JP2007035708A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2007035708A
JP2007035708A JP2005212822A JP2005212822A JP2007035708A JP 2007035708 A JP2007035708 A JP 2007035708A JP 2005212822 A JP2005212822 A JP 2005212822A JP 2005212822 A JP2005212822 A JP 2005212822A JP 2007035708 A JP2007035708 A JP 2007035708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
capacitor elements
connection
main body
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005212822A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Onuma
弘和 大沼
Mitsutaka Matsuse
充貴 松瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2005212822A priority Critical patent/JP2007035708A/ja
Publication of JP2007035708A publication Critical patent/JP2007035708A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】 コンデンサ素子の積層方向に交差する方向から、コンデンサ素子の陽極部の端部に向けて接続部材を介してレーザを照射したときに、接続部材に貫通孔が生ずることを防止し、接続部材とコンデンサ素子の陽極部の端部との間の接続不良の発生を防止する固体電解コンデンサの提供。
【解決手段】 コンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41の端部11B〜41Bには、接続部材60が設けられている。接続部材60の接続部本体61は、凸部11C〜41Cに跨るようにして当接し、積層されたコンデンサ素子10〜40よりも積層方向上方に突出する上方余肉部60Aと積層方向下方に突出する下方余肉部60Bとを備える。接続部本体61は、レーザ照射されることにより凸部11C〜41Cに電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は固体電解コンデンサに関し、特に複数のコンデンサ素子が積層され電気的に並列接続されてなる固体電解コンデンサに関する。
固体電解コンデンサとしては、高い静電容量を確保するために複数のコンデンサ素子が積層され電気的に並列接続されている構成が従来より知られている。例えば、特開平5−205984号公報(特許文献1参照)にはこの構成の積層型固体電解コンデンサが記載されている。積層型固体電解コンデンサを構成する複数の単板コンデンサたるコンデンサ素子は、各陽極部間にそれぞれスペーサが挟まれた状態で積層されている。陽極部及びスペーサの端面は溶接されており、このことにより各コンデンサ素子の陽極部は、機械的及び電気的に接合されている。
特開平5−205984号公報
各コンデンサ素子の陽極部を機械的及び電気的に接合するための溶接の方法としては、例えば、レーザ照射による溶接方法が考えられる。コンデンサ素子の積層方向に交差する方向、例えば、当該積層方向に垂直の方向から、積層されたコンデンサ素子の端面に向けてレーザを照射する方法である。
しかし、積層された状態のコンデンサ素子の陽極部及びスペーサの端面に対して実際にレーザを照射すると、レーザが照射される各コンデンサ素子の陽極部の端部を規定する端面の部分であってレーザ照射により溶融して陽極部同士が互いに接続される溶融部及び接合部に、比較的大きな略球形の空隙が高い確率で形成される。このような空隙は導通不良の原因となり、空隙が形成されたコンデンサ素子を有する固体電解コンデンサは不良品となる。
コンデンサ素子の陽極部間にスペーサを設けずに、陽極部どうしを直接積層させたものの当該陽極部の端部にレーザを照射してみた場合であっても、同様に空隙が形成される。この場合には、スペーサを陽極部間に介在させた場合よりも、より大きな空隙が形成されてしまい、不良の発生を防止することはできない。
ここで、導電性の材料からなり積層されたコンデンサ素子の当該積層方向における長さと同一の長さの接続部材を用意してコンデンサ素子の陽極部に接続することが考えられる。具体的には接続部材を、積層されたコンデンサ素子の最上層から最下層にわたって、積層された全てのコンデンサ素子の陽極部の端部に当接させた状態で、コンデンサ素子の積層方向に交差する方向且つ接続部材に関してコンデンサ素子の反対側からレーザを接続部材に照射して、接続部材を陽極部の各端部にそれぞれ電気的に接続させる。このようにすれば、陽極部同士が互いに接続される溶融部及び接合部に空隙が形成されずに、各コンデンサ素子の陽極部を機械的及び電気的に接合することができる。
しかし、この場合には、接続部材の長手方向の両端の位置、即ち、最上層及び最下層のコンデンサ素子の陽極部の端部に対向する接続部材の位置に、レーザ照射による貫通孔が形成されてしまうことがある。貫通孔が形成されると、陽極部の端部と接続部材との溶接不良が発生し、陽極部の端部と接続部材との間で接続不良が生じ、陽極部どうしの接続不良が生じていた。
