JP2007038481A - 印刷機およびその制御方法 - Google Patents
印刷機およびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007038481A JP2007038481A JP2005223950A JP2005223950A JP2007038481A JP 2007038481 A JP2007038481 A JP 2007038481A JP 2005223950 A JP2005223950 A JP 2005223950A JP 2005223950 A JP2005223950 A JP 2005223950A JP 2007038481 A JP2007038481 A JP 2007038481A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- cylinder
- plate
- plate cylinder
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】 天地方向への印刷ズレを容易に補正することができる印刷機およびその制御方法を提供する。
【解決手段】 外周面に刷版が巻回された版胴13と、刷版に対して接触配置されて刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴15と、を備え、版胴13は、ブランケット胴15とは異なる回転速度で回転することが可能とされた版胴独立駆動機構を有する印刷機において、版胴独立駆動機構は、印刷用紙に印刷される前の印刷画像の位置、または、印刷された後の印刷画像の位置に基づいて制御されることを特徴とする。
【選択図】 図10
【解決手段】 外周面に刷版が巻回された版胴13と、刷版に対して接触配置されて刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴15と、を備え、版胴13は、ブランケット胴15とは異なる回転速度で回転することが可能とされた版胴独立駆動機構を有する印刷機において、版胴独立駆動機構は、印刷用紙に印刷される前の印刷画像の位置、または、印刷された後の印刷画像の位置に基づいて制御されることを特徴とする。
【選択図】 図10
Description
本発明は、枚葉印刷機等の印刷機およびその制御方法に関する。
従来、印刷機の分野では、印刷用紙に印刷された画像(印刷画像)の天地方向の位置合わせを行うさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−168053号公報(第2頁、図1)
(例えば、特許文献1参照。)。
上述の特許文献1においては、運転速度モニタ手段から印刷機の運転速度情報と、記憶手段から予め蓄積された補正データと、に基づいて見当(印刷ズレ)補正手段により印刷ズレ補正を行う印刷機の構成が開示されている。
この構成によれば、印刷ズレを調整した後、印刷速度が上昇した際に発生する天地方向の印刷ズレを防止できる。つまり、シート搬送系ギヤの弾性変形により発生する、版胴の位相ズレによる印刷ズレを防止できた。
この構成によれば、印刷ズレを調整した後、印刷速度が上昇した際に発生する天地方向の印刷ズレを防止できる。つまり、シート搬送系ギヤの弾性変形により発生する、版胴の位相ズレによる印刷ズレを防止できた。
しかしながら、多色刷りの印刷機の場合には色数に応じた版胴を用いて印刷を行うが、各版胴の直径(仕立て)を全色同じにしないと、印刷されたイメージ(画像)の位置がズレる(イメージの長さが変わる)という問題があった。
上述の問題は、版の下に挟まれている樹脂膜などの版下を交換することにより、版胴の直径を管理して、印刷ズレを防止することが従来知られている。しかし、版下を交換する際には、印刷機の運転を中断する必要があると共に、版下の交換自体が容易でないという問題があった。
また、版胴と紙との間にゴムが巻かれたゴム胴を配置した、いわゆるオフセット印刷機の場合には、経時変化によりゴム胴の直径が細くなる場合がある。ゴム胴の直径が細くなると、紙に印刷されるイメージの位置が変化し印刷ズレが発生していた。
この場合にも、ゴム胴のブランケットの下に挟まれるゴムシートや紙などのブラン下を交換することにより、ゴム胴の直径を管理して、印刷ズレを防止することが知られている。しかし、ブラン下を交換する際には、印刷機の運転を中断する必要があると共に、ブラン下の交換自体が容易でないという問題があった。
この場合にも、ゴム胴のブランケットの下に挟まれるゴムシートや紙などのブラン下を交換することにより、ゴム胴の直径を管理して、印刷ズレを防止することが知られている。しかし、ブラン下を交換する際には、印刷機の運転を中断する必要があると共に、ブラン下の交換自体が容易でないという問題があった。
印刷される紙として、印刷中に伸びが発生するものを用いた場合にも、紙に印刷されるイメージの位置が相対的に変化するため、印刷ズレが発生していた。紙が伸びる要因としては、印刷中における水分吸収や、薄い紙における天地方向への引っ張りなどが挙げられる。
この場合には、版を天地方向に引っ張り、塑性変形させることにより紙の伸びに版を合わせる方法が知られている。また、紙の伸び量を予め予測して、紙の伸び量を織り込んだ寸法で版を製作する方法も知られている。
この場合には、版を天地方向に引っ張り、塑性変形させることにより紙の伸びに版を合わせる方法が知られている。また、紙の伸び量を予め予測して、紙の伸び量を織り込んだ寸法で版を製作する方法も知られている。
しかしながら、これらの方法では、一の紙の伸び量にしか対応することができないという問題があった。つまり、印刷する紙の種類や印刷条件が変われば、紙の伸び量も変化するため、上述の方法では対応することができないという問題があった。
また、複数色を印刷するために、複数台の印刷機を用いて紙に印刷する場合において、異なるメーカの印刷機を用いると、各メーカにおいて版胴等の寸法が異なるため、印刷ズレが発生するという問題があった。つまり、版胴等の寸法が代わることにより、刷り長さが変わり、同じサイズでの印刷ができないという問題があった。
さらに、一の印刷機で印刷を行っている最中に当該印刷機が故障した場合、当該印刷機で印刷中の印刷物は、印刷ズレが発生するため、他の印刷機で継続して印刷することができないという問題があった。
さらに、一の印刷機で印刷を行っている最中に当該印刷機が故障した場合、当該印刷機で印刷中の印刷物は、印刷ズレが発生するため、他の印刷機で継続して印刷することができないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、天地方向への印刷ズレを容易に補正することができる印刷機およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の印刷機は、外周面に刷版が巻回される版胴と、前記刷版に対して接触配置されて該刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴と、を備え、前記版胴は、前記ブランケット胴とは異なる回転速度で回転することが可能とされた版胴独立駆動機構を有する印刷機において、該版胴独立駆動機構は、前記印刷用紙に転写される印刷画像の位置、または、前記印刷用紙上に転写された印刷画像の位置に基づいて制御されることを特徴とする。
本発明の印刷機は、外周面に刷版が巻回される版胴と、前記刷版に対して接触配置されて該刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴と、を備え、前記版胴は、前記ブランケット胴とは異なる回転速度で回転することが可能とされた版胴独立駆動機構を有する印刷機において、該版胴独立駆動機構は、前記印刷用紙に転写される印刷画像の位置、または、前記印刷用紙上に転写された印刷画像の位置に基づいて制御されることを特徴とする。
本発明によれば、印刷用紙に転写される印刷画像の位置、または、印刷用紙上に転写された印刷画像の位置に基づいて版胴独立駆動機構が制御されるため、刷版からブランケット胴を介して印刷用紙へ転写されるインキの相対位置関係を制御できる。つまり、本発明の印刷機は、印刷用紙に転写される印刷画像を印刷用紙の天地方向に伸縮させることにより、印刷ズレを防止することができる。
版胴独立駆動機構は、版胴とブランケット胴とを異なる回転速度で回転させることにより、刷版上のインキを、ブランケット胴の円周方向に画像が伸縮された状態で、ブランケット胴上に転写させることができる。そのため、印刷画像を印刷用紙の天地方向に伸縮させることができる。
なお、印刷画像の位置としては、印刷画像が印刷されるべき所定位置から実際に印刷された位置までのズレ量を用いてもよい。
