JP2015136695A - ブロー装置、洗浄ブロー装置、自動車用部品及び自動車 - Google Patents

ブロー装置、洗浄ブロー装置、自動車用部品及び自動車 Download PDF

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Kaoru Ichihashi
薫 市橋
充 福井
Mitsuru Fukui
充 福井
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Abstract

【課題】装置の大型化およびコストの増加を抑制するとともに、ブロー効果を高めることができるブロー装置、洗浄ブロー装置、自動車用部品及び自動車を提供する。【解決手段】ワークWに対してエアブローが当たることによりワークWに付着した水分を除去するブロー装置10であって、所定の容積を有する第1処理部12と、第1処理部12に配置されワークWを把持するためのワーク把持部24と、所定の容積を有する第2処理部14と、第2処理部14に配置されワークWに当たるエアブローを発生させるエア供給源32と、エア供給源32により発生したエアブローの流速をワークWに当たる前の位置で増加させる流速増加部34と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば自動車用部品等、鋳造によって成型された機械加工物(ワーク)に残留付着している水滴を除去するブロー装置、及びワークを洗浄後にワークに残留付着している水滴を除去する洗浄ブロー装置に関する。
また、本発明は、ブロー装置あるいは洗浄ブロー装置により処理が施された自動車用部品及びこれを備えた自動車に関する。
自動車用部品等あるいは各種機械部品の多くは工作機械により加工され、その後、汚れを落とすために洗浄される。
洗浄されたワークの水切り技術として、従来のブロー装置では、圧縮空気吹付けによるエアブローでワークの表面や穴部内の残留液を除去する技術が採用されている。
特開2012−46809号公報 特開2010−115697号公報 特開2008−86914号公報
ところで、エアブローはブロー装置のファン等のエア供給源により実現しているが、ブロー効果を高めるには、強力なエアブローが必要になる。そして、強力なエアブローを得るためには大型のエア供給源が必要になり、装置の大型化およびランニングコスト等の増加をまねく原因になっている。
上記課題は、ワークを洗浄後にワークに残留付着している水滴を除去する洗浄ブロー装置についてもあてはまる。
そこで、本発明は、上記事情を考慮して、装置の大型化およびコストの増加を抑制するとともに、ブロー効果を高めることができるブロー装置及び洗浄ブロー装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記ブロー装置あるいは上記洗浄ブロー装置により処理が施された自動車用部品及びこれを備えた自動車を提供することを目的とする。
本発明は、前記ワークに対してエアブローが当たることにより前記ワークに付着した水分を除去するブロー装置であって、所定の容積を有する第1処理部と、前記第1処理部に配置され前記ワークを把持するためのワーク把持部と、所定の容積を有する第2処理部と、前記第2処理部に配置され前記ワークに当たる前記エアブローを発生させるエア供給源と、前記エア供給源により発生した前記エアブローの流速を前記ワークに当たる前の位置で増加させる流速増加部と、を有する。
この場合、前記流速増加部は、前記エア供給源で発生した前記エアブローが前記ワークに至るまでの部位に位置する接続流路の流路壁で構成され、前記流路壁は、前記エア供給源から前記ワークに向かって下り傾斜した傾斜壁であることが好ましい。
この場合、前記第1処理部は、前記ワークの出し入れを可能にする搬入口と、前記搬入口を開閉する開閉扉と、を有し、前記傾斜壁は、前記開閉扉が前記搬入口を開放したときの前記開閉扉の退避部を構成することが好ましい。
本発明は、洗浄液を用いてワークを洗浄するとともに、前記ワークに対してエアブローが当たることにより前記ワークに付着した水分を除去する洗浄ブロー装置であって、所定の容積を有する第1処理部と、前記第1処理部に配置され前記ワークを把持するためのワーク把持部と、所定の容積を有する第2処理部と、前記第2処理部に配置され前記ワークに当たる前記エアブローを発生させるエア供給源と、前記エア供給源により発生した前記エアブローの流速を前記ワークに当たる前の位置で増加させる流速増加部と、を有する。
