JP5990361B1 - 洗浄ブロー装置 - Google Patents

洗浄ブロー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5990361B1
JP5990361B1 JP2016065602A JP2016065602A JP5990361B1 JP 5990361 B1 JP5990361 B1 JP 5990361B1 JP 2016065602 A JP2016065602 A JP 2016065602A JP 2016065602 A JP2016065602 A JP 2016065602A JP 5990361 B1 JP5990361 B1 JP 5990361B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
chamber
air
switching damper
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016065602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016221502A (ja
Inventor
市橋 薫
薫 市橋
充 福井
充 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiga Yamashita Co Ltd
Original Assignee
Shiga Yamashita Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiga Yamashita Co Ltd filed Critical Shiga Yamashita Co Ltd
Priority to JP2016065602A priority Critical patent/JP5990361B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5990361B1 publication Critical patent/JP5990361B1/ja
Publication of JP2016221502A publication Critical patent/JP2016221502A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】設置スペースの省スペース化を実現できる洗浄ブロー装置を提供する。【解決手段】所定の容積の空間部14を形成する筐体12と、空間部14の一部の領域に形成されワークWを洗浄するための洗浄室16と、空間部14の一部の領域でかつ洗浄室16の上流側に形成され気流を発生させるための気流発生室18と、を有し、筐体12の内部に所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する第1切替ダンパー部32を設け、第1切替ダンパー部32は、第1の位置で洗浄室16の側壁として機能し、第2の位置で気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能する。【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークに付着した水分を除去可能な洗浄ブロー装置に関する。
例えば、自動車エンジンの部品であるシリンダーヘッドあるいはシリンダーブロックなどには、多量のネジ穴やウオータージャケット穴がある。これらの部品は、機械加工が施された後に、組み立てが行われる。このとき、部品の表面、鋳物中子孔の内部及びネジ穴の内部等に、切粉や切削油等の異物が残留するため、部品の組み立てに先立って、これらの異物を除去しなければならない。
異物を除去する技術として、従来は、例えば、ワークを投入するための開口部を備えた洗浄室と、洗浄室内に設置されワークを把持する把持冶具と、把持冶具をNC制御されたサーボモータで回転駆動する駆動ユニットと、洗浄室内に備えられ洗浄ノズルを備えた洗浄ヘッダと、洗浄液を洗浄室外に排水する排液口と、を有する洗浄装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
洗浄されたワークの水切り技術として、従来、圧縮空気の吹き付け等によりワークの表面や穴部内の洗浄液を除去する技術が採用されている。
洗浄液を除去する技術として、従来は、例えば、水切りすべきワークが保持されるエアブロー室と、エアブロー室に装着されワークに気流を噴射する噴射管と、エアブロー室に連結されファンが内蔵されたファン室と、ファン室からエアブロー室に連なるダクトと、ファン室の下方に装備されたミスト除去装置と、を有するブロー装置が提案されている(下記特許文献3参照)。
特開2012−45499号公報 特開2008−104904号公報 特開2012−46809号公報 特開2010−115697号公報 特開2008−86914号公報
ところで、上記洗浄装置とブロー装置は、必要不可欠な装置であるが、それぞれ別体で構成されていたため、両方の装置を設置するための設置スペースの確保が困難であった。
装置の部品点数の削減及び装置の小型化の要望もあった。
ワークに対する洗浄効果のさらなる向上に対する要望もあった。
そこで、本発明は、上記事情を考慮して、設置スペースの省スペース化を実現できる洗浄ブロー装置を提供することを目的とする。
本発明は、特に部品点数の削減及び装置の小型化を実現できる洗浄ブロー装置を提供することを目的とする。
本発明は、特にワークに対する洗浄効果を高めることができる洗浄ブロー装置を提供することを目的とする。
発明の一形態は、ワークを洗浄するとともに気流中の空気によって前記ワークに付着した水分を除去する洗浄ブロー装置であって、所定の容積の空間部を形成する筐体と、前記空間部の一部の領域に形成され、前記ワークを把持する把持部を収容し、前記把持部で把持された前記ワークを洗浄する洗浄室と、前記空間部の一部の領域でかつ前記洗浄室の上流側に形成され、前記気流を発生させる気流発生源を収容する気流発生室と、前記空間部の一部の領域でかつ前記洗浄室の下流側に形成され、前記空間部の前記気流中の空気に含まれる液体の微粒子を分離除去するミスト除去装置を収容するミスト除去室と、を有し、前記洗浄室と前記気流発生室と前記ミスト除去室は、1つの閉じた流路上に位置する。
