JP2007049116A - 多層配線基板の製造方法及び多層配線基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持基板10上に絶縁樹脂層20と配線パターン45とを1層づつ交互に積み上げ、更にインナービアホール50を有する多層配線基板1の絶縁樹脂層20に、金属製の金属箔70に塗布した少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層を転写して、絶縁樹脂層20と配線パターン45との間に少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層30を形成し、凸凹等によるアンカー効果ではなく、化合物層30によって絶縁樹脂層20と配線パターン45とを密着性を持って積層する多層配線基板1の製造方法及びこれによって製造された多層配線基板1である。
【選択図】図1
Description
多層配線基板では、複数の配線層間に絶縁樹脂層が形成されており、配線層間の導通をとるために、ビアホールと称される微細な穴が絶縁樹脂層に形成される。ビアホールを形成する方法としては、例えば感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィ技術により形成する方法及びレーザを照射して穴を形成する方法がある。ビアホールを形成した絶縁樹脂層上に、無電解めっき及び電気めっきによって導体膜を形成し、これをエッチングして新たな配線パターンを形成するとともに、ビアホールとの導通をとって複数の配線層間が電気的に接続される。このような多層配線基板においては、必要に応じて絶縁樹脂層の形成から配線層形成までの工程を繰り返すことによって、回路の集積度を高めることができる。
銅密着性は、JIS−C−6481に準じた90度剥離試験で評価され、一般的に、多層配線基板に対し、1kg/cm以上の密着性が求められているが、上述したアンカー効果ではほとんどが1kg/cm未満であり、十分な密着性が得られていないのが現状である。また、近年、多層配線基板にも高周波の信号が伝送されるようになり、特に1GHzを超える周波数領域では、アンカー効果を得るために微細突起を設けた配線構造を採用した場合に、配線構造の各層の表皮効果によって伝送損失、特に、導体損が増大するという不具合が生ずる。
また、特許文献2には、6−ジブチルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール、6−フェニルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール等の化合物を銅害防止剤として使用する銅張積層板用接着剤が開示されている。トリアジンチオール化合物は、金属とキレートを形成する作用によって、金属と化学的に結合するものである。
本発明は、支持基板上に絶縁層と配線パターンとを1層づつ交互に積み上げ、さらに、インナービアホールを有する多層配線基板の製造方法であって、凸凹等によるアンカー効果ではなく、金属箔表面に形成した少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層、又は、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層にトリアジン化合物及び/又はカップリング剤を含む化合物層を、絶縁層に転写して、絶縁層と配線パターンとの間に、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層、又は、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層にトリアジン化合物及び/又はカップリング剤を含む化合物層を形成して、前記絶縁層と配線パターンとを積層する多層配線基板の製造方法である。
また、本発明は、上記多層配線基板の製造方法において、金属箔を除去又は薄層化して、その上に無電解めっきで電気配線層を含む配線パターンを形成する多層配線基板の製造方法である。
更に、本発明は、支持基板上に絶縁層と配線パターンとを1層づつ交互に積み上げ、さらに、インナービアホールを有する多層配線基板であって、金属箔に塗布し、絶縁層に転写された少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層、又は、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層にトリアジン化合物及び/又はカップリング剤を含む化合物層の上に、Pd等の触媒を浸積・塗布し、無電解めっきによるCu、Ni又はCoを含む金属配線層を含む配線パターンを備えた多層配線基板である。
図1において、本発明の多層配線基板は、支持基板10と、その上に積層された配線パターン11及び絶縁樹脂層20とを有し、絶縁樹脂層20の上に配線パターン45が配置され、その配線パターン45の上には、ビルドアップ方式で積層された絶縁樹脂層21が配置される配線構造を有する。上層の配線パターン45と内層の配線パターン11とを導通させるビアホール50が形成されている。
また、絶縁樹脂層と配線パターンとの間、絶縁樹脂層20と電解めっきによる金属層40,42を含む配線パターン45との間に、図1(2)に示したように、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30、又は少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層にトリアジン化合物及び/又はカップリング剤、例えばシランカップリング剤を含む化合物層30が存在する。
以下に、この配線構造を有する多層配線基板の製造方法について説明する。
図2(1)において、多層配線基板を製造するに際し、先ず、金属箔70の表面を、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物で処理して少なくとも前記メルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30を設ける。具体的には、平均表面粗さRzが3μm以下の金属箔70の表面に、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物の溶液を塗布又は浸漬し、その後、加熱乾燥することによって、金属箔70の表面に少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30を吸着させる。
