JP2007044935A - インクジェット印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク受容層に生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を使用した環境に悪影響を与えず、廃棄処理が容易なインクジェット印刷物を提供する。
【解決手段】インクジェット印刷物10は、基材1と、前記基材面上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層2とを有する記録媒体の当該インク受容層2にインクジェット印刷4したことを特徴とする。当該インク受容層2にはインクジェット印刷に加えて、オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のいずれかの印刷と、双方の印刷をしてもよく、前記基材の両面上にインク受容層2を設けて印刷してもよい。また、前記基材がアンカー層3を介するものであってもよく、基材1または基材と前記アンカー層3が生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を含有するものであってもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット方式による印刷が可能であり、かつ環境に対して配慮したインク受容層を有するインクジェット印刷物に関するものである。
近年、インクジェット方式は、高速印字、カラー印刷が可能であることから、種々の用途に広く利用されている。このようなインクジェット方式に用いられるインクジェット記録媒体として、通常の紙や紙基材上に多孔性インク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体や、OHP用の透光性記録媒体等が使用されている。また、寸法安定性や強度が必要とされる場合等には、例えば、ポリエステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂等の樹脂製フィルムを基材とし、その基材上にインク受容層が形成されたインクジェット記録媒体が用いられている。上記インク受容層として、ポリウレタンやポリアクリル等を主成分としたものが多く用いられている。
インクジェット印刷物は、このようなインクジェット記録媒体のインク受容層に対して水溶性等のインクジェットインクや通常の印刷インクで印刷がされた印刷物に関する。
ここで、上記のようなインクジェット印刷物は、一定期間使用された後に大半が廃棄されることとなる。このようなインクジェット印刷物の廃棄処分方法としては、焼却処分や埋め立て処分等が挙げられるが、上述したような材料は、焼却の際に発熱量が高く焼却炉を損傷したり、有毒ガスを発生させるものが多い。また、埋め立て処分を行った場合には、土壌中に上記材料が残留して、土壌汚染の原因となる場合がある。また、石油由来の材料を用いた場合には、資源の再生が困難であり、資源が枯渇する可能性がある等の問題もある。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1等に、生分解性を有する基材を含むインクジェット記録媒体が提案されている。しかしながら、インク受容層については、「従来公知の材料を特に問題なく使用することが可能」としているが、インクジェット法により印刷されたインク等を定着させることが必要であったり、製膜性が必要とされるため、生分解性を有する材料等によって、従来のインク受容層と同等の性質を有するものとすることが困難であった。
特許文献2は、基材およびインク受容層の結着剤の双方が生分解性樹脂からなるインクジェット記録媒体を提案し該結着剤として、ポリビニルアルコールおよび/またはセルロース誘導体を推奨している。しかし、これらの材料により従来のインク受容層と同等の印刷性を有するものとすることはやはり困難である。
特開平06−239014号公報 特開2002−67479号公報
そこで、従来のインクジェット記録媒体に用いられているインク受容層と比較して、強度や製膜性、耐久性等が同等であり、かつ環境面で配慮したインク受容層を有するインクジェット印刷物の提供が望まれている。本発明はかかる課題を解決しようとするものである。
本発明は第1に、基材と、前記基材上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層とを有する記録媒体の当該インク受容層にインクジェット印刷したことを特徴とするインクジェット印刷物、を提供することにある。
本発明は第2に、基材と、前記基材のいずれかの面上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層とを有する記録媒体の当該インク受容層にインクジェット印刷と、オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のいずれかの印刷と、の双方の印刷をしたことを特徴とするインクジェット印刷物、を提供することにある。
本発明は第3に、基材と、前記基材の両面上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層とを有する記録媒体の当該両面のインク受容層にインクジェット印刷を行い、さらに当該両面のインク受容層にオフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のいずれかの印刷を必要により印刷したことを特徴とするインクジェット印刷物、を提供することにある。
上記本発明においては、上記基材が生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を有することが好ましい。これにより、基材が環境に及ぼす影響を少ないものとすることができる。またさらに本発明においては、上記基材と上記インク受容層との間にアンカー層を有し、上記アンカー層が生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を有するものとしてもよい。アンカー層を設けることにより、基材とインク受容層との密着性を良好なものとすることができる。
また、上記発明においては、上記生分解性を有する材料および/または生物由来の材料が、脂肪族ポリエステル系またはその誘導体であることが好ましく、中でも上記生分解性を有する材料および/または生物由来の材料が、ポリ乳酸であることが好ましい。脂肪族ポリエステル系樹脂は製膜性や塗膜強度の面で優れており、さらにポリ乳酸は、生分解性を有し、かつ生物由来の材料であることから、環境に対する影響をより少ないものとすることができる。また、ポリ乳酸は、比較的強度が高く、製膜性等に優れることから、従来のインクジェット印刷物に用いられるインク受容層や基材、アンカー層と同等の性能を有するものとすることができるからである。