この構成によれば、単一の筐体の空間部に洗浄室、気流発生室及びミスト除去室が形成されているため、各部屋を別々の装置で構成する場合に比較して、洗浄ブロー装置の設置スペースが小さくなる。
この場合、前記洗浄室と前記気流発生室との間には、接続流路が設けられ、前記接続流路の開口面積が前記気流発生室側から前記洗浄室側に向かって絞られることが好ましい。
この構成によれば、接続流路の開口面積が気流発生室側から洗浄室側に向かって絞られることにより、接続流路を通過する気流の空気の流速が洗浄室側でより速くなる。このため、高速流体の空気が舞う気流中にワークが曝されることになり、ワークの表面に付着していた残留水分(例えば、洗浄液等)が剥離され、確実に飛散する。この結果、ブロー効果が高くなる。
この場合、前記接続流路は、前記気流中の空気を前記把持部に把持された前記ワークに対して導くための接続傾斜壁を有することが好ましい。
この構成によれば、接続流路は気流中の空気を把持部に把持されたワークに対して導くための接続傾斜壁を有しているため、大量の空気がワークに曝される。これにより、ブロー効果が高くなる。
この場合、前記筐体の内部に、所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する第1切替ダンパー部を設け、前記第1切替ダンパー部は、前記第1の位置で前記洗浄室の側壁として機能し、前記第2の位置で前記気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能することが好ましい。
この構成によれば、洗浄室の第1切替ダンパー部が第1の位置で洗浄室の側壁として機能する。そして、第1切替ダンパー部が所定の軸回りに回転して第2の位置に移動し、空気が流通する流路の流路壁として機能する。これにより、第1切替ダンパー部が2つの機能を兼備することになり、部品点数を削減でき、ひいては装置の小型化及び低コスト化を実現できる。
この場合、前記筐体の内部に、所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する排水ダンパー部を設け、前記排水ダンパー部は、前記第1の位置で前記洗浄室の底壁として機能し、前記第2の位置で気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能することが好ましい。
この構成によれば、洗浄室の排水ダンパー部が第1の位置で洗浄室の底壁として機能する。そして、排水ダンパー部が所定の軸回りに回転して第2の位置に移動し、気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能する。これにより、排水ダンパー部が2つの機能を兼備することになり、部品点数を削減でき、ひいては装置の小型化及び低コスト化を実現できる。
この場合、前記洗浄室と前記気流発生室との間に、接続流路を設け、前記接続流路に、所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する第2切替ダンパー部を設け、前記第2切替ダンパー部は、前記第1の位置で前記ワークの洗浄に用いた洗浄液の前記気流発生室への浸入を阻止する浸入防止壁として機能し、前記第2の位置で気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能することが好ましい。
この構成によれば、接続流路の第2切替ダンパー部が第1の位置でワークの洗浄に用いた洗浄液の気流発生室への浸入を阻止する浸入防止壁として機能する。そして、第2切替ダンパー部が所定の軸回りに回転して第2の位置に移動し、気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能する。これにより、第2切替ダンパー部が2つの機能を兼備することになり、部品点数を削減でき、ひいては装置の小型化及び低コスト化を実現できる。
この場合、前記洗浄室と前記ミスト除去室との間に、洗浄液排出室を設け、前記洗浄液排出室に、所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する第3切替ダンパー部を設け、前記第3切替ダンパー部は、前記第1の位置で前記ワークの洗浄に用いた洗浄液の前記ミスト除去室への浸入を阻止する浸入防止壁として機能し、前記第2の位置で気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能することが好ましい。
この構成によれば、洗浄液排出室の第3切替ダンパー部が第1の位置でワークの洗浄に用いた洗浄液のミスト除去室への浸入を阻止する浸入防止壁として機能する。そして、第3切替ダンパー部が所定の軸回りに回転して第2の位置に移動し、気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能する。これにより、第3切替ダンパー部が2つの機能を兼備することになり、部品点数を削減でき、ひいては装置の小型化及び低コスト化を実現できる。
この場合、前記第1切替ダンパー部、前記第2切替ダンパー部、前記第3切替ダンパー部及び前記排水ダンパー部が前記第2の位置に移動することにより、1つの閉じた流路の流路壁の少なくとも一部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、第1切替ダンパー部、第2切替ダンパー部、第3切替ダンパー部及び排水ダンパー部が第2の位置に移動して1つの閉じた流路の流路壁の少なくとも一部が形成されることにより、空気の流通が促進される。これにより、空気循環が可能になり、ワークからの洗浄液の除去性能が高くなる。
この場合、前記第1切替ダンパー部、前記第3切替ダンパー部及び前記排水ダンパー部は、エアーシリンダを駆動源として所定の軸回りに回転し、前記第2切替ダンパー部は、気流中の空気の風圧を利用して前記第1の位置から前記第2の位置に向かって回転することが好ましい。
この構成によれば、第1切替ダンパー部、第3切替ダンパー部及び排水ダンパー部はエアーシリンダを駆動源として所定の軸回りに回転するが、第2切替ダンパー部は気流中の空気の風圧を利用して第1の位置から第2の位置に向かって回転する。これにより、第2切替ダンパー部の駆動源として気流発生源を利用することができ、駆動源を別途設ける必要がなくなるため、部品点数を削減でき、ひいては装置の小型化及び低コスト化を実現できる。
