JP2007051063A - 改質装置及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】起動・停止を繰り返してもシフト触媒の劣化が起こらず、かつ小型の燃料電池発電システムに好適な改質装置を提供する。
【解決手段】炭化水素系の原燃料ガスと水蒸気が供給され、水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部1と、この改質反応部1にて生成された改質ガスが供給され、改質ガス中に含まれるCOガスを水性シフト反応により低減させるシフト反応部2と、改質ガスを外部に導出する改質ガス導出流路13とを具備する改質装置に関する。前記改質装置の稼動停止後に、前記改質ガス導出流路13を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部2に供給するガス供給制御手段を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化水素系の原燃料ガスを水蒸気改質することにより水素を主成分とする改質ガスを生成させる改質装置及びその運転方法に関するものである。
従来からメタン、プロパン、ブタン等の炭化水素系の原燃料ガス等を水蒸気改質反応により改質して水素を主成分とする改質ガスを生成させる改質装置が知られている。この改質ガスの利用用途としては代表的なものとして燃料電池の発電燃料がある。通常改質装置では水蒸気改質反応の際に副生成物の一つとしてCOガスが生成して改質ガス中に含まれるものであるが、このCOガスは燃料電池の触媒毒となり、発電能力を低下させる原因となる。従って、例えば特許文献1等に示されているように、改質装置には水蒸気改質反応が行われる改質反応部のほかに、上記改質ガス中のCO濃度を問題ないレベルまで低減させるために、改質反応部で得られた改質ガス中のCOを水性シフト反応により低減させるシフト反応部と、シフト反応部にて処理された改質ガス中に残存するCOガスを選択的に酸化して更に低減させるCO選択酸化反応部が設けられている。
改質装置に設けられるこの三種類の反応部は、順次連結されて直列に配置されるものであり、それぞれにガス流路を有する直列状や円筒状等の容器に所定の触媒を充填して形成される。改質装置における各反応部の触媒としては、水蒸気改質反応の触媒としてニッケル系、ルテニウム系、ロジウム系等の改質触媒が、水性シフト反応の触媒として、銅−亜鉛系のシフト触媒が、またCO選択酸化反応の触媒として白金、ルテニウム等の酸化触媒が、それぞれ用いられるものである。
特開平7−126001号公報
しかし、一般にシフト反応部の銅系のシフト触媒は、還元された状態で反応容器内に充填されており、このシフト触媒は酸素と接触すると酸化されて、触媒性能が低下する。また改質反応の稼動を停止して温度が低下したときにシフト触媒が水分を吸収すると、改質装置の起動時の温度上昇による水分の蒸発によりシフト触媒が崩壊することがある。そのため上記のような改質装置を用いて水素を主成分とする改質ガスを生成させる場合、改質装置の停止時に改質装置内の温度低下による内部圧力低下により、改質装置内に酸素が混入してシフト触媒が酸化され、改質装置の始動、停止を繰り返すとシフト触媒が徐々に劣化していく。また改質装置の停止時にシフト反応部内に水蒸気が残留していると、改質装置内の温度低下によりこの水蒸気が凝縮してシフト触媒が吸水し、起動時にシフト触媒の温度が上昇するとこのシフト触媒が吸水した水分が蒸発してシフト触媒が崩壊することがある。
ここで従来の大型あるいは中型の燃料電池発電システムに用いられていた改質装置においては、ほとんど起動・停止操作のない連続運転が行われており、万一稼動を停止する場合には改質装置内に不活性ガスを供給し、各反応部の反応管内のガスを不活性ガスと置換する方法が用いられていた。更に、多少触媒の劣化が起こっても問題とならないように、触媒を所定量以上充填することで、このような劣化の問題に対応していた。しかしこのような方法では改質装置が大型化するため、小型の燃料電池発電システムには適用できないものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、起動・停止を繰り返してもシフト触媒の劣化が起こらず、かつ小型の燃料電池発電システムに好適な改質装置及びその運転方法を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る改質装置は、炭化水素系の原燃料ガスと水蒸気が供給され、水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部1と、この改質反応部1にて生成された改質ガスが供給され、改質ガス中に含まれるCOガスを水性シフト反応により低減させるシフト反応部2と、改質ガスを外部に導出する改質ガス導出流路13とを具備する改質装置において、前記改質装置の稼動停止後に、前記改質ガス導出流路13を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部2に供給するガス供給制御手段を具備することを特徴とするものである。