この場合、前記流速増加部は、前記エア供給源で発生した前記エアブローが前記ワークに至るまでの部位に位置する接続流路の流路壁で構成され、前記流路壁は、前記エア供給源から前記ワークに向かって下り傾斜した傾斜壁であることが好ましい。
この場合、前記第1処理部は、前記ワークの出し入れを可能にする搬入口と、前記搬入口を開閉する開閉扉と、を有し、前記傾斜壁は、前記開閉扉が前記搬入口を開放したときの前記開閉扉の退避部を構成することが好ましい。
本発明は、前記ブロー装置によりブロー処理が実行された自動車用部品である。
本発明は、前記洗浄ブロー装置により洗浄ブロー処理が実行された自動車用部品である。
本発明は、前記ブロー装置によりブロー処理が実行された自動車用部品を備えた自動車である。
本発明は、前記洗浄ブロー装置により洗浄ブロー処理が実行された自動車用部品を備えた自動車である。
本発明のブロー装置によれば、エア供給源により発生したエアブローの流速が流速増加手段により増加する。このため、エアブローが高速流体になる。これにより、高速流体のエアブローがワークに当り、ワークに付着した水分が飛散し、ワークから水分が除去される。この結果、エア供給源を大型化することなく、ブロー効果を高めることができる。
また、流速増加部はエア供給源で発生したエアブローがワークに至るまでの部位に位置する接続流路の流路壁で構成され、流路壁がエア供給源からワークに向かって下り傾斜した傾斜壁であることにより、傾斜壁によって接続流路の開口面積が絞られる。これにより、既存の構成要素を用いてエアブローの流速をワークへの衝突直前の位置で容易に増加させることができる。
また、第1処理部は、ワークの出し入れを可能にする搬入口と、搬入口を開閉する開閉扉と、を有し、傾斜壁は、開閉扉が搬入口を開放したときの開閉扉の退避部を兼ねることにより、傾斜壁がもともと必要不可欠の構成要素であり、その必須の構成要素を用いてエアブローの流速を増加させることができる。これにより、装置の大型化を伴うことなく、エアブローの流速を速めることができる。
また、本発明の洗浄ブロー装置は、上記ブロー装置の効果と同様の効果を有する。
また、本発明の自動車用部品は、上記ブロー装置あるいは洗浄ブロー装置によりブロー処理あるいは洗浄ブロー処理が施されたものであり、高い水準のブロー効果あるいは洗浄ブロー効果を備える。
また、本発明の自動車は、自動車用部品は、上記ブロー装置あるいは洗浄ブロー装置によりブロー処理あるいは洗浄ブロー処理が施された自動車用部品が装着されているため、高い水準の自動車走行性能を発揮する。
本発明の第1実施形態に係るブロー装置の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るブロー装置の内部の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るブロー装置の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るブロー装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る洗浄ブロー装置の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るブロー装置あるいは洗浄ブロー装置により処理された自動車用部品が装着された自動車の概念図である。
本発明の第1実施形態に係るブロー装置、洗浄ブロー装置、自動車用部品及び自動車について、図面を参照して説明する。
[ブロー装置]
ブロー装置について説明する。
図1乃至図4に示すように、ブロー装置10は、ブロー室12、エアブロー発生室14、接続流路16、ドレン排出室18、ミスト除去室20等を有し、上記各部屋及び流路が連通可能に形成されている。
(ブロー室)
ブロー室12について説明する。
