JP3148432U - 残存型枠 - Google Patents

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高村 宣明
宣明 高村
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タカムラ総業株式会社
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【課題】残存型枠を枠組する際に、軽溝形鋼を使用しても形鋼の変形がなく、打設コンクリートの側圧にも充分耐え枠組状態を確保でき、且つ、残存型枠同志の連結固定が容易な残存型枠を提供する。【解決手段】コンクリート製のプレート本体1と、該プレート本体1内に埋設する網状体と、四角状に枠組し網状体と固着すると共にプレート本体1の裏面1aから一部露出する形鋼3とから少なくとも成る残存型枠において、形鋼3は、その断面形状が略コの字状であり、且つ、形鋼3の開口面3a側を網状体と固着させると共にプレート本体1内に埋設し、形鋼3の平板部3b側をプレート本体1の裏面1aから突出させる。且つ形鋼3には、少なくとも平板部3bに多数のネジ用穴3cを等間隔で穿設する。【選択図】図1

Description

本考案はコンクリート製の構造物を施工する際に、そのものが構造物のコンクリート打設用の型枠として枠組され、打設コンクリートが固化後にコンクリート構造物の表面にそのまま残存するタイプの残存型枠に関する。
従来、コンクリート製の構造物を施工する際に、構造物のコンクリート打設用の型枠として枠組し、打設コンクリートが固化後にコンクリート表面に固着し残存して型枠を取り外すことのないコンクリート製の残存型枠が知られている。この残存型枠を枠組する際に、並べて段積した残存型枠は上下及び左右の接続を連結金具で固定しながら行っていた。
そして、この残存型枠としては、コンクリート製のプレートであり、その内部に埋設した補強用の網状体と、該網状体に固着しプレートの裏面から一部を露出する断面コの字状の溝形鋼であり、この溝形鋼は四角状に枠組させたものである。
この残存型枠の枠組の際に、簡単に連結金具でもって強固に連結可能とする残存型枠について本考案者が特開2003−96799号で提案したところである。この特開2003−96799号における残存型枠の構成は、露出する部分の形鋼がプレート本体の裏面と平行な平板部を有し、該平板部に多数のネジ用穴を穿設したものである。そして、このネジ用穴を利用し、段積した残存型枠を連結プレートで連結し確実な枠組を可能とするものであった。
特開2003−96799号公報
しかしながら、前記特開2003−96799号の残存型枠においては、プレート本体の裏面から露出する形鋼の断面形状がL字状であり、その露出した平板部にネジ用穴を穿設させている。しかも、この平板部はプレート本体の裏面と平行で、その幅方向の片側のみで支持された状態のものである。従って、このような片側支持の平板部にネジ用穴を穿設した場合には、このネジ用穴を利用してプレート本体の枠組を行った後に、生コンクリートを打設すると、打設コンクリートの側圧が枠組したプレート本体に加わり、その側圧が支持棒,連結金具及びネジ用穴に螺合させたネジ等を介して平板部に作用する。すると、片持状態の平板部は側圧によりめくられて変形を起こし、枠組したプレート本体の全体がゆがんで波を打つ状態となる。その結果、打設コンクリートが流出したり、コンクリート固化後の構造物の表面がゆがんだりし見栄えの悪いものとなる等の問題点を有していた。また上記の問題点を解消するのに使用する形鋼の厚さを増加させればよいが、この場合には、残存型枠全体の重量が増加し、運搬や枠組作業に支障をきたし、製造コスト的にも不利となる等の問題点が残る。
本考案は上記の問題点に鑑み、残存型枠を枠組する際に、軽溝形鋼を使用しても形鋼の変形がなく、打設コンクリートの側圧にも充分耐え枠組状態を確保でき、且つ、残存型枠同志の連結固定が容易な残存型枠を提供することを目的とする。
