JP2008069552A - 木造建築物の耐震構造 - Google Patents

木造建築物の耐震構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008069552A
JP2008069552A JP2006248968A JP2006248968A JP2008069552A JP 2008069552 A JP2008069552 A JP 2008069552A JP 2006248968 A JP2006248968 A JP 2006248968A JP 2006248968 A JP2006248968 A JP 2006248968A JP 2008069552 A JP2008069552 A JP 2008069552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
horizontal
earthquake
internal space
deformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006248968A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4389030B2 (ja
Inventor
Koji Yamada
耕司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Institute of National Colleges of Technologies Japan
Original Assignee
Institute of National Colleges of Technologies Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Institute of National Colleges of Technologies Japan filed Critical Institute of National Colleges of Technologies Japan
Priority to JP2006248968A priority Critical patent/JP4389030B2/ja
Publication of JP2008069552A publication Critical patent/JP2008069552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4389030B2 publication Critical patent/JP4389030B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】十分な強度と好適な復元力特性を備え、かつ設置も容易な木造建築物の耐震構造を提供する。
【解決手段】 壁空間Sw内に、柱2,3の内側に沿って金属製縦フレーム41,42を配設するとともに、土台1と梁4の内側に沿って金属製横フレーム51,52を配設し、これら縦フレーム41,42と横フレーム51,52の両端を互いに回動可能に連結して、壁空間Swの変形に応じて同様に変形する内部空間Siを形成し、内部空間Si内に当該空間の変形に応じて作動する耐震装置7を設ける。耐震装置7は、内部空間Siの変形に応じて応じて作動する摩擦ダンパ71,72を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は木造建築物の耐震構造に関し、特に、柱と横架材で囲まれた内部空間内に簡易に設置できて理想的な復元力特性を得ることができる耐震構造に関する。
従来、柱と横架材で囲まれた内部空間に設置される耐震構造としては木製の筋交い板が一般的であり、この場合、筋交い板の両端は、柱と梁あるいは土台とのコーナ部に木ネジで固定された筋交いプレートに結合されている。
なお、特許文献1には、軸組の柱に沿った縦方向と横架材に沿った横方向とにそれぞれ補強用鋼棒を建て込み、これら各鋼棒を緊張して軸組縦方向周辺と床等の水平面周辺とをそれぞれ拘束するようにした木造建築物の耐震構造が示されている。
特開2001−317125
しかし、上記従来の筋交い構造では、全体強度が筋交いプレートの取付強度によって決定されるため、引張力によって筋交いプレートが剥がれる等により、十分な強度を確保することが困難であるという問題があるとともに、理想的な復元力特性である完全弾塑性型を得ることは原理的に不可能であるという問題もあった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、十分な強度と好適な復元力特性を備え、かつ設置も容易な木造建築物の耐震構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、柱(2,3)と横架材(1,4)で囲まれた四角形の壁空間(Sw)を形成した木造建築物の耐震構造であって、壁空間(Sw)内に、柱(2,3)の内側に沿って金属製縦フレーム(41,42)を配設するとともに、横架材(1,4)の内側に沿って金属製横フレーム(51,52)を配設し、これら縦フレーム(41,42)と横フレーム(51,52)の両端を互いに回動可能に連結して、壁空間(Sw)の変形に応じて同様に変形する当該壁空間(Sw)と相似形の、縦フレーム(41,42)と横フレーム(51,52)で囲まれた内部空間(Si)を形成し、内部空間(Si)内に当該空間の変形に応じて作動する耐震装置(7,8)を設ける。この場合、上記耐震装置(7,8)は、内部空間(Si)の変形に応じて応じて作動するダンパ(71,72,81,82)ないしバネの少なくとも一方を備えるものとすることができる。
