JP2007038426A - タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法 - Google Patents

タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007038426A
JP2007038426A JP2005222345A JP2005222345A JP2007038426A JP 2007038426 A JP2007038426 A JP 2007038426A JP 2005222345 A JP2005222345 A JP 2005222345A JP 2005222345 A JP2005222345 A JP 2005222345A JP 2007038426 A JP2007038426 A JP 2007038426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
main body
mold
tire
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005222345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4942961B2 (ja
Inventor
Toru Okano
亨 岡野
Yasunari Kishigami
康也 岸上
Toshimichi Shiromizu
利通 白水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2005222345A priority Critical patent/JP4942961B2/ja
Publication of JP2007038426A publication Critical patent/JP2007038426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4942961B2 publication Critical patent/JP4942961B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0606Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses
    • B29D2030/0607Constructional features of the moulds
    • B29D2030/0617Venting devices, e.g. vent plugs or inserts

Landscapes

  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 スピュー及びベアーが抑制されたタイヤの提供。
【解決手段】セグメント4は、本体18と、第一ブレード20aとを備えている。第一ブレード20aの一部は、本体18のキャビティ面10に露出している。本体18と第一ブレード20aとの間には、微小な隙間が存在している。この隙間は、第一ブレード20aに沿って存在している。第一ブレード20aの一端は、分割面14に至っている。換言すれば、第一ブレード20aと本体18との隙間は、本体18の外部と連通している。加硫工程において、第一ブレード20aの近傍のガスは、この第一ブレード20aと本体18との隙間を通じて移動し、外部へと排出される。ブレード20と外部との連通が、本体18に埋設された他のブレード20、本体18に埋設されたワイヤー24又は本体に穿設された通気孔26、28を介して達成されてもよい。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤの成形・加硫工程に用いられるモールドに関する。
タイヤの加硫工程では、モールドが用いられている。オールドは、割モールドとツーピースモールドとに大別される。加硫工程では、予備成形されたグリーンタイヤが、モールドに投入される。このグリーンタイヤは、モールドとブラダーとによって形成されるキャビティにおいて、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、グリーンタイヤのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。加圧の際、モールドのキャビティ面とグリーンタイヤとの間にガスが残留すると、タイヤの表面にベアーが形成される。ベアーは、タイヤの品質を低下させる。
モールドには、ベントホールが設けられている。ベントホールは、キャビティと外気とを連通する。グリーンタイヤとキャビティ面との間に存在するガスは、ベントホールを通じて外気へと排出される。この排出により、ベアーが防止される。
割モールドは、円弧状のトレッドセグメントを備えている。多数のトレッドセグメントが並べられることで、リング状のキャビティ面が形成される。トレッドセグメントの、隣接するトレッドセグメントとの境界は、「分割面」と称されている。ベントホールのみならず、この分割面を通じても、ガスが排出される。この排出により、ベアーが防止される。この割モールドでは、ベントホールの数が抑制されうる。分割面を通じてガスが排出されやすいモールドが、特開平11−198145号公報に開示されている。
特開平11−198145号公報
ガスが排出された後、ベントホールには多少のゴム組成物が入り込む。このゴム組成物は、タイヤの表面にスピューを形成する。ベントホールは多数設けられるので、スピューの数も多数である。このスピューは、タイヤの外観を低下させる。外観向上の目的でスピューは切削・除去されるが、この除去には手間がかかる。過誤により一部のスピューが残存する場合がある。