この発明によれば、改質装置の稼動を停止してシフト反応部2の温度が下がり、シフト反応部2内のガスが収縮しても原燃料ガスにてシフト反応部2内の圧力が保たれるものであり、改質装置の稼動を停止している際に、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化して触媒性能を低下させることを防ぐことができるものである。
本発明の請求項2に係る改質装置の運転方法は、炭化水素系の原燃料ガスと水蒸気が供給され、水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部1と、この改質反応部1にて生成された改質ガスが供給され、改質ガス中に含まれるCOガスを水性シフト反応により低減させるシフト反応部2と、改質ガスを外部に導出する改質ガス導出流路13とを具備する改質装置の運転方法であって、前記改質装置の稼動停止後に、前記改質ガス導出流路13を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部2に供給することを特徴とするものである。
この発明によれば、改質装置の稼動を停止してシフト反応部2の温度が下がり、シフト反応部2内のガスが収縮しても原燃料ガスにてシフト反応部2内の圧力が保たれるものであり、改質装置の稼動を停止している際に、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化して触媒性能を低下させることを防ぐことができるものである。
また請求項3の発明は、請求項2において、改質装置の稼動停止後に、少なくともシフト反応部2内の水蒸気を原燃料ガスで押し出した後、前記改質ガス導出流路13を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部2に供給することを特徴とするものである。
この発明によれば、改質装置の稼動を停止した後にシフト反応部2内に水蒸気が残存することを防ぎ、シフト触媒が吸水した後、改質装置を起動した際に加熱されてシフト触媒中の水分が水蒸気となって膨張してシフト触媒が崩壊することを防止することができるものであり、更に改質装置の稼動を停止している際に、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化して触媒性能を低下させることを防ぐことができるものである。
本発明によれば、原燃料ガスにてシフト反応部2内の圧力を常圧に保つことができ、改質装置の稼動を停止している際に、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化して触媒性能を低下させることを防ぐことができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の改質装置は、メタン、プロパン、ブタン等の炭化水素系の原燃料ガスと水蒸気とから水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部1と、改質ガス中に含まれ燃料電池の白金系又は合金系電極触媒を被毒して電極特性を低下させるCOガスの大部分を水性シフト反応によりCOに変換するシフト反応部2と、シフト反応部2にてCO濃度が低減された改質ガス中に未だ残存するCOガスをCO選択酸化反応によりCOに酸化するCO選択酸化反応部3とを備えるものである。これらの三種の各反応部は、円筒状等の容器に触媒を充填して形成される。ここで水蒸気改質反応にはニッケル系、ルテニウム系、ロジウム系等の改質触媒を、水性シフト反応には銅−亜鉛系のシフト触媒を、CO選択酸化反応には白金、ルテニウム等のCO酸化触媒をそれぞれ用いるものであり、これらの触媒を各反応部に充填するものである。
