JP2007044225A - 遊技機構成情報取得方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 遊技機管理装置が、遊技機の遊技結果に影響を及ぼすプログラムを記録した記録媒体を回路基板に組み付けた際に、記録媒体から読み取った記録媒体識別情報と、回路基板に付随するタグから読み取った回路基板識別情報とを取得して記憶部に記録する手順と、記録媒体が搭載された回路基板を遊技機に組み付けた後で、前記のタグから読み取った回路基板識別情報を再び取得すると、この回路基板識別情報に対応する記録媒体識別情報を記憶部から検索して、当該遊技機の遊技機識別情報と対応付けて、回路基板識別情報および記録媒体識別情報を対応付けて記憶部に記録する手順とを含んで実行する。
【選択図】 図6
Description
また、製造者が管理する製造工場において組み立てられ、所定の検査に合格した遊技機には検査済みであることを示す証紙が、所定の位置に貼付され、この証紙に記載された証紙番号が、以降の当該遊技機の固体識別番号として用いられる。すなわち、遊技機に貼付される証紙は、遊技機の検査合格証を兼ねているため、遊技機が完成した後に発行されることになる。
そのため、従来は、遊技機が完成して証紙番号が発行された後で、CPU識別情報や、各ユニットの識別番号等を読み取って対応付けを行なっていた。
しかしながら、前述のように、CPU識別情報は、遊技機に取り付けられた状態の主基板のコネクタから読み取ることになり、取り扱い性が悪いため、CPU識別番号を読み取るためのコネクタを破損する可能性があるとともに、遊技機への組み付けが終了してからCPUの故障が判明することがあり、製造工程が煩雑になるという問題点があった。
本発明の他の形態については後述する実施形態の中で詳しく説明する。
なお、本実施形態では、風営法等の法規制により仕様に規制のあるパチンコ遊技機を例示するが、本発明に係る遊技機の例としては、この他に、一般にスロットマシン(パチスロ)と呼ばれる回胴式遊技機や、アーケード用のゲーム機等、制御装置(主基板)により制御され、遊技機を介して遊技者と営業者との間に、利害関係をともなうものを指している。
以下、本実施形態では、遊技機として、パチンコ遊技機を例にして説明する。そのため、次に、パチンコ遊技機の構成について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における管理対象の遊技機の一例であるパチンコ遊技機の前面側における基本的な構造を示す正面図である。図1に示したパチンコ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤4とから構成される。
また、後述する賞球タンク14(図2参照)に貯留され払出ユニット13から払い出された賞球は、所定の流路を経由して上受け皿5または下受け皿6に供給される。上受け皿5は、遊技球の貯留、発射レール(不図示)への遊技球の送り出し、下受け皿6への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下受け皿6は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。遊技者が発射装置ハンドル7を回動させると遊技球が発射される。
主基板ユニット11は、パチンコ遊技機10の全体動作を制御する主基板を内包したユニットであり、この主基板は、特に始動口9へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。液晶ユニット12は、主基板ユニット11による抽選結果に応じて表示内容を変動させて図柄表示装置8に図柄を表示する。払出ユニット13は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク14から供給される遊技球を上受け皿5へ払い出す。払出制御基板ユニット15は、払出ユニット13による払出動作を制御する払出制御基板を内包している。発射装置16は、上受け皿5の貯留球を、発射装置ハンドル7の操作量に応じた強さで、遊技領域へ1球ずつ発射する。発射制御基板ユニット17は、発射装置16の発射動作を制御する発射制御基板を内包している。電源ユニット18は、パチンコ遊技機10の各部へ電力を供給する。
これらの証紙には、パチンコ遊技機10ごとの識別番号となる証紙番号(特許請求の範囲の遊技機識別情報に相当)が3枚同一に記載されており、製造工程を経てホール等に出荷されるパチンコ遊技機10は、以後、この証紙番号を用いて識別することができる。
次に、パチンコ遊技機10の確率制御を司るプログラムおよびCPU識別情報が記録された記録媒体を内蔵したCPUを搭載した主基板ユニット11の構成について詳しく説明する。ここで、図3は、主基板ユニット11の構成を示す分解斜視図である。図3に示した主基板ユニット11は、CPU160が搭載された主基板150と、パチンコ遊技機10の背面側に固定され、主基板150を収納するベース部119と、ベース部119を覆うカバー部120とから主に構成される。
