JP2007046442A - 建物の制振パネル及び制振構造 - Google Patents

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文義 杉本
Shuzo Suzuki
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Abstract

【課題】 簡易な構成で、低コストで、効率的な制振が可能な建物の制振パネル及び制振構造を提供する。
【解決手段】 2本の間柱2、3及び上下繋ぎ材4、5で形成される内側空間に配置される振動追従板6と、振動追従板6と間柱2、3との間、及び/又は振動追従板6と上下繋ぎ材4、5との間に介在する制振部材7からなる制振パネル1。制振部材7で間柱2、3に加えられた振動エネルギーを吸収する。制振部材7は、フレーム状、或いは棒状又はL字状として間欠的に形成してもよい。制振部材7は、粘弾性ダ
ンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーから選択できる。この制振パネル1を、隣接する2本の柱及び相対向する上下梁で形成される内側空間に収装して在来工法である木造軸組工法に適用したり、2本の間柱及び上下繋ぎ材で形成される内側空間に収装し、2X4工法等の軸組壁工法に用いる制振パネルとすることもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の制振技術に関し、特に、2X4工法等の軸組壁工法、及び在来工法である木造軸組工法による木造建築物等の制振を行う制振パネル、並びに制振パネルを利用した建物の制振パネル及び制振構造に関する。
従来、強風や地震等による木造建築物の揺れを抑えるため、種々の制振構造が提案されている。例えば、特許文献1には、床パネルと、壁パネルとで構成されるユニット建物の制振構造において、床パネルの内部に制振装置を設けて建物の水平振動を制振している。
特開平11−324404号公報
しかし、上記特許文献1に記載の建物の制振構造は、取付金具と、制振ゴムと、ウエイトと、制振ばねとを組み立てることにより構成しているため、構造が複雑で、一つの建物に多数設置すると設置コストが高騰するという問題があった。また、その他の建物の制振構造についても、構造が複雑なものがほとんどであり、設置コストが高い割には、それに見合う効果を奏するものは見当たらなかった。また、2X4工法等の軸組壁工法においても、同様の問題が存在していた。
そこで、本発明は、上記従来の建物の制振構造等における問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能な建物の制振パネル及び制振構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、制振パネルであって、2本の間柱及び上下繋ぎ材で形成される内側空間に配置される振動追従板と、該振動追従板と前記2本の間柱との間、及び/又は該振動追従板と前記上下繋ぎ材との間に介在する制振部材とで構成されることを特徴とする。
そして、本発明によれば、制振部材を、振動追従板と2本の間柱との間、及び/又は振動追従板と上下繋ぎ材との間に介在させ、この制振部材で間柱に加えられた振動エネルギーを吸収するため、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能となる。
前記制振パネルにおいて、前記制振部材を、前記振動追従板と前記2本の間柱との間、及び前記振動追従板と前記上下繋ぎ材との間に介在するようにフレーム状に形成することができる。また、前記制振パネルにおいて、前記制振部材を、前記振動追従板と前記2本の間柱との間、及び/又は前記振動追従板と前記上下繋ぎ材との間に、間欠的に介在するように棒状又はL字状に形成することができる。
さらに、前記制振パネルにおいて、前記制振部材を、粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーとすることができ、前記制振部材を、弾性体とすることもできる。
また、本発明は、建物の制振構造であって、前記各々の制振パネルを、隣接する2本の柱及び相対向する上下梁で形成される内側空間に収装したことを特徴とする。これによって、木造軸組工法による木造建築物等について、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能となる。
さらに、本発明は、建物の制振パネルであって、前記各々の制振パネルを、2本の間柱及び上下繋ぎ材で形成される内側空間に収装したことを特徴とする。これによって、2X4工法等の軸組壁工法による木造建築物等について、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能となる。
以上のように、本発明によれば、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能な建物の制振パネル及び制振構造を提供することができる。
図1は、本発明にかかる制振パネルの一実施の形態を示し、この制振パネル1は、2本の間柱2、3と、上下繋ぎ材4、5と、これらで形成される内側空間に配置される振動追従板としての鉄板6と、鉄板6と2本の間柱2、3との間、及び鉄板6と上下繋ぎ材4、5との間に介在する制振部材としての制振ゴム7と、壁材8、9等で構成される。
2本の間柱2、3と、上下繋ぎ材4、5とは、一般的な建築用パネルに用いられるものであるが、間柱2の上面2aと上繋ぎ材4の左端下面4a、及び間柱3の下面3aと下繋ぎ材5の右端上面5aは、互いに固定されていない。従って、間柱2と上繋ぎ材4、及び間柱3と下繋ぎ材5は、互いに移動可能に構成される。
鉄板6は、図2に示すように、鋼材のアングル12、13で挟持され、アングル12、13とともに帯鋼11に固定される。アングル12、13及び帯鋼11は、鉄板6の外縁部にフレーム状に配置される。
制振ゴム7は、ゴムに加わった変形を熱エネルギーに変換して振動エネルギーを吸収するゴムであり、図2に示すように、上面が帯鋼11に加硫により接着され、下面が、下繋ぎ材5にボルト等で固定された帯鋼10に加硫により接着される。このようにして、制振ゴム7は、鉄板6と2本の間柱2、3(図1参照)との間、及び鉄板6と上下繋ぎ材4、5との間にフレーム状に介在することとなる。また、帯鋼10も制振ゴム7の外縁部にフレーム状に配置される。
図1の壁材8、9は、間柱2、3と、上下繋ぎ材4、5とで形成される内側空間を閉じるように開口部に貼着される。
次に、上記構成を有する制振パネル1を用いた建物の制振構造の一実施の形態について、図3を参照しながら説明する。
同図は、柱23、25及び間柱24、並びに横架材(上下梁)26〜29で構成される木造軸組工法による木造建築物を示し、この建築物に制振パネル1を適用した。制振パネル1は、柱23と間柱24及び横架材26と横架材28で形成される内側空間、並びに柱25と間柱24及び横架材27と横架材29で形成される内側空間の各々に収装される。
一方、制振パネル1が収装された内側空間以外の部分には、固定パネル31が収装されている。この固定パネル31は、図3(b)、(c)に明示されるように、フレーム33にOSB合板32が固着されたものであって、建物の剛性を高めるように機能する。
次に、上記構成を有する制振パネル1を用いた建物の制震構造の動作について図面を参照しながら説明する。
図3に示すように、建物に水平方向(矢印X方向)の振動が加わると、上述のように、図1に示した制振パネル1の間柱2の上面2aと上繋ぎ材4の左端下面4a、及び間柱3の下面3aと下繋ぎ材5の右端上面5aは、互いに固定されていないため、間柱2と上繋ぎ材4及び間柱3と下繋ぎ材5とは、摺動するようにして相対移動する。これに伴い、制振ゴム7が収縮し、制振パネル1に加えられた振動エネルギーを吸収し、この制振パネル1を用いた建物の制振を行う。
尚、上記実施の形態においては、制振ゴム7をフレーム状にして、鉄板6と間柱2、3との間、並びに鉄板6と上繋ぎ材4及び下繋ぎ材5との間の全体を埋めるように配置したが、制振ゴム7を棒状又はL字状に形成し、上記間隙に間欠的に配置してもよい。
また、制振ゴム7でなくとも、その他の弾性体を含む粘弾性ダンパーとして機能する制振部材を用いることができ、さらには、表面を処理した鋼板、樹脂板等を一定の圧力で圧着し、その摩擦反力を減衰力として利用する摩擦ダンパー、鋼材の塑性変形を利用した鋼材ダンパー等を用いることもできる。
さらに、制振パネル1と固定パネル31との位置関係は、図3に示した状態に限定されることなく、制振パネル1を並列させずに、上下方向の位置を互いに異なる位置としたり、制振パネル1を一箇所にのみ配置することも可能である。
また、上記実施の形態においては、振動追従板として鉄板6を用いたが、鉄板に代えて、OSBボード、石膏ボード、合板、BLB等を用いることもできる。
さらに、上記実施の形態においては、本発明にかかる制振パネル1を在来工法である木造軸組工法に適用した場合を例にとって説明したが、柱23、間柱24、柱25を間柱と置き換え、横架材26〜29を上繋ぎ材、下繋ぎ材等に置き換えることにより、図3に示した軸組壁工法における制振構造を、2X4工法等の軸組壁工法における制振構造に置き換えることもできる。
本発明にかかる制振パネルの一実施の形態を示す図であって、(a)は正面図、(b)は、(a)のA−A線断面図、(c)は、(a)のB−B線断面図である。 図1のC部拡大図である。 図1の制振パネルを用いた建物の制振構造の一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は、(a)のD−D線断面図、(c)は、(a)のE−E線断面図、(d)は、(a)のF−F線断面図である。
符号の説明
1 制振パネル
2 間柱
3 間柱
4 上繋ぎ材
5 下繋ぎ材
6 鉄板
7 制振ゴム
8 壁材
9 壁材
10 帯鋼
11 帯鋼
12 アングル
13 アングル
23 柱
24 間柱
25 柱
26 横架材
27 横架材
28 横架材
29 横架材
31 固定パネル
32 OSB合板
33 フレーム

