操舵速
度ある。) 次に、前記推定ヨーモーメント検出手段23について説
明する。この車両ヨーモーメント検出手段23は、図1
4に示すように、各輪制駆動力演算部22aと、各輪荷
重演算部22bと、各輪スリップ角演算部22dと、横
力低減率演算部23eと、第1横力演算部23fと、第
2横力演算部23hと、推定ヨーモーメント演算部23
iとを備えている。ここで、各輪制駆動力演算部22a
と各輪荷重演算部22bと各輪スリップ角演算部22d
とについては、上述した目標ヨーモーメント演算手段2
2で説明したものと同じものであるので説明を省略す
る。
【0042】前記横力低減率演算部23eは、前記各輪
制動力演算部22aが演算した各輪の制駆動力T1〜T
4および各輪荷重演算部22bが演算した各輪荷重W1
〜W4に基づき、下記式により各輪ごとの横力低減率k
1、k2、k3、k4(ただし、k1は前左輪横力低減
率、k2は前右輪横力低減率、k3は後左輪横力低減
率、k4は後右輪横力低減率)を演算するものである。
すなわち、制駆動力Tが大きくなると横力Fyが減るも
のであり、この制駆動力Tに応じた横力Fyの低減率を
演算する。 k1=(W12 −T121/2 /W1 k2=(W22 −T221/2 /W2 k3=(W32 −T321/2 /W3 k4=(W42 −T421/2 /W4
【0043】前記第1横力演算部23fは、荷重移動を
考慮した横力Fを求めるもので、輪荷重Wとスリップ角
βf、βrにより各輪に働く横力Fを図15に示すマッ
プに基づいて求める。なお、輪荷重Wが任意の時、マッ
プデータ間で補完された値が求まるよう構成する。
【0044】前記第2横力演算部23hは、各輪の横力
低減率kならびに荷重移動を考慮した横力Fとから各輪
の横力Fy1、Fy2、Fy3、Fy4(ただし、Fy
1は前左輪横力、Fy2は前右輪横力、Fy3は後左輪
横力、Fy4は後右輪横力)を下記式により求める。 Fy1=k1・F1 Fy2=k2・F2 Fy3=k3・F3 Fy4=k4・F4
【0045】前記推定ヨーモーメント演算部23iは、
各輪に働く横力Fy1〜Fy4から車両に生じている推
定ヨーモーメントMを下記式により演算するものであ
る。 M=(Fy1+Fy2)a−(Fy3+Fy4)b
【0046】図16は本発明の実施の形態2の作動例を
示しているもので、図において(a)は左に旋回しなが
ら制動を行って、推定ヨーモーメントMが発生している
場合を示している。この場合、荷重が前輪側に移動する
と共に右側に移動するため、図示のように、後輪の制駆
動力T3、T4に比べて前輪の制駆動力T1、T2が大
きくなり、よって、後輪の横力Fy3、Fy4に比べて
前輪の横力Fy1、Fy2が大きくなるもので、この例
の場合、右前輪において大きな横力Fy2が発生してい
るのに対し、左後輪においては横力Fy3が発生してお
らず、いわゆるオーバステア状態となっている。
【0047】このような車両挙動に対し、推定ヨーモー
メント検出手段23にあっては、入力手段である各セン
サ31〜36およびスリップ角検出手段37からの入力
に基づいて各輪の横力Fy1〜Fy4を求め、さらに、
これに基づいて推定ヨーモーメントMを求める。一方、
目標ヨーモーメント演算手段22にあっても同様の入力
手段31〜37からの入力に基づいて、理想的な目標タ
イヤ特性を得るのに必要な各輪の横力Fy1〜Fy4を
求めると共にこれに基づいて目標ヨーモーメントMMを
求める。図示のように、この目標ヨーモーメント演算手
段22において得られる各輪の目標とする横力Fy1〜
Fy4および目標ヨーモーメントMMは、図16(b)
に示すように、内輪の横力Fy1、Fy3に比べて外輪
の横力Fy2、Fy4が大きな値となっていると共に、
前後で同じ大きさとなる値が得られるものであり、これ
によって、ニュートラルなステア特性が得られる。
【0048】そこで、本発明の実施の形態2では、推定
ヨーモーメント検出手段23において検出した車両に生
じている推定ヨーモーメントMと、目標ヨーモーメント
演算手段22が演算した目標ヨーモーメントMMとを比
較しその差分(MM−M)に相当する量のヨーモーメン
トを求め、操舵時制御指令値演算手段24においてその
差分(MM−M)に相当する量のヨーモーメントから制
御指令値の演算が行われ、該制御指令値を操舵時制御手
段25からの制御指令に基づいてヨーモーメント発生装
置21に出力し、これにより所定の制御ヨーモーメント
を発生させるもので、この制御ヨーモーメントにより、
車両の旋回時における車両のスピンを防止することがで
きる。以上の説明してきたように、この発明の実施の形
態2では、前記発明の実施の形態1と同様の効果が得ら
れる他、車両の旋回時における車両のスピンを防止して
目標旋回半径R1 をトレース(R2 /R1 =1)するこ
とができるようになるという効果が得られる。
【0049】(発明の実施の形態3)この発明の実施の
形態3は、ヨーモーメント発生装置21として駆動力配
分制御装置を用いた例を示すものであり、その他の構成
は前記発明の実施の形態1、2と同様であるため、同じ
構成には同じ符号を付けて説明を省略し、相違点につい
てのみ説明する。
【0050】図17は、駆動力配分制御装置を示す断面
図であり、図中40は差動装置である。この差動装置4
0の基本構成は、周知のものと同様であり、図示を省略
したエンジン側に連結された推進軸41の回転力をドラ
イブピニオン42とリングギヤ43によってデフケース
44に伝達し、さらにデフケース44の回転力をデフピ
ニオン45とサイドギヤ46、47によって左右の車軸
48、49に等しく配分すると共に、デフピニオン45
の自転により左右車軸48、49の回転数差を吸収する
ようになっている。即ち、デフケース44は、車体に固
定設置されたデフハウジング50に回転自在に支持され
ており、デフケース44の中央部の内壁にはデフピニオ
ン45が回転自在に支持され、このデフピニオン45に
は、左右の各車軸48、49に結合された一対のサイド
ギヤ46、47がその両側からそれぞれ噛合されてい
る。なお、図中51、52は、各車軸48、49の先端
に結合された車輪である。
【0051】この発明の実施の形態3の駆動力配分装置
は、前記差動装置40の内部に、左右の車軸48、49
間に相対的な回転力を付与するプランジャ式油圧モータ
53が組み込まれると共に、デフケース44の回転によ
って油圧を発生する油圧ポンプとしてのプランジャポン
プ54が組み込まれている。
【0052】前記プランジャ式油圧モータ53は、アウ
タロータを構成するカムリング53aの内部にインナロ
ータを構成するシリンダドライブ53bが回転自在に配
置されている。そして、プランジャ式油圧モータ53の
第1ポートP1 および第2ポートP2 は、一方のポート
が供給ポートとして機能する時は他方のポートが排出ポ
ートを構成するような位置に形成されている。
【0053】また、一方のサイドギヤ46には中心孔5
9が形成されており、このサイドギヤギア46と車軸4
8との間には中心孔59に連通する筒状部60が形成さ
れている。この筒状部60内にはプランジャ式油圧モー
タ53のカムリング53a側が嵌合固定され、サイドギ
ヤ46の中心孔59には他方のサイドギヤ47に同軸に
延設された連結軸61が遊挿されている。そして、この
連結軸61の先端部は筒状部60内においてプランジャ
式油圧モータ53の回転軸部であるシリンダドライブ5
3bに結合されている。従って、プランジャ式油圧モー
タ53が供給油圧を受けて正逆いずれかに回転すると、
その回転力は左右の車軸48、49に直接作用する。
【0054】一方プランジャポンプ54は、吸入ポート
3 および吐出ポートP4 を備え、そのカムリング54
a側がデフハウジング50に嵌合固定されると共に、シ
リンダドライブ54b側がデフケース44の右側の側部
外周面に嵌合固定されている。従って、デフケース44
が回転することにより、吸入ポートP3 から吸入された
作動油が吐出ポートP4 から吐出されるようになってい
る。
【0055】そして、前記プランジャポンプ54とプラ
ンジャ式油圧モータ53は圧力制御弁66と流路切換弁
67を備えた油圧回路68を通して接続されている。即
ち、プランジャポンプ54の吸入ポートP3 は作動油を
貯留するリザーバ69に接続され、吐出ポートP4 は流
路切換弁67を介してプランジャ式油圧モータ53の第
1ポートP1 、第2ポートP2 またはリザーバ69のい
ずれかに切り換え接続されるようになっており、吐出ポ
ートP4 と流路切換弁67の接続路の途中には、コント
ローラ70の制御によってドレーン通路71の適宜開閉
する圧力制御弁66が介装されている。流路切換弁67
は、コントローラ70によって切換制御されるクローズ
ドセンタタイプの4ポート3位置切換弁によって構成さ
れており、切換位置に応じて以下の第1、第2、第3の
いずれかの切換状態が得られるようになっている。
【0056】[第1の切換状態]図17に示すように、
プランジャポンプ54とプランジャ式油圧モータ53と
の間の油路を遮断すると共に、吐出側ポートP14と吸入
側ポートP13、および、第1入出力ポートP11と第2入
出力ポートP12をそれぞれ連通させる切換状態。 [第2の切換状態]吐出側ポートP14と第1入出力ポー
トP11、および、吸入側ポートP13と第2入出力ポート
12をそれぞれ連通させる切換状態。 [第3の切換状態]吐出側ポートP14と第2入出力ポー
トP12、および、吸入側ポートP13と第1入出力ポート
11をそれぞれ連通させる切換状態。
【0057】また、コントローラ70は、各センサ31
〜36からの車両挙動信号を入力信号として受け、これ
らの信号に基づいて駆動力配分制御装置における圧力制
御弁66と流路切換弁67を適宜制御し、それによって
左右の駆動力の配分を調整するようになっている。さら
にまた、プランジャ式油圧モータ53のカムリング53
a側は車軸48と一体に回転するため、流路切換弁67
とプランジャ式油圧モータ53を接続する流路の途中に
はロータリジョイント72が介装されている。
【0058】次に、作用について説明する。流路切換弁
67が図17に示すような第1の切換状態にある時は、
プランジャポンプ54とプランジャ式油圧モータ53と
の間の油路が遮断されると共に、プランジャ式油圧モー
タ53は第1、第2入出力ポートP11、P12が絞り流路
56を介して互いに接続されるためフリー回転が可能な
状態となっている。従って、この時、作動装置40の両
側のサイドギヤ46、47間にはプランジャ式油圧モー
タ53の回転力が作用せず、推進軸41から作動装置4
0を通して左右の車軸48、49に等しい駆動力が伝達
される。
【0059】そして、この状態からコントローラ70の
制御信号により流路切換弁67が第2の切換状態に切り
換えられると、吐出側ポートP14と第1入出力ポートP
11、および、吸入側ポートP13と第2入出力ポートP12
がそれぞれ連通され、プランジャ式油圧モータ53のシ
リンダドライブ53bがカムリング53aに対して相対
回転するようになる。この時、カムリング53aが筒状
部60を通して左側の車軸48に、シリンダドライブ5
3bが連結軸61を通して右側の車軸49にそれぞれ結
合されているため、プランジャ式油圧モータ53の回転
力が左右の車軸48、49の間に直接作用して回転差を
生じさせる。この結果、左側の車軸48が減速される一
方で右側の車軸49が増速され、推進軸41の駆動力は
この増減速の割合に応じて左右の車軸48、49に配分
される。
【0060】また、流路切換弁67がコントローラ70
の制御信号により第3の切換状態に切り換えらた場合に
は、吐出側ポートP14と第2入出力ポートP12、およ
び、吸入側ポートP13と第1入出力ポートP11がそれぞ
れ連通され、プランジャ式油圧モータ53のシリンダド
ライブ53bがカムリング53aに対して以上とは逆方
向に回転するようになる。これにより、先ほどとは逆に
左側の車軸48が増速される一方で右側の車軸49が減
速され、推進軸41の駆動力はこの増減速の割合に応じ
て左右の車軸48、49に配分される。
【0061】なお、第2の切換状態と第3の切換状態の
いずれの場合にも、左右の車軸48、49の増減速の割
合は圧力制御弁66による供給作動油の圧力調整によっ
て適宜制御される。以上のように、左右駆動車輪51、
52の駆動力配分を任意に調整することにより、車両に
ヨーモーメントを発生させることができる。例えば、前
記発明の実施の形態1の車両姿勢制御においては、外乱
ヨーモーメントによる車両の移動方向の車輪側の駆動力
が逆方向の車輪側の駆動力より小さくなる方向に駆動力
配分制御することにより、外乱ヨーモーメントを打ち消
す方向の制御ヨーモーメント(外乱抑制ヨーモーメン
ト)が発生し、これにより、車両姿勢を安定させること
ができる。また、前記発明の実施の形態2の車両の旋回
時制御においては、車両の旋回制動時において内輪側よ
りも外輪側の駆動力が小さくなる方向に駆動力配分制御
することにより、アンチスピン方向のヨーモーメントが
発生し、これにより、旋回制動時における車両のスピン
を防止することができる。
【0062】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
細に説明してきたが、具体的な構成はこの発明の実施の
形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例え
ば、発明の実施の形態1では、ヨー角加速度検出手段と
してヨー角加速度センサを用いたが、別のセンサ信号か
ら推定するロジックで構成するようにしてもよい。
【0063】また、発明の実施の形態3では、油圧モー
タとしてプランジャ式油圧モータを用いた例を示した
が、トロコイドモータその他の油圧モータを用いること
ができる。また、発明の実施の形態3では、油圧ポンプ
としてプランジャポンプを用いた例を示したが、トロコ
イドポンプ、ベーンポンプその他の油圧ポンプを用いる
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明では、車両にヨーモーメントを発生させるヨーモ
ーメント発生装置と、車両に作用している外乱ヨーモー
メント量を求める外乱ヨーモーメント検出手段と、外乱
ヨーモーメント検出手段で検出された外乱ヨーモーメン
ト量に基づき外乱抑制ヨーモーメント量を求める外乱抑
制ヨーモーメント演算手段と、外乱抑制ヨーモーメント
演算手段で演算された外乱抑制ヨーモーメント量をヨー
モーメント発生装置で発生させるための制御指令値を求
める制御指令値演算手段と、車両の非操舵状態を検出す
る非操舵状態検出手段と、非操舵状態検出手段で車両の
非操舵状態が検出された時は制御指令値演算手段で演算
された制御指令値をヨーモーメント発生装置に出力する
車両姿勢制御手段と、を備えた手段としたことで、車両
の直進走行状態において、横風外乱や路面外乱に対し車
両姿勢を安定させることができるようになるという効果
が得られる。
【0065】請求項2記載の車両姿勢安定制御装置で
は、請求項1記載の発明において、車両に生じているヨ
ーモーメンを推定する推定ヨーモーメント演算手段と、
目標ヨーモーメントを演算する目標ヨーモーメント演算
手段と、前記推定ヨーモーメント演算手段で演算された
推定ヨーモーメントを前記目標ヨーモーメント演算手段
で演算された目標ヨーモメントと比較し、その差分に相
当する量のヨーモーメントを求める比較判断手段と、該
比較判断手段で判断された差分に相当するヨーモーメン
トに基づき前記ヨーモーメント発生装置で発生させるた
めの制御指令値を求める操舵時制御指令値演算手段と、
前記非操舵状態検出手段で車両の操舵状態が検出された
時は、前記操舵時制御指令値演算手段で演算された制御
指令値を前記ヨーモーメント発生装置に出力する操舵時
制御手段と、を備えている手段としたことで、操舵時に
おける車両のスピンを防止することができるようになる
という追加の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の車両姿勢安定制御装置を
示すブロック図である。
【図2】発明の実施の形態1におけるヨーモーメント発
生機構の一例である制動力制御装置を示す全体図であ
る。
【図3】発明の実施の形態1における非操舵状態検出手
段を示すブロック図である。
【図4】発明の実施の形態1における外乱ヨーモーメン
ト演算手段を示すブロック図である。
【図5】発明の実施の形態1におけるヨー角加速度セン
サを示す平面図である。
【図6】発明の実施の形態1における外乱抑制ヨーモー
メント演算手段を示すブロック図である。
【図7】発明の実施の形態1の車両姿勢安定制御装置の
制御内容を示すフローチャートである。
【図8】2輪モデル図である。
【図9】前輪舵角δとスリップ角βとヨーレイト△ψと
の関係を示す運動方程式のモデル図である。
【図10】上記運動方程式を簡略化したモデル図であ
る。
【図11】発明の実施の形態2の車両姿勢安定制御装置
を示すブロック図である。
【図12】発明の実施の形態2における目標ヨーモーメ
ント演算手段を示すブロック図である。
【図13】発明の実施の形態2における目標横力を求め
るマップを示す特性図である。
【図14】発明の実施の形態2における推定ヨーモーメ
ント検出手段を示すブロック図である。
【図15】発明の実施の形態2における横力を求めるマ
ップを示す特性図である。
【図16】発明の実施の形態2の作動例を示す説明図で
ある。
【図17】発明の実施の形態3の駆動力配分制御装置を
示す断面図である。
【図18】従来例のヨー運動制御装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】 1 マスタシリンダ 2 ブレーキ回路 3 ホイルシリンダ 4 ドレン回路 5 切替弁 6 リザーバ 7 ポンプ 8 加給回路 9 イン側ゲート弁 10 アウト側ゲート弁 11 ブレーキユニット 12 コントロールユニット 20 比較判断手段 21 ヨーモーメント発生装置 22 目標ヨーモーメント演算手段 22a 各輪制駆動力演算部 22b 各輪荷重演算部 22d 各輪スリップ角演算部 22g 目標横力演算部 22i 目標ヨーモーメント演算部 23 推定ヨーモーメント検出手段 24 操舵時制御指令値演算手段 25 操作時制御手段 26 非操舵状態検出手段 26a 非操舵状態検出部 27 外乱ヨーモーメント演算手段 27a 外乱ヨーモーメント演算部 28 外乱抑制ヨーモーメント演算手段 28a 外乱抑制ヨーモーメント演算部 29 制御指令値演算手段 30 車両姿勢制御手段 31 ブレーキスイッチ 32 前後Gセンサ 33 横Gセンサ 34 操舵角センサ 35 ヨーレイトセンサ 36 車速センサ 37 スリップ角検出手段 38 ヨー角加速度センサ 40 作動装置 41 推進軸 42 ドライブピニオン 43 リングギヤ 44 デフケース 45 デフピニオン 46 サイドギヤ 47 サイドギヤ 48 車軸 49 車軸 50 デフハウジング 51 車輪 52 車輪 53 プランジャ式油圧モータ 53a カムリング 53b シリンダドライブ 54 プランジャポンプ 54a カムリング 54b シリンダドライブ 59 中心軸 60 筒状部 61 連結軸 66 圧力制御弁 67 流路切換弁 68 油圧回路 69 リザーバ 70 コントローラ 71 ドレーン通路 72 ロータリジョイント
フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 DA23 DA25 DA29 DA33 DA82 DD02 EB16 EB17 FF05 FF06 FF08 3D036 GB09 GC07 GE04 GF06 GF10 GG33 GG35 GG42 GG43 GG44 GG52 GG60 GH23 GJ01 3D046 BB21 BB22 BB25 HH02 HH08 HH21 HH22 HH25 HH26 JJ02 KK12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両にヨーモーメントを発生させるヨー
    モーメント発生装置と、 車両に作用している外乱ヨーモーメント量を求める外乱
    ヨーモーメント検出手段と、 該外乱ヨーモーメント検出手段で検出された外乱ヨーモ
    ーメント量に基づき外乱抑制ヨーモーメント量を求める
    外乱抑制ヨーモーメント演算手段と、 該外乱抑制ヨーモーメント演算手段で演算された外乱抑
    制ヨーモーメント量を前記ヨーモーメント発生装置で発
    生させるための制御指令値を求める制御指令値演算手段
    と、 車両の非操舵状態を検出する非操舵状態検出手段と、 該非操舵状態検出手段で車両の非操舵状態が検出された
    時は前記制御指令値演算手段で演算された制御指令値を
    前記ヨーモーメント発生装置に出力する車両姿勢制御手
    段と、を備えていることを特徴とする車両姿勢安定制御
    装置。
  2. 【請求項2】 車両に生じているヨーモーメントを推定
    する推定ヨーモーメント演算手段と、 目標ヨーモーメントを演算する目標ヨーモーメント演算
    手段と、 前記推定ヨーモーメント演算手段で演算された推定ヨー
    モーメントを前記目標ヨーモーメント演算手段で演算さ
    れた目標ヨーモメントと比較し、その差分に相当する量
    のヨーモーメントを求める比較判断手段と、 該比較判断手段で判断された差分に相当するヨーモーメ
    ントに基づき前記ヨーモーメント発生装置で発生させる
    ための制御指令値を求める操舵時制御指令値演算手段
    と、 前記非操舵状態検出手段で車両の操舵状態が検出された
    時は、前記操舵時制御指令値演算手段で演算された制御
    指令値を前記ヨーモーメント発生装置に出力する操舵時
    制御手段と、を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の車両姿勢安定制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ヨーモーメント発生装置が、左右輪
    の制動力を可変制御する制動力制御装置で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の車両姿勢
    安定制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ヨーモーメント発生装置が、駆動力
    を左右輪へ配分制御する駆動力配分装置で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の車両姿勢
    安定制御装置。
JP2001009111A 2001-01-17 2001-01-17 車両姿勢安定制御装置 Pending JP2002211380A (ja)

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