JP2009221736A - 制振装置及び制振構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで、耐震性や耐風圧性を十分に備えるとともに、建築物の骨組部材への設置に制約がかからない建築物の制振装置を提供する。
【解決手段】 第1の骨組部材2と、第1の骨組部材2と接合された第2の骨組部材3とからなる建築物の骨組部材に設けられ、第1の骨組部材2に取り付けられる第1の固定部材11と、第2の骨組部材3に取り付けられる第2の固定部材12と、第1の固定部材11及び第2の固定部材12と連結され、第1及び第2の固定部材11、12にかかる外力による振動を制振する制振部材13とを備える。そして、制振部材13は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回された巻回部13aと、長尺部材の両端において第1及び第2の固定部材11、12と連結される連結部13b、13cとからなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建築物の骨組部材に設けられ、この建築物に作用する外力によって発生する揺れを抑える制振装置及び建築物の骨組部材にこの制振装置が取り付けられた制振構造に関する。
従来の建築物では、耐震性や耐風圧性を向上させるために様々な工夫がなされている。具体的には、柱、梁、土台などの骨組に対して斜めに配設した部材である筋交いなどを利用して組み立てられている。また、地震時や強風時に発生する揺れを減衰させるダンパ等を柱と梁とに横架させるものも提案されている。
これらの部材を骨組部材に組み込むためには、十分なスペースを確保する必要がある。さらに、これらの部材を骨組部材に組み込むと、出入口や窓などの開口部の配置に制約がかかる等の問題があった。
そこで、このような制約を受けにくい部材としては、柱、梁により形成される角部に取り付けられる火打ちがある。また、耐震性や耐風圧性を向上させる目的で、この火打ち構造に粘弾性体を利用した粘弾性ダンパを設けた制振部材も提案されている。
ところで、建築物において、耐震性や耐風圧性を向上させるためには、建築物の骨組部材によって構成される略矩形の全ての角部に、この制振部材を設けることが望ましい。しかしながら、粘弾性ダンパを有する制振部材は、単価が高いため、実際上全ての角部に設けることは行われていない。
また、火打ちを設けるのみでは、十分な耐震性や耐風圧性が期待できない。
特開2002−235457号公報
そこで、本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、コストを抑えて、耐震性や耐風圧性を十分に備えるとともに、建築物の骨組部材への設置に制約がかからない建築物の制振装置及び制振構造を提供することを目的とする。
本発明に係る制振装置は、第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に設けられる制振装置において、上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを備える。そして、上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回された巻回部と、該長尺部材の両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る制振構造は、第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に制振装置が設けられており、この制振装置は、上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを有しており、上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回された巻回部と、該長尺部材の両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなることを特徴とする。
本発明は、耐震性や耐風圧性を十分に備え、建築物の骨組部材への設置に制約がかからない建築物の制振装置を安価に製作することができる。
以下、本発明を適用した制振装置及び制振構造について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明を適用した制振構造1は、第1の骨組部材としての鉛直方向に直立した柱2、2と、第2の骨組部材としての柱2、2に水平方向に横架された梁3及び土台4と、柱2と梁3、柱2と土台4とが接合されてなすコーナ部5に取り付けられる制振装置6とから構成されている。
柱2、梁3及び土台4は、木材から形成された角材からなる部材である。柱2と梁3は、柱2の端部にほぞが形成されており、梁3の柱2が接合される所定の位置にほぞ穴が形成されており、この柱2のほぞに梁3のほぞ穴が嵌合されて接合されている。同様に、柱2と土台4は、柱2の端部にほぞが形成されており、土台4の柱2が接合される所定の位置にほぞ穴が形成されており、この柱2のほぞに土台4のほぞ穴が嵌合されて接合されている。なお、柱2と梁3、柱2と土台4との接合は、上述に限らず、周知の工法により接合されるものであればよい。また、本実施例においては、柱2と接合される部材は、梁3、土台4について述べるが、これに限らず、柱2に対し、コーナ部5を形成するように横架される部材であればよく、例えば、桁、胴差等であってもよく、また、そのコーナ部5のなす角が直角に限らない。
