JP2007034712A - 保守支援システム、保守支援方法、及び、保守支援プログラム - Google Patents

保守支援システム、保守支援方法、及び、保守支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の保守作業者の個人個人に対しそのスキルレベルに適した保守マニュアルを配信することができ、その結果、能力差に関わらず一定水準以上の保守サービスを可能にする保守支援システム、保守支援方法、及び、保守支援プログラムを提供する。
【解決手段】 保守作業者の保守作業を支援する保守支援システム1であって、前記保守作業者のスキルレベルを判定して、そのスキルレベルに合う保守マニュアルの情報を配信する保守情報提供システム2を有し、前記保守マニュアルの情報を前記保守作業者が所持する保守拠点端末3a等の表示部33に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保守作業者が所持する端末(保守拠点端末)に対しその保守作業者のスキルレベルに合わせた難易度や詳細度で分類分けしてある保守マニュアルの情報を配信して保守作業の支援を行う保守支援システム、保守支援方法、及び、保守支援プログラムに関する。
近年の例えばコンピュータ機器等は、技術の進歩が目覚しいことは周知の通りである。保守作業者は、新しい技術の習得のため勉学を重ねてゆく必要がある。それでも技術の習得には個人差があり、熟練の保守作業者へと教育を行うことは当然に必要である。しかし、教育者がその個人差を知悉して個人個人に適した教育を行うのは、非常に非効率的で好ましくない労力を伴う。
そのため、現在、保守運営の効率化及び信頼性の向上を図るべく、教育の他にも、各保守作業者の保守作業を情報的に支援するという情報技術の進展が求められている。
保守作業員の作業を支援する情報技術の従来例には、例えば一つに、保守作業員を適切に有効に活用して効率的な保守を行うという保守管理システム(例えば、特許文献1参照。)がある。その他、技術者の認定を容易に、かつ客観的に行うことを可能にするという技術者認定システム(例えば、特許文献2参照。)や、個々のテレワーカの過去の業務実績の管理、研修受講履歴の管理、及びテレワーカ業務のスケジュール管理を行うという業務支援方法(例えば、特許文献3参照。)がある。
特開2002−203064号公報 特開2004−133860号公報 特開2004−185078号公報
特許文献1の従来例においては、障害内容に対応して各保守能力を有する保守作業者へ提供すべき保守マニュアル情報を保持する旨の記載がある。しかし、障害発生場所に近い保守作業者からその保守能力に応じて候補を絞るというものであり、例えば新参の今だ保守能力の低い保守作業者には適切な保守支援を行う手立てはなく、従って保守運営上において個人差のある全ての保守作業者を有効活用し完全に保守効率の向上を図るという観点からは不十分なものである。即ち、仮に、保守作業者の候補を絞り切れず、新参の保守能力の低い保守作業者に保守作業をやむなく依頼する場合、それでもその保守作業者の能力に適した保守マニュアルの情報を提示することはできず、従って保守作業に非常な困難を伴い、その結果、ユーザの信頼を損なう事態を招く虞が十分にあり得る。
特許文献2の従来例においては、技術者のスキルレベル、資格、業務実績、研修についてそれぞれ求めた評点の合計を求め、この合計評点を申請した技術者の評点とする旨の記載がある。しかし、技術者の評点を明確に定めても、例えば保守作業等に際して、評点の低い技術者を十分に活かし切るという構成はなく、即ち、保守運営上において能力に個人差のある全ての保守作業者を有効活用し完全に保守効率の向上を図るという観点からは同じく全く不十分な構成である。
特許文献3の従来例においては、納期、金額、納期尊守率、及びスケジュールに基づいてテレワーカを検索する旨の記載がある。納期に余裕があり金額が低い場合、総合レベルの低いテレワーカを選択することが可能である。しかし、総合レベルの低いテレワーカに対し適切な技術支援を行うという構成はなく、全ての能力差のある人的資源の有効活用を図るという観点からは不十分なものである。例えば保守運営等に適応する場合、その総合レベルの低いテレワーカに適した保守マニュアル情報を提示するということは当然に不可能であり、従って能力に個人差のある全ての保守作業者に対しその能力に適した保守マニュアル情報を提示して、能力が相違する全ての人的資源を完全に活用し切り、保守効率の向上を図るという観点からは同じく全く不十分な構成である。
