JP2007053297A - ポリマー除去装置および当該装置の内部の洗浄方法 - Google Patents

ポリマー除去装置および当該装置の内部の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバの内部に残留するパーティクルの量を低減する。
【解決手段】回転軸106の一部分の周囲を覆う円筒状部分127と、円筒状部分127のロータ104側の端部に形成された小径フランジ状部分128と、円筒状部分127の回転軸シール部124側の端部に形成された大径フランジ状部分129とを備える回転軸シール部保護板126を、ロータ104と回転軸シール部124との間に配置する。この回転軸シール部保護板は、大径フランジ状部分によって、チャンバ102の内部をロータ側の部分と回転軸シール部側の部分とに区分し、かつ、小径フランジ状部分によって、液体の射出物(剥離液と洗浄水)を排出口118に誘導する。
【選択図】図1

Description

この発明は、装置の内部で発生するパーティクル量を低減するポリマー除去装置、および、ポリマー除去装置の内部の洗浄方法に関する。
<ポリマー除去装置の構造>
半導体製造装置の1種として、ウェハから、ウェハに付着したポリマーを除去するポリマー除去装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
以下に、図7(A)および(B)を参照して、ポリマー除去装置の構成について説明する。なお、図7(A)は、ポリマー除去装置の外観を示す図である。また、図7(B)は、図7(A)のチャンバの一部が切欠きされたポリマー除去装置の構成を示す図である。
ポリマー除去装置10は、チャンバ102と、ロータ104と、回転軸106と、駆動部108とを有している。
チャンバ102は、ロータ104や回転軸106などを収容する、内部が空洞状の容器である。
チャンバ102は、その内壁に、ウェハ500に対して液体または気体の射出物を射出する複数のノズルを備えている。ここでは、ノズルの数を3つとし、それぞれを、第1ノズル112,第2ノズル114,第3ノズル116と称する。これらのノズルは、それぞれの射出口が回転軸106に向くように、チャンバ102の内壁に設けられている。また、チャンバ102は、内部に、射出物(主に、剥離液600や洗浄水700)を外部に排出する排出口118を備えている。なお、ここでは、液体の射出物を、剥離液600と洗浄水700とし、気体の射出物を乾燥用窒素800とする(図8−1〜図8−3参照)。第1ノズル112と第2ノズル114は、剥離液600と洗浄水700とを切り替えて、射出する。他方、第3ノズル116は、乾燥用窒素800を射出する。
ロータ104は、チャンバ102の内部に配置され、回転軸106を中心にして回転する回転子である。ロータ104は、ウェハ500を担持するウェハキャリア120が内部に収容され、ウェハストッパー122によってウェハ500をウェハキャリア120に固定する。そして、ロータ104は、その状態で、回転軸106を介して駆動部108から回転力を受けることによって、回転する。
回転軸106は、ロータ104と駆動部108とを接続して、回転力を駆動部108からロータ104に伝達する駆動伝達機構である。なお、回転軸106は、回転軸シール部124によって、チャンバ102との間が密封されている。
駆動部108は、例えばモーターなどの、回転力を発生する駆動源である。駆動部108は、チャンバ102の外部に配置されており、回転軸106を介してチャンバ102の内部に配置されたロータ104と接続されている。駆動部108は、回転力を回転軸106に加えることによって、ロータ104を回転駆動する。これによって、ロータ104の内部に収容されたウェハキャリア120が回転し、その結果、ウェハキャリア120に担持されたウェハ500が回転する。
ポリマー除去装置10は、ウェハ500を担持しているウェハキャリア120がロータ104に収容された状態で、駆動部108によってロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の周囲の第1ノズル112と第2ノズル114からウェハ500に対して剥離液600や洗浄水700を射出する。これにより、ポリマー除去装置10は、これらの剥離液600や洗浄水700によって、ウェハ500から、ウェハ500に付着したポリマーを除去する。
<ポリマー除去装置の動作>
以下に、図8−1〜図8−3を参照して、ポリマー除去装置10の洗浄動作について説明する。なお、ここでは、洗浄動作とは、ウェハ500からポリマーを除去する動作とチャンバ102の内壁から剥離液600を洗い流す動作の両方を意味している。
図8−1は、ポリマー除去装置10が剥離液600を射出している状態の説明図である。また、図8−2は、ポリマー除去装置10が洗浄水700を射出している状態の説明図である。また、図8−3は、ポリマー除去装置10が乾燥用窒素800を射出している状態の説明図である。なお、図8−1〜図8−3中、図(A)は、上方から見たポリマー除去装置10の内部構成を示す図である。また、図8−1〜図8−3中、図(B)〜図(D)は、側方から見たポリマー除去装置10の内部構成を示す図である。なお、図(B)は、図(A)の線b−bに沿ってチャンバ102が切断されたポリマー除去装置10の内部の状態を示している。また、図(C)は、図(A)の線c−cに沿ってチャンバ102が切断されたポリマー除去装置10の内部の状態を示す図である。また、図(D)は、図(A)の線d−dに沿ってチャンバ102が切断されたポリマー除去装置10の内部の状態を示す図である。
なお、図8−1〜図8−3中、図(A)では、第1ノズル112と第2ノズル114が射出物を射出していることを示すために、第1ノズル112と第2ノズル114の位置をずらして示している。すなわち、図(A)では、第1ノズル112と第2ノズル114は、ロータ104の真横に位置するように示されているが、実際には、図(C)に示すように、第1ノズル112と第2ノズル114は、ロータ104の真横ではなく、ロータ104の斜め上方に位置する。