モールドが繰り返し使用されると、ベントホールに徐々にゴム組成物のカスが堆積し、キャビティと外気との連通が阻害される。カスの堆積は、ベアーの発生の原因となる。不良低減の観点から、ベントホールにカスが堆積した段階で、モールドが清浄される。ベントホールの内周径は小さいので、清浄には労力を要する。清浄の容易の目的でカートリッジ式のベントホールを備えたモールドも用いられているが、このモールドの構造は複雑である。
タイヤは、そのトレッド面に、多数の溝を備える。モールドのキャビティ面には、溝に対応するパターンが形成されている。このパターンに起因して、キャビティ面には、ガスが移動しやすい部位と、ガスが移動しにくい部位とが存在する。ガスが移動しにくい部位がベントホール又は分割面から離れていると、ガスの残留が生じやすい。
本発明の目的は、スピュー及びベアーが抑制されたタイヤの提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドは、本体と、この本体に埋設されその一部が本体のキャビティ面に露出するブレードとを備えている。この本体とブレードとの間には、微小な隙間が存在している。この隙間は、本体の外部と連通している。
好ましくは、本体はアルミニウム合金からなり、ブレードは鋼からなる。好ましくは、ブレードの表面に凹凸加工が施される。
好ましくは、隙間の連通は、このブレードの一端が本体の外面に至ることで達成される。隙間の連通が、本体に埋設された他のブレード、本体に埋設された金属製連結部材又は本体に穿設された通気孔を介して達成されてもよい。
本発明に係るタイヤ製造方法は、
本体とこの本体に埋設されその一部が本体のキャビティ面に露出するブレードとを備えており、この本体とブレードとの間に微小な隙間が存在しており、この隙間が本体の外部と連通しているモールドに、グリーンタイヤが投入される工程
及び
このグリーンタイヤのゴム組成物がモールド内での加圧及び加熱により流動し、グリーンタイヤとキャビティ面との間のガスが隙間を通じて排出される工程
を含む。
このモールドでは、本体とブレードとの間にある微小な隙間を通じ、ガスが移動する。このモールドでは、ガスが残留しにくい。このモールドでは、ベントホールの数が抑制されうる。このモールドにより、スピュー及びベアーが抑制されたタイヤが得られうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールド2の一部が示された平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図である。このモールド2は、多数のトレッドセグメント4と、上下一対のサイドプレート6と、上下一対のビードリング8とを備えている。セグメント4の平面形状は、実質的に円弧状である。多数のセグメント4が、リング状に連結される。セグメント4の数は、通常3以上20以下である。サイドプレート6及びビードリング8は、実質的にリング状である。このモールド2は、いわゆる「割モールド」である。
図3は、図1のセグメント4が示された斜視図である。このセグメント4は、キャビティ面10、背面12及び一対の分割面14を備えている。
図4は、図3のセグメント4のキャビティ面10が示された正面図である。このキャビティ面10は、多数の筋山16を備えている。この筋山16は、タイヤのトレッドの溝に対応する。この筋山16により、タイヤにトレッドパターンが形成される。
このセグメント4は、本体18と、多数のブレード20とを備えている。これらブレード20は、2つの第一ブレード20aと、2つの第二ブレード20bと、2つの第三ブレード20cと、2つの第四ブレード20dとを含んでいる。本体18の熱膨張係数は、ブレード20の熱膨張係数とは異なる。本体18はアルミニウム合金からなり、鋳造によって得られる。ブレード20は、鋼からなる。具体的には、ブレード20は、炭素鋼、ステンレス鋼又は合金鋼からなる。ブレード20の厚みは、通常は0.1mm以上5.0mm以下である。後に詳説されるように、ブレード20の一部は本体18のキャビティ面10に露出している。
このセグメント4の製作では、まずブレード20が鋳型に挿入される。次に、この鋳型に溶融アルミニウム合金が流し込まれる。鋼の融点はアルミニウム合金の融点よりも高いので、アルミニウム合金の流し込みによってもブレード20は溶融しない。このアルミニウム合金が凝固し、本体18が得られる。このセグメント4では、鋳ぐるみにより、ブレード20が本体18に埋設されている。
凝固及び冷却時の本体18及びブレード20の収縮により、本体18とブレード20との間には微小な隙間が生じる。常温(20℃)におけるブレード20の厚みが0.30mm、鋳造時にブレード20が到達する温度が500℃、ブレード20の熱膨張係数が16.0×10−6と仮定された場合、鋳造時のブレード20の厚みは、下記数式によって算出される。
0.30 * (500 - 20) * 16.0 * 10-6 + 0.3 = 0.3023
算出されたブレード20の厚みは、0.3023mmである。本体18の熱膨張係数が23.4×10−6と仮定されたとき、700℃から常温までの冷却時の収縮によって生じる本体18とブレード20との隙間は、下記数式によって算出される。
(0.3023 * (700 - 20) * 23.4 * 10-6 + 0.3023 - 0.30) / 2 = 0.0036
