JP2007262707A - 制振構造及び制振パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能な制振構造等を提供する。
【解決手段】隣接する2本の柱2、3、及び相対向する上下梁4、5で形成される内側空間に掛け渡される横桟6と、横桟6と、2本の柱2、3と、上梁5又は下梁4のいずれか一方とで形成されるフレームに収装される粘弾性ダンパー7、8、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーと、横桟6と、2本の柱2、3と、上梁5又は下梁4のいずれか他方とで形成されるフレームに固定される振動追従板9とを備える制振構造1。粘弾性ダンパー7、8、等でを収装したフレーム部分で振動エネルギーを吸収し、振動追従板9を固定したフレーム部分でせん断抵抗機能を発揮させることができ、在来工法である木造軸組工法等に利用することができる。振動追従板9は、鉄板、OSBボード、石膏ボード、合板又はBLBを含む面材とすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】隣接する2本の柱2、3、及び相対向する上下梁4、5で形成される内側空間に掛け渡される横桟6と、横桟6と、2本の柱2、3と、上梁5又は下梁4のいずれか一方とで形成されるフレームに収装される粘弾性ダンパー7、8、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーと、横桟6と、2本の柱2、3と、上梁5又は下梁4のいずれか他方とで形成されるフレームに固定される振動追従板9とを備える制振構造1。粘弾性ダンパー7、8、等でを収装したフレーム部分で振動エネルギーを吸収し、振動追従板9を固定したフレーム部分でせん断抵抗機能を発揮させることができ、在来工法である木造軸組工法等に利用することができる。振動追従板9は、鉄板、OSBボード、石膏ボード、合板又はBLBを含む面材とすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、建築物の制振技術に関し、特に、2X4工法等の軸組壁工法、及び在来工法である木造軸組工法による木造建築物等の制振を行う制振構造及び制振パネルに関する。
従来、強風や地震等による木造建築物の揺れを抑えるため、種々の制振構造が提案されている。例えば、特許文献1には、床パネルと、壁パネルとで構成されるユニット建物の制振構造において、床パネルの内部に制振装置を設けて建物の水平振動を制振している。
しかし、上記特許文献1に記載の建物の制振構造は、取付金具と、制振ゴムと、ウエイトと、制振ばねとを組み立てることにより構成しているため、構造が複雑で、一つの建物に多数設置すると設置コストが高騰するという問題があった。また、その他の建物の制振構造についても、構造が複雑なものがほとんどであり、設置コストが高い割には、それに見合う効果を奏するものは見当たらなかった。また、2X4工法等の軸組壁工法においても、同様の問題が存在していた。
そこで、本発明は、上記従来の建物の制振構造等における問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能な制振構造及び制振パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、制振構造であって、隣接する2本の柱、及び相対向する上下梁で形成される内側空間に掛け渡される横桟と、該横桟と、前記2本の柱と、前記上梁又は下梁のいずれか一方とで形成されるフレームに収装される粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーと、前記横桟と、前記2本の柱と、前記上梁又は下梁のいずれか他方とで形成されるフレームに固定される振動追従板とを備えることを特徴とする。
そして、本発明によれば、粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーを収装したフレーム部分において振動エネルギーを吸収し、振動追従板を固定したフレーム部分は、壁倍率を高くしてせん断抵抗機能を発揮させることができるため、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことのできる制振構造を得ることができ、在来工法である木造軸組工法等に利用することができる。
また、前記制振構造において、前記振動追従板を、鉄板、OSBボード、石膏ボード、合板又はBLBを含む面材とすることができる。
さらに、本発明は、制振パネルであって、隣接する2本の間柱、及び相対向する上下繋ぎ材で形成される内側空間に配置される横架材と、該横架材と、前記2本の間柱と、前記上繋ぎ材又は下繋ぎ材のいずれか一方とで形成されるフレームに収装される粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーと、前記横架材と、前記2本の間柱と、前記上繋ぎ材又は下繋ぎ材のいずれか他方とで形成されるフレームに固定される振動追従板とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーを収装したフレーム部分において振動エネルギーを吸収し、振動追従板を固定したフレーム部分は、壁倍率を高くしてせん断抵抗機能を発揮させることができるため、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことのできる制振パネル得ることができ、軸組壁工法等に利用することができる。
また、前記制振パネルにおいて、前記振動追従板を、鉄板、OSBボード、石膏ボード、合板又はBLBを含む面材とすることができる。
以上のように、本発明によれば、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能な制振構造及び制振パネルを提供することができる。
図1は、本発明にかかる制振構造の一実施の形態を示し、この制振構造1は、隣接する2本の柱2、3と、土台4及び梁5と、横桟6と、上側のフレーム内に配置された2つの壁制振ゴム構造7、8と、下側のフレーム内に配置された振動追従板としての鉄板9と、外壁材10等で構成される。鉄板9は、土台4と横桟6との間に配置された補強部材31〜34によって補強される。
壁制振ゴム構造7(8)は、図2に示すように、主に、鉄板11、12と、制振ゴム13〜15とで構成され、梁5及び横桟6に、等辺山形鋼16、17、ボルト18、21、ナット19、22、鉄板23、24、釘25、26を介して固定される。
