JP5262314B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に氷雪路において路面上の水膜を除去する吸水効果とエッジ効果とに優れた作用を行なう空気入りタイヤに関する。
従来、氷雪路走行用の空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ周方向に延びる溝と幅方向に延びる溝によって区画されたブロック状の陸部を形成し、その陸部に複数のサイプを設け、そのサイプによるエッジ効果や氷面の水膜の吸水効果により氷雪路面に対する摩擦力を向上するようにしたものが使用されている。しかし、このような空気入りタイヤにおいて、ブロックに設けるサイプの数を増やして吸水効果やエッジ効果を高めようとすると、ブロック剛性が低下するため十分な効果を上げることはできない。そのため、ブロック剛性の低下を抑制する技術として、各ブロックにサイプは増やさないで小穴を設けることにより、ブロックの剛性を過度に低下させることなく、高いエッジ効果と吸水効果を得るようにしたものが提案されている(特許文献1)。
しかし、小穴についてもその数を増やしすぎると、サイプの場合のそれと同様、ブロック剛性の低下を招くことになり、その結果、図5(a)、(b)に示すように、タイヤのトレッド面が接地してブロック8が撓むと、ブロック8に設けた小穴5が図5(a)から図5(b)のように小穴5の開口部が塞がれるようになり、本来の吸水性能が損なわれてしまうという問題があった。
このような小穴の開口部が閉塞する問題は、特許文献2に記載されるように小穴の内側に小穴の深さよりも低い突起を設けることで一応解消を図ることができる。しかしながら、この構成だけでは吸水効果を更に向上しようとする場合には限界があった。
特開2006−62469号公報 特開昭62−6802号公報
本発明の目的は、上述した点に鑑み、サイプが設けられたブロック状の陸部に小穴を設ける場合であっても、良好なエッジ効果と吸水効果を同時に得ることができる空気入りタイヤを提供することにある。
上述した目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、以下の(1)の構成を有する。
(1)トレッド面にタイヤ周方向に延びる溝と、幅方向に延びる溝によって区画された陸部を有し、該陸部にサイプを設けた空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面に直径が1.0mm〜5.0mmの小穴を設けると共に、該小穴内に該小穴の深さの30%〜80%の高さを有する小陸部を設け、かつ前記小穴と前記小陸部横断面形状を互いに異ならせた空気入りタイヤ。
また、かかる本発明の空気入りタイヤにおいて、より好ましくは、以下の(2)から(5)のいずれかの具体的構成からなる。
(2)前記小穴の横断面形状が、円形、楕円または多角形状であり、かつ閉ループを形成する前記(1)記載の空気入りタイヤ。
(3)前記小穴の深さを前記陸部の高さの40〜90%にした前記(1)または(2)記載の空気入りタイヤ。
(4)前記小陸部の側壁の一部を前記小穴の内壁に接合させた前記(1)、(2)または(3)記載の空気入りタイヤ。
(5)スタッドレスタイヤである前記(1)〜(4)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
本発明の空気入りタイヤによれば、サイプを設けた陸部に小穴を設けると共に、その小穴中にその小穴深さの30%〜80%の高さの小陸部を設け、しかも小穴と小陸部横断面形状を互いに異ならせるようにしたので、トレッドの接地時に小陸部の支持により小穴の開口が閉鎖しないようにすると共に、小穴と小陸部横断面形状を異ならせることで相互の壁面間に十分な空間を確保するため、路面上の水膜を除去する吸水効果を十分に発揮できるとともに、サイプと小穴の存在によるエッジ効果を良好に発揮することができる。
以下、更に詳しく本発明の空気入りタイヤについて、説明する。
図1は、本発明の実施例からなる空気入りタイヤのトレッド面1を示した概略図である。トレッド面1にタイヤ周方向に延びる溝2とタイヤ幅方向に延びる溝3により多数のブロック状の陸部4が区画形成されている。陸部4には、タイヤ幅方向にジグザグ状に延びる多数のサイプ6と多数の小穴5が設けられている。これら小穴5は、図2(a)に示すように、小穴5の中にこの小穴の深さDの30〜80%の高さHを有する小陸部7が両壁面間に隙間を有するように設けられている。
しかも、小穴5の横断面形状と、小陸部7の横断面形状とは、互いに異なっており、例えば、図3(a)〜(f)や図4(a)〜(c)のような関係になっている。
上述のように小穴5の中に小穴5の深さDよりも短い高さHの小陸部7が設けられているため、トレッド面1が接地してブロック8が歪むと、図2(b)に示したように、小穴5の中の小陸部7が小穴5の内壁面を支持することにより、小穴5の開口部が閉塞しないように防ぐことができる。さらに、小穴5の横断面形状と小陸部7の横断面形状とが相違しているので、小穴5と小陸部7との壁面間に大きな空間を形成し、ブロック8が倒れ込んで小穴5と小陸部7が壁面間が接しても、壁面全体が接することがなく、吸水に有効な空間を確保することができるため、良好な吸水性能を維持・発揮することができ、かつサイプ6と共に小穴5もエッジ効果を発揮することができる。
特に、図3(f)や図4(c)のように、小陸部7の外側壁の一部を小穴5の内壁面に接続した状態にすると小穴5と小陸部7の剛性を高くすることができるので、より小穴5の開口部が塞がりにくくなるため吸水性能を高めることができる。