図8−1(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置10は、1乃至複数のウェハ500が担持されているウェハキャリア120がロータ104に収容されており、駆動部108によって、回転軸106を中心にしてロータ104を回転駆動する。なお、このとき、ウェハ500は、ウェハストッパー122によってウェハキャリア120に固定されている。これにより、ウェハ500は、回転時の位置ずれが防止されている。
そして、ポリマー除去装置10は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル112からロータ104の内部のウェハ500に対して剥離液600を射出する。そして、ポリマー除去装置10は、射出した剥離液600を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。この射出された剥離液600が、ウェハ500からポリマーを剥離する。
しかしながら、このとき、剥離液600は、回転するロータ104に衝突して、跳ね返る。そのため、剥離液600は、チャンバ102の内壁や回転軸シール部124の周囲に付着する。
次に、図8−2(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置10は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル112と第2ノズル114からロータ104の内部のウェハ500に対して洗浄水700を射出する。そして、ポリマー除去装置10は、射出した洗浄水700を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。この射出された洗浄水700が、ウェハ500やチャンバ102の内壁に付着した剥離液600を洗い流す。
しかしながら、このとき、チャンバ102の内部には、洗浄水700が十分に当たらない箇所が、発生する。そのため、チャンバ102の内部に、剥離液600(以下、残留剥離液602と称する)が残留する。なお、洗浄水700が十分に当たらない箇所とは、特に、天井付近のチャンバ102の内壁、第1ノズル112付近のチャンバ102の内壁、第2ノズル114付近のチャンバ102の内壁、隅(すなわち、角の内側の部分)付近のチャンバ102の内壁や、回転軸シール部124の周囲である。
次に、図8−3(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置10は、第3ノズル116から乾燥用窒素800を射出して、ウェハ500やチャンバ102の内壁、その他を乾燥する。このとき、残留剥離液602は、結晶体(結晶化剥離液604と称する)に変質する。結晶化剥離液604は、ポリマー除去装置10が稼働すると、これにより生じる振動によって細かなパーティクル(粒子)に分裂し、チャンバ102の内部を流れる。このとき、パーティクルがウェハ500の上に落下すると、ウェハ500が汚損され、ウェハ500の配線の歩留が低下する。
特開平6−260473号公報(段落18〜段落98、図2〜図42)
従来のポリマー除去装置は、装置の内部の残留剥離液量が多いため、装置の内部で発生するパーティクル量が多い。そのため、従来のポリマー除去装置は、パーティクルによるウェハの汚損が高頻度に発生し、ウェハの配線の歩留が低い、という課題があった。
したがって、従来のポリマー除去装置は、大量の汚損されたウェハを廃棄する必要があった。
また、従来のポリマー除去装置は、回転軸シール部に付着する剥離液によって回転軸シール部が腐食される。そのため、従来のポリマー除去装置は、回転軸シール部の寿命が短い、という課題があった。
したがって、従来のポリマー除去装置は、回転軸シール部を早期に交換する必要があった。
この発明は、従来では、洗浄水が十分に当たらなかった箇所(具体的には、天井付近のチャンバの内壁や、ノズル付近のチャンバの内壁、隅付近のチャンバの内壁、回転軸シール部の周囲など)に、強い勢いの洗浄水を当てることができるポリマー除去装置、および、ポリマー除去装置の内部の洗浄方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、第1の発明に係るポリマー除去装置は、内部が空洞状になっているチャンバを備えている。チャンバの内壁には、チャンバ内のウェハに対して液体または気体の射出物を射出する複数のノズルが配置されている。なお、液体の射出物とは、例えば剥離液や洗浄水であり、気体の射出物とは、例えば乾燥用窒素である。また、チャンバの内部には、ノズルによって射出された射出物をチャンバの外部に排出する排出口が配置されている。さらに、チャンバの内部には、ウェハキャリアが収容されたロータが配置され、チャンバの外部には、ロータを回転させる駆動部が配置されている。そして、ロータと駆動部は、回転軸によって接続されている。なお、回転軸とチャンバとの間は、回転軸シール部によって密封されている。また、ロータと回転軸シール部との間には、ノズルによって射出された射出物から回転軸シール部を保護する回転軸シール部保護板が配置されている。この回転軸シール部保護板は、回転軸の一部分の周囲を全周に亘って覆う円筒状部分と、円筒状部分の回転軸シール部側の端部に形成された大径フランジ状部分と、円筒状部分のロータ側の端部に形成された小径フランジ状部分とを備えている。
上述の大径フランジ状部分は、チャンバの内部をロータ側の部分と回転軸シール部側の部分とに区分する。
これにより、剥離液は、チャンバの内部の回転軸シール部側の部分に入らなくなる。そのため、第1の発明のポリマー除去装置は、剥離液が回転軸シール部に付着するのを防止することができる。
また、剥離液が到達する回転軸シール部側の最も遠い位置(以下、剥離液到達位置と称する)は、チャンバの内壁の隅の位置から、チャンバの内壁と回転軸シール部保護板の大径フランジ状部分とが交差する位置に移動する。したがって、第1の発明のポリマー除去装置は、ノズルから剥離液到達位置までの距離を従来よりも短縮しており、これにより、剥離液到達位置付近の洗浄水の勢いを従来よりも強くしている。そのため、第1の発明のポリマー除去装置は、剥離液到達位置付近の剥離液を効率よく洗い流すことができる。
なお、小径フランジ状部分は、液体の射出物(ここでは、剥離液や洗浄水)を効率よく排出口に誘導する。そのため、第1の発明のポリマー除去装置は、剥離液を装置の外部に効率よく排出することができる。