この場合、前記第2切替ダンパー部は、錘部を有し、前記錘部の自重を利用して前記第2の位置から前記第1の位置に向かって所定の軸回りに回転することが好ましい。
この構成によれば、第2切替ダンパー部は、錘部の自重により第2の位置から第1の位置に向かって所定の軸回りに回転する。これにより、第2切替ダンパーは、気流中の空気の風圧を受けない状態では、自動的に第1の位置(初期位置)に戻るように構成できる。
本発明によれば、設置スペースの省スペース化を実現できる。
特に、部品点数の削減及び装置の小型化を実現できる。
特に、ワークに対する洗浄効果を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る洗浄ブロー装置の洗浄工程時の内部状態を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る洗浄ブロー装置のエアブロー工程時の内部状態を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る洗浄ブロー装置の制御システムを示したブロック図である。
本発明の第1実施形態に係る洗浄ブロー装置について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、洗浄機構が洗浄ブロー装置に適用された構成を一例として挙げるとともに、当該構成の中で洗浄機構を説明する。
図1乃至図3に示すように、洗浄ブロー装置10は、筐体12を備えている。筐体12の内部には、所定の容積を有する空間部14が形成されている。当該空間部14には、下記に示す洗浄室16、気流発生室18、接続流路20、洗浄液排水室22、ミスト除去室24等の複数の部屋及び流路が連通可能に形成されている。
(洗浄室)
先ず、洗浄室16について説明する。
空間部14の一部の領域には、洗浄室16が形成されている。洗浄室16の内部には、例えば、ワークWを把持する把持部26と、ワークWに洗浄液を供給するための洗浄機構と、が収容されている。
ワークWとは、洗浄対象物であり、一例として自動車の部品等が該当する。洗浄室16では、ワークWが洗浄液等によって洗浄され、例えばワークWの表面、鋳物中子孔の内部及びネジ穴の内部等に残留した切粉あるいは切削油等の異物が除去される。
把持部26は、例えば、ワークWを固定するための治具である。治具は、所定の把持機構を有しており、ワークWを固定しあるいはワークWの固定を解除することが可能である。治具は、所定の回転軸(図示省略)の軸回りに回転可能に構成されており、ワークWを把持した状態でワークWを回転軸の軸回りに回転させることができる。
洗浄機構は、ワークWに対して洗浄液を噴射する複数の洗浄ノズル30と、洗浄ノズル30に洗浄液を供給する洗浄ヘッダ28と、を有している。洗浄ヘッダ28は、例えば、洗浄室16の壁に固定されている固定式のものと、軸方向に可動する可動式のものと、がある。また、洗浄ヘッダ28は、例えば、洗浄室16の内部に配置された構成と、洗浄室16あるいは筐体12の外部に配置された構成と、がある。
なお、洗浄ヘッダ28を洗浄室16の外部、さらに好ましくは筐体12の外部に配置されている構成を採用してもよい。洗浄ヘッダ28が洗浄室16あるいは筐体12の内部に配置されている構成も可能であるが、洗浄ヘッダ28が洗浄室16あるいは筐体12の外部に配置されることにより、洗浄室16あるいは筐体12の小型化が可能になる。
特に、洗浄ヘッダ28が洗浄室16の外部に配置されている構成では、洗浄ノズル30の少なくとも一部(例えば、先端部など)だけが洗浄室16の内部側に位置し、ワークWに対する洗浄液の噴射が可能になる。
洗浄室16又はその近傍には、第1切替ダンパー部32が設けられている。第1切替ダンパー部32は、ワークWの洗浄時において洗浄室16の側壁として機能するとともに、エアブロー工程時においてワークWから水分を除去する時には空気流路88を形成する流路壁の一部として機能する。この結果、第1切替ダンパー部32が2つの機能を兼備することになり、部品点数及び製造コストを削減でき、ひいては洗浄ブロー装置10の小型化を実現できる。
第1切替ダンパー部32は、平板状に形成された第1切替ダンパー本体部34と、第1切替ダンパー本体部34を支持する第1切替ダンパー支持部36と、を有している。第1切替ダンパー支持部36は、回転軸40に接続されている。回転軸40が軸回りに回転することにより、第1切替ダンパー本体部34が洗浄室16の側壁として機能する位置(第1の位置)に導かれ(図1参照)、あるいは空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる(図2参照)。
第1切替ダンパー本体部34は、駆動源82(図3参照)の駆動力を受けて回転軸40の軸回りに回転可能に設けられている。ここで、駆動源82は、第1切替ダンパー本体部34に対して駆動力を直接付与する構成でもよいし、あるいは第1切替ダンパー支持部36に対して駆動力を直接付与する構成でもよい。さらには、駆動源82は、回転軸40に対して駆動力を直接付与して、回転軸40を回転駆動させる構成でもよい。
駆動源82として、例えば、エアーシリンダが用いられるが、油圧シリンダあるいはモータ、その他の駆動源を用いてもよい。
ここで、「第1切替ダンパー部32が洗浄室16の側壁として機能する」の解釈については、第1切替ダンパー部32が洗浄室16の側壁の全部または少なくとも一部を構成するという意味である。
詳細には、第1切替ダンパー部32の第1切替ダンパー本体部34が洗浄室16の側壁の全部または少なくとも一部を構成する。第1切替ダンパー本体部34が洗浄室16の側壁の少なくとも一部を構成する場合とは、例えば、洗浄室16の側壁に開口部が形成されており、第1切替ダンパー本体部34が当該開口部を開閉する構成が該当する。第1切替ダンパー本体部34が当該開口部を閉塞した場合には、洗浄室16の側壁に隙間が無くなり、洗浄室16に洗浄液を貯溜することができる。一方、第1切替ダンパー本体部34が当該開口部を開放した場合には、洗浄室16の側壁の開口部がそのまま露出して、洗浄室16が空気流路88の一部として機能する。
また、第1切替ダンパー部32が洗浄室16の側壁の全部を構成する場合とは、例えば、第1切替ダンパー部32の第1切替ダンパー本体部34が洗浄室16の側壁全体を構成するものである。この場合、第1切替ダンパー本体部34は、第1の位置で洗浄室16の側壁として洗浄室16を水密に区画形成し、第2の位置で洗浄室16の区画形成を崩して洗浄室16の内部を開放する。