本発明によれば、インクジェット印刷物が廃棄処理により埋め立て処分された際、インク受容層が土壌中の微生物等により分解されるものとすることができ、またはインクジェット印刷物が焼却処分された際、インク受容層が焼却炉を損傷したり、有害ガスを発生させる恐れが少ないものとすることや、石油資源を節約すること等ができ、環境に対して配慮されたインクジェット印刷物とすることができるという効果を奏する。
本発明のインクジェット印刷物は、くじ券等のスクラッチ印刷物やカード、ラベル等の偽造防止印刷物であって大量に使用され廃棄されることの多い印刷物に使用しても、速やかに生分解するので環境に対して悪影響を与えることが少ない。
本発明は被印刷材料として、基材上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料とフィラーを含有するインク受容層とを有する材料を使用し、当該インク受容層に対してインクジェット印刷等を施したインクジェット印刷物に関する。
以下、本発明のインクジェット印刷物の各種実施形態について説明した後、印刷物を構成する材料について順次、詳述することとする。
図1は、本発明のインクジェット印刷物の実施形態の1を示す図、図2は、実施形態の2を示す図、図3は、実施形態の3を示す図、図4は、実施形態の4を示す図、図5は、実施形態の5を示す図、図6は、実施形態の6を示す図、図7は、ホログラム転写箔の層構成を示す図、図8〜図12は、インクジェット記録媒体の層構成を示す図、である。
本発明のインクジェット印刷物10の実施形態の1は、図1のように、基材1の両面にアンカー層3を設け、基材1の一方側面の当該アンカー層3上にインク受容層2を形成している。後に詳述するが、インク受容層2は、生分解性を有する材料および/または生物由来の材料とフィラーを含有する層であり、インクジェットインクを良好に受容するとともに、一般的な印刷方式の印刷インク、例えば、オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷用の印刷インクに対しても良好な印刷適性を示すものである。 なお、アンカー層3は必須の構成ではないが、基材が生分解性材料である場合は、アンカー層3を設けることにより印刷インクの転移性を良好のものにすることができる。
インク受容層2上には、インクジェット印刷4が印刷されているとともに、一般的な印刷方式の印刷5も当該インク受容層2上に印刷されているようにすることができる。必須の構成ではないが、インクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5の外面を印刷保護層6により被覆して保護すれば、印刷層の耐久性を高めることができる。
実施形態の1では、基材1のインクジェット印刷4が印刷されている面とは反対側の面には、インク受容層2を設けないで、アンカー層3上に一般的な印刷方式の印刷5がされ、当該印刷5の外面が印刷保護層6により被覆されて保護されている。
上記において、通常基材1の厚みは50μmから500μm、好ましくは250μmから400μmである。また、アンカー層3の厚みは0.1μmから300μm、好ましくは1μmから100μm、より好ましくは1μmから3μmである。印刷保護層6の厚みは0.5μmから10μm、好ましくは1μmから3μmであるが、インクジェット印刷4側の当該印刷保護層6の厚みは2μmから4μmとしてやや厚めにするのが好ましい。 実施形態1のような形態は、インクジェット印刷物の汎用的な印刷物として標準的なものである。
本発明のインクジェット印刷物10の実施形態の2は、図2のように、基材1の両面にアンカー層3を設け、基材1の一方側面の当該アンカー層3上にインク受容層2を形成している。インク受容層2にインクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5を設け、当該それぞれの印刷層の外面を印刷保護層6により被覆して保護している。この構成は、実施形態の1と同一である。ただし、実施形態の2は、実施形態の1の構成とは異なり、印刷保護層6の外面に隠蔽層7が形成されている特徴がある。
このような隠蔽層7は、インクジェット印刷4により印刷された文字や数字等を隠蔽するための印刷であって、通常はアルミペーストインクを用いてシルクスクリーン印刷される。隠蔽層7の厚みは6μmから10μm程度に印刷する。隠蔽層7は光不透過性であって、下面に印刷した文字、数字、図形等を読み取り不可能にできること、比較的脆弱な層であってコインや爪等で摩擦して剥離できることが必要となる。このようなインクジェット印刷物は、くじ券等に用いられるスクラッチ印刷物として好適である。
本発明のインクジェット印刷物10の実施形態の3は、図3のように、基材1の両面にアンカー層3を設け、基材1の一方側面の当該アンカー層3上にインク受容層2を形成している。インク受容層2にインクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5を設け、当該それぞれの印刷層の外面を印刷保護層6により被覆して保護している。この構成は、実施形態の1と同一である。ただし、実施形態の3は、実施形態の1とは異なり、印刷保護層6の外面に光学的加工層8が形成されている特徴がある。光学的加工層8とは、ホログラムまたは光学回折格子を転写箔として当該転写箔を転写した転写層からなる層を意味するか、あるいはパール印刷のように視覚的な色彩変化を生じさせるような層をいう。
この光学的加工層8は、一般に透明または半透明の薄層であって、その下面の印刷層の視認を完全には妨げないようにされている。ただし、人為的に当該層を剥離しようとしたり、あるいは変造しようとすると容易に破壊してしまい複製が困難なことから、一般に偽造防止効果層としての役割を有するものである。このようなインクジェット印刷物は、重要な書類、例えば保険証や自動車免許証、パスポート、身分証明書、鑑定書等の偽造防止印刷物として好適に用いられるものである。
本発明のインクジェット印刷物10の実施形態の4は、図4のように、基材1の両面にアンカー層3を設け、基材1の一方側面の当該アンカー層3上にインク受容層2を形成している。インク受容層2にインクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5を設けている。この構成は、実施形態の1と同一である。また、光学的加工層8を設ける構成は実施形態の3と同様である。ただし、実施形態の4は実施形態の3とは異なり、インク受容層2のインクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5の外面に、印刷保護層6を設けないで直接光学的加工層8を設けている特徴がある。このようなインクジェット印刷物は、実施形態の3と同様に偽造防止印刷物の用途に用いられるが、印刷保護層6がないので、製造コストを低くできる。