そこで、本発明は、コンデンサ素子の積層方向に交差する方向から、コンデンサ素子の陽極部の端部に向けて接続部材を介してレーザを照射したときに、接続部材に貫通孔が生ずることを防止し、接続部材とコンデンサ素子の陽極部の端部との間の接続不良の発生を防止する固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、表面に酸化膜層が形成され弁作用金属からなる陽極部と、該表面の所定の領域に固体電解質層を有して層状に形成された陰極部とにより構成されるコンデンサ素子を複数備え、該複数のコンデンサ素子は該陽極部の端部同士が互いに隣接して積層配置されるとともに該陰極部同士が互いに積層配置されて、互いに電気的に並列接続される固体電解コンデンサであって、該複数のコンデンサ素子の各該陽極部の該端部を互いに電気的に接続するための導電性の材料からなる接続部材がすべての該陽極部の該端部に跨って固定され、該接続部材は同一部材からなる余肉部を一体に有し、該余肉部は、積層された該コンデンサ素子よりも積層方向に突出するか、又は積層された該コンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはその近傍位置において該接続部材に関して該コンデンサ素子の反対側の方向に突出し、該接続部材はすべての該陽極部の該端部に当接又は近接対向した状態で、該コンデンサ素子の積層方向に交差する方向且つ該接続部材に関して該コンデンサ素子の反対側からレーザを該接続部材に照射することにより、該陽極部の各該端部にそれぞれ電気的に接続される固体電解コンデンサを提供している。
複数のコンデンサ素子の各陽極部の端部を互いに電気的に接続するための導電性の材料からなる接続部材がすべての陽極部の端部に跨って固定され、すべての陽極部の端部に当接した状態で、コンデンサ素子の積層方向に交差する方向且つ接続部材に関してコンデンサ素子の反対側からレーザを接続部材に照射することにより、陽極部の各端部にそれぞれ電気的に接続され、接続部材は同一部材からなる余肉部を一体に有し、余肉部は、積層されたコンデンサ素子よりも積層方向に突出するか、又は積層されたコンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはその近傍位置において接続部材に関してコンデンサ素子の反対側の方向に突出するため、接続部材に対するレーザ照射によって接続部材に貫通孔が形成されることを防止することができる。このため、接続部材と陽極部の端部との接続不良の発生を防止することができ、陽極部どうしの接続不良の発生を防止することができる。
ここで、積層された該コンデンサ素子よりも積層方向に突出する該余肉部が設けられた該接続部材には、更に、積層された該コンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはそれらの近傍位置において該接続部材に関して該コンデンサ素子の反対側の方向に突出する該余肉部が設けられていることが好ましい。
また、該接続部材はそれぞれ略板状をなす接続部本体と底部とを有し、該接続部本体は、該コンデンサ素子の積層方向に沿って延出し、すべての該コンデンサ素子の該陽極部の該端部に跨って固定され、該レーザは該接続部本体に対して照射され、該余肉部は、該接続部本体に一体に設けられ積層された該コンデンサ素子よりも積層方向上方に突出する上方余肉部と積層方向下方に突出する下方余肉部とを有し、該底部は、該接続部本体に関して該コンデンサ素子側の方向へ該下方余肉部から延出して該接続部本体と略垂直の角度をなして接続されて略L字状をなし、該積層された複数のコンデンサ素子の最下層と該複数のコンデンサ素子が載置されるプリント基板との間に配置され、該プリント基板上の導電パターンに当接し、該コンデンサ素子の積層方向においていずれの該コンデンサ素子の該陽極部とも重ならない非重畳部を有し、該非重畳部は、該コンデンサ素子の積層方向からレーザの照射を受けることにより該プリント基板の該導電パターンに電気的に接続されることが好ましい。
接続部材はそれぞれ略板状をなす接続部本体と底部とを有し、底部と接続部本体とで略垂直の角度をなして接続されて略L字状をなしているため、底部を積層された複数のコンデンサ素子の最下層と複数のコンデンサ素子が載置されるプリント基板との間に配置させて、プリント基板上の導電パターンに当接させることができる。
また、底部は、コンデンサ素子の積層方向においていずれのコンデンサ素子の陽極部とも重ならない非重畳部を有しているため、非重畳部に対してコンデンサ素子の積層方向からレーザ照射することにより、プリント基板の導電パターンに底部を電気的に接続させることができる。
また、該接続部材はそれぞれ略板状をなす接続部本体と底部と上壁部とを有し、該接続部本体は、該コンデンサ素子の積層方向に沿って延出し、すべての該コンデンサ素子の該陽極部の該端部に跨って固定され、該レーザは該接続部本体に対して照射され、該余肉部は、該接続部本体に一体に設けられ積層された該コンデンサ素子よりも積層方向上方に突出する上方余肉部と積層方向下方に突出する下方余肉部とを有し、該底部は、該接続部本体に関して該コンデンサ素子側の方向へ該下方余肉部から延出して該接続部本体と略垂直の角度をなして接続され、該積層された複数のコンデンサ素子の最下層と該複数のコンデンサ素子が載置されるプリント基板との間に配置され、該プリント基板上の導電パターンに当接し、該コンデンサ素子の積層方向においていずれの該コンデンサ素子の該陽極部とも重ならない非重畳部を有し、該非重畳部は、該コンデンサ素子の積層方向からレーザの照射を受けることにより該プリント基板の該導電パターンに電気的に接続され、該上壁部は、該接続部本体に関して該コンデンサ素子側の方向へ該上方余肉部から延出して該接続部本体と略垂直の角度をなして接続されて該底部と該接続部本体とで略コの字状をなし、該積層された複数のコンデンサ素子の最上層の上方に位置することが好ましい。
接続部材はそれぞれ略板状をなす接続部本体と底部と上壁部とを有し、接続部本体と上壁部、底部とでそれぞれ略垂直の角度をなして接続されて略コ字状をなしているため、底部を積層された複数のコンデンサ素子の最下層と複数のコンデンサ素子が載置されるプリント基板との間に配置させて、プリント基板上の導電パターンに当接させることができる。
また、底部は、コンデンサ素子の積層方向においていずれのコンデンサ素子の陽極部とも重ならない非重畳部を有しているため、非重畳部に対してコンデンサ素子の積層方向からレーザ照射することにより、プリント基板の導電パターンに底部を電気的に接続させることができる。
また、底部と上壁部とで積層されたコンデンサ素子の陽極部を挟むようにして陽極部に接続部材が固定されるため、接続部材がコンデンサ素子の積層方向へ位置ずれすることを防止することができる。
以上により、コンデンサ素子の積層方向に交差する方向から、コンデンサ素子の陽極部の端部に向けて接続部材を介してレーザを照射したときに、接続部材に貫通孔が生ずることを防止し、接続部材とコンデンサ素子の陽極部の端部との間の接続不良の発生を防止する固体電解コンデンサを提供することができる。
