JP2002355809A - Pc板及びその製造方法 - Google Patents

Pc板及びその製造方法

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JP2002355809A
JP2002355809A JP2001163705A JP2001163705A JP2002355809A JP 2002355809 A JP2002355809 A JP 2002355809A JP 2001163705 A JP2001163705 A JP 2001163705A JP 2001163705 A JP2001163705 A JP 2001163705A JP 2002355809 A JP2002355809 A JP 2002355809A
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concrete
board
manufacturing
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cone
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JP2001163705A
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English (en)
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Kazuo Ito
一男 伊藤
Kazumi Wakayama
和美 若山
Takeaki Itakura
威明 板倉
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工に手間がかからず表面にじゃんかや巣等
が発生していないコンクリート打ち放し仕上げ調のPC
板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 基台A上に型枠3を設置し、型枠3内で
基台A上の所定の位置に目地型材である棒状部材41〜
44とプラスチックコーン型材5とを取り付け、型枠3
内に所要の配筋を行ってから型枠3内にコンクリートを
打設し、コンクリートが所定の強度に達した後、コンク
リートを型枠3から脱型する。これにより、表面に化粧
目地とモルタル充填処理の必要のないプラスチックコー
ン穴を備えたコンクリート打ち放し仕上げ調となってい
るPC板1が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレキャストコン
クリート板(PC板)及びその製造方法に関し、さらに
特定して述べると、表面がコンクリート打ち放し仕上げ
調になっているPC板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄筋コンクリート造の建物の外装
及び内装仕上げの際、デザイン上の要望等により、内外
の壁部などをコンクリート打ち放し仕上げにする場合が
ある。このような場合、従来では、施工現場で配筋して
型枠を組み、この時型枠内に棒状部材を取り付けて化粧
目地が形成されるようにし、その後コンクリートを打設
してコンクリートが所定の強度に達してから脱型し、コ
ンクリート体表面に残っている型枠組立用のプラスチッ
クコーンの跡の窪み内に突出しているセパレータの端部
への錆の発生を防止するため、窪み内に防水モルタル等
を埋め、コンクリート打ち放し仕上げとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来のコンクリート打ち放し仕上げ方法によると、施工
現場においてコンクリート体の構築を行なうため、コン
クリート体にじゃんかや巣などが発生しやすく、コンク
リート打ち放し仕上げの美観を損ねてしまう虞がある。
これを防ぐには施工計画を綿密に行い、細心の注意を払
って施工を行なう必要があり、このため施工に手間がか
かるので工期が長くなり、また工期の長期化に伴いコス
トが上昇してしまうという問題を生じる。
【0004】また、コンクリート体表面に形成されてい
る窪み内を防水モルタルで埋める防錆処理の作業が必要
であるため、施工コストが高くなってしまうという問題
点も有している。
【0005】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができるPC板及びその製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、PC板であって、目地及び又はコ
ーン穴の形状が形成されている打ち放しコンクリート意
匠面を備えたことを特徴とするPC板が提案される。
【0007】本発明によれば、また、表面がコンクリー
ト打ち放し仕上げ調になっているPC板を製造するため
の方法であって、基台上に型枠を設置し、該型枠内で前
記基台上の所定の位置に目地型材及び又はコーン型材を
取り付け、前記型枠内に所要の配筋を行ってから前記型
枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが所定の