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決し、能力の相違する複数の保守作業者の個人個人に対しその能力(スキルレベル)に適した保守マニュアルの情報を配信し、これによって保守作業者の個人の作業経験差如何に関わらず一定水準以上の保守サービスを提供すると共に保守作業の効率化を図った保守支援システム、保守支援方法、及び、保守支援プログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、第1の本発明は、保守作業者の保守作業を支援する保守支援システムであって、前記保守作業者のスキルレベルを判定して、そのスキルレベルに合う保守マニュアルの情報を提供する保守情報提供手段を有し、前記保守マニュアルの情報を前記保守作業者が所持する端末の表示部に表示することを特徴とする(請求項1)。
上記保守情報提供手段は、各製品、部品、作業毎に各スキルレベル毎の複数の保守マニュアルを保存しており、保守作業者のスキルレベルを明確にしてそのスキルレベルに一致するレベルの保守マニュアルを、その要求元に配信する。保守作業者が所持する上記端末は、その要求を送信することが可能であり、その要求の送信後、上記保守情報提供手段から保守作業者のスキルレベルに一致する保守マニュアルを取得し画像表示する。
第2の本発明は、保守作業者の保守作業を支援する保守支援システムであって、前記保守作業者のスキルレベルを判定して、そのスキルレベルに合う保守マニュアルの情報を配信する保守情報提供手段と、前記保守作業者が所持し、前記保守マニュアルの情報を受信するとともに表示部に画像表示する保守拠点端末とを有することを特徴とする(請求項2)。
上記保守情報提供手段は、各製品、部品、作業毎に各スキルレベル毎の複数の保守マニュアルを保存しており、保守作業者のスキルレベルを明確にしてそのスキルレベルに一致するレベルの保守マニュアルを、その要求元に配信する。保守作業者が所持する上記保守拠点端末は、その要求を送信することが可能であり、その要求の送信後、上記保守情報提供手段から保守作業者のスキルレベルに一致する保守マニュアルを取得し画像表示する。
第3の本発明は、前記技術情報提供手段は、スキルレベルデータベースから保守作業が可能な保守作業者を検索して特定し、かつ、その保守作業者に保守作業の指示を与える保守作業指示書を作成して前記保守拠点端末へ配信する作業指示書配信部を有し、前記保守拠点端末は、前記作業指示書を受信するとともにその表示部に画像表示することを特徴とする(請求項3)。
上記技術情報提供手段は、保守作業者のスキルレベルに一致する保守マニュアルを配信する前に、上記作業指示書配信部から保守作業者の保守拠点端末に作業指示書を配信する。この処理で保守作業者も上記技術情報提供手段側も保守作業の依頼を誤りなく認識し確認することが可能である。
第4の本発明は、前記技術情報提供手段は、前記作業指示書を配信した保守拠点端末からスキルレベルの情報の受信を認識した際、前記保守作業者の現在のスキルレベルと前記作業指示書の内容に合わせた保守マニュアルを電子マニュアルデータベースから検索して選定し、かつ前記保守拠点端末に対して配信するマニュアル配信部を有し、前記保守拠点端末の表示部に、前記保守マニュアルを画像表示することを特徴とする(請求項4)。
上記技術情報提供手段は、作業指示書を配信した上記保守拠点端末からのスキルレベルの情報を受信した段階で、保守作業者のスキルレベルに一致する保守マニュアルを上記保守拠点端末へ配信する。保守作業員は、自身の正式なスキルレベル以下のスキルレベルのうち任意のスキルレベルを選定して通知するという態様も好ましい。保守作業員は、依頼された保守作業毎に保守マニュアルの難易度や詳細度の高低を希望することができ、新製品の保守作業においても不安なく一定水準以上に対応することが可能である。
第5の本発明は、前記技術情報提供手段は、保守作業終了時に、作業履歴データベースから、少なくとも、保守作業者名、スキルレベル、保守作業の開始時間、終了時間の情報、及び、過去の作業履歴の情報を検索して、前記保守作業者のスキルレベルを調整するとともに、スキルレベルデータベースを更新する前記スキルレベル更新部を有することを特徴とする(請求項5)。
上記スキルレベル調整部は、保守作業者の作業履歴からそのスキルレベルを調整しスキルレベルデータベースを更新するため、保守作業者に一度認定したスキルレベルで保守運営の滞りのないことを過信することのトラブルを未然に防止することが可能である反面、各保守作業員の努力を正当に評価して各保守作業員に意欲を沸かせる利点をも現す。しかも上記スキルレベル調整部は、保守作業者のスキルレベルを自動的に調整するため、それを管理する人員は不要であり、保守運営組織のスリム化をも促進する。
第6の本発明は、前記スキルレベル更新部は、前記保守作業者が規定回数、作業標準時間内に作業を完了している場合はスキルレベルを上げ、前記保守作業者が作業標準時間を超えて作業している場合はスキルレベルを下げ、前記保守作業者が所定期間の間保守作業を行っていない場合はスキルレベルを下げることを特徴とする(請求項6)。
第7の本発明は、前記スキルレベル更新部は、教育部門端末からの保守作業者名、その教育内容、その教育終了を示す情報の受信を認識した際、教育履歴データベースへそれらの情報を反映させ、かつ、スキルレベルデータベースに対し教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報を更新することを特徴とする(請求項7)。