算出された隙間の幅は、0.0036mmである。この隙間は、ブレード20に沿って存在している。ブレード20の一部は本体18のキャビティ面10に露出しているので、隙間はキャビティ面10にも表れる。この隙間は微小なので、タイヤの表面の外観に悪影響を与えない。
このモールド2が用いられたタイヤ製造方法では、まず、予備成形工程によってグリーンタイヤが得られる。次に、モールド2が開いておりブラダーが収縮している状態で、グリーンタイヤがモールド2に投入される。この段階では、グリーンタイヤのゴム組成物は未架橋状態である。次に、モールド2が締められ、ブラダーが膨張する。グリーンタイヤはブラダーによってモールド2のキャビティ面10に押しつけられ、加圧される。この状態のグリーンタイヤGが、図2に示されている。同時にグリーンタイヤGは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。グリーンタイヤGが加圧及び加熱される工程は、加硫工程と称される。
図4から明らかなように、第一ブレード20aの一端は、分割面14(すなわち本体18の外面)に至っている。従って、第一ブレード20aと本体18との隙間は、本体18の外部と連通している。加硫工程において、第一ブレード20aの近傍のガスは、この第一ブレード20aと本体18との隙間を通じて移動し、外部へと排出される。この排出により、ベアーが防止される。ブレード20の両端が、分割面14に至ってもよい。ブレード20が、本体18の背面12に至ってもよい。ブレード20に、穴が形成されてもよい。穴により、ブレード20の、一方の隙間から他方の隙間へのガスの移動が促進される。
図5は、図4のV−V線に沿った拡大断面図である。この図5には、本体18、第一ブレード20a、第二ブレード20b、第三ブレード20c及び第四ブレード20dが示されている。ブレード20の端面22は、キャビティ面10から突出している。換言すれば、ブレード20の一部は本体18のキャビティ面10に露出している。
このセグメント4は、金属製連結部材としてのワイヤー24を備えている。ワイヤー24の、一端は第一ブレード20aと当接しており、他端は第二ブレード20bと当接している。このワイヤー24は、鋳ぐるみによって本体18に埋設されている。鋳造時の収縮により、本体18とワイヤー24との間には微小な隙間が形成されている。この隙間は、ワイヤー24に沿って存在している。加硫工程において、第二ブレード20bの近傍のガスは、この第二ブレード20bと本体18との隙間を通じて移動し、さらにワイヤー24と本体18との隙間を通じて移動して、第一ブレード20aに至る。前述の通り、第一ブレード20aと本体18との間にも隙間が存在するので、ガスはこの隙間を通じて外部へと排出される。この排出により、ベアーが防止される。このセグメント4では、ワイヤー24及び第一ブレード20aを介して、第二ブレード20bと本体18との隙間の、外部との連通が達成されている。ワイヤー24は単線でも撚り線でもよい。ガスが容易に移動しうるとの観点から、撚り線が好ましい。ワイヤー24に代えて、連結部材として、金属製のプレートが本体18に埋設されてもよい。
図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図である。この図6において符号26で示されているのは、第一通気孔である。第一通気孔26の、一端は第三ブレード20cに至っており、他端は分割面14に至っている。加硫工程において、第三ブレード20cの近傍のガスは、この第三ブレード20cと本体18との隙間を通じて移動し、さらに第一通気孔26を通じて移動して、外部へと排出される。この排出により、ベアーが防止される。このセグメント4では、第一通気孔26を介して、第三ブレード20cと本体18との隙間の、外部との連通が達成されている。
図5において符号28で示されているのは、第二通気孔である。第二通気孔28の、一端は第四ブレード20dに至っており、他端は背面12に至っている。加硫工程において、第四ブレード20dの近傍のガスは、この第四ブレード20dと本体18との隙間を通じて移動し、さらに第二通気孔28を通じて移動して、外部へと排出される。この排出により、ベアーが防止される。このセグメント4では、第二通気孔28を介して、第四ブレード20dと本体18との隙間の、外部との連通が達成されている。
このモールド2では、ブレード20と本体18との隙間を通じてエアーが排出されるので、ベントホールが形成される必要がない。このモールド2により得られたタイヤには、スピューが存在しない。もちろん、ブレード20と共に、ベントホールが形成されてもよい。このモールド2では、前述のように、ブレード20の端面がキャビティ面10から突出しているので、ブレード20によってタイヤのトレッド面にパターンが形成されうる。
ガスの排出の観点から、隙間の幅は0.001mm以上が好ましく、0.002mm以上がより好ましい。タイヤの外観の観点から、隙間の幅は0.10mm以下が好ましく、0.08mm以下がより好ましい。
モールド2が繰り返し用いられると、キャビティ面10に堆積物が付着する。この堆積物は、タイヤの品質を損なう。堆積物は、除去される必要がある。除去には通常、ショットブラスト処理が採用される。ショットブラスト処理により、本体18又はブレード20が微小な塑性変形を起こす。この塑性変形により、ブレード20と本体18との隙間が消滅することがある。モールド2が高温(例えば400℃以上)に昇温されれば、本体18及びブレード20が膨張する。その後にモールド2の温度が常温に降下すれば、隙間が再生される。このモールド2では、ベント効果の回復が容易である。
