JP2007042684A - コレット - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体チップを粘着シートから吸着剥離する際に該半導体チップに吸着反りを生じさせることなく、また、種々の寸法の半導体チップに用いることができるコレットを提供すること。
【解決手段】 コレット50は、一端82に設けられた凹部64及び凹部64に連通した吸引孔61を有しているコレット本体60と、コレット本体60の凹部64に設けられていると共にコレット本体60の一端面66と面一である露呈面71を有した多孔質焼結金属体70とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘着性テープに貼着保持されたダイシング済みの半導体チップを該粘着テープからピックアップするピックアップ装置に用いられるコレットに関する。
特開平9−141585号公報 特開2003−273136号公報 特開2002−373871号公報 特開2005−117019号公報
高密度実装対応の半導体パッケージにおいては、厚さ100μm以下の半導体チップの積層が行なわれており、今後は厚さ50μm程度の半導体チップが多用されると見込まれている。また、ICタグについては、低価格化を達成するために半導体チップの微小化が図られており、半導体チップサイズも1mm角以下となってきている。薄形半導体チップ又は微小薄形半導体チップの組立て方法においては、半導体チップを搭載する前に半導体チップを確実に、かつ損傷を与えることなくピックアップすることが重要となる。
ダイシングにより個々に分割された半導体チップをダイシングフィルム(粘着シート)からピックアップする方法としては、図5及び図6に示すニードル突き上げ方式が、ダイボンダ、フリップチップボンダといったチップ搭載装置やチップをチップトレイに収納するトレイ詰め機に広く採用されている。図5及び図6において、半導体チップ1は、ダイシングによって個々に分割され、粘着シート2上に等間隔で貼着されている。この半導体チップ1は伸縮性を有する粘着シート2上に貼着された状態で、ピックアップ装置3のピックアップ本体4上に順次搬送される。
ピックアップ本体4は、内部に負圧部5を有して円筒状に形成されており、負圧部5の上面6は粘着シート2の下面を支持するための平坦な案内面7を有する天壁部8によって閉塞されている。また、天壁部8の中央部には、半導体チップ1の底面寸法よりも若干大きく、粘着シート2の幅寸法よりも小さい貫通孔9が形成されている。さらに、ピックアップ本体4内には該貫通孔9を通って粘着シート2の下面に当接されるピックアップニードル10が上下方向移動自在に設けられている。ピックアップニードル10の先端は鋭く尖った形状を呈している。
ピックアップ本体4の上方には、貫通孔9と対応した位置にコレット11が配置されている。このコレット11は、真空吸引機(図示せず)につながる吸引孔12を有しており、該吸引孔12の開口部周縁の該コレット11の先端部には半導体チップ1を吸着するためのチャック部13が形成されている。なお、コレット11は、チャック部13で吸着した半導体チップ1を粘着シート2から剥離してピックアップし、これをリードフレーム(図示せず)上のダイボンドする所定位置まで搬送できる構造となっている。
このように構成されたピックアップ装置の動作について説明すると、半導体チップ1が貼着された粘着シート2は、ピックアップ本体4の案内面7上を滑りながら移送されるように配設されており、半導体チップ1は貫通孔9の中央部に移送される状態に間欠的に搬送される。案内面7に配置されている粘着シート2は、負圧部5が負圧にされた際に貫通孔9を通して吸着され、この吸着力で案内面7に拘束される。粘着シート2の裏面が案内面7に密着して拘束されると、これが負圧センサ(図示せず)で確認されると共に画像位置検出手段(図示せず)によって半導体チップ1の位置が検出される。
次いで、コレット11が下降し、チャック部13で半導体チップ1を真空吸着すると同時にピックアップニードル10が上昇され、先端が粘着シート2を突き破って半導体チップ1を押し上げ、この半導体チップ1を粘着シート2より剥離する。コレット11は半導体チップ1を吸着したまま上昇し、半導体チップ1はピックアップされる。