ブロー室12は、所定の容積を備えたブロー室用筐体22を有している。ブロー室用筐体22の内部には、例えば、ワークW(図2参照)を把持するワーク把持部24と、ワークWにエアを供給するためのエア供給機構26と、が収容されている。ブロー室12では、ワークWに付着した水分等がエアブローの風圧を受けてワークWから飛散して除去される。
ワーク把持部24は、例えば、ワークWを固定するための治具である。治具は、所定の把持機構を有しており、ワークWを固定しあるいはワークWの固定を解除することが可能である。治具は、所定の回転軸(図示省略)の軸回りに回転可能に構成されており、ワークWを把持した状態でワークWを回転軸の軸回りに回転させることができる。
エア供給機構26は、例えば回動式あるいは固定式のものが採用され、エアを所定の流速でワークWに向けて噴射する。
ブロー室12のブロー室用筐体22の一部には、ワークWの出し入れを可能にするための搬入口28が形成されている。また、ブロー室12は、搬入口28を開閉する開閉扉30を備えている。
ワークWとは、一例として機械加工部品等が該当する。
なお、ブロー室12は、本発明の「第1処理部」の一実施形態である。
(エアブロー発生室)
エアブロー発生室14について説明する。
エアブロー発生室14は、ブロー室12を基準としてエアブローの流れる方向における上流側の位置に形成されている。エアブロー発生室14は、所定の容積を備えたエアブロー発生室用筐体52を有している。エアブロー発生室14のエアブロー発生室用筐体52の内部には、例えば、エアブローを発生させるためのエア供給源32が収容されている。
エア供給源32として、例えば、モータ等の駆動源(図示省略)により軸回りに回転するファン等が採用される。
なお、エアブロー発生室14は、本発明の「第2処理部」の一実施形態である。
(接続流路)
接続流路16について説明する。
接続流路16は、エアブロー発生室14とブロー室12とを接続するとともに、エアブローが流通するためのエアブロー流路として機能する。接続流路16は、ブロー室12を基準として、エアブローの流れる方向の上流側に位置している。接続流路16は、所定の容積を備えた接続流路用筐体54を有している。
なお、接続流路16の接続流路用筐体54は、例えば、独立した1つの筐体で構成されていてもよいし、ブロー室12のブロー室用筐体22の一部として一体的に構成されていてもよく、さらにはエアブロー発生室14のエアブロー発生室用筐体52の一部として一体的に構成されていてもよい。
本実施形態では、一例として、接続流路16の接続流路用筐体54は、ブロー室12のブロー室用筐体22と一体的に構成されている態様が採用されている。
ここで、接続流路16には、エア供給源32により発生したエアブローの流速を増加させる流速増加部34が設けられている。流速増加部34は、接続流路16の流路壁であり、具体的には、エア供給源32によって発生したエアブローをワーク把持部24に把持されたワークWに対して効率良く当てるための傾斜壁36で構成されている。傾斜壁36は、例えば、接続流路16の上壁であり、エアブロー発生室14からブロー室12に向かって下り傾斜している。
また、傾斜壁36は、例えば、接続流路16の左右両側壁で構成されていてもよい。
なお、傾斜壁36は、流路壁の一態様であり、かつ流速増加部34の一実施形態である。
このため、エアブローは、傾斜壁36に当たると傾斜壁36の下り傾斜方向に沿って進み、ワークWに対して供給される。加えて、接続流路16は、ブロー室12側に位置する開口部の開口面積がエアブロー発生室14側に位置する開口部の開口面積よりも小さくなる。これにより、ベルヌーイの定理で示されるように、ブロー室12側でのエアブローの流速が、エアブロー発生室14側でのエアブローの流速よりも速くなる。この結果、流速の速くなったエアブローがワークWに当たり、ワークWに付着した水分等が勢い良く飛散し、ブロー効果が高くなる。
このように、接続流路16に流速増加部34としての傾斜壁36を形成するだけで、エアブローの流速を速めることができる。これにより、エア供給源32を大型化することなく、またエア供給源32の駆動力を高めることなく、既存の構成要素を用いてブロー効果を高めることができる。そして、装置の大型化及びコスト増加を抑制した上で、ブロー効果の向上が可能になる。