本考案は、コンクリート製のプレート本体(1)と、該プレート本体(1)内に埋設する網状体(2)と、四角状に枠組し前記網状体(2)と固着すると共に前記プレート本体(1)の裏面(1a)から一部露出する形鋼(3)とから少なくとも成る残存型枠において、前記形鋼(3)は、その断面形状が略コの字状であり、且つ、前記形鋼(3)の開口面(3a)側を前記網状体(2)と固着させると共に前記プレート本体(1)内に埋設し、前記形鋼(3)の平板部(3b)側を前記プレート本体(1)の裏面(1a)から突出させる。且つ、前記形鋼(3)の側面部(3d)に多数の貫通穴(3e)を穿設すると共に、該貫通穴(3e)の一部が、前記プレート本体(1)内に埋設し、且つ、前記平板部(3b)に多数のネジ用穴(3c)を等間隔で穿設する。
更に前記ネジ用穴(3c)が、タッピンネジ用の下穴であるのが好ましい。
本考案は、形鋼(3)の開口面(3a)側を網状体(2)に固着し、その網状体(2)と形鋼(3)の開口面(3a)側に一部をプレート本体(1)に埋設させ、平板部(3b)側をプレート本体(1)の裏面(1a)から突出させたことにより、形鋼(3)の露出した部分の断面形状が略コの字状であり、頂部の平坦な平板部(3b)は、側面部(3d)で両端支持されているため、平板部(3b)に穿設したネジ用穴(3c)の部分が強く引張られても、平板部(3b)の変形が起こり難く、従って、形鋼(3)は軽溝形鋼が使用できると共に肉厚の薄い平板部(3b)にネジ用穴(3c)を設けた形鋼(3)にすることが可能となり、残存型枠全体の軽量化とコスト低減を成すと共に、形鋼(3)の開口面(3a)側がプレート本体(1)に埋設されたことにより、プレート本体(1)のコンクリートが開口面(3a)から形鋼(3)内に入り易く形鋼(3)の空洞が生じない。
又、形鋼(3)の側面部(3d)に多数の貫通穴(3e)を穿設したことにより、枠組した形鋼(3)の内部に打設コンクリートが充填され、プレート本体(1)と構造物との結合性を高め、且つ形鋼(3)の強度も増す。しかも形鋼(3)の内部に打設コンクリートが入り込む際に、内部の空気が枠組で使用されていないネジ用穴(3c)から逃げられるため、打設コンクリートの充填が確実に行われる。
更に、ネジ用穴(3c)が、タッピンネジ用の下穴にすることにより、ネジ用穴(3c)の加工が容易であると共に枠組の際にプレート本体(1)の連結固定でタッピンネジが使用でき作業性を高める。
又、貫通穴(3e)の一部がプレート本体(1)内に埋設させたことにより、プレート本体(1)と形鋼(3)との結合が強固となり、且つ、プレート本体(1)から露出した部分の貫通穴(3e)には打設コンクリートが入り込むため、プレート本体(1)と構造物との結合力もより強固なものとなる。
以下、本考案の実施例を図を基に説明する。図1は本考案の残存型枠を示す全体斜視図、図2は本考案の網状体と形鋼を示す斜視図、図3は本考案の断面図、図4は本考案の使用状態を示す部分説明図である。
以下図1〜図4に基づき本考案の実施の形態を説明する。先ず以下図において、(1)はコンクリート製のプレート本体である。このプレート本体(1)は一定の厚さと面積でコンクリートを硬化させたプレート状のものであり、前記コンクリートとしては一般のポルトランドセメントに適量の砂等の骨材を混入させ硬化したもの、あるいは単にレジンコンクリートや特殊シリカセメントだけで硬化したもの等を多く使用するが、硬化したコンクリートに低粘度のビニール系モノマーを含浸、重合させたり、コンクリートに金属短繊維を混入し硬化させ、その中に低粘度のビニール系ポリマーを含浸、重合して耐久性及び機械的強度を著しく向上させたものを用いてもよい。又、プレート本体(1)の表面は見栄えを良くするために、通常は擬石風の化粧仕上を施して化粧部(1b)が形成されるが、使用場所によっては化粧仕上が必要ないので化粧部(1b)を形成しないこともある。尚、プレート本体(1)の側面全周には、段積する際に重ね部分から打設コンクリートが漏れ出すのを防止するためコーキング剤を注入するこの溝(1c)を設けるとよい。