上述したピックアップ装置3においては、上昇したピックアップニードル10の先端が粘着シート2を突き破って半導体チップ1を押す構造となっているため、粘着シート2が突き破られる際に塵(粘着シートダスト)が発生し、この塵が周辺の半導体チップ1の上面に飛散されるという不具合があり、半導体チップ1の不良の原因を惹起することになる。また、ピックアップニードル10の先端が粘着シート2を突き破ると、この先端が半導体チップ1の裏面に接触し、半導体チップ1の塵(シリコンダスト)を発生させ、上記粘着シートダストの場合と同様に半導体チップ1の不良の原因となる。
上述したピックアップ装置3の粘着シートダスト、シリコンダストの発生という問題点を解決するべく、特許文献1においては、内部に負圧部を有するとともに、上面で粘着シートの下面をガイドする多孔質材で形成されたシートガイド面を設け、前記シートガイド面を通して作用する前記負圧部の負圧によって前記粘着シートを吸着するピックアップ本体と、前記シートガイド面と対向した位置に配置されているとともに前記シートガイド面上に搬送された前記半導体チップを保持して前記粘着シートから剥離するためのピックアップ・チャック手段と、前記ピックアップ・チャック手段と対向して前記ピックアップ本体内に設けられ、先端形状が平面または曲面として作られているとともに、前記先端を前記シートガイド面に形成されているガイド孔を通って前記粘着シートの下面に当接させて前記半導体チップを突き上げるピックアップニードルとを備えた半導体チップのピックアップ装置が提案されている。
また、特許文献2においては、ダイシング後の半導体チップを吸着部で吸着して保持するチップ保持部と、上記吸着部に設けられた多孔質材料の複数の微小な孔と、この微小な孔を真空排気する真空ポンプとを具備するピックアップ装置が提案されている。
ところで、斯かる特許文献1及び2におけるピックアップ装置は、いずれも従来のピックアップ装置の粘着シートダスト、シリコンダストの発生という問題点を解決するものであるが、コレットにより半導体チップを粘着シートから吸着剥離する際、コレットに設けられた真空吸着孔(吸引孔)の大きさの如何によってはコレットの半導体チップに対する吸着力との関係で半導体チップの吸着反りによる変形が生じる虞があり、とくに、半導体チップの厚さが例えば50μm程度以下の微小薄さになると、この吸着反りの問題は一層顕著となり得る。また、真空吸着孔では、半導体チップの大きさに応じてその寸法に適した大きさの真空吸着孔を具備したコレットを製作しなければならないという問題がある。
本発明は上記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半導体チップを粘着シートから吸着剥離する際に該半導体チップに吸着反りを生じさせることなく、また、種々の寸法の半導体チップに用いることができるコレットを提供することにある。
本発明のコレットは、一端に設けられた凹部及びこの凹部に連通した吸引孔を有しているコレット本体と、コレット本体の凹部に設けられていると共に当該コレット本体の一端面と面一であるか若しくは当該一端面よりも突出している露呈面を有した多孔質焼結金属体とを具備している。
本発明のコレットによれば、例えば真空吸引機の吸引作動により、吸引孔を介して多孔質焼結金属体の露呈面から粘着シートに貼着された半導体チップを吸着保持してピックアップすることができ、このように吸着される半導体チップに均等な吸着力を作用させて、当該半導体チップの吸着反りをなくし得、また、多孔質焼結金属体の露呈面で半導体チップを吸着保持するために、種々の寸法の半導体チップを吸着することができ、例えばコレットの吸引孔の寸法(径)よりも小さい寸法の半導体チップであっても吸着保持をすることができ、半導体チップの種々の寸法に応じてコレットを作製する必要をなくし得る。尚、本発明のコレットの多孔質焼結金属体の露呈面は、コレット本体の一端面よりも突出していてもよいが、好ましくは、当該一端面と面一にされ、このように面一である場合には、大きな吸引力を必要とせずに半導体チップを吸着することができる。
本発明のコレットの好ましい例では、吸引孔は、凹部の底面の一部に連通しており、凹部の底面の前記一部を除く残部は、多孔質焼結金属体に接している。このような好ましい例によれば、例えば多孔質焼結金属体を凹部に圧入固定する際に当該多孔質焼結金属体のコレット本体に対する位置決めを簡単に行うことができ、而して、コレット本体の一端面と多孔質焼結金属体の露呈面とを簡単に面一にすることができる。
