JP2015073975A - 乾式クリーニング筐体、乾式クリーニング装置及び乾式クリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】油分等によるシール部材の汚染を低減ないし防止でき、洗浄後の手間やコストアップの抑制に寄与できる乾式クリーニング筐体を提供する。
【解決手段】乾式クリーニング筐体50の底面には、開口部18を取り囲むようにシール部材62が設けられている。シール部材62には、開口部18における旋回気流30の移動方向上流側に洗浄対象面20に接触しない非接触領域62aが設けられている。非接触領域62aと洗浄対象面との間には取り込み流路64が形成されている。図示しない吸引装置が稼働して筐体内が負圧化されると、気圧差により取り込み流路64から外部空気が旋回気流30を加速するように流入する。これにより洗浄機能を低下させることなく、洗浄対象面に対するシール部材62の接触面積を低減できる。
【選択図】図1
【解決手段】乾式クリーニング筐体50の底面には、開口部18を取り囲むようにシール部材62が設けられている。シール部材62には、開口部18における旋回気流30の移動方向上流側に洗浄対象面20に接触しない非接触領域62aが設けられている。非接触領域62aと洗浄対象面との間には取り込み流路64が形成されている。図示しない吸引装置が稼働して筐体内が負圧化されると、気圧差により取り込み流路64から外部空気が旋回気流30を加速するように流入する。これにより洗浄機能を低下させることなく、洗浄対象面に対するシール部材62の接触面積を低減できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、筐体の内部空間で旋回気流により洗浄媒体を飛翔させ、洗浄対象物に接触ないし衝突させて洗浄する乾式クリーニング装置、該乾式クリーニング装置に用いられる乾式クリーニング筐体及び乾式クリーニング方法に関する。
近年、加工が困難な金属を加工するNC旋盤などにおいては、冷却・潤滑などの目的で大量の加工油を振りかけながら加工が行われる。
そのような加工油は、装置外には漏れないようにしているにもかかわらず、加工品に付着したり、霧状となって漏れ出たりして、どのようにしても装置の周り、特に床に付着して堆積する。
そのような加工装置の周囲の床は滑りやすくなり、作業者にとって非常に危険であるため、溶剤を用いて定期的に洗浄する必要がある。
一般的には、このような洗浄作業では大量の溶剤を消費しており、コストアップを避けられず、作業者や環境への負荷も極めて大きい。
このため、溶剤を使用せず、床面に付着した油分を除去する技術が求められている。
そのような加工油は、装置外には漏れないようにしているにもかかわらず、加工品に付着したり、霧状となって漏れ出たりして、どのようにしても装置の周り、特に床に付着して堆積する。
そのような加工装置の周囲の床は滑りやすくなり、作業者にとって非常に危険であるため、溶剤を用いて定期的に洗浄する必要がある。
一般的には、このような洗浄作業では大量の溶剤を消費しており、コストアップを避けられず、作業者や環境への負荷も極めて大きい。
このため、溶剤を使用せず、床面に付着した油分を除去する技術が求められている。
上記問題を解消する方法として、例えば、本出願人による特許文献1等に開示される乾式クリーニング装置を用いることが考えられる。
これらの装置では、内部空間を有する筐体に吸引手段を接続して筐体内を負圧化し、筐体の外周面の一部に設けられた通気路から外部空気を高速で流入させることにより筐体内で旋回気流を生じさせ、この旋回気流で薄片状の洗浄媒体を筐体内で循環飛翔させるようになっている。
筐体の外周面の一部に形成された、上記通気路よりも大きな断面積を有する開口部を洗浄対象物の表面(以下、「洗浄対象面」という)に当てて塞ぐことにより上記旋回気流が生じ、開口部で洗浄媒体が洗浄対象面面に高速で衝突し、これが繰り返されることにより洗浄対象面の汚れが除去されるものである。
筐体の内部空間と吸引手段との間には、多孔性の分離板が設けられており、洗浄対象面から除去された汚れや、磨耗等により小さくなった洗浄媒体は、洗浄中、分離板を通過して吸引手段側へ回収されるようになっている。
これらの装置では、内部空間を有する筐体に吸引手段を接続して筐体内を負圧化し、筐体の外周面の一部に設けられた通気路から外部空気を高速で流入させることにより筐体内で旋回気流を生じさせ、この旋回気流で薄片状の洗浄媒体を筐体内で循環飛翔させるようになっている。
筐体の外周面の一部に形成された、上記通気路よりも大きな断面積を有する開口部を洗浄対象物の表面(以下、「洗浄対象面」という)に当てて塞ぐことにより上記旋回気流が生じ、開口部で洗浄媒体が洗浄対象面面に高速で衝突し、これが繰り返されることにより洗浄対象面の汚れが除去されるものである。
筐体の内部空間と吸引手段との間には、多孔性の分離板が設けられており、洗浄対象面から除去された汚れや、磨耗等により小さくなった洗浄媒体は、洗浄中、分離板を通過して吸引手段側へ回収されるようになっている。
開口部の周囲には、開口部と洗浄対象面との間の隙間を無くして上記通気路からの外部空気の流入効率を低下させないようにするため、換言すれば、筐体内の気密性を保つ目的でシール部材が設けられている。
シール部材は矩形の開口部の4方を囲んで洗浄対象面に面接触するように構成されている。
シール部材は矩形の開口部の4方を囲んで洗浄対象面に面接触するように構成されている。
洗浄媒体として、油分を吸着する性質を持つ薄片、例えば細かく切った紙片を用いると、気流に乗って高速に飛翔した紙片が洗浄対象面としての油で汚れた床面に衝突し、その衝撃で変形して広い面積で床面に接し、油を吸着した上で再飛翔する。
数回〜数十回の衝突を経て、十分に油分を吸着した紙片は破壊され、分離板を通って排出される。
適宜、筐体内に新しい紙片を供給し続けてやれば、最終的に広い面積の油分を除去することが可能である。
このように、乾式クリーニング装置を用いることにより、溶剤を使用せずに効率的に油分を除去することができる。
数回〜数十回の衝突を経て、十分に油分を吸着した紙片は破壊され、分離板を通って排出される。
適宜、筐体内に新しい紙片を供給し続けてやれば、最終的に広い面積の油分を除去することが可能である。
このように、乾式クリーニング装置を用いることにより、溶剤を使用せずに効率的に油分を除去することができる。
しかしながら、上記従来の乾式クリーニング装置における筐体構成では、開口部の範囲内だけで洗浄媒体の衝突が生じ、油分を除去することができるのは開口部の範囲内のみである。
このため、開口部の周囲(外側)に位置するシール部材は床面に付着した油で汚染されてしまうことを避けられない。
これを具体的に説明すると、図15に示すように、床面100の油で汚れた領域(ハッチング領域)102を乾式クリーニング装置で洗浄して油を除去する場合、開口部104の周囲を取り囲むシール部材106のうち、油が除去された領域を通過するのは、筐体の進行方向後端側に位置する106a部分のwの範囲のみとなる。
すなわち、開口部104と同幅の部分のみが油で汚染されてしまうことを免れ、シール部材106のその他の部分は油で汚染されてしまう。
ここでは、床面100の油分で汚れていない側から筐体を移動させる例であるが、全面が油で汚れた床面では、床面に筐体を載置した時点で106a部分のwの範囲も油で汚染されてしまう。