版胴独立駆動機構は、版胴とブランケット胴とを異なる回転速度で回転させることにより、刷版上のインキを、ブランケット胴の円周方向に画像が伸縮された状態で、ブランケット胴上に転写させることができる。そのため、印刷画像を印刷用紙の天地方向に伸縮させることができる。
なお、印刷画像の位置としては、印刷画像が印刷されるべき所定位置から実際に印刷された位置までのズレ量を用いてもよい。
上記発明においては、前記ブランケット胴の径に基づいて前記印刷される前に前記印刷用紙に転写される印刷画像の位置を推定し、前記版胴独立駆動機構を制御することが望ましい。
本発明によれば、ブランケット胴の径に基づいて、印刷される前に印刷用紙に転写される印刷画像の位置を推定するため、試し刷り等の印刷を行うことなく印刷ズレを防止することができ、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
例えば、ブランケット胴を交換した後の印刷において、試し刷りをすることなく本印刷を行うことができる。特に、各色に対応した複数のブランケット胴を使用する多色印刷を行う場合には、各ブランケット胴の交換時期が異なる場合があり、これら各交換時期における印刷ズレの補正作業を軽減することができる。
例えば、ブランケット胴を交換した後の印刷において、試し刷りをすることなく本印刷を行うことができる。特に、各色に対応した複数のブランケット胴を使用する多色印刷を行う場合には、各ブランケット胴の交換時期が異なる場合があり、これら各交換時期における印刷ズレの補正作業を軽減することができる。
ブランケット胴が経時変化により径が細くなった場合、ブランケット胴の径に基づいて版胴独立制御機構を制御することにより、印刷ズレをより確実に防止することができる。かかる場合における印刷ズレは、ブランケット胴の径の変化が原因である。その原因に直接基づいて制御するため、印刷ズレをより確実に防止することができる。
複数の異なる印刷機を用いて多色印刷を行う場合、それぞれの印刷機のブランケット胴の径に基づいて版胴独立駆動機構を制御することで、異なる印刷機を用いても印刷ズレのない印刷を行うことができる。
作業者がブランケット胴の径の調整をミスした場合でも、版独立駆動機構による制御で印刷ズレを防止できる。そのため、ブランケット胴の径を再度調整する必要がなくなり、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
作業者がブランケット胴の径の調整をミスした場合でも、版独立駆動機構による制御で印刷ズレを防止できる。そのため、ブランケット胴の径を再度調整する必要がなくなり、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
上記発明においては、前記印刷用紙に天地方向に並ぶ複数の測定基準部が印刷され、前記複数の測定基準部の位置を計測する計測部と、該計測部により測定された前記複数の測定基準部の位置に基づいて、前記版胴独立駆動機構を制御することが望ましい。
本発明によれば、計測部により印刷用紙に印刷された測定基準部の位置を測定し、測定結果に基づいて版胴独立駆動機構を制御するため、自動的に印刷ズレを補正することができる。
本発明によれば、計測部により印刷用紙に印刷された測定基準部の位置を測定し、測定結果に基づいて版胴独立駆動機構を制御するため、自動的に印刷ズレを補正することができる。
印刷用紙の計測基準部の間隔を測定するため、印刷用紙の伸び縮みによる印刷ズレを検出することができる。そのため、印刷用紙の伸び縮みによる印刷ズレを確実に補正することができる。印刷用紙の伸び縮みの原因としては、印刷用紙が印刷中に水分を吸収することによる伸びや、印刷機内で印刷用紙を搬送する際に、印刷用紙にかかる引っ張り力による伸びなどが挙げられる。
複数の測定基準部を天地方向に並べて印刷することにより、印刷用紙の一部領域においてのみ発生した印刷ズレを測定することができる。そのため、当該一部領域の印刷ズレを補正することができる。また、印刷用紙の一の部分領域と他の部分領域とにおける印刷ズレの量が異なる場合にも、一の部分領域における印刷ズレ量と、他の部分領域における印刷ズレ量とを測定し、それぞれについて補正することが出来る。
本発明の印刷機の制御方法は、印刷用紙に印刷される前の印刷画像の位置、または、印刷された後の印刷画像の位置が入力される画像位置入力過程と、入力された前記位置に基づいて、外周面に刷版が巻回された版胴と、前記刷版に対して接触配置されて該刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴との回転速度の差を演算する演算過程と、演算結果に基づいて、前記版胴と前記ブランケット胴との回転速度の差を変更する変更過程と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、画像位置入力過程において入力された印刷される前の印刷画像の位置、または、印刷された後の印刷画像の位置に基づいて、版胴とブランケット胴との回転数の差が所定の値になるように変更するため、刷版からブランケット胴を介して印刷用紙へ転写されるインキの相対位置関係を制御できる。つまり、印刷される印刷画像を印刷用紙の天地方向に伸縮させることにより、印刷ズレを防止することができる。
版胴とブランケット胴との回転数の差は、画像位置入力過程において入力された印刷画像の位置に基づいて求められるため、確実に印刷ズレを防止することができる。
版胴とブランケット胴との回転数の差は、画像位置入力過程において入力された印刷画像の位置に基づいて求められるため、確実に印刷ズレを防止することができる。
上記発明においては、前記画像位置入力過程が、印刷用紙に印刷される印刷画像の位置を推定するのに用いる情報が入力される情報入力過程と、入力された情報に基づいて、前記位置を推定する推定過程と、
を具備することが望ましい。
を具備することが望ましい。
本発明によれば、画像位置入力過程が、情報入力過程と推定過程とを具備するため、印刷用紙に画像を印刷することなく、印刷画像の位置を推定することができる。そのため、印刷機において、試し刷りを行うことなく印刷ズレの発生を防止でき、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
上記発明においては、前記入力過程において入力される情報が、前記版胴または前記ブランケット胴の少なくとも一方の径であることが望ましい。
本発明によれば、版胴またはブランケット胴の少なくとも一方の径が、入力過程において入力される情報であるため、試し刷り等の印刷を行うことなく印刷ズレを防止することができ、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
例えば、版胴またはブランケット胴を交換した後の印刷において、試し刷りをすることなく本印刷を行うことができる。特に、各色に対応した複数の版胴およびブランケット胴を使用する多色印刷を行う場合には、各版胴または各ブランケット胴の交換時期が異なる場合があり、これら交換時期における印刷ズレの補正作業を軽減することができる。
例えば、版胴またはブランケット胴を交換した後の印刷において、試し刷りをすることなく本印刷を行うことができる。特に、各色に対応した複数の版胴およびブランケット胴を使用する多色印刷を行う場合には、各版胴または各ブランケット胴の交換時期が異なる場合があり、これら交換時期における印刷ズレの補正作業を軽減することができる。
ブランケット胴が経時変化により径が細くなった場合、ブランケット胴の径に基づいて版胴独立制御機構を制御することにより、印刷ズレをより確実に防止することができる。かかる場合における印刷ズレは、ブランケット胴の径の変化が原因である。その原因に直接基づいて制御するため、印刷ズレをより確実に防止することができる。
複数の異なる印刷機を用いて多色印刷を行う場合、それぞれの印刷機の版胴およびブランケット胴の径に基づいて印刷画像の位置を推定することで、異なる印刷機を用いても印刷ズレのない印刷を行うことができる。
作業者が版胴またはブランケット胴の径の調整をミスした場合でも、それぞれの径を測定することにより印刷ズレを防止できる。そのため、版胴またはブランケット胴の径を再度調整する必要がなく、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
作業者が版胴またはブランケット胴の径の調整をミスした場合でも、それぞれの径を測定することにより印刷ズレを防止できる。そのため、版胴またはブランケット胴の径を再度調整する必要がなく、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
上記発明においては、前記入力過程において入力される情報が、前記ブランケット胴の使用期間であることが望ましい。