溶液の塗布又は浸漬方法は、公知の塗布方法であるスプレーによる吹付け、コーターでの塗布、浸漬、流しかけ等いずれであってもよい。塗布又は浸漬させる溶液は、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物を有機溶媒又は水系溶媒中に溶解させたものである。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、ブチルアルコールなどの低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル;ジメチルエーテル、ジエチルエーテルなどのエーテル;ジメチルホルムアルデヒトなどのアルデヒドなどを挙げることができる。
従来の多層配線基板においては、絶縁樹脂層とこれに積層される配線パターンとの密着性を向上させる観点より、配線パターンが接する絶縁樹脂層の平均表面粗さRzは、比較的高く、積極的に粗面化処理を施すことによって5μm程度とされていた。すなわち、従来技術においては、このような高い表面粗さ、即ち表面凹凸形状に基づく物理的なアンカー効果によって、絶縁樹脂層に対する配線パターンの密着性が確保されていた。
これに対し、本発明では、平均表面粗さRzが3μm以下であってアンカー効果をほとんど期待できない場合であっても、金属箔からの転写によって絶縁樹脂層上に設けられる少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層を、絶縁樹脂層と配線パターンとの接合面に介在させることによって、前記絶縁樹脂層に対する配線パターンの密着性が向上する。
少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物として、例えばメルカプトスルホン酸が適用されるが、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができる。メルカプトスルホン酸としては、例えばメルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸、及びこれらのアルカリ金属塩などが好適に用いられる。また、メルカプト基部分で2分子が結合した2量体として、一般的にめっき液の添加剤として用いられるビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィドなどがあり、これらの2量体と強アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)を混合することにより液中で2量体のジスルフィド結合を切断し、メルカプト基とスルホン酸基とを形成させたものであってもよい。
金属箔としての金属表面に化合物層を形成する方法は、前記メルカプトスルホン酸基又はそのアルカリ金属塩を含む溶液に金属箔を、例えば浸漬する方法が好適に採用される。
トリアジン化合物は、下記一般式(1)で表される。
カップリング剤としては、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、アルミニウムカップリング剤、ジルコニウムカップリング剤等を挙げることができる。特に、シランカップリング剤は、水に容易に溶解することから好ましく適用される。シランカップリング剤としては、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、アミノ基、ウレイド基、クロロプロピル基、メルカプト基、スルフィド基およびイソシアネート基からなる群より選択される官能基を有するものを使用することができる。より具体的には、シランカップリング剤として、例えば、アミノ系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、メルカプト系シランカップリング剤、又はイミダゾール基、ジアルキルアミノ基、ピリジル基などを含むシラン系カップリング剤を用いることができる。
金属箔として、銅フィルム、ニッケルフィルム、アルミニウムフィルムなどの金属フィルムを用いる場合は、エッチング液によってエッチング処理を行うことで金属箔を除去することができる。エッチング液としては、Cuフィルムに対しては、例えば過酸化水素−硫酸混合水溶液や塩化第二銅水溶液を用いることができる。また、Niフィルムに対しては、例えば、硝酸を用いることができる。また、Alフィルムに対しては、例えば塩酸を用いることができる。
次に、図2(7)に示したように、無電解銅めっき層40を通電層として、電気銅めっき処理を施す。これにより、レジストパターンの非マスク領域に、厚さ10〜30μmの電気Cuめっき層42を堆積成長させる。電気Cuめっき法としては、酸性硫酸銅めっき液を用いた手法を採用することができる。酸性硫酸銅めっき液としては、例えば、硫酸銅五水和物を50〜100g/L、硫酸を150〜300g/L、塩素イオンを30〜100mg/L、光沢剤や平滑剤などの添加剤を0.1〜2%の濃度で含むものを用いることができる。電解時における電流密度は0.5〜5A/dm2の範囲が好ましい。
次に、図2(9)に示したように、電気銅めっき層42に覆われていない無電解銅めっき層40を除去する。具体的には、無電解銅めっき層40は、例えば、過酸化水素と硫酸の混合水溶液、または塩化第二銅水溶液などを用いてエッチング除去する。この結果、無電解銅めっき層40および電気銅めっき層42からなる配線パターンが、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層を介して、絶縁樹脂層20上にパターン形成されることとなる。
図3は、配線パターン45上に少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30を設けた状態を説明するための概略図である。図3において、配線パターン45の電気銅めっき層42の表面には、次に積層形成される絶縁樹脂層との間においても密着性を高めるために、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物を処理した化合物層30が設けられている。
本発明の多層配線基板の製造方法では、金属箔70を、エッチングして薄膜化するだけで、除去せずに用いることができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る多層配線基板の製造方法を示す概略図である。この方法は、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30を吸着させた金属箔70を完全に除去しないで、薄膜化して、無電解めっきの下地層として利用する。
第1実施形態と同じ工程は、詳しい説明を省略するが、図4(1)〜(4)では、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30を吸着させた金属箔70を絶縁樹脂層20に貼着させて、化合物層30を絶縁樹脂層20に転写させる。