本発明の実施の形態による固体電解コンデンサについて図1乃至図4に基づき説明する。図1に示されるように固体電解コンデンサ1は、積層された4つのコンデンサ素子10〜40と、プリント基板50と、接続部材60と、4つのコンデンサ素子10〜40を覆うようにしてモールドする図示せぬモールド部とを備えている。
4つのコンデンサ素子10〜40は、それぞれ同一形状且つ同一の構成であり、図1に示されるように陽極部11〜41と、陰極部12〜42とを備えている。なお、図2を参照して説明する以下の説明では、4つのコンデンサ素子10〜40の構成は同一であることから、コンデンサ素子10のみについて図示し、他のコンデンサ素子20〜40については説明を省略する。
陽極部11は略長方形状をした板状をなしており、図1及び図2に示される左右方向に長辺が指向し、図1に示される左側の端部11Bには、図3に示されるように外方へ略長方形状に突出する凸部11Cが設けられている。陽極部11は弁作用金属であるアルミニウムにより構成されており、図2に示されるように、その表面には、表面積を増やすためにエッチングが施されることにより粗面化(拡面化)されてポーラス状になっている。このポーラス状の表面全体は化成処理(陽極酸化)によって絶縁性の酸化膜層(誘電体層)11Aが形成されている。陽極部11の寸法は、長手方向の長さが10mm、幅が5mm程度であり、厚さ、即ち、図2に示される上下方向の幅は100μm程度である。
陽極部11の表面の所定の領域、即ち、図2に示される陽極部11の右側の端部から左側の端部11Bに向って陽極部11の左右方向の長さの略2/3の位置に至るまでの領域全体には、導電性のポリマーにより構成される固体電解質層12Aが形成されている。固体電解質層12Aは酸化膜層11Aの上に積層して設けられており、酸化膜層11Aに対向する固体電解質層12Aの部分は、エッチングにより陽極部11の表面に形成されたポーラスの中に入り込んでいる。固体電解質層12A上には、グラファイトペースト層12Bと、銀ペースト層12Cとがこの順で積層されており、固体電解質層12A、グラファイトペースト層12B、及び銀ペースト層12Cは陰極部12を構成する。グラファイトペースト層12B及び銀ペースト層12Cは、固体電解質層12Aが形成されている陽極部11及び酸化膜層(誘電体層)11Aの領域を覆うようにして固体電解質層12A上に形成されている。
陽極部11の図2に示される左側の端部11Bであって陰極部12が設けられていない領域と陰極部12との境界位置には、絶縁性を有するエポキシ系樹脂等からなるレジスト13が設けられている。レジスト13は、固体電解質層12Aを陽極部11上に形成するために陽極部11となる化成箔を溶液に浸漬させているときに、ポーラス状になっている陽極部11の表面において毛細管現象により溶液が所定の領域よりも図2の左側の方へ上がってくることを防止し、固体電解質層12Aが形成されていない陽極部11の図2に示される左側の端部11Bを確保するために設けられている。
4つのコンデンサ素子10〜40は、図1に示されるように、陰極部12〜42同士が互いに積層配置されている。陰極部12〜42は、板状の陽極部11〜41上に形成されているため、陽極部11〜41の厚さ方向に対して略垂直な上面10A〜40Aと下面10B〜40Bとを有している。図1に示されるように、積層される4つのコンデンサ素子10〜40の第1層をなす第1コンデンサ素子10の上面10Aと第2コンデンサ素子20の下面20Bとが導電性接着剤71によって接着され、第2コンデンサ素子20の上面20Aと第3コンデンサ素子30の下面30Bとが導電性接着剤71によって接着され、第3コンデンサ素子30の上面30Aと第4コンデンサ素子40の下面40Bとが導電性接着剤71によって接着されている。従って、4つのコンデンサ素子10〜40の陰極部12〜42は電気的に接続されており、後述のように4つのコンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41B同士が電気的に接続されることと相まって、4つのコンデンサ素子10〜40は電気的に並列接続されている。
4つのコンデンサ素子10〜40の陰極部12〜42が設けられていない陽極部11〜41の端部11B〜41Bの部分は、陰極部12〜42が設けられている部分と比較して銀ペースト層12C等が形成されていないことから薄くなっている。このため、図1に示されるように、コンデンサ素子10〜40の積層方向において、陽極部11〜41の図の左側の端部11B〜41B同士が互いに所定の間隔で離間して隣接して積層配置されている。
積層された4つのコンデンサ素子10〜40は、陽極部11〜41と略同一形状をしたプリント基板50上に載置されている。プリント基板50は、例えば、エポキシ樹脂製のプリント基板50である。4つのコンデンサ素子10〜40は、プリント基板50に対して形状が一致して重なるようにプリント基板50上に載置されている。プリント基板50は、積層された4つのコンデンサ素子10〜40のうちの第1コンデンサ素子10の陰極部12及び陽極部11の下面11Bに対向している。
プリント基板50の表面50A及び裏面50Bには、第1の導電パターン51A、51Bと第2の導電パターン52A、52Bとがそれぞれ設けられている。表面50Aの第1導電パターン51A、第2の導電パターン52Aは、それぞれ裏面50Bの第1の導電パターン51B、第2の導電パターン52Bと、スルーホール50a、50bを介して電気的に接続されている。第1の導電パターン51Aは、第1コンデンサ素子10の陽極部11の図1に示される左側の端部11Bに対向する位置に配置されており、第2の導電パターン52Aは、第1コンデンサ素子10の陰極部12に対向する位置に配置されている。
プリント基板50の裏面の第1の導電パターン51B、第2の導電パターン52Bは、それぞれ図示せぬ電子回路等に実装されるいわゆるユーザ端子であり、プリント基板50の表面の第1の導電パターン51A、第2の導電パターン52Aと同様の金属材料により構成されている。陽極部11の図1に示される左側の端部11Bは、プリント基板50の表面の第1の導電パターン51Aに電気的に後述の接続部材60を介して接続されている。また、陰極部12が導電性接着剤71によって第2の導電パターン52Aに電気的に接続されている。
4つのコンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41Bの位置には、接続部材60が設けられている。接続部材60は、図3に示されるように、それぞれ略長方形状の板状をなす接続部本体61と底部62と上壁部63とを有している。