本発明において、小穴の径(直径)は1.0mm〜5.0mmとすることが重要であり、さらに好ましくは2.0mm〜4.0mmである。ここで小穴の径(直径)とは、その小穴の横断面形状が非円形の場合には、その横断面形状の内接円の直径をいうものとする。
小陸部の高さHは、本発明の効果を良好に発揮する上で、小穴5の深さDの30%〜80%でなければならない。好ましくは40%〜60%である。30%未満であると小穴の開口の閉塞を防ぐ効果が不十分になり、また、80%を越えると空間容積が低下するため吸水効果が不十分になる。
小穴5の深さDは、陸部4の高さの40〜90%にすることが好ましい。40%未満であると吸水効果が不十分となり、また90%よりも大きいとブロック剛性を低下させるようになる。
小穴5の横断面形状は、円形、楕円または多角形状であってかつ閉ループを形成する形態であることが好ましい。ここで、閉ループを形成する形態とは、小穴5の内周縁線に、周辺のサイプ6の端部が繋がっておらず、サイプの始端や終端がその内周縁線上に存在しない形態であることをいい、小穴5が独立して存在している状態を指している。
小穴5の横断面形状は、楕円または多角形状のものとすることにより、荷重が負荷されたときでも小穴5が塞がりにくいので好ましい。
また、一つの陸部に設ける小穴5の数は特に限定されない。すなわち、小穴5は1個であっても、複数個穿設されていてもよく、またその場合、さまざまな横断面形状を有する小穴5、あるいは、同じ横断面形状でも配置方向が相違するものとしてもよい。
小陸部7の径は、小穴5の径よりも65%〜85%の太さであることが好ましいが、特に限定されない。ここで、小陸部の径とは、異形の断面形状の場合はその内接円の直径をいうものとする。
陸部に設けられるサイプ6の形状、形態などは特に限定されるものではなく、従来、タイヤに設けられているものがいずれも適用することができる。
本発明の空気入りタイヤは、特にスタッドレスタイヤとして好ましく適用されるが、スタッドレスタイヤ以外のタイヤにも適用することができ、特にウェット路面の走行時に優れた走行性能を発揮することができる。
実施例1〜2、従来例1、比較例1〜3
試験タイヤとして、タイヤサイズ:195/65R15を共通にし、トレッドパターンを図1の溝部とサイプとを共通構成にして、小穴5の有無とその形状(横断面形状、深さ)、小陸部の有無とその形状(横断面形状、高さ)などを変えた6種類のタイヤを製作した。
これら6種類のタイヤについて、それぞれリム:15×6Jに空気圧230kPaでリム組みし、国産2000ccクラスのFR車(乗用車)に装着し、氷上走行テストコースと雪上走行テストコースで走行テストを行い、それぞれの氷上制動性能と雪上制動性能とを評価した。
それぞれの試験タイヤの評価方法は以下のとおりである。
(1)氷上制動性能:
凍結路面において速度40km/hの走行状態から制動を行い、その制動距離を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど氷上制動性能が優れていることを意味する。
(2)雪上制動性能:
雪上路面において速度40km/hの走行状態から制動を行い、その制動距離を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど雪上制動性能が優れていることを意味する。
Figure 0005262314
表1からわかるように、本発明によれば、氷上制動性能、雪上制動性能のいずれも優れた空気入りタイヤが得られるものである。
本発明の実施例からなる空気入りタイヤのトレッド面の概略図である。 (a)、(b)は、図1の空気入りタイヤの小穴部の断面構造を示した拡大断面図である。 (a)〜(f)は、本発明の空気入りタイヤに設けられる小穴と小陸部の組合せを例示する平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の空気入りタイヤに設けられた小穴と小陸部の組合せを例示する斜視図である。 (a)、(b)は、従来の空気入りタイヤに設けられた小穴を示した要部断面図である。
符号の説明
1 トレッド面
2 タイヤ周方向に延びる溝
3 タイヤ幅方向に延びる溝
4 ブロック状の陸部
5 小穴
6 サイプ
7 小陸部
8 ブロック
D 小穴の深さ
H 小陸部の高さ

Claims (5)

  1. トレッド面にタイヤ周方向に延びる溝と、幅方向に延びる溝によって区画された陸部を有し、該陸部にサイプを設けた空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面に直径が1.0mm〜5.0mmの小穴を設けると共に、該小穴内に該小穴の深さの30%〜80%の高さを有する小陸部を設け、かつ前記小穴と前記小陸部横断面形状を互いに異ならせた空気入りタイヤ。
  2. 前記小穴の横断面形状が、円形、楕円または多角形状であり、かつ閉ループを形成する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記小穴の深さを前記陸部の高さの40〜90%にした請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記小陸部の側壁の一部を前記小穴の内壁に接合させた請求項1、2または3記載の空気入りタイヤ。
  5. スタッドレスタイヤである請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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