上記スキルレベル更新部は、各保守作業員の教育履歴をその保守作業員のスキルレベル認定に反映させるため、この観点からも各保守作業員のスキルレベルを管理する人員は更に不要となり、保守運営組織のスリム化を一層促進する。
第8の本発明は、前記技術情報提供手段は、よくある問合せや、注意事項を製品名、部品名、作業名、スキルレベルに反映し管理すべく、電子マニュアルデータベースに、その情報を反映させ登録する課題処理部を有することを特徴とする(請求項8)。
上記課題処理部は、よくある問合せや、注意事項の課題を常時収集することが可能であり、その結果、電子マニュアルデータベース内の各スキルレベル毎の各保守マニュアルの内容を常に信頼性の高い充実したものに管理してゆくことが可能になる。
第9の本発明は、前記技術情報提供手段は、作業標準時間データベースの作業標準時間と作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、それに差がある場合、前記作業標準時間データベースの作業標準時間を修正する作業時間管理部を有することを特徴とする(請求項9)。
第10の本発明は、前記作業時間管理部は、前記作業標準時間データベースの作業標準時間と前記作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、マニュアル作成部門端末へ作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールを送信することを特徴とする(請求項10)。
上記アラームメールは、上記マニュアル作成部門端末に対しより信頼性の高い作業標準時間の検証を行わせるが、各保守作業員の熟練度が増す程に作業標準時間が短縮されてゆく現象に対し効果的な働きがある。
第11の本発明は、技術情報提供手段は、最終作業日から所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース内のその保守作業者に係る情報を更新することを特徴とする(請求項11)。
第12の本発明は、前記技術情報提供手段は、前記保守作業者の保守作業の内容に基づいて報告書を作成する報告書作成部を有することを特徴とする(請求項12)。
第13の本発明は、保守作業者の保守作業を支援する保守支援方法であって、前記保守作業者のスキルレベルを判定するスキルレベル判定工程と、前記判定時のスキルレベルに合う保守マニュアルを選定する保守マニュアル選定工程と、前記保守作業者が所持する保守拠点端末に対し前記選定時の保守マニュアルを配信して、前記保守拠点端末の表示部に、前記保守マニュアルの情報を画像表示する保守マニュアル配信工程とを含むことを特徴とする(請求項13)。
上記スキルレベル判定工程は、情報検索に基づいて保守作業者のスキルレベルを明確にする。上記保守マニュアル選定工程は、そのスキルレベルに一致するレベルの保守マニュアルを選定する。上記保守マニュアル配信工程は、その選定された保守マニュアルを上記保守拠点端末に配信してその表示部に画像表示させる。
第14の本発明は、スキルレベルデータベースから保守作業が可能な保守作業者を検索して特定し、かつ、その保守作業者に保守作業の指示を与える保守作業指示書を作成する作業指示書作成工程と、前記保守拠点端末へ前記作業指示書を配信して、前記保守拠点端末の表示部に画像表示する作業指示書配信工程とを含むことを特徴とする(請求項14)。
上記作業指示書配信工程は、保守作業者のスキルレベルに一致する保守マニュアルを配信する前に、保守作業者の上記保守拠点端末に作業指示書を配信する。この処理で保守作業者は保守作業の依頼を誤りなく認識し確認することが可能である。
第15の本発明は、保守作業終了時に、作業履歴データベースから、少なくとも、作業員名、スキルレベル、保守作業の開始日時、終了日時の情報、及び、過去の作業履歴の情報を検索して、前記保守作業者のスキルレベルを調整するスキルレベル調整工程と、前記調整時のスキルレベルでスキルレベルデータベースを更新する第1のスキルレベル更新工程とを含むことを特徴とする(請求項15)。
上記スキルレベル調整工程は、保守作業者の作業履歴からそのスキルレベルを調整しスキルレベルデータベースの更新を可能にするため、保守作業者に一度認定したスキルレベルで保守運営の滞りのないことを過信することのトラブルを未然に防止することが可能である反面、各保守作業員の努力を正当に評価して各保守作業員に意欲を沸かせる利点をも現す。しかも上記スキルレベル調整工程は、保守作業者のスキルレベルを自動的に調整するため、それを管理する人員は不要であり、保守運営組織のスリム化をも促進する。
第16の本発明は、教育部門端末からの保守作業者名、その教育内容、その教育終了を示す情報の受信を認識した際、教育履歴データベースへそれらの情報を反映させる教育レベル更新工程と、スキルレベルデータベースに対し教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報を更新する第2のスキルレベル更新工程とを含むことを特徴とする(請求項16)。