強度に達した後、該コンクリートを前記型枠から脱型す
るようにしたことを特徴とするPC板の製造方法が提案
される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の方法により外側表面がコン
クリート打ち放し仕上げ調となるように製造されたPC
板の一例を示す斜視図である。PC板1は、筐体に形成
されたコンクリート本体部2の外側表面2Aに、化粧目
地の如き4本の溝21〜24及びプラスチックコーン等
の跡の如き複数の凹部25が形成されており、これによ
り外側表面2Aがコンクリート打ち放し仕上げ調の外観
を呈するように製造されたものである。
【0010】4本の溝21〜24は、コンクリート本体
2の外側表面2Aを略四等分して4つの小さい四角形領
域を形成しており、複数の凹部25はコンクリート本体
部2の四等分された外側表面2Aにそれぞれ9つずつ、
合計36個形成されている。9つの凹部25は上下左右
に略等間隔に3個ずつ整列して設けられている。
【0011】次に、図2〜図4を参照して図1に示した
PC板1の製造方法の一実施形態について説明する。
【0012】先ず最初に、図2に示されるように、PC
板製造工場内等において、鋼板等から成り略水平状態に
設けられている基台A上に型枠3を設置する。型枠3
は、4枚の細長い鋼板のそれぞれの両側に鋼板から成る
補強材が取り付けられ、補強材を両端に接するように鋼
板の表面にその軸方向に沿ってリブ状の鋼板を取り付け
て成る型枠部材31〜34をそれぞれの両端において略
直角に接合して形成された公知の構成の中空型枠であ
る。型枠部材31の両端部には、後の工程で吊り金具の
端部を挿入するため、吊り金具の端部と略同じ断面形状
で若干大きい寸法の一対の小さい穴35、35、36、
36がそれぞれ形成されている。なお、本実施の形態で
は鋼板により構成されている型枠3が用いられている
が、これに限定されることなく、ベニヤ板等を用いて構
成された型枠を用いることもできる。
【0013】型枠3の設置後、目地型材である4本の棒
状部材41〜44を型枠3の内側であって基台Aの表面
A1上に接着材等を用いて取り付ける。棒状部材41、
43は型枠部材32の軸方向に平行に、棒状部材42、
44は型枠部材31の軸方向に平行にし、4本の棒状部
材41〜44を4方向の放射状に取り付けることにより
表面A1を略四等分して小さい4つの四角形を形成する
ようになっている。次に、基台Aの四等分された表面A
1上に、それぞれ上下左右に3個ずつ整列して9個ず
つ、合計36個のプラスチックコーン型材5を所要の位
置に接着材等を用いて取り付ける。なお、本実施の形態
では、プラスチック製のコーン型材を用いているが、こ
れに代えて、木製のコーン型材、もしくはゴム製のコー
ン型材を用いることができるのは勿論である。
【0014】次に、図3を参照して次の工程を説明す
る。4本の棒状部材41〜44及びプラスチックコーン
型材5の取り付けが終了した後、型枠3の内側に複数本
の鉄筋6を型枠部材31に対向してそれぞれ平行に所定
の間隔をあけて配設し、次に複数本の鉄筋7を型枠部材
32に対向してそれぞれ平行に所定の間隔をあけて配設
する。このときそれぞれの鉄筋6、7を基台Aの表面A
1から所定の距離だけ離すため、複数の鉄筋6のそれぞ
れの両端部及び中央部において、それぞれの鉄筋6と基
台Aの表面A1との間にブロックを挟んで配筋を行な
う。
【0015】配筋作業終了後、型枠3の型枠部材31の
端部に設けてある1対の穴35、35に丸鋼等から成る
U字形の吊り金具8のそれぞれの端部81、81を挿入
し、型枠3内に配筋されているいずれかの鉄筋6の適宜
の位置に溶接して固定する。同様に、型枠部材31の他
の端部に設けてある1対の穴36、36にも、U字形の
吊り金具9のそれぞれの端部91、91を挿入し、鉄筋
6に溶接して固定する。その後、完成したPC板を梁等
に取り付けるための取り付け部材として、2つの鋼板1
0、11をそれぞれ2つの吊り金具8、9の付近であっ
てそれぞれの表面10A、11Aが型枠3から覗く高さ
に脚部材を用いて取り付ける。
【0016】図4を参照して次の工程を説明する。配筋
及び吊り金具8、9の取り付けが終了した後、型枠3内
にコンクリートを打設し、打設面2Bをならす。十分に
養生してコンクリート本体部2のコンクリートが所定の
強度に達した後、型枠3をコンクリート本体部2から取
り外して脱型する。この脱型は、吊り金具8、9に図示
しないクレーンのフック等をかけて吊り上げることによ
り行うことができる。これにより、図1に示したPC板
1が得られる。
【0017】PC板1は以上のようにして製造されるの
で、コンクリート本体部2の外側表面2Aには、棒状部
材41〜44により化粧目地である溝21〜24がそれ
ぞれ形成されると共に、複数のプラスチックコーン型材
5によりその跡である複数の凹部25が形成され、PC
板1の外側表面2Aをコンクリート打ち放し調の外見と
することができる。
【0018】なお、本実施の形態では、4本の棒状部材
41〜44と36個のプラスチックコーン型材5とを用