油分を吸着した紙片は上記のように排出されるため再汚染元となる心配はないが、開口部周りのシール部材が汚染されると、元々汚れていない洗浄対象面を汚染したり、油分除去がなされた洗浄対象面を再汚染するため、定期的に洗浄・交換する必要が出てきて、手間・コストが掛かる。
このため、開口部の周囲(外側)に位置するシール部材は床面に付着した油で汚染されてしまうことを避けられない。
これを具体的に説明すると、図15に示すように、床面100の油で汚れた領域(ハッチング領域)102を乾式クリーニング装置で洗浄して油を除去する場合、開口部104の周囲を取り囲むシール部材106のうち、油が除去された領域を通過するのは、筐体の進行方向後端側に位置する106a部分のwの範囲のみとなる。
すなわち、開口部104と同幅の部分のみが油で汚染されてしまうことを免れ、シール部材106のその他の部分は油で汚染されてしまう。
ここでは、床面100の油分で汚れていない側から筐体を移動させる例であるが、全面が油で汚れた床面では、床面に筐体を載置した時点で106a部分のwの範囲も油で汚染されてしまう。
油分を吸着した紙片は上記のように排出されるため再汚染元となる心配はないが、開口部周りのシール部材が汚染されると、元々汚れていない洗浄対象面を汚染したり、油分除去がなされた洗浄対象面を再汚染するため、定期的に洗浄・交換する必要が出てきて、手間・コストが掛かる。
本発明は、このような現状に鑑みて創案されたもので、油分等によるシール部材の汚染を低減ないし防止でき、洗浄後の手間やコストアップの抑制に寄与できる乾式クリーニング筐体の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、洗浄媒体を気流により飛翔させ、前記洗浄媒体を洗浄対象面に当てて洗浄対象面の洗浄を行う乾式クリーニング装置に用いられる乾式クリーニング筐体であって、吸引手段に接続され、前記洗浄媒体を飛翔させる内部空間と、前記洗浄対象物に当接して前記洗浄媒体を前記洗浄対象面に衝突させる開口部と、外部からの空気を前記内部空間へ通す通気路と、前記開口部の周囲を囲むように設けられ、前記洗浄対象面と前記開口部との間の隙間を塞ぐシール部材と、を有し、前記シール部材を介して前記開口部を前記洗浄対象面で塞いだ状態で、前記内部空間を吸引することにより、前記通気路から前記内部空間へ導入される気流で前記内部空間に洗浄媒体を飛翔させる旋回気流を生じさせる乾式クリーニング筐体において、前記シール部材に、前記開口部における前記旋回気流の移動方向上流側に前記洗浄対象面に接触しない非接触領域が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、油分等によるシール部材の汚染を低減ないし防止でき、洗浄後の手間やコストアップの抑制に寄与できる。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
まず、図13及び図14に基づいて、洗浄動作原理上、本発明の基礎となるハンディタイプの乾式クリーニング装置の基本構成及び機能について説明する。
図13に基づいて、該ハンディタイプの乾式クリーニング装置2の構成の概要を説明する。図13(a)はA−A線での横断面図、(b)はB−B線での縦断面図である。
乾式クリーニング装置2は、内部に洗浄媒体5の飛翔空間を有する乾式クリーニング筐体(以下、単に「筐体」ともいう)4と、筐体4内を負圧化する吸引手段6とを備えている。
筐体4は、筐体本体部としての円筒形状の上部筐体4Aと、逆円錐形状の下部筐体4Bとから一体として構成されている。ここでの上部、下部は図面上の便宜的呼称であって、実機上の上下とは必ずしも関係はない。
まず、図13及び図14に基づいて、洗浄動作原理上、本発明の基礎となるハンディタイプの乾式クリーニング装置の基本構成及び機能について説明する。
図13に基づいて、該ハンディタイプの乾式クリーニング装置2の構成の概要を説明する。図13(a)はA−A線での横断面図、(b)はB−B線での縦断面図である。
乾式クリーニング装置2は、内部に洗浄媒体5の飛翔空間を有する乾式クリーニング筐体(以下、単に「筐体」ともいう)4と、筐体4内を負圧化する吸引手段6とを備えている。
筐体4は、筐体本体部としての円筒形状の上部筐体4Aと、逆円錐形状の下部筐体4Bとから一体として構成されている。ここでの上部、下部は図面上の便宜的呼称であって、実機上の上下とは必ずしも関係はない。
下部筐体4Bは、その円錐頂部に吸引口8を一体に備えており、吸引ダクトとして機能する。
吸引手段6は、吸引口8に一端を接続されたフレキシブルな吸引ホース10と、該吸引ホース10の他端に接続された吸引装置12とを有している。
吸引装置12としては、家庭用掃除機、真空モータや真空ポンプ、あるいは流体の圧送により間接的に低圧化ないし負圧化を生じさせる装置などを適宜用いることができる。なお、部材の上面、底面等の上下の位置関係は図面上の基準にすぎない。
吸引手段6は、吸引口8に一端を接続されたフレキシブルな吸引ホース10と、該吸引ホース10の他端に接続された吸引装置12とを有している。
吸引装置12としては、家庭用掃除機、真空モータや真空ポンプ、あるいは流体の圧送により間接的に低圧化ないし負圧化を生じさせる装置などを適宜用いることができる。なお、部材の上面、底面等の上下の位置関係は図面上の基準にすぎない。
上部筐体4Aの底面部は、下部筐体4Bの上端部を結合する嵌合凹部4A−1となっており、上部筐体4Aと下部筐体4Bは分離可能となっている。上部筐体4Aの上面4A−2は密閉されている。
上部筐体4Aの底面部における下部筐体4Bとの境界部分には、多孔手段としての多孔性の分離板14が設けられている。分離板14は、パンチングメタルのような穴が空いた板状の部材である。
分離板14は、吸引されたときの洗浄媒体5の下部筐体4B側への移動を阻止するものである。図13(a)では分離板14の表示を一部省略している。なお、洗浄媒体5は分かり易くするためにその大きさを誇張表示している。
上部筐体4Aの底面部における下部筐体4Bとの境界部分には、多孔手段としての多孔性の分離板14が設けられている。分離板14は、パンチングメタルのような穴が空いた板状の部材である。
分離板14は、吸引されたときの洗浄媒体5の下部筐体4B側への移動を阻止するものである。図13(a)では分離板14の表示を一部省略している。なお、洗浄媒体5は分かり易くするためにその大きさを誇張表示している。
多孔手段としては、洗浄媒体5を通さずに空気及び粉塵(洗浄対象物から除去された除去物)を通過させる大きさの細孔を多く備える多孔形状であればよく、スリット板や網などを用いてもよい。
材質も滑らかな面を備えていれば、樹脂や金属などを自由に選択して良い。
多孔手段は旋回気流の旋回軸と直交する面として配置されている。
これにより、多孔手段に沿う方向に気流が流れることにより、洗浄媒体5の滞留を防ぐ効果がある。
旋回気流の減衰を抑えるために、筐体内面は段差、凹凸がなく平滑であることが望ましい。
材質も滑らかな面を備えていれば、樹脂や金属などを自由に選択して良い。
多孔手段は旋回気流の旋回軸と直交する面として配置されている。
これにより、多孔手段に沿う方向に気流が流れることにより、洗浄媒体5の滞留を防ぐ効果がある。