本発明によれば、ブランケット胴の使用期間に基づいて、ブランケット胴の経時変化による径の変化を推定することができ、印刷ズレを補正することができる。そのため、印刷ズレが顕著になる前に印刷ズレを補正することができ、確実印刷ズレの発生を防止できる。
本発明によれば、ブランケット胴の使用期間に基づいて、ブランケット胴の経時変化による径の変化を推定することができ、印刷ズレを補正することができる。そのため、印刷ズレが顕著になる前に印刷ズレを補正することができ、確実印刷ズレの発生を防止できる。
本発明の印刷機およびその制御方法によれば、印刷画像の位置に基づいて版胴独立駆動機構が制御されるため、刷版からブランケット胴を介して印刷用紙へ転写されるインキの相対位置関係を制御できる。つまり、本発明の印刷機は、印刷される印刷画像を印刷用紙の天地方向に伸縮させることにより、天地方向への印刷ズレを容易に補正することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る印刷機ついて図1から図10を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る枚葉両面印刷機の構成を説明する断面図である。
枚葉両面印刷機(以下、単に「印刷機」という。)1は、被印刷物である枚葉紙(印刷用紙)が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、排紙装置7とを備えている。
給紙装置3は、積層されたシート状の被印刷物を一枚ずつ供給する装置である。
以下、本発明の第1の実施形態に係る印刷機ついて図1から図10を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る枚葉両面印刷機の構成を説明する断面図である。
枚葉両面印刷機(以下、単に「印刷機」という。)1は、被印刷物である枚葉紙(印刷用紙)が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、排紙装置7とを備えている。
給紙装置3は、積層されたシート状の被印刷物を一枚ずつ供給する装置である。
排紙装置7は、印刷後の被印刷物を回収して積層する装置である。排紙装置7には、印刷物の印刷状態を把握するための撮像装置(図示せず)が設けられている。
排紙装置7には、積層後の排紙が正常な印刷物か否かを識別することができる排紙識別装置(図示せず)が設けられている。排紙識別装置としては、例えば、正常な印刷物から正常でない印刷物に変化するタイミングの排紙に対して付箋を付すテープインサータや、正常でない印刷物を正常な印刷物から分けて積層する二連デリベリ等が用いられる。
排紙装置7には、積層後の排紙が正常な印刷物か否かを識別することができる排紙識別装置(図示せず)が設けられている。排紙識別装置としては、例えば、正常な印刷物から正常でない印刷物に変化するタイミングの排紙に対して付箋を付すテープインサータや、正常でない印刷物を正常な印刷物から分けて積層する二連デリベリ等が用いられる。
印刷ユニット5は複数設けられており、印刷する色ごとに設けられている。本実施形態では、C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー)及びBL(ブラック)からなる4色の色によって印刷する4色機が示されており、被印刷物の表裏両面に印刷するので合計で8つの印刷ユニット5が設けられている。
各印刷ユニット5は、インキを供給するインキ装置9と、インキ装置9に対向配置される版胴13と、この版胴13に対向配置されたゴム胴(ブランケット胴)15と、このゴム胴15に対向配置された圧胴17と、各印刷ユニット5の圧胴17間に配置される中間胴18とを備えている。
図2は、図1の版胴およびゴム胴の概略構成を説明する図である。
版胴13は、図2に示すように、印刷用画像が形成された刷版14が外周に巻回された円筒状とされている。刷版は、印刷すべき画像毎に作成され、交換される。版胴13は、図2に示すように、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、この版胴ギヤップ19に、刷版の上流端である版頭および刷版の下流端である版尻を掴んで固定する版締め装置(図示せず)が設けられている。
版胴13は、図2に示すように、印刷用画像が形成された刷版14が外周に巻回された円筒状とされている。刷版は、印刷すべき画像毎に作成され、交換される。版胴13は、図2に示すように、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、この版胴ギヤップ19に、刷版の上流端である版頭および刷版の下流端である版尻を掴んで固定する版締め装置(図示せず)が設けられている。
ゴム胴15の外周には、ブランケットとしてゴムが巻回されている。ゴム胴15は、図2に示すように、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、このゴム胴ギヤップ21に、ゴムの上流端および下流端を掴んで固定するゴム締め装置(図示せず)が設けられている。
ゴム胴15は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴13、圧胴17から離間させる(胴抜き)ことができるようになっている。
ゴム胴15は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴13、圧胴17から離間させる(胴抜き)ことができるようになっている。
図3は、図2のゴム胴の概略構成を説明する部分拡大図である。図4は、図3の胴中とベアラとの関係を説明する図である。
ゴム胴15は、図3に示すように、ゴムが巻回されている胴中15aと、胴中15aの端部に配置されたベアラ15bと、ゴム胴15を回転駆動させる歯車15cとから概略構成されている。
ベアラ15bは直径寸法φd3が保証された円柱部であり、図4に示すように、胴中15aの直径寸法φd1と比較して所定寸法だけ小さく形成されている。
ゴム胴15は、図3に示すように、ゴムが巻回されている胴中15aと、胴中15aの端部に配置されたベアラ15bと、ゴム胴15を回転駆動させる歯車15cとから概略構成されている。
ベアラ15bは直径寸法φd3が保証された円柱部であり、図4に示すように、胴中15aの直径寸法φd1と比較して所定寸法だけ小さく形成されている。
圧胴17は、ゴム胴15に対向配置され、円筒状とされている。圧胴17は、印刷時にゴム胴15に接触し、ゴム胴15との間に供給される被印刷物を所望の圧力で押圧する。
中間胴18は、各印刷ユニット5の圧胴17間に設けられ、円筒状とされている。中間胴18によって、上流側の圧胴17から下流側の圧胴17へと被印刷物が送られる。
上述の版胴13、ゴム胴15、圧胴17及び中間胴18は、印刷機1に設けられた一つのメインモータ(図示せず)によって回転させられる。つまり、メインモータからの回転力がギヤを介して版胴13、ゴム胴15、圧胴17及び中間胴18に伝達されるようになっている。
版胴13には、さらに、図5に示すように、独立に回転速度および位相を調整することができる版胴独立駆動機構23を備えている。
版胴独立駆動機構23は、駆動モータ25と、変速機27を有する。特に、本実施形態では変速機27の中にいわゆるハーモニックドライブ (登録商標)を備える構成を採用した。ただし、これに限られるものではなく、版胴独立駆動機構を構成する変速機に差動減速機を用いても良い。
駆動モータ25は、図示しない制御装置によって回転速度および位相が制御されるサーボモータである。駆動モータ25は、版胴13及びゴム胴15を支持するフレーム40に対して固定されたサブフレーム42に固定されている。
変速機27は、印刷機1のメインモータからゴム胴15を回転駆動するゴム胴ギヤ15aを介して伝達された回転を増減速して版胴13に伝達する。変速機27は、ウェーブジェネレータ30と、フレクスプライン32と、サーキュラスプライン34とを備えている。
ウェーブジェネレータ30は、楕円形状を有する(図6参照)カム30aの外周に、薄肉のボールベアリング30bが嵌合されたものとなっている。このボールベアリング30bの内輪はカム30aの外周に固定されており、外輪はボールを介して弾性変形するようになっている。ウェーブジェネレータ30は、駆動モータ25の出力軸25aに固定され、駆動モータ25によって回転されるようになっている。駆動モータ25の回転速度に応じて、第1サーキュラスプライン34aから第2サーキュラスプライン34bへと伝達する回転速度が変更される。すなわち、駆動モータ25の角速度をゴム胴ギヤ15aの角速度と同等とすると第1サーキュラスプライン34aと第2サーキュラスプライン34bは同じ角速度で回転し、駆動モータ25の角速度をゴム胴ギヤ15aの角速度と異ならせると、第1サーキュラスプライン34aと第2サーキュラスプライン34bとの間の位相が異なり、異なる角速度で回転させることができる。