接続部本体61は、図1に示されるように、コンデンサ素子10〜40の積層方向に沿って延出し、陽極部11〜41の各端部11B〜41Bにそれぞれ跨って当接して固定されている。接続部本体61は、すべての陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41Bの凸部11C〜41Cに当接した状態で、コンデンサ素子10〜40の積層方向に交差する方向であって、且つ陽極部11〜41の端部の凸部11C〜41Cが当接している側とは反対の側である接続部材60の外側から、即ち、図1の左側から右側へ向けてレーザの照射を受けることにより、陽極部11〜41の各端部11B〜41Bにそれぞれ電気的に接続される。接続部材60はNiにより構成されている。
接続部本体61は、積層されたコンデンサ素子10〜40よりも積層方向上方に突出する上方余肉部60Aと積層方向下方に突出する下方余肉部60Bとを備えている。上方余肉部60A、下方余肉部60Bは、それぞれ接続部本体61と同一の材料で接続部本体61と一体に設けられている。
上方余肉部60A、下方余肉部60Bが設けられているため、最上層のコンデンサ素子40、最下層のコンデンサ素子10にそれぞれ対向する接続部本体61の部分がレーザ照射されたときに、当該レーザ照射された部分に貫通孔が形成されてしまうことを防止することができる。このため、接続部本体61と陽極部11〜41の凸部11C〜41Cとの間に接続不良が生ずることを防止できる。
上壁部63は、接続部本体61と同一の材料で接続部本体61と一体に設けられており、接続部本体61に関してコンデンサ素子10〜40側の方向、即ち、図1の右方向へ上方余肉部60Aから延出し、接続部本体61と略垂直の角度をなして接続されている。上壁部63は、積層された複数のコンデンサ素子10〜40の最上層のコンデンサ素子40の上方に位置しており、図1に示される最上層のコンデンサ素子40の上面と当接している。上壁部63の長手方向の幅、即ち、図3における左右方向の長さは、同方向における接続部本体61の長さよりも短い。
接続部材60の底部62は、接続部本体61と同一の材料で接続部本体61と一体に設けられており、接続部本体61に関してコンデンサ素子10〜40側の方向、即ち、図1の右方向へ下方余肉部60Bから延出し、接続部本体61と略垂直の角度をなして接続されている。従って、接続部材60は、図1に示されるように、底部62と接続部本体61と上壁部63とで略コの字状をなしている。底部62の長手方向の幅、即ち、図3における左右方向の長さは、同方向における接続部本体61の長さに等しい。
底部62は、第1コンデンサ素子10の陽極部11の図1に示される左側の端部11Bと、プリント基板50の第1の導電パターン51Aとの間に配置されており、最下層のコンデンサ素子10の端部11Bの下面とプリント基板50の第1の導電パターン51Aにとにそれぞれ当接している。底部62は、コンデンサ素子10〜40の積層方向、即ち、図1において上から下に向う方向へレーザの照射を受けることによりプリント基板50の第1の導電パターン51Aに電気的に接続される。
前述のように、陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41Bには凸部11C〜41Cが設けられているため、図3に示されるように、あたかも長方形状の一の短辺を挟む2つの角部を、それぞれ切欠いて取除いたたような形状をなしている。これに対して、図3に示されるように底部62は長方形状をしている。底部62は、コンデンサ素子10〜40の積層方向において、陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41Bの凸部11C〜41Cと重なるように配置されるのであるが、底部62の長手方向の幅、即ち、図3における左右方向の長さは、陽極部11〜41の延出方向に対する幅方向における凸部11C〜41Cの幅、即ち図3における凸部11C〜41Cの左右方向の長さよりも大きい。また、底部62の長手方向の幅、即ち、図3における左右方向の長さは、図3における上壁部63の左右方向の長さよりも大きい。このため、底部62は、結果的にコンデンサ素子10〜40の積層方向においていずれのコンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41とも重ならず、また、上壁部63とも重ならない非重畳部62Aを有する。
また、接続部材60は、接続部本体61に接続された底部62を有しているため、コンデンサ素子10〜40とプリント基板50とが、接続部材60を介して一体に接続することができる。このため、固体電解コンデンサ1全体の強度を向上させることができる。また、底部62の長手方向の幅は、同方向における接続部本体61の長さに等しいため、接続部材60の製造を容易とすることができる。また、接続部本体61を陽極部11〜41の端部の凸部11C〜41Cに溶接する際に、凸部11C〜41Cに対する接続部本体61の多少の位置ずれがあったとしても確実に溶接することができる。また、底部62と接続部本体61と上壁部63とで略コの字状をなしているため、積層されたコンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41の端部の凸部11C〜41Cを底部62と上壁部63とで挟むようにして陽極部11〜41に接続部材60が固定されるため、接続部材60がコンデンサ素子10〜40の積層方向へ位置ずれすることを防止することができる。
固体電解コンデンサ1の製造に際しては、先ず、コンデンサ素子製造工程を行う。実際に行われるコンデンサ素子製造工程では、複数のコンデンサ素子が同時に製造されるが、ここでは、説明の便宜上1つのコンデンサ素子10が製造される工程を一回のコンデンサ素子製造工程とする。先ず、表面に酸化膜層11Aが形成され陽極部11となるアルミニウム板、即ち、化成箔を打抜いて一端を陽極部11の形状とする。このとき、後述のように陰極層が形成される化成箔の部分は、複数同時に製造される他のコンデンサ素子の陰極部が形成される化成箔の他端の部分と、製品にならない余分な化成箔の部分を介して接続された状態となっている。後述の接続工程を行う直前に行う切断の工程において、この余分な化成箔の部分は切断され除去される。