上記スキルレベル更新工程は、各保守作業員の教育履歴をその保守作業員のスキルレベル認定に反映させるため、この観点からも各保守作業員のスキルレベルを管理する人員は更に不要となり、保守運営組織のスリム化を一層促進する。
第17の本発明は、よくある問合せや、注意事項を製品名、部品名、作業名、スキルレベルに反映し管理すべく、電子マニュアルデータベースに、その情報を反映させ登録する課題処理工程を含むことを特徴とする(請求項17)。
上記課題処理工程は、よくある問合せや、注意事項の課題を常時収集することが可能であり、その結果、電子マニュアルデータベース内の各スキルレベル毎の各保守マニュアルの内容を常に信頼性の高い充実したものに管理してゆくことが可能になる。
第18の本発明は、作業標準時間データベースの作業標準時間と作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、それに差がある場合、前記作業標準時間データベースの作業標準時間を修正する作業時間管理工程を含むことを特徴とする(請求項18)。
第19の本発明は、前記作業標準時間データベースの作業標準時間と前記作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、マニュアル作成部門端末へ作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールを送信するアラームメール送信工程を含むことを特徴とする(請求項19)。
上記アラームメール送信工程で送信する上記アラームメールは、上記マニュアル作成部門端末に対しより信頼性の高い作業標準時間の検証を行わせるが、各保守作業員の熟練度が増す程に作業標準時間が短縮されてゆく現象に対し効果的な働きがある。
第20の本発明は、最終作業日から所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース内のその保守作業者に係る情報を書換える作業者管理工程を含むことを特徴とする(請求項20)。
第21の本発明は、前記保守作業者の保守作業の内容に基づいて報告書を作成する報告書作成工程を含むことを特徴とする(請求項21)。
第22の本発明は、保守作業者の保守作業を支援する保守支援プログラムであって、前記保守作業者のスキルレベルを判定する第1の手順と、前記判定時のスキルレベルに合う保守マニュアルを選定する第2の手順と、前記保守作業者が所持する保守拠点端末に対し前記選定時の保守マニュアルを配信して、前記保守拠点端末の表示部に前記保守マニュアルの情報を画像表示する第3の手順とを技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項22)。
上記第1の手順は、情報検索に基づいて保守作業者のスキルレベルを明確にする。上記第2の手順は、そのスキルレベルに一致するレベルの保守マニュアルを選定する。上記第3の手順は、その選定された保守マニュアルを上記保守拠点端末に配信してその表示部に画像表示させる。
第23の本発明は、スキルレベルデータベースから保守作業が可能な保守作業者を検索して特定し、かつ、その保守作業者に保守作業の指示を与える保守作業指示書を作成する第4の手順と、前記保守拠点端末へ前記作業指示書を配信して、前記保守拠点端末の表示部に画像表示する第5の手順とを前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項23)。
上記第5の手順は、保守作業者のスキルレベルに一致する保守マニュアルを配信する前に、保守作業者の上記保守拠点端末に作業指示書を配信する。この処理で保守作業者は保守作業の依頼を誤りなく認識し確認することが可能である。
第24の本発明は、保守作業終了時に、作業履歴データベースから、少なくとも、保守作業員名、スキルレベル、保守作業の開始日時、終了日時の情報、及び、過去の作業履歴の情報を検索して、前記保守作業者のスキルレベルを調整する第6の手順と、前記調整時のスキルレベルでスキルレベルデータベースを更新する第7の手順とを前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項24)。
上記第6の手順は、保守作業者の作業履歴からそのスキルレベルを調整しスキルレベルデータベースの更新を可能にするため、保守作業者に一度認定したスキルレベルで保守運営の滞りのないことを過信することのトラブルを未然に防止することが可能である反面、各保守作業員の努力を正当に評価して各保守作業員に意欲を沸かせる利点をも現す。しかも上記第6の手順は、保守作業者のスキルレベルを自動的に調整するため、それを管理する人員は不要であり、保守運営組織のスリム化をも促進する。