フレクスプライン32は、ウェーブジェネレータ30とサーキュラスプライン34との間に設けられている。フレクスプライン32は、金属製の円環形状とされ、薄肉とされている。したがって、フレクスプライン32は、ウェーブジェネレータ30の楕円形状に応じて半径方向に変形自在とされた弾性体となっている。フレクスプライン32の外周には、サーキュラスプライン34の内歯に対して歯合する外歯が形成されている(図6参照)。フレクスプライン32の軸線方向(図5において左右方向)の寸法は、第1サーキュラスプライン34a及び第2サーキュラスプライン34bの両者に対して噛合可能な寸法とされている。
サーキュラスプライン34は、駆動モータ25側に位置する第1サーキュラスプライン34aと、版胴13側に位置する第2サーキュラスプライン34bとを有している。これら第1サーキュラスプライン34a及び第2サーキュラスプライン34bは、それぞれ独立して異なる回転速度および位相で回転できるようになっている。サーキュラスプライン34は、金属製の円環状とされた剛体となっている。サーキュラスプライン34の内周面には、フレクスクライン32の外歯に対して歯合する内歯が形成されている(図6参照)。第1サーキュラスプライン34aの内歯の数は、フレクスプライン32の外歯の数と同等とされている。第2サーキュラスプライン34bの内歯の数は、第1サーキュラスプライン34aの内歯の数よりも2つ多くなっている。これにより、第1サーキュラスプライン34aと第2サーキュラスプライン34bとの位相および回転速度を変更できるようになっている。
第1サーキュラスプライン34aは、この第1サーキュラスプライン34a及び第2サーキュラスプライン34bを包囲するように設けられたカップ状のカップ連結体36の内周に固定されている。このカップ連結体36の一端(図5において右方)は、軸受37を介して駆動モータ25の出力軸25aに対して回転自在に接続されている。カップ連結体36の他端(図5において左方)は、ゴム胴ギヤ15aに歯合する版胴駆動伝達ギヤ38と共に一体で回転するように、版胴駆動伝達ギヤ38の端面に対してボルト36aによって固定されている。版胴駆動伝達ギヤ38は、円錐ころ軸受39を介して、版胴回転軸13aに固定されたブッシュ44に対して回転自在に接続されている。ブッシュ44の一端面側(図5において右方)には、接続円板45を介して第2サーキュラスプライン34bが一体に固定されている。
以上の構成から、版胴駆動伝達ギヤ38、カップ連結体36及び第1サーキュラスプライン34aは一体で回転し、駆動モータ25の回転軸25a及びウェーブジェネレータ30のカム30aは一体で回転し、第2サーキュラスプライン34b、接続円板45、ブッシュ44及び版胴回転軸13a及び版胴13は一体で回転する。
図6には、上述した変速機27の動作が示されている。
同図において、(a)はウェーブジェネレータ30が0°の位置にある状態、(b)はウェーブジェネレータ30が90°の位置にある状態、(c)はウェーブジェネレータ30が180°の位置にある状態、(d)はウェーブジェネレータ30が360°の位置にある状態を示す。
同図において、(a)はウェーブジェネレータ30が0°の位置にある状態、(b)はウェーブジェネレータ30が90°の位置にある状態、(c)はウェーブジェネレータ30が180°の位置にある状態、(d)はウェーブジェネレータ30が360°の位置にある状態を示す。
同図(a)に示すように、弾性を有するフレクスプライン32は、楕円形のウェーブジェネレータ30によって楕円形状に変形されている。これにより、フレクスプライン32の外歯は、長軸に位置する部分で第2サーキュラスプライン34bの内歯と噛み合う。この噛み合いの開始位置に、フレクスプライン32及び第2サーキュラスプライン34bに対して矢印が付されている。すなわち、図(a)に示す場合では、0°の位置でフレクスプライン32に付した矢印Aとサーキュラスプラインに付した矢印Bとが一致している。なお、矢印Cは、ウェーブジェネレータ30の回転角度位置を示す。
ウェーブジェネレータ30の長軸に相当する位置とは異なる位置では、フレクスプライン32の外歯と第2サーキュラスプライン34bの内歯とは噛み合わない。
ウェーブジェネレータ30の長軸に相当する位置とは異なる位置では、フレクスプライン32の外歯と第2サーキュラスプライン34bの内歯とは噛み合わない。
第2サーキュラスプライン34bを固定したままでウェーブジェネレータ30を時計方向に90°回転させると図(b)のようになる。このように、ウェーブジェネレータ30を回転させるにつれて、フレクスプライン32と第2サーキュラスプライン34bとの噛合位置が順次移動する。矢印A及び矢印Bの位置からわかるように、第2サーキュラスプライン34bの歯数よりもフレクスプライン32の歯数が少ないので、フレクスプライン32が第2サーキュラスプライン34bに対して位相が遅れている(反時計方向の位置)ことがわかる。
さらに、ウェーブジェネレータ30を時計方向に90°回すと、図(c)のようになる。第2サーキュラスプライン34bの歯数はフレクスプライン32の歯数よりも2つ多いので、図(c)に示した180°の回転位置では、フレクスプライン32は歯数1枚分だけ反時計方向にずれた位置となる。
さらに、ウェーブジェネレータ30を時計方向に180°回すと、図(d)のようになる。第2サーキュラスプライン34bの歯数はフレクスプライン32の歯数よりも2つ多いので、図(d)に示した360°の回転位置では、フレクスプライン32は歯数2枚分だけ反時計方向にずれた位置となる。
このように、ウェーブジェネレータ30を一回転させる毎にフレクスプライン32は第2サーキュラスプライン34bに対して歯数2枚分だけ位相がずれることになる。この動きを利用して、版胴13の回転数や位相をゴム胴15等の他のシリンダから独立して制御できるようになっている。
図7は、図1の印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
印刷機1には、図7に示すように、各種情報を処理する処理部41が設けられている。処理部41には、情報が入力される入力部43が、入力情報を処理部41に入力できるように接続され、ゴム胴15に対する版胴13の回転速度および位相を制御する版胴独立駆動機構23の駆動モータ25が、処理部41から制御信号が入力されるように接続されている。また、処理部41には、所定の情報を記憶し、処理部41との間で情報の入出力が可能に接続された記憶部45が設けられている。
印刷機1には、図7に示すように、各種情報を処理する処理部41が設けられている。処理部41には、情報が入力される入力部43が、入力情報を処理部41に入力できるように接続され、ゴム胴15に対する版胴13の回転速度および位相を制御する版胴独立駆動機構23の駆動モータ25が、処理部41から制御信号が入力されるように接続されている。また、処理部41には、所定の情報を記憶し、処理部41との間で情報の入出力が可能に接続された記憶部45が設けられている。
処理部41には、入力部43に入力された情報および記憶部45の情報に基づいて演算することにより、印刷画像の位置ズレを推定する推定部47と、推定された印刷画像の位置ズレに基づいて、位置ズレを解消するために必要な版胴13とゴム胴15との回転速度差を演算する演算部49と、が設けられている。
以上の通り説明した印刷機1の作用について説明する。まず、印刷機1による印刷の概略を説明する。
枚葉紙は、図1に示すように、給紙装置3から1枚ずつ送り出され、最初の4つの印刷ユニット5を通過する際に、裏面に4色の印刷が施される。その後、裏面に印刷が施された枚葉紙は、下流側に位置する4つの印刷ユニット5を通過する際に、表面に4色の印刷が施される。このように両面印刷が施された枚葉紙は、排紙装置7へと送られる。
枚葉紙は、図1に示すように、給紙装置3から1枚ずつ送り出され、最初の4つの印刷ユニット5を通過する際に、裏面に4色の印刷が施される。その後、裏面に印刷が施された枚葉紙は、下流側に位置する4つの印刷ユニット5を通過する際に、表面に4色の印刷が施される。このように両面印刷が施された枚葉紙は、排紙装置7へと送られる。
次に、本実施形態の特徴である印刷ズレの補正方法について説明する。
図8は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図8に示すように、ゴム胴15の胴中15aの直径を測定する(ステップS1)。具体的には、ベアラ15bと胴中15aとの径の差を測定する。つまり、ベアラ15bの直径寸法は保証された寸法であるため、ベアラ15bとの径の差を測定することで、胴中15aの直径寸法φd1を測定することができる(図3および図4参照)。なお、ベアラ15bと胴中15aとの径の差を測定する方法としては、ダイヤルゲージを当てて測定する方法を例示できる。