加えて、傾斜壁36の上面には、開閉扉30がブロー室12の搬入口28を開放したときに開閉扉30が退避する退避部38が形成されている。これにより、傾斜壁36は、エアブローの流速を増加させる流速増加部34としての機能と、開閉扉30の退避部38としての機能と、の2つの機能を兼備する。この結果、ブロー装置10の大型化及びコスト増加を防止できる。
ここで、流速増加部34の一例として傾斜壁36を上げたが、これに限るものではない。例えば、接続流路16の内部でワークWからの距離が近い部位に、エアブローがぶつかる障害物(図示省略)を設け、障害物の近傍にて接続流路16の開口面積を小さくしてもよい。接続流路16の開口面積が小さくなれば、そこを通過するエアブローの流速が速くなり、ブロー効果を高めることが可能になる。
また、接続流路16の上壁を傾斜壁36として形成する構成に限られず、例えば、接続流路16の上壁等の内側に凸凹部(図示省略)を形成し、接続流路16の一部において開口面積を小さくしてもよい。
さらに、本実施形態では、接続流路16に流速増加部34あるいは傾斜壁36を設けた構成を例示したが、これらに限られるものではない。例えば、流速増加部34あるいは傾斜壁36は、ブロー室12の少なくとも一部に別体あるいは一体的に設けられていてもよく、またエアブロー発生室14の少なくとも一部に別体あるいは一体的に設けられていてもよい。
また、流速増加部34として、以下のような変形も考えられる。例えば、ブロー室12のブロー室用筐体22の容積の大きさを接続流路16の接続流路用筐体54の容積あるいはエアブロー発生室14のエアブロー発生室用筐体52の容積の大きさよりも小さくなるように設定してもよい。これにより、ブロー室12の内部に進入したエアブローの流速を速めることが可能である。
(ドレン排出室)
ドレン排出室18について説明する。
ドレン排出室18は、主としてブロー室12でワークWから飛散した洗浄液等の水分を回収して外部へ排水する機能を有している。
また、ドレン排出室18は、ブロー室12を基準としてエアブローの流れる方向に沿って下流側の位置に形成されている。ドレン排出室18は、所定の容積を備えたドレン排出室用筐体56を有している。
なお、本実施形態では、例えば、ドレン排出室18のドレン排出室用筐体56は、ブロー室12のブロー室用筐体22と一体的に構成されているが、別体で構成してもよい。
(ミスト除去室)
ミスト除去室20について説明する。
ミスト除去室20は、ブロー室12あるいはドレン排出室18を基準としてエアブローの流れる方向における下流側の位置に形成されている。ミスト除去室20は、所定の容積を備えたミスト除去室用筐体46を有している。
ミスト除去室20は、エアブローが流れる方向に沿ってドレン排出室18とエアブロー発生室14との間に設けられており、ブロー室12を通過したエアブローがドレン排出室18を経てミスト除去室20のミスト除去室用筐体46に進入する。そして、ミスト除去室20を通過したエアブローがエアブロー発生室14のエアブロー発生室用筐体52に進入する。その後、エアブローは、接続流路16を通ってブロー室12のブロー室用筐体22に進入し、ブロー装置10の内部を循環する。
ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46には、流通するエアブローに含まれる液体の微粒子(ミストと定義する)を当該エアブロー中から分離除去するミスト除去装置40が収容されている。ミスト除去装置40を設けたことにより、気流中のミストが除去されるため、ワーク把持部24に把持されているワークWにミストが付着して汚染されることを防止できる。
なお、ミスト除去装置40は、本発明の「ミスト除去部」の一実施形態である。
ミスト除去室20には、ミスト除去装置40に進入するエアブローの流速を低下させる流速低下部42が設けられている。流速低下部42は、例えば、ブロー室12又はドレン排出室18よりも容積が大きく形成されたミスト除去室20のミスト除去室用筐体46が該当する。
なお、ドレン排出室18のドレン排出室用筐体56がブロー室12のブロー室用筐体22と一体的に構成されている態様では、ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46の容積は、ブロー室12及びドレン排出室18の各筐体全体の容積よりも大きくなるように設定されている。