第25の本発明は、教育部門端末からの保守作業者名、その教育内容、その教育終了を示す情報の受信を認識した際、教育履歴データベースへそれらの情報を反映させる第8の手順と、スキルレベルデータベースに対し教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報を更新する第9の手順とを前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項25)。
上記第9の手順は、各保守作業員の教育履歴をその保守作業員のスキルレベル認定に反映させるため、この観点からも各保守作業員のスキルレベルを管理する人員は更に不要となり、保守運営組織のスリム化を一層促進する。
第26の本発明は、よくある問合せや、注意事項の課題を製品名、部品名、作業名、スキルレベルに反映し管理すべく、電子マニュアルデータベース内の関係する保守マニュアルに、その情報を反映させる第10の手順と、前記反映後の保守マニュアルを前記技術情報提供手段の前記電子マニュアルデータベースに登録させる第11の手順とを前記技術情報提供手段及びマニュアル作成部門端末のCPUに実行させることを特徴とする(請求項26)。
上記第10の手順は、よくある問合せや、注意事項の課題を常時収集することが可能であり、その結果、電子マニュアルデータベース内の各スキルレベル毎の各保守マニュアルの内容を常に信頼性の高い充実したものに管理してゆくことが可能になる。
第27の本発明は、作業標準時間データベースの作業標準時間と作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、それに差がある場合、前記作業標準時間データベースの作業標準時間を修正する第12の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項27)。
第28の本発明は、前記作業標準時間データベースの作業標準時間と前記作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールをマニュアル作成部門端末へ送信する第13の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項28)。
第29の本発明は、最終作業日から所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース内のその保守作業者に係る情報を書換える第14の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項29)。
第30の本発明は、保守作業者の保守作業の内容に基づいて報告書を作成して配信する第15の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させることを特徴とする(請求項30)。
本発明によれば、能力の相違する複数の保守作業者の個人個人に対しその能力(スキルレベル)に適した保守マニュアルの情報を配信することができ、その結果、各保守作業者の個人個人の作業経験や個人適正の差、能力差に関わらず一定水準以上の保守サービスを提供することができ、しかも保守運営の効率化を向上させることも可能である。
以下、本発明に係る保守支援システムの一実施の形態について説明する。本発明の保守支援システムは、保守作業者のスキルレベルを判定してそのスキルレベルに合う保守マニュアルの情報を提供する保守情報提供手段を有し、保守マニュアルの情報を保守作業者が所持する保守拠点端末の表示部に表示することで、各保守作業者に能力差や経験差等があっても各保守作業を一定水準以上に支援するものである。
図1は本実施の形態の保守支援システムの概念的構成を示すブロック図である。本実施の形態の保守支援システム1は、図1に示すように、保守情報提供手段2Aとしての技術情報提供システム2と、複数の保守拠点端末(端末)3a〜3n(a,nは自然数)と、複数の教育部門端末4a〜4n(a,nは自然数)と、複数のマニュアル作成部門端末5a〜5n(a,nは自然数)とをネットワークNwを介して相互に通信可能に備えるものである。
尚、本例の保守支援システム1が保守を支援する保守対象には、例えばコンピュータ機器や、その周辺装置、あるいはコンピュータ機器を用いて管理する各種機器等の制御対象を含む工場内、企業内、病院内、建造物内、交通網、各種プラントや、各種情報の分散グループや、地域内のセキュリティ等の諸々のシステム、乃至はCPU制御の有無に拘らず各種産業上において使用される任意の全ての機器(装置)を含む。
一方、技術情報提供システム2は、サーバ等の情報処理装置としての構成を有する。具体的には、各種情報の送受信部(図示省略)と、各種処理を実行する処理部11とを備え、かつ、スキルレベルデータベース(以下、スキルレベルDBと呼ぶ)12と、作業標準時間データベース(以下、作業標準時間DBと呼ぶ)13と、作業履歴データベース(以下、作業履歴DBと呼ぶ)14と、教育履歴データベース(以下、教育履歴DBと呼ぶ)15と、保守マニュアルデータベース(以下、電子マニュアルDBと呼ぶ)16とを備える。