図8は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図8に示すように、ゴム胴15の胴中15aの直径を測定する(ステップS1)。具体的には、ベアラ15bと胴中15aとの径の差を測定する。つまり、ベアラ15bの直径寸法は保証された寸法であるため、ベアラ15bとの径の差を測定することで、胴中15aの直径寸法φd1を測定することができる(図3および図4参照)。なお、ベアラ15bと胴中15aとの径の差を測定する方法としては、ダイヤルゲージを当てて測定する方法を例示できる。
次に、図8に示すように、測定された胴中15aの直径の測定値φd1が入力部43に入力される(情報入力過程、ステップS2)。入力された測定値φd1は処理部41に入力される。
処理部41の推定部47は、予め記憶部45に記憶された版胴13の直径φd2、ゴム胴15の巻かれたゴムの硬度Bh、その厚さΔd、押し付け量Ndおよび温度Tと、入力された測定値φd1とに基づいて印刷のズレ量Δlを演算により推定する(推定過程、ステップS3)。
具体的には、下記の式(1)に基づいて印刷のズレ量Δlが求められる。
Δl=f(Bh,φd1,φd2,Δd,Nd,T) ・・・(1)
処理部41の推定部47は、予め記憶部45に記憶された版胴13の直径φd2、ゴム胴15の巻かれたゴムの硬度Bh、その厚さΔd、押し付け量Ndおよび温度Tと、入力された測定値φd1とに基づいて印刷のズレ量Δlを演算により推定する(推定過程、ステップS3)。
具体的には、下記の式(1)に基づいて印刷のズレ量Δlが求められる。
Δl=f(Bh,φd1,φd2,Δd,Nd,T) ・・・(1)
印刷のズレ量Δlが推定されると、演算部49は、予め記憶部45に記憶された刷り長さlと、版胴13の現在の回転速度Vと、印刷のズレ量Δlと、に基づいて版胴13の回転速度の増減速分、つまりゴム胴15の回転速度との差Δvを演算により求める(演算過程、ステップS4)。
具体的には、下記の式(2)に基づいて回転速度の差Δvが求められる。
Δv=−(Δl/l)×V ・・・(2)
具体的には、下記の式(2)に基づいて回転速度の差Δvが求められる。
Δv=−(Δl/l)×V ・・・(2)
回転速度の差Δvが求められると、処理部41は回転速度の差Δvに基づいて、駆動モータ25を制御する制御信号を生成し、駆動モータ25に制御信号を出力する(変更過程、ステップS5)。
図9は、版胴における回転位相の経時的制御を説明するグラフであり、縦軸が版胴とゴム胴との回転位相差を示し、横軸が時間を示している。図10は、版胴とゴム胴との位相差を模式的に示した図である。
ここでは、版胴13の回転速度がゴム胴15の回転速度より速い場合に適用して説明する。まず、図9および図10(a)に示すように、版胴13とゴム胴15とは、版胴ギヤップ19とゴム胴ギヤップ21とが対向する位相とされ、回転位相の差がない状態で配置されている。
ここでは、版胴13の回転速度がゴム胴15の回転速度より速い場合に適用して説明する。まず、図9および図10(a)に示すように、版胴13とゴム胴15とは、版胴ギヤップ19とゴム胴ギヤップ21とが対向する位相とされ、回転位相の差がない状態で配置されている。
その後、版胴13はゴム胴15よりも回転速度が速いため、版胴13はゴム胴15に対してスリップしながら回転し、回転位相の差が広がる(図10(b),(c),(d)参照)。
その後、ゴム胴15が1回転して、ゴム胴ギヤップ21が版胴13と対抗する位置になると、図9および図10(e)に示すように、版胴13は逆回転して、版胴13とゴム胴15との回転位相差がない状態に戻される。
その後、ゴム胴15が1回転して、ゴム胴ギヤップ21が版胴13と対抗する位置になると、図9および図10(e)に示すように、版胴13は逆回転して、版胴13とゴム胴15との回転位相差がない状態に戻される。
上述のように、版胴13がゴム胴15に対してスリップしながら回転することで、刷版14上のインキが、ゴム胴15の回転方向に対して画像が縮められた状態で、ゴム胴15上に転写される。その後、ゴム胴15上に転写されたインキが枚葉紙に印刷されるため、天地方向に縮められた画像が枚葉紙に印刷される。
なお、版胴13の回転速度がゴム胴15の回転速度よりも遅い場合の作用も、上述の速い場合と同様であるため、その説明を省略する。この場合、刷版14上のインキは、ゴム胴15の回転方向に対して画像が伸ばされた状態で、ゴム胴15上に転写されるため、天地方向に伸ばされた画像が枚葉紙に印刷される。
上記の構成によれば、ゴム胴15の胴中15aの直径に基づいて版胴独立駆動機構23の駆動モータ25が制御されるため、枚葉紙に印刷される画像の天地方向の伸縮を制御できる。つまり、印刷される印刷画像を枚葉紙の天地方向に伸縮させることにより、印刷ズレを防止することができる。
版胴独立駆動機構23は、版胴13とゴム胴15とを異なる回転速度で回転させることにより、刷版14上のインキを、ゴム胴15の円周方向に画像が伸縮された状態で、ゴム胴15の上に転写させることができる。そのため、印刷画像を枚葉紙の天地方向に伸縮させることができる。
版胴独立駆動機構23は、版胴13とゴム胴15とを異なる回転速度で回転させることにより、刷版14上のインキを、ゴム胴15の円周方向に画像が伸縮された状態で、ゴム胴15の上に転写させることができる。そのため、印刷画像を枚葉紙の天地方向に伸縮させることができる。
ゴム胴15の胴中15aの直径に基づいて印刷画像のズレ量Δlを推定するため、試し刷り等の印刷を行うことなく印刷ズレを防止することができ、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
例えば、ゴム胴15を交換した後の印刷において、試し刷りをすることなく本印刷を行うことができる。
特に、各色に対応した複数のゴム胴15を使用する多色印刷を行う場合には、各ゴム胴15の交換時期が異なる場合があり、これら各交換時期における印刷ズレの補正作業を軽減することができる。
例えば、ゴム胴15を交換した後の印刷において、試し刷りをすることなく本印刷を行うことができる。
特に、各色に対応した複数のゴム胴15を使用する多色印刷を行う場合には、各ゴム胴15の交換時期が異なる場合があり、これら各交換時期における印刷ズレの補正作業を軽減することができる。
ゴム胴15の胴中15aが経時変化により径が細くなった場合、測定した胴中15aの直径に基づいて版胴独立駆動機構23の駆動モータ25を制御することにより、印刷ズレをより確実に防止することができる。
かかる場合における印刷ズレは、胴中15aの直径の変化が原因である。その原因に直接基づいて制御するため、印刷ズレをより確実に防止することができる。
かかる場合における印刷ズレは、胴中15aの直径の変化が原因である。その原因に直接基づいて制御するため、印刷ズレをより確実に防止することができる。
一の枚葉紙に対して複数の異なる印刷機を用いて多色印刷を行う場合、それぞれの印刷機の版胴13およびゴム胴15の直径の情報を予め記憶部45に記憶させることにより、異なる印刷機を用いても印刷ズレのない印刷を行うことができる。
つまり、他の印刷機の版胴13およびゴム胴15の情報に基づいて、枚葉紙に印刷される印刷画像の刷り長さなどを予測することができ、予測された印刷画像の刷り長さなどに合わせた印刷画像を印刷することで、印刷ズレを防止することができる。
つまり、他の印刷機の版胴13およびゴム胴15の情報に基づいて、枚葉紙に印刷される印刷画像の刷り長さなどを予測することができ、予測された印刷画像の刷り長さなどに合わせた印刷画像を印刷することで、印刷ズレを防止することができる。
作業者がブラン下の交換によるゴム胴15の直径の調整をミスした場合でも、版胴独立駆動機構23による制御で印刷ズレを防止できる。そのため、ゴム胴15の直径を再度調整する必要がなく、印刷ズレを補正する作業を軽減することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照して説明する。
本実施形態における印刷機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、印刷画像のズレ量の推定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図11および図12を用いて印刷画像のズレ量の推定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本実施形態における印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照して説明する。