いてPC板1を製造した例を説明しているが、この数に
限定されることなく、所望の数の棒状部材と所望の数の
プラスチックコーンとを用いてPC板を製造してもよ
い。また、本実施の形態では、PC板1の配筋をシング
ルとしているが、設計上必要であれば、ダブルの配筋を
行なってもよいことは勿論である。
【0019】また、プラスチックコーン型材5によるコ
ーン穴形状及び目地型材である棒状部材41〜44によ
る目地形状が、複数の凹部25及び複数の溝21〜24
として形成され、これにより打ち放しコンクリート意匠
面が外表面上に形成されているPC板1を、建物、門、
塀等の外周部に壁部分として用いることにより、美しい
コンクリート打ち放し仕上げを様々な部位に容易に実現
することができる。打ち放しコンクリート意匠面は、外
表面の一部に設けられていてもよいし、外表面とその他
の適宜の表面とに設けられていてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、基台上に
設置した型枠内であって基台の表面上の所望の位置に目
地型材とプラスチックコーン型材とを取り付け、その後
配筋、コンクリート打設し、コンクリート打ち放し調の
外観を呈することができるコンクリート体をPC板とし
て製造するようにしたので、現場施工の場合のように綿
密な施工計画を立てて細心の注意を払って施工をしなく
ても、コンクリート内にじゃんかや巣を発生させず見た
目のよいコンクリート打ち放し調仕上げ表面を有するコ
ンクリート体を形成することができる。さらに、型枠保
持のためのプラスチックコーンを使用しなくても済むの
で防錆処理のための防水モルタル処理工事が不要とな
り、この分の工数を省略でき、コストの低減を期待でき
る。
【0021】また、外表面等に目地及び又はコーン穴の
形状が形成されている打ち放しコンクリート意匠面を備
えた本発明のPC板を用いれば、建物、門、塀等の外周
部の壁部分を構築する場合に、現場においてコンクリー
ト打設作業なしに美しいコンクリート打ち放し仕上げを
様々な部位に容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外側表面がコンクリート打ち放し仕上げ調意匠
面とされた本発明によるPC板の実施の形態の一例を示
す斜視図。
【図2】図1に示したPC板の製造方法の一実施形態を
説明するための一部工程図。
【図3】図1に示したPC板の製造方法の一実施形態を
説明するための一部工程図。
【図4】図1に示したPC板の製造方法の一実施形態を
説明するための一部工程図。
【符号の説明】 1 PC板 2 コンクリート本体部 2A 外側表面 3 型枠 5 プラスチックコーン型材 6、7 鉄筋 8、9 吊り金具 21〜24 溝 25 凹部 31〜34 型枠部材 41〜44 棒状部材 A 基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 威明 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA57 BA12 BB01 GA33W GB23W 2E162 CA11 4G053 AA19 BC02 CA16 CA21 DA03 EA03 EA26 EA30 EA50 EB06 4G058 GA01 GB02 GC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC板であって、目地及び又はコーン穴
    の形状が形成されている打ち放しコンクリート意匠面を
    備えたことを特徴とするPC板。
  2. 【請求項2】 表面がコンクリート打ち放し仕上げ調に
    なっているPC板を製造するための方法であって、 基台上に型枠を設置し、 該型枠内で前記基台上の所定の位置に目地型材及び又は
    コーン型材を取り付け、 前記型枠内に所要の配筋を行ってから前記型枠内にコン
    クリートを打設し、 該コンクリートが所定の強度に達した後、該コンクリー
    トを前記型枠から脱型するようにしたことを特徴とする
    PC板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168976A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Ohbayashi Corp 目地状模様を有したセメント組成体、その製造方法、及びその表面仕上げ方法
JP2014055516A (ja) * 2013-12-25 2014-03-27 Ohbayashi Corp 目地状模様を有したセメント組成体の製造方法
JP2015140522A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社大林組 セメント組成体の仕上げ方法
JP2016041904A (ja) * 2015-11-24 2016-03-31 株式会社大林組 目地状模様を有したセメント組成体の製造方法

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