JP2014205336A - 共通ブランケット胴方式の印刷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インキジェット方式による自在な描画と、オフセット技術による確実な加圧転写とを確保しつつ、製作コストが安く、運転制御がシンプルで、融通性に富む印刷機とする。【解決手段】インキジェット技術によって一旦ブランケット上に絵柄を形成し、その絵柄をシートに転写する形式の印刷機を前提としつつ、そのブランケットがブランケット胴の外周に巻き着けられ、複数の圧胴とシート反転機構を含むシート搬送胴群がブランケット胴に近接して配置され、その圧胴をそのブランケット胴に対して胴入れ/胴抜き制御することとした共通ブランケット胴方式の印刷機とした。【選択図】図1
Description
本発明は、枚葉印刷機に関し、特に、シートの表裏両面に多色刷りが可能な共通ブランケット胴方式の印刷機に関する。
定形のシートに印刷を施す枚葉印刷機として、これまでは刷版を使用したオフセット印刷機が主流であったが、準備時間や損紙の節減、そして何よりも多種多様な印刷需要に即応するために、インキジェット技術を応用した、いわゆる刷版なしの印刷機が急速に台頭している。
特開2003−80689号公報(特許文献1)にあっては、インキジェットヘッドからブランケットロールの表面にインキを射出して絵柄を形成し、ブランケットロールに対向する圧胴との間を走行するロール紙にその絵柄を加圧転写する原理的な構成が示されている。
また、特開平8−216360号公報(特許文献2)にあっては、長尺のブランケットベルト上に絵柄を形成し、それをシートに転写する形式の印刷機において、ブランケットベルト等の速度制御を非常に厳密に行わない限り、印刷ズレ等の致命的な問題が生じることが指摘されている。
更に、特開2002−292956号公報(特許文献3)にあっては、シート搬送胴に保持されたシートに対して直接的にインキジェット方式で印刷を施すこととすると、いわゆるシートの暴れ等の問題が生じるため、インキジェットヘッドをシートに近接させることが困難である旨指摘されている。
加えて、特開2003−103755号公報(特許文献4)にあっては、シートを咥えて搬送する大径の共通圧胴の外周に複数の印刷ユニットを対向させると共に、この共通圧胴から一旦シートを受け取って、その表裏を反転させることとしたサテライト型印刷機が示されている。
インキジェットヘッドからシートに直接インキを射出して絵柄を形成するよりも、一旦ブランケット上に絵柄を形成して、それをシートに加圧転写する方が、美麗な印刷品質が得られる。また、最初に絵柄が形成される対象となるブランケットは、剛体であるブランケット胴の周囲に巻き着ける方が、転写のベースとしての円周精度が高く、かつ、転写対象のシートのバタツキがあっても、良好な絵柄が形成できる。更に、ブランケットから絵柄を転写されるシートを、専ら一連のシート搬送胴群によって搬送するようにした方が、ギヤ群による駆動力の伝達系統がシンプルで、また、既に実績のある爪開閉機構等を利用出来て、信頼性の高い印刷機とすることが出来る。加えて、それらのシート搬送胴のうち、任意の圧胴をブランケット胴に対向させるサテライト方式にした方が、表裏両面印刷といった印刷モードの設定が容易に行える。
本発明は上記した問題に鑑みてなされ、進歩した印刷機を提供するもので、安価な製作コストのもとで、高い印刷品質を得つつ、運転制御がシンプルで、融通性に富む印刷モードを実現するものである。
そして、本発明は、インキジェット技術によって一旦ブランケット上に絵柄を形成し、その絵柄をシートに転写する形式の印刷機を前提としつつ、そのブランケットがブランケット胴の外周に巻き着けられ、複数の圧胴とシート反転機構を含むシート搬送胴群がブランケット胴に近接して配置され、その圧胴をそのブランケット胴に対して胴入れ/胴抜き制御することとした共通ブランケット胴方式の印刷機としたものである。
これにより、インキジェット方式による自在な描画と、オフセット技術による確実な加圧転写とを確保した上で、共通ブランケット胴を採用したにより、製作コストを大幅に低減出来る。また、この共通ブランケット胴の周辺に配置されるシート搬送胴群は一連のギヤによりシンプルに運転制御される。更に、シート搬送胴群の胴入れ/胴抜き制御によって、表裏両面印刷や厚紙印刷への対応が容易で、融通性に富む印刷モードを実現出来ることとなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号(1)はオフセット印刷のためのベースとなるブランケット胴を示し、この場合は4倍胴として形成されている。ここに4倍胴とは、印刷されるシート(2)の長さから規定される基準胴径に対して4倍の径を有するという意味である。ブランケット胴(1)の外周は等長の4パートに区画されており、各々のパートにはブランケット(3)を密着保持するための巻付手段(4)が切欠部(5)の中に設けられている。なお、ブランケット胴(1)は、図示しない両側のサイドフレームによって回転自在に支承され、モーター等の駆動手段(図示せず。)によって、図面の時計方向に回転される。
ブランケット胴(1)の外周に近接して、インクジェット用のヘッド(6)が図面の垂直方向に列を成して配置される。このヘッド(6)は、ブランケット胴(1)の各々のパートに張設されたブランケット(3)にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色ないしそれ以上の色のインキの微細粒子を所望の絵柄に応じて吐出する。吐出されるインキの制御は、図示しないコンピュータによるが、絵柄に応じた吐出制御は勿論のこと、どのパートのブランケット(3)にシート(2)の表面用/裏面用の絵柄を吐出するか否かも、全てがこのコンピュータの設定に係っている。
ブランケット胴(1)は図面の時計方向に回転されるので、シート(2)も図面の右方から左方に進行していく。図面右方の給紙側には印刷前のシート(2)を載置しておく紙積台やシート(2)を1枚づつ送り出すスイング装置等が存在するが、それらは図示を省略されており、渡し胴(7)が給紙側を代表して示されている。一方、図面左方の排紙側にはデリバリードラム(8)が代表して示されるのみであり、デリバリーチェーンや、印刷済みのシート(2)を蓄積する排紙台は図示を省略されている。