その後、図4(5)に示したように、金属箔70を、エッチング液によってエッチング処理を行うことで、厚さ5μm以下に薄膜化する。エッチング液としては、銅フィルムに対しては、例えば過酸化水素−硫酸混合水溶液や塩化第二銅水溶液を用いることができる。また、アルミニウム箔に対しては、例えば塩酸を用いることができる。
図4(7)〜(11)までの製造工程は、第1実施形態における図2(5)〜(9)と同様であり、詳しい説明を省略するが、ビアホール50を形成した表面に、無電解めっき層40を形成し(7)、その表面にレジストパターン80を形成し(8)、その後、レジストパターンの非マスク領域に電気Cuめっき層42を堆積成長させ(9)、レジストパターンを剥離した後(10)、電気銅めっき層42に覆われていない無電解銅めっき層40を除去する。その後、第1実施形態と同様に、配線パターンの上方から絶縁樹脂層を積層形成することによって、多層配線基板1が形成される。
まず、図2(1)に示すように、金属箔70の表面を、トリアジン化合物を含む化合物で処理して化合物層30を設ける。具体的には、平均表面粗さRzが3μm以下の金属箔70の表面に、トリアジン化合物を含む化合物の溶液を塗布又は浸漬し、その後、加熱乾燥する。このようにして、金属箔70の表面にトリアジン化合物を含む化合物層を吸着させる。塗布又は浸漬方法は、公知の塗布方法であるスプレーによる吹付け、コーターでの塗布、浸漬、流しかけ等いずれでもよい。溶液は、トリアジン化合物を含む化合物を有機溶媒又は水系溶媒中に溶解させたものである。有機溶媒としては、上記第1実施形態で説明したと同様の低級アルコール、ケトン、環状エーテル、エーテル、アルデヒドなどを挙げることができる。
図5(1)に示すように、トリアジン化合物は、チオールが金属とキレート化して金属箔70に対して強く吸着する。さらに、図5(2)に示したように、金属箔70とは反対側に、炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基を有することで絶縁樹脂層20に吸着して、金属配線層による配線パターンと絶縁樹脂層20との間で吸着性を高めて、多層配線基板として半導体装置、電子部品を実装して使用したときの寿命を延ばすことができる。
本実施形態において、化合物層30は、更にカップリング剤を含有してもよい。カップリング剤としては、上述した第1実施形態で例示したものを同様に用いることができる。
カップリング剤の中でも特に、シランカップリング剤は、トリアジン化合物と同様に、金属箔70、又は配線パターン45等の金属と絶縁樹脂層20との間の吸着性を高める。シランカップリング剤は、樹脂等の有機材料と結合可能なビニル基、アミノ基、エポキシ基、イミダゾール基等の官能基と、Cu等の金属と結合可能な水酸基、メトキシ基、エトキシ基等の官能基を有する。カップリング剤のこのような働きにより、絶縁樹脂層20に対する配線パターン45の密着性をより高くすることができる。シランカップリング剤も、水系溶媒に溶解させた溶液を調製し、これをトリアジン化合物と同様に金属箔に塗布して化合物層30を形成することができる。
なお、配線パターン45の上に更に絶縁樹脂層及び配線層を重ねる場合は、その密着性を高めるために、例えば配線パターン45の表面にトリアジン化合物を処理して化合物層30が設けられる。
本実施形態が上述した第3実施形態と相違するところは、金属箔70をエッチングによって完全に除去させることなく、薄膜化して残し、無電解めっきの下地層として利用するようにした点である。
図6は、本実施形態に係る多層配線基板の製造方法を示す概略図である。
上述した第3の実施形態と同じ工程は、詳しい説明を省略するが、図6(1)では、トリアジン化合物を含む化合物層30を吸着させた金属箔70を絶縁樹脂層20に貼着させて、化合物層30を絶縁樹脂層20に転写させる。その後、図6(2)に示したように、金属箔70を、エッチング液によってエッチング処理を行うことで、5μm以下に薄膜化する。エッチング液としては、銅フィルムに対しては、例えば過酸化水素−硫酸混合水溶液や塩化第二銅水溶液を用いることができる。また、アルミニウム箔に対しては、例えば塩酸を用いることができる。
すなわち、図6(4)に示したように、ビアホール50を形成した後、薄膜化した金属箔70の表面及びビアホール50の壁面に、上述した第3実施形態と同様にして、例えば厚さ0.05〜1.5μmの無電解銅めっき層40を形成する。
次に、図6(5)に示したように、第3実施形態と同様にして無電解銅めっき層40上にレジストパターン80を形成する。具体的には、無電解銅めっき層40上にフォトレジストを積層し、所望の配線パターンに対応した露光処理および現象処理により当該フォトレジストをパターニングすることによって、レジストパターン80を形成する。
次に、図6(6)に示したように、第1実施形態と同様にして無電解銅めっき層40を通電層として、電気銅めっき処理を施す。これにより、レジストパターン80の非マスク領域に、厚さ10〜30μmの電気Cuめっき層42を堆積成長させる。
次に、図6(7)に示したように、第3実施形態と同様にしてレジストパターン80を剥離する。剥離液としては、水酸化ナトリウム水溶液や有機アミン系水溶液を用いることができる。
次に、図6(8)に示したように、絶縁層20に対して、配線パターン45の上方から絶縁層21を積層形成する。これによって、多層配線基板1が形成される。このように、当該一連の工程を所定数繰り返すことによって、所望の積層数を有する多層配線基板1を製造することができる。
このような高密度配線は、第2及び第4実施形態として説明したように、金属箔70を薄層化して残し、この薄層化した金属箔70上に、導電層となる厚みの薄い無電解めっき層40を形成した後に、配線パターン45を形成する方法を適用した場合でも同様に得られる。すなわち、金属箔70をエッチングして薄層化することで、サイドエッチングの量を抑えて、微細回路を形成することができる。また、金属箔70のエッチング時間を短縮することで生産性を高めることもできる。
また、セラミックス製基板を適用する際のセラミックスとしては、SiO2、TiO2、Al2O3、MgO、PbO、ZnO2等の金属酸化物、SiC、TiC、AlC等の炭化物、AlN、TiN等の窒化物から適宜選択することができ、これらの混合物であっても良い。これらは、誘電率が低く、電気抵抗が高いことから、多層配線基板として半導体装置等を実装したときに安定した動作をさせることができる。特に、ガラスクロスに樹脂を含浸させて、この樹脂をBステージの状態としたプリプレグを複数積層したものを用いても良い。
また、金属製基板を適用する際の金属としては、Cu、Al、Ni等が好適に用いられる。金属は、熱の放散が速く、多層配線基板として半導体装置等を実装したときに安定した動作をさせることができる。