本発明のインクジェット印刷物10の実施形態の5は、図5のように、基材1の両面にアンカー層3を設け、基材1の一方側面の当該アンカー層3上にインク受容層2を形成している。また、インク受容層2にインクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5を設け、印刷保護層6の外面に隠蔽層7が形成されている。この構成は、実施形態の2と同一である。ただし、実施形態の5は実施形態の2とは異なり、隠蔽層7の外面にさらに光学的加工層8を設けている特徴がある。このような隠蔽層7と光学的加工層8を有するインクジェット印刷物は、実施形態の2の印刷物と同様に、くじ券等のスクラッチ印刷物として好適な印刷物であるが、光学的加工層8が設けられているので、高度の偽造防止効果を必要とする用途に好適に用いられるものである。
本発明のインクジェット印刷物10の実施形態の6は、図6のように、基材1の両面にアンカー層3を設け、当該双方のアンカー層3上にインク受容層2を形成している特徴がある。双方のインク受容層2には、インクジェット印刷4と一般的な印刷方式の印刷5がそれぞれ印刷されているが、インクジェット印刷4だけの印刷であっても構わない。それぞれの印刷層の外面には印刷保護層6が形成されているが、一方側の外面には隠蔽層7が形成されている。その片側面の構成自体は、実施形態の2と同一のものである。
実施形態の6のような、両面にインクジェット印刷を有する印刷物は、情報記載量の多いくじ等の印刷物に用いられる。
図7は、ホログラム転写箔の層構成を示す図である。
ホログラム転写箔100は図7のように、基材101の上に剥離層102を介してオーバープリント(OP)層103と、ホログラム形成層104、アルミ蒸着層105、ヒートシール層106を形成した転写箔である。このホログラム転写箔100をインクジェット印刷物10の印刷保護層6等の面にあてがい、熱をかけてヒートシール層106を溶融して剥離層102以下の部分を転写することによりホログラム転写層が得られる。
光学回折転写箔はホログラム形成層を光学回折格子層に替えた構成で、同様の転写箔の層構成からなるものである。当該転写箔の転写により光学回折転写層が得られる。
パール印刷層は雲母やある種の貝殻、合成顔料等の干渉により色彩変化や光輝性を生じる材料の微細薄片を顔料としたインクを用いて印刷した層である。
本発明で光学的加工層8とは、光学的効果を生じる加工層であり、ホログラム転写層、光学回折転写層、パール印刷層を挙げることができる。
次に、本発明のインクジェット印刷物に使用されるその他の各種構成材料について説明することとする。まず、本発明のインクジェット印刷物の被印刷材料となるインクジェット記録媒体について説明する。
A.インクジェット記録媒体
インクジェット記録媒体は、基材と、上記基材上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料とフィラーを含有するインク受容層とを有することを特徴とするものである。
一般的なインクジェット記録媒体に用いられているインク受容層は、製膜性や強度等の面から、非生分解性の材料、または石油由来の材料が含有されている。しかしながら、この場合、不要となったインクジェット印刷物が廃棄処分された際、土壌汚染の原因や、有毒ガスの発生、また焼却炉の損傷の原因となる場合等があった。また、石油は再生資源ではないことから、資源の枯渇が生じる問題があった。
一方、本発明においては、上記インク受容層が生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を含有するものである。したがって、上記インク受容層が生分解性を有する場合、廃棄処分された際、インク受容層が土壌中の微生物により分解されることが可能である。また焼却時の発生熱量を、非生分解性材料と比較して小さなものとすることができることから、有毒ガスの発生や焼却炉の損傷等を生じないものにできる。また、インク受容層が生物由来の材料を含有している場合には、生物由来の材料は再生原料であることから、資源の枯渇等の問題がないものとすることができ、石油資源の節約につながる。また、生分解性を有し、かつ生物由来の材料を用いた場合には、より環境に対してインク受容層が及ぼす影響を小さいものとすることができる。
また、本発明においては、上記インク受容層中にフィラーが含有されていることから、インクジェット法により塗布されたインクの受容性を高いものとすることができる。
以下、インクジェット記録媒体の各構成ごとに詳しく説明する。
1.インク受容層
まず、インクジェット記録媒体に用いられるインク受容層について説明する。インク受容層としては、後述する基材上に形成され、かつ生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するものである。
ここで、本発明において、生分解性を有する材料とは、生分解性試験(JIS K6950、JIS K6951、JIS K6953)により、生分解性を有する材料のみからなるものが60%以上の生分解性を示すものであることをいうこととする。また、生物由来の材料とは、とうもろこし等の植物から生成された材料、または微生物により産生された材料を用いて生成された材料をいうこととし、例えば植物や生物等から生成された材料そのものである必要はなく、これらの材料を例えば重合させたり、他の材料と結合させたもの等も含まれることとする。
インクジェット記録媒体のインク受容層としては、上記材料を含有し、かつ従来より用いられているインク受容層と同等の性質、具体的には強度、製膜性、被印刷性を有するものであれば特に限定されるものではなく、生分解性を有する材料および/または生物由来の材料とフィラーとからなるものであってもよく、また生分解性を有する材料および/または生物由来の材料とフィラーとの他に、必要に応じて各種添加剤等、他の材料が含有されているものであってもよい。
上記生分解性を有する材料としては、石油由来の材料であってもよく、また天然物由来の材料であってもよい。このような生分解性を有する材料として、例えば脂肪族ポリエステル、微生物産生ポリエステル、芳香族−脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリエステルカーボネート、脂肪族ポリエステルアミド、脂肪族ポリエステルエーテル、ポリアミノ酸、ポリビニルアルコール、デンプン、セルロースおよび酢酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、キチン、キトサン、マンナン等の多糖類が挙げられる。中でも製膜性や塗膜強度の面から脂肪族ポリエステルが好ましい。