本発明において、地震動が作用すると四角形の壁空間が平行四辺形へ変形し、このとき同様に、四角形の内部空間も平行四辺形に変形する。これに伴い耐震装置が作動して好適な復元力特性を発揮し、木造家屋の倒壊が未然に防止される。特に履歴ダンパや摩擦ダンパを備えると、容易に完全弾塑性型の復元力特性を得ることができるから、木造家屋の耐震性が格段に向上する。加えて、本発明の耐震構造は、耐震装置を内部空間に備えて四角形に成形された横フレームと縦フレームとを、柱と横架材で形成された壁空間内に挿置することで簡易に木造家屋に組み込むことができる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の木造建築物の耐震構造は、十分な強度と好適な復元力特性を備え、かつ設置も容易なものである。
(第1実施形態)
図1において、横架材としての土台1上の左右位置に公知の軸組み工法で左右の柱2,3が立設され、これら柱2,3上に横架材としての梁4が結合載置されて、柱2,3と上下の土台1および梁4に囲まれた四角形の壁空間Swが形成されている。
壁空間Sw内にはそれぞれ左右の柱2,3の内側に沿って金属製の縦フレーム41,42が配設されるとともに、土台1と梁4の内側にはこれらに沿ってそれぞれ金属製の横フレーム51,52が配設されている。これら縦フレーム41,42と横フレーム51,52はL型アングル材で構成されて、当該アングル材の一方の側壁が適宜箇所で木ネジ61によって柱2,3や梁4、あるいは土台1に固定されている。縦フレーム41,42と横フレーム51,52は両端部で上記一方の側壁が切り欠かれており、当該両端部で互いに他方の側壁を重ねて(図2)これらを貫通するボルト62によって互いに回動可能に結合されている。
このような縦フレーム41,42と横フレーム51,52に囲まれて、上記壁空間Swと相似形の、四角形の内部空間Siが形成されており、内部空間Si内には耐震装置7が設けられている。本実施形態では耐震装置7は一対の摩擦ダンパ71,72を備えている。各摩擦ダンパ71,72は一端から突出する金属製連結棒73がその先端平板部で柱2,3と土台1を結合するボルト62に相対回動可能に結合されている。また、摩擦ダンパ71,72の他端から延出する操作棒74,75は、筋交いのように途中で交差しつつ柱2,3と梁4を結合するボルト62に至って、その先端平板部が、縦フレーム41,42と横フレーム51,52との間でボルト62に相対回動可能に結合されている(図2)。
このような耐震構造において、地震動が作用すると図3に示すように、左右の柱2,3が梁4の略水平姿勢を保ちつつ起立姿勢から同方向へ傾斜し、これに伴って四角形の壁空間Swが平行四辺形へ変形する。このとき、縦フレーム41,42も上側横フレーム52の水平姿勢を保ちつつ同様に起立姿勢から同方向へ傾斜して、四角形の内部空間Siが平行四辺形に変形する。これにより、摩擦ダンパ72の操作棒74は引き出され、一方、摩擦ダンパ71の操作棒75は押し込まれて、摩擦ダンパ71,72が振動減衰力を生じる。柱2,3が逆方向へ傾斜した場合には、摩擦ダンパ72の操作棒74が押し込まれ、摩擦ダンパ71の操作棒75が引き出されて、同様に摩擦ダンパ71,72が振動減衰力を生じる。これにより、柱2,3や梁4、縦横フレーム41,42,51,52が発揮する弾性力と併せて、完全弾塑性型の復元力特性を得ることができ、木造家屋の耐震性が格段に向上する。
本実施形態においては、耐震装置7を内部空間Siに備え四角形に成形された横フレーム51,52と縦フレーム41,42とを、柱2,3と土台1、梁4で形成された壁空間Sw内に挿置することで耐震構造を簡易に木造家屋に組み込むことができ、加えて、上述した好適な復元力特性も実現することができる。また、全体を金属製とし、これをボルトで結合することによって十分な強度を確保することができる。なお、上記摩擦ダンパに代えて、履歴ダンパもしくはバネと粘性ダンパの組み合わせを使用すれば、好適な復元力特性をより容易に得ることができる。なお、耐震装置をバネのみで構成することも可能である。
(第2実施形態)
縦フレーム41,42と横フレーム51,52で囲まれた内部空間Siに設ける耐震装置8を図4に示すようなものとしても良い。すなわち、図4において、内部空間Siの4つのコーナ部に摩擦ダンパ81,82が配設されて、その一端から突出する金属製連結棒83が縦フレーム41,42あるいは横フレーム51に相対回動可能に結合されるとともに、摩擦ダンパ81,82の他端から延出する操作棒84が縦フレーム41,42あるいは横フレーム52に相対回動可能に結合されている。
このような耐震構造において、地震動が作用すると既述のように縦フレーム41,42が上側横フレーム52の水平姿勢を保ちつつ起立姿勢から同方向へ傾斜して、四角形の内部空間Siが平行四辺形に変形する。これに伴い、互いに対向位置にある一対の摩擦ダンパ82の操作棒84が引き出され、一方、互いに対向位置にある他の一対の摩擦ダンパ81の操作棒84は押し込まれ、あるいはこれとは逆の作動により、摩擦ダンパ81,82が振動減衰力を生じる。これにより、第1実施形態と同様に、完全弾塑性型の復元力特性を得ることができ、木造家屋の耐震性が格段に向上する。なお、本実施形態においても、上記各摩擦ダンパに代えて、バネと粘性ダンパの組み合わせや履歴ダンパを使用することができる。
(その他の実施形態)
耐震装置は、内部空間の変形に応じて作動するものであれば、上記各実施形態に示した構造のものに限らるものではない。
本発明の第1実施形態における、耐震構造を備えた軸組み構造の概略正面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 変形した軸組み構造の概略正面図である。 本発明の第2実施形態における、耐震構造を備えた軸組み構造の概略正面図である。
符号の説明
1…土台(横架材)、2,3…柱、4…梁(横架材)、41,42…縦フレーム、51,52…横フレーム、7…耐震装置、71,72…摩擦ダンパ、8…耐震装置、81,82…摩擦ダンパ、Si…内部空間、Sw…壁空間。

Claims (2)

  1. 柱と横架材で囲まれた四角形の壁空間を形成した木造建築物の耐震構造であって、前記壁空間内に、前記柱の内側に沿って金属製縦フレームを配設するとともに、前記横架材の内側に沿って金属製横フレームを配設し、これら縦フレームと横フレームの両端を互いに回動可能に連結して、前記壁空間の変形に応じて同様に変形する当該壁空間と相似形の、前記縦フレームと横フレームで囲まれた内部空間を形成し、前記内部空間内に当該空間の変形に応じて作動する耐震装置を設けた木造建築物の耐震構造。
  2. 前記耐震装置は、前記内部空間の変形に応じて応じて作動するダンパないしバネの少なくとも一方を備える請求項1に記載の木造建築物の耐震構造。
JP2006248968A 2006-09-14 2006-09-14 木造建築物の耐震構造 Active JP4389030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248968A JP4389030B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 木造建築物の耐震構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248968A JP4389030B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 木造建築物の耐震構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008069552A true JP2008069552A (ja) 2008-03-27
JP4389030B2 JP4389030B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=39291376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006248968A Active JP4389030B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 木造建築物の耐震構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4389030B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103953122A (zh) * 2014-05-13 2014-07-30 沈阳建筑大学 一种可变刚度的耗能钢结构梁柱节点
WO2015100509A1 (es) * 2013-12-31 2015-07-09 Pontificia Universidad Catolica De Chile Sistema, combinado de amplificación de deformaciones y disipación de energía en estructuras de edificaciones
CN111636466A (zh) * 2020-05-29 2020-09-08 叶长青 木抗震建筑

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015100509A1 (es) * 2013-12-31 2015-07-09 Pontificia Universidad Catolica De Chile Sistema, combinado de amplificación de deformaciones y disipación de energía en estructuras de edificaciones
CN103953122A (zh) * 2014-05-13 2014-07-30 沈阳建筑大学 一种可变刚度的耗能钢结构梁柱节点
CN103953122B (zh) * 2014-05-13 2016-04-20 沈阳建筑大学 一种可变刚度的耗能钢结构梁柱节点
CN111636466A (zh) * 2020-05-29 2020-09-08 叶长青 木抗震建筑

Also Published As

Publication number Publication date
JP4389030B2 (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4389030B2 (ja) 木造建築物の耐震構造
JP2007138606A (ja) 制振装置
JP2007146579A (ja) 既設木造建築物の補強構造
JP3161175U (ja) 木造構造物の耐震補強構造
JP6636747B2 (ja) 建物の制振構造
JP2009197432A (ja) 耐震ブレース取付具及び耐震ブレースの取付構造
JP5032232B2 (ja) 建築物
JP4274082B2 (ja) 建物の耐震補強装置
JP3209800U7 (ja)
JP2011137311A (ja) 木造建築物の補強金具及び木造建築物の補強方法
JP4938444B2 (ja) 建物の耐震補強具と建物
JP5946165B2 (ja) 耐震補強構造
JP4895672B2 (ja) 建物の制振構造および制振装置の設置方法
JP4279846B2 (ja) 木造軸組建築物の補強構造
JP2015221976A (ja) 建物用の制振装置
JP4791249B2 (ja) 既存住宅の真壁補強方法と補強構造
JP5166217B2 (ja) 耐震構法、耐震構造体および耐震家屋
JP2012229531A (ja) 建築物の柱脚部、及び建築物の柱脚部の固定方法
JP2009036003A (ja) 制震効果を強化した木造住宅用構造パネルキット
JP3215235U (ja) 制振パネル
JP3196272U (ja) 耐震強化金物
JP2009185531A (ja) 制震建物
JP2007077601A (ja) 制振パネルの設置構造
JP2014214500A (ja) 補強具および建築物
JP2007239391A (ja) 建物の耐震補強方法および耐震補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150