更にまた、絶縁樹脂層20、21に用いる樹脂は、液晶ポリマーを含むものであっても良い。液晶ポリマーとは、液晶構造を発現する高分子をいい、その液晶構造の発現のもととなるメソゲン基が直接主鎖にのみ入ったもの(主鎖型液晶ポリマー)、側鎖にのみ入ったもの(側鎖型液晶ポリマー)、またはその両者に入ったもの(複合型液晶ポリマー)に分類される。液晶ポリマーとしては、具体的に、リオトロピック液晶ポリマーでは代表的なものとして全芳香族ポリアミド、サーモトロピック液晶ポリマーでは代表的なものとして全芳香族ポリエステルが挙げられる。
更に、この多層配線基板1は、微細な配線構造を得るために、化合物層30の上(薄層化された金属箔の上)に無電解めっきを施すための触媒になるPd等の金属を吸着させて、例えばPd層41を設け、その上に無電解めっき層40が設けられている。無電解めっき層40としての金属薄膜は、無電解めっきによるCu、Ni、Coのいずれかを含むものである。さらに、この無電解めっき層40の通電層を用いて電解めっきによって金属配線層42を設けて配線パターン45が形成されている。このように、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層、又はこの化合物層にトリアジン化合物及び/又はカップリング剤を含む化合物層30を絶縁樹脂層20と配線パターン45の間に設けることで、前記絶縁樹脂層20と配線パターン45との密着性が向上し、配線パターン45の剥離強度を高くすることができる。また、従来技術のように、密着性を上げるために、絶縁樹脂層20と配線パターン45の平均表面粗さRzを粗くする必要がないので、多層配線基板1の高周波数領域における動作時の伝送損失、特に、導体損を防止することができる。
一方、配線パターン45の上に、更に絶縁樹脂層及び配線層を積層する場合は、図6(b)に示したように、配線パターン45の電気めっき層42の表面に、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層30が形成される。これによって、次に積層される絶縁樹脂層との密着性が確保される。
実施例1
金属箔として厚さが18μm、平均表面粗さRzが1μmの銅フィルムを用い、これを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬処理し、100℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板として銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、この銅表面に、絶縁層として熱可塑性ポリイミドフィルム(膜厚:35μm、商品名:エスパネックス、新日鉄化学製)を重ねた。次に、上述の表面処理を施した銅フィルムの処理面とポリイミドフィルムが接するようにこれらを重ね、真空プレスで210℃、3MPa、60分間プレスした。次に、金属箔としての銅フィルムを過酸化水素−硫酸の混合液で除去した後、全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、180℃、1時間のアニール処理を行い、銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.0kgf/cmのピール強度が得られた。また、剥離面の平均表面粗さRzを調べたところ、1μmであった。結果を表1に示す。
なお、サンプル基板における1cm幅の銅めっき膜を、その幅方向に垂直であって基板に垂直な方向へ剥がし、剥がし速度が一定であるときに銅めっき膜に作用する力を測定してピール強度とした。また、平均表面粗さRzは、JIS−B−0601に則り、表面粗さ計で測定したものである。
金属箔としての銅フィルムに対して3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩による処理を省略した以外は、上記実施例1と同様に処理したところ、無電解めっきの最中にポリイミド表面から銅めっき膜が剥がれ、ピール強度を測定するに至らなかった。
金属箔として厚さが18μm、平均表面粗さRzが3μmの銅フィルムを用い、これを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬した。次いで、この銅箔を、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液に5分間浸漬処理し、次に、1wt%のγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−603:信越化学工業製)水溶液で5分間浸漬処理し、100℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板として銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、この銅表面に、絶縁層としての熱可塑性ポリイミドフィルム(膜厚:35μm、商品名:エスパネックス、新日鉄化学製)を重ねた。次に、上述の表面処理を施した銅フィルムの処理面とポリイミドフィルムが接するようにこれらを重ね、真空プレスで210℃、3MPa、60分間プレスした。次に、金属箔としての銅フィルムを過酸化水素−硫酸の混合液で除去し、全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、180℃、1時間のアニール処理を行い、銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.1kgf/cmであった。結果を表1に示す。
金属箔として厚さが25μm、平均表面粗さRzが2μmのニッケル箔を用い、これを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬した。次いで、この銅箔を、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)5wt%水溶液で5分間浸漬処理を行い、120℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板として銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、その銅表面に、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シート(膜厚:50μm、商品名:SH−9、味の素製)を重ねた。次いで、上述の表面処理を施したニッケル箔の処理面とエポキシ樹脂シートが接するようにこれらを重ね、真空ラミネートで150℃、1MPa、3分間ラミネートした。その後、真空ラミネートから取り出し、大気圧下で170℃、1時間キュアし、ニッケル箔を除去した後、全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、170℃、1時間のアニール処理を行い、得られた銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.1kgf/cmであった。結果を表1に示す。