本発明のコレットの好ましい例では、コレット本体は、多孔質焼結金属体の凹部からの脱落を防止すべく当該凹部の開口縁においてコレット本体に設けられたかしめ部を有している。このような好ましい例によれば、多孔質焼結金属体に対してコレット本体のかしめによる機械的固定を加えることができて、多孔質焼結金属体をコレット本体により強固に固定することができ、例えば多孔質焼結金属体が凹部の底面に接している場合には、当該多孔質焼結金属体の露呈面とコレット本体の一端面との面一の状態をより確実に維持することができる。
本発明のコレットのコレット本体は、機械構造用炭素鋼、ステンレス鋼及び純銅から選択されてもよい。斯かるコレット本体には、具体的には、JIS−G−4501に規定されている機械構造用炭素鋼、例えばS45Cなど、JIS−G−4303に規定されているステンレス鋼、とくにマルテンサイト系ステンレス鋼、例えばSUS420J2など、JIS−H−2123で規定されている無酸素銅及び同じくJIS−H−2123で規定されているタフピッチ銅が使用されていてもよい。
本発明のコレットの好ましい例では、多孔質焼結金属体は、無機物質粒子を1重量%以上5重量%以下の割合で含有する。このような好ましい例では、無機物質粒子は、黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素のうちの少なくとも一つからなっていてもよい。
本発明のコレットの凹部に固定される多孔質焼結金属体は、8重量%以上11重量%以下の錫と、残部が銅からなる焼結金属体、あるいは上記成分組成に黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素のうちの少なくとも一つからなる無機物質粒子を1重量%以上5重量%以下の割合で分散含有させた焼結金属体であってもよい。
多孔質焼結金属体に無機物質粒子を分散含有するものにおいては、焼結金属体に分散含有された無機物質粒子自体が機械加工によって塑性変形することがなく、加えて多孔質焼結金属体の素地の金属部分の塑性変形を分断して軽減する働きを示し、機械加工における多孔質焼結金属体の表面の細孔の目詰まりが抑制されて細孔開口端が絞り構造となるため、半導体チップを吸着保持する際の半導体チップにより均等に、かつ強力な吸着力が作用することになり、該半導体チップに吸着反りなどの不具合を生じることなく容易に粘着シートから剥離することができる。
本発明によれば、半導体チップを粘着シートから吸着剥離する際に該半導体チップに吸着反りを生じさせることなく、また、種々の寸法の半導体チップに用いることができるコレットを提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
図1及び図2は、本発明の実施の形態の例のコレット50を具備したピックアップ装置3の縦断面説明図であり、図3は、コレット50の縦断面説明図であり、図4は、かしめ部67が形成されたコレット50の縦断面説明図である。
半導体チップ1は、ダイシングによって個々に分離され、粘着シート2上に等間隔で貼着されている。この半導体チップ1は、粘着シート2上に貼着された状態で、ピックアップ装置3のピックアップ本体4上に順次搬送される。ピックアップ本体4は、本例では内部に負圧部5が設けられて円筒状に形成されており、負圧部5の上面6は粘着シート2の下面を支持するための平坦な案内面7を有する天壁部8によって閉塞されている。
天壁部8の中央部には、半導体チップ1の底面寸法よりも若干大きく、粘着シート2の幅寸法よりも小さい貫通孔9が形成されている。ピックアップ本体4内には該貫通孔9を通って粘着シート2の下面に当接されるピックアップニードル10が上下方向移動自在に設けられている。なお、ピックアップニードル10の先端は、半球状の曲面形状を呈している。
ピックアップ本体4の上方には、貫通孔9と対応した位置にコレット50が配置されている。コレット50は、特に図3に示すように、一端82に設けられた凹部64及び凹部64に連通した上下方向に伸びた横断面円形の吸引孔61を有している金属製であって筒状のコレット本体60と、凹部64に設けられていると共に当該コレット本体60の一端面66と面一である露呈面71を有した多孔質焼結金属体70とを具備している。吸引孔61は、凹部64の底面81の一部62に連通しており、底面81の前記一部62を除く残部63は、多孔質焼結金属体70に接している。一部62は底面81の中央部であり、残部63は環状である。凹部64は、横断面円形であり、吸引孔61の径よりも大きな径を有している。多孔質焼結金属体70は、凹部64に圧入固定されており、凹部64の底面81及び周面65に接している。平坦面からなる露呈面71は、一端面66側で露呈している。