第2の発明に係るポリマー除去装置は、内部が空洞状になっているチャンバと、チャンバの内壁に配置されていて、チャンバ内のウェハに対して液体または気体の射出物を射出する複数のノズルと、チャンバの内部に配置されていて、射出された射出物をチャンバの外部に排出する排出口と、チャンバの内部に配置されていて、ウェハを担持するウェハキャリアが収容されたロータと、チャンバの外部に配置されていて、ロータを回転させる駆動部と、ロータと駆動部とを接続する回転軸と、回転軸とチャンバとの間を密封する回転軸シール部とを有している。
そして、複数のノズルの少なくとも1つは、射出物の射出方向を変える可変機構を備えている。なお、ノズルの可変機構は、例えば、周囲に複数の射出口を備える第1シリンダと、第1シリンダの内部を摺動し、かつ、第1シリンダの内部を摺動することにより第1シリンダの複数の射出口のいくつかを適宜開閉する第2シリンダとによって実現することができる。
ノズルの可変機構は、射出物(特に、洗浄水)の射出方向を変えて射出することができる。したがって、第2の発明のポリマー除去装置は、従来では洗浄水が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水を当てることができる。そのため、第2の発明のポリマー除去装置は、剥離液を効率よく洗い流すことができる。
第3の発明に係るポリマー除去装置の内部の洗浄方法(以下、単に第3の発明の洗浄方法と称する)は、ウェハを担持しているウェハキャリアがチャンバの内部のロータに収容された状態で、ロータを回転駆動しながら、ロータの周囲からウェハに対して洗浄水を射出することによって、ウェハを洗浄するウェハ洗浄工程と、ウェハキャリアを、面状に形成された側面を備える洗浄用治具に交換する工程と、洗浄用治具がチャンバの内部のロータに収容された状態で、ロータを回転駆動しながら、ロータの周囲から洗浄用治具の側面に対して洗浄水を射出することによって、チャンバの内部を洗浄するチャンバ内部洗浄工程とを有する。なお、チャンバ内部洗浄工程で洗浄されるチャンバの内部とは、具体的には、天井付近のチャンバの内壁や、ノズル付近のチャンバの内壁、隅付近のチャンバの内壁、回転軸シール部の周囲などである。
洗浄用治具は、側面によって、ノズルから射出された洗浄水をチャンバの内壁に向けて強い勢いで跳ね飛ばすことができる。したがって、第3の発明の洗浄方法は、従来では洗浄水が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水を当てることができる。そのため、第3の発明の洗浄方法は、剥離液を効率よく洗い流すことができる。
第1の発明のポリマー除去装置は、回転軸シール部保護板の大径フランジ状部分によって、剥離液が回転軸シール部に付着するのを防止することができる。
その結果、第1の発明のポリマー除去装置は、剥離液によって回転軸シール部が腐食されるのを防止することができ、回転軸シール部の寿命を従来よりも延長することができる。これにより、第1の発明のポリマー除去装置は、回転軸シール部を早期に交換しなくてもよくなる。
また、第1の発明のポリマー除去装置は、回転軸シール部保護板の大径フランジ状部分によって、ノズルから剥離液到達位置までの距離を従来よりも短縮しており、これにより、剥離液到達位置付近の洗浄水の勢いを従来よりも強くしている。そのため、第1の発明のポリマー除去装置は、剥離液到達位置付近の剥離液を効率よく洗い流すことができる。
また、第1の発明のポリマー除去装置は、回転軸シール部保護板の小径フランジ状部分によって、液体の射出物(ここでは、剥離液や洗浄水)を効率よく排出口に誘導する。そのため、第1の発明のポリマー除去装置は、さらに、剥離液を装置の外部に効率よく排出することができる。
その結果、第1の発明のポリマー除去装置は、装置の内部の残留剥離液量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、第1の発明のポリマー除去装置は、パーティクルによるウェハの汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハの配線の歩留を従来よりも向上させることができる。これにより、第1の発明のポリマー除去装置は、大量のウェハを廃棄しなくてもよくなる。
第2の発明のポリマー除去装置は、ノズルの可変機構によって、射出物(特に、洗浄水)の射出方向を変えることができる。したがって、第2の発明のポリマー除去装置は、従来では洗浄水が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水を当てることができる。そのため、第2の発明のポリマー除去装置は、剥離液を効率よく洗い流すことができる。
その結果、第2の発明のポリマー除去装置は、装置の内部の残留剥離液量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、第2の発明のポリマー除去装置は、パーティクルによるウェハの汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハの配線の歩留を従来よりも向上させることができる。これにより、第2の発明のポリマー除去装置は、大量のウェハを廃棄しなくてもよくなる。
第3の発明のポリマー除去装置の内部の洗浄方法(以下、単に第3の発明の洗浄方法と称する)は、洗浄用治具の面状に形成された側面によって、洗浄水をチャンバの内壁に向けて強い勢いで跳ね飛ばすことができる。したがって、第3の発明の洗浄方法は、従来では洗浄水が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水を当てることができる。そのため、第3の発明の洗浄方法は、剥離液を効率よく洗い流すことができる。
その結果、第3の発明の洗浄方法は、装置の内部の残留剥離液量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、第3の発明の洗浄方法は、パーティクルによるウェハの汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハの配線の歩留を従来よりも向上させることができる。これにより、第3の発明の洗浄方法は、大量のウェハを廃棄しなくてもよくなる。