また、カバー側固定部122は、内径が、図示しない止めネジの頭部の直径よりも小さい円筒形状であり、この止めネジを、カバー側固定部122を貫通させてベース側固定部123にねじ込むことで、カバー側固定部122とベース側固定部123とは固着される。さらに、製造工程において、この主基板ユニット11を搭載するパチンコ遊技機10が製品検査に合格した場合に発行される証紙が貼付される証紙貼付位置21が設けられ、その左下部には、固有のタグIDを記録したIDタグ20が貼付されている。
具体的には、図4に示すように、1台のパチンコ遊技機10を、遊技機本体100X、枠ユニットとしてユニット100A、遊技盤ユニットとしてユニット100B、主基板ユニット11としてユニット100Cのように、区分して管理する。そして、遊技機本体100X、ユニット100A、100B、100C(以下、ユニット100として総称する)のそれぞれには、IDタグ20x,20a,20b,20c(以下、IDタグ20として総称する)が貼付されている。ここで、IDタグ20は、例えばIDタグ20の製造時に固有のタグIDが記録され、アンテナが内蔵された非接触ICチップであり、非書換型のものが望ましい。また、タグIDの類推を防ぐために、各IDタグ20に記録されるタグIDとユニット100との間には相関がないことが望ましい。このようなIDタグ20を用いることで、データの単一性、システムの信頼性が向上し、情報の改ざんを防止することもできる。また、書換不可能なIDタグ20を用いることで、IDタグ20の書き換えによる不正なユニット100の正規化や、これを予防する措置を講ずることなくセキュリティ性を高めることができる。
次に、パチンコ遊技機10の製造工程における概略的な流れについて、製造工程の説明図である図5を参照しつつ説明する(適宜、図1ないし図4参照)。なお、以下で説明するパチンコ遊技機10の製造工程において、パチンコ遊技機10のユニット100の構成を示す遊技機構成情報の取得は、遊技機構成情報取得システムによりなされるが、この遊技機構成情報取得システムの詳細については後述する。
ここで、主基板ユニット11の場合、主基板製造工場Sにて、IC、抵抗、コンデンサ、コネクタ、CPUソケット等の電子部品を回路基板に実装して、半田付けが行なわれて主基板150が形成され、所定の検査の後、図3に示したように、ベース部119およびカバー部120からなるケーシング内に収容して仮止めする工程までが行なわれることで、主基板ユニット11として出荷される。
また、CPU160のROMには、CPU製造工場Cにおいて、パチンコ遊技機10の制御プログラムが書き込まれており、さらに、このROM内部には、制御プログラムの種類(パチンコ遊技機10の機種名)、書込日、書込装置の機種、書込担当者等の情報を記録しておくことも可能である。
この証紙貼付工程(g)では、貼付される証紙に記載された当該パチンコ遊技機10に一意な番号である証紙番号をキー情報として、このパチンコ遊技機10を構成する各ユニット100に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDを読み取って、パチンコ遊技機10ごとに取りまとめられて、後述する遊技機管理装置に、遊技機構成情報として記録される。
そして、証紙貼付工程(g)において、証紙が貼付され、遊技機構成情報が記録されたパチンコ遊技機10は、その後、出荷要求に応じて運送業者等の手により、図示しない遊技場に出荷される(h)。
なお、回収工場に回収されたパチンコ遊技機10に搭載されるCPU160については、製造者の管理のもと廃棄が義務付けられているため、別途分離されて製造工場Pにて廃棄される。
次に、前述したパチンコ遊技機10の製造工程において、パチンコ遊技機10を構成するユニット100を識別する情報を取りまとめて記録する遊技機構成情報取得システムについて、図6に示した本実施形態の遊技機構成情報取得システムの構成を示すブロック図を参照しつつ詳細に説明する(適宜、図1ないし図5参照)。
図6に示した遊技機構成情報取得システムは、パチンコ遊技機10の製造者である遊技機製造会社内に設置された遊技機管理装置200および管理者用端末210がLAN(Local Area Network)220を介して接続され、さらにLAN220と、製造工場Pの主基板ユニット組立工程(c)に設置される第1ローカルサーバ230および第2ローカルサーバ231と、製品検査工程(e)に設置される第3ローカルサーバ232とが通信ネットワーク網240を介して接続されて構成される。