旋回気流の減衰を抑えるために、筐体内面は段差、凹凸がなく平滑であることが望ましい。
多孔手段は、旋回気流に沿った面に配置されることにより、多孔手段の表面に吸着した洗浄媒体を引き剥がして再飛翔させることができる。
筐体4の材質は特に限定されないが、異物の付着や洗浄媒体との摩擦による消耗を防ぐために、例えばアルミ二ウムやステンレスなどの金属製が好適である。樹脂製のものを用いることもできる。
筐体4の材質は特に限定されないが、異物の付着や洗浄媒体との摩擦による消耗を防ぐために、例えばアルミ二ウムやステンレスなどの金属製が好適である。樹脂製のものを用いることもできる。
上部筐体4Aの内部中心には、上部筐体4Aの円筒軸を共通の軸とするように、円筒状の流路制限部材16が筐体の一部として設けられ、流路制限部材16の下端は分離板14に固定されている。
流路制限部材16は旋回気流の流路断面積を絞って流速を向上させる目的で設けられている。流路制限部材16により上部筐体4A内には滑らかな壁面を有するリング状の旋回気流移動空間(洗浄媒体の飛翔空間)が形成されている。
リング状の旋回気流移動空間(内部空間)を、以下「旋回流路」ともいう。流路制限部材16は旋回気流の旋回軸を規定する部材でもある。
上部筐体4Aの形状によっては、流路制限部材16の中心軸と上部筐体4Aの中心軸を必ずしも共通にする必要はなく、リング状の空間が確保できていれば偏芯していても良い。
流路制限部材16は旋回気流の流路断面積を絞って流速を向上させる目的で設けられている。流路制限部材16により上部筐体4A内には滑らかな壁面を有するリング状の旋回気流移動空間(洗浄媒体の飛翔空間)が形成されている。
リング状の旋回気流移動空間(内部空間)を、以下「旋回流路」ともいう。流路制限部材16は旋回気流の旋回軸を規定する部材でもある。
上部筐体4Aの形状によっては、流路制限部材16の中心軸と上部筐体4Aの中心軸を必ずしも共通にする必要はなく、リング状の空間が確保できていれば偏芯していても良い。
上部筐体4Aの側面の一部には、旋回気流で飛翔する洗浄媒体5を洗浄対象物の洗浄対象面に接触ないし衝突させるための開口部18が形成されている。
上部筐体4Aは直径に対して高さが極めて小さい円筒形状であり、その高さを形成する側面の一部に開口部18を設けている。
これにより、筐体4全体としては、図13(b)に示すように、開口部18以外の外周部分が洗浄対象物20から大きく逃げる(離れる)レイアウトとなり、洗浄対象物20に対する局所的当接、換言すればピンポイントクリーニングの自由度が高められている。
開口部18は、上部筐体4Aの側面を円筒軸に平行な平断面により切断した形状であり、円筒軸と直交する方向から見て矩形形状をなしている。
上部筐体4Aは直径に対して高さが極めて小さい円筒形状であり、その高さを形成する側面の一部に開口部18を設けている。
これにより、筐体4全体としては、図13(b)に示すように、開口部18以外の外周部分が洗浄対象物20から大きく逃げる(離れる)レイアウトとなり、洗浄対象物20に対する局所的当接、換言すればピンポイントクリーニングの自由度が高められている。
開口部18は、上部筐体4Aの側面を円筒軸に平行な平断面により切断した形状であり、円筒軸と直交する方向から見て矩形形状をなしている。
上部筐体4Aの側面には空気流入口22が形成されており、空気流入口22には、旋回気流発生手段で且つ通気路としてのインレット24が上部筐体4Aの外方から接続されて上部筐体4Aに一体に固定されている。
インレット24は分離板14に略平行に設定されており、その通気方向は、上部筐体4Aの半径方向に対して傾き、通気路中心の延長線が開口部18に達するように位置している。
インレット24は、上部筐体4Aの高さ方向に延びる幅を有している。インレット24は上部筐体4Aの高さよりも径又は幅が小さいものを1つ配置してもよく、単体のインレットを高さ方向に複数配置する構成としてもよい。
インレット24は分離板14に略平行に設定されており、その通気方向は、上部筐体4Aの半径方向に対して傾き、通気路中心の延長線が開口部18に達するように位置している。
インレット24は、上部筐体4Aの高さ方向に延びる幅を有している。インレット24は上部筐体4Aの高さよりも径又は幅が小さいものを1つ配置してもよく、単体のインレットを高さ方向に複数配置する構成としてもよい。
図14に示すように、開口部18が洗浄対象物20に当接して塞がれると、筐体4内が閉空間としてなり、インレット24から外気が高速で導入され、この高速気流は洗浄媒体5を開口部18へ向けて加速させるとともに旋回気流30を生成する。
閉空間が形成された時に生じる旋回気流は、分離板14上に吸着した洗浄媒体を吹き払い、再飛翔させる効果を有する。
閉空間が形成された時に生じる旋回気流は、分離板14上に吸着した洗浄媒体を吹き払い、再飛翔させる効果を有する。
開口部18は、開放されたときに、空気流入口22における内圧を、大気圧もしくはその近傍にするために十分な大きさの面積を備える。また、空気流入口22も、開口部18の開放時に大気圧もしくはその近傍になりやすい位置に配置される。
このような構成を備えることにより、開口部18を洗浄対象物に当てていない間は、空気流入口22が大気圧に近づくことによって、外部との差圧が低下し、その結果流入する気流が劇的に低減する。
一方、開口部18から流入する気流は多くなるため、洗浄媒体5が筐体4内から漏れ出ることを防ぐことができる。
このような構成を備えることにより、開口部18を洗浄対象物に当てていない間は、空気流入口22が大気圧に近づくことによって、外部との差圧が低下し、その結果流入する気流が劇的に低減する。
一方、開口部18から流入する気流は多くなるため、洗浄媒体5が筐体4内から漏れ出ることを防ぐことができる。
また、開口部18が開放されている状態では、閉塞されている場合に比べて流入する気流の総量が2〜3倍になる。とくに薄片状の洗浄媒体では多孔手段上に吸着されるため、再飛翔せず筐体の外に漏れることがない。
これを開口部開放時における「洗浄媒体吸着効果」という。
洗浄媒体5は、薄片状の洗浄片の集合であるが、ここでは薄片状の洗浄片単体としての意味でも用いている。
薄片状の洗浄媒体とは、面積が1mm2以上200mm2以下の薄片である。
これを開口部開放時における「洗浄媒体吸着効果」という。
洗浄媒体5は、薄片状の洗浄片の集合であるが、ここでは薄片状の洗浄片単体としての意味でも用いている。
薄片状の洗浄媒体とは、面積が1mm2以上200mm2以下の薄片である。
上部筐体4Aのリング状の内部空間26は、旋回気流によって洗浄媒体5を飛翔させて開口部18に対向する洗浄対象物20に接触させる機能を担う空間である。
流路制限部材16の内部空間34は、旋回気流が作用しない空間である。
流路制限部材16の内部空間34は、旋回気流が作用しない空間である。
以上のように構成される乾式クリーニング装置2による洗浄動作(以下、「クリーニング動作」という)を、図14を参照して説明する。
なお、図14では、部材の厚み等を省略し、分かり易くするために静空間としての内部空間34をハッチングで表示している。
図14(b)は、開口部18を洗浄対象物20から離して開口部18を開放し吸気を行っている状態を、図14(a)は、開口部18を洗浄対象物20に当てて閉塞した状態を示している。