技術情報提供システム2の送受信部は、一例として、各保守拠点端末3a〜3n(a,nは自然数)、各教育部門端末4a〜4n(a,nは自然数)、各マニュアル作成部門端末5a〜5n(a,nは自然数)からのネットワークNwを介する問合せ等の情報を受信する一方、処理部11がその問合せ等に応じて処理した結果の各種情報をネットワークNwを介してその問い合わせ元へ送信する構成を有する。送受信部の送信、受信の動作も処理部11が制御する。
一方、技術情報提供システム2の処理部11は、図2に示すように、作業履歴更新部21、作業指示書配信部22、マニュアル配信部23、作業監視部24、報告書作成部25、スキルレベル更新部26、課題処理部27、及び、作業時間管理部28としての構成を含む。処理部11のそれら各部21〜29の構成は、例えば所定の論理回路等で実現するという態様、あるいはCPUと所定のアプリケーションで随時機能的に実現するという態様がある。本例は後者の態様を用いる。
即ち、技術情報提供システム2の作業履歴更新部21は、保守拠点端末3a〜3nからの製品名、部品名、作業名、開始時間、経過時間、終了時間等の情報の受信を認識した際、その情報に基づき作業履歴DB14内における各種情報の更新又は追加を行う。作業履歴DB14には、図3に示すように、保守作業者名(保守員名)、製品名、部品名、作業名、作業日、開始時間、終了時間、作業時間、作業標準時間、進捗状況の情報が各保守作業毎に保存されている。作業履歴更新部21が、上記作業履歴DB14内における各種情報の追加又は更新を行う際は、作業履歴DB14内のそれら各項目毎に行う。
技術情報提供システム2の作業指示書配信部22は、各保守拠点端末3a〜3nからの製品名、部品名、作業名等の情報を勘案してスキルレベルDB12から保守作業が可能な保守作業者の自動検索とその確定、及び、作業履歴DB14内の保守作業者名の更新を行った後、その確定した保守作業者が所持する保守拠点端末3a等へ作業指示書を配信する処理を実行する。スキルレベルDB12には、図4に示すように、保守作業者名(保守員名)、部門名、製品名、部品名、作業名、回数、レベル(スキルレベルに相当)、最終作業日の情報が保存されている。一方、作業指示書には、図5に示すように、保守作業者名、部門名、ユーザ名、製品名、部品名、作業名、作業日、開始時間、作業標準時間、保守作業者のスキルレベルの情報が含まれており、かつ、作業指示書には、スキルレベル選択欄22a、選択ボタン22bが操作インタフェイスとして表示されている。スキルレベル選択欄22aには、保守作業者のスキルレベルが例えば「B」である場合、キルレベルB,C,D(難易度はB、C、Dの順により平易でより細かく詳しい)のうちからいずれかを選定できる。保守作業者が選定後に、選択ボタン22bを後述する方法でON指定すると、保守作業者が所持する保守拠点端末3a等から、その旨を示す情報がネットワークNwを介して技術情報提供システム2の送受信部に送信される。その結果、保守作業者が望むレベル(スキルレベル)の保守マニュアルの配信を要求することが可能となる。
尚、スキルレベルは、例えば、図6に示すように、熟練しているので簡単な手順書(作業マニュアル)で作業が行える場合はレベル「A」であり、手順書(作業マニュアル)を参照して単独で行える場合はレベル「B」であり、細かい手順を参照するかサポートをもとに作業ができる場合はレベル「C」であり、潜在スキル(最終作業日から2年等を経過)の場合はレベル「D」である。但し、その他のレベル分けの各種基準を任意に検討し設定しても良いことは勿論である。
技術情報提供システム2のマニュアル配信部23は、作業指示書を配信した保守拠点端末3a等からスキルレベル等の情報の受信を認識した際、その保守作業者が指定するスキルレベルと作業指示書の作業内容に合わせた保守マニュアル(例えば図7参照:スキルレベルCの場合の例)を電子マニュアルDB16から自動検索し、保守作業者が所持する保守拠点端末3a等に対して自動配信する処理を実行する。保守マニュアルには、保守作業の進捗状況を確認するための例えばCGIを用いることも好ましい態様である。
保守作業者のスキルレベルが例えば「A」の場合の保守マニュアルは、図8に示すように、各作業手順を簡単な箇条書きで明示してあれば良い。保守拠点端末3a等の表示部33に表示した保守マニュアルの各作業手順毎のチェック表示23aをON指定することで、保守作業の進捗状況の情報を技術情報提供システム2に逐一送信するという構成も好ましい。又、表示した保守マニュアルの報告書作成選択部23bを操作指定するとともに、選択ボタン23cをON指定することで、報告書(図10参照)の作成有無の情報を技術情報提供システム2へ送信するという構成も好ましい。
一方、電子マニュアルDB16には、図9に示すように、マニュアル名、製品名、部品名、作業名、レベル(スキルレベルに相当)、発行日、更新日、板数の情報が各種保守マニュアル毎に保存されている。各種保守マニュアルは、上述の如く各保守作業者の各スキルレベル(即ち、教育レベル、熟知レベル、経験度、及び、経験有無)に基づいてその難易度、詳細度毎に分類分けされて作成されている。保守マニュアルの難易度が高くなる分、高いスキルレベル(例えば「A」以上)の保守作業者にとっては、その保守マニュアルの利便性が高く、保守作業の効率向上に資する利用価値が大きい。