このため、ミスト除去室20の所定部位における開口面積がドレン排出室18の所定部位における開口面積よりも大きくなり、ドレン排出室18のドレン排出室用筐体56からミスト除去室20のミスト除去室用筐体46の内部に進入したエアブローの流速が低下する。そして、流速が低下したエアブローがミスト除去装置40に進入する。このため、エアブローがミスト除去装置40を通過するのに要する時間が長くなる。この結果、ミスト除去装置40におけるミスト捕捉効果が高くなり、ミスト除去装置40を通過した後のエアブローにはミストがほとんど含まれていない。
なお、本実施形態において「ミスト除去室の容積」とは、ミスト除去室用筐体46の内部の空間部が占める領域を意味する。また、同様にして「ブロー室用筐体22又はドレン排出室用筐体56の容積」とは、ブロー室用筐体22又はドレン排出室用筐体56の空間部が占める領域を意味する。
また、ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46と、ドレン排出室18のドレン排出室側筐体56の大きさが略同じでも、ドレン排出室18のドレン排出室側筐体56の内部に干渉物(図示省略)を設けることにより、ドレン排出室18のドレン排出室側筐体56の所定部位における開口部を意図的に小さくすることが可能である。この構成でも、ドレン排出室18のドレン排出室用筐体56からミスト除去室20のミスト除去室用筐体46の内部に進入したエアブローの流速が低下する。
ミスト除去装置40は、エアブローが通過するように、ミスト除去室内部のエアブロー流路を塞ぐように設置されている。また、ミスト除去装置40のミストを捕捉する捕捉面40Aは、ミスト除去室20の入口部44における開口面44Aに対して傾斜するようにして設けられている。換言すれば、ミスト除去装置40の捕捉面40Aが、ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46の入口部44における開口面44Aに対して平行ではなく、所定の傾斜角度だけ傾斜している。
このため、エアブローのミスト除去装置40の捕捉面40Aに対する接触面積(あるいは接触領域)が大きくなる。これにより、ミスト除去装置40におけるミストの捕捉効果が高くなり、ミスト除去装置40を通過した後のエアブローにはミストがほとんど含まれない。この結果、ワークWにエアブロー中のミストが付着して汚染されることを防止できる。特に、ミスト除去室20に設けられた流速低下部42との相乗効果により、ミスト除去装置40におけるミストの捕捉効果が格段に高くなる。
ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46の入口部44における開口面44Aとは、ミスト除去装置40の設計により決定される入口部44をエアブローの流れと直交する断面方向に切断したときの開口面を意味する。
なお、ミスト除去装置40として、例えば昭和電機(株)製「ミストレーサ」が用いられる。
また、ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46は、ブロー室12側あるいはドレン排出室18側に向かって下り傾斜した傾斜底部48を有している。換言すれば、ブロー室12側あるいはドレン排出室18側を基準にすると、傾斜底部48は、ブロー室12側あるいはドレン排出室18側から離れていく方向に向かって上り傾斜している。このため、ブロー室12側あるいはドレン排出室18側の洗浄液等を含む水分やミストが重力の影響を受けてミスト除去室20の内部側に浸入し難くなる。これにより、ミスト除去室20及びミスト除去装置40が汚染されることを抑制できる。また、ミスト除去室20のミスト除去装置40で捕捉したミストを、傾斜底壁48を利用してドレン排出室18に導くことが可能になり、ミスト排出効果を高めることができる。
ミスト除去室20の内壁には、当該ミスト除去室20の内壁に付着した汚れを除去するための洗浄部50が適宜設けられていてもよい。洗浄部50は、例えば、洗浄ノズルを有しており、所定のタイミングで洗浄ノズルから洗浄液が噴射する。これにより、ミスト除去室20の内壁が洗浄され、ミスト除去室20がクリーンな状態で維持される。この結果、ミスト洗浄室20を流れるエアブローにミストが再度付着することを防止でき、ひいては、ミストを含むエアブローがワークWに接触して汚染することを防止できる。また、洗浄部50から噴射した洗浄液は、ミストを含み、傾斜底壁48を伝ってドレン排出室18側に落下する。