洗浄室16又はその近傍には、排水ダンパー部42が設けられている。排水ダンパー部42は、ワークWの洗浄時において洗浄室16の底壁として機能するとともに、エアブロー工程時においてワークWから水分を除去する時には空気流路88を形成する流路壁の一部として機能する。これにより、排水ダンパー部42が2つの機能を兼備することになり、部品点数及び製造コストを削減でき、ひいては装置の小型化を実現できる。
排水ダンパー部42は、平板状に形成された排水ダンパー本体部44と、排水ダンパー本体部44を支持する排水ダンパー支持部46と、を有している。排水ダンパー支持部46は、回転軸48に接続されている。回転軸48が軸回りに回転することにより、排水ダンパー本体部44が洗浄室16の底壁として機能する位置(第1の位置)に導かれ(図1参照)、あるいは空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる(図2参照)。
排水ダンパー本体部44は、駆動源84(図3参照)の駆動力を受けて回転軸48の軸回りに回転可能に設けられている。駆動源84は、排水ダンパー本体部44に対して駆動力を直接付与する構成でもよいし、あるいは排水ダンパー支持部46に対して駆動力を直接付与する構成でもよい。さらには、駆動源84は、回転軸48に対して駆動力を直接付与して、回転軸48を回転駆動させる構成でもよい。
駆動源84として、例えば、エアーシリンダが用いられるが、油圧シリンダあるいはモータ、その他の駆動源を用いてもよい。
ここで、「排水ダンパー部42は、洗浄室16の底壁として機能する」の解釈については、排水ダンパー部42が洗浄室16の底壁の全部または少なくとも一部を構成するという意味である。
詳細には、排水ダンパー部42の排水ダンパー本体部44が洗浄室16の底壁の全部または少なくとも一部を構成する。排水ダンパー本体部44が洗浄室16の底壁の少なくとも一部を構成する場合とは、例えば、洗浄室16の底壁に開口部が形成されており、排水ダンパー本体部44が当該開口部を開閉する構成が該当する。排水ダンパー本体部44が当該開口部を閉塞した場合には、洗浄室16の底壁に隙間が無くなり、洗浄室16に洗浄液を貯溜することができる。一方、排水ダンパー本体部44が当該開口部を開放した場合には、洗浄室16の底壁の開口部がそのまま露出して、洗浄室16が空気流路88の一部として機能する。
また、排水ダンパー部42が洗浄室16の底壁の全部を構成する場合とは、例えば、排水ダンパー部42の排水ダンパー本体部44が洗浄室16の底壁全体を構成するものである。この場合、排水ダンパー本体部44は、第1の位置で洗浄室16の底壁として洗浄室16を水密に区画形成し、第2の位置で洗浄室16の区画形成を崩して洗浄室16の内部を開放する。
図1に示すように、洗浄室16には、筐体12の側壁と、第1切替ダンパー部32と、排水ダンパー部42と、により区画可能な洗浄槽38が形成され、当該洗浄槽38の内部で洗浄液を用いたワークWの洗浄が実行される。
(気流発生室)
次に、気流発生室18について説明する。
空間部14の一部の領域には、気流発生室18が形成されている。気流発生室18は、洗浄室16を基準として気流中の空気の流れる方向における上流側の位置に形成されている。気流発生室18の内部には、空気の流れ(気流)を発生させるための気流発生源50が収容されている。
なお、本実施形態の「空気」は、圧縮空気を意味しない。すなわち、ファン等により気流が発生させられ、その気流の中で舞う空気を意味する。
気流発生源50として、圧縮空気を供給するためのコンプレッサ等ではなく、筐体12の内部に気流を発生させるためのファン等が用いられる。なお、ファンは、モータ等の駆動源(図示省略)により軸回りに回転する。
ここで、気流発生室18の開口部は、水平方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜して設けられている。すなわち、気流発生室18は、水平方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜したエアブロー傾斜上壁52と、エアブロー傾斜上壁52に対して略平行に形成されたエアブロー傾斜下壁54と、を有している。エアブロー傾斜上壁52及びエアブロー傾斜下壁54は、空気流路88の流路壁の一部として機能する。
具体的には、気流発生室18の開口部は、ミスト除去室24側から洗浄室16側に向かって下り傾斜となるように形成されている。換言すれば、洗浄室16側を基準として、気流発生室18は、洗浄室16側から離間する方向に向かって上り傾斜するように形成されている。
また、エアブロー傾斜上壁52は、ミスト除去室24側から洗浄室16側に向かって下り傾斜となるように形成されている。換言すれば、エアブロー傾斜上壁52は、洗浄室16側を基準として、洗浄室16側から離間する方向に沿って上り傾斜するように形成されている。
エアブロー傾斜下壁54に上記気流発生源50が設置された状態では、気流発生源50の回転中心となる回転軸51も水平方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜する。このため、気流発生源50によって発生した気流中の空気が把持部26で把持されているワークWに対して集中的に当てられ、ブロー効果が高くなる。
上記気流発生源50によって発生した気流中の空気は、エアブロー傾斜上壁52に沿ってワークW側へ流れていくため、エアブロー傾斜上壁52が傾斜していることにより、ワークWを気流の環境に置いたときの空気の流量が増大する。これにより、ワークWに対するブロー効果が高くなる。
なお、ワークWの側面で気流が浸入し難い部位又は気流が浸入し難い凹部に対しては、圧縮空気の供給手段を部分的又は限定的に用い、前記部位又は前記凹部に対して圧縮空気を吹き付けてもよい。これにより、前記部位又は前記凹部に動きを与え、気流環境中の空気でワークWを包み込み、ワークWから水分を飛散させることが可能になる。