多孔質焼結金属体70としては、錫8〜11重量%と残部銅とからなる焼結体、あるいは上記成分組成に黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素のうちの少なくとも一つからなる無機物質粒子を1重量%以上5重量%以下の割合で分散含有させた焼結体が用いられて好適である。多孔質焼結金属体70は、露呈面71が平坦な一端面66と面一とされるので、大きな吸引力を必要とせずに半導体チップ1を確実に吸着することができる。露呈面71は、本例では一端面66と面一であるが、例えば一端面66よりも突出した位置に配されていてもよい。
とくに、無機物質粒子を分散含有した多孔質焼結金属体70は、焼結体に分散含有された無機物質粒子自体が機械加工によって塑性変形することがなく、加えて多孔質焼結金属体の素地の金属部分の塑性変形を分断して軽減する働きを示し、機械加工における多孔質焼結金属体の表面の細孔の目詰まりが抑制されて細孔開口端が絞り構造となる。その結果、半導体チップを吸着保持する際の半導体チップにより均等に、かつ強力な吸着力が作用することになり、該半導体チップを吸着反りなどの不具合を生じることなく容易に粘着シートから剥離することができる。
該コレット50の吸引孔61は、真空吸引機(図示せず)に連結されており、該コレット50の多孔質焼結金属体70の露呈面71が半導体チップ1を吸着するためのチャック部となる。
次に、上記構成からなるピックアップ装置3の動作を説明する。半導体チップ1が貼着された粘着シート2は、ピックアップ本体4の案内面7上を滑りながら移送され、半導体チップ1はピックアップ本体4の貫通孔9の中央部に間欠的に搬送される。粘着シート2が所定位置まで搬送されたことが認識されると負圧部5内が負圧とされる。負圧部5内が負圧とされると、この負圧によって粘着シート2は貫通孔9を通して案内面7側に吸着され、この吸着力によって案内面7に拘束される。
粘着シート2の裏面が案内面7に密着して拘束されると、これが負圧センサ(図示せず)で確認され、画像位置検出手段(図示せず)によって半導体チップ1の位置が検出される。次いで、コレット50が下降し、多孔質焼結金属体70の露呈面71で半導体チップ1を真空吸着すると同時にピックアップニードル10が上昇され、先端が粘着シート2の裏面に当接して半導体チップ1を押し上げると共に一旦コレット50をも持ち上げ、半導体チップ1は粘着シート2から剥される。その後、コレット50自体は半導体チップ1を吸着保持した状態で上昇し、これによって半導体チップ1はピックアップされる。本例のピックアップニードル10は、半導体チップ1の押し上げの際において粘着シート2に孔を開けないようになっており、このように押し上げると粘着シートダスト等の発生を防止することができて好ましいが、半導体チップ1の押し上げの際に粘着シート2に孔を開ける態様のピックアップニードルであっても、本例のコレット50を組み合わせてピックアップ装置を形成することは可能である。
この半導体チップ1のピックアップ動作においては、該半導体チップ1はコレット50を形成するコレット本体60の凹部64に圧入固定された多孔質焼結金属体70の露呈面71で吸着保持されるので、該半導体チップ1にはその全面にわたって均等な吸着力が作用するので、該半導体チップ1には吸着反りなどの不都合は生じることがない。また、半導体チップ1は、多孔質焼結金属体70の露呈面71で吸着保持されるので、例えば多孔質焼結金属体70の露呈面71の寸法(径)よりも小さな寸法の半導体チップ1をも吸着保持することができ、種々の寸法の半導体チップ1に応じたコレットを製作する必要がないという経済性の面での利点も有する。
尚、コレット本体60は、例えば図4に示すように、多孔質焼結金属体70の凹部64からの脱落を防止すべく当該凹部64の開口縁83においてコレット本体60に設けられたかしめ部67を有し、当該かしめ部67により凹部64に圧入固定された多孔質焼結金属体70の露呈面71の周縁部に機械的固定を加えてもよく、斯かる場合には、該多孔質焼結金属体70の底面81に対面する上面は残部63に当接していることから、該多孔質焼結金属体70はより強固に凹部64に固定され、該多孔質焼結金属体70の凹部64からの抜け出し等の不具合を生じることをなくすことができる。