制振装置6は、第1及び第2の固定部材11、12を介して、制振部材13が柱2と梁3とに固定され、柱2と梁3とにかかる地震等の外力(例えば、図1中矢印A方向)により発生する振動を制振する。
建築物の骨組部材に取り付けられる制振装置6は、図2に示すように、柱2と、柱2と接合された梁3とが接合されてなすコーナ部5に設けられる。具体的には、制振装置6は、柱2に取り付けられる第1の固定部材11と、梁3に取り付けられる第2の固定部材12と、第1及び第2の固定部材11、12と連結され、第1及び第2の固定部材11、12にかかる外力による振動を制振する制振部材13とから構成されている。
第1の部材としての柱2に固定される第1の固定部材11は、図1乃至図3に示すように、柱2と梁3とが接合されてなすコーナ部5の内側である柱2の内側面2aに固定される。第1の固定部材11は、柱2の内側面2aと接し、複数のネジ14を介して柱2に取り付けられる一対の取付板11a、11bと、取付板11aと取付板11bとを連結するとともに、制振部材13の連結部13bが接合され、この連結部13bを柱2に押さえ付ける押さえ付け部11cとからなる。第1の固定部材11は、取付板11a、11b、押さえ付け部11cが板状の鋼板を曲げ加工、プレス加工等して一体に形成される。
第1の固定部材11の取付板11a、11bは、短冊状の鋼板から形成されており、長手方向にネジ14が挿通される複数の貫通孔11dが設けられている。なお、取付板11a、11bは、図2に示すように、それぞれネジ14が挿通される貫通孔11dが3箇所設けられているが、これに限らず、柱2と固定できるものであれば、その数や位置は限定されない。
第1の固定部材11の押さえ付け部11cは、取付板11a、11bと同様の鋼板からなり、取付板11aと取付板11bとを連結し、断面略C字状に湾曲されている。この押さえ付け部11cは、湾曲された部分に後述する制振部材13の連結部13bが接合され、この連結部13bを柱2に押さえ付け、固定する。なお、押さえ付け部11cは、上述のように断面略C字状に湾曲されることに限らず、断面が略L字状に屈曲されるものであってもよい。
第1の固定部材11は、押さえ付け部11cに制振部材13の連結部13bが接合されており、取付板11a、11bにおいて柱2の内側面2aにネジ14を介して固定されることにより、制振部材13を柱2に固定する。
第2の部材としての梁3に固定される第2の固定部材12は、図1乃至図3に示すように、柱2と梁3とが接合されてなすコーナ部5の内側である梁3の内側面3aに固定される。第2の固定部材12は、梁3の内側面3aと接し、複数のネジ14を介して梁3に取り付けられる一対の取付板12a、12bと、取付板12aと取付板12bとを連結するとともに、制振部材13の連結部13cが接合され、この連結部13cを梁3に押さえ付ける押さえ付け部12cとからなる。第2の固定部材12は、第1の固定部材11と同様に、取付板12a、12b、押さえ付け部12cが板状の鋼板を曲げ加工、プレス加工等して一体に形成されている。
第2の固定部材12の取付板12a、12bは、短冊状の鋼板から形成されており、長手方向にネジ14が挿通される複数の貫通孔12dが設けられている。なお、取付板12a、12bは、図2に示すように、それぞれネジ14が挿通される貫通孔12dが3箇所設けられているが、これに限らず、梁3と固定できるものであれば、その数や位置は限定されない。
第2の固定部材12の押さえ付け部12cは、取付板12a、12bと同様の鋼板からなり、取付板12aと取付板12bとを連結し、断面略C字状に湾曲されている。この押さえ付け部12cは、湾曲された部分に後述する制振部材13の連結部13cが接合され、この連結部13cを梁3に押さえ付け、固定する。なお、押さえ付け部12cは、上述のように断面略C字状に湾曲されることに限らず、断面が略L字状に屈曲されるものであってもよい。
第2の固定部材12は、押さえ付け部12cに制振部材13の連結部13cが接合されており、取付板12a、12bにおいて梁3の内側面3aにネジ14を介して固定されることにより、制振部材13を梁3に固定する。
第1及び第2の固定部材11、12と連結される制振部材13は、全体として弾性力を有する長尺部材からなり、この長尺部材が1回転巻回された巻回部13aと、この長尺部材の両端において第1及び第2の固定部材11、12と連結される連結部13b、13cとから構成されている。制振部材13は、設置される柱2と梁3とが接合されてなす角と略同一の方向に連結部13b、13cが延伸されており、外力がかからない場合、すなわち初期状態においては、巻回部13aが無負荷状態となっている。この制振部材13は、柱2及び梁3にかかる地震等の外力が作用することによって発生する振動を制振する。