本実施形態における印刷機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、印刷画像のズレ量の推定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図11および図12を用いて印刷画像のズレ量の推定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本実施形態における印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
印刷機101には、図11に示すように、各種情報を処理する処理部141が設けられている。処理部141には、ゴム胴15の使用期間を計測する期間計測部143が、入力情報を処理部141に入力できるように接続され、ゴム胴15に対する版胴13の回転速度および位相を制御する版胴独立駆動機構23の駆動モータ25が、処理部141から制御信号が入力されるように接続されている。また、処理部141には、所定の情報を記憶し、処理部141との間で情報の入出力が可能に接続された記憶部45が設けられている。
処理部141には、期間計測部143からの出力および記憶部45の情報に基づいて演算することにより、印刷画像の位置ズレを推定する推定部147と、推定された印刷画像の位置ズレに基づいて、位置ズレを解消するために必要な版胴13とゴム胴15との回転速度差を演算する演算部49と、が設けられている。
以上の通り説明した印刷機101の作用について説明する。印刷機101による印刷の概略は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本実施形態の特徴である印刷ズレの補正方法について説明する。
図12は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図12に示すように、期間計測部143がゴム胴15の使用期間を計測し、推定部147に所定の信号を出力する(ステップS11)。期間計測部143の計測としては、予め定められた期間になったら所定信号を出力する計測であってもよいし、使用期間に対応する信号を連続的に出力する計測であってもよく、特に限定するものではない。
図12は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図12に示すように、期間計測部143がゴム胴15の使用期間を計測し、推定部147に所定の信号を出力する(ステップS11)。期間計測部143の計測としては、予め定められた期間になったら所定信号を出力する計測であってもよいし、使用期間に対応する信号を連続的に出力する計測であってもよく、特に限定するものではない。
推定部147は、入力された所定の信号と、予め記憶部45に記憶されたゴム胴15の使用期間と胴中15aの直径φd1とのテーブルとから現在の胴中15aの直径φd1を推定する。そして、予め記憶部45に記憶された版胴13の直径φd2、ゴム胴15の巻かれたゴムの硬度Bh、その厚さΔd、押し付け量Ndおよび温度Tと、推定された胴中15aの直径φd1とに基づいて印刷のズレ量Δlを演算により推定する(推定過程、ステップS13)。
印刷のズレ量Δlが推定されると、演算部49は、予め記憶部45に記憶された刷り長さlと、版胴13の現在の回転速度Vと、印刷のズレ量Δlと、に基づいて版胴13の回転速度の増減速分、つまりゴム胴15の回転速度との差Δvを演算により求める(ステップS4)。
回転速度の差Δvが求められると、処理部141は回転速度の差Δvに基づいて、駆動モータ25を制御する制御信号を生成し、駆動モータ25に制御信号を出力する(ステップS5)。
回転速度の差Δvが求められると、処理部141は回転速度の差Δvに基づいて、駆動モータ25を制御する制御信号を生成し、駆動モータ25に制御信号を出力する(ステップS5)。
なお、版胴13における回転位相の経時的制御は第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、ゴム胴15の使用期間に基づいて、ゴム胴15の経時変化による径の変化を推定することができ、印刷ズレを補正することができる。そのため、印刷ズレが顕著になる前に印刷ズレを補正することができ、確実印刷ズレの発生を防止できる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図13から図15を参照して説明する。
本実施形態における印刷機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、印刷画像のズレ量の推定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図13から図15を用いて印刷画像のズレ量の推定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図13は、本実施形態における印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について図13から図15を参照して説明する。
本実施形態における印刷機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、印刷画像のズレ量の推定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図13から図15を用いて印刷画像のズレ量の推定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図13は、本実施形態における印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
印刷機201には、図13に示すように、各種情報を処理する処理部241が設けられている。処理部241には、後述する枚葉紙に印刷されたグリットGの間隔の値が入力される入力部243が、入力情報を処理部241に入力できるように接続され、ゴム胴15に対する版胴13の回転速度および位相を制御する版胴独立駆動機構23の駆動モータ25が、処理部241から制御信号が入力されるように接続されている。また、処理部241には、所定の情報を記憶し、処理部241との間で情報の入出力が可能に接続された記憶部45が設けられている。
処理部241には、入力部243から入力されたグリットGの間隔値および記憶部45の情報に基づいて演算することにより、印刷画像の位置ズレを推定する推定部247と、推定された印刷画像の位置ズレに基づいて、位置ズレを解消するために必要な版胴13とゴム胴15との回転速度差を演算する演算部49と、が設けられている。
図14は、図13の印刷機により枚葉紙に印刷された印刷画像を説明する図である。
枚葉紙(印刷用紙)Pには、図14に示すように、印刷機201により所定の印刷画像が印刷される。枚葉紙Pの端部には、天地方向に沿って複数のグリッド(測定基準部)Gが並んで印刷されている。グリッドGの形状としては、二本の直線が交差する十字形状など、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
枚葉紙(印刷用紙)Pには、図14に示すように、印刷機201により所定の印刷画像が印刷される。枚葉紙Pの端部には、天地方向に沿って複数のグリッド(測定基準部)Gが並んで印刷されている。グリッドGの形状としては、二本の直線が交差する十字形状など、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
以上の通り説明した印刷機201の作用について説明する。印刷機201による印刷の概略は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本実施形態の特徴である印刷ズレの補正方法について説明する。
図15は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図15に示すように、枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの間隔を測定する(ステップS21)。
そして、測定したグリッドGの間隔値を入力部243に入力する(ステップS22)。入力する間隔値は、一枚の枚葉紙Pにおいて測定した全ての値であってもよいし、一部の値であってもよく特に限定するものではない。
図15は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図15に示すように、枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの間隔を測定する(ステップS21)。
そして、測定したグリッドGの間隔値を入力部243に入力する(ステップS22)。入力する間隔値は、一枚の枚葉紙Pにおいて測定した全ての値であってもよいし、一部の値であってもよく特に限定するものではない。