上述のような構成を有する制振構造1は、地震等の際に、上側の壁制振ゴム構造7、8を収装したフレーム部分において振動エネルギーを吸収し、下側の鉄板9を固定したフレーム部分は、壁倍率を高くしてせん断抵抗機能を発揮させることができ、在来工法である木造軸組工法等において、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことが可能となる。
尚、上側のフレームには、壁制振ゴム構造7、8を2つ配置したが、1つ又は3つ以上配置することもできる。また、壁制振ゴム構造7、8の他、弾性ダンパー、摩擦ダンパー等の制振デバイスを収装することもできる。
さらに、図1において、振動追従板として、鉄板9の代わりに、OSBボード、石膏ボード、合板、BLB等の面材を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、上側のフレーム部分に壁制振ゴム構造7、8を収装したが、下側、すなわち土台4を構成要素の一部とするフレーム部分に壁制振ゴム構造7、8を収装して振動エネルギーを吸収し、上側、すなわち梁5を構成要素の一部とするフレーム部分に振動追従板としての鉄板9を固定し、壁倍率を高くしてせん断抵抗機能を発揮させることもできる。
さらに、上記実施の形態においては、在来工法である木造軸組工法による木造建築物等に適用することのできる制振構造1について説明したが、図1の隣接する2本の柱2、3を隣接する2本の間柱に、土台4及び梁5を上繋ぎ材及び下繋ぎ材に置き換えたパネルに横架材を掛け渡し、この横架材と、2本の間柱と、上繋ぎ材又は下繋ぎ材のいずれか一方とで形成されるフレームに粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーを収装し、前記横架材と、2本の間柱と、上繋ぎ材又は下繋ぎ材のいずれか他方とで形成されるフレームに振動追従板を固定することもできる。
上記構成を有するパネルは、粘弾性ダンパー等を収装したフレーム部分において振動エネルギーを吸収し、振動追従板を固定したフレーム部分でせん断抵抗機能を発揮させることができるため、簡易な構成で、低コストで、効率的な制振を行うことのできる制振パネル得ることが可能となる。
1 制振構造
2 柱
3 柱
4 土台
5 梁
6 横桟
7 壁制振ゴム構造
8 壁制振ゴム構造
9 鉄板
10 外壁材
11 鉄板
12 鉄板
13 制振ゴム
14 制振ゴム
15 制振ゴム
16 等辺山形鋼
17 等辺山形鋼
18 ボルト
19 ナット
21 ボルト
22 ナット
23 鉄板
24 鉄板
25 釘
26 釘
31〜34 補強部材
2 柱
3 柱
4 土台
5 梁
6 横桟
7 壁制振ゴム構造
8 壁制振ゴム構造
9 鉄板
10 外壁材
11 鉄板
12 鉄板
13 制振ゴム
14 制振ゴム
15 制振ゴム
16 等辺山形鋼
17 等辺山形鋼
18 ボルト
19 ナット
21 ボルト
22 ナット
23 鉄板
24 鉄板
25 釘
26 釘
31〜34 補強部材
Claims (4)
- 隣接する2本の柱、及び相対向する上下梁で形成される内側空間に掛け渡される横桟と、
該横桟と、前記2本の柱と、前記上梁又は下梁のいずれか一方とで形成されるフレームに収装される粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーと、
前記横桟と、前記2本の柱と、前記上梁又は下梁のいずれか他方とで形成されるフレームに固定される振動追従板とを備えることを特徴とする制振構造。 - 前記振動追従板は、鉄板、OSBボード、石膏ボード、合板又はBLBを含む面材であることを特徴とする請求項1に記載の制振構造。
- 隣接する2本の間柱、及び相対向する上下繋ぎ材で形成される内側空間に配置される横架材と、
該横架材と、前記2本の間柱と、前記上繋ぎ材又は下繋ぎ材のいずれか一方とで形成されるフレームに収装される粘弾性ダンパー、摩擦ダンパー又は鋼材ダンパーと、
前記横架材と、前記2本の間柱と、前記上繋ぎ材又は下繋ぎ材のいずれか他方とで形成されるフレームに固定される振動追従板とを備えることを特徴とする制振パネル。 - 前記振動追従板は、鉄板、OSBボード、石膏ボード、合板又はBLBを含む面材であることを特徴とする請求項3に記載の制振パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006087198A JP2007262707A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 制振構造及び制振パネル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006087198A JP2007262707A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 制振構造及び制振パネル |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001207549A (ja) * | 1999-11-16 | 2001-08-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 建築物 |
JP2001271510A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-10-05 | Building Research Inst Ministry Of Construction | 制振ユニット、住宅用制振装置及び戸建て鉄骨造住宅用ディバイス |
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JP2005290753A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tama Tlo Kk | エネルギー吸収ブレース制振装置およびエネルギー吸収装置 |
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2006
- 2006-03-28 JP JP2006087198A patent/JP2007262707A/ja active Pending
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