クリーニング動作に先立って、洗浄媒体5を筐体4内に供給する。筐体4内に供給された洗浄媒体5は、図14(b)下図に示すように、分離板14に吸い付けられて筐体4内に保持される。
筐体4内は吸気により負圧状態となっているので、筐体外部の空気がインレット24を通して筐体4内に流入するが、このときのインレット24内の流れは流速・流量ともに小さいので、筐体4内に発生する旋回気流30は洗浄媒体5を飛翔させる強さには至らない。
なお、図14では、部材の厚み等を省略し、分かり易くするために静空間としての内部空間34をハッチングで表示している。
図14(b)は、開口部18を洗浄対象物20から離して開口部18を開放し吸気を行っている状態を、図14(a)は、開口部18を洗浄対象物20に当てて閉塞した状態を示している。
クリーニング動作に先立って、洗浄媒体5を筐体4内に供給する。筐体4内に供給された洗浄媒体5は、図14(b)下図に示すように、分離板14に吸い付けられて筐体4内に保持される。
筐体4内は吸気により負圧状態となっているので、筐体外部の空気がインレット24を通して筐体4内に流入するが、このときのインレット24内の流れは流速・流量ともに小さいので、筐体4内に発生する旋回気流30は洗浄媒体5を飛翔させる強さには至らない。
筐体4内に洗浄媒体5が供給・保持されたら、図14(a)に示すように、開口部18を洗浄対象物20の表面のクリーニングすべき部位に当てて閉塞状態にする。
開口部18が塞がれると、開口部18からの吸気が止まるので、筐体4内の負圧は一気に増大し、インレット24を通じて吸い込まれる外部の空気量・流速ともに増大する。
吸い込まれる外部空気はインレット24内で整流され、インレット出口(空気流入口22)から筐体4内に高速気流となって吹き出す。
吹き出した気流は、分離板14上に保持されている洗浄媒体5を開口部18に対向する洗浄対象物20の表面に向けて飛翔させる。
開口部18が塞がれると、開口部18からの吸気が止まるので、筐体4内の負圧は一気に増大し、インレット24を通じて吸い込まれる外部の空気量・流速ともに増大する。
吸い込まれる外部空気はインレット24内で整流され、インレット出口(空気流入口22)から筐体4内に高速気流となって吹き出す。
吹き出した気流は、分離板14上に保持されている洗浄媒体5を開口部18に対向する洗浄対象物20の表面に向けて飛翔させる。
上記空気流は、旋回気流30となって、筐体4の内壁に沿って円環状に流れつつ、一部は分離板14の穴を通って吸引手段6により吸気される。
このように筐体4内を円環状に流れた旋回気流30がインレット24の出口部に戻ると、インレット24から入り込む空気流が旋回気流30に合流しつつ加速する。このようにして筐体4内に安定した旋回気流30が形成される。
このように筐体4内を円環状に流れた旋回気流30がインレット24の出口部に戻ると、インレット24から入り込む空気流が旋回気流30に合流しつつ加速する。このようにして筐体4内に安定した旋回気流30が形成される。
洗浄媒体5は、この旋回空気流により筐体4内で旋回し、洗浄対象物20の表面に繰り返し衝突する。この衝突による衝撃で、洗浄対象物20の表面から汚れが微小粒状あるいは粉状となって分離する。
分離した汚れは、分離板14の穴を通って吸引手段6により筐体4の外部へ排出される。
筐体4内に形成される旋回気流30は、その旋回軸が、分離板14の表面に直交しており、旋回気流30は分離板14の表面に平行方向の気流となる。
このため、旋回気流30は分離板表面に吸い着けられた洗浄媒体5に、横方向から吹き付けて洗浄媒体5と分離板14の間に入り込み、分離板14に吸い付けられている洗浄媒体5を分離板14から引き剥がして再度飛翔させる効果が生じる。
分離した汚れは、分離板14の穴を通って吸引手段6により筐体4の外部へ排出される。
筐体4内に形成される旋回気流30は、その旋回軸が、分離板14の表面に直交しており、旋回気流30は分離板14の表面に平行方向の気流となる。
このため、旋回気流30は分離板表面に吸い着けられた洗浄媒体5に、横方向から吹き付けて洗浄媒体5と分離板14の間に入り込み、分離板14に吸い付けられている洗浄媒体5を分離板14から引き剥がして再度飛翔させる効果が生じる。
また、開口部18が塞がれて上部筐体4A内の負圧が増大して、下部筐体4B内の負圧に近くなるため、洗浄媒体5を分離板14の表面に吸い付ける力も低下して、洗浄媒体5の飛翔がより容易になる効果が生じる。
旋回気流30は、一定の方向に気流が加速されるため高速の気流が生成しやすく、洗浄媒体5の高速飛翔運動も容易となる。
高速で旋回移動する洗浄媒体5は、分離板14に吸い付けられにくく、洗浄媒体5に付着した汚れが、遠心力により洗浄媒体5から分離され易い。
旋回気流30は、一定の方向に気流が加速されるため高速の気流が生成しやすく、洗浄媒体5の高速飛翔運動も容易となる。
高速で旋回移動する洗浄媒体5は、分離板14に吸い付けられにくく、洗浄媒体5に付着した汚れが、遠心力により洗浄媒体5から分離され易い。
図1乃至図10に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。
なお、上記基礎技術と同一部分は適宜同一符号で示す。また、洗浄動作及び洗浄媒体の飛翔原理は上記基礎技術と同様であり、乾式クリーニング装置としての用い方も同様であるので、乾式クリーニング装置としての構成は省略する。
図2に示すように、本実施形態に係る乾式クリーニング筐体(以下、単に「筐体」ともいう)50は、旋回軸心方向に貫通穴を有する筐体本体52と、筐体本体52の穴の中心部に配置される円筒状の流路制限部材16とを有している。
また、乾式クリーニング筐体50は、筐体本体52の旋回軸心方向両側に固定される分離板14A、14Bと、各分離板14の外側を覆う外装カバー54A、54Bと、流路制限部材16の内側に二重筒構成で配置される円筒状の集塵ダクト56等を有している。
筐体本体52、分離板14A、14B、外装カバー54A、54Bには、旋回軸心方向に延びる図示しない長ボルトを挿通する穴があいており、これらは該長ボルトで一体に組み付けられるようになっている。
なお、上記基礎技術と同一部分は適宜同一符号で示す。また、洗浄動作及び洗浄媒体の飛翔原理は上記基礎技術と同様であり、乾式クリーニング装置としての用い方も同様であるので、乾式クリーニング装置としての構成は省略する。
図2に示すように、本実施形態に係る乾式クリーニング筐体(以下、単に「筐体」ともいう)50は、旋回軸心方向に貫通穴を有する筐体本体52と、筐体本体52の穴の中心部に配置される円筒状の流路制限部材16とを有している。
また、乾式クリーニング筐体50は、筐体本体52の旋回軸心方向両側に固定される分離板14A、14Bと、各分離板14の外側を覆う外装カバー54A、54Bと、流路制限部材16の内側に二重筒構成で配置される円筒状の集塵ダクト56等を有している。
筐体本体52、分離板14A、14B、外装カバー54A、54Bには、旋回軸心方向に延びる図示しない長ボルトを挿通する穴があいており、これらは該長ボルトで一体に組み付けられるようになっている。
集塵ダクト56の一端部56aは塞がれており、この部分は外装カバー54Aの中心穴54A−1に挿入されて支持されている。