推定部247は、入力部243から入力された間隔値と、予め記憶部45に記憶されたグリッドGの間隔値とに基づいて、印刷のズレ量Δlを推定する(ステップS23)。なお、記憶部45に予め記憶された間隔値としては、刷版14を形成する際に使用されたグリッドGの間隔値であってもよいし、枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの間隔値であってもよく、特に限定するものではない。
印刷のズレ量Δlが推定されると、演算部49は、予め記憶部45に記憶された刷り長さlと、版胴13の現在の回転速度Vと、印刷のズレ量Δlと、に基づいて版胴13の回転速度の増減速分、つまりゴム胴15の回転速度との差Δvを演算により求める(ステップS4)。
回転速度の差Δvが求められると、処理部241は回転速度の差Δvに基づいて、駆動モータ25を制御する制御信号を生成し、駆動モータ25に制御信号を出力する(ステップS5)。
回転速度の差Δvが求められると、処理部241は回転速度の差Δvに基づいて、駆動モータ25を制御する制御信号を生成し、駆動モータ25に制御信号を出力する(ステップS5)。
なお、版胴13における回転位相の経時的制御は第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの間隔を測定し、測定した間隔値に基づいて版胴独立駆動機構23を制御するため、確実に印刷ズレを補正することができる。
枚葉紙PのグリッドGの間隔を測定するため、枚葉紙Pの伸び縮みによる印刷ズレを検出することができる。そのため、枚葉紙Pの伸び縮みによる印刷ズレを確実に補正することができる。枚葉紙Pの伸び縮みの原因としては、枚葉紙Pが印刷中に水分を吸収することによる伸びや、圧胴等により枚葉紙Pを搬送する際に、枚葉紙Pにかかる引っ張り力による伸びなどが挙げられる。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について図16および図17を参照して説明する。
本実施形態における印刷機の基本構成は、第3の実施形態と同様であるが、第3の実施形態とは、印刷画像のズレ量の推定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図16および図17を用いて印刷画像のズレ量の推定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図16は、本実施形態における印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
なお、第3の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第4の実施形態について図16および図17を参照して説明する。
本実施形態における印刷機の基本構成は、第3の実施形態と同様であるが、第3の実施形態とは、印刷画像のズレ量の推定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図16および図17を用いて印刷画像のズレ量の推定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図16は、本実施形態における印刷機の概略構成を説明するブロック図である。
なお、第3の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
印刷機301には、図16に示すように、各種情報を処理する処理部341が設けられている。処理部341には、枚葉紙Pに印刷されたグリットG(図14参照。)の間隔を計測する間隔計測部(計測部)343が、計測値を処理部341に入力できるように接続され、ゴム胴15に対する版胴13の回転速度および位相を制御する版胴独立駆動機構23の駆動モータ25が、処理部341から制御信号が入力されるように接続されている。また、処理部341には、所定の情報を記憶し、処理部341との間で情報の入出力が可能に接続された記憶部45が設けられている。
処理部341には、間隔計測部343から入力されたグリットGの間隔値および記憶部45の情報に基づいて演算することにより、印刷画像の位置ズレを推定する推定部247と、推定された印刷画像の位置ズレに基づいて、位置ズレを解消するために必要な版胴13とゴム胴15との回転速度差を演算する演算部49と、が設けられている。
以上の通り説明した印刷機301の作用について説明する。印刷機301による印刷の概略は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本実施形態の特徴である印刷ズレの補正方法について説明する。
図17は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図15に示すように、間隔計測部343が、枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの間隔を測定し、測定値を処理部341へ出力する(ステップS31)。
入力する間隔値は、一枚の枚葉紙Pにおいて測定した全ての値であってもよいし、一部の値であってもよく特に限定するものではない。
図17は、版胴の回転数を制御する方法を説明するフローチャートである。
まず、図15に示すように、間隔計測部343が、枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの間隔を測定し、測定値を処理部341へ出力する(ステップS31)。
入力する間隔値は、一枚の枚葉紙Pにおいて測定した全ての値であってもよいし、一部の値であってもよく特に限定するものではない。
以下の制御方法等は、第3の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
また、版胴13における回転位相の経時的制御は第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
また、版胴13における回転位相の経時的制御は第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、間隔計測部343により枚葉紙Pに印刷されたグリッドGの位置・間隔を測定し、測定結果に基づいて版胴独立駆動機構23を制御するため、自動的に印刷ズレを補正することができる。
枚葉紙PのグリッドGの間隔を測定するため、枚葉紙Pの伸び縮みによる印刷ズレを検出することができる。そのため、枚葉紙Pの伸び縮みによる印刷ズレを確実に補正することができる。枚葉紙Pの伸び縮みの原因としては、枚葉紙Pが印刷中に水分を吸収することによる伸びや、圧胴等により枚葉紙Pを搬送する際に、枚葉紙Pにかかる引っ張り力による伸びなどが挙げられる。
複数のグリッドGを枚葉紙Pの天地方向に並べて印刷することにより、枚葉紙Pの一部領域においてのみ発生した印刷ズレを測定することができる。そのため、当該一部領域の印刷ズレを補正することができる。
また、枚葉紙Pの一の部分領域と他の部分領域とにおける印刷ズレの量が異なる場合にも、一の部分領域における印刷ズレ量と、他の部分領域における印刷ズレ量とを測定し、それぞれについて補正することが出来る。
具体的には、各部分領域ごとに印刷ズレ量Δl、回転速度の差Δvを算出し、各部分領域ごとに駆動モータ25を制御することで、一枚の枚葉紙Pにおいて、ズレ量の異なる各部分領域における印刷ズレを補正することができる。
具体的には、各部分領域ごとに印刷ズレ量Δl、回転速度の差Δvを算出し、各部分領域ごとに駆動モータ25を制御することで、一枚の枚葉紙Pにおいて、ズレ量の異なる各部分領域における印刷ズレを補正することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、この発明を枚葉紙の両面に印刷できる印刷機に適用して説明したが、両面印刷の印刷機に限られることなく、片面印刷の印刷機など、その他各種の印刷機に適用できるものである。
例えば、上記の実施の形態においては、この発明を枚葉紙の両面に印刷できる印刷機に適用して説明したが、両面印刷の印刷機に限られることなく、片面印刷の印刷機など、その他各種の印刷機に適用できるものである。
1,101,201,301 印刷機
13 版胴
15 ゴム胴(ブランケット胴)
23 版胴独立駆動機構
343 間隔計測部(計測部)
P 枚葉紙(印刷用紙)
G グリッド(測定基準部)
13 版胴
15 ゴム胴(ブランケット胴)
23 版胴独立駆動機構
343 間隔計測部(計測部)
P 枚葉紙(印刷用紙)
G グリッド(測定基準部)
Claims (7)
- 外周面に刷版が巻回される版胴と、
前記刷版に対して接触配置されて該刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴と、を備え、
