JP2007045410A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】氷上性能および雪上性能の両方を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】表面に複数のサイプ4を設けたブロック3からなるトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、複数のサイプ4をブロック3中心部付近からそれぞれブロック3縁部に向って放射状に配置して、ブロック3中心部付近では密に配置すると共にブロック3縁部付近では疎に配置し、かつこれらサイプ4の端部をタイヤ周方向及び幅方向のブロック3縁部に開口させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】表面に複数のサイプ4を設けたブロック3からなるトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、複数のサイプ4をブロック3中心部付近からそれぞれブロック3縁部に向って放射状に配置して、ブロック3中心部付近では密に配置すると共にブロック3縁部付近では疎に配置し、かつこれらサイプ4の端部をタイヤ周方向及び幅方向のブロック3縁部に開口させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、氷上性能および雪上性能の両方を向上させた空気入りタイヤに関する。
従来、氷雪路面で使用する空気入りタイヤ、すなわちスタッドレスタイヤでは、図6に示されるように、タイヤ周方向EE’に延びる主溝1とタイヤ幅方向に延びる副溝2とにより区画された複数のブロック3からなるトレッドパターンがトレッド面Tに形成されている。なお、図6において、CLはタイヤ赤道線を表わす。
ブロック3の表面、すなわち接地面には、図4および図5に示されるように、複数のサイプ4がタイヤ周方向EE’に間隔をおいてタイヤ幅方向に設けられている。図4ではサイプ4の一部がジグザグ状になっており、図5ではサイプ4が直線状となっている。
このようにサイプ4を設けるのは、氷上路面において路面とブロック接地面との間に生じる水膜を毛細管現象によりサイプ4が吸い上げて除去する排水効果と、サイプ4のエッジで路面を引っ掛けるエッジ効果とにより氷上性能(氷上制動性)を高めるためである。
しかしながら、氷上性能をさらに高めようとしてサイプ数を増加させると、ブロック剛性が低下して走行中にタイヤ回転方向へのブロックの倒れ込みが生じ、副溝2が押し潰されるので雪上路面においては副溝2に雪が入り込むことによる雪柱剪断力が作用しなくなるから、雪上性能(雪上制動性)が低下してしまう。したがって、氷雪性能(氷上性能および雪上性能)の両立は困難であった。
特開昭64−47603号公報
本発明の目的は、氷上性能および雪上性能の両方を向上させた空気入りタイヤを提供することである。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、表面に複数のサイプを設けたブロックからなるトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、前記複数のサイプを前記ブロック中心部付近からそれぞれブロック縁部に向って放射状に配置して、前記ブロック中心部付近では密に配置すると共に前記ブロック縁部付近では疎に配置し、かつこれらサイプの端部をタイヤ周方向及び幅方向のブロック縁部に開口させたことを特徴とする。
ここで、サイプとは、スタッドレスタイヤのトレッドパターンにおけるブロック表面に氷上性能を高めるために通常設けられる細い切り欠き溝であって、例えば、幅(長さ)5mm〜40mm、深さ3.0mm〜12.0mmの溝をいう。また、ブロック中心部付近とは、平面視におけるブロック表面の図心付近をいう。
本発明の空気入りタイヤは、複数のサイプをブロック中心部付近からブロック縁部に向って放射状に配置することにより、ブロック中心部付近に密に配置するので、氷上路面とブロック接地面との間の排水効果を高めつつサイプによるエッジ効果を発揮して氷上性能を向上する。しかも、サイプの端部がタイヤ幅方向及び周方向のブロック縁部に開口しているので、サイプに吸い上げられた水を主溝及び副溝に容易に排出させて排水効果を高めるため氷上性能をさらに向上することができる。また、複数のサイプはブロック縁部付近では疎になるので、ブロック縁部付近でのブロック剛性の低下を抑え、走行中のブロックの倒れ込みを防止するので雪上性能を向上することができる。
図1は本発明の空気入りタイヤにおけるブロック表面の平面視の一例であり、矢印EE’はタイヤ周方向を示す。
図1において、複数のジグザグ状に屈接したサイプ4が、それぞれブロック中心部付近からブロック縁部に向って放射状に配置され、タイヤ周方向及び幅方向のブロック縁部に開口している。このようにサイプ4をブロック中心部付近から縁部に向って放射状に配置することにより、ブロック中心部付近にサイプが密に配置され、縁部にはサイプ4が疎らに配置される。
ブロック中心部付近ではサイプを密に配置するので、氷上路面とブロック接地面との間の排水効果を高めつつサイプのエッジによる引っ掛かりのエッジ効果を発揮して氷上性能を向上する。また、ブロック縁部付近ではサイプを疎に配置するので、サイプの配置によるブロック剛性の低下を抑え走行中のブロックの倒れ込みを防止できるので雪上性能の改善が可能となる。同時に、サイプがタイヤ幅方向及び周方向のブロック縁部に開口することにより、サイプに吸い上げられた水がブロック縁部から主溝及び副溝に容易に排出され排水効果を高めることができる。このように排水効果を高めるため、氷上性能をさらに向上することができる。
ブロック中心部付近からブロック縁部に向ってサイプを放射状に配置する仕方は、サイプを屈曲状に配置してもよいし、直線状に配置してもよい。ここで屈曲状のサイプとは、図1のように、サイプをジクザグ状に屈折させて形成してもよいし、図2に示すように、サイプを湾曲させて形成してもよい。また、直線状のサイプは、図3に示すように、ブロック中心部付近からブロック縁部に向って放射状に直線的に配置するものであり、ブロック中心部付近に直線状のサイプ4が密集して配置し、それぞれのブロック側縁部には直線状のサイプ4が疎らに配置し、タイヤ周方向及び幅方向のブロック側縁部に開口する。