集塵ダクト56の他端部56bは吸引口としてなる。吸引口56bは外装カバー54Bの中心穴54B−1を貫通し、上述した吸引手段6に筐体の内部空間を吸引可能に接続される。
集塵ダクト56の外周面には、吸気穴56cが複数形成されている。
集塵ダクト56の他端部56bは吸引口としてなる。吸引口56bは外装カバー54Bの中心穴54B−1を貫通し、上述した吸引手段6に筐体の内部空間を吸引可能に接続される。
集塵ダクト56の外周面には、吸気穴56cが複数形成されている。
筐体本体52の一側の上部には、インレット24が形成されており、インレット24の直線方向下端側には、開口部18が形成されている。
筐体本体52は、第1本体部52Aと、第2本体部52Bとの分割構成となっており、インレット24と開口部18は第2本体部52Bに一体に形成されている。
筐体本体52は、第1本体部52Aと、第2本体部52Bとの分割構成となっており、インレット24と開口部18は第2本体部52Bに一体に形成されている。
インレット24の開口部にはネジ挿通孔52aが形成されており、これに対応して第1本体部52Aにはネジ孔52bが形成されている。
かかる構成により、図示しないネジにより筐体本体52の上部が一体に締結される。
第2本体部52Bの下面には図示しないネジ孔が形成されており、下面が第1本体部52Aの下に潜り込んで重なる。
かかる構成により、図示しないネジにより筐体本体52の下部が一体に締結される。
かかる構成により、図示しないネジにより筐体本体52の上部が一体に締結される。
第2本体部52Bの下面には図示しないネジ孔が形成されており、下面が第1本体部52Aの下に潜り込んで重なる。
かかる構成により、図示しないネジにより筐体本体52の下部が一体に締結される。
図3に示すように、集塵ダクト56は流路制限部材16より内側に配置されており、流路制限部材内の空間と吸引口56bは通じている。
吸引手段6の稼働中は、インレット24より流入した気流が旋回流路(内部空間)から分離板14を介して内部空間の外に流れ、流路制限部材の内側と集塵ダクト内の空間を通じて、吸引口56bから吸引手段へ排出されるように気流が生じている。
筐体内に洗浄媒体が存在する状態で、洗浄対象物から開口部18を離すと、洗浄媒体は分離板14に吸着し、筐体内に保持される。
吸引手段6の稼働中は、インレット24より流入した気流が旋回流路(内部空間)から分離板14を介して内部空間の外に流れ、流路制限部材の内側と集塵ダクト内の空間を通じて、吸引口56bから吸引手段へ排出されるように気流が生じている。
筐体内に洗浄媒体が存在する状態で、洗浄対象物から開口部18を離すと、洗浄媒体は分離板14に吸着し、筐体内に保持される。
図1に示すように、インレット24と旋回気流30が生じる内部空間は、第1本体部52Aの上端部から略垂直に下方へ延びる仕切り片52eで仕切られている。
仕切り片52eは先端側に向かって、すなわち、インレット24と筐体の内部空間との合流部位に向かって尖る楔状に形成されている。
旋回気流30は内周側よりも外周側が周速が大きく、且つ、遠心力が作用するため、洗浄媒体は旋回気流30の外周側に集まった状態で飛翔する。
旋回気流30の外周側を飛翔する洗浄媒体は、仕切り片52eによって洗浄対象物20に向かって飛翔するように滑らかに案内される。開口部18で洗浄対象物20の洗浄対象面に衝突した洗浄媒体5は再び旋回気流30に乗って循環し、衝突を繰り返す。
なお、図1等では、集塵ダクト56は省略している。
仕切り片52eは先端側に向かって、すなわち、インレット24と筐体の内部空間との合流部位に向かって尖る楔状に形成されている。
旋回気流30は内周側よりも外周側が周速が大きく、且つ、遠心力が作用するため、洗浄媒体は旋回気流30の外周側に集まった状態で飛翔する。
旋回気流30の外周側を飛翔する洗浄媒体は、仕切り片52eによって洗浄対象物20に向かって飛翔するように滑らかに案内される。開口部18で洗浄対象物20の洗浄対象面に衝突した洗浄媒体5は再び旋回気流30に乗って循環し、衝突を繰り返す。
なお、図1等では、集塵ダクト56は省略している。
図2に示すように、通気路と、内部空間と通気路の合流部分を含む筐体の一部までを一体構造とした通気路ユニット60が設けられており、通気路ユニット60は筐体本体に対して着脱自在(交換可能)になっている。
すなわち、通気路ユニット60は筐体本体としての第2本体部52Bの下部に対して着脱自在なアタッチメントとなっている。
通気路ユニット60は、図示しないストッパにより筐体に差し込むだけで所定位置に固定することができるようになっている。
すなわち、通気路ユニット60は筐体本体としての第2本体部52Bの下部に対して着脱自在なアタッチメントとなっている。
通気路ユニット60は、図示しないストッパにより筐体に差し込むだけで所定位置に固定することができるようになっている。
図1及び図2に示すように、筐体本体52の底面側には、開口部18の周囲を囲むようにシール部材62が設けられている。
シール部材62は、洗浄対象面の形状に応じて変形し、且つ、平行移動しやすいようにすべり性を有する素材で形成されている。具体的には、フェルト、ウレタンスポンジ、植毛部材等である。
シール部材62は、開口部18と洗浄対象物20との間の隙間から外部空気が筐体本体52内に流入してインレット24からの空気流の速度が低下することを防止する機能を有している。
シール部材62は、洗浄対象面の形状に応じて変形し、且つ、平行移動しやすいようにすべり性を有する素材で形成されている。具体的には、フェルト、ウレタンスポンジ、植毛部材等である。
シール部材62は、開口部18と洗浄対象物20との間の隙間から外部空気が筐体本体52内に流入してインレット24からの空気流の速度が低下することを防止する機能を有している。
シール部材62の筐体進行方向先端側は、洗浄対象面に接触しない非接触領域62aとなっている。
これにより、洗浄対象面と非接触領域62aとの間にはスリット状の取り込み流路64が形成されている。
開口部18のインレット24側は、旋回気流30の移動方向上流側となり、該上流側に非接触領域62aが設けられている。
これにより、洗浄対象面と非接触領域62aとの間にはスリット状の取り込み流路64が形成されている。
開口部18のインレット24側は、旋回気流30の移動方向上流側となり、該上流側に非接触領域62aが設けられている。
吸引装置12が稼働して筐体内が負圧化されると、気圧差により取り込み流路64から外部空気が流入する。
取り込み気流66は取り込み流路64で整流されて、旋回気流30を加速するようなベクトルを与えられて筐体内に流入する。
図4(a)に示すように、取り込み流路64は筐体内に向かって断面積を徐々に絞る湾曲した断面形状を有している。
この断面形状は、外部空気が取り込み流路64を通過する際に渦の発生を抑制して圧損を低減し、気流の整流化に寄与する。
取り込み気流66は取り込み流路64で整流されて、旋回気流30を加速するようなベクトルを与えられて筐体内に流入する。
図4(a)に示すように、取り込み流路64は筐体内に向かって断面積を徐々に絞る湾曲した断面形状を有している。
この断面形状は、外部空気が取り込み流路64を通過する際に渦の発生を抑制して圧損を低減し、気流の整流化に寄与する。