また、気流発生室18は、上述した通り、水平方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜して設けられているため、洗浄室16で洗浄に使用される洗浄液が洗浄室16の洗浄槽38から溢れ出した場合等において、洗浄液の気流発生室18に対する浸入を阻止する。すなわち、洗浄液が気流発生室18に浸入する場合にはエアブロー傾斜下壁54を上っていく必要があるが、重力の影響を受けて、洗浄液が落下する。このため、洗浄液が気流発生室18に浸入し難くなるとともに、たとえ気流発生室18に洗浄液が浸入した場合でも、気流発生室18の外部へ容易に排水することができる。
(接続流路)
次に、接続流路20について説明する。
また、空間部14の一部の領域には、接続流路20が設けられている。接続流路20は、気流発生室18と洗浄室16とを接続するとともに、気流中の空気が流通するための空気流路88として機能する。接続流路20は、洗浄室16を基準として、空気の流れる方向の上流側に位置している。
接続流路20又はその近傍には、第2切替ダンパー部56が設けられている。第2切替ダンパー部56は、図1に示すように、ワークWの洗浄時において、第1の位置で洗浄液の気流発生室18への浸入を阻止するための浸入防止壁として機能する。また、第2切替ダンパー部56は、図2に示すように、ワークWが気流の環境に置かれる時において、第2の位置で空気流路88を形成する流路壁の一部として機能する。これにより、第2切替ダンパー部56が2つの機能を兼備することになり、部品点数及び製造コストを削減でき、ひいては装置の小型化を実現できる。
第2切替ダンパー部56は、例えば、平板状に形成された第2切替ダンパー本体部58と、錘部59と、を有している。
第2切替ダンパー本体部58は、回転軸60に接続されている。回転軸60が軸回りに回転することにより、第2切替ダンパー本体部58が気流発生室18の開口部の少なくとも一部を遮る浸入防止壁として機能する位置(第1の位置)に導かれ(図1参照)、あるいは空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる(図2参照)。
錘部59は、第2切替ダンパー本体部58が気流発生源50によって発生した気流中の空気の風圧を受けない状態で、第2切替ダンパー本体部58が第1の位置で常に停止するようにするためのウエイトバランサとして機能する。
第2切替ダンパー本体部58は、気流発生源50によって発生した気流中の空気の風圧を受けて錘部59の重力に対抗しながら回転軸60の軸回りに回転する。換言すれば、気流発生源50によって発生した気流中の空気の風圧を利用して、第2切替ダンパー本体部58が第1の位置から第2の位置へ移動する。これにより、第2切替ダンパー本体部58を駆動するための駆動源を別途設ける必要がなくなり、部品点数及び製造コストの削減を図り、装置を小型化できる。
なお、第2切替ダンパー本体部58は、ワークWの洗浄時等のように気流中の空気の風圧を受けていない時には、錘部59の自重の作用により回転軸60の軸回りに回転し第2の位置から第1の位置に移動する。そして、第2切替ダンパー本体部58は、第1の位置で気流発生室18への浸入防止壁として機能する。
当然ながら、第2切替ダンパー部56は、第1切替ダンパー部32の構成と同様に構成されていてもよい。この場合には、駆動源を別途設ける構成になるため、第2切替ダンパー部56の回転駆動に関する自動制御が可能になる。
接続流路20は、気流発生源50によって発生した気流中の空気を把持部26に把持されたワークWに対して導くための接続傾斜壁62を有している。接続傾斜壁62は、気流発生室18側から洗浄室16側に向かって下り傾斜となるように形成されている。換言すれば、接続傾斜壁62は、洗浄室16側を基準として、洗浄室16側から離間する方向に沿って上り傾斜するように形成されている。これにより、気流発生源50によって発生した気流中の空気は、接続傾斜壁62に沿ってワークW側へ流れていくため、接続傾斜壁62が傾斜していることにより、ワークWを気流環境においた空気の流量が増大する。この結果、ワークWに対するブロー効果が高くなる。
ここで、図1に示すように、ワークWの洗浄時には、第1切替ダンパー本体部34が洗浄室16の側壁として機能する位置(第1の位置)に導かれ、第2切替ダンパー本体部58が気流発生室18への浸入防止壁として機能する位置(第1の位置)に導かれる。これにより、洗浄室16でワークWの洗浄が実行されている時に、洗浄室16から溢れ出た洗浄液等が気流発生室18に浸入することを防止できる。
一方、図2に示すように、ワークWが気流の環境に置かれる時には、第1切替ダンパー本体部34は、略水平となるように接続流路側に倒れ、空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる。また、第2切替ダンパー本体部58も同様にして、略水平となるように接続流路側に倒れ、空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる。
このとき、第1切替ダンパー本体部34の先端部と第2切替ダンパー本体部58の先端部とが所定の領域にわたって重ね合わされた状態になり、接続流路20の流路壁に隙間が形成されないように両者が接続された状態になる。
ここで、接続流路内部の空気流路88の開口部21の面積が気流発生室18側から洗浄室16側に向かって絞られるようにして構成されている。換言すれば、接続流路内部の空気流路88の洗浄室16側の開口部21の開口面積が気流発生室18側の開口面積よりも小さくなるように設定されている。このため、接続流路内部の空気流路88の気流発生室18側における空気の流速が洗浄室16側における空気の流速よりも速くなる。これにより、ワークWが気流の環境に置かれることになり、ワークWの表面に付着していた残留水分(例えば、洗浄液等)が剥離される。この結果、ワークWに対するブロー効果が高くなる。
なお、接続流路内部の空気流路88の開口面積とは、エアブロー工程時に第1切替ダンパー部32と第2切替ダンパー部56と筐体12とによって接続流路20の内部に区画形成される空気流路88の開口部の面積を意味する。
(洗浄液排水室)
次に、洗浄液排水室22について説明する。
空間部14の一部の領域には、洗浄液排水室22が形成されている。洗浄液排水室22は、主として洗浄室16で洗浄に使用された洗浄液等を排水するための部屋として機能すると同時に、洗浄室16とミスト除去室24とを接続する。そして、洗浄液排水室22は、空気が流通するための空気流路88として機能する。