本例のコレット50は、上記したニードル突き上げ方式の他に、近年開発されているニードルレスピックアップ方式(特許文献2参照)、同低粘着フィルム方式(特許文献3参照)、同多段突き上げピックアップ方式(特許文献4参照)にも適用可能である。
本例のコレット50によれば、一端82に設けられた凹部64及び凹部64に連通した吸引孔61を有しているコレット本体60と、コレット本体60の凹部64に設けられていると共に当該コレット本体60の一端面66と面一である露呈面71を有した多孔質焼結金属体70とを具備しているために、例えば真空吸引機の吸引作動により、吸引孔61を介して多孔質焼結金属体70の露呈面71から粘着シート2に貼着された半導体チップ1を吸着保持してピックアップすることができ、このように吸着される半導体チップ1に均等な吸着力を作用させて、当該半導体チップ1の吸着反りをなくし得、また、多孔質焼結金属体70の露呈面71で半導体チップ1を吸着保持するために、種々の寸法の半導体チップ1を吸着することができ、例えばコレット50の吸引孔61の寸法(径)よりも小さい寸法の半導体チップ1であっても吸着保持をすることができ、半導体チップ1の種々の寸法に応じてコレット50を作製する必要をなくし得る。
コレット50によれば、吸引孔61は、凹部64の底面81の一部62に連通しており、凹部64の底面81の前記一部62を除く残部63は、多孔質焼結金属体70に接しているために、例えば多孔質焼結金属体70を凹部64に圧入固定する際に当該多孔質焼結金属体70のコレット本体60に対する位置決めを簡単に行うことができ、而して、コレット本体60の一端面66と多孔質焼結金属体70の露呈面71とを簡単に面一にすることができる。
コレット50によれば、コレット本体60は、多孔質焼結金属体70の凹部64からの脱落を防止すべく当該凹部64の開口縁83に設けられたかしめ部67を有しているために、多孔質焼結金属体70に対してコレット本体60のかしめによる機械的固定を加えることができて、多孔質焼結金属体70を凹部64により強固に固定することができ、例えば多孔質焼結金属体70が凹部64の底面81に接している場合には、当該多孔質焼結金属体70の露呈面71とコレット本体60の一端面66との面一の状態をより確実に維持することができる。
本発明の実施の形態の例のコレットを適用したピックアップ装置の縦断面説明図である。 図1に示す例のコレットを適用したピックアップ装置の縦断面説明図である。 図1に示す例の縦断面説明図である。 本発明の実施の形態の他の例の縦断面説明図である。 従来のピックアップ装置の縦断面説明図である。 図5に示す例の縦断面説明図である。
符号の説明
50 コレット
60 コレット本体
61 吸引孔
64 凹部
70 多孔質焼結金属体

Claims (6)

  1. 一端に設けられた凹部及びこの凹部に連通した吸引孔を有しているコレット本体と、コレット本体の凹部に設けられていると共に当該コレット本体の一端面と面一であるか若しくは当該一端面よりも突出している露呈面を有した多孔質焼結金属体とを具備しているコレット。
  2. 吸引孔は、凹部の底面の一部に連通しており、凹部の底面の前記一部を除く残部は、多孔質焼結金属体に接している請求項1に記載のコレット。
  3. コレット本体は、多孔質焼結金属体の凹部からの脱落を防止すべく当該凹部の開口縁においてコレット本体に設けられたかしめ部を有している請求項1又は2に記載のコレット。
  4. コレット本体は、機械構造用炭素鋼、ステンレス鋼及び純銅から選択されてなる請求項1から3のいずれか一項に記載のコレット。
  5. 多孔質焼結金属体は、無機物質粒子を1重量%以上5重量%以下の割合で含有する請求項1から4のいずれか一項に記載のコレット。
  6. 無機物質粒子は、黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素のうちの少なくとも一つからなる請求項5に記載のコレット。
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