金属箔として厚さが3μm、平均表面粗さRzが1μmの銅フィルムを用い、これを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬した。次いで、この銅箔を、2wt%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403:信越化学工業製)水溶液で3分間浸漬処理し、100℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板として銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、この銅表面に、絶縁層としての熱可塑性ポリイミドフィルム(膜厚:35μm、商品名:エスパネックス、新日鉄化学製)を重ねた。次に、上述の表面処理を施した銅フィルムの処理面とポリイミドフィルムが接するようにこれらを重ね、真空プレスで210℃、3MPa、60分間プレスした。
次に、上記銅フィルム面から、炭酸ガスレーザでφ60μmのビアホールを形成した。ビアホールのスミアを除去し、次に、ビアホール側面を含む全面に無電解銅めっき、電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、170℃、1時間のアニール処理を行い、ビアホール以外の部分で銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.0kgf/cmであった。結果を表1に示す。
銅フィルムに、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物による表面処理を行わなかった以外は、上記実施例4と同様にして同様のサンプルを調製し、同様にピール強度を測定したところ、0.3kgf/cmであった。結果を表1に示す。
金属箔として厚さが18μm、平均表面粗さRzが2μmの銅フィルムを用い、これを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬した。次いで、この銅箔に対し、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液で5分間浸漬処理を行い、次に、2wt%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403:信越化学工業製)水溶液で3分間浸漬処理し、110℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板として銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、その銅表面に、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シート(膜厚:50μm、商品名:SH−9、味の素製)を重ねた。その後、上述の表面処理を施した銅フィルムの処理面とエポキシ樹脂シートが接するようにこれらを重ね、真空ラミネートで150℃、1MPa、3分間ラミネートした。その後、真空ラミネートから取り出し、大気圧下で170℃、1時間キュアした。
次に、銅フィルムを過酸化水素−硫酸混合液でエッチングし、厚さが全面1〜3μmの範囲になるように溶解して薄膜化させ、この銅フィルム面から、UV−YAGレーザでφ50μmのビアホールを形成した。ビアホールのスミアを除去し、次に、ビアホール側面を含む全面に無電解銅めっき及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、170℃、1時間のアニール処理を行い、ビアホール以外の部分で銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.2kgf/cmであった。結果を表1に示す。
更に、実施例4に示すように、ビアホールを形成しても、他の実施例1ないし3と同様に、層間の接着力が大きくなっていることが分かる。
一方、比較例2では、銅フィルムに少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物による処理を施していないので、ピール強度は小さく0.3kgf/cmであった。
更にまた、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物による処理とカップリング剤による処理との両方を施した実施例5は、同じ平均表面粗さRzの実施例3と比較して分かるように、1.2kgf/cmという大きなピール強度が得られ、層間の接着力がより大きくなっていることが分かる。
平均表面粗さRzが1μm以下の銅フィルムを金属箔として用い、これを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬、処理した。次いで、この銅箔に対して、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)2wt%水溶液で3分間浸漬処理を行い、110℃で30分のベークで乾燥させた。既に配線を形成し、前処理を施したBTレジン基板上に、未硬化のポリイミドフィルムと、上述した表面処理をした銅フィルムを、その処理面が前記ポリイミドフィルムに接するようにして重ね、真空ラミネータを用い、1MPaの加圧力で、180℃、3分の条件で貼り合わせた。ラミネート後、さらに大気中で210℃、60分の加熱を行い、ポリイミドを硬化させた。
次に、銅フィルムを塩化第二銅水溶液でエッチング処理して除去し、この状態で上下の導通をとるために、UV−YAGレーザでφ50μmのビアホールを形成した。次に、通電層を形成するために無電解銅めっきを行い、レジストのパターニングを行った。その後、電気めっき、及びレジスト剥離を行い、配線以外の通電層を過酸化水素と硫酸の混合液で除去して配線パターンを形成した。これによって、密着性が高く、配線幅が30μm、配線間の間隔が30μmの微細配線を有する微細配線構造を製造することができた。
厚さが18μm、平均表面粗さRzが1μm以下の銅フィルムを、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩(Aldrich製)0.1mol/L水溶液に5分間浸漬し、次いで、この銅箔に対して、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液で5分間浸漬処理を施した後、1wt%γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403:信越化学工業製)+1wt%γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−503:信越化学工業製)水溶液で5分間浸漬処理し、120℃で20分乾燥させた。