ブレード20の表面に、凹凸加工が施されることが好ましい。凹凸加工が施されたブレード20では、本体18との間の隙間が確保されやすい。典型的な凹凸加工は、ローレット加工である。凹凸加工において、凹部と凸部との高さの差は、ベアー抑制の観点から0.001mm以上が好ましく、0.003mm以上がより好ましい。タイヤの外観の観点から、高さの差は0.10mm以下が好ましく、0.08mm以下がより好ましい。
ブレード20の形状は、筋山16のパターン、ガスが移動しにくい箇所の面積等が考慮されて、適宜決定される。図4から明らかなように、第一ブレード20a及び第四ブレード20dは直線状であり、第二ブレード20b及び第三ブレード20cは円弧状である。円形、矩形、波形、「L」字状、「C」字状、「Y」字状等のブレード20が設けられてもよい。
2枚のブレード20が重ねられて配置されてもよい。この場合、一方のブレード20と他方のブレード20との間の隙間も、ガスの移動に寄与する。
図7は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ用モールド30の一部が示された断面図である。この図7には、トレッドセグメント32が示されている。このセグメント32は、本体34と、ブレード36とを備えている。本体34はアルミニウム合金からなり、鋳造によって得られる。ブレード36は、鋼からなる。具体的には、ブレード36は、炭素鋼、ステンレス鋼又は合金鋼からなる。ブレード36は、鋳ぐるみによって本体34に埋設されている。ブレード36の厚みは、通常は0.1mm以上5.0mm以下である。本体34には、筋山38が形成されている。
ブレード36の端面40は、キャビティ面42と面一である。換言すれば、ブレード36の一部は本体34のキャビティ面42に露出している。キャビティ面42から突出したブレード36の一部が削られることで、キャビティ面42と面一なブレード36が得られる。
鋳造後の収縮により、本体34とブレード36との間には、微小な隙間が形成されている。この隙間は、ブレード36に沿って存在している。ブレード36の一部は本体34のキャビティ面42に露出しているので、隙間はキャビティ面42にも表れる。
本体34には、通気孔44が形成されている。この通気孔44の、一端はブレード36に至っており、他端は背面46に至っている。加硫工程において、ブレード36の近傍のガスは、このブレード36と本体34との隙間を通じて移動し、さらに通気孔44を通じて移動して、外部へと排出される。この排出により、ベアーが防止される。このセグメント32では、通気孔44を介して、ブレード36と本体34との隙間の、外部との連通が達成されている。連通が、ワイヤー等の金属製連結部材によって達成されてもよい。連通が、他のブレードを介して達成されてもよい。連通が、ブレード36の一端が本体34の外面に至ることで達成されてもよい。
このモールド30で得られたタイヤの表面には、ブレード36の跡は表れない。このモールド30では、タイヤのトレッドパターンの制約を受けることなく、ブレード36が配置されうる。キャビティ面42と面一なブレード36と、キャビティ面42から突出したブレードとが混在してもよい。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ用モールド48の一部が示された正面図である。この図8には、トレッドセグメント50のキャビティ面52が示されている。図9は、図8のIX−IX線に沿った拡大断面図である。このセグメント50は、本体54と、ブレード56とを備えている。本体54はアルミニウム合金からなり、鋳造によって得られる。ブレード56は、鋼からなる。具体的には、ブレード56は、炭素鋼、ステンレス鋼又は合金鋼からなる。ブレード56は、鋳ぐるみによって本体54に埋設されている。ブレード56の厚みは、通常は0.1mm以上5.0mm以下である。本体54には、筋山58が形成されている。
ブレード56の端面60の一部は、筋山58で覆われている。ブレード56の端面60の残余の部分は、キャビティ面52に露出している。鋳造後の収縮により、本体54とブレード56との間には、微小な隙間が形成されている。この隙間は、ブレード56に沿って存在している。隙間は、筋山58で覆われた部位にも存在している。
本体54には、通気孔62が形成されている。この通気孔62の、一端はブレード56に至っており、他端は背面64に至っている。加硫工程において、ブレード56の近傍のガスは、このブレード56と本体54との隙間を通じて移動し、さらに通気孔62を通じて移動して、外部へと排出される。一部のガスは、筋山58をくぐり抜けて、通気孔62を通じて排出される。この排出により、ベアーが防止される。このセグメント50では、通気孔62を介して、ブレード56と本体54との隙間の、外部との連通が達成されている。連通が、ワイヤー等の金属製連結部材によって達成されてもよい。連通が、他のブレードを介して達成されてもよい。連通が、ブレード56の一端が本体54の外面に至ることで達成されてもよい。
以上、割モールドが一例とされて本発明が説明されたが、外部と連通するブレードがツーピースモールドに設けられてもよい。ツーピースモールドの場合は、本体(すなわち上型又は下型)にブレードが埋設される。このブレードが、本体とビードリングとの境界面に至るか、上型と下型とのパーティング面に至ることにより、ガスが外部へと排出されうる。ブレードが、本体に埋設された他のブレード、本体に埋設された金属製連結部材又は本体に穿設された通気孔を介して、外部と連通してもよい。
[実施例1]
図1から図6に示されたモールドを用意した。サイドプレートの仕様は、以下の通りである。このモールドを用いて、そのサイズが「195/65R15」である乗用車用のタイヤを得た。
[実施例2]