タイヤサイズ185/65R14および図6に示すトレッドパターンを共通にし、かつブロック表面に図4に示すサイプ配置、図1に示すサイプ配置を有する空気入りタイヤをそれぞれ作製した(従来例、実施例)。
図4において、サイプの幅方向の長さは30mm、サイプの深さは8.0mm、サイプ間の間隔は4.0mmとした。
図1において、サイプの長さは14.0mm、サイプの深さは8.0mm、サイプの配置本数はブロック表面10cm2当たり14本とした。
これらのタイヤにつき、下記により雪上フィーリング、雪上制動性、氷上フィーリング、氷上制動性を評価した。この結果を表1に示す。
雪上フィーリング
圧雪路上テストコースを発進、制動、直進性、コーナリング性の雪上走行を実施し、フィーリングで評価した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が雪上フィーリングに優れている。
圧雪路上テストコースを発進、制動、直進性、コーナリング性の雪上走行を実施し、フィーリングで評価した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が雪上フィーリングに優れている。
雪上制動性
雪路テストコースを時速40km/hから全制動をかけたときの制動距離を測定した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が雪上制動性に優れている。
雪路テストコースを時速40km/hから全制動をかけたときの制動距離を測定した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が雪上制動性に優れている。
氷上フィーリング
氷盤上を発進、制動、円旋回したときのフィーリングを評価した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が氷上フィーリングに優れている。
氷盤上を発進、制動、円旋回したときのフィーリングを評価した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が氷上フィーリングに優れている。
氷上制動性
氷路テストコースを時速40km/hから全制動をかけたときの制動距離を測定した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が氷上制動性に優れている。
氷路テストコースを時速40km/hから全制動をかけたときの制動距離を測定した。この結果を従来例を100とする指数で示す。指数値が大きい方が氷上制動性に優れている。
表1から明らかなように、本発明のタイヤ(実施例)は従来タイヤ(従来例)に比し雪上性能(雪上制動性)および氷上性能(氷上制動性)の両方に優れていることが判る。
1 主溝
2 副溝
3 ブロック
4 サイプ
2 副溝
3 ブロック
4 サイプ
Claims (3)
- 表面に複数のサイプを設けたブロックからなるトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、前記複数のサイプを前記ブロック中心部付近からそれぞれブロック縁部に向って放射状に配置して、前記ブロック中心部付近では密に配置すると共に前記ブロック縁部付近では疎に配置し、かつこれらサイプの端部をタイヤ周方向及び幅方向のブロック縁部に開口させた空気入りタイヤ。
- 前記サイプを屈曲状に形成した請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプを直線状に形成した請求項1に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006274356A JP2007045410A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006274356A JP2007045410A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 空気入りタイヤ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10403699A Division JP3912468B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007045410A true JP2007045410A (ja) | 2007-02-22 |
Family
ID=37848595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006274356A Pending JP2007045410A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007045410A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011157040A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2020104732A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
2006
- 2006-10-05 JP JP2006274356A patent/JP2007045410A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020104732A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP7145066B2 (ja) | 2018-12-27 | 2022-09-30 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
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