上記構成により、開口部18の4方をシール部材で囲んでシール部材を洗浄対象面に面接触させた従来構成と同様の旋回気流30の流速(洗浄機能)を確保しつつ、シール部材62の一部(非接触領域62a)を洗浄対象面の汚れ(油分)で汚染されない構成とすることができる。
また、取り込み流路64から外部空気が高速で流入することにより、筐体内の洗浄媒体5が取り込み流路64から外部に漏れることもない。
図4(b)に示すように、非接触領域のシール部材を無くし、第2本体部52Bの下面に湾曲した案内面を形成する構成としてもよい。
また、取り込み流路64から外部空気が高速で流入することにより、筐体内の洗浄媒体5が取り込み流路64から外部に漏れることもない。
図4(b)に示すように、非接触領域のシール部材を無くし、第2本体部52Bの下面に湾曲した案内面を形成する構成としてもよい。
図5に示すように、筐体を移動させて洗浄動作を行った場合、シール部材62の非接触領域62aは洗浄対象面の汚れによって汚染されない。
また、開口部18に相対した洗浄対象面は汚れを除去されるので、開口部18の下流側に位置する後端領域62bも洗浄対象面の汚れによって汚染されない。
これにより、シール部材の全面が面接触する従来構成に比べてシール部材62の汚染面積(ハッチング部分)を低減でき、定期的な洗浄・交換の手間・コストを軽減できる。
また、シール部材62の汚染による洗浄対象面への汚れの再付着を低減できる。
シール部材62の洗浄対象面に接触する部分は、非接触領域62aが洗浄対象面に接触しないように、換言すれば、取り込み流路64が維持されるように、洗浄対象面との間にギャップを保持するギャップ保持部材として機能する。
また、開口部18に相対した洗浄対象面は汚れを除去されるので、開口部18の下流側に位置する後端領域62bも洗浄対象面の汚れによって汚染されない。
これにより、シール部材の全面が面接触する従来構成に比べてシール部材62の汚染面積(ハッチング部分)を低減でき、定期的な洗浄・交換の手間・コストを軽減できる。
また、シール部材62の汚染による洗浄対象面への汚れの再付着を低減できる。
シール部材62の洗浄対象面に接触する部分は、非接触領域62aが洗浄対象面に接触しないように、換言すれば、取り込み流路64が維持されるように、洗浄対象面との間にギャップを保持するギャップ保持部材として機能する。
本実施形態では、取り込み流路64を単なる開口形状としたが、図6に示すように、複数の整流板68を設けて整流するようにしてもよい。
この場合、整流板68に角度を付けて旋回気流30との合流性を最適化するようにしてもよい。
取り込み流路64の整流化構成としては、図7に示すように、断面が三角形の波形としてもよい。
このような整流化構成では、非接触ではなく一部が線接触となるが、面で密着する場合に比べて再汚染リスクが大きく低減する。
ここではシール部材62の非接触領域62aに整流化構成を設ける例を示したが、非接触領域にシール部材が存在しない構成では、整流化構成は第2本体部52Bの下面に直接形成される。
この場合、整流板68に角度を付けて旋回気流30との合流性を最適化するようにしてもよい。
取り込み流路64の整流化構成としては、図7に示すように、断面が三角形の波形としてもよい。
このような整流化構成では、非接触ではなく一部が線接触となるが、面で密着する場合に比べて再汚染リスクが大きく低減する。
ここではシール部材62の非接触領域62aに整流化構成を設ける例を示したが、非接触領域にシール部材が存在しない構成では、整流化構成は第2本体部52Bの下面に直接形成される。
整流化構成では、単なるスリット状(開口形状)の取り込み流路に比べて、一部が洗浄対象面に接触するため、より安定した取り込み流路を洗浄対象面との間に構築しやすい。三角形状の場合には、取り込み流路断面積を絞りやすいという設計上の利点もある。
また、整流板68のルーバー形状部分や、三角形部分をゴムやブラシのような柔軟素材で構成することにより、洗浄対象面の変動にも容易に追随できる
また、整流板68のルーバー形状部分や、三角形部分をゴムやブラシのような柔軟素材で構成することにより、洗浄対象面の変動にも容易に追随できる
図8に示すように、シール部材62の旋回気流30の移動方向に平行な側辺領域62c、62dに、旋回気流30の流れに沿う気流を生成可能な取り込み流路69を形成してもよい。
このようにすれば、旋回気流30の流速をできるだけ阻害しない状態で洗浄対象面に対するシール部材62の接触面積(汚染面積)をさらに低減することができる。
このようにすれば、旋回気流30の流速をできるだけ阻害しない状態で洗浄対象面に対するシール部材62の接触面積(汚染面積)をさらに低減することができる。
本実施形態では、取り込み流路64の断面積はインレット24の断面積よりも小さく設定されているが、開口部周りのシール部材から気流が取り込まれると、筐体内の負圧が低下して旋回気流速が落ちる可能性がある。
図9に示すように、集塵機特性に最適化されたインレットに加え、取り込み流路の双方から気流が流入すると、筐体の流路特性は、より流量が出る側にシフトする。
しかし、その場合、逆に旋回気流速は低下し、旋回気流の運動エネルギーが低下してしまう。結果として集塵機(吸引装置12)の最適な仕事が得られない。
旋回気流の運動エネルギーが低いと、これによって加速される洗浄媒体の運動エネルギーも低くなり、結果として、汚れを除去する衝突エネルギーが低下して洗浄能力が低下するため、望ましくない。
これを防ぐために、取り込み流路64の断面積分だけ、インレット24の断面積を絞り、筐体全体の流体的な負荷を吸引装置12の最適な仕事率に合うように調整する必要がある。
図9に示すように、集塵機特性に最適化されたインレットに加え、取り込み流路の双方から気流が流入すると、筐体の流路特性は、より流量が出る側にシフトする。
しかし、その場合、逆に旋回気流速は低下し、旋回気流の運動エネルギーが低下してしまう。結果として集塵機(吸引装置12)の最適な仕事が得られない。
旋回気流の運動エネルギーが低いと、これによって加速される洗浄媒体の運動エネルギーも低くなり、結果として、汚れを除去する衝突エネルギーが低下して洗浄能力が低下するため、望ましくない。
これを防ぐために、取り込み流路64の断面積分だけ、インレット24の断面積を絞り、筐体全体の流体的な負荷を吸引装置12の最適な仕事率に合うように調整する必要がある。
本実施形態では、上述のように通気路ユニット60を交換することによりインレット24の断面積を調整するようにしている。すなわち、通気路ユニット60の交換により、インレット24の断面積を調整可能となっている。
インレット24の断面積の調整方法としては、他に、例えば固定構成のインレット24に板状のスペーサーを挿入することによって絞る方法がある。
取り込み流路を設けた分だけインレットを絞ることにより、図9に示すように、筐体の気流特性が、吸引装置12の特性のピークに一致し、筐体内に発生する旋回気流の仕事率(W)を最大状態に保つことができる。
インレット24の断面積の調整方法としては、他に、例えば固定構成のインレット24に板状のスペーサーを挿入することによって絞る方法がある。
取り込み流路を設けた分だけインレットを絞ることにより、図9に示すように、筐体の気流特性が、吸引装置12の特性のピークに一致し、筐体内に発生する旋回気流の仕事率(W)を最大状態に保つことができる。