一方、既に配線を形成し、前処理を施したBTレジン基板上に、未硬化のポリイミドフィルムと、上述した表面処理をした銅フィルムをその処理面が前記ポリイミドフィルムに接するようにして重ね、真空ラミネータを用い、加圧圧力1MPa、温度180℃、時間3分の条件で貼り合わせた。ラミネート後、さらに大気中で210℃、30分の加熱を行い、ポリイミドを硬化させた。
次に、全面の厚さが0.5〜2μmの範囲になるように、金属箔としての銅フィルムを塩化第二銅水溶液を用いて溶解、薄膜化させ、この状態で上下の導通をとるために、炭酸ガスレーザでφ80μmのビアホールを形成した。次いで、スミア除去を行った後、通電層を形成するためにビアホール側面を含む全面に、無電解銅めっきを施し、レジストのパターニングを行った。
その後、電気めっき、レジスト剥離を行い、配線以外の通電層を過酸化水素−硫酸の混合液で除去して配線を形成した。これによって、密着性が高く、配線幅が30μm、配線間の間隔が30μmの微細配線を有する微細配線構造を製造することができた。
以上、説明した本発明の実施例6、7によれば、絶縁樹脂層と配線層との間に、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基を含む化合物を含む化合物層を介在させたことにより、平滑な表面の絶縁樹脂膜層と配線層との密着性に優れた多層回路基板を提供することができる。
金属箔として厚さが18μm、平均表面粗さRzが1μmの銅フィルムを用い、これを、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液に5分間浸漬処理し、100℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板としての銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、その銅表面に、絶縁樹脂層としての熱可塑性ポリイミドフィルム(膜厚:35μm、商品名:エスパネックス、新日鉄化学製)を重ねた。次に、トリアジン化合物処理を施した上述の銅フィルムの処理面とポリイミドが接するようにこれらを重ね、真空プレスで210℃、3MPa、60分間プレスした。その後、銅フィルムを過酸化水素−硫酸の混合液で除去し、次に、全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、180℃、1時間のアニール処理を行い、銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.0kgf/cmのピール強度が得られた。また、剥離面の平均表面粗さRzを調べたところ、1μmであった。結果を表1に示す。
実施例8で用いた銅フィルムをトリアジン化合物処理を行わず、そのまま真空プレスで硬化させた以外は、上記実施例8と同様に処理したところ、無電解めっきの最中にポリイミド表面から銅めっき膜が剥がれ、ピール強度を測定するに至らなかった。
金属箔として厚さが18μm、平均表面粗さRzが3μmの銅フィルムを用い、これを、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液に5分間浸漬処理し、次に、1wt%のγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−603:信越化学工業製)水溶液で5分間浸漬処理し、100℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板としての銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、その銅表面に、絶縁層としての熱可塑性ポリイミドフィルム(膜厚:35μm、商品名:エスパネックス、新日鉄化学製)を重ねた。次に、トリアジン化合物処理をした上述の銅フィルムの処理面とポリイミドが接するようにこれらを重ね、真空プレスで210℃、3MPa、60分間プレスした。銅フィルムを過酸化水素−硫酸の混合液で除去した後、全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、180℃、1時間のアニール処理を行い、銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.2kgf/cmであった。結果を表1に示す。
金属箔として厚さが25μm、平均表面粗さRzが2μmのニッケル箔を用い、これを、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)5wt%水溶液に5分間浸漬処理し、120℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板としての銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、その銅表面に、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シート(膜厚:50μm、商品名:SH−9、味の素製)を重ねた。さらに、トリアジン化合物処理した上述のニッケル箔の処理面とエポキシ樹脂シートが接するようにこれらを重ね、真空ラミネートで150℃、1MPa、3分間ラミネートした。その後、真空ラミネートから取り出し、大気圧下で170℃、1時間キュアした。
次いで、ニッケル箔を除去した後、全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、170℃、1時間のアニール処理を行い、銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.0kgf/cmであった。結果を表1に示す。
金属箔として厚さが3μm、平均表面粗さRzが1μmの銅フィルムを用い、これを、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液に5分間浸漬処理し、次に、2wt%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403:信越化学工業製)水溶液で3分間浸漬処理し、100℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板としての銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製)を用い、その銅表面に、絶縁樹脂層として熱可塑性ポリイミドフィルム(膜厚:35μm、商品名:エスパネックス、新日鉄化学製)を重ねた。さらに、上述の表面処理を施した銅フィルムの処理面とポリイミドが接するようにこれらを重ね、真空プレスで210℃、3MPa、60分間プレスした。