ここで改質反応部1とシフト反応部2とは、改質反応部1にて生成された改質ガスをシフト反応部2内に送る改質反応部流路11にて接続して連通させ、シフト反応部2とCO選択酸化反応部3とは、シフト反応部2にてCOガスを低減された改質ガスをCO選択酸化反応部3へ送るシフト反応部流路12にて接続して連通させるものである。またCO選択酸化反応部3には、CO選択酸化反応部3にてCOガスを更に低減された改質ガスを改質装置外へ供給する改質ガス導出流路13を接続するものである。また改質反応部1には、炭化水素系の原燃料ガス及び水蒸気を改質反応部1に供給する反応ガス供給流路14の一端を接続するものである。この反応ガス供給流路14の他端には、水蒸気が送られる水蒸気供給流路15と、原燃料ガスが送られる原燃料ガス供給流路16のそれぞれ一端を合流させて接続するものである。また水蒸気供給流路15の他端には、適宜の水蒸気発生装置7を接続し、原燃料ガス供給流路16の他端には、原燃料ガスが充填されたガスボンベ等の原燃料ガス供給装置8を接続するものである。またシフト反応部流路12には、CO選択酸化反応部3に空気を供給するための空気供給流路17の一端を接続し、空気供給流路17の他端には適宜の空気供給手段9を接続するものである。この空気供給流路17は、CO選択酸化反応に必要な酸素をCO選択酸化反応部3に供給するためのものである。また水蒸気供給流路15、原燃料ガス供給流路16、空気供給流路17、及び改質ガス導出流路13のそれぞれには、各流路の流通を開閉する開閉弁18、19、20、21を設けると共に各開閉弁18、19、20、21の開閉動作を制御する制御部10を設け、制御部10と各開閉弁18、19、20、21とでガス供給制御手段を構成するものである。
また本発明の改質装置には、各反応部を加熱して各反応部における反応を進行させる燃焼部4を設けるものである。この燃焼部4には、燃焼用燃料を燃焼させるバーナーや、燃焼触媒等の燃焼手段5を設けるものである。この燃焼部4は、各反応部に接続して、燃焼手段5により発生した熱を各反応部に送るようにするものである。
また図1に示す改質装置では、改質反応部1に、改質反応部1内の温度が所定の設定値以下となったことを判定する温度判定手段6を設けるものである。また制御部10として、改質装置を稼動させている間は、水蒸気供給流路15、原燃料ガス供給流路16、改質ガス導出流路13、及び空気供給流路17の各開閉弁18、19、20、21を開状態として各流路の流通を維持することにより改質ガスの生成を行うことができるようにし、改質装置の稼動を停止した時点で空気供給流路17の開閉弁20を閉状態としてCO選択酸化反応部3への空気の供給を停止し、改質装置の稼動を停止した後、改質装置内の温度が所定の設定値以下となったことが温度判定手段6にて判定された時点で水蒸気供給流路15の開閉弁18を閉状態として水蒸気供給流路15の流通を遮断すると共に、原燃料ガス供給流路16と改質ガス導出流路13の開閉弁19、21を開状態のまま維持して原燃料ガス供給流路16と改質ガス導出流路13の流通を維持し、更に一定時間経過した後に改質ガス導出流路13の開閉弁21を閉状態として改質ガス導出流路13の流通を遮断するように各開閉弁18、19、20、21を制御するものを用いるものである。ここで上記の所定の設定値は、炭化水素からなる原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下に適宜設定されるものであり、例えば原燃料ガスとしてブタンガスを用いる場合は300℃程度に設定されるものである。
このようにすると、改質反応装置の各反応部内の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以上である場合は、改質装置の稼動を停止した時点では改質装置の各反応部への水蒸気の供給が維持され、改質反応装置の各反応部に原燃料と共に水蒸気を供給する。このとき原燃料ガスと水蒸気との水蒸気改質反応の反応速度は、原燃料ガスの熱分解反応の反応速度と比較して充分速いため、水蒸気反応が熱分解反応よりも優先的に起こる。そしてこの状態で改質装置内の改質反応部1が冷却されて、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下となったときに、改質反応部1への水蒸気の供給が停止され、シフト反応部2及びCO選択酸化反応部3にも水蒸気が供給されなくなる。このとき改質装置の各反応部に残存する水蒸気は原燃料により改質ガス導出流路13から改質装置外に押し出されて、改質装置内の各反応部内の水蒸気が除去される。そして改質反応部1への水蒸気の供給が停止されてから一定時間経過後、改質装置内の水蒸気が全て除去されたら改質ガス導出流路13の流通が閉じると共に、原燃料ガスの改質反応部1への供給は維持される。そのため改質装置の稼動を停止して各反応部の温度が下がり、各反応部内のガスが収縮しても原燃料ガスにて各反応部内の圧力が常圧に保たれるものである。