なお、ミスト除去室20は、本発明の「第3処理部」の一実施形態である。
次に、本実施形態のブロー装置10の作用について説明する。
ブロー装置10に流速増加部34を設けたことにより、エア供給源32により発生したエアブローの流速がワークWの衝突直前の位置で速くなる。このため、エアブローが高速流体になり、エアブローがワークWに当たった時にワークWに付着した水分が勢い良く飛散し、ワークWから水分が効率良く除去される。この結果、エア供給源32を大型化することなく、ブロー効果を高めることができる。
特に、流速増加部34はエア供給源32で発生したエアブローがワークWに至るまでの部位に位置する接続流路16の流路壁で構成され、流路壁がエア供給源32からワークWに向かって下り傾斜した傾斜壁36であることにより、傾斜壁36によって接続流路16の開口面積が絞られる。これにより、既存の構成要素を用いてエアブローの流速をワークWの衝突直前の位置で容易に増加させることができる。
また、傾斜壁36は、開閉扉30が搬入口28を開放したときの開閉扉30の退避部38を兼ねることにより、傾斜壁36がもともと必要不可欠の構成要素であり、その必須の構成要素を用いてエアブローの流速を増加させることができる。これにより、部品点数の増加を抑制し、ブロー装置10の大型化を伴うことなく、エアブローの流速を速めることができる。
さらにまた、ミスト除去装置40に進入するエアブローの流速を低下させるための流速低下部42を有していることにより、ミスト除去装置40に進入する直前の位置でエアブローの流速が低下する。これにより、ミスト除去装置40を通過するエアブローの流速が低下し、ミスト除去装置40によるミストの捕捉効果が高くなる。この結果、ミストの回収効果を高めることができる。
特に、流速低下部42は、ブロー室12又はドレン排出室18の各筐体よりも容積(あるいは開口面積)が大きく形成されたミスト除去室20のミスト除去室用筐体46であることにより、エアブローがミスト除去室用筐体46に進入した時点でエアブローの流速が低下する。これにより、既存の構成要素を用いてエアブローの流速を低下させることができ、部品点数の増加を防止して、ブロー装置10の大型化及び運転コスト等の増加を抑制できる。
加えて、ミスト除去装置40がミスト除去室20の開口面44Aに対して傾斜するようにして設けられていることにより、エアブローのミスト除去装置40に対する接触面積が大きくなる。これにより、ミスト除去装置40によるミストの回収効果を高めることができる。
なお、上記ブロー装置10の流速増加部34及び流速低下部42は、洗浄ブロー装置に適用することも可能である。
[洗浄ブロー装置]
次に、洗浄ブロー装置について説明する。なお、ブロー装置10の構成と同様の機能を有する構成については同符号及び同名称を付し、その説明を適宜省略する。
図5に示すように、洗浄ブロー装置60は、ブロー室12、エアブロー発生室14、接続流路16、ドレン排出室18、ミスト除去室20等の複数の部屋及び流路が連通可能に形成されている。洗浄ブロー装置60のブロー室12では、ブロー機能だけではなく、ワークWを洗浄することができる洗浄機能も兼備する。
洗浄ブロー装置60には、流速増加部34が設けられている。流速増加部34は、例えば、接続流路16の流路壁を形成する傾斜部36で構成されている。これにより、エアブローがワークWに勢い良く衝突し、ワークWに付着した水分の飛散効果が高くなる。
ブロー室12は、ワークWの出し入れを可能にする搬入口28と、搬入口を開閉する開閉扉30と、を有し、傾斜壁36は、開閉扉30が搬入口28を開放したときの開閉扉30の退避部38を形成するように構成されている。
なお、流速増加部34のその他の形態についても、ブロー装置10の流速増加部34の形態と同様のものが適用可能であるが、重複するため、それらの説明は省略する。