遊技機管理装置200は、遊技機製造業者である遊技機製造会社等に設置され、パチンコ遊技機10を構成するCPU160、主基板ユニット11および各ユニット100に関する情報を記録し、各パチンコ遊技機10を構成するユニット100等の組み合わせを示し、製造工程以降のパチンコ遊技機10の流通管理等で利用する遊技機構成情報を記録する装置である。
図6に示すように、遊技機管理装置200は、記憶装置201および処理装置202を具備し、CPUやメモリを含む一般的なコンピュータにより具現される。記憶装置201は、メモリ等であり、処理装置202はCPU等である。記憶装置201には、遊技機構成情報d1(図7参照)、CPU対応情報d2(図8参照)、主基板対応情報d3(図9参照)、主基板構成情報d4(図10参照)、ユニット対応情報d5(図11参照)および位置対応情報d6(図12参照)が記録されている。なお、遊技機構成情報d1、CPU対応情報d2、主基板対応情報d3、主基板構成情報d4、ユニット対応情報d5および位置対応情報d6のデータ構造については後述する。
管理者用端末210は、パチンコ遊技機10や、パチンコ遊技機10を構成するユニット100のリサイクルを管理する担当者が、遊技機管理装置200からの情報活用等に使用する端末であり、メモリやマイクロプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータ等により具現される。
第1ローカルサーバ230および第3ローカルサーバ232には、IDタグ用読取装置250が接続され、第2ローカルサーバ231には、CPU用読取装置260が接続されている。第1ローカルサーバ230および第3ローカルサーバ232に接続されたIDタグ用読取装置250は、パチンコ遊技機10の各ユニット100に貼付されたIDタグ20との通信を行い、そのIDタグ20に予め記録されている固有IDであるタグIDを読み取るようになっている。また、IDタグ用読取装置250は、図示しない、IDタグ用読取装置250を駆動する電源部や、タイムスタンプを発行する時計手段、IDタグ用読取装置250に固有のリーダIDを記録した記憶部や、IDタグ20から読み取ったタグID等を、第1ローカルサーバ230または第3ローカルサーバ232に送信するデータ送信手段や、動作確認用の情報表示部等を含んで構成される。
このように構成されたIDタグ用読取装置250を用いることで、IDタグ20からタグIDを読み取って第1ローカルサーバ230または第3ローカルサーバ232に送信する際に、このIDタグ用読取装置250に固有のリーダIDおよび読み取った時間を示すタイムスタンプを合わせて送信することができる。
次に、遊技機管理装置200の記憶装置201に記録された遊技機構成情報d1について説明する。遊技機構成情報d1には、図7に示すように、1つのレコードを1台のパチンコ遊技機10に対応させて、パチンコ遊技機10の製品検査工程(e)における検査合格証である証紙に記載され、そのパチンコ遊技機10の識別番号である「証紙番号」の項目に対応付けて、主基板ユニット11に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDである「主基板」の項目と、そのパチンコ遊技機10を構成する主基板ユニット11および複数のユニット100に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDとが、ユニット100の種類ごとに記録されている。また、「CPU」の項目には、CPU160に固有なCPU識別情報が記録されている。図7に示した遊技機構成情報d1は、製造工場Pにおいて、パチンコ遊技機10に証紙を貼付する証紙貼付工程(d)で紐付けられて生成され、遊技機管理装置200に記録されたものである。
なお、「証紙番号」の項目は特許請求の範囲の遊技機識別情報に相当する。
次に、遊技機管理装置200の記憶装置201に記録されたCPU対応情報d2について説明する。CPU対応情報d2は、CPU製造工場Cの管理者により遊技機管理装置200に登録される情報であり、納入された各CPU160の仕様に関する情報や、製造に関する情報が記録されている。CPU対応情報d2には、図8に示すように、CPU160の内部に記録された「CPU識別情報」の項目に対応付けて、そのCPU160の「型式番号」の項目と、そのCPU160が製造された「工場名」の項目と、そのCPU160が製造された「製造年月日」の項目と、そのCPU160が製造工場Pに入荷した日付である「入荷日」の項目とを含んで構成されている。ここで「入荷日」の項目は、製造工場Pの担当者が、管理者用端末210から入力することや、主基板ユニット組立工程(c)において、CPU用読取装置260を用いて、CPU160の内部に記録されたCPU識別情報を読み取った日付を入力することもできる。