次に、スクリーン印刷法を用いて、陽極部11の所定の位置であって陰極部12と陽極部11との境界となる位置にレジスト13を形成する。次に、前述のように化成箔を打抜いたときに、打抜いた断面には酸化膜層11Aが形成されていない部分が生ずるが、この部分に酸化膜層11Aを生成するために再度酸化させる再化成を行う。
次に、レジスト13を境とする所定の領域、即ち図1に示される陽極部11のレジスト13よりも右側の部分に相当する化成箔の部分を、固体電解質層12Aを形成するための反応溶液中に浸漬し、化学酸化重合を行うことにより、固体電解質層12A、即ち、導電性ポリマー層を形成する。陽極部11の表面はエッチングによりポーラス状になっているので、直接銀ペースト層12Cを形成することができないため、銀ペースト層12Cを形成する準備のために固体電解質層12Aを形成するのである。
次に、何らかの原因により、化成箔の表面に形成されている酸化膜層11Aに破損が生じることがある。この部分を修正するために再度酸化させる修復工程を行う。次に、導電性高分子層の上にグラファイトペースト層12Bと、銀ペースト層12Cとをこの順で積層して形成する。グラファイトペースト層12B、銀ペースト層12Cの形成は、ディップ法やスクリーン印刷法やスプレー塗布法等が用いられる。以上がコンデンサ素子製造工程である。このコンデンサ素子製造工程を4回行うことによって、4つのコンデンサ素子10〜40を製造する。
次に、積層工程を行う。積層工程では、4つのコンデンサ素子10〜40を、陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41B同士が互いに隣接するように積層配置するとともに、陰極部12〜42同士を互いに積層配置する。陰極部12〜42間には、導電性接着剤71が塗布され、陰極部12〜42同士が導電性接着剤71によって互いに電気的に接続される。導電性接着剤71としては、例えば、銀−エポキシ系接着剤が用いられる。
次に、積層された状態の4つのコンデンサ素子10〜40を、製品とならない余分な化成箔の部分から切断して陰極部12〜42の形状とすることにより、略長方形状をしたコンデンサ素子10〜40の形状とする。
次に、接続工程を行う。接続工程では、図3に示されるように、4つの積層されたコンデンサ素子10〜40とは別体として用意された接続部材60を、積層した複数のコンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41の図1に示される左側の端部11B〜41Bに、電気的に接続することにより、4つのコンデンサ素子10〜40を互いに電気的に並列接続する接続部材固定工程を行う。具体的には、先ず、積層された4つのコンデンサ素子10〜40の第1層をなす第1コンデンサ素子10の陽極部11の図1に示される左側の端部11Bの凸部11Cと平行に底部62を対向配置させた状態で、接続部材60の接続部本体61をすべての陽極部11〜41の当該端部11B〜41Bの凸部11C〜41Cに跨って当接させ、図4に示されるように、接続部材60とコンデンサ素子10〜40とを組合せる。このことにより、コンデンサ素子10〜40の積層方向においていずれのコンデンサ素子10〜40の陽極部11〜41とも重ならない非重畳部62Aを底部62に規定する。
なお、図3において二点鎖線で示される矢印は、単に積層された4つのコンデンサ素子10〜40と、接続部材60と、プリント基板50との位置関係を示しているだけであって、必ずしもこの方向に移動させることによりこれら3つを接続するという意味ではない。
次に、陽極部11〜41の端部11B〜41Bに当接する接続部本体61の側に対する反対の側、即ち、図1に示される左側から、コンデンサ素子10〜40の積層方向に交差する方向、具体的には、積層方向に垂直の方向に向けて接続部本体61に対してレーザを照射する。レーザはYAGレーザ溶接が用いられ、レーザの照射は、1回のパルス照射を行なった後に接続部本体61の長手方向の一端から他端の方向へ、即ち、コンデンサ素子10〜40の積層方向へ位置をずらす、という工程を繰返すことにより行なう。このことにより接続部本体61を陽極部11〜41の各端部11B〜41Bに電気的に接続する。以上が接続部材固定工程である。
次に、プリント基板接続工程を行う。プリント基板接続工程では、図3に示されるように、4つの積層されたコンデンサ素子10〜40、接続部材60とは別体として用意されたプリント基板50上に、当該4つの積層されたコンデンサ素子10〜40及び接続部材60を載置し電気的に接続する。具体的には、先ず、導電性接着剤71を塗布した陰極部12〜42をプリント基板50の第2の導電パターン52A上に当接させ、また、接続部材60の底部62を第1の導電パターン51A上に当接させ、非重畳部62Aに対してコンデンサ素子10〜40の積層方向から、即ち、図1又は図2に示される上方向から、図3の破線で示される円の位置にレーザを照射する。このことにより、接続部材60の底部62をプリント基板50の第1の導電パターン51Aに電気的に接続すると共に、陰極部12〜42を第2の導電パターン52Aに電気的に接続する。
その後、固体電解コンデンサ1を保護するためにモールドを行い、切断を行い、更に、損傷している部分を修復するためのエージングを行い、特性検査、外観検査を経て固体電解コンデンサが製造される。
接続部材固定工程では、第1層のコンデンサ素子10と平行に底部62を対向配置させた状態で接続部本体61を陽極部11〜41の端部11B〜41Bの凸部11C〜41Cに当接させることにより、底部62に非重畳部62Aを規定するようにした。このため、非重畳部62Aに対してコンデンサ素子10〜40の積層方向からレーザを照射することで、プリント基板50の第1の導電パターン51Aに非重畳部62Aを電気的に接続させることができる。
本発明による固体電解コンデンサは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、接続部材60は、底部62と接続部本体61と上壁部63とを備えていたがこの構成に限定されない。
例えば、底部と接続部本体とのみを有して底部と接続部本体とでL字状の接続部材を構成してもよい。この場合であっても、図5に示されるように、接続部本体161には接続部本体161と同一部材からなる上方余肉部160Aと下方余肉部160Bとが、積層されたコンデンサ素子10〜40よりも積層方向に突出して設けられる。また、この場合には、図6(a)、(b)に示されるように、上方余肉部160A´の突出端には、更に接続部本体161´に関してコンデンサ素子10〜40の反対側に突出する余肉部160Cが設けられていてもよい。