給紙側から排紙側に向けて、シート(2)に印刷を行いつつ搬送するシート搬送胴群(9)は、第1及び第2の圧胴(10)、(11)と、シート反転機構(12)を構成する反転渡し胴(13)、反転倍胴(14)及び反転胴(15)から成る。これらのシート搬送胴群(9)及びブランケット胴(1)は、その各々に対応して併設されたギヤ群によって噛み合い、この結果、調時的に駆動される。これにより、単一の駆動源及び制御用コンピュータによるシンプルな回転制御が可能となり、従来のベルト方式とは全く異なる簡易な構成が実現される。
第1及び第2の圧胴(10)、(11)は倍径胴として構成されており、例えば偏心カム/クランク機構等の、既に十分に確立された胴入れ/胴抜き機構によって、ブランケット胴(1)に対して圧接/離間が可能とされる。これにより、片面印刷/両面印刷といった印刷モードの選択や、印刷タイミングの設定がなされる。ちなみに図1では、第2の圧胴(11)のみが圧椄位置にあるので、片面印刷となる。
シート反転機構(12)は、反転渡し胴(13)、反転倍胴(14)、そして反転胴(15)の3胴方式となっており、図1にあってはそれら3胴全てにおいてシート(2)の前縁が受け渡される片面印刷モードである。一方、図2にあっては、反転倍胴(14)のシート(2)がその後縁を反転胴(15)の反転グリッパー(16)によって咥えられ、反転胴(15)の回転につれてシート(2)の表裏が反転され、引き続いて、第2の圧胴(11)でシート(2)の裏面に印刷が施され、両面印刷が完了する。
図3において、第1の圧胴(10)とブランケット胴(1)との圧接部位の断面が模式的に拡大図示されており、圧胴(10)の空所(17)には爪機構の爪軸(18)が図面に垂直な方向に延設されている。この爪軸(18)には押さえ爪(19)が適宜の間隔で並列配置されており、図示しないカム機構により爪軸(18)が回動されると、爪座(20)に対して押さえ爪(19)が開閉され、両者の間でシート(2)の縁部が押さえられる。押さえ爪(19)は図示の通り圧胴(10)の外周よりも沈んだ位置にありさえすればよく、特別な構成とすることは必要ではない。
図4は、特にシート(2)が厚紙である場合の対策を示しており、シート(2)のコシ(曲げに対する反発力)が強いことを考慮して、第1の圧胴(10)では印刷を行うことなく通過させ、シート反転機構(12)を積極的に利用してシート(2)を意図的に反転させ、厚紙が展伸した状態で第2の圧胴(11)に移動させ、そこで始めて印刷することとしている。これにより、シート(2)にストレスが少ない状態で印刷することが可能となり、印刷モードの自在な選択が達成される。
1 ブランケット胴
2 シート
3 ブランケット
6 ヘッド
9 シート搬送胴群
10 圧胴
11 圧胴
12 シート反転機構
13 反転渡し胴
14 反転倍胴
15 反転胴
16 反転グリッパー
2 シート
3 ブランケット
6 ヘッド
9 シート搬送胴群
10 圧胴
11 圧胴
12 シート反転機構
13 反転渡し胴
14 反転倍胴
15 反転胴
16 反転グリッパー
Claims (1)
- インキジェット技術によって一旦ブランケット上に絵柄を形成し、その絵柄をシートに加圧転写する形式の印刷機において、該ブランケットがブランケット胴の外周に巻き着けられ、複数の圧胴とシート反転機構を含むシート搬送胴群が該ブランケット胴に近接して配置され、該圧胴を該ブランケット胴に対して胴入れ/胴抜き制御することとした共通ブランケット胴方式の印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013092991A JP2014205336A (ja) | 2013-04-10 | 2013-04-10 | 共通ブランケット胴方式の印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013092991A JP2014205336A (ja) | 2013-04-10 | 2013-04-10 | 共通ブランケット胴方式の印刷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014205336A true JP2014205336A (ja) | 2014-10-30 |
Family
ID=52119319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013092991A Pending JP2014205336A (ja) | 2013-04-10 | 2013-04-10 | 共通ブランケット胴方式の印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014205336A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014234262A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 株式会社小森コーポレーション | シート処理装置 |
JP2019014094A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | キヤノン株式会社 | 記録装置及び制御方法 |
US10549527B2 (en) | 2017-07-04 | 2020-02-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus, printing system, control method, and non-transitory computer-readable storage medium |
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2013
- 2013-04-10 JP JP2013092991A patent/JP2014205336A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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