次に、遊技機管理装置200の記憶装置201に記録された主基板対応情報d3について説明する。主基板対応情報d3は、主基板製造工場Sの管理者により遊技機管理装置200に登録される情報であり、納入された各主基板ユニット11の仕様に関する情報や、製造に関する情報が記録されている。主基板対応情報d3は、図9に示すように、主基板ユニット11の「製造番号」の項目に対応付けて、主基板ユニット11に貼付されるIDタグ20に記録された「タグID」の項目と、その主基板ユニット11の「型式番号」の項目と、その主基板ユニット11が製造された「工場名」の項目と、その主基板ユニット11が製造された「製造年月日」の項目とを含んで構成される。
ここで「タグID」の項目は、主基板ユニット組立工程(c)において、IDタグ用読取装置250を用いて、主基板ユニット11に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDが記録されたものであり、この「タグID」を記録する手順は後述する。
次に、遊技機管理装置200の記憶装置201に記録された主基板構成情報d4について説明する。主基板構成情報d4は、主基板ユニット組立工程(c)において、主基板150にCPU160を組み込んだ際に、IDタグ用読取装置250が読み取った、主基板ユニット11に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDと、CPU用読取装置260が読み取った、CPU160の内部に記録されたCPU識別情報とを対応させて記録したものである。主基板構成情報d4は、図10に示すように、主基板ユニット11に貼付されたIDタグ20に記録された「タグID」の項目と、IDタグ用読取装置250の「リーダID(a)」の項目と、IDタグ用読取装置250が送信したタイムスタンプが記録された「読取日時(a)」の項目と、CPU160の内部に記録された「CPU識別番号」の項目と、CPU用読取装置260の「リーダID(b)」の項目と、CPU用読取装置260が送信したタイムスタンプが記録された「読取日時(b)」の項目とから構成される。
なお、主基板構成情報d4の生成手順については後述する。
次に、遊技機管理装置200の記憶装置201に記録されたユニット対応情報d5について説明する。ユニット対応情報d5は、ユニット製造工場(U1〜Un)の管理者により遊技機管理装置200に登録される情報であり、納入された各CPU100の仕様に関する情報や、製造に関する情報が記録されている。ユニット対応情報d5は、図11に示すように、各ユニット100に貼付されたIDタグ20に記録された「タグID」の項目に対応付けて、そのユニット100の名称である「ユニット名」の項目と、そのユニット100が製造された「工場名」の項目と、そのユニット100の「製造年月日」の項目と、そのユニット100が、製造工場Pに入荷した日付である「入荷日」の項目とを含んで構成されている。ここで「入荷日」の項目は、製造工場Pの担当者が、管理者用端末210から入力することや、ユニット100の入荷時の検品場所に、図示しないIDタグ用読取装置を別途に設けて、各ユニット100に貼付されたIDタグ20を読み取り、このときのタイムスタンプの情報を「入荷日」として記録してもよい。
次に、遊技機管理装置200の記憶装置201に記録された位置対応情報d6について説明する。図12に示すように、位置対応情報d6は、IDタグ用読取装置250またはCPU用読取装置260から送られる「リーダID」に対応させて、「位置ID」の項目と、この位置IDに対応する「工程名」の項目と、このリーダIDを有するIDタグ用読取装置250またはCPU用読取装置260が接続された第1ローカルサーバ230、第2ローカルサーバ231または第3ローカルサーバ232のアドレスである「接続情報」の項目とを記録して構成される。位置対応情報d6に記録された情報は、製造工場Pの管理者が予め、遊技機管理装置200に記録しておいたものである。なお、位置対応情報d6の「接続情報」の項目は、第1ローカルサーバ230、第2ローカルサーバ231または第3ローカルサーバ232のアドレス以外にも、管理者用端末210や、図示しないその他の端末のアドレスを記録しておくことも可能である。
次に、前述した遊技機構成情報取得システムにおける遊技機管理装置200の処理について、図5に示したパチンコ遊技機10の製造工程と対応させつつ説明する(適宜、図6ないし図12参照)。
ここで、製造工場Pに納入される各ユニット100には、ユニット工場(U1〜Un)の管理者等により、予め固有のタグIDを記録したIDタグ20が貼付されており、ユニット工場(U1〜Un)の管理者は、納入するユニット100に関する情報と合わせて、当該ユニット100に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDの情報を、製造工場Pの管理者等に受け渡しておく。これらの情報を取得した製造工場Pの管理者等は、遊技機管理装置200にユニット対応情報d5(図11参照)としてこれらの情報を記録しておく。