図7に示されるような、キャビティ面と面一のブレードを備えたモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例]
ブレードを備えていないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
得られたタイヤの外観を目視で観察し、ベアーの有無をチェックした。30本のタイヤのうち、ベアーが存在するものの数は、下記の通りであった。
実施例1:1本
実施例2:3本
比較例:7本
この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るモールドは、種々のタイヤの製造に適している。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドの一部が示された平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図である。 図3は、図1のセグメントが示された斜視図である。 図4は、図3のセグメントのキャビティ面が示された正面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った拡大断面図である。 図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ用モールドの一部が示された断面図である。 図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ用モールドの一部が示された正面図である。 図9は、図8のIX−IX線に沿った拡大断面図である。
符号の説明
2、30、48・・・タイヤ用モールド
4、32、50・・・トレッドセグメント
10、40、52・・・キャビティ面
12、46、64・・・背面
14・・・分割面
16、38、58・・・筋山
18、34、54・・・本体
20、36、56・・・ブレード
20a・・・第一ブレード
20b・・・第二ブレード
20c・・・第三ブレード
20d・・・第四ブレード
24・・・ワイヤー
26・・・第一通気孔
28・・・第二通気孔
44、62・・・通気孔

Claims (6)

  1. 本体と、この本体に埋設されその一部が本体のキャビティ面に露出するブレードとを備えており、
    この本体とブレードとの間に微小な隙間が存在しており、
    この隙間が、本体の外部と連通しているタイヤ用モールド。
  2. 上記本体がアルミニウム合金からなり、ブレードが鋼からなる請求項1に記載のモールド。
  3. 上記ブレードの表面に凹凸加工が施されている請求項1又は2に記載のモールド。
  4. 上記隙間の連通が、このブレードの一端が本体の外面に至ることで達成されている請求項1から3のいずれかに記載のモールド。
  5. 上記隙間の連通が、本体に埋設された他のブレード、本体に埋設された金属製連結部材又は本体に穿設された通気孔を介して達成されている請求項1から3のいずれかに記載のモールド。
  6. 本体とこの本体に埋設されその一部が本体のキャビティ面に露出するブレードとを備えており、この本体とブレードとの間に微小な隙間が存在しており、この隙間が本体の外部と連通しているモールドに、グリーンタイヤが投入される工程と、
    このグリーンタイヤのゴム組成物がモールド内での加圧及び加熱により流動し、グリーンタイヤとキャビティ面との間のガスが隙間を通じて排出される工程と
    を含むタイヤ製造方法。
JP2005222345A 2005-08-01 2005-08-01 タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法 Expired - Fee Related JP4942961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222345A JP4942961B2 (ja) 2005-08-01 2005-08-01 タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222345A JP4942961B2 (ja) 2005-08-01 2005-08-01 タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007038426A true JP2007038426A (ja) 2007-02-15
JP4942961B2 JP4942961B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=37796857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005222345A Expired - Fee Related JP4942961B2 (ja) 2005-08-01 2005-08-01 タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4942961B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269363A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドおよびその製造方法
JP2012136017A (ja) * 2010-12-08 2012-07-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールド
DE102012101526A1 (de) 2011-02-24 2012-08-30 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Reifenvulkanisierform
WO2012141175A1 (ja) * 2011-04-14 2012-10-18 横浜ゴム株式会社 タイヤ加硫用モールドの製造方法およびタイヤ加硫用モールド
JP2012218423A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドの製造方法
JP2012218422A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドの製造方法
JP2013043331A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドの製造方法およびタイヤ加硫用モールド
WO2015156413A1 (ja) * 2014-04-11 2015-10-15 株式会社ブリヂストン ゴム物品用金型、タイヤ製造方法及びタイヤ
JP2015202579A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 株式会社ブリヂストン タイヤ加硫用金型およびタイヤの製造方法
JP2016198922A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 株式会社ブリヂストン ゴム物品用金型及びタイヤ
US10377058B2 (en) 2015-06-09 2019-08-13 Bridgestone Corporation Mold for rubber article

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08323771A (ja) * 1995-06-02 1996-12-10 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ成形用金型
WO2003099535A1 (fr) * 2002-05-23 2003-12-04 Kabushiki Kaisha Bridgestone Piece destinee a un moule a pneumatique, procede de production de la piece, moule a pneumatique de type a piece et procede de production du moule a pneumatique de type a piece
JP2005193577A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Bridgestone Corp タイヤ成型用金型
JP2006212849A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Ngk Insulators Ltd タイヤ成形用金型の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08323771A (ja) * 1995-06-02 1996-12-10 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ成形用金型
WO2003099535A1 (fr) * 2002-05-23 2003-12-04 Kabushiki Kaisha Bridgestone Piece destinee a un moule a pneumatique, procede de production de la piece, moule a pneumatique de type a piece et procede de production du moule a pneumatique de type a piece
JP2005193577A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Bridgestone Corp タイヤ成型用金型
JP2006212849A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Ngk Insulators Ltd タイヤ成形用金型の製造方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269363A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドおよびその製造方法
JP2012136017A (ja) * 2010-12-08 2012-07-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールド
DE102012101526A1 (de) 2011-02-24 2012-08-30 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Reifenvulkanisierform
US8834143B2 (en) 2011-02-24 2014-09-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Tire vulcanization mold
US8689855B2 (en) 2011-04-14 2014-04-08 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Tire vulcanizing mold manufacturing method, and tire vulcanizing mold