以下に、図を参照してこの発明の実施の形態を説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさおよび配置関係を、この発明を理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、この発明は図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<ポリマー除去装置の構成>
以下に、図1(A)および(B)を参照して、この実施例に係るポリマー除去装置の構成について説明する。なお、図1(A)は、ポリマー除去装置の外観を示す図である。また、図1(B)は、図1(A)のチャンバの一部が切欠きされたポリマー除去装置の構成を示す図である。
ポリマー除去装置100は、従来のポリマー除去装置10(図7参照)に、回転軸シール部保護板126を加えた構成となっている。
回転軸シール部保護板126は、チャンバ102の内部をロータ104側の部分と回転軸シール部124側の部分とに区分し、剥離液600(図2−1参照)がチャンバ102の内部の回転軸シール部124側の部分に侵入するのを防止する部材である。
回転軸シール部保護板126は、円筒状部分127と、円筒状部分127の回転軸106の軸方向の両端に形成されたフランジ状部分128と129とを備える。円筒状部分127は、回転軸106に沿って、回転軸106の一部分の周囲を全周に亘って覆うように配置されている。また、フランジ状部分128は、円筒状部分127のロータ104側の端部に、回転軸106と直交する面内に形成されたつば状の突起部である。他方、フランジ状部分129は、円筒状部分127の回転軸シール部124側の端部に、回転軸106と直交する面内に形成されたつば状の突起部である。フランジ状部分128は、径がフランジ状部分129よりも小さく形成されている。以下、フランジ状部分128を、小径フランジ状部分128と称し、フランジ状部分129を、大径フランジ状部分129と称する。
小径フランジ状部分128は、液体の射出物(ここでは、剥離液600や洗浄水700(図2−1と図2−2参照))を効率よく排出口118に誘導するガイドとして機能する。
大径フランジ状部分129は、チャンバ102の内部をロータ104側の部分と回転軸シール部124側の部分とに区分する仕切りとして機能する。
<ポリマー除去装置の動作>
以下に、図2−1〜図2−3を参照して、ポリマー除去装置100による洗浄動作について説明する。なお、図2−1〜図2−3中、従来例と同様の洗浄動作(図8−1〜図8−3参照)については、同一の符号を付し、従来のポリマー除去装置10をポリマー除去装置100に読み替えて説明する。
図2−1は、図8−1と同様に、ポリマー除去装置100が剥離液600を射出している状態の説明図である。また、図2−2は、図8−2と同様に、ポリマー除去装置100が洗浄水700を射出している状態の説明図である。また、図2−3は、図8−3と同様に、ポリマー除去装置100が乾燥用窒素800を射出している状態の説明図である。なお、図2−1〜図2−3中、図(A)は、上方から見たポリマー除去装置100の内部構成を示す図である。また、図2−1〜図2−3中、図(B)〜図(D)は、側方から見たポリマー除去装置100の内部構成を示す図である。なお、図(B)は、図(A)の線b−bに沿ってチャンバ102が切断されたポリマー除去装置100の内部の状態を示す図である。また、図(C)は、図(A)の線c−cに沿ってチャンバ102が切断されたポリマー除去装置100の内部の状態を示す図である。また、図(D)は、図(A)の線d−dに沿ってチャンバ102が切断されたポリマー除去装置100の内部の状態を示す図である。なお、図2−2中、斜線を付した矢印は、射出物(ここでは、剥離液600や洗浄水700)の勢いが従来のポリマー除去装置10よりも強い箇所を示している(図8−1〜図8−3参照)。
図2−1(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置100は、1乃至複数のウェハ500を担持しているウェハキャリア120がロータ104に収容されており、駆動部108によって、回転軸106を中心にしてロータ104を回転駆動する。
そして、ポリマー除去装置100は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル112からロータ104の内部のウェハ500に対して剥離液600を射出する。そして、ポリマー除去装置100は、射出した剥離液600を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。この射出された剥離液600が、ウェハ500からポリマーを剥離する。
このとき、剥離液600は、回転するロータ104に衝突して、跳ね返る。そのため、剥離液600は、チャンバ102の内壁に付着する。
なお、この実施例のポリマー除去装置100では、剥離液600は、回転軸シール部保護板126によって、チャンバ102の内部の回転軸シール部124側の部分への侵入が防止されている。そのため、剥離液600は、回転軸シール部124の周囲には付着せず、回転軸シール部保護板126に付着する。
次に、図2−2(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置100は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル112と第2ノズル114からロータ104の内部のウェハ500に対して洗浄水700を射出する。そして、ポリマー除去装置100は、射出した洗浄水700を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。この射出された洗浄水700が、ウェハ500やチャンバ102の内壁、その他に付着した剥離液600を洗い流す。
なお、この実施例のポリマー除去装置100では、回転軸シール部保護板126の大径フランジ状部分129と小径フランジ状部分128の以下の作用により、剥離液600(残留剥離液602)が、隅付近のチャンバ102の内壁や、回転軸シール部124の周囲に残留しないようにしている。
すなわち、ポリマー除去装置100は、大径フランジ状部分129によって、チャンバ102の内部をロータ104側の部分と回転軸シール部124側の部分とに区分している。
これにより、剥離液600は、チャンバ102の内部の回転軸シール部124側の部分に入らなくなる。そのため、ポリマー除去装置100は、剥離液600が回転軸シール部124に付着するのを防止することができる。