ここで、製造工場Pに納入されるCPU160には、各CPU160に固有な識別情報であるCPU識別情報が記録されており、CPU製造工場Cの管理者は、納入するCPU160に関する情報と合わせて、当該CPU160に記録されたCPU識別情報を、製造工場Pの管理者等に受け渡しておく。これらの情報を取得した製造工場Pの管理者等は、遊技機管理装置200にCPU対応情報d2(図8参照)としてこれらの情報を記録しておく。
さらに、製造工場Pに納入される主基板ユニット11は、前述のように、主基板150をベース部119およびカバー部120によりケーシングして(図3参照)、仮止めされた状態で納品され、主基板製造工場Sの管理者は、納入する主基板ユニット11に関する情報を、製造工場Pの管理者等に受け渡しておく。この情報を取得した製造工場Pの管理者等は、遊技機管理装置200に主基板対応情報d3(図9参照)としてこれらの情報を記録しておく。なお、この段階では主基板ユニット11にIDタグ20は貼付されていないため、図9に示した主基板対応情報d3のうち「タグID」の項目は記録されていない。
ここで、図13は、主基板ユニット組立工程(c)の詳細な手順を説明する図面である。図13に示した説明図を参照しつつ、主基板ユニット組立工程(c)について詳細に説明する。
そして、製造工場Pの作業者は、IDタグ用読取装置250を、貼付したIDタグ20にかざして、このIDタグに記録されたタグIDを読み取り、CPU用読取装置260をカバー部120の開口部から露出したチェック用接続端子151に接続してCPU160に記録されたCPU識別情報を読み取ることでそれぞれ取得し(ニ)、これらの識別情報を対応付けて主基板構成情報d4(図10参照)として遊技機管理装置200に記録する。
まず、完成した主基板ユニット11に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDを読み取るために、製造工場Pの作業者は、図6に示した第1ローカルサーバ230に接続されたIDタグ用読取装置250を、IDタグ20にかざす。この作業者の動作により、IDタグ用読取装置250は、主基板ユニット11に貼付されたIDタグ20に記録されたタグIDを読み取り、このIDタグ用読取装置250に固有なリーダIDと、タグIDを読み取った時刻であるタイムスタンプとを合わせて第1ローカルサーバ230に送信する。そして、IDタグ用読取装置250から、タグID、リーダIDおよびタイムスタンプを取得した第1ローカルサーバ230は、通信ネットワーク網240を介して遊技機管理装置200にこれらの情報を送信する。
遊技機管理装置200から送信された主基板対応情報d3の一覧画面を取得した第1ローカルサーバ230は、この一覧画面を図示しないディスプレイ装置等に表示し、製造工場Pの作業者は、この一覧画面を見て、主基板対応情報d3の中から、タグIDを読み取った主基板ユニット11の製造番号と一致するレコードを選択する。製造工場Pの作業者が、主基板対応情報d3の特定のレコードを選択すると、第1ローカルサーバ230は、どのレコードが選択されたかを示す選択情報を遊技機管理装置200に送信する。
ここで、CPU対応情報d2に対応するレコードがある場合(ステップS109で'Yes'の場合)、ステップS105で作成され、対応するレコードの「CPU識別情報」、「リーダID(b)」および「読取日時(b)」の項目に、ステップS107で取得したCPU識別情報、リーダIDおよびタイムスタンプをそれぞれ記録する(ステップS110)。
一方、CPU対応情報d2に対応するレコードがない場合(ステップS109で'No'の場合)、ステップS108で抽出した接続情報を用いて、第2ローカルサーバ231に、CPU対応情報に対応するレコードがない旨の情報を送信して(ステップS111)、第2ローカルサーバ231は、受信したこの情報を、図示しないディスプレイ装置に表示する。
以上の手順により、主基板対応情報d3の「タグID」の項目が記録されるとともに、主基板構成情報d4が作成される。
ここで、図15は、遊技機管理装置200が、遊技機構成情報d1を作成する手順を説明するフローチャートである。図15に示したフローチャートを参照しつつ、遊技機構成情報d1を作成する際の遊技機管理装置200の動作について説明する。
一方、タグIDに対応するユニット100が、主基板ユニット11ではない場合(ステップS207で'No'の場合)、ユニット対応情報d5から当該タグIDに対応する「ユニット名」を抽出して、この「ユニット名」と一致する遊技機構成情報d1の項目に、タグIDを記録することで、遊技機構成情報d1の対応するユニット100の項目にタグIDを記録する(ステップS210)。