従って、改質装置の稼動中の各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以上の高温であっても、改質装置の稼動を停止した後に原燃料ガスが改質装置の各反応部内において熱分解することを防いで改質装置内に炭素を析出することを防止することができるものであり、また改質装置の稼動を停止した後にシフト反応部2内に水蒸気が残存することを防ぎ、シフト触媒が吸水した後、改質装置を起動した際に加熱されてシフト触媒中の水分が水蒸気となって膨張してシフト触媒が崩壊することを防止することができるものである。更に改質装置の稼動を停止している間は、改質装置内は原燃料ガスによって常圧に保たれているため、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化し、触媒性能が低下することを防ぐことができるものである。
またこの図1に示す改質装置において、制御部10による原燃料ガス供給流路16の開閉弁19の制御を変更して、改質装置の稼動を停止した時点で原燃料ガス供給流路16及び空気供給流路17の開閉弁19、20を閉状態とすると共に水蒸気供給流路15の開閉弁18と原燃料ガス供給流路16の開閉弁19を開状態として水蒸気供給流路15と改質ガス供給流路の流通を維持し、改質装置内の温度が所定の設定値以下となったことが温度判定手段6にて判定された時点で水蒸気供給流路15の開閉弁18を閉状態として水蒸気供給流路15の流通を遮断すると共に、原燃料ガス供給流路16と改質ガス導出流路13の開閉弁19、21を開状態として原燃料ガス供給流路16と改質ガス導出流路13の流通を維持し、更に一定時間経過した後に改質ガス導出流路13の開閉弁21を閉状態として改質ガス導出流路13の流通を遮断するように各開閉弁18、19、20、21を制御するものを用いてもよい。このようにすると、改質装置の稼動を停止した後に、改質装置内の各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以上である場合には、改質装置の各反応部には水蒸気のみが供給されることとなり、原燃料ガスが熱分解して改質装置内に炭素が析出することを確実に防止することができるものである。また各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下となったら、上記の場合と同様にして改質反応部1への水蒸気の供給を停止すると共に原燃料ガスを改質反応部1に供給して各反応部内の水蒸気を除去した後、改質ガス導出流路13の開閉弁21を閉状態として各反応部内の圧力を常圧に保つことができるものである。
ここで上記の温度判定手段6としては熱電対、サーミスタ、赤外式温度計等のような温度測定装置を用い、この温度測定装置にて測定された改質反応部1内の温度を、制御部10に出力するようにすることができる。このようにすると、改質装置内の温度が、所定の設定値以下となったことの判定を、改質反応部1内の温度を測定することにより正確に行うことができるので、改質反応部1への原燃料ガス及び水蒸気の供給・停止の切替時期を正確に判定するこができるものである。
また温度判定手段6として、改質装置の稼動を停止した時点から改質反応部1が一定の設定値となるまでにかかる時間が経過したら、制御部10に信号を出力するタイマーを用いることができる。ここで改質装置の稼動を停止した時点から改質反応部1が一定の設定値となるまでにかかる時間は、あらかじめ測定しておくものである。このようにすると、改質装置内の温度が、所定の設定値以下となったことの判定を、時間制御により正確に行うことができるので、改質反応部1への原燃料ガス及び水蒸気の供給・停止の切替時期を正確に判定するこができるものである。
図2に示す改質装置は、改質装置が稼動中の各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下である場合に用いることができるものである。この図2に示す改質装置では、改質反応部流路11に開閉弁22を設け、原燃料ガス供給流路16から分岐する原燃料ガス副流路23をシフト反応部2に接続したものであり、また原燃料ガス供給流路16に設ける開閉弁19として、原燃料ガス供給流路16と原燃料ガス副流路23との分岐点に三方弁を設けるものである。