また、接続部材は接続部本体のみを有する構成であってもよい。この場合であっても、図7に示されるように、接続部本体261には接続部本体261と同一部材からなる上方余肉部260Aと下方余肉部260Bとが、積層されたコンデンサ素子10〜40よりも積層方向に突出して設けられる。更に、上方余肉部260A、下方余肉部260Bの突出端には、図7に示されるように、接続部本体261に関してコンデンサ素子10〜40の反対側に突出する余肉部260C、260Dが設けられていてもよい。
また、接続部材が接続部本体のみを有する構成の場合には、図8に示されるように、接続部本体361には接続部本体361と同一部材からなる上方余肉部360Aと下方余肉部360Bとが、積層されたコンデンサ素子10〜40よりも積層方向に突出して設けられ、更に、最上層及び最下層のコンデンサ素子40、10と対向する接続部本体361の部分には、接続部本体361に関してコンデンサ素子10〜40の反対側に突出する余肉部361C、361Dが設けられていてもよい。また、図9に示されるように、接続部材460の接続部本体461には接続部本体461と同一部材からなる上方余肉部460Aと下方余肉部460Bとが、積層されたコンデンサ素子10〜40よりも積層方向に突出して設けられ、更に、最下層及び最上層のコンデンサ素子10、40に対向する位置の近傍位置であって上方余肉部460Aの突出端よりも下方余肉部460B寄りの位置と下方余肉部460Bの突出端よりも上方余肉部460A寄りの位置とに、接続部本体461に関してコンデンサ素子10〜40の反対側に突出する余肉部460C、460Dが設けられていてもよい。
また、接続部材が上述の構成以外の構成を採る場合であっても、接続部材には同一部材からなる余肉部が一体に設けられる。余肉部は、積層されたコンデンサ素子よりも積層方向に突出するように構成するか、又は積層されたコンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはその近傍位置において接続部材に関してコンデンサ素子の反対側の方向に突出して設けられる。この余肉部により、接続部材がレーザ照射を受けたときに、接続部材に貫通孔が形成されることを防止することができる。
そして、積層されたコンデンサ素子よりも積層方向に突出する余肉部が設けられた接続部材には、更に、積層されたコンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはそれらの近傍位置において接続部材に関してコンデンサ素子の反対側の方向に突出する余肉部が設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、上壁部63は、最上層のコンデンサ素子40の上面と当接していたが、図10に示されるように、接続部材60´の余肉部60A´から延出する上壁部63´は、最上層のコンデンサ素子40の上面に当接しないでコンデンサ素子40の上方に配置されていてもよい。同様に、本実施の形態では、底部62は、最下層のコンデンサ素子10の端部11Bの下面と当接していたが、図10に示されるように、接続部材60´の余肉部60B´から延出する上壁部62´は、最下層のコンデンサ素子10の端部11Bの下面に当接しないで、第1コンデンサ素子10の陽極部11の端部11Bと、プリント基板50の第1の導電パターン51Aとの間に配置されていてもよい。
また、接続部材のレーザ照射を受ける表面は粗面化されていてもよい。粗面化されていることにより、レーザ光の反射を低減することができる。このため、接続部材におけるレーザ光の吸収を増加させることができる。
また、固体電解コンデンサの寸法は、本実施の形態による値に限定されない。また、積層されたコンデンサ素子10〜40はプリント基板50上に配置されたが、これに限定されない。例えば、プリント基板に代えてリードフレーム上に載置されるようにしてもよい。また、コンデンサ素子10〜40は4つ設けられていたが、個数は4つに限定されない。
また、陽極部11〜41を構成する弁作用金属はアルミニウムにより構成されたが、これに限定されない。例えばタンタルやニオブ等であってもよい。
また、接続部材60はNiにより構成されていたが、これに限定されない。例えば、SUS、鉄、アルミニウム、銅、リン青銅、Mo、Cr、Fe―Ni合金等の導電性の金属、又はこれらを含む合金であればよい。また、表面にこれらの導電性材料がメッキされたものを用いてもよい。この場合メッキとしては、Snメッキ、Znメッキ、半田メッキ等が用いられる。また、例えば、日立電線株式会社により製造されている商品名「日立ハイクラッド」のような、異種金属を金属学的に接合させたいわゆるクラッド材等を用いてもよい。
また、接続部本体61と底部62と上壁部63とは一体に接続されていたが、これに限定されず、予め別体として用意された接続部本体と底部と上壁部とを溶接等により接続して構成してもよい。
また、レーザの照射は、1回のパルス照射を行なった後に接続部本体61の長手方向の一端から他端の方向へ位置をずらす、という工程を繰返すことにより行なったが、これに限定されない。例えば、接続部本体61の長手方向の一端から他端へ向って波を描くようにして照射してもよく、接続部本体61の幅方向の一端から他端へ向って波を描くようにして照射してもよい。
また、レーザはYAGレーザ溶接が用いられたが、これに限定されず、例えば、第二高調波レーザや、LD(半導体)レーザ、エキシマレーザ等を用いてもよい。レーザ照射の条件は光ファイバの径により変わるが、例えば、光ファイバとしてφ0.4mmのSIファイバを用いた場合には、1回の照射エネルギーは3Jから15J程度である。
また、接続部本体61は、すべての陽極部11〜41の端部11B〜41Bの凸部11C〜41Cに当接した状態でレーザ照射されたが、当接せずに接続部本体61と凸部11C〜41Cとの間に僅かな隙間を介して対向した状態でレーザ照射されてもよい。この場合には、接続部本体61と凸部11C〜41Cとの間の距離は50μm以下であることが好ましく、更に、30μm以下であることがより好ましい。
本発明の固体電解コンデンサは、多数のコンデンサ素子が積層されて構成される固体電解コンデンサの分野において有用である。