その後、遊技場に出荷されたパチンコ遊技機10は、設置担当者により設置作業が行われ、所定期間(3ヶ月〜12ヶ月)の遊技に供され、遊技場Hにおいて、当該パチンコ遊技機10の入れ替えが必要と判断された場合は、当該パチンコ遊技機10と入れ替えて新しいパチンコ遊技機10を設置する設置担当者等により撤去され、リサイクルを行なうために、運送業者等の手により、回収工場に搬送されることで回収される。
また、回収工場では、再利用可能なユニット100の選別が行なわれ、再利用可能と判断されたユニット100は、再び、製造工場Pに入荷して(i)、リユース倉庫(j)に保管されて、組立工程(d)に供される(k)。
また、主基板ユニット組立工程(c)において、CPU識別情報を読み取ることで、CPU160の故障を主基板ユニット組立工程(c)において検査することが可能であり、主基板ユニット11が、パチンコ遊技機10に組み付けられた状態で、CPU160を検査する場合に比べて、CPU160の故障時の対応が容易となる。
また、本実施形態では、IDタグ20を、主基板ユニット11を含む各ユニット100に貼付する例を説明したが、二次元コード等のコードを各ユニット100に貼付して、IDタグ用読取装置250を、コードリーダに置き換えて実施することも可能である。
また、本実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機10を説明したが、主基板ユニット11を用いて主基板150が取り付けられる遊技機は、パチンコ遊技機10に限られず、例えば回胴式遊技機等であってもよい。
11 主基板ユニット
100 ユニット
150 主基板
151 チェック用接続端子
160 CPU
200 遊技機管理装置
240 通信ネットワーク網
250 IDタグ用読取装置
260 CPU用読取装置
Claims (3)
- 遊技機の遊技結果に影響を及ぼすプログラムおよび固有な識別情報である記録媒体識別情報を記録した記録媒体から、前記記録媒体識別情報を読み取る記録媒体用読取装置と、前記遊技機に組み込まれ、前記記録媒体を有する回路基板に付随するタグから、このタグに記録された固有の識別情報である回路基板識別情報を読み取るタグ用読取装置とが、前記遊技機を特定する遊技機識別情報に対応付けて、当該遊技機に搭載された前記回路基板の前記回路基板識別情報、および当該回路基板に搭載された前記記録媒体の前記記録媒体識別情報を少なくとも記録した記憶部を有する遊技機管理装置に接続されて構成される遊技機管理システムにおける遊技機構成情報取得方法であって、
前記遊技機管理装置が、
a)前記記録媒体を前記回路基板に組み付けた際に、前記記録媒体から前記記録媒体用読取装置が読み取った前記記録媒体識別情報と、前記回路基板に付随するタグから前記タグ用読取装置が読み取った前記回路基板識別情報とを取得して記憶部に記録する手順と、
b)前記記録媒体が組み付けられた前記回路基板を前記遊技機に組み付けた後で、前記回路基板に付随するタグから前記タグ用読取装置が読み取った前記回路基板識別情報を再び取得すると、取得した回路基板識別情報に対応する前記記録媒体識別情報を前記記憶部から検索して、前記遊技機の前記遊技機識別情報と対応付けて、取得した前記回路基板識別情報および検索した前記記録媒体識別情報を対応付けて前記記憶部に記録する手順と、
を含んで実行すること、
を特徴とする遊技機構成情報取得方法。 - 前記遊技機は前記回路基板を含む複数のユニットから構成され、前記複数のユニットには、各ユニットに固有なユニット識別情報を記録したタグがそれぞれ付随し、
c)前記遊技機管理装置が、前記ユニットを前記遊技機に組み付けた後で、前記ユニットに付随するタグから前記タグ用読取装置が読み取った前記ユニット識別情報を取得すると、前記遊技機の前記遊技機識別情報に対応付けて、取得した前記ユニット識別情報をさらに前記記憶部に記録する手順を含んで実行すること、
を特徴とする請求項1に記載の遊技機構成情報取得方法。 - 前記記録媒体用読取装置は、前記回路基板に前記記録媒体が組み付けられた状態で、前記回路基板上に構成された接続端子を介して、前記記録媒体識別情報を読み取り可能に構成され、
前記手順a)において、前記記録媒体用読取装置は、前記回路基板に前記記録媒体が組み付けられた状態で、前記記録媒体識別情報を読み取ること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機構成情報取得方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005231525A JP4878792B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 遊技機構成情報取得方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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