洗浄ブロー装置60においても、ブロー装置10と同様にして、ワークWへの衝突直前の位置においてエアブローの流速を容易に増加させることができる。これにより、高速流体のエアブローをワークWに当てることができ、ワークWに付着した水分の飛散効果を高めることができる。
また、流速増加部34はエア供給源で発生したエアブローがワークWに至るまでの部位に位置する接続流路16の流路壁で構成され、流路壁がエア供給源32からワークWに向かって下り傾斜した傾斜壁36であることにより、傾斜壁36によって接続流路16の開口部の開口面積が絞られる。これにより、既存の構成要素を用いてエアブローの流速をワークWの衝突直前の位置で容易に増加させることができる。
さらに、接続流路16の傾斜壁36は、開閉扉30が搬入口28を開放したときの開閉扉の退避部38を兼ねることにより、傾斜壁36がもともと必要不可欠の構成要素であり、その必須の構成要素を用いてエアブローの流速を増加させることができる。これにより、装置の大型化を伴うことなく、エアブローの流速を速めることができる。
また、洗浄ブロー装置60には、流速低下部42が設けられている。流速低下部42は、例えば、ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46で構成されている。ミスト除去室20のミスト除去室用筐体46の容積は、ブロー室12又は/及びドレン排出室18の各筐体の容積よりも大きくなるように設定されている。
これにより、エアブローがドレン排出室18からミスト除去室20に進入した時点でエアブローの流速が低下する。そして、エアブローの流速が低下した状態で、エアブローがミスト除去装置40に進入し、エアブローがミスト除去装置40を通過するのに要する時間が長くなるため、ミストが効率良く捕捉される。
また、ミスト除去装置40のミストを捕捉する捕捉面40Aは、ミスト除去室20の入口部44における開口面44Aに対して傾斜するようにして設けられている。換言すれば、ミスト除去装置40の捕捉面40Aが、ミスト除去室20の入口部44における開口面44Aに対して平行ではなく、所定の傾斜角度だけ傾斜している。
このため、エアブローのミスト除去装置40に対する接触面積(あるいは接触領域)が大きくなる。これにより、ミスト除去装置40におけるミストの捕捉効果が高くなり、ミスト除去装置40を通過した後のエアブローにはミストがほとんど含まれない。この結果、ワークWにエアブロー中のミストが付着して汚染されることを防止できる。特に、ミスト除去室20に設けられた流速低下部42との相乗効果により、ミスト除去装置40におけるミストの捕捉効果が格段に高くなる。
[自動車用部品]
次に、自動車用部品について説明する。
図6に示されるように、ブロー装置10あるいは洗浄ブロー装置60によりブロー処理あるいは洗浄ブロー処理が実行されたワークWは、例えば、自動車用部品70であり、具体的には自動車用シリンダーヘッド、シリンダーブロック、トランスミッション等の機械加工物が該当する。
なお、本明細書において「洗浄ブロー処理」は、ワークWに対して洗浄処理の後にブロー処理が実行されることを意味する。
ブロー装置10あるいは洗浄ブロー装置60によりブロー処理あるいは洗浄ブロー処理が実行された自動車用部品70は、高い水準のブロー効果あるいは洗浄ブロー効果を備えている。このため、自動車用部品70に異物が残留付着しておらず、また汚染もされておらず、綺麗な表面状態に仕上げられている。
[自動車]
次に、自動車について説明する。
図6に示されるように、自動車80は、ブロー装置10あるいは洗浄ブロー装置60によりブロー処理あるいは洗浄ブロー処理が実行された自動車用部品70を備えている。なお、自動車用部品70として、例えば自動車用シリンダーヘッド、シリンダーブロック、トランスミッション等の機械加工物が該当する。
ブロー装置10あるいは洗浄ブロー装置60によりブロー処理あるいは洗浄ブロー処理が実行された自動車用部品70を備えた自動車80は、自動車用部品70が高品質であるため、高い走行性能を発揮することができる。
なお、以上で説明した各実施形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることが可能である。
10 ブロー装置
12 ブロー室
14 エアブロー発生室
16 接続流路
18 ドレン排出室