JP2012218422A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドの製造方法
CN103476563A (zh) * 2011-04-14 2013-12-25 横滨橡胶株式会社 轮胎硫化用模具的制造方法和轮胎硫化用模具
JP2012218423A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドの製造方法
WO2012141175A1 (ja) * 2011-04-14 2012-10-18 横浜ゴム株式会社 タイヤ加硫用モールドの製造方法およびタイヤ加硫用モールド
JP2013043331A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫用モールドの製造方法およびタイヤ加硫用モールド
JP2015202579A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 株式会社ブリヂストン タイヤ加硫用金型およびタイヤの製造方法
WO2015156413A1 (ja) * 2014-04-11 2015-10-15 株式会社ブリヂストン ゴム物品用金型、タイヤ製造方法及びタイヤ
EP3130439A1 (en) * 2014-04-11 2017-02-15 Bridgestone Corporation Mold for rubber article, method for producing tire, and tire
CN106457616A (zh) * 2014-04-11 2017-02-22 株式会社普利司通 橡胶物品用模具、轮胎制造方法及轮胎
EP3130439A4 (en) * 2014-04-11 2017-05-10 Bridgestone Corporation Mold for rubber article, method for producing tire, and tire
CN106457616B (zh) * 2014-04-11 2019-08-06 株式会社普利司通 橡胶物品用模具、轮胎制造方法及轮胎
JP2016198922A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 株式会社ブリヂストン ゴム物品用金型及びタイヤ
US10377058B2 (en) 2015-06-09 2019-08-13 Bridgestone Corporation Mold for rubber article

Also Published As

Publication number Publication date
JP4942961B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942961B2 (ja) タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法
US6491854B1 (en) Metallic mold for tire curing and process for producing the same
EP0818290B1 (en) Mold for tyre vulcanization and manufacturing method thereof
EP2113357B1 (en) Mold for tire
US20020119209A1 (en) Tire vulcanizing mold
JP4709882B2 (ja) タイヤ用モールド
JP2005193577A (ja) タイヤ成型用金型
JP3733271B2 (ja) タイヤ加硫成形用金型及びその製造方法並びに該金型を用いて成形された空気入りタイヤ及びその製造方法
JP4690382B2 (ja) タイヤ用モールドの製造方法
JP4847167B2 (ja) タイヤ用モールドの製造方法
JP2007144997A (ja) タイヤ用モールドの製造方法
JP2001179751A (ja) タイヤ加硫成形用金型の製造方法
JP2007098907A (ja) タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法
JP4236527B2 (ja) タイヤ成形用金型及びこのタイヤ成形用金型を用いて成形したタイヤ
JP4926656B2 (ja) タイヤ用モールド
JP2002264145A (ja) 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの加硫成形用金型
KR101385322B1 (ko) 타이어 성형용 몰드
JP2892693B2 (ja) タイヤ成形用金型
JP2010143086A (ja) タイヤ用モールド
JP2008087428A (ja) タイヤ用モールドの製造方法
JP2000102926A (ja) タイヤ金型のベントホールの形成方法
JPH08323771A (ja) タイヤ成形用金型
JP2001232641A (ja) タイヤ加硫成形用金型
JP3589636B2 (ja) タイヤ成形用金型
JP2005169929A (ja) タイヤ加硫用金型の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4942961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees