JP2007046295A - 残存型枠における表面化粧方法及びそれに使用する化粧ブロック - Google Patents

残存型枠における表面化粧方法及びそれに使用する化粧ブロック Download PDF

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Abstract


【課題】コンクリート製で多数の貫通穴を穿設した残存型枠が、構造物の表面に使用でき、且つ、種々の化粧を施した他の化粧ブロックが容易に取付けられ、残存型枠の化粧化が簡単にできると共に種々の化粧パターンの自由度も可能となる残存型枠における表面化粧方法及びそれに使用する化粧ブロックを提供することを目的とする。
【解決手段】多数の貫通穴(1a)を穿設したコンクリート製の残存型枠(1)を枠組し、次いで、その枠組した残存型枠(1)の表面に多数の化粧ブロック(2)を、少なくとも、前記貫通穴(1a)に挿通させたネジ部材(3)で順次取付ける。化粧ブロック(2)は、表面に化粧を施した化粧ブロック本体(2a)と、少なくとも、該化粧ブロック本体(2a)の裏面に固着した複数の雌ネジ(3a)とから成す。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート製の擁壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、そのものが型枠として使用され、コンクリート打設後にコンクリートの表面に残存する残存型枠であって、その残存型枠が多数の貫通穴を穿設した表面に化粧を施していないものに対し、その表面化粧方法及びそれに使用する化粧ブロックに関する。
従来、コンクリート製の擁壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、施工の容易さ、表面仕上りの美しさ、環境との調和などから、コンクリート打設用の型枠として使用し、コンクリートが固化後にその表面に残存する残存型枠が使用されている。
この残存型枠としては、表面に石風、木風等の化粧を施したもの、あるいは化粧をせずに多数の貫通穴を穿設したもの等のタイプがあり、表面に化粧を施した残存型枠においては、主として構造物の人目に付く側に用いられ、他方、多数の貫通穴を穿設したものは、化粧を施していないため構造物の人目に付かない裏面側に主として使用される。この貫通穴を穿設した残存型枠としては、特開平10−306461号,特開平10−292399号等で開示されている。
特開平10−306461号公報 特開平10−292399号公報
しかしながら、上記した化粧仕上を施した各残存型枠においては、コンクリート製の残存型枠本体の表面に施した化粧が一定のパターンであり、施工する種々構造物の表面意匠の要求に応じるためには、常時種々の化粧パターンの残存型枠を用意しなければならず、そのための製造費や、在庫量が増大し、施工コストが高くなるという問題点があった。つまり、本来、化粧部分を除くコンクリート製の残存型枠本体は共通であっても、化粧部分の意匠が変わる毎に残存型枠本体も合せて製造しなければならず、それらを在庫として大量に用意しなければならなくなるという問題点があった。
また、上記の化粧を施した残存型枠においては、工事現場で残存型枠自体の意匠を変更することはできず、搬入した残存型枠の意匠に限られ、工事現場での意匠変更の自由度がないという問題点を有していた。
本発明は、コンクリート製で多数の貫通穴を穿設した残存型枠が、構造物の表面に使用でき、且つ、種々の化粧を施した他の化粧ブロックが容易に取付けられ、残存型枠の化粧化が簡単にできると共に種々の化粧パターンの自由度も可能となる残存型枠における表面化粧方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、工事現場で残存型枠に簡単に取付けられ、且つ表面に施す化粧パターンと全体サイズ及び形状並びに配列の自由化を可能とする化粧ブロックを提供することにある。
上記問題点を解決するために本発明は、多数の貫通穴(1a)を穿設したコンクリート製の残存型枠(1)を枠組し、次いで、その枠組した残存型枠(1)の表面に多数の化粧ブロック(2)を、少なくとも、前記貫通穴(1a)に挿通させたネジ部材(3)で順次取付けたことを特徴とする。
また、化粧ブロック(2)の裏面に固着した複数の雌ネジ(3a)と、該雌ネジ(3a)と螺合するネジ棒(3b)と、該ネジ棒(3b)と螺合するナット(3c)とから成る前記ネジ部材(3)を使用し、先ず、前記雌ネジ(3a)に前記ネジ棒(3b)を螺合させ、そのネジ棒(3b)を枠組した前記残存型枠(1)の前記貫通穴(1a)に挿通し、その挿通した前記ネジ棒(3b)に前記ナット(3c)を螺合して取付けるのが好ましい。
枠組した前記残存型枠(1)の表面側から、その表面側に突起する複数のスペーサー(12)を前記貫通穴(1a)に取付け、次いで前記残存型枠(1)に前記化粧ブロック(2)を隙間(イ)を設けて取付けるのが好ましい。
前記貫通穴(1a)が大きく座ぐられた側の前記残存型枠(1)の表面に、前記化粧ブロック(2)を取付けるのが好ましい。
また、前記残存型枠(1)の裏面側に設置した座金部材(4)を介して前記ネジ部材(3)で固着させるのが好ましい。
また、本発明の取付方法に使用する化粧ブロック(2)は、表面に化粧を施した化粧ブロック本体(2a)と、少なくとも、該化粧ブロック本体(2a)の裏面に固着した複数の雌ネジ(3a)とから成り、該雌ネジ(3a)の間隔を前記残存型枠(1)の貫通穴(1a)の間隔と同一にするのが好ましい。尚、前記化粧ブロック本体(2a)の裏面は、平面を基本とするが、凹凸や多数の溝穴を設けてもよい。
また、前記化粧ブロック本体(2a)内に金属部材(5)を埋設し、該金属部材(5)と前記雌ネジ(3a)とを固着させるのが好ましい。
本発明に使用する残存型枠(1)は、化粧仕上を施していないコンクリート製のパネルであり、且つ多数の貫通穴(1a)を等ピッチで穿設したものを原則とするも、貫通穴(1a)の形状及び間隔は限定されない。つまり、貫通穴(1a)の断面形状についても、一方側に大きな座ぐり穴(1b)を形成したものを使用するのが好ましいが、これについてもこの形状に限定されない。
また、化粧ブロック(2)は、化粧ブロック本体(2a)内に金属部材(5)を埋設し、該金属部材(5)と前記雌ネジ(3a)の一端とを固着させ、雌ネジ(3a)の他端を化粧ブロック本体(2a)の裏面と略面一にするのが好ましい。
化粧ブロック本体(2a)の表面には、主として天然石風の化粧を施しているが、この化粧としては、天然の石や砂を化粧ブロック本体(2a)の表面に固着させたり、あるいは塗料でもって天然石風あるいは木調風、又は他の意匠に着色させてもよい。
化粧ブロック本体(2a)の材質としては、主としてコンクリート製が用いられるが、ゴム系,樹脂系等でもよい。
本発明は、多数の貫通穴(1a)を穿設したコンクリート製の残存型枠(1)を枠組した後に、その表面に多数の化粧ブロック(2)をネジ部材(3)で固着させる方法であるから、化粧を施していない残存型枠(1)の表面に種々の意匠でもって任意に化粧することができる。つまり多数の貫通穴(1a)を穿設した残存型枠(1)は、通常構造物の人目に付かない裏側に使用されるため、その表面には化粧を施していないが、この化粧のない残存型枠(1)に対して、本発明では後から自由に化粧仕上を施した残存型枠(1)にできるため、表用残存型枠(1)として構造物の人目に付く表側にも使用することが可能となる。このことは、初めから表用残存型枠(1)として高価な意匠の異なる化粧仕上を施した残存型枠を多種類用意する必要がなく、施工において主要な残存型枠(1)は化粧を施していない安価な多数の貫通穴(1a)を穿設した残存型枠(1)を用意すればよく、残存型枠(1)の化粧化に必要となる比較的高価な化粧ブロック(2)は、その物だけを異なる意匠毎に別々に用意すればよく、これにより、化粧の施していない残存型枠(1)はどの構造物及び箇所にも使用でき、使用における共通化をもたらすと共に、製造コストの低下、在庫管理の容易さ等の効果を有する。
また、本発明では、残存型枠(1)に化粧ブロック(2)を固着するのに、貫通穴(1a)を穿設した残存型枠(1)を対象とする点に特徴を有し、残存型枠(1)に穿設された貫通穴(1a)を利用し、そこにネジ部材(3)のネジ棒(3b)が挿通できるため、残存型枠(1)にネジ棒(3b)を挿通させるバカ穴を穿設する必要がなく、化粧ブロック(2)は残存型枠(1)にネジ部材(3)でもって容易に固着できる。
また、多数の貫通穴(1a)を穿設した残存型枠(1)に化粧ブロック(2)をネジ部材(3)で固着した状態においては、ネジ部材(3)が挿通されない多数の貫通穴(1a)から、打設コンクリートが化粧ブロック(2)の裏側に流入し、残存型枠(1)と化粧ブロック(2)間に充填し、それが固化することにより残存型枠(1)と化粧ブロック(2)とを固着する役目を成す。従って、本発明では、残存型枠(1)と化粧ブロック(2)との固着が、前記ネジ部材(3)と打設コンクリートとの両者で強固に固着されるのである。
特に請求項3では、スペーサー(12)により、前記残存型枠(1)と化粧ブロック(2)間に隙間(イ)を設けて取付けているため、その隙間(イ)に打設コンクリートが充填し、残存型枠(1)と化粧ブロック(2)との結合性をより高める。
また、本発明では、残存型枠(1)が貫通穴(1a)の大きな座ぐりを穿設した側を表側にして枠組することにより、枠組の支持棒(11)と連結する支持ボルト(7)の頭部が座ぐり穴(1b)内に埋設し、残存型枠(1)の表面に突出しないため、化粧ブロック(2)を取付ける際に邪魔にならず、更に、打設コンクリートが貫通穴(1a)から座ぐり穴(1b)内に多量に充填し、それにより残存型枠(1)と化粧ブロック(2)とを多量の生コンクリートで強固に結合する役目を成す。
また、本発明の化粧ブロック(2)は、少なくとも、その裏面に残存型枠(1)の貫通穴(1a)の間隔と同一にして固着させた複数の雌ネジ(3a)を有するため、ネジ部材(3)により残存型枠(1)の貫通穴(1a)を利用して簡単に取付けられ、且つ化粧ブロック(2)は表面の意匠及び全体サイズを自由に製作でき、残存型枠(1)に取付け化粧化するに当り、その意匠の自由度が極めて容易となる効果を有する。
以下、本発明の実施形態につき、図を基に説明する。図1は本発明の化粧方法を示す説明図、図2は本発明の他の化粧方法を示す説明図、図3は本発明の化粧ブロックの断面図、図4は本発明の化粧ブロックの平面図、図5は本発明の要部拡大図、図6は本発明の化粧ブロックを取付けた状態を示す説明図である。
図1の(a)に示すように、先ず、基礎コンクリート(9)上に残存型枠(1)を段積させる。この残存型枠(1)は一定厚さと面積を有した表面が化粧仕上を施していないコンクリート素地のままのコンクリート系パネルであり、このパネルには多数の貫通穴(1a)を一定間隔で穿設している。また、この貫通穴(1a)は、その形状が一方側を大きくテーパー状に座ぐり、その座ぐり穴(1b)から他方側に小径の穴を貫通させている。従って、この貫通穴(1a)の断面形状は、全体としてテーパー状の段付貫通穴に形成したものを使用するのが好ましい。そして、残存型枠(1)を段積する際には、通常は座ぐり穴(1b)側を内側に向けて枠組されるが、貫通穴(1a)が大きく座ぐられた座ぐり穴(1b)側を外側に向けて段積してもよい。この残存型枠(1)については、本発明者が提案した特開平10−306461号で説明した通りであるので、これ以上の説明は省略する。
図1(a)では座ぐり穴(1b)側を内側、つまりコンクリートを打設する側に向けた残存型枠(1)を2段積した枠組状態を示している。この枠組においては、上下の残存型枠(1)が接続金具(6)で挟持して上下を接続し、しかも残存型枠(1)に貫通穴(1a)を利用して支持ボルト(7)と支持ナット(8)を椀状の座金部材(4)を介して取付け、基礎コンクリート(9)に固着した鉄筋杭(10)と残存型枠(1)の支持ボルト(7)と間を支持棒(11)で支持することにより、枠組した残存型枠(1)を裏面側で支持させている。
残存型枠(1)の枠組が完了した後、図1(b)に示すように化粧ブロック(2)を残存型枠(1)の表面に取付けるが、先ず、この取付ける化粧ブロック(2)について説明する。
通常、化粧ブロック(2)は、表面に化粧を施した化粧ブロック本体(2a)と、少なくとも、化粧ブロック本体(2a)の裏面に固着した複数の雌ネジ(3a)とから成る。そして図3,4に示すように、化粧ブロック本体(2a)はコンクリート製が好ましく、鉄製のコンクリート型枠内に生コンクリートを流し込んで四角状のパネルに形成したものであるが、外形としては四角状に限らず三角形、多角形等の変形したものでもよい。また、化粧ブロック本体(2a)の内部に金属部材(5)を埋設するのが好ましい。しかも、人目に付く側の表面側には、天然石風、あるいは他のデザインされた意匠を施している。他方、裏面側には、図3に示す如く、内部に埋設した金属部材(5)と一端を固着し、他端が化粧ブロック本体(2a)の裏面と略面一にした複数の雌ネジ(3a)を、前記残存型枠(1)の貫通穴(1a)の間隔と同一間隔にして固着させるのがよい。
前記金属部材(5)は、鉄板、金網等であり、また雌ネジ(3a)はステンレス製のものが好ましく、且つ雌ネジ(3a)の数は化粧ブロック(2)の大きさにより適宜決定される。この金属部材(5)は、雌ネジ(3a)の間隔を正確に保持すると共に雌ネジ(3a)を化粧ブロック本体(2a)に強固に固着し、且つ化粧ブロック(2)の補強材としての役目を成す。
次に化粧ブロック(2)の取付け方法について説明する。この上記化粧ブロック(2)の取付けは、図1(b)の如く、残存型枠(1)の表面側から、その表面側に少なくとも支持ボルト(7)の頭部よりも長く突起する複数のスペーサー(12)を貫通穴(1a)に挿入する。このスペーサー(12)は略画鋲状の鉄製あるいはプラスチック製のものであり、残存型枠(1)と化粧ブロック(2)との隙間(イ)を確保する役目を成す。このスペーサー(12)を用いることにより、残存型枠(1)の表面側に突出する接続金具(6)や支持ボルト(7)が邪魔にならずに化粧ブロック(2)を残存型枠(1)に略平行に取付けられると共に、両者間に少なくとも支持ボルト(7)の頭の高さよりも広い隙間(イ)を設け、その隙間(イ)に打設コンクリートが流入し、その打設コンクリートが両者を強固に固着させる役目を成す。
次いで、予め雌ネジ(3a)にネジ棒(3b)を螺合しておき、この螺合したネジ棒(3b)を既に枠組された残存型枠(1)の貫通穴(1a)に挿通し、残存型枠(1)の裏側に貫通したネジ棒(3b)にナット(3c)を、あるいは椀状の座金部材(4)を介してナット(3c)を螺合して多数の化粧ブロック(2)を残存型枠(1)に順次固着させる。
また、図2(a)では残存型枠(1)が座ぐり穴(1b)側を表面、つまり打設コンクリートと固着しない側に向けて枠組した状態を示している。この場合には、支持ボルト(7)の頭が、座ぐり穴(1b)内に入り込み、残存型枠(1)の表面側から突出しないため、化粧ブロック(2)を取付ける際に邪魔にならず、残存型枠(1)と化粧ブロック(2)間に前記したような隙間(イ)を設ける必要が余りなく、従ってスペーサー(12)の取付けが不要となる。そして、図2(b)に示すように化粧ブロック(2)の取付けは図1のものと同様にネジ部材(3)のみを、あるいは座金部材(4)を介してネジ部材(3)で締付けられる。尚、図2の場合でも、スペーサー(12)を残存型枠(1)に取付け、残存型枠(1)に化粧ブロック(2)を取付けてもよい。
この化粧ブロック(2)は、図6のように残存型枠(1)の表面に多数枚が固着されるが、その配列は自由である。例えば、いも積み、千鳥積み、モザイク状等である。従って、残存型枠(1)を化粧ブロック(2)に取付けるに当り、工事現場で自由なデザインの取付けができ、通常構造物の裏面用として使用される残存型枠(1)が化粧を施した表用残存型枠(1)として使用可能となる。
そして、残存型枠(1)に化粧ブロック(2)を取付けた後、枠組した残存型枠(1)内に生コンクリートが打設される。この際に、残存型枠(1)の貫通穴(1a)、つまりネジ棒(3b)が挿入されていない貫通穴(1a)から生コンクリートが流入し、貫通穴(1a)及び座ぐり穴(1b)に流入するため、その流入した生コンクリートにより、残存型枠(1)と化粧ブロック(2)とが強固に固着されると共に、全体が一体化し強度が高まる。
化粧ブロック本体(2a)の材質としては、コンクリート製の他に、ゴム製、プラスチック製でもよい。また埋設した金属部材(5)は化粧ブロック(2)を成形する際に雌ネジ(3a)の間隔を保持する役目と、化粧ブロック(2)の全体強度を高める役目を成す。この金属部材(5)は鉄製でもよいが、ステンレス製が防錆の面で好ましい。
また、座金部材(4)は、図5に示すように、全体が椀状で外径を座ぐり穴(1b)より大きくし、円周上に複数の窓穴(4a)を穿設させたものであり、この座金部材(4)を使用するのは、図1の如く残存型枠(1)の裏面側に大きな座ぐり穴(1b)を形成したものを使用する場合に、ナット(3c)がこの座ぐり穴(1b)に入り込み、ナット(3c)を回しての締付けに手間を要するため、座ぐり穴(1b)を跨ぐ座金部材(4)を介してナット(3c)を締付けることにより、ナット(3c)が回し易く、作業性を高める。他方、図2の如く残存型枠(1)の座ぐり穴(1b)が外側に向けた場合に、単にネジ棒(3b)にナット(3c)を螺合して締付けると、残存型枠(1)の座ぐり穴(1b)を設けた貫通穴(1a)の場合に、その貫通穴(1a)の部分の肉厚が薄くて弱いため、ナット(3c)を締付けることにより、破損する恐れがある。それを逃げるために椀状の座金部材(4)を介してナット(3c)で締付けることにより、椀状の座金部材(4)が肉薄部を跨いで残存型枠(1)の厚みのある部分に締付け力を分散し、強固に締付けできる。更に、座金部材(4)の窓穴(4a)からは、内部に打設コンクリートが流入され、座金部材(4)内に充填され、座金部材(4)の強度も増すと共に防錆効果を成す。
本発明は、コンクリート製の擁壁,砂防ダム,橋脚等の土木構造物及び建築構造物等に利用できる。
本発明の化粧方法を示す説明図である。 本発明の他の化粧方法を示す説明図である。 本発明の化粧ブロックの断面図である。 本発明の化粧ブロックの平面図である。 本発明の要部拡大図である。 本発明の化粧ブロックを取付けた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 残存型枠
1a 貫通穴
2 化粧ブロック
2a 化粧ブロック本体
3 ネジ部材
3a 雌ネジ
3b ネジ棒
3c ナット
4 座金部材
5 金属部材
12 スペーサー
イ 隙間

Claims (7)

  1. 多数の貫通穴(1a)を穿設したコンクリート製の残存型枠(1)を枠組し、次いで、その枠組した残存型枠(1)に多数の化粧ブロック(2)を、少なくとも、前記貫通穴(1a)に挿通させたネジ部材(3)で順次取付けたことを特徴とする残存型枠における表面化粧方法。
  2. 前記化粧ブロック(2)の裏面に固着した複数の雌ネジ(3a)と、該雌ネジ(3a)と螺合するネジ棒(3b)と、該ネジ棒(3b)と螺合するナット(3c)とから成る前記ネジ部材(3)を使用し、先ず、前記雌ネジ(3a)にネジ棒(3b)を螺合させ、そのネジ棒(3b)を枠組した前記残存型枠(1)の前記貫通穴(1a)に挿通し、その挿通した前記ネジ棒(3b)に前記ナット(3c)を螺合して取付けた請求項1記載の残存型枠における表面化粧方法。
  3. 枠組した前記残存型枠(1)の表面側から、その表面側に突起する複数のスペーサー(12)を前記貫通穴(1a)に取付け、次いで前記残存型枠(1)に前記化粧ブロック(2)を隙間(イ)を設けて取付けた請求項1又は2記載の残存型枠における表面化粧方法。
  4. 前記貫通穴(1a)が大きく座ぐられた側の前記残存型枠(1)の表面に前記化粧ブロック(2)を取付けた請求項1又は2記載の残存型枠における表面化粧方法。
  5. 前記残存型枠(1)の裏面側に設置した座金部材(4)を介して前記ネジ部材(3)で固着した請求項1、2、3、4記載の残存型枠における表面化粧方法。
  6. 表面に化粧を施した化粧ブロック本体(2a)と、少なくとも、前記化粧ブロック本体(2a)の裏面に固着させた複数の雌ネジ(3a)とから成り、且つ該雌ネジ(3a)の間隔が前記残存型枠(1)の貫通穴(1a)と同一にした化粧ブロック。
  7. 前記化粧ブロック本体(2a)内に金属部材(5)を埋設し、該金属部材(5)と前記雌ネジ(3a)とを固着させた請求項6記載の化粧ブロック。
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JP2016029253A (ja) * 2014-07-15 2016-03-03 克治 加藤 壁体および壁構造物ならびにその構築方法

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