本実施形態では、時間とともに少なくなる洗浄媒体5をインレット24から適宜供給して洗浄動作を連続させる使用形態を示したが、図10に示すように、予め洗浄対象面に洗浄媒体5を撒いておいてもよい。
すなわち、筐体50の進行方向の領域に予め未使用の洗浄媒体5を散りばめておき、取り込み流路64から該未使用の洗浄媒体5を内部に吸い込んで飛翔させれば、洗浄媒体5を筐体内に投入する作業が不要となり、洗浄動作中の煩わしさを低減できる。
すなわち、筐体50の進行方向の領域に予め未使用の洗浄媒体5を散りばめておき、取り込み流路64から該未使用の洗浄媒体5を内部に吸い込んで飛翔させれば、洗浄媒体5を筐体内に投入する作業が不要となり、洗浄動作中の煩わしさを低減できる。
具体的な方法を説明する。
例えば、油分を洗浄するために、上質紙を5〜10mm角に切断した薄片を洗浄媒体として使用する。
まず、クリーニングする領域に適量の洗浄媒体5を配置する。次に、筐体50を集塵機に接続し、床面に接触させて開口部18を塞ぐ。
この状態のまま集塵機を稼働させると、旋回気流の上流方向に配置された取り込み流路64と、インレット24とから整流された気流が筐体内に流れ込み、旋回気流を発生させる。
旋回気流の上流方向に筐体を移動させると、進行方向前方に存在する洗浄媒体5が非接触領域側から、すなわち取り込み流路64から吸い込まれ、筐体内に供給される。
例えば、油分を洗浄するために、上質紙を5〜10mm角に切断した薄片を洗浄媒体として使用する。
まず、クリーニングする領域に適量の洗浄媒体5を配置する。次に、筐体50を集塵機に接続し、床面に接触させて開口部18を塞ぐ。
この状態のまま集塵機を稼働させると、旋回気流の上流方向に配置された取り込み流路64と、インレット24とから整流された気流が筐体内に流れ込み、旋回気流を発生させる。
旋回気流の上流方向に筐体を移動させると、進行方向前方に存在する洗浄媒体5が非接触領域側から、すなわち取り込み流路64から吸い込まれ、筐体内に供給される。
供給された洗浄媒体は筐体内で旋回気流により加速され、一周して洗浄対象面に高速で衝突し、表面の油分を吸着・除去する。
このようにして数回から数十回衝突した紙製の洗浄媒体は、最後に破砕されて分離板14を通じて集塵機側に排出される。
開口部に相対した洗浄対象面は、このようにして汚れが除去されるため、筐体がさらに水平移動し、開口部下流側のシール部材が洗浄対象面に密接しても、汚染されない。
汚れがシール部材に蓄積しないため、洗浄対象面への汚れの再付着リスクを大きく低減することができる。
このようにして数回から数十回衝突した紙製の洗浄媒体は、最後に破砕されて分離板14を通じて集塵機側に排出される。
開口部に相対した洗浄対象面は、このようにして汚れが除去されるため、筐体がさらに水平移動し、開口部下流側のシール部材が洗浄対象面に密接しても、汚染されない。
汚れがシール部材に蓄積しないため、洗浄対象面への汚れの再付着リスクを大きく低減することができる。
汚れの種類に応じて、洗浄媒体を薄片状の樹脂フィルム、無機物や粉体、小径で粒状のブラストショット材としても、同様の効果を発揮することができる。
予め洗浄対象面に撒いた洗浄媒体を吸引する方法の別の利点としては、洗浄済みの領域では洗浄媒体が吸引されて無くなるので、洗浄済みの領域が判りやすくなるという効果がある。
予め洗浄対象面に撒いた洗浄媒体を吸引する方法の別の利点としては、洗浄済みの領域では洗浄媒体が吸引されて無くなるので、洗浄済みの領域が判りやすくなるという効果がある。
図11に第2の実施形態を示す。
上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要が無い限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
本実施形態では、開口部18の形状を台形状としたことを特徴としている。
すなわち、開口部18は、洗浄対象面に対する筐体の進行方向おける先端側の幅が最も広く、後端側に向かって狭くなる形状を有している。
取り込み流路64に対応する非接触領域にはシール部材は存在せず、シール部材70の幅w1は開口部18の筐体進行方向における先端側の幅w2を超えないように設定されている。
上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要が無い限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
本実施形態では、開口部18の形状を台形状としたことを特徴としている。
すなわち、開口部18は、洗浄対象面に対する筐体の進行方向おける先端側の幅が最も広く、後端側に向かって狭くなる形状を有している。
取り込み流路64に対応する非接触領域にはシール部材は存在せず、シール部材70の幅w1は開口部18の筐体進行方向における先端側の幅w2を超えないように設定されている。
シール部材70の幅w1は開口部18の幅を超えないため、筐体50の移動に伴ってシール部材70はその全域において洗浄対象面の汚れ(油分)で汚染されない。
したがって、筐体を真っすぐ移動させる限り、シール部材70は汚染されることはなく、シール部材70によって洗浄対象面に汚れが再付着することもない。
したがって、筐体を真っすぐ移動させる限り、シール部材70は汚染されることはなく、シール部材70によって洗浄対象面に汚れが再付着することもない。
図12に第3の実施形態を示す。
本実施形態では、洗浄対象面上に置いた状態で、互いに非接触領域(換言すれば取り込み流路が)反対側に位置するように同一構成の筐体を結合して1つのクリーニングユニット72を構成したことを特徴としている。
二つの筐体50間には、洗浄対象面に接触する隔壁74が備えられており、各筐体はそれぞれ独立した内部構造を備えている。
本実施形態では、洗浄対象面上に置いた状態で、互いに非接触領域(換言すれば取り込み流路が)反対側に位置するように同一構成の筐体を結合して1つのクリーニングユニット72を構成したことを特徴としている。
二つの筐体50間には、洗浄対象面に接触する隔壁74が備えられており、各筐体はそれぞれ独立した内部構造を備えている。
このようにすることにより、方向の異なる二つの旋回気流が衝突し性能を弱めることや、洗浄媒体が筐体間を移動し偏りが生じることを防ぎ、それぞれの開口部で洗浄対象物に付着した異物を除去することができる。
流路制限部材16は吸引口8に接続されており、流路制限部材16表面に空けられた穴を通じて、各筐体50内を負圧に吸引する。
それぞれの筐体50に対応する吸引口8に、2台の吸引手段12を個々に接続して、独立に筐体内を吸引して旋回気流を生じさせてもよい。この場合、単位時間あたりの洗浄能力は2倍になる。
また、一つの吸引手段12に接続された吸引ホース10を分岐させて、それぞれの筐体50内に旋回気流を生じさせてもよい。この場合、吸引手段12のエネルギーが分散されるため、個々の旋回気流30は弱くなり、洗浄媒体の衝撃力も低下する。このため、下地を傷付けずに洗浄する用途に適する。
流路制限部材16は吸引口8に接続されており、流路制限部材16表面に空けられた穴を通じて、各筐体50内を負圧に吸引する。
それぞれの筐体50に対応する吸引口8に、2台の吸引手段12を個々に接続して、独立に筐体内を吸引して旋回気流を生じさせてもよい。この場合、単位時間あたりの洗浄能力は2倍になる。