(2)はプレート本体(1)の内部に全部が埋設された網状体であり、該網状体(2)はプレート本体(1)を補強するためのものである。また前記網状体(2)には表面処理した金網,抜穴金網板が用いられ、特にエキスパンドメタルが特有な網目形状からして強度的な面、プレート本体(1)との結合性及び安価の面で使用するのが好ましい。又、網状体(2)の表面処理としてはメッキ処理,塗装処理等を施す。この時、ダブルコートカチオン電着塗装を施すと、防錆効果が極めて高く特に好ましいものとなる。尚、このダブルコートカチオン電着塗装とは、従来のカチオン電着塗装を2回行う塗装方法であり、これは従来1回のカチオン電着塗装では塗装される物の塗面の平滑性を求めるとエッジ部の塗装がされず、この耐エッジ部の防食性と塗面平滑性を解消するための塗装方法である。即ち、第1回の電着では耐エッジ防食性だけの機能を持たせ、それによって生じる塗面平滑性の低下は第2回の電着によってカバーしようとするものである。このダブルコートカチオン電着塗装では、網状体(2)がエキスパンドメタルである場合に、そのエッジ部が特に多いため、そのエッジ部の塗装を良く行える極めて有効な防錆効果であり、耐久性を高める。
(3)は図2、図3に示すように断面コの字状の軽溝形鋼を用い、4本を四角状に配列し溶接で枠組した形鋼であり、この形鋼(3)の開口面(3a)側を網状体(2)に固着可能に枠組させている。そして、この四角状に枠組した形鋼(3)は開口面(3a)側で網状体(2)に溶接して固着させ、この網状体(2)全体と形鋼(3)の略半分がプレート本体(1)内に埋設され、形鋼(3)の他の部分はプレート本体(1)の裏面(1a)から突出させる。その突出した平板部(3b)は、プレート本体(1)の裏面(1a)と平行な面であり、両側面部(3d)で支持された状態となる。又、両側面部(3d)は互いに平行なものとは限らず、網状体(2)側に向って開いた状態のものである。
更に形鋼(3)の露出する部分の平板部(3b)には、多数のネジ用穴(3c)を穿設させている。このネジ用穴(3c)とはネジが螺合するためのネジ溝を形成したネジ穴,タッピンネジ用の下穴をいう。そしてこのネジ用穴(3c)は通常等間隔で四角状の平板部(3b)に全周にわたって穿設させているが、必要に応じて四角状の四隅と中央のみに限定させて多数設けてもよい。そして上記ネジ溝を形成したネジ穴を穿設する場合には、図4に示すようにツバ出し加工を施すとネジ穴が長くできネジ溝も多くなり好ましく、連結金具(4)を介してプレート本体(1)を連結する際に、ネジ(5)とネジ用穴(3c)との螺合が強固なものとなる。
又、形鋼(3)の側面部(3d)には、多数の貫通穴(3e)を穿設させている。この貫通穴(3e)は露出した形鋼(3)の内部が空洞であるため、この形鋼(3)の内部に打設コンクリートを充填させて形鋼(3)の全体強度を高め、且つ、形鋼(3)の全体がコンクリートで包まれることにより、形鋼(3)の防錆と打設コンクリートとの結合性を高める役目を成す。
更に、この貫通穴(3e)は略半分がプレート本体(1)に埋設させるのが好ましい。この場合にはプレート本体(1)と形鋼(3)との結合が強固となり、コンクリート打設後の構造物との結合性も高くなる。
本考案の残存型枠を示す全体斜視図である。 本考案の網状体と形鋼を示す斜視図である。 本考案の断面図である。 本考案の使用状態を示す部分説明図である。
符号の説明
1 プレート本体
1a 裏面
2 網状体
3 形鋼
3a 開口面
3b 平板部
3c ネジ用穴
3d 側面部
3e 貫通穴

Claims (2)

  1. コンクリート製のプレート本体(1)と、該プレート本体(1)内に埋設する網状体(2)と、四角状に枠組し前記網状体(2)と固着すると共に前記プレート本体(1)の裏面(1a)から一部露出する形鋼(3)とから少なくとも成る残存型枠において、前記形鋼(3)は、その断面形状が略コの字状であり、且つ、前記形鋼(3)の開口面(3a)側を前記網状体(2)と固着させると共に前記プレート本体(1)内に埋設し、前記形鋼(3)の平板部(3b)側を前記プレート本体(1)の前記裏面(1a)から突出させ、且つ、前記形鋼(3)の側面部(3d)に多数の貫通穴(3e)を穿設すると共に、該貫通穴(3e)の一部が、前記プレート本体(1)内に埋設し、且つ、前記平板部(3b)に多数のネジ用穴(3c)を等間隔で穿設したことを特徴とする残存型枠。
  2. 前記ネジ用穴(3c)が、タッピンネジ用の下穴である請求項1記載の残存型枠。
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