本発明の実施の形態による固体電解コンデンサを示す断面図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサを構成するコンデンサ素子を示す断面図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサを示す分解斜視図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサのコンデンサ素子と接続部材とが組合された状態を示す概略斜視図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの接続部材の変形例を示す概略斜視図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの接続部材の変形例を示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は概略側面図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの接続部材の変形例を示す概略側面図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの接続部材の変形例を示す概略側面図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの接続部材の変形例を示す概略側面図。 本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの接続部材の変形例を示す概略側面図。
符号の説明
1 固体電解コンデンサ
10〜40 コンデンサ素子
11〜41 陽極部
11A 酸化膜層
11B〜41B 端部
11C〜41C 凸部
12〜42 陰極部
12A 固体電解質層
12B グラファイトペースト層
12C 銀ペースト層
50 プリント基板
51A、51B 第1の導電パターン
52A、52B 第2の導電パターン
60、60´ 接続部材
60A、60A´、160A、160A´、260A、360A、460A 上方余肉部
60B、60B´、160B、160B´、260B、360B、460B 下方余肉部
61、161、161´、261、361、461 接続部本体
62、62´ 底部
63、63´ 上壁部
62A 非重畳部

Claims (4)

  1. 表面に酸化膜層が形成され弁作用金属からなる陽極部と、該表面の所定の領域に固体電解質層を有して層状に形成された陰極部とにより構成されるコンデンサ素子を複数備え、該複数のコンデンサ素子は該陽極部の端部同士が互いに隣接して積層配置されるとともに該陰極部同士が互いに積層配置されて、互いに電気的に並列接続される固体電解コンデンサであって、
    該複数のコンデンサ素子の各該陽極部の該端部を互いに電気的に接続するための導電性の材料からなる接続部材がすべての該陽極部の該端部に跨って固定され、
    該接続部材は同一部材からなる余肉部を一体に有し、該余肉部は、積層された該コンデンサ素子よりも積層方向に突出するか、又は積層された該コンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはその近傍位置において該接続部材に関して該コンデンサ素子の反対側の方向に突出し、該接続部材はすべての該陽極部の該端部に当接又は近接対向した状態で、該コンデンサ素子の積層方向に交差する方向且つ該接続部材に関して該コンデンサ素子の反対側からレーザを該接続部材に照射することにより、該陽極部の各該端部にそれぞれ電気的に接続されることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 積層された該コンデンサ素子よりも積層方向に突出する該余肉部が設けられた該接続部材には、更に、積層された該コンデンサ素子の最下層及び最上層に対向する位置若しくはそれらの近傍位置において該接続部材に関して該コンデンサ素子の反対側の方向に突出する該余肉部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
  3. 該接続部材はそれぞれ略板状をなす接続部本体と底部とを有し、
    該接続部本体は、該コンデンサ素子の積層方向に沿って延出し、すべての該コンデンサ素子の該陽極部の該端部に跨って固定され、該レーザは該接続部本体に対して照射され、
    該余肉部は、該接続部本体に一体に設けられ積層された該コンデンサ素子よりも積層方向上方に突出する上方余肉部と積層方向下方に突出する下方余肉部とを有し、
    該底部は、該接続部本体に関して該コンデンサ素子側の方向へ該下方余肉部から延出して該接続部本体と略垂直の角度をなして接続されて略L字状をなし、該積層された複数のコンデンサ素子の最下層と該複数のコンデンサ素子が載置されるプリント基板との間に配置され、該プリント基板上の導電パターンに当接し、該コンデンサ素子の積層方向においていずれの該コンデンサ素子の該陽極部とも重ならない非重畳部を有し、該非重畳部は、該コンデンサ素子の積層方向からレーザの照射を受けることにより該プリント基板の該導電パターンに電気的に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の固体電解コンデンサ。
  4. 該接続部材はそれぞれ略板状をなす接続部本体と底部と上壁部とを有し、
    該接続部本体は、該コンデンサ素子の積層方向に沿って延出し、すべての該コンデンサ素子の該陽極部の該端部に跨って固定され、該レーザは該接続部本体に対して照射され、
    該余肉部は、該接続部本体に一体に設けられ積層された該コンデンサ素子よりも積層方向上方に突出する上方余肉部と積層方向下方に突出する下方余肉部とを有し、
    該底部は、該接続部本体に関して該コンデンサ素子側の方向へ該下方余肉部から延出して該接続部本体と略垂直の角度をなして接続され、該積層された複数のコンデンサ素子の最下層と該複数のコンデンサ素子が載置されるプリント基板との間に配置され、該プリント基板上の導電パターンに当接し、該コンデンサ素子の積層方向においていずれの該コンデンサ素子の該陽極部とも重ならない非重畳部を有し、該非重畳部は、該コンデンサ素子の積層方向からレーザの照射を受けることにより該プリント基板の該導電パターンに電気的に接続され、