20 ミスト除去室
22 ブロー室用筐体
24 ワーク把持部
26 エア供給機構
28 搬入口
30 開閉扉
32 エア供給源
34 流速増加部
36 傾斜壁
38 退避部
40 ミスト除去装置
42 流速低下部
44 入口部
44A 開口面
46 ミスト除去室用筐体(筐体)
48 傾斜底部
50 洗浄部
52 エアブロー発生室用筐体
54 接続流路用筐体
56 ドレン排出室用筐体
60 洗浄ブロー装置
70 自動車用部品
80 自動車
W ワーク

Claims (10)

  1. 前記ワークに対してエアブローが当たることにより前記ワークに付着した水分を除去するブロー装置であって、
    所定の容積を有する第1処理部と、
    前記第1処理部に配置され前記ワークを把持するためのワーク把持部と、
    所定の容積を有する第2処理部と、
    前記第2処理部に配置され前記ワークに当たる前記エアブローを発生させるエア供給源と、
    前記エア供給源により発生した前記エアブローの流速を前記ワークに当たる前の位置で増加させる流速増加部と、
    を有することを特徴とするブロー装置。
  2. 前記流速増加部は、前記エア供給源で発生した前記エアブローが前記ワークに至るまでの部位に位置する接続流路の流路壁で構成され、
    前記流路壁は、前記エア供給源から前記ワークに向かって下り傾斜した傾斜壁であることを特徴とする請求項1に記載のブロー装置。
  3. 前記第1処理部は、前記ワークの出し入れを可能にする搬入口と、前記搬入口を開閉する開閉扉と、を有し、
    前記傾斜壁は、前記開閉扉が前記搬入口を開放したときの前記開閉扉の退避部を構成することを特徴とする請求項2に記載のブロー装置。
  4. 洗浄液を用いてワークを洗浄するとともに、前記ワークに対してエアブローが当たることにより前記ワークに付着した水分を除去する洗浄ブロー装置であって、
    所定の容積を有する第1処理部と、
    前記第1処理部に配置され前記ワークを把持するためのワーク把持部と、
    所定の容積を有する第2処理部と、
    前記第2処理部に配置され前記ワークに当たる前記エアブローを発生させるエア供給源と、
    前記エア供給源により発生した前記エアブローの流速を前記ワークに当たる前の位置で増加させる流速増加部と、
    を有することを特徴とする洗浄ブロー装置。
  5. 前記流速増加部は、前記エア供給源で発生した前記エアブローが前記ワークに至るまでの部位に位置する接続流路の流路壁で構成され、
    前記流路壁は、前記エア供給源から前記ワークに向かって下り傾斜した傾斜壁であることを特徴とする請求項4に記載の洗浄ブロー装置。
  6. 前記第1処理部は、前記ワークの出し入れを可能にする搬入口と、前記搬入口を開閉する開閉扉と、を有し、
    前記傾斜壁は、前記開閉扉が前記搬入口を開放したときの前記開閉扉の退避部を構成することを特徴とする請求項5に記載の洗浄ブロー装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブロー装置によりブロー処理が実行されたことを特徴とする自動車用部品。
  8. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の洗浄ブロー装置により洗浄ブロー処理が実行されたことを特徴とする自動車用部品。
  9. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブロー装置によりブロー処理が実行された自動車用部品を備えたことを特徴とする自動車。
  10. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の洗浄ブロー装置により洗浄ブロー処理が実行された自動車用部品を備えたことを特徴とする自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112871823A (zh) * 2020-12-25 2021-06-01 无锡奥环智能科技有限公司 一种用于车桥厂前轴清洗的全自动智能清洗机

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