上記脂肪族ポリエステルとしては、例えば環状ラクトン類を開環重合したポリカプロラクトン、ポリブチロラクトン、ポリバレロラクトン、ポリプロピオラクトン等や、ラクチド、グリコリドを開環重合したポリ乳酸やポリグリコール酸等が挙げられる。また、脂肪族ジカルボン酸類と脂肪族ジオール類を共重合させて得られるポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、またはこれらの共重合体等が挙げられる。また、微生物産生の脂肪族ポリエステルとして、例えば、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバリレート、ポリヒドロキシブチレートバリレート等が挙げられ、これらに3−ヒドロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシオクタノエート等のヒドロキシアルカノエートを共重合してもよい。また、上記に挙げた脂肪族ポリエステルと、芳香族ポリエステル、脂肪族ポリカーボネート、脂肪族ポリエーテル等とを、必要に応じて共重合させてもよい。なお、上記脂肪族ポリエステルは、重量平均分子量が1万〜30万の範囲内、中でも3万〜20万の範囲内であることが好ましい。また、用いられる脂肪族ポリエステルの繰り返し単位(モノマー単位)に含まれる炭素数が2〜20の範囲内、中でも2〜12の範囲内であることが好ましい。
本発明に使用するインクジェット記録媒体おいては、上述したような材料を1種類、または2種類以上混合して用いることができる。また、上記生分解性を有する材料のみでは、例えば強度や製膜性等が低い場合には、上記生分解性を有する材料と、一般的なインクジェット記録媒体のインク受容層等に用いられる生分解性を有しない樹脂等を混合して用いてもよい。上記生分解性を有する材料と混合して用いることが可能な材料としては、例えば、ポリアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィン等が挙げられる。
また、この場合、上記生分解性を有しない樹脂は、受容層に用いられる樹脂全体の中で50重量%未満、中でも30重量%未満の範囲内で含有されていることが好ましい。上記生分解性を有しない材料の含有量を上記範囲内とすることにより、本発明の目的を損なうことのないものとすることができるからである。
一方、本発明に用いられる生物由来の材料としては、生物由来の材料であるポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバリレート等のポリエステル系樹脂や、ポリアミノ酸系樹脂、セルロースアセテート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、キチン、キトサン、マンナン等の、多糖・デンプン・セルロース系樹脂、大豆タンパク、またはこれらの樹脂を架橋等させたもの、またさらにこれらの樹脂と一般的に用いられている非生物由来の樹脂と結合させたもの等とすることができる。本発明においては、製膜性や塗膜強度の面から上記の中でもポリエステル系樹脂、またはこの誘導体を用いることが好ましい。また、上記非生物由来の樹脂と混合させる場合には、インク受容層に用いられる樹脂全体の中で非生物由来の樹脂が50重量%未満、中でも30重量%未満の範囲内で含有されていることが好ましい。上記生物由来の材料以外の材料の含有量を上記範囲内とすることにより、本発明の目的を損なうことのないものとすることができるからである。
ここで、本発明に用いられるインク受容層には、上記生分解性を有し、かつ生物由来の材料が用いられることが好ましい。これにより、上記インク受容層が環境汚染の原因等となることもなく、また石油資源の節約もすることができ、より環境に対して好ましいものとすることができるからである。このような材料としては、例えば、上述したようなポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバリレート等の微生物産生ポリエステル系樹脂や、ポリ(γ−グルタミン酸)等のポリアミノ酸系樹脂、セルロースアセテート、デンプン、キチン、キトサン、マンナン、プルラン等の多糖・デンプン・セルロース系樹脂等を挙げることができる。本発明においてはこのような材料の中でも脂肪族ポリエステル系樹脂が、製膜性が高く塗膜の強度が比較的高いことから、インク受容層として適している。なお、本発明においては、上記樹脂の極性を変えることにより、インク受容層が受容するインクに合わせて印刷適性を調節することもできる。
本発明においては、上記の中でも特にポリ乳酸、またはポリブチレンサクシネートを用いることが好ましい。上記材料は、強度が比較的高く、機械的強度等の面において優れており、従来のインクジェット記録媒体に用いられているインク受容層と同等の性能を有するインク受容層とすることができるからである。
また、上記インク受容層に用いられるフィラーとしては、有機フィラーであっても、無機フィラーであってもよい。有機フィラーとしては、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリレート等が挙げられる。本発明においては、インク吸収性の面から無機フィラーを用いることが好ましく、このような無機フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。また上記の中でもインク吸収性が高いことから、シリカ、アルミナが特に好ましく用いられる。上記シリカとしては、通常非晶質シリカが用いられる。
また、本発明において上記フィラーの形状は特に限定されるものではなく、例えば、球状、偏平状、板状、繊維状等のフィラーを用いることができる。
本発明において上記フィラーは、インク受容層中における上記生分解性を有する材料および/または生物由来の材料の含有量(重量%)を1とした場合に、0.1〜2の範囲内、中でも0.5〜1.5の範囲内、特に0.5〜0.99の範囲内含有されることが好ましい。このような範囲内含有されることにより、優れたインク受容性を発揮することができるからである。
また、本発明に用いられるインク受容層に含有される上記以外の材料としては、インク受容層の被印刷性を向上させるためのカチオン系のポリマーや、ブロッキング防止剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、潤滑剤、消泡剤、可塑剤、架橋剤、親水性の高い各種変性オイル等の各種添加剤等を、本発明の目的を妨げない範囲内で使用することができる。