技術情報提供システム2の作業監視部24は、保守拠点端末3a等へ配信した保守マニュアルから保守作業の進捗状況、及び、保守作業の開始時間、経過時間、終了時間を監視する。保守作業の進捗状況を監視する場合、例えばCGIを用いて保守マニュアルを開いた際の画像の更新(例えば次ページへ進む)を逐一送信し保守作業の進捗状況を知らせるという態様や、保守作業者が例えば一つの保守手順の開始や終了を各作業手順毎のチェック表示23a(図8参照)への例えばキー操作や直接のタッチ操作、あるいは電子的なペン先の接触等で逐一検出して送信し保守作業の進捗状況を知らせるという態様がある。保守作業の進捗状況の認識内容は、作業履歴DB14に反映することが可能である。尚、保守作業の進捗状況を知らせる構成には、上述の構成に限定されるものではなく、音声信号を用いる等、その他、任意の構成を用いても良いことは勿論である。
技術情報提供システム2の報告書作成部25は、保守作業者が指定するスキルレベルに合わせて配信した保守マニュアル、及び保守作業の進捗状況の情報に基づいて報告書を作成しHDD等の記録装置に保管するとともに、必要に応じてその報告書をユーザに対し配信する処理を実行する。報告書には、図10に示すように、ユーザ名、自社名、製品名、部品名、作業日、開始時間、終了時間、作業者、特記、連絡先の情報が含まれている。報告書を配信する場合は、ユーザに書類で送付する場合、あるいは電子メールで送付する場合のいずれを用いても良い。
技術情報提供システム2のスキルレベル更新部26は、第1に、保守拠点端末3a〜3nから送信された作業終了時の終了報告の情報の受信を認識した際、例えば、保守作業者名(保守員名)、対象機器、拠点名、保守作業の開始時間、経過時間、終了時間等の情報に基づいて作業履歴DB14を更新する一方、作業履歴DB14で更新された各情報、保守作業者の現在のスキルレベル、及び過去の作業履歴から保守作業者の最新のスキルレベルを自動解析し、スキルレベルDB12を最新のスキルレベルに更新する処理を実行する。即ち、スキルレベル更新部26は、保守作業者が規定回数、作業標準時間内に作業を完了している場合はスキルレベルを上げ、保守作業者が作業標準時間を超えて作業している場合はスキルレベルを下げ、保守作業者が所定期間の間保守作業を行っていない場合はスキルレベルを下げる。そして、スキルレベル更新部26は、その解析後の最新のスキルレベルをスキルレベルDB12に再登録して更新する。
上記スキルレベル更新部26は、第2に、教育部門端末4a〜4nからの保守作業者名や、その教育内容、その受講成績等を示す情報の受信を認識した際、教育履歴DB15へそれらの情報を反映させるべく追加又は更新する一方、スキルレベルDB12へも教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報等を追加又は更新する処理を実行する。教育履歴DB15には、図11に示すように、保守作業者名(保守員名)、教育名称、受講開始日、受講終了日、製品名、部品名、作業名、教育終了時の作業可能レベル(スキルレベルに相当)の情報が各保守作業者毎に保存されている。
技術情報提供システム2の課題処理部27は、例えばマニュアル作成部門端末5a〜5nや、技術情報提供システム2に対する良くある問合せや、注意事項等の課題を製品名、部品名、作業名、各スキルレベルの保守マニュアル等に反映し管理するため、電子マニュアルDB16に、その情報を反映させ登録する一方、マニュアル作成部門端末5a〜5nに対しその課題解決を図った各スキルレベル毎の保守マニュアルの作成を依頼する情報の送信処理を実行する。即ち、課題処理部27は、マニュアル作成部門端末5a〜5nからの、良くある問合せや、注意事項等の課題を反映して作成した最新の保守マニュアルの情報の受信を認識した際、電子マニュアルDB16内の関係する保守マニュアルをその最新の保守マニュアルに更新(バージョンアップ)する処理をも実行する。
技術情報提供システム2の作業時間管理部28は、第1に、各保守作業者の保守拠点端末3a〜3nから送信された各々の作業時間の情報の受信を認識する一方、例えば定期的に作業標準時間DB13内の作業標準時間と作業履歴DB14の平均作業時間とを比較して、その差の割合により作業標準時間DB13の作業標準時間を自動更新(修正)する処理を実行する。作業標準時間DB13には、図12に示すように、製品名、部品名、作業名、作業標準時間の情報が各種保守作業毎に保存されている。