洗浄液排水室22には、洗浄液を貯溜あるいは回収するためのタンク部62が設けられている。
洗浄液排水室22は、洗浄室16を基準として空気の流れる方向における下流側の位置に形成されている。
洗浄液排水室22には、第3切替ダンパー部64が設けられている。第3切替ダンパー部64は、図1に示すように、洗浄室16からの洗浄液の排水時等において洗浄液がミスト除去室24へ浸入することを阻止するための浸入防止壁として機能する。また、第3切替ダンパー部64は、図2に示すように、ワークWが気流の環境に置かれる時において空気流路88を形成する流路壁の一部として機能する。これにより、第3切替ダンパー部64が2つの機能を兼備することになり、部品点数及び製造コストを削減でき、ひいては装置の小型化を実現できる。
第3切替ダンパー部64は、平板状に形成された第3切替ダンパー本体部66と、第3切替ダンパー本体部66を支持する第3切替ダンパー支持部68と、を有している。第3切替ダンパー支持部68は、回転軸70に接続されている。回転軸70が軸回りに回転することにより、第3切替ダンパー本体部66がワークWの洗浄液の排水時等において洗浄液がミスト除去室24へ浸入することを阻止するための浸入防止壁として機能する位置(第1の位置)に導かれ(図1参照)、あるいは空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる(図2参照)。
第3切替ダンパー本体部66は、駆動源86(図3参照)の駆動力を受けて回転軸70の軸回りに回転可能に設けられている。駆動源86は、第3切替ダンパー本体部66に対して駆動力を直接付与する構成でもよいし、あるいは第3切替ダンパー支持部68に対して駆動力を直接付与する構成でもよい。さらには、駆動源86は、回転軸70に対して駆動力を直接付与して、回転軸70を回転駆動させる構成でもよい。
駆動源86として、例えば、エアーシリンダが用いられるが、油圧シリンダあるいはモータ、その他の駆動源を用いてもよい。
ここで、図1に示すように、ワークWの洗浄時には、排水ダンパー本体部44が洗浄室16の底壁として機能する位置(第1の位置)に導かれ、第3切替ダンパー本体部66が洗浄液のミスト除去室24への浸入防止壁として機能する傾斜した位置(第1の位置)に導かれる。これにより、洗浄室16においてワークWの洗浄で使用された洗浄液が洗浄室16から排水される時に、洗浄液が第3切替ダンパー本体部66に衝突することによって洗浄液の流れる勢いが打ち消され、洗浄液がミスト除去室24に浸入することを防止できる。
一方、図2に示すように、ワークWが気流の環境に置かれる時には、第3切替ダンパー本体部66が略水平になるように倒れ、洗浄液排水室22に形成される空気流路88の流路壁の一部として機能する位置(第2の位置)に導かれる。また、排水ダンパー本体部44は、洗浄室16の底壁を開放する位置(第2の位置)に導かれる。
このとき、図2に示すように、第3切替ダンパー本体部66の先端部と排水ダンパー本体部44の先端部とが近接する位置に留まり、洗浄液排水室22の流路壁に大きな隙間が形成されないように設定されている。これにより、排水ダンパー本体部44から第3切替ダンパー本体部66にわたって空気流路88の1つの流路壁が形成される。
(ミスト除去室)
次に、ミスト除去室24について説明する。
空間部14の一部の領域には、ミスト除去室24が形成されている。また、ミスト除去室24は、洗浄室16あるいは洗浄液排水室22を基準として空気の流れる方向における下流側の位置に形成されている。
ミスト除去室24は、洗浄液排水室22と気流発生室18との間に設けられており、洗浄室16を通過した空気が洗浄液排水室22を経てミスト除去室25に進入する。そして、ミスト除去室24を通過した空気が気流発生室18に進入する。
ミスト除去室24には、空間部14を流れる空気に含まれる液体の微粒子(ミストと定義する)を当該空気中から分離除去するミスト除去装置72が収容されている。ミスト除去装置72を設けたことにより、空気中のミストが除去されるため、気流発生源50及び把持部26に把持されているワークWに対してミストが付着して汚染されることを防止できる。
ミスト除去装置72は、空気が通過するように、ミスト除去室内部の空気流路88を塞ぐように設置されている。ミスト除去装置72のミストを捕捉する捕捉面73は、ミスト除去室24の開口部25における開口面25Aに対して傾斜するようにして設けられている。換言すれば、ミスト除去装置72の捕捉面73が、ミスト除去室24の開口部25における開口面25Aに対して平行ではなく、所定の傾斜角度だけ傾斜している。このため、空気のミスト除去装置72に対する接触面積(あるいは接触領域)が大きくなる。これにより、ミスト除去装置72におけるミストの捕捉効果が高くなり、ミスト除去装置72を通過した空気にミストがほとんど含まれない。この結果、気流発生源50及びワークWにミストが付着して汚染されることを防止できる。
ミスト除去室24の開口部25における開口面25Aとは、洗浄時あるいはエアブロー時に限られず、ミスト除去装置72の設計により決定される開口部を断面方向に切断したときの開口面を意味する。
ここで、ミスト除去室24は、洗浄室16側あるいは洗浄液排水室22側に向かって下り傾斜した傾斜底部74を有している。換言すれば、洗浄室16側あるいは洗浄液排水室22側を基準にすると、傾斜底部74は、洗浄室16側あるいは洗浄液排水室22側から離れていく方向に向かって上り傾斜している。このため、洗浄室16側あるいは洗浄液排水室22側の洗浄液が重力の影響を受けてミスト除去室24の内部側に浸入し難くなる。これにより、ミスト除去室24及びミスト除去装置72がミストにより汚染されることを抑制できる。
ミスト除去室24の内壁には、当該ミスト除去室24の内壁に付着した汚れを除去するための洗浄部76が設けられている。洗浄部76は、例えば、洗浄ノズル78を有しており、所定のタイミングで洗浄ノズル78から洗浄液が噴射する。洗浄ノズル78から噴射された洗浄液がミスト除去室24の内壁に勢い良く当り、ミスト除去室24の内壁が洗浄され、ミスト除去室24がクリーンな状態で維持される。この結果、ミスト洗浄室24を流れる空気にミストが再度付着することを防止でき、ひいては、ミストを含む空気がワークWに接触して汚染することを防止できる。
(制御システム)
次に、制御システムについて説明する。