なお、受容層の被印刷性を向上させるために用いられるカチオン系ポリマーとしては、例えば、アクリルアミド系共重合体、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルフォニウム、ポリビニルピリジン、ポリジアルキルアミノエチルメタクリレート、ポリジアルキルアミノエチルアクリレート、ポリジアルキルアミノエチルメタクリルアミド、ポリジアルキルアミノエチルアクリルアミド、ポリエポキシアミン、ポリアミドアミン、ジシアンジアミド−ホルマリン縮合物、ジシアンジアミド−ポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン、ポリビニルアミン、ポリアクリルアミン等の化合物、およびこれらの変性物等を用いることができる。また、脂肪アミン、脂肪アミンアセテート、第4級アンモニウム化合物等の群から選ばれたカチオン性ポリマーも用いることができる。また、公知のカチオン変性したポリビニルアルコール、カチオン変性ポリエステル、カチオン変性ポリアミド、ジアリルアミン重合体ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、カチオン変性界面活性剤等も用いることができる。このようなカチオン性物質を含有させることにより、受容層に印刷されたインク等の定着性が向上し、インク等の滲みの発生等を抑制することできる。
ここで、本発明におけるインク受容層の形成は、上述した各材料を混合したインク受容層形成用組成物を溶剤等により適宜希釈し、基材上に公知の方法により塗布することにより行うことができる。塗布は、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート、ワイヤーバーコート、ブレードコート、ナイフコート、エアーナイフコート、コンマコート、スロットダイコート、ディップコート等により行うことができる。また、上記インク受容層形成用組成物の塗布に用いられる溶剤としては、インク受容層形成用組成物の種類等により適宜選択されるものであるが、例えば、水やアルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤等を用いることができる。
また、本発明においては、上記インク受容層の膜厚は、インクジェット記録媒体の種類や使用目的等により適宜選択されるものであるが、通常0.1μm〜300μmの範囲内、中でも1μm〜100μmとされる。上記膜厚が0.1μm以下である場合には、インク受容層に印刷された際、インクの吸収が不十分となる場合があり、また膜厚が300μm以上となる場合には、製造コスト等の面から好ましくないからである。
2.基材
次に、本発明のインクジェット印刷物に用いられる基材について説明する。本発明のインクジェット印刷物に用いられる基材としては、上記インク受容層が形成可能なものであれば、特に限定されるものではないが、本発明においては特に基材が、生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を有することが好ましい。これにより、インクジェット記録媒体全体として、環境に配慮したものとすることが可能となるからである。
ここで、上記生分解性を有する基材としては、生物由来の材料を用いたものであってもよく、また石油由来の材料を用いたものであってもよい。このような材料としては、上述したインク受容層の項で説明した生分解性を有する材料を用いた基材とすることができる。また、生物由来の材料を有する基材としては、例えば紙や木材等からなる基材や、上述したインク受容層の項で説明した生物由来の材料を有する基材とすることができる。
本発明においては、特に生分解性を有し、かつ生物由来の材料を用いた基材であることが好ましい。これにより、基材が環境汚染の原因等となることもなく、また石油資源の節約もすることができ、より環境に対して好ましいものとすることができるからである。
このような基材として具体的には、紙や木材等からなる基材や、生分解性を有する生物由来のプラスチックを用いた基材等が挙げられる。生分解性を有する生物由来のプラスチックとしては、例えばポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバリレート等の微生物産生ポリエステル系樹脂や、ポリ(γ−グルタミン酸)等のポリアミノ酸系樹脂、セルロースアセテート、デンプン、キチン、キトサン、マンナン、プルラン等の多糖・デンプン・セルロース系樹脂等を挙げることができる。本発明においては、これらを1種、または2種以上を共重合させたもの等を用いることができる。また、これらの樹脂を混合して形成したものであってもよい。
本発明においては、上記の中でも特にポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、またはポリヒドロキシバリレートを含有する基材であることが好ましい。上記材料は比較的強度が高く、インクジェット記録媒体を、従来のインクジェット記録媒体と同様の特性を有するものとすることができるからである。
また、上記基材には、必要に応じて適宜、可塑剤や滑剤、無機フィラー、有機フィラー、顔料、紫外線吸収剤等の各種添加剤や改質剤等が含有されていてもよい。また上記基材は、インク受容層との密着性を向上させるために、コロナ放電処理等の処理が施されたもの等であってもよい。
なお、本発明に用いられる基材の形態は、インクジェット印刷物の種類や用途等に応じて適宜選択され、シート状やフィルム状であってもよく、また板状、枠状、成型品等とすることができる。
3.アンカー層
本発明に用いられるアンカー層としては、上記基材とインク受容層との密着性が良好なものであれば、特に限定されるものではないが、本発明においては特にアンカー層が、生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を有することが好ましい。これにより、インクジェット記録媒体全体として、環境に配慮したものとすることが可能となるからである。
このような生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を有するものとしては、上述したインク受容層や基材の項で説明したものと同様とすることができるが、本発明においては上記の中でもポリ乳酸を用いることが好ましい。上述したように、ポリ乳酸は生分解性を有する生物由来の材料である。また上記基材やインク受容層としてポリ乳酸が好適に用いられることから、アンカー層としてポリ乳酸を用いることにより、これらの基材やインク受容層との密着性をより良好なものとすることができるからである。
本発明においては、このようなアンカー層は、上記インク受容層と同様な方法により形成することができるので、ここでの詳しい説明は省略する。また、このアンカー層の膜厚としては、インクジェット記録媒体の種類や用途等により適宜選択されるものであるが、通常0.1μm〜300μm程度、中でも1μm〜100μm程度とすることができる。また、必要に応じて架橋剤、可塑剤、各種添加剤や改質剤を適宜使用してもよい。架橋剤を添加することで、上記基材やインク受容層との密着性をより向上させることができる。