また制御部10としては、改質装置を稼動させている間は、水蒸気供給流路15、改質ガス導出流路13、及び空気供給流路17の各開閉弁18、20、21を開状態として各流路の流通を維持すると共に、原燃料ガス供給流路16の開閉弁19を原燃料ガス供給流路16の下流側と上流側の流通を開くと共に原燃料ガス供給流路16と原燃料ガス副流路23との流通を遮断する状態とすることにより改質ガスの生成を行うことができるようにし、改質装置の稼動を停止した時点で水蒸気供給流路15の開閉弁18を閉状態として水蒸気供給流路15の流通を遮断し、原燃料ガス供給流路16を、原燃料ガス供給流路16の下流側と上流側の間の流通を遮断すると共に原燃料ガス供給流路16と原燃料ガス副流路23との間の流通を開いた状態とし、改質ガス導出流路13の開閉弁21を開状態のまま維持して改質ガス導出流路13の流通を維持し、改質反応部流路11の開閉弁22を閉状態として改質反応部流路11の流通を遮断し、更に一定時間経過した後に改質ガス導出流路13の開閉弁21を閉状態として改質ガス導出流路13の流通を遮断するように各開閉弁18、19、20、21、22を制御するものを用い、この制御部10と、各開閉弁18、19,20、21、22とでガス供給制御手段を構成するものである。また温度判定手段6は設けないものである。他の構成は、図1に示すものと同様である。
このようにすると、改質装置の稼動を停止した時点で、改質反応部1への水蒸気及び原燃料ガスの供給が停止されると共に改質反応部1とシフト反応部2とのガスの流通が遮断されて改質反応部1と改質反応部1の外部とのガスの流通が全て遮断される。このときシフト反応部2及びCO選択酸化反応部3には水蒸気が供給されなくなるが、原燃料ガスの供給は維持される。このとき改質装置のシフト反応部2及びCO選択酸化反応部3に残存する水蒸気は原燃料ガスにより改質ガス導出流路13から改質装置外に押し出されて、改質装置内の各シフト反応部2及びCO選択酸化反応部3内の水蒸気が除去される。そして改質反応部1への水蒸気の供給が停止されてから一定時間過後、シフト反応部2及びCO選択酸化反応部3内の水蒸気が全て除去されたら改質ガス導出流路13の流通が閉じると共に、原燃料ガスのシフト反応部2への供給は維持されるものであり、改質装置の稼動を停止して各反応部の温度が下がり、各反応部内のガスが収縮しても原燃料ガスにてシフト反応部2及びCO選択酸化反応部3内の圧力が常圧に保たれるものである。従って、改質装置が稼動中の各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下である場合にこのような図2に示す改質装置を用い、改質装置の稼動を停止した後にシフト反応部2内に水蒸気が残存することを防ぎ、シフト触媒が吸水した後、改質装置を起動した際に加熱されてシフト触媒中の水分が水蒸気となって膨張してシフト触媒が崩壊することを防止することができるものであり、更に改質装置の稼動を停止している際に、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化して触媒性能を低下させることを防ぐことができるものである。ここで、図3に示す改質装置は、改質装置が稼動中の各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下である場合において使用するものであるため、改質装置の稼動を停止した後、改質装置の各反応部の温度が下がるまで水蒸気の供給を維持する必要がないものであり、改質装置の稼動を停止した後、シフト反応部2に残存する水蒸気の除去を速やかに行うことができるものである。
図3に示す改質装置では、改質反応部1に温度判定手段6を設け、また制御部10として、改質装置を稼動させている際は、水蒸気供給流路15、改質ガス導出流路13、及び空気供給流路17の各開閉弁18、20、21を開状態として各流路の流通を維持すると共に、原燃料ガス供給流路16の開閉弁19を原燃料ガス供給流路16の下流側と上流側の流通を開くと共に原燃料ガス供給流路16と原燃料ガス副流路23との流通を遮断する状態とすることにより改質ガスの生成を行うことができるようにし、改質装置の稼動を停止した後、改質装置内の温度が所定の設定値以下となったことが温度判定手段6にて判定された時点で水蒸気供給流路15及び空気供給流路17の開閉弁18、20を閉状態として水蒸気供給流路15及び空気供給流路17の流通を遮断し、原燃料ガス供給流路16を、原燃料ガス供給流路16の下流側と上流側の間の流通を遮断すると共に原燃料ガス供給流路16と原燃料ガス副流路23との間の流通を開いた状態とし、改質ガス導出流路13の開閉弁21を開状態のまま維持して改質ガス導出流路13の流通を維持し、改質反応部流路11の開閉弁22を閉状態として改質反応部流路11の流通を遮断し、更に一定時間経過した後に改質ガス導出流路13の開閉弁21を閉状態として改質ガス導出流路13の流通を遮断するように各開閉弁18、19、20、21、22を制御するものを用い、この制御部10と各開閉弁18、19、20、21、22とでガス供給制御手段を構成するものである。他の構成は、図2に示すものと同様である。