図3に示すように、洗浄ブロー装置10の動作は、制御部80により制御される。具体的には、洗浄工程及びエアブロー工程を実行するためのプログラムが制御部80のROM80Bに格納されており、CPU80Aによりプログラムが実行される。また、制御部80には、一例として、第1切替ダンパー部32、排水ダンパー部42及び第3切替ダンパー部64の各駆動源82、84、86、気流発生源50等が電気的に接続されている。
次に、本実施形態の洗浄ブロー装置10の作用及び効果について説明する。説明の便宜上、ワークWの洗浄工程とワークWのエアブロー工程とにわけて説明する。
(洗浄工程)
図1に示すように、ワークWの洗浄工程では、洗浄室16の把持部26にワークWが把持されて洗浄される。このとき、第1切替ダンパー本体部34が第1の位置で停止して洗浄室16の側壁として機能し、第2切替ダンパー本体部58が第1の位置で停止して気流発生室18への洗浄液等の浸入防止壁として機能する。さらに、排水ダンパー本体部44が第1の位置で停止して洗浄室16の底壁として機能し、第3切替ダンパー本体部66が第1の位置で停止してミスト除去室24への洗浄液等の浸入防止壁として機能する。
洗浄室16では、筐体12の内壁と第1切替ダンパー本体部34と排水ダンパー本体部44とで区画形成された洗浄槽38の内部で、把持部26により把持されたワークWに対して洗浄ノズル30から洗浄液が噴射され、洗浄工程が実行される。このとき、所定量の洗浄液が洗浄槽38に貯溜する。
ここで、ワークWの洗浄工程では洗浄液が洗浄槽38から溢れ出ることがあるが、第2切替ダンパー本体部58が第1の位置で停止して浸入防止壁として気流発生室18の開口部の少なくとも一部を遮断しているため、洗浄液が気流発生室18へ浸入することを防止できる。
また、第3切替ダンパー本体部66が第1の位置で停止して浸入防止壁としてミスト除去室24の開口部の少なくとも一部を遮断しているため、洗浄液がミスト除去室24へ浸入することを防止できる。
このようにして、ワークWが洗浄され、次の工程であるエアブロー工程に移行する。
(エアブロー工程)
図2に示すように、ワークWのエアブロー工程では、第1切替ダンパー本体部34が第2の位置に移動して、洗浄室16の側壁を開放するとともに、空気流路88の流路壁の一部として機能する。また、第2切替ダンパー本体部58が第2の位置に移動して空気流路88の流路壁の一部として機能する。このとき、第1切替ダンパー本体部34の先端部と第2切替ダンパー本体部58の先端部とが重なり合い、連続した1つの流路壁が形成される。
また、排水ダンパー本体部44が第2の位置に移動して、洗浄室16の底壁を開放するとともに、空気流路88の流路壁の一部として機能する。また、第3切替ダンパー本体部66が第2の位置に移動して空気流路88の流路壁の一部として機能する。このとき、排水ダンパー本体部44の先端部と第3切替ダンパー本体部66の先端部とが相互に近接し、洗浄液排水室22の内部で連続した1つの流路壁が形成される。
このようにして、気流発生室18、接続流路20、洗浄室16、洗浄液排水室22及びミスト除去室24からなる1つの閉じた循環流路である空気流路88が形成される。この空気流路88には、気流発生源50によって発生した気流中の空気が気流となって循環する。
エアブロー工程では、気流発生室18の気流発生源50によって発生した気流中の空気が接続流路20を通って洗浄室16に進入する。洗浄室16では、ワークWに付着した水分等が気流環境中の空気に引っ張られ、ワークWから剥離されて除去される。なお、気流環境においては空気が所定の流速で舞う。
その後、空気は、洗浄室16から洗浄液排水室22を通ってミスト除去室24に進入する。ミスト除去室24に進入した空気は、ミスト除去装置72を通過する。このとき、空気中に含まれる液体の微粒子(ミスト)がミスト除去装置72によって捕捉される。このため、ミスト除去装置72を通過した空気にはミストが含まれていない。そのミストが含まれていない空気は、ミスト除去室24から気流発生室18に流れ、再度、洗浄室16に向かって流れ、ワークWに当たってその表面から洗浄液を飛散させる。その後、空気が洗浄液排水室22を通ってミスト除去室24に進入し、ミスト除去装置72によって空気中に含まれるミストが取り除かれる。以後、これが繰り返される。
以上のように、本実施形態の洗浄ブロー装置10によれば、単一の筐体12の空間部14に、主として洗浄室16、気流発生室18及びミスト除去室24が形成されているため、各部屋を別々の装置で構成する場合に比較して、洗浄ブロー装置10の設置スペースが小さくなる。
以上で説明した各実施形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることが可能である。
10 洗浄ブロー装置
12 筐体
14 空間部
16 洗浄室
18 気流発生室
20 接続流路
21 開口部
22 洗浄液排水室
24 ミスト除去室
25 開口部
25A 開口面
26 把持部
28 洗浄ヘッダ
30 洗浄ノズル
32 第1切替ダンパー部
34 第1切替ダンパー本体部
36 第1切替ダンパー支持部
38 洗浄槽
40 回転軸
42 排水ダンパー部
44 排水ダンパー本体部
46 排水ダンパー支持部
48 回転軸
50 気流発生源
52 エアブロー傾斜上壁
54 エアブロー傾斜下壁
56 第2切替ダンパー部
58 第2切替ダンパー本体部
59 錘部
60 回転軸
62 接続傾斜壁
64 第3切替ダンパー部
66 第3切替ダンパー本体部
68 第3切替ダンパー支持部
70 回転軸
72 ミスト除去装置
73 捕捉面
74 傾斜底部
76 洗浄部
78 洗浄ノズル
80 制御部
80A CPU
80B ROM
82 駆動源
84 駆動源
86 駆動源
88 空気流路
W ワーク

Claims (3)

  1. ワークを洗浄するとともに気流中の空気によって前記ワークに付着した水分を除去する洗浄ブロー装置であって、
    所定の容積の空間部を形成する筐体と、
    前記空間部の一部の領域に形成され、前記ワークを洗浄するための洗浄室と、
    前記空間部の一部の領域でかつ前記洗浄室の上流側に形成され、前記気流を発生させるための気流発生室と、
    を有し、
    前記筐体の内部に、所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する第1切替ダンパー部を設け、