<インクジェット記録媒体の形態について>
本発明に使用するインクジェット記録媒体10kは、上記基材およびインク受容層を有するものであれば、その層構成等は特に限定されるものではなく、例えば、図8に示すように、基材1の両面にアンカー層3を設け片面のアンカー層3上にのみインク受容層2を形成してもよく、また例えば、図9に示すように、基材1のアンカー層3上の一部のみに上記インク受容層2を形成してもよい。また、例えば、図10に示すように、アンカー層を設けず基材1に直接インク受容層2を形成してもよく、図11に示すように、基材1の両面にアンカー層3とインク受容層2を形成してもよく、また例えば、図12に示すように基材1の片面にアンカー層3とインク受容層2を有し、他の片面はアンカー層3だけを部分的に形成したものであってもよい。
またさらに、本発明に使用するインクジェット記録媒体は、インクジェット記録媒体を他の部材に貼り合わせるための粘着剤を有していてもよく、また例えば、加熱により発色するサーマル層や、熱転写リボン受容層、磁気層を有する基材等を、必要に応じて適宜有していてもよい。また、ホログラム転写層や光学回折転写層、パール印刷層や蛍光層等の光学的加工層を施した層を有していてもよい。
本発明においては、特に基材1とインク受容層2との間にアンカー層3が形成されていることが好ましい。これにより、基材1とインク受容層2との密着性を良好なものとしたり、上記インク受容層2の耐擦過性、耐剥離性等を向上させることが可能となり、アンカー層3に直接通常の印刷をした場合のインク層の耐擦過性、耐剥離性等を向上させることも可能となるからである。また、例えば、基材の凹凸を平坦化することや、インクジェット記録媒体の光沢感等を向上させることも可能となる。
B.印刷インク類
1.インクジェットインク
インクジェットインクは、一般的には、水溶性または水分散性の有機樹脂が使用される。樹脂の種類としては、例えば、水溶性のアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等を挙げることができる。また、天然高分子であってもよく、その具体例としては、ゼラチン、カゼイン、アルブミン等のタンパク質類、アラビアゴムなどの天然ゴム類がある。
2.その他の一般印刷インク
オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のインクには、印刷耐久性の問題から紫外線硬化型のインクが用いられることが多く、また好ましい。
3.隠蔽層
隠蔽層は前記のように、アルミ粉を含有したビニル系アルミペースト等のインクが使用され、シルクスクリーン印刷されることが多い。
4.印刷保護層
印刷保護層には紫外線硬化型のオフセットインク等が用いられることが多い。
本発明においては、このような印刷に用いられるインク等が、生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を有することか好ましい。これにより、印刷物全体として環境に配慮したものとすることが可能となるからである。生分解性を有する材料および/または生物由来の材料としては、上述したものと同様とすることができるので、ここでの詳しい説明は省略する。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。
基材1として、ポリ乳酸シート(エコロージュSW、250μm厚、三菱樹脂株式会社製)を用い、その基材の両面にポリ乳酸系塗工液(バイロエコールTYB−280東洋紡株式会社製)をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させて、アンカー層3とした。続いて、片面のアンカー層上に下記組成のインク受容層形成用組成物をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させてインク受容層2とした。
<インク受容層形成用組成物の組成>
ポリ乳酸系エマルジョン(ランディPL、ミヨシ油脂株式会社製) 55重量部
シリカフィラー(ミズカシル、水澤化学工業株式会社製) 45重量部
上記において、「ランディPL」は、低温領域(特に常温)での造膜特性の優れる生分解性樹脂エマルジョンである。
これにより、図8に示すような、基材1と、その基材1上に形成されたアンカー層3と、そのアンカー層3の片面上に形成されたインク受容層2と、を有するインクジェット記録媒体10kが完成した。なお、アンカー層3およびインク受容層2の厚みは共に2μm〜3μmであった。
上記インクジェット記録媒体10kのインク受容層2に対して、4色のインクジェット印刷機(セイコーエプソン株式会社製「PX7000」)を用い、インクジェット印刷4を行った。なお、インクジェット印刷用インクには、セイコーエプソン株式会社製の顔料タイプ専用インクを使用した。さらに、当該インク受容層2に対して、ポリアクリレート系紫外線硬化型オフセットインクによるオフセット印刷5を行った。上記、インクジェット印刷4とオフセット印刷5の外面と上記インク受容層2の一部上とに透明なポリアクリレート系樹脂による紫外線硬化型インクを用い、印刷保護層6をオフセット印刷して形成した。この印刷保護層6の厚みは2μm〜3μmであった。
また、上記インク受容層を設けた側と反対側のアンカー層3上に紫外線硬化型オフセットインクによるオフセット印刷5を行ったうえ、インク受容層2側と同様にして印刷保護層6を形成した。この印刷保護層6の厚みは1μm〜2μmであった。これにより、図1に示すような、インクジェット印刷物10が完成した。
以下の組成のインク受容層形成用組成物を用いた以外は、実施例1と同一の条件で塗工して図8に示すインクジェット記録媒体10kを完成した。なお、アンカー層3およびインク受容層2の厚みは共に2μm〜3μmであった。
<インク受容層形成用組成物の組成>
ポリブチレンサクシネート系エマルジョン(AQ−1、アイカ工業株式会社製)
40重量部
シリカフィラー(ミズカシル、水澤化学工業株式会社製) 60重量部
上記において、「AQ−1」は、低温接着特性を有する生分解性エマルジョンである。
上記インクジェット記録媒体10kのインク受容層2に対して、実施例1と同一の条件で、インクジェット印刷4とオフセット印刷によるカラー印刷5を行った。また、上記インク受容層2を設けた側と反対側のアンカー層3上に、実施例1と同一の条件で、オフセット印刷5を行った。上記両面の印刷面上に、透明なポリアクリレート系樹脂による紫外線硬化型インクを用い、印刷保護層6をオフセット印刷して形成した。印刷保護層6の厚みは実施例1と同一となった。