また、一つの吸引手段12に接続された吸引ホース10を分岐させて、それぞれの筐体50内に旋回気流を生じさせてもよい。この場合、吸引手段12のエネルギーが分散されるため、個々の旋回気流30は弱くなり、洗浄媒体の衝撃力も低下する。このため、下地を傷付けずに洗浄する用途に適する。
クリーニングユニット72の動作を説明する。
クリーニングユニット72のそれぞれの筐体50に集塵機ホースを接続して集塵機を稼働させると、インレットおよび取り込み流路から筐体の内部に気流が流入し、筐体内で二つの旋回気流が発生する。
二つの旋回気流は逆方向に回転するが、隔壁74によって仕切られているため、お互いを弱めあうことなく独立して高速回転する。
隔壁74は、旋回気流を形成しやすいように、筐体の内面に沿った円弧状の案内面74aを備えている。
このような旋回気流の中に洗浄媒体を投入し、飛翔させると、開口部を通じて洗浄対象面に高速で衝突し、汚れを除去する。
クリーニングユニット72のそれぞれの筐体50に集塵機ホースを接続して集塵機を稼働させると、インレットおよび取り込み流路から筐体の内部に気流が流入し、筐体内で二つの旋回気流が発生する。
二つの旋回気流は逆方向に回転するが、隔壁74によって仕切られているため、お互いを弱めあうことなく独立して高速回転する。
隔壁74は、旋回気流を形成しやすいように、筐体の内面に沿った円弧状の案内面74aを備えている。
このような旋回気流の中に洗浄媒体を投入し、飛翔させると、開口部を通じて洗浄対象面に高速で衝突し、汚れを除去する。
除去された汚れは流路制限部材16の表面に空けられた穴を通じて排出され、集塵機に回収される。
このままだと隔壁74の下が洗浄されないが、クリーニングユニット72を平行移動させることにより、隔壁直下の面が左右どちらかの筐体の開口部に晒され、洗浄される。
このように、隔壁部分は洗浄対象面に接触しているが、最終的にクリーニングユニット72が移動して離れる際は、全ての面が洗浄されることになり、接触の影響はきわめて少なくなる。
洗浄媒体は、旋回気流の下流方向で特に漏れやすくなるが、本実施形態では、旋回気流の下流方向が常に内向きであるため、クリーニングユニット自体から洗浄媒体が漏れ出るリスクを大幅に減らすことができる。
クリーニングユニット72を平行移動させることで、洗浄媒体の漏れや汚れの再付着がない、高品質の乾式洗浄を実現できる。
このままだと隔壁74の下が洗浄されないが、クリーニングユニット72を平行移動させることにより、隔壁直下の面が左右どちらかの筐体の開口部に晒され、洗浄される。
このように、隔壁部分は洗浄対象面に接触しているが、最終的にクリーニングユニット72が移動して離れる際は、全ての面が洗浄されることになり、接触の影響はきわめて少なくなる。
洗浄媒体は、旋回気流の下流方向で特に漏れやすくなるが、本実施形態では、旋回気流の下流方向が常に内向きであるため、クリーニングユニット自体から洗浄媒体が漏れ出るリスクを大幅に減らすことができる。
クリーニングユニット72を平行移動させることで、洗浄媒体の漏れや汚れの再付着がない、高品質の乾式洗浄を実現できる。
上記各実施形態において、洗浄媒体が油分を吸着した状態で筐体内で飛翔するため筐体内に油分が付着・体積する懸念がある。
その場合には汚れていない面で開口部を塞いで汚れていない洗浄媒体を筐体内で飛翔させる空洗浄動作ともいうべく動作を行うことにより、筐体内を清掃できる。
その場合には汚れていない面で開口部を塞いで汚れていない洗浄媒体を筐体内で飛翔させる空洗浄動作ともいうべく動作を行うことにより、筐体内を清掃できる。
5 洗浄媒体
6 吸引手段
18 開口部
20 洗浄対象物
24 通気路としてのインレット
30 旋回気流
50 乾式クリーニング筐体
62 シール部材
62a 非接触領域
64 取り込み流路
6 吸引手段
18 開口部
20 洗浄対象物
24 通気路としてのインレット
30 旋回気流
50 乾式クリーニング筐体
62 シール部材
62a 非接触領域
64 取り込み流路
Claims (9)
- 洗浄媒体を気流により飛翔させ、前記洗浄媒体を洗浄対象面に当てて洗浄対象面の洗浄を行う乾式クリーニング装置に用いられる乾式クリーニング筐体であって、
吸引手段に接続され、前記洗浄媒体を飛翔させる内部空間と、
前記洗浄対象物に当接して前記洗浄媒体を前記洗浄対象面に衝突させる開口部と、
外部からの空気を前記内部空間へ通す通気路と、
前記開口部の周囲を囲むように設けられ、前記洗浄対象面と前記開口部との間の隙間を塞ぐシール部材と、
を有し、
前記シール部材を介して前記開口部を前記洗浄対象面で塞いだ状態で、前記内部空間を吸引することにより、前記通気路から前記内部空間へ導入される気流で前記内部空間に洗浄媒体を飛翔させる旋回気流を生じさせる乾式クリーニング筐体において、
前記シール部材に、前記開口部における前記旋回気流の移動方向上流側に前記洗浄対象面に接触しない非接触領域が設けられていることを特徴とする乾式クリーニング筐体。 - 請求項1に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記開口部は、前記洗浄対象面に対する乾式クリーニング筐体の進行方向おける先端側の幅が最も広く、後端側に向かって狭くなる形状を有し、前記シール部材の幅は前記開口部の先端側の幅を超えないことを特徴とする乾式クリーニング筐体。 - 請求項1又は2に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記非接触領域が、該非接触領域と前記洗浄対象面との間に形成される隙間である取り込み流路を内部に向かって流れ込む気流を整流化する構成を有していることを特徴とする乾式クリーニング筐体。 - 請求項3に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記取り込み流路の流路断面積を調整可能であることを特徴とする乾式クリーニング筐体。 - 請求項4に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記整流化する構成が前記非接触領域に対して交換可能に設けられていることを特徴とする乾式クリーニング筐体。 - 請求項3〜5のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体において、
前記取り込み流路の流路断面積が、前記通気路の流路断面積よりも小さいことを特徴とする乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体を、前記非接触領域が互いに反対側に位置するように結合してなる乾式クリーニング筐体。
- 請求項1〜7のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体と、前記吸引手段と、前記洗浄媒体とから構成されることを特徴とする乾式クリーニング装置。
- 請求項8に記載の乾式クリーニング装置を用いた乾式クリーニング方法において、
前記洗浄対象面における前記乾式クリーニング筐体の進行方向の領域に予め未使用の洗浄媒体を散りばめておき、前記非接触領域側から該未使用の洗浄媒体を内部に吸い込んで飛翔させることを特徴とする乾式クリーニング方法。
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