柱2及び梁3にかかる外力による振動を制振する制振部材13の巻回部13aは、図3(A)に示すように、適度な弾性力を有する長尺部材を1回転巻回されて形成されている。巻回部13aは、いわゆるコイルスプリングを構成するものであり、両端において連結部13b、13cが連続して形成されている。なお、巻回部13aは、上述のように、1回転巻回されることに限らず、図3(B)に示すように、2回転巻回されるものであってもよく、制振装置6を取り付ける構造物の大きさ、柱2、梁3の大きさ、想定する外力の大きさ等により適宜選択されるものである。さらに、巻回部13aの径についても、制振装置6を取り付ける構造物の大きさ、柱2、梁3の大きさ、想定する外力の大きさ等により適宜選択されるものである。
制振部材13の巻回部13aと連続して形成される連結部13bは、巻回部13aから柱2の長手方向に沿う方向に延伸されている。連結部13bは、巻回部13aの一方の端部に設けられ、第1の固定部材11の押さえ付け部11cの湾曲部内側に接合され、第1の固定部材11と連結される。なお、連結部13bは、押さえ付け部11cの湾曲部内側に対し、溶接等により接合されている。
制振部材13の巻回部13aと連続して形成される連結部13cは、巻回部13aから梁3の長手方向に沿う方向に延伸されている。連結部13cは、巻回部13aの他方の端部に設けられ、第2の固定部材12の押さえ付け部12cの湾曲部内側に接合され、第2の固定部材12と連結される。なお、連結部13cは、押さえ付け部12cの湾曲部内側に対し、溶接等により接合されている。
制振部材13の連結部13bと連結部13cとは、巻回部13aからそれぞれ柱2、梁3の長手方向に延伸されており、連結部13bと連結部13cとがそれぞれ延伸される方向によりなす角は、コーナ部5における柱2の長手方向と梁3の長手方向とがなす角と略同一である。
このような構成を有する制振装置6は、制振部材13をコーナ部5に当接させ、連結部13bが第1の固定部材11の押さえ付け部11cにおいて接合されているので、ネジ14により取付板11a、11bを柱2に固定する。さらに、連結部13cが第2の固定部材12の押さえ付け部12cにおいて接合されているので、ネジ14により取付板12a、12bを梁3に固定する。以上のようにして、制振装置6は、柱2と梁3とに固定される。
なお、制振装置6の柱2、梁3への固定は、上述のように、ネジ14による螺合方法に限らず、各取付板11a、11b、12a、12bの貫通孔11d、12dに対応する位置の柱2、梁3に貫通孔を設け、ボルトを挿通しこのボルトにナットを螺着することにより固定するようにしてよい。
以上のような制振構造1では、制振装置6を各コーナ部5に設けることで、骨組部材に係る外力によって発生する振動を制振することができる。また、制振装置6は、コイルスプリング状に巻回される巻回部13aを有する制振部材13を備え、この巻回部13aにおいて、外力による振動を制振する。
また、制振装置6は、この巻回部13aの大きさを適宜選択することができるので、スペースに制約がある場合でも、設置することができる。また、制振装置6は、巻回部13aが、柱2や梁3の幅ほど厚みを有しておらず、しかも外力を受けて変形した場合でも、巻回部13aの径が増減するのみであることから、変形による余剰スペースを確保する必要がない。また、制振装置6は、角部が設けられない巻回部13aを有する制振部材13全体において振動を制振することから、制振部材13のいずれの箇所にも応力が集中せず、角部を有する板バネ部材と比して耐久性を有する。
また、制振装置6は、簡易な構成を有していることから、製作コストを抑えることができるとともに、設置も容易であり、作業効率もあがる。
さらに、制振装置6は、新設の建築物に限らず、既設の建築物においても、簡単に取り付けることができ、既設の建築物の耐震性、耐風圧性を高めることができる。
なお、制振装置6の第1及び第2の固定部材11、12は、上述のような構成に限らず、図4に示すような固定部材20を用いるようにしてもよい。固定部材20は、柱2や梁3の内側面と接し、複数のネジ14を介して柱2や梁3に取り付けられる取付板21と、取付板21の略中央に設けられ、制振部材13の連結部13bまたは連結部13cが挿通される挿通部材22とから構成されている。固定部材20の取付板21は、鋼板等の略矩形の板状部材からなり、両長辺に沿ってネジ14が挿通される複数の貫通孔21aが設けられている。取付板21の略中央に設けられる挿通部材22は、取付板21と同様の材料から形成され、制振部材13が挿通される円環部22aを有する。この円環部22aは、周面に貫通孔22bが設けられ、この貫通孔22bにネジ23を螺着することにより、制振部材13を固定する。なお、固定部材20の挿通部材22は、取付板21に対し、溶接等により接合されている。
なお、制振装置6は、制振部材13が連結部13b、13cにおいて第1及び第2の固定部材11、12の押さえ付け部11c、12cと接合されていることについて述べたが、これに限らず、固定部材20のように、制振部材13と第1及び第2の固定部材11、12とが別体に分かれて可動するように連結されるような構成であってもよい。このように、制振部材13が連結部13b、13cにおいて、第1及び第2の固定部材11、12に対して可動できると、骨組部材のコーナ部5内側に設けられることに限らず、図5に示すように、柱2、梁3の側面2b、3bに設けることができる。このように制振装置6を柱2、梁3に取り付けたとしても、コーナ部5と同様に、外力によって発生する振動を制振することができる。さらに、このような取付位置だと、コーナ部5に筋交いが設けられていたとしても、柱2と梁3とに取り付けることができ、筋交いと合わせて更なる耐震性、耐風圧性を向上することができる。また、制振部材13と第1及び第2の固定部材11、12とが可動できる構成を有する場合には、例えば、連結部13b、13cの先端部が亡出した膨出部を形成することで、第1及び第2の固定部材11、12からの抜け止めを防止することができる。