その結果、ポリマー除去装置100は、剥離液600によって回転軸シール部124が腐食されるのを防止することができ、回転軸シール部124の寿命を従来よりも延長することができる。
また、剥離液600が到達する回転軸シール部124側の最も遠い位置(以下、剥離液到達位置と称する)は、チャンバ102の内壁の隅の位置から、チャンバ102の内壁と大径フランジ状部分129とが交差する位置に移動する。したがって、ポリマー除去装置100は、ノズル(ここでは、第1ノズル112と第2ノズル114)から剥離液到達位置までの距離を従来よりも短縮しており、これにより、剥離液到達位置付近の洗浄水700の勢いを従来よりも強くしている。そのため、ポリマー除去装置100は、剥離液到達位置付近の剥離液600を効率よく洗い流すことができる。
その結果、ポリマー除去装置100は、装置の内部の残留剥離液602の量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、ポリマー除去装置100は、パーティクルによるウェハ500の汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハ500の配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
また、ポリマー除去装置100は、小径フランジ状部分128によって、液体の射出物(ここでは、剥離液600や洗浄水700)を効率よく排出口118に誘導する。
これにより、ポリマー除去装置100は、剥離液600を装置の外部に効率よく排出することができる。
その結果、ポリマー除去装置100は、装置の内部の残留剥離液602の量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、ポリマー除去装置100は、パーティクルによるウェハ500の汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハ500の配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
このようにして、この実施例のポリマー除去装置100では、剥離液600(残留剥離液602)が、回転軸シール部124付近や隅付近のチャンバ102の内壁に残留しないようにしている。
なお、回転軸シール部保護板126は、単に大径フランジ部分129からなる形状や、円筒状部分127と大径フランジ部分129からなる形状では、このような作用を達成できない。そのため、回転軸シール部保護板126の形状としては、円筒状部分127と小径フランジ部分128と大径フランジ部分129とからなる形状が、最も好適である。
次に、図2−3(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置100は、第3ノズル116から乾燥用窒素800を射出して、ウェハ500やチャンバ102の内壁を乾燥する。
なお、ポリマー除去装置100では、装置の内部に残留する剥離液600(残留剥離液602)の量が従来よりも少ないため、装置の内部で発生する結晶化剥離液604の量が従来よりも少ない。そのため、ポリマー除去装置100は、パーティクルによるウェハ500の汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハ500の配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
以上のように、この実施例によれば、剥離液によって回転軸シール部が腐食されるのを防止することができ、回転軸シール部の寿命を従来よりも延長することができる。そのため、消耗部品にかかるコストを軽減することができる。
また、この実施例によれば、装置の内部の残留剥離液量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、パーティクルによるウェハの汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハの配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
<ポリマー除去装置の構成>
この実施例は、従来のポリマー除去装置10の第1ノズル112と第2ノズル114の構造を変更したものである。
以下に、図3(A)および(B)を参照して、この実施例に係るポリマー除去装置の要部であるノズルの構成について説明する。なお、図3(A)は、剥離液600の射出時におけるノズルの状態を示している。また、図3(B)は、洗浄水700の射出時におけるノズルの状態を示している。
この実施例に係るポリマー除去装置200(図4−1〜図4−3参照)は、従来のポリマー除去装置10(図7参照)と同様の構成を有している。ただし、ポリマー除去装置200は、従来のポリマー除去装置10の第1ノズル112と第2ノズル114の代わりに、第1ノズル212と第2ノズル214とを有している。
第1ノズル212と第2ノズル214は、少なくとも1つ(ここでは、両方)が射出物の射出方向を変える可変機構を備えている。なお、この実施例では、可変機構を、チャンバ102に固定された第1シリンダ226と、第1シリンダ226の内部を摺動する第2シリンダ227とによって実現している。
第1シリンダ226は、チャンバ102の内部に露出する各面に1つずつ、複数のノズルを備えている。ここでは、第1シリンダ226の先端面に配置された射出口を、射出口288と称し、第1シリンダ226の側面に配置された射出口を、射出口229と称する。なお、図3に示す例は、ノズル212,214の両端以外の部分を示している。この例では、チャンバ102の内部に露出する第1シリンダ226の側面の数が2つであるため、射出口229の数は2つとなっている。しかしながら、ノズル212,214の両端部分では、チャンバ102の内部に露出する第1シリンダ226の側面の数が3つとなるため、射出口229の数は3つとなる。
第2シリンダ227は、第1シリンダ226の内部を摺動する。このとき、第2シリンダ227は、停止位置によって、第1シリンダ226の射出口228,229のいくつかを適宜開閉する。