Claims (7)

  1. 2本の間柱及び上下繋ぎ材で形成される内側空間に配置される振動追従板と、
    該振動追従板と前記2本の間柱との間、及び/又は該振動追従板と前記上下繋ぎ材との間に介在する制振部材とで構成されることを特徴とする制振パネル。
  2. 前記制振部材は、前記振動追従板と前記2本の間柱との間、及び前記振動追従板と前記上下繋ぎ材との間に介在するようにフレーム状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の制振パネル。
  3. 前記制振部材は、前記振動追従板と前記2本の間柱との間、及び/又は前記振動追従板と前記上下繋ぎ材との間に、間欠的に介在するように棒状又はL字状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の制振パネル。
  4. 前記制振部材は、粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーであることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の制振パネル。
  5. 前記制振部材は、弾性体であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の制振パネル。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の制振パネルを、隣接する2本の柱及び相対向する上下梁で形成される内側空間に収装したことを特徴とする建物の制振構造。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の制振パネルを、2本の間柱及び上下繋ぎ材で形成される内側空間に収装したことを特徴とする建物の制振パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284886A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Daiwa House Ind Co Ltd 制振取付け構造、部材取付け用の制振フレーム及び部材
CN102278413A (zh) * 2011-05-23 2011-12-14 南京航空航天大学 直升机旋翼液弹阻尼器及其工作方法
JP2014181489A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Sumitomo Rubber Ind Ltd 建物用制振装置
JP2016014301A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 旭化成ホームズ株式会社 耐震構造及び建築用パネル
JP2017206941A (ja) * 2016-05-11 2017-11-24 久信 大本 耐震パネル

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