また、制振装置6の第1及び第2の固定部材11、12は、上述のような材料に限らず、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス、又はこれらの金属を一種以上含む合金等といった金属材料、強化プラスチック等といった有機樹脂材料、セラミック等といった無機材料のうちいずれか一種以上の材料で形成されたものであってもよい。
また、制振装置6の制振部材13は、上述した金属材料を芯材にして芯材の周囲を有機樹脂材料で覆った複合材であってもよい。この場合、周囲が有機樹脂で覆われていることから、金属材料に鉄等を用いたときに起こる結露、錆等を防止できる。
本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した制振装置を柱、梁、土台に取り付けた制振構造の正面図である。 本発明を適用した制振装置の要部斜視図である。 (A)は、制振装置の図2中矢印A方向から見た図であり、(B)は、巻回部が2回転巻回された制振装置を示す図である。 固定部の分解斜視図である。 制振装置の柱及び梁への取り付け例を示す正面図である。
符号の説明
1 制振構造、2 柱、2a、3a 内側面、2b、3b 側面、3 梁、4 土台、5 コーナ部、6 制振装置、11 第1の固定部材、11a、11b、12a、12b 取付板、11c、12c 押さえ付け部、11d、12d 貫通孔、12 第2の固定部材、13 制振部材、13a 巻回部、13b、13c 連結部、14 ネジ、20 固定部材、21 取付板、22 挿通部材、22a 円環部
本発明に係る制振装置は、第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に設けられる制振装置において、上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを備える。そして、上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回されたコイルスプリング状の巻回部と、該長尺部材の両端が、該巻回部が内接するように延伸され、該両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなり、上記第1及び第2の固定部材のそれぞれは、上記制振部材の連結部を上記第1又は第2の骨組部材に対して押さえ付ける押さえ付け部と、該押さえ付け部の両側で連続して設けられ、該第1又は第2の骨組部材に取り付けられるために螺着部材が挿通される複数の貫通孔を有する一対の取付板とからなり、上記第1及び第2の固定部材は、上記第1の骨組部材と上記第2の骨組部材とにより形成されるコーナ部近傍で、上記制振部材の連結部が該第1及び第2の骨組部材に沿うように、該第1及び第2の骨組部材の内側面、又は、該第1及び第2の骨組部材の側面に、上記取付板の複数の貫通孔に上記螺着部材を挿通し螺着することで取り付けられる
また、本発明に係る制振構造は、第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に制振装置が設けられており、この制振装置は、上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを有しており、上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回されたコイルスプリング状の巻回部と、該長尺部材の両端が、該巻回部が内接するように延伸され、該両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなり、上記第1及び第2の固定部材のそれぞれは、上記制振部材の連結部を上記第1又は第2の骨組部材に対して押さえ付ける押さえ付け部と、該押さえ付け部の両側で連続して設けられ、該第1又は第2の骨組部材に取り付けられるために螺着部材が挿通される複数の貫通孔を有する一対の取付板とからなり、上記第1及び第2の固定部材は、上記第1の骨組部材と上記第2の骨組部材とにより形成されるコーナ部近傍で、上記制振部材の連結部が該第1及び第2の骨組部材に沿うように、該第1及び第2の骨組部材の内側面、又は、該第1及び第2の骨組部材の側面に、上記取付板の複数の貫通孔に上記螺着部材を挿通し螺着することで取り付けられる
本発明に係る制振装置は、第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に設けられる制振装置において、上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを備える。そして、上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回されたコイルスプリング状の巻回部と、該長尺部材の両端が、該巻回部内接するように延伸され、該両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなり、上記第1及び第2の固定部材のそれぞれは、上記制振部材の連結部が挿通される円環状部を有し、上記制振部材の連結部を上記第1又は第2の骨組部材に対して押さえ付ける押さえ付け部と、該押さえ付け部の両側で連続して設けられ、該第1又は第2の骨組部材に取り付けられるために螺着部材が挿通される複数の貫通孔を有する一対の取付板とからなり、該押さえ付け部は、上記制振部材の連結部が該円環状部に挿通され該円環状部に形成された貫通孔にネジを螺着することで固定され、上記第1及び第2の固定部材は、上記第1の骨組部材と上記第2の骨組部材とにより形成されるコーナ部近傍で、上記制振部材の連結部が該第1及び第2の骨組部材に沿うように、該第1及び第2の骨組部材の内側面、又は、該第1及び第2の骨組部材の側面に、上記取付板の複数の貫通孔に上記螺着部材を挿通し螺着することで取り付けられる。
また、本発明に係る制振構造は、第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に制振装置が設けられており、この制振装置は、上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを有しており、上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回されたコイルスプリング状の巻回部と、該長尺部材の両端が、該巻回部内接するように延伸され、該両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなり、上記第1及び第2の固定部材のそれぞれは、上記制振部材の連結部が挿通される円環状部を有し、上記制振部材の連結部を上記第1又は第2の骨組部材に対して押さえ付ける押さえ付け部と、該押さえ付け部の両側で連続して設けられ、該第1又は第2の骨組部材に取り付けられるために螺着部材が挿通される複数の貫通孔を有する一対の取付板とからなり、該押さえ付け部は、上記制振部材の連結部が該円環状部に挿通され該円環状部に形成された貫通孔にネジを螺着することで固定され、上記第1及び第2の固定部材は、上記第1の骨組部材と上記第2の骨組部材とにより形成されるコーナ部近傍で、上記制振部材の連結部が該第1及び第2の骨組部材に沿うように、該第1及び第2の骨組部材の内側面、又は、該第1及び第2の骨組部材の側面に、上記取付板の複数の貫通孔に上記螺着部材を挿通し螺着することで取り付けられる。
なお、制振装置6の第1及び第2の固定部材11、12は、上述のような構成に限らず、図4に示すような固定部材20を用いるようにしてもよい。固定部材20は、柱2や梁3の内側面と接し、複数のネジ14を介して柱2や梁3に取り付けられる取付板21と、取付板21の略中央に設けられ、制振部材13の連結部13bまたは連結部13cが挿通される挿通部材22とから構成されている。固定部材20の取付板21は、鋼板等の略矩形の板状部材からなり、両長辺に沿ってネジ14が挿通される複数の貫通孔21aが設けられている。取付板21の略中央に設けられる挿通部材22は、上述した押さえ付け部11c、12cに対応するものであり、取付板21と同様の材料から形成され、制振部材13が挿通される円環部22aを有する。この円環部22aは、周面に貫通孔22bが設けられ、この貫通孔22bにネジ23を螺着することにより、制振部材13を固定する。なお、固定部材20の挿通部材22は、取付板21に対し、溶接等により接合されている。

Claims (3)

  1. 第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に設けられる制振装置において、
    上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、
    上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、
    上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを備え、
    上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回された巻回部と、該長尺部材の両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなることを特徴とする制振装置。
  2. 上記制振部材は、上記連結部において上記第1及び第2の固定部材と回動可能に連結されることを特徴とする請求項1記載の制振装置。
  3. 第1の骨組部材と、該第1の骨組部材と接合された第2の骨組部材とからなる建築物の骨組部材に制振装置が設けられており、
    この制振装置は、
    上記第1の骨組部材に取り付けられる第1の固定部材と、
    上記第2の骨組部材に取り付けられる第2の固定部材と、
    上記第1の固定部材及び上記第2の固定部材と連結され、該第1の固定部材と該第2の固定部材にかかる外力による振動を制振する制振部材とを有しており、
    上記制振部材は、弾性力を有する長尺部材が少なくとも1回転巻回された巻回部と、該長尺部材の両端において上記第1及び第2の固定部材と連結される連結部とからなることを特徴とする制振構造。
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