前記版胴は、前記ブランケット胴とは異なる回転速度で回転することが可能とされた版胴独立駆動機構を有する印刷機において、
該版胴独立駆動機構は、前記印刷用紙に転写される印刷画像の位置、または、前記印刷用紙上に転写された印刷画像の位置に基づいて制御されることを特徴とする印刷機。 - 前記ブランケット胴の径に基づいて前記印刷される前に前記印刷用紙に転写される印刷画像の位置を推定し、前記版胴独立駆動機構を制御することを特徴とする請求項1記載の印刷機。
- 前記印刷用紙に天地方向に並ぶ複数の測定基準部が印刷され、
前記複数の測定基準部の位置を計測する計測部と、
該計測部により測定された前記複数の測定基準部の位置に基づいて、前記版胴独立駆動機構を制御することを特徴とする請求項1記載の印刷機。 - 印刷用紙に印刷される前の印刷画像の位置、または、印刷された後の印刷画像の位置が入力される画像位置入力過程と、
入力された前記位置に基づいて、外周面に刷版が巻回された版胴と、前記刷版に対して接触配置されて該刷版上のインキを印刷用紙に転写するブランケット胴との回転速度の差を演算する演算過程と、
演算結果に基づいて、前記版胴と前記ブランケット胴との回転速度の差を変更する変更過程と、
を具備することを特徴とする印刷機の制御方法。 - 前記画像位置入力過程が、
印刷用紙に印刷される印刷画像の位置を推定するのに用いる情報が入力される情報入力過程と、
入力された情報に基づいて、前記位置を推定する推定過程と、
を具備することを特徴とする請求項4記載の印刷機の制御方法。 - 前記入力過程において入力される情報が、前記版胴または前記ブランケット胴の少なくとも一方の径であることを特徴とする請求項4記載の印刷機の制御方法。
- 前記入力過程において入力される情報が、前記ブランケット胴の使用期間であることを特徴とする請求項4記載の印刷機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005223950A JP2007038481A (ja) | 2005-08-02 | 2005-08-02 | 印刷機およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005223950A JP2007038481A (ja) | 2005-08-02 | 2005-08-02 | 印刷機およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007038481A true JP2007038481A (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=37796907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005223950A Withdrawn JP2007038481A (ja) | 2005-08-02 | 2005-08-02 | 印刷機およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007038481A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176043A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Akiyama International Kk | 多色刷枚葉印刷機の見当調整装置及びその見当調整方法 |
KR20150070229A (ko) * | 2012-10-18 | 2015-06-24 | 케이비에이-노타시스 에스에이 | 요판 인쇄기와 요판 인쇄기의 동작 감시 방법 |
JP2016120637A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
-
2005
- 2005-08-02 JP JP2005223950A patent/JP2007038481A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176043A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Akiyama International Kk | 多色刷枚葉印刷機の見当調整装置及びその見当調整方法 |
JP4734114B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2011-07-27 | アキヤマインターナショナル株式会社 | 多色刷枚葉印刷機の見当調整装置及びその見当調整方法 |
KR20150070229A (ko) * | 2012-10-18 | 2015-06-24 | 케이비에이-노타시스 에스에이 | 요판 인쇄기와 요판 인쇄기의 동작 감시 방법 |
JP2016500588A (ja) * | 2012-10-18 | 2016-01-14 | カーベーアー−ノタシ ソシエテ アノニム | 凹版印刷機及びその動作を監視する方法 |
KR101972058B1 (ko) | 2012-10-18 | 2019-08-16 | 케이비에이-노타시스 에스에이 | 요판 인쇄기와 요판 인쇄기의 동작 감시 방법 |
JP2016120637A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4276719B2 (ja) | 印刷装置群を同期化するための装置および印刷枚葉紙を同期的に引き渡す方法 | |
JPS6061262A (ja) | ギヤ−レス駆動フレキソ印刷機 | |
KR101283829B1 (ko) | 그라비어 윤전인쇄기의 제어장치 | |
US5950536A (en) | Variable cutoff offset press unit | |
US20090283002A1 (en) | Method for printing correction | |
EP2860032B1 (en) | Closed loop ink thickness control system with reduced substrate waste in a printing press | |
JP2007069606A (ja) | 印刷機 | |
JP2007038481A (ja) | 印刷機およびその制御方法 | |
AU2013304290A1 (en) | In-register arrangement of printing plates on printing-press cylinders with a temperature-control system | |
JP2007069607A (ja) | 印刷修正方法 | |
JP5042584B2 (ja) | グラビア輪転印刷機の制御装置 | |
DE102004031508B4 (de) | Verfahren zur Korrektur von Passerdifferenzen | |
JP4357908B2 (ja) | 印刷機の運転時に見当ずれを補償する方法 | |
JP2007111891A (ja) | 印刷機およびその制御方法 | |
JP2004058496A (ja) | 多色印刷システム | |
JP4190889B2 (ja) | 印刷ユニットを駆動する方法 | |
JP2006103331A (ja) | 印刷機の印刷ユニット及び印刷ユニットの版胴において印刷版交換を実施するための方法 | |
JP2014205336A (ja) | 共通ブランケット胴方式の印刷機 | |
JP2003165202A (ja) | 多色刷り輪転機の見当調整装置 | |
JP4605747B2 (ja) | バリアブル印刷機における印刷方法 | |
JP2007111889A (ja) | 印刷機およびその色調管理方法 | |
JP4461079B2 (ja) | 印刷機およびそのニップ圧確認方法 | |
WO2013161649A1 (ja) | 液体転写装置及び液体転写方法 | |
JP6485902B2 (ja) | ロータリースクリーン印刷装置 | |
JP2005324386A (ja) | グラビア印刷機、追刷見当制御装置、および追刷方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080730 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100901 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20101015 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20101220 |