その後、銅フィルム面から、炭酸ガスレーザでφ60μmのビアホールを形成した。ビアホールのスミアを除去した後、ビアホール側面を含む全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、170℃、1時間のアニール処理を行い、ビアホール以外の部分で銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.0kgf/cmであった。この結果を表1に示す。
実施例11で用いた銅フィルムにトリアジン化合物処理、又はカップリング処理の何れも行わず、そのまま真空プレスで硬化させた以外は、上記実施例11と同様に処理してサンプル片を調製し、同様にしてピール強度を測定したところ、0.4kgf/cmであった。結果を表1に示す。
金属箔として厚さが18μm、平均表面粗さRzが2μmの銅フィルムを用い、これを、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液に5分間浸漬処理し、次に、2wt%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403:信越化学工業製)水溶液で3分間浸漬処理し、110℃で30分のベークで乾燥させた。一方、支持基板としての銅張BTレジン基板(100×100×1.6mm、三菱ガス化学製を用い、その銅表面に、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シート(膜厚:50μm、商品名:SH−9、味の素製)を重ねた。次に、上述のトリアジン化合物及びカップリング処理した銅フィルムの処理面とエポキシ樹脂シートが接するようにこれらを重ね、真空ラミネートで150℃、1MPa、3分間ラミネートした。その後、真空ラミネートから取り出し、大気圧下で170℃、1時間キュアした。
次に、銅フィルムを過酸化水素−硫酸混合液で、全面の厚さが1〜3μmの範囲になるように、溶解、薄膜化させ、その銅フィルム面から、UV−YAGレーザでφ50μmのビアホールを形成した。ビアホールのスミアを除去した後、ビアホール側面を含む全面に無電解銅めっき、及び電気銅めっき(膜厚30μm)を施した。その後、170℃、1時間のアニール処理を行い、ビアホール以外の部分で銅めっき膜を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定したところ、1.2kgf/cmであった。結果を表2に示す。
更に、実施例11に示すように、ビアホールを形成しても、他の実施例8ないし10と同様に、接着力が大きくなっていることが分かる。
一方、比較例4では、銅フィルムにトリアジン化合物処理を施していないので、ピール強度は小さく0.4kgf/cmであった。
更に、トリアジン化合物とカップリング剤との両方の処理を施した実施例12は、同じ平均表面粗さRzの実施例10と比較して分かるように、1.2kgf/cmという大きなピール強度が得られ、層間の接着力がより大きくなっていることが分かる。
平均表面粗さRzが1μm以下の銅フィルムの表面に対し、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)2wt%水溶液で3分間浸漬処理を行い、110℃で30分のベークで乾燥させた。
既に配線を形成し、前処理を施したBTレジン基板上に、未硬化のポリイミドフィルムと、カップリング処理した銅フィルムを処理面がポリイミドフィルムに接するように重ねて真空ラミネータを用い、1MPaの加圧で、180℃、3分の条件で貼り合わせた。ラミネート後、さらに大気中で210℃、60分の加熱を行い、ポリイミドを硬化させた。
次に、銅フィルムを塩化第二銅水溶液でエッチング処理して、この銅フィルムを除去した。この状態で上下の導通をとるためにUV−YAGレーザでφ50μmのビアホールを形成した。次に、通電層を形成するために無電解銅めっきを施した後、レジストのパターニングを行った。その後、電気めっき、レジスト剥離を行った。配線以外の通電層を過酸化水素と硫酸の混合液で除去して配線パターンを形成した。これによって、密着性が高く、配線幅が30μm、配線間の間隔が30μmの微細配線を有する微細配線構造を製造することができた。
厚さが18μm、平均表面粗さRzが1μm以下の銅フィルムの表面に対し、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1:三協化成製)1wt%水溶液で5分間浸漬処理を行い、1wt%γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403:信越化学工業製)+1wt%γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−503:信越化学工業製)水溶液で5分間浸漬処理し、120℃で20分乾燥させた。
既に配線を形成し、前処理を施したBTレジン基板上に、未硬化のポリイミドフィルムと、トリアジン化合物処理、及びカップリング剤処理を施した銅フィルムを処理面がポリイミドフィルムに接するように重ね、真空ラミネータを用い、1MPaの加圧で、180℃、3分の条件で貼り合わせた。ラミネート後、さらに大気中で210℃、60分の加熱を行い、ポリイミドを硬化させた。
次に、全面0.5〜2μmの範囲になるように、銅フィルムを塩化第二銅水溶液で、溶解、薄膜化させた。この状態で上下の導通をとるために炭酸ガスレーザでφ80μmのビアホールを形成し、スミア除去を行った。次に、通電層を形成するためにビアホール側面を含む全面に、無電解銅めっきを施した後、レジストのパターニングを行った。
その後、電気めっき、レジスト剥離を行った。配線以外の通電層を過酸化水素−硫酸の混合液で除去して配線を形成した。これによって、密着性が高く、配線幅が30μm、配線間の間隔が30μmの微細配線を有する微細配線構造を製造することができた。
(付記1:請求項1)本発明の多層配線基板の製造方法は、支持基板上に絶縁層と配線パターンを交互に積み上げる多層配線基板の製造方法において、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層を表面に処理した金属箔を、前記絶縁層表面に貼り合わせる工程と、前記メルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層を前記絶縁層表面に転写する工程と、転写された前記化合物層上に金属薄膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