    前記第1切替ダンパー部は、前記第1の位置で前記洗浄室の側壁として機能し、前記第2の位置で前記気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能することを特徴とする洗浄ブロー装置。
  2. 前記筐体の内部に、所定の軸回りに回転して第1の位置と第2の位置との間を移動する排水ダンパー部を設け、
    前記排水ダンパー部は、前記第1の位置で前記洗浄室の底壁として機能し、前記第2の位置で前記気流中の空気が流通する流路の流路壁として機能することを特徴とする請求項1に記載の洗浄ブロー装置。
  3. 前記第1切替ダンパー部及び前記排水ダンパー部が前記第2の位置に移動することにより、1つの閉じた流路の流路壁の少なくとも一部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の洗浄ブロー装置。
JP2016065602A 2016-03-29 2016-03-29 洗浄ブロー装置 Active JP5990361B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016065602A JP5990361B1 (ja) 2016-03-29 2016-03-29 洗浄ブロー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016065602A JP5990361B1 (ja) 2016-03-29 2016-03-29 洗浄ブロー装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015553955A Division JP5911657B1 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 洗浄ブロー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5990361B1 true JP5990361B1 (ja) 2016-09-14
JP2016221502A JP2016221502A (ja) 2016-12-28

Family

ID=56920973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016065602A Active JP5990361B1 (ja) 2016-03-29 2016-03-29 洗浄ブロー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5990361B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9462791B2 (en) 2007-12-20 2016-10-11 Woodstream Corporation Liquid reservoir and bird feeder incorporating the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046809A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Shiga Yamashita:Kk ワークの水切り装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046809A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Shiga Yamashita:Kk ワークの水切り装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9462791B2 (en) 2007-12-20 2016-10-11 Woodstream Corporation Liquid reservoir and bird feeder incorporating the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016221502A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4388892B2 (ja) すすぎ洗浄を備えた電気セパレータと当該電気セパレータの電極を洗浄するためのオイルの使用法
JP2008104904A (ja) ワークに付着した異物を除去する洗浄装置
JP5990361B1 (ja) 洗浄ブロー装置
JP5911657B1 (ja) 洗浄ブロー装置
JP6310871B2 (ja) 塗装設備
KR200493825Y1 (ko) 세정기, 대상물의 세정 및 건조 방법
JP2016182592A (ja) オイルミスト集塵機
JP2015107461A (ja) 洗浄ブロー装置
JP2009095747A (ja) 集塵装置および集塵方法
JP6143296B2 (ja) 洗浄ブロー装置及び洗浄装置
JP6384941B2 (ja) 洗浄装置
JP6399662B2 (ja) 洗浄ブロー装置及びブロー装置
JP2015107460A (ja) 洗浄ブロー装置
JP2015107462A (ja) 洗浄ブロー装置
JP2007030142A (ja) シャワークーラント装置
JP5911656B1 (ja) ブロー装置
JP6787589B2 (ja) ミスト・粉塵類の捕集装置
JP5420227B2 (ja) ワークの水切り装置
JP6029785B1 (ja) 洗浄ブロー装置
JP2012046809A (ja) ワークの水切り装置
JP2015136695A (ja) ブロー装置、洗浄ブロー装置、自動車用部品及び自動車
JP2015136696A (ja) ブロー装置、洗浄ブロー装置、自動車用部品及び自動車
JP4236446B2 (ja) 手洗い機付きエアーシャワー装置
JP2008240463A (ja) 電動式作業機械の制御盤の冷却装置
JP2008000211A (ja) 手乾燥装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5990361

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250