最後に、インク受容層2を設けた側の印刷保護層6面のインクジェット印刷4部分に、シルクスクリーン用アルミペーストインク(帝国インキ株式会社製)を用いてスクリーン印刷し、厚み7μmの隠蔽層7を形成した。これにより、図2に示すような、インクジェット印刷物10が完成した。
以下の組成のインク受容層形成用組成物を用いた以外は、実施例1と同一の条件で塗工して図8に示すインクジェット記録媒体10kを完成した。なお、アンカー層3およびインク受容層2の厚みは共に2μm〜3μmであった。
<インク受容層形成用組成物の組成>
ポリ乳酸系エマルジョン(ランディPL、ミヨシ油脂株式会社製) 40重量部
シリカフィラー(ミズカシル、水澤化学工業株式会社製) 50重量部
カチオン性ポリマー(ネオフィックスIJ−300、日華化学株式会社製)
10重量部
上記インクジェット記録媒体10kのインク受容層2に対して、実施例1と同一の条件で、インクジェット印刷4とオフセット印刷によるカラー印刷5を行った。また、上記インク受容層2を設けた側と反対側のアンカー層3上に、実施例1と同一の条件で、オフセット印刷5を行った。上記両面の印刷面上に、透明なポリアクリレート系樹脂による紫外線硬化型インクを用い、印刷保護層6をオフセット印刷して形成した。印刷保護層6の厚みは実施例1と同一となった。
最後に、インク受容層2を設けた側の印刷保護層6面のインクジェット印刷4部分とオフセット印刷5部分に、ホログラム転写箔を転写して、光学的加工層8を形成した。これにより、図3に示すような、インクジェット印刷物10が完成した。
基材1として、ポリ乳酸シート(エコロージュSW、250μm厚、三菱樹脂株式会社製)を用い、その基材の両面にポリ乳酸系塗工液(バイロエコールTYB−280、東洋紡株式会社製)をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させて、アンカー層3とした。続いて、片面のアンカー層3の一部に実施例1で用いたものと同一のインク受容層形成用組成物をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させてインク受容層2とした。これにより、図8に示すインクジェット記録媒体10kを完成した。なお、アンカー層3およびインク受容層2の厚みは共に2μm〜3μmであった。
上記インクジェット記録媒体10kのインク受容層2に対して、実施例1と同一の条件で、インクジェット印刷4とオフセット印刷によるカラー印刷5を行った。また、上記インク受容層2を設けた側と反対側の面のアンカー層3上に、実施例1と同一の条件で、オフセット印刷5を行った。上記インク受容層2を設けない側の印刷5上に、透明なポリアクリレート系樹脂による紫外線硬化型インクを用い、印刷保護層6をオフセット印刷して形成した。印刷保護層6の厚みは1μm〜2μmとなった。
インクジェット印刷4側面には印刷保護層6を設けずに、当該印刷面にグラビア印刷でパール印刷を行って光学的加工層8とした。これにより、図4に示すような、インクジェット印刷物10が完成した。
基材1として、ポリ乳酸シート(エコロージュSW、250μm厚、三菱樹脂株式会社製)を用い、その基材の両面にポリ乳酸系塗工液(バイロエコールTYB−280、東洋紡株式会社製)をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させて、アンカー層3とした。続いて、片面のアンカー層上に上記実施例1で用いたものと同様のインク受容層形成用組成物をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させてインク受容層2とした。これにより、図8に示すインクジェット記録媒体10kを完成した。なお、アンカー層3およびインク受容層2の厚みは共に2μm〜3μmであった。
上記インクジェット記録媒体10kのインク受容層2に対して、実施例1と同一の条件で、インクジェット印刷4とオフセット印刷によるカラー印刷5を行った。また、上記インク受容層2を設けた側と反対側のアンカー層3上に、実施例1と同一の条件で、オフセット印刷5を行った。上記両面の印刷面上に、透明なポリアクリレート系樹脂による紫外線硬化型インクを用い、印刷保護層6をオフセット印刷して形成した。印刷保護層6の厚みは実施例1と同一となった。
印刷保護層6面のインクジェット印刷4部分に、シルクスクリーン用アルミペーストインク(帝国インキ株式会社製)を用いてスクリーン印刷し、厚み7μmの隠蔽層7を形成した。さらに、この隠蔽層7面にホログラム転写箔を転写して光学的加工層8とした。これにより、図5に示すような、インクジェット印刷物10が完成した。
基材1として、ポリ乳酸シート(エコロージュSW、250μm厚、三菱樹脂株式会社製)を用い、その基材の両面にポリ乳酸系塗工液(バイロエコールTYB−280、東洋紡株式会社製)をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させて、アンカー層3とした。続いて、両面のアンカー層上に上記実施例1で用いたものと同様のインク受容層形成用組成物をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させてインク受容層2とした。これにより、図11に示すインクジェット記録媒体10kを完成した。なお、アンカー層3およびインク受容層2の厚みは共に2μm〜3μmであった。
上記インクジェット記録媒体10kのインク受容層2に対して、実施例1と同一の条件で、インクジェット印刷4とオフセット印刷によるカラー印刷5を行った。また、上記インク受容層2を設けた側と反対側のアンカー層3上に、実施例1と同一の条件で、オフセット印刷5を行った。上記両面の印刷面上に、透明なポリアクリレート系樹脂による紫外線硬化型インクを用い、印刷保護層6をオフセット印刷して形成した。印刷保護層6の厚みは実施例1と同一となった。
印刷保護層6面のインクジェット印刷4部分に、シルクスクリーン用アルミペーストインク(帝国インキ株式会社製)を用いてスクリーン印刷し、厚み7μmの隠蔽層7を形成した。これにより、図6に示すような、インクジェット印刷物10が完成した。
[比較例]
基材1として、塩化ビニルシート(ビニホイル250μm厚、三菱樹脂株式会社製)を用い、インク受容層形成用組成物としてアクリル系ポリマー組成物(NS−620X、高松油脂株式会社製)をグラビア印刷により塗布した後、100°Cで乾燥させて基材とインク受容層2とからなるインクジェット記録媒体を得た。なお、インク受容層2の厚みは2μm〜3μmであった。
このインクジェット記録媒体に対して、実施例1と同一の条件でインクジェット印刷4およびオフセット印刷5を行い、さらに印刷保護層6と隠蔽層7を形成してインクジェット印刷物を完成した。この比較例は結局、実施例2において、基材1とインク受容層2を比較例のものに置換した違いのものである。ただし、アンカー層は形成していない。