このようにすると、改質反応装置の各反応部内の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以上である場合は、改質装置の稼動を停止した時点では改質装置の各反応部への水蒸気の供給が維持さる。そしてこの状態で改質装置内の改質反応部1が冷却されて、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以下となったときに、改質反応部1への水蒸気及び原燃料ガスの供給が停止されると共に改質反応部1とシフト反応部2とのガスの流通が遮断されて改質反応部1と改質反応部1の外部とのガスの流通が全て遮断される。このときシフト反応部2及びCO選択酸化反応部3には水蒸気が供給されなくなるが、原燃料ガスの供給は維持される。このとき改質装置のシフト反応部2及びCO選択酸化反応部3に残存する水蒸気は原燃料ガスにより改質ガス導出流路13から改質装置外に押し出されて、改質装置内の各シフト反応部2及びCO選択酸化反応部3内の水蒸気が除去される。そして改質反応部1への水蒸気の供給が停止されてから一定時間過後、シフト反応部2及びCO選択酸化反応部3内の水蒸気が全て除去されたら改質ガス導出流路13の流通が閉じると共に、原燃料ガスのシフト反応部2への供給は維持されるものであり、改質装置の稼動を停止して各反応部の温度が下がり、各反応部内のガスが収縮しても原燃料ガスにてシフト反応部2及びCO選択酸化反応部3内の圧力が常圧に保たれるものである。従って、改質装置の稼動中の各反応部の温度が、原燃料ガスが熱分解して炭素の析出が起こる温度以上の高温であっても、改質装置の稼動を停止した後に原燃料ガスの熱分解を防いで改質装置内に炭素を析出することを防止することができるものである。また改質装置の稼動を停止した後にシフト反応部2内に水蒸気が残存することを防ぎ、シフト触媒が吸水した後、改質装置を起動した際に加熱されてシフト触媒中の水分が水蒸気となって膨張してシフト触媒が崩壊することを防止することができるものである。更に改質装置の稼動を停止している際に、シフト反応部2に酸素が侵入してシフト触媒を酸化して触媒性能を低下させることを防ぐことができるものである。
本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態の他例を示す概略図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示す概略図である。
符号の説明
1 改質反応部
2 シフト反応部
3 CO選択酸化反応部
13 改質ガス導出流路

Claims (3)

  1. 炭化水素系の原燃料ガスと水蒸気が供給され、水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部と、この改質反応部にて生成された改質ガスが供給され、改質ガス中に含まれるCOガスを水性シフト反応により低減させるシフト反応部と、改質ガスを外部に導出する改質ガス導出流路とを具備する改質装置において、前記改質装置の稼動停止後に、前記改質ガス導出流路を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部に供給するガス供給制御手段を具備することを特徴とする改質装置。
  2. 炭化水素系の原燃料ガスと水蒸気が供給され、水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部と、この改質反応部にて生成された改質ガスが供給され、改質ガス中に含まれるCOガスを水性シフト反応により低減させるシフト反応部と、改質ガスを外部に導出する改質ガス導出流路とを具備する改質装置の運転方法であって、前記改質装置の稼動停止後に、前記改質ガス導出流路を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部に供給することを特徴とする改質装置の運転方法。
  3. 改質装置の稼動停止後に、少なくともシフト反応部内の水蒸気を原燃料ガスで押し出した後、前記改質ガス導出流路を閉じた状態で原燃料ガスを少なくとも前記シフト反応部に供給することを特徴とする請求項2に記載の改質装置の運転方法。
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