    該上壁部は、該接続部本体に関して該コンデンサ素子側の方向へ該上方余肉部から延出して該接続部本体と略垂直の角度をなして接続されて該底部と該接続部本体とで略コの字状をなし、該積層された複数のコンデンサ素子の最上層の上方に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の固体電解コンデンサ。
JP2005212822A 2005-07-22 2005-07-22 固体電解コンデンサ Pending JP2007035708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005212822A JP2007035708A (ja) 2005-07-22 2005-07-22 固体電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005212822A JP2007035708A (ja) 2005-07-22 2005-07-22 固体電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007035708A true JP2007035708A (ja) 2007-02-08

Family

ID=37794637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005212822A Pending JP2007035708A (ja) 2005-07-22 2005-07-22 固体電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007035708A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152274A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Tdk Corp 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2012009803A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 電気化学キャパシタ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000138138A (ja) * 1998-08-26 2000-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000138138A (ja) * 1998-08-26 2000-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152274A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Tdk Corp 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2012009803A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 電気化学キャパシタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102045966B (zh) 印刷线路板的制造方法
JP4662368B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4725783B2 (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2007080893A (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2007165777A (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP4609042B2 (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2006324521A (ja) 固体電解コンデンサ、及び、固体電解コンデンサの製造方法
JP2007035708A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2008066430A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2008078312A (ja) 固体電解コンデンサ
JP4697664B2 (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP4577051B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH04243116A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2007073740A (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2010062498A (ja) 下面電極型固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2006147746A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサ
JP2006138772A (ja) 放射線検出器の製造方法
JP2007081209A (ja) 固体電解コンデンサ
JP4334522B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4854945B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2008091452A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2006041447A (ja) 電解コンデンサの製造方法及び電解コンデンサ
JP2009010153A (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
JP2009238934A (ja) 電子部品
JP4978893B2 (ja) 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02