例えば、図3(A)は、前述の通り、剥離液600の射出時におけるノズルの状態を示す図である。このとき、第2シリンダ227の先端は、第1シリンダ226の先端から近い位置に停止している。このとき、第2シリンダ227は、第1シリンダ226の先端面の射出口228を開放する一方で、第1シリンダ226の側面の各射出口229を閉鎖する。そのため、このとき、ノズル(ここでは、第1ノズル212)は、第1シリンダ226の先端面の射出口228だけから剥離液600を射出する。なお、図3(A)中、白抜き矢印は、ノズル内の剥離液600の流れを示している。
これに対して、図3(B)は、前述の通り、洗浄水700の射出時におけるノズルの状態を示す図である。なお、図3(B)中、黒塗り点線の矢印は、第2シリンダ227が図3(A)に示す位置から移動したことを示している。このとき、第2シリンダ227の先端は、第1シリンダ226の先端から遠い位置に停止している。このとき、第2シリンダ227は、第1シリンダ226の全ての射出口228と229とを開放する。そのため、このとき、ノズル(ここでは、第1ノズル212と第2ノズル214)は、第1シリンダ226の全ての射出口228と229とから洗浄水700を射出する。なお、図3(B)中、白抜き矢印は、ノズル内の洗浄水700の流れを示している。
なお、射出口228の射出方向は、第1シリンダ226の先端面と約90±10度の角度をなす方向の範囲内に設定されている。また、射出口229の射出方向は、第1シリンダ226の側面と約90±10度の角度をなす方向の範囲内に設定されている。ただし、ノズル212,214の両端部分では、射出口229の射出方向は、チャンバ102の内壁と回転軸シール部保護板126の大径フランジ状部分129とが交差する位置の方向に設定されていることが、好ましい。
<ポリマー除去装置の動作>
以下に、図4−1〜図4−3を参照して、ポリマー除去装置200による洗浄動作について説明する。なお、図4−1〜図4−3中、従来例と同様の洗浄動作(図8−1〜図8−3参照)については、同一の符号を付し、従来のポリマー除去装置10をポリマー除去装置200に読み替えるとともに、第1ノズル112と第2ノズル114を第1ノズル212と第2ノズル214に読み替えて説明する。
図4−1は、図8−1と同様に、ポリマー除去装置200が剥離液600を射出している状態の説明図である。また、図4−2は、図8−2と同様に、ポリマー除去装置200が洗浄水700を射出している状態の説明図である。また、図4−3は、図8−3と同様に、ポリマー除去装置200が乾燥用窒素800を射出している状態の説明図である。なお、図4−2中、斜線を付した矢印は、射出物(ここでは、剥離液600や洗浄水700)の勢いが従来のポリマー除去装置10よりも強い箇所を示している(図8−2参照)。
図4−1(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置200は、1乃至複数のウェハ500を担持しているウェハキャリア120がロータ104に収容されており、駆動部108(図7参照)によって、回転軸106を中心にしてロータ104を回転駆動する。
そして、ポリマー除去装置200は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル212の射出口228からロータ104の内部のウェハ500に対して剥離液600を射出する。そして、ポリマー除去装置200は、射出した剥離液600を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。この射出された剥離液600が、ウェハ500からポリマーを剥離する。
このとき、この実施例のポリマー除去装置200では、剥離液600は、従来のポリマー除去装置10と同様に、特に、回転軸シール部124付近のチャンバ102の内壁に付着する(図4−1(D)参照)。
次に、図4−2(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置200は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル212と第2ノズル214の全ての射出口228,229からロータ104の内部のウェハ500に対して洗浄水700を射出する。そして、ポリマー除去装置200は、射出した洗浄水700を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。この射出された洗浄水700が、ウェハ500やチャンバ102の内壁、その他に付着した剥離液600を洗い流す。
なお、このとき、第1ノズル212と第2ノズル214は、全ての射出口228,229から洗浄水700を射出する。そのため、洗浄水700は、放射状に、多方向に、強い勢いで射出される。そのため、ポリマー除去装置200は、チャンバ102の内壁に付着したほぼ全ての剥離液600を洗い流すことができる。
次に、図4−3(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置200は、第3ノズル116から乾燥用窒素800を射出して、ウェハ500やチャンバ102の内壁、その他を乾燥する。
なお、ポリマー除去装置200では、装置の内部に残留する剥離液600がほとんどないため、装置の内部で発生する結晶化剥離液604がほとんどない。そのため、ポリマー除去装置200は、パーティクルによるウェハ500の汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハ500の配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
以上のように、この実施例のポリマー除去装置200は、射出物の射出方向を、剥離液600と洗浄水700とで切り替えて射出することができる。そのため、ポリマー除去装置200は、例えば、洗浄水700を射出する場合に、洗浄水700を放射状に射出することができる。
このようなポリマー除去装置200は、従来では洗浄水700が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水700を当てることができる。そのため、ポリマー除去装置200は、剥離液600を効率よく洗い流すことができる。
その結果、ポリマー除去装置200は、装置の内部の残留剥離液602の量(すなわち、装置の内部で発生するパーティクル量)を従来よりも低減することができる。そのため、ポリマー除去装置200は、パーティクルによるウェハ500の汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハ500の配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
この実施例は、従来例の洗浄動作(図8−3参照)の後に、ロータに収容されたウェハキャリアを洗浄用治具に交換して、洗浄用治具がロータに収容された状態で、ロータを回転駆動しながら、ロータの周囲から洗浄用治具に対して洗浄水を射出する洗浄動作を追加したものである。なお、洗浄用治具は、面状に形成された側面を備え、射出された洗浄水をチャンバの内壁に向けて強い勢いで跳ね飛ばす水車である。この実施例では、洗浄用治具の側面によって洗浄水をチャンバの内壁に向けて強い勢いで跳ね飛ばすことにより、従来では洗浄水が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水を当てることができる。そのため、この実施例では、剥離液を効率よく洗い流すことができる。なお、この実施例のポリマー除去装置の構成自体は、従来例と同じである。
以下に、図5−1と図5−2を参照して、洗浄用治具の構成について説明する。なお、図5−1は、洗浄用治具の一例を示す図であり、図5−2は、洗浄用治具の他の例を示す図である。図5−1(A)と図5−2(A)は、斜め方向から見た洗浄用治具の構成を示す図である。また、図5−1(B)と図5−2(B)は、先端面方向から見た洗浄用治具の構成を示す図である。また、図5−1(C)と図5−2(C)は、側面方向から見た洗浄用治具の構成を示す図である。
図5−1(A)〜(C)に示す、洗浄用治具328は、六角柱の形状をしている。なお、洗浄用治具328は、六角柱に限らず、三角柱や、四角柱、その他の多角柱の形状とすることもできる。洗浄用治具328は、多角形の形状をした2つの先端面329と、複数の側面330とによって構成される。なお、図5−1(A)〜(C)に示す例では、洗浄用治具328の各側面330は、2つの先端面329付近で斜めに切欠きされている。そのため、六角柱の形状をした洗浄用治具328の側面330は、18個の面で構成されている。この18個の側面330が、洗浄水700の射出を受ける部分となる。
図5−2(A)〜(C)に示す、洗浄用治具331は、円柱の形状をしている。洗浄用治具331は、円形の形状をした2つの先端面332と、側面333とによって構成される。なお、図5−2(A)〜(C)に示す例では、洗浄用治具331の側面333は、2つの先端面332付近で斜めに切欠きされている。そのため、円柱の形状をした洗浄用治具331の側面333は、3個の面で構成されている。この3個の側面333が、洗浄水700の射出を受ける部分となる。
なお、洗浄用治具328と331とでは、洗浄用治具328の方が洗浄用治具331よりも洗浄水700を強い勢いで跳ね飛ばすことができる。そのため、洗浄能力は、洗浄用治具328の方が洗浄用治具331よりも高い。したがって、洗浄用治具328の方が、洗浄用治具331よりも好ましい。
また、洗浄用治具328は、各側面330が斜めに切欠きされているため、洗浄水700を斜め方向に跳ね飛ばすことができる。同様に、洗浄用治具331も、側面333が斜めに切欠きされているため、洗浄水700を斜め方向に跳ね飛ばすことができる。そのため、洗浄用治具328と331は、隅付近のチャンバ102の内壁に対して、洗浄水700を特に強い勢いで跳ね飛ばすことができる。そのため、洗浄用治具328と331は、特に隅付近のチャンバ102の内壁を効率よく洗浄することができる。
以下に、図6−1〜図6−3を参照して、追加の洗浄動作について説明する。追加の洗浄動作は、ウェハキャリア120の代わりに洗浄用治具328または331がロータ104に収容されている点で従来例の洗浄動作と相違するが、これ以外は従来例の洗浄動作と同様の動作である。そこで、追加の洗浄動作については、簡略に説明する。なお、ここでは、洗浄用治具328がロータ104に収容されているものとする。
図6−1は、図8−1と同様に、ポリマー除去装置10が剥離液600を射出している状態を示す図である。また、図6−2は、図8−2と同様に、ポリマー除去装置10が洗浄水700を射出している状態を示す図である。また、図6−3は、図8−3と同様に、ポリマー除去装置10が乾燥用窒素800を射出している状態を示す図である。なお、図6−1〜図6−3中、斜線を付した矢印は、射出物(ここでは、剥離液600や洗浄水700)の勢いが従来の洗浄動作よりも強い箇所を示している(図8−1〜図8−3参照)。
作業者は、図8−3に示す従来例の洗浄動作の後、ウェハキャリア120と洗浄用治具328とを交換する。すなわち、作業者は、ロータ104からウェハキャリア120を取り外し、その代わりに、洗浄用治具328をロータ104に収容する(図6−1参照)。この後、ポリマー除去装置10は、図6−1〜図6−3)に示す追加の洗浄動作を行う。
図6−1(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置10は、洗浄用治具328がロータ104に収容されており、駆動部108によって、回転軸106を中心にしてロータ104を回転駆動する。
そして、ポリマー除去装置10は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル112からロータ104の内部の洗浄用治具328に対して剥離液600を射出する。そして、ポリマー除去装置10は、射出した剥離液600を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。
このとき、剥離液600は、回転する洗浄用治具328に衝突して、強い勢いで跳ね返る。そのため、剥離液600は、チャンバ102の内壁や回転軸シール部124の周囲に付着する。
次に、図6−2(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置10は、ロータ104を回転駆動しながら、ロータ104の斜め上方に配置された第1ノズル112と第2ノズル114からロータ104の内部の洗浄用治具328に対して洗浄水700を射出する。そして、ポリマー除去装置10は、射出した洗浄水700を排出口118からチャンバ102の外部に排出する。
このとき、洗浄水700は、回転する洗浄用治具328に衝突して、強い勢いで跳ね返る。そのため、洗浄水700が、チャンバ102の内壁や、回転軸シール部124の周囲、その他に付着した剥離液600を効率よく洗い流す。
次に、図6−3(A)〜(D)に示すように、ポリマー除去装置10は、第3ノズル116から乾燥用窒素800を射出して、洗浄用治具328やチャンバ102の内壁を乾燥する。
なお、洗浄用治具328は、六角柱の各側面330によって、洗浄水700をチャンバ102の内壁に向けて強い勢いで跳ね飛ばすことができる。したがって、この実施例の洗浄方法は、従来では洗浄水700が十分に当たらなかった箇所にも勢いの強い洗浄水700を当てることができる。そのため、この実施例の洗浄方法は、剥離液600を効率よく洗い流すことができる。
その結果、この実施例の洗浄方法では、装置の内部に残留する剥離液600(残留剥離液602)の量がほとんどないため、装置の内部で発生する結晶化剥離液604の量がほとんどない。そのため、この実施例の洗浄方法は、パーティクルによるウェハ500の汚損が発生する頻度を従来よりも低減することができ、ウェハ500の配線の歩留を従来よりも向上させることができる。
なお、この発明は、前述の実施例に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形が考えられる。
また、ポリマー除去装置としては、前述の実施例1と2の構成を兼備することが好ましい。そして、実施例1と2の構成を兼備するポリマー除去装置によって、実施例3の方法を実施することが、最も好ましい。この場合に、ポリマー除去装置は、装置の内部に残留するパーティクルを最も効率よく低減することができる。
実施例1のポリマー除去装置の構成図である。 実施例1の洗浄工程図(1)である。 実施例1の洗浄工程図(2)である。 実施例1の洗浄工程図(3)である。 実施例2の装置要部の拡大図である。 実施例2の洗浄工程図(1)である。 実施例2の洗浄工程図(2)である。 実施例2の洗浄工程図(3)である。 実施例3の洗浄用治具の拡大図(1)である。 実施例3の洗浄用治具の拡大図(2)である。 実施例3の洗浄工程図(1)である。 実施例3の洗浄工程図(2)である。 実施例3の洗浄工程図(3)である。 従来技術のポリマー除去装置の構成図である。 従来技術の洗浄工程図(1)である。 従来技術の洗浄工程図(2)である。 従来技術の洗浄工程図(3)である。
符号の説明
100 …ポリマー除去装置
102 …チャンバ
104 …ロータ
106 …回転軸
108 …駆動部(モーター)
112,114,116 …ノズル
118 …排出口
120 …ウェハキャリア
122 …ウェハストッパー
124 …回転軸シール部
126 …回転軸シール部保護板
500 …ウェハ
600 …剥離液
700 …洗浄水
800 …乾燥用窒素

Claims (4)

  1. ウェハからポリマーを除去するポリマー除去装置において、
    内部が空洞状になっているチャンバと、
    前記チャンバの内壁に配置されていて、該チャンバ内のウェハに対して液体または気体の射出物を射出する複数のノズルと、
    前記チャンバの内部に配置されていて、射出された前記射出物を該チャンバの外部に排出する排出口と、
    前記チャンバの内部に配置されていて、前記ウェハを担持するウェハキャリアが収容されたロータと、
    前記チャンバの外部に配置されていて、前記ロータを回転させる駆動部と、
    前記ロータと前記駆動部とを接続する回転軸と、
    前記回転軸と前記チャンバとの間を密封する回転軸シール部と、
    前記ロータと前記回転軸シール部との間に配置されていて、射出された前記射出物から前記回転軸シール部を保護する回転軸シール部保護板とを有し、
    前記回転軸シール部保護板は、前記回転軸の一部分の周囲を全周に亘って覆う円筒状部分と、当該円筒状部分の前記回転軸シール部側の端部に形成された大径フランジ状部分と、当該円筒状部分の前記ロータ側の端部に形成された小径フランジ状部分とを備えている
    ことを特徴とするポリマー除去装置。
  2. ウェハからポリマーを除去するポリマー除去装置において、
    内部が空洞状になっているチャンバと、
    前記チャンバの内壁に配置されていて、該チャンバ内のウェハに対して液体または気体の射出物を射出する複数のノズルと、
    前記チャンバの内部に配置されていて、射出された前記射出物を該チャンバの外部に排出する排出口と、
    前記チャンバの内部に配置されていて、前記ウェハを担持するウェハキャリアが収容されたロータと、
    前記チャンバの外部に配置されていて、前記ロータを回転させる駆動部と、
    前記ロータと前記駆動部とを接続する回転軸と、
    前記回転軸と前記チャンバとの間を密封する回転軸シール部とを有し、
    複数の前記ノズルの少なくとも1つは、前記射出物の射出方向を変える可変機構を備える
    ことを特徴とするポリマー除去装置。
  3. ポリマー除去装置の内部の洗浄方法において、
    ウェハを担持しているウェハキャリアがチャンバの内部のロータに収容された状態で、前記ロータを回転駆動しながら、前記ロータの周囲から前記ウェハに対して洗浄水を射出することによって、前記ウェハを洗浄するウェハ洗浄工程と、
    前記ウェハキャリアを、面状に形成された側面を備える洗浄用治具に交換する工程と、
    前記洗浄用治具が前記チャンバの内部の前記ロータに収容された状態で、前記ロータを回転駆動しながら、前記ロータの周囲から前記洗浄用治具の前記側面に対して前記洗浄水を射出することによって、前記チャンバの内部を洗浄するチャンバ内部洗浄工程と
    を有することを特徴とするポリマー除去装置の内部の洗浄方法。
  4. 請求項3に記載のポリマー除去装置の内部の洗浄方法において、
    前記チャンバ内部洗浄工程は、前記洗浄用治具として、多角柱の形状に形成された治具を用いることにより、前記多角柱の各側面によって前記洗浄水を前記チャンバの内壁に向けて強い勢いで跳ね飛ばす工程である
    ことを特徴とするポリマー除去装置の内部の洗浄方法。
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