(付記2:請求項2)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1において、前記メルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層には、更に、下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物及び/又はカップリング剤が含まれていることを特徴とする。
(付記3)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1又は2において、前記少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物は、トリアジン化合物であることを特徴とする。
(付記4:請求項3)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、前記貼り合わせる工程が、前記金属箔を半硬化状態の前記絶縁層表面に貼り合わせる工程と、かつ、その後、前記半硬化状態の絶縁層を硬化させる工程とを有することを特徴とする。
(付記5)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物並びにそのアルカリ金属塩の中から選択された少なくとも一つを含む溶液を用いて前記金属箔を処理することを特徴とする。
(付記6)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、前記金属箔は、Cu、Ni、Alのいずれか一種類を含む金属製であることを特徴とする。
(付記7)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記6において、前記金属箔の平均表面粗さRzは、3μm以下であることを特徴とする。
(付記8:請求項4)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、前記金属箔を除去する工程と、その上に金属薄膜を設ける工程を有することを特徴とする。
(付記9:請求項4)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、前記金属箔を薄膜化する工程と、その上に金属薄膜を設ける工程を有することを特徴とする。
(付記10)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記8又は9において、前記金属薄膜は、無電解めっきによることを特徴とする。
(付記11)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記8又は9において、前記金属薄膜の上に電解めっきによる導電層の金属層を設ける工程を有することを特徴とする。
(付記12)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、前記支持基板は、樹脂製基板、セラミック製基板、金属製基板の中から選択される基板であることを特徴とする。
(付記13)本発明の多層配線基板の製造方法は、付記1〜3のいずれかにおいて、前記絶縁層は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、液晶ポリマーの中の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする。
(付記15)本発明の多層配線基板は、付記14において、前記メルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層には、更に、下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物及び/又はカップリング剤が含まれていることを特徴とする。
(付記16)本発明の多層配線基板は、付記14又は15において、前記少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物は、トリアジン化合物であることを特徴とする。
(付記17)本発明の多層配線基板は、付記14又は15において、前記配線パターンは、無電解めっき層と電解めっき層とが設けられていることを特徴とする。
(付記18)本発明の多層配線基板は、付記17において、前記配線パターンは、Pd層の上に無電解めっき層が設けられていることを特徴とする。
(付記19)本発明の多層配線基板は、付記14又は15において、前記配線パターンは、金属箔上に設けられていることを特徴とする。
(付記20)本発明の多層配線基板は、付記19において、前記金属箔が、Cu、Ni、Alのいずれか一種類を含むことを特徴とする。
(付記21)本発明の多層配線基板は、付記20において、前記金属箔の平均表面粗さRzは、3μm以下であることを特徴とする。
10 支持基板
11 配線パターン
20 絶縁樹脂層
21 絶縁樹脂層
30 化合物層
40 無電解めっき層
41 Pd層
42 金属配線層(電気銅めっき層)
45 配線パターン
50 ビアホール
70 金属箔
80 レジストパターン
Claims (5)
- 支持基板上に絶縁層と配線パターンを交互に積み上げる多層配線基板の製造方法において、
少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層を表面に処理した金属箔を、前記絶縁層表面に貼り合わせる工程と、
前記メルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層を前記絶縁層表面に転写する工程と、
転写された前記化合物層上に金属薄膜を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする多層配線基板の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の多層配線基板の製造方法において、
前記貼り合わせる工程が、前記金属箔を半硬化状態の前記絶縁層表面に貼り合わせる工程と、かつ、その後、前記半硬化状態の絶縁層を硬化させる工程とを有する
ことを特徴とする多層配線基板の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法において、
前記絶縁層表面に張り合わせた金属箔を除去又は薄層化する工程と、
この金属箔を除去又は薄層化した面の上に無電解めっきによる金属薄膜を設ける工程とを有する
ことを特徴とする多層配線基板の製造方法。 - 支持基板上に絶縁層と配線パターンを交互に積み上げた多層配線基板において、
前記絶縁層と前記配線パターンとの間に少なくともメルカプト基及び/又はスルホン酸基が含まれる化合物を含む化合物層が設けられている
ことを特徴とする多層配線基板。
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