[評価]
実施例1から実施例6、および比較例のインクジェット記録媒体のインク受容層形成用組成物の塗工適性、密着性、生分解性、被印刷適性の評価を行った。その結果を表1に示す。表1のように、比較例が生分解性を生じないことを除き、実施例のものは全て生分解による分解が進行することが確認された。塗工適性、密着性、被印刷適性等は全て満足な結果が得られた。
Figure 2007044935
上記評価は、それぞれ以下の方法により行った。
塗工適性:塗工液の安定性およびインク受容層形成後の塗工外観を目視にて評価し、塗工外観および塗工液の安定性が良好なものを○、塗工液のケーキングが起きるものや、塗工外観に凹凸が見られるもの、塗工液の安定性が悪いものを×とした。
密着性:密着性はセロハンテープ剥離試験により評価した。インク受容層上にセロハンテープを18mm×25mmのサイズで貼り、一気に剥がした際に、塗膜がセロハンテープ面に移行しなかったものを○、一部でも転移したものを×とした。
生分解性:作製したインクジェット記録媒体をコンポスト中に埋めて6ケ月間放置し、その後にインクジェット記録媒体が分解されているかを目視にて評価した。分解が進行しているものを○、変化がないものを×とした。
被印刷適性:インクジェット記録媒体のインク受容層に対して安定したインク転移が行われたか否かを視覚により判断した。良好に印刷が行われたものを○、印刷がかすれたり、印字ができないものを×とした。
本発明のインクジェット印刷物は、例えば、身分証明書、保険証、銀行カード等のカード基材、葉書、OHPシート、インクジェット紙、くじ券、帳票、ラベル等、種々の目的に用いられるものである。
本発明のインクジェット印刷物の実施形態の1を示す図である。 本発明のインクジェット印刷物の実施形態の2を示す図である。 本発明のインクジェット印刷物の実施形態の3を示す図である。 本発明のインクジェット印刷物の実施形態の4を示す図である。 本発明のインクジェット印刷物の実施形態の5を示す図である。 本発明のインクジェット印刷物の実施形態の6を示す図である。 ホログラム転写箔の層構成を示す図である。 インクジェット記録媒体の層構成を示す図である。 インクジェット記録媒体の層構成を示す図である。 インクジェット記録媒体の層構成を示す図である。 インクジェット記録媒体の層構成を示す図である。 インクジェット記録媒体の層構成を示す図である。
符号の説明
1 基材
2 インク受容層
3 アンカー層
4 インクジェット印刷
5 印刷
6 印刷保護層
7 隠蔽層
8 光学的加工層
10 インクジェット印刷物
10k インクジェット記録媒体
100 ホログラム転写箔

Claims (14)

  1. 基材と、前記基材上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層とを有する記録媒体の当該インク受容層にインクジェット印刷したことを特徴とするインクジェット印刷物。
  2. 基材と、前記基材のいずれかの面上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層とを有する記録媒体の当該インク受容層にインクジェット印刷と、オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のいずれかの印刷と、の双方の印刷をしたことを特徴とするインクジェット印刷物。
  3. 基材と、前記基材の両面上に形成された生分解性を有する材料および/または生物由来の材料と、フィラーとを含有するインク受容層とを有する記録媒体の当該両面のインク受容層にインクジェット印刷を行い、さらに当該両面のインク受容層にオフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のいずれかの印刷を必要により印刷したことを特徴とするインクジェット印刷物。
  4. 前記基材が生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を含有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  5. 前記基材と前記インク受容層との間にアンカー層を有し、前記アンカー層が生分解性を有する材料および/または生物由来の材料を含有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  6. 前記生分解性を有する材料および/または生物由来の材料が、脂肪族ポリエステル系またはその誘導体であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  7. 前記生分解性を有する材料および/または生物由来の材料が、ポリ乳酸であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  8. 基材の前記インク受容層を有する面とは反対側の面に、オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷のいずれかの印刷をしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  9. インクジェット印刷層の外面に印刷保護層を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  10. 印刷保護層の外面にホログラム転写層、光学回折転写層、パール印刷層のいずれかを設けたことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット印刷物。
  11. インクジェット印刷の外面にホログラム転写層、光学回折転写層、パール印刷層のいずれかを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインクジェット印刷物。
  12. 印刷保護層の外面にホログラムまたはパール印刷層を設けたことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット印刷物。
  13. 印刷保護層の外面にインクジェット印刷層の隠蔽層を設けたことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット印刷物。
  14. 印刷保護層の外面にインクジェット印刷層の隠蔽層を設けてから、さらにその外面にホログラム転写層、光学回折転写層、パール印刷層のいずれかを設けたことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット印刷物。




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