上記作業時間管理部28は、第2に、例えば定期的に作業標準時間DB13の各作業標準時間と作業履歴DB14の各平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、マニュアル作成部門端末5a〜5nへ作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールを送信する処理を実行する。アラームメールには、図13に示すように、連絡事項(処理命令事項)、製品名、部品名、作業名、作業標準時間、平均作業時間の情報が含まれており、かつ、<詳細>として、過去一年間の作業者数、作業標準時間より時間が短かった作業者数、作業標準時間より時間が長かった作業者数、最短作業時間(そのスキルレベル)、最長作業時間(そのスキルレベル)の情報を含む。
技術情報提供システム2の作業者管理部(図示省略)は、作業履歴DB14を検索して、最終作業日から例えば一年もしくは二年という所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース12内のその保守作業者に係る情報を書換える処理を実行する。但し、判定に用いる日数は一年もしくは二年に限定されるものではなく、数週間や数ヶ月等の任意の日数を採用しても良いことは勿論である。
一方、保守拠点端末3a〜3nは、各保守作業員が持ち運び可能な携帯用パソコン、表示部を有するPDA、表示部を有する携帯電話等の情報処理装置である。保守拠点端末3a〜3nは、図14に示すように、具体的には、情報送受信部31、記憶部32、表示部33、及び、制御部34を備える。
即ち、保守拠点端末3a〜3nの情報送受信部31は、アンテナ及び通信回路等を含むもので、各種情報の送受信を任意に行い得る。一つには、ネットワークNwを介し技術情報提供システム2等からの作業指示書の情報や、保守マニュアルの情報等を受信する。各種情報の受信に応える詳しくは後述する所定の情報のネットワークNwを介する技術情報提供システム2等への送信を行うことも可能である。技術情報提供システム2から作業指示書の情報の配信要求を行うべく、キー操作等で技術情報提供システム2に対しその要求情報を送信することも可能である。その要求情報には、例えば保守作業者があらかじめ保守作業のあることを知って、その製品名、部品名、作業名、ユーザ名等の情報を含めることも好ましい態様である。
保守拠点端末3a〜3nの記憶部32は、例えばRAMやEPROM等のメモリであり、保守拠点端末3a〜3n全体の個々の動作を制御する各種アプリケーションや、情報送受信部31が受信した作業指示書の情報や、保守マニュアルの情報等を記憶する。
保守拠点端末3a〜3nの表示部33は、例えば液晶ディスプレイであり、情報送受信部31が受信した作業指示書の情報や、保守マニュアルの情報等を制御部34の制御の下に画像表示する。表示部33は、例えばタッチパネルを備えるか、あるいは制御部34の制御に従い表示部33上に表示された各種情報(テキスト)をスクロールする所定色の帯等を任意に表示するか、もしくは各種情報(ボタン:画像インタフェイス等)を移動とともに指定する所定の印(ハンド等)を任意に表示することで、情報送受信部31の起動を介し技術情報提供システム2に諸種の情報を送信させることが可能である。
保守拠点端末3a〜3nの制御部34は、例えばCPUから構成されている。制御部34は、第1に、情報送受信部31が受信した技術情報提供システム2等からの作業指示書の情報や、保守マニュアルの情報等を記憶部32へ記憶させる制御、及び、その作業指示書の情報や、保守マニュアルの情報を表示部33に画像表示させる制御を行う。記憶部32へ記憶した保守マニュアルの情報は、保守作業員がその作業を完全に理解した段階で消去するという態様も可能である。その際、保守作業者は、保守拠点端末3a等から保守作業者名、スキルレベル、保守作業の種別、その開始日時と終了日時の情報を技術情報提供システム2に対し送信することで、技術情報提供システム2側の全ての処理を満たすということも可能になる。
保守拠点端末3a〜3nの制御部34は、第2に、表示部33上のタッチパネルへのタッチ操作や、所定のキー操作等に応じるスクロール操作や、所定の印(ハンド等)の移動操作等を制御する。例えば表示部33に表示した作業指示書中のスキルレベル選択欄22a、選択ボタン22b(図5参照)等の選択項目への操作を識別するとともに、その操作に応じた情報(即ちスキルレベル指定の情報)を情報送受信部31の起動を介し技術情報提供システム2に送信する処理を行う。制御部34は、即ち、表示部33に表示した作業指示書中のスキルレベル選択欄22a、選択ボタン22bの操作指定を識別した場合、所持者である保守作業者の氏名や所持する保守拠点端末3a等のアドレス情報等を技術情報提供システム2に対し送信する処理を行う。一方、制御部34は、表示部33に保守マニュアルの情報を表示した後、保守マニュアルのチェック表示23a(図7、図8参照)を上記いずれかの方法でON指定した場合、保守作業の進捗状況の情報を技術情報提供システム2に対し逐一送信する。表示部33に表示した保守マニュアルの報告書作成選択部23bを操作指定するとともに、選択ボタン23c(図8参照)をON指定した場合、報告書(図10参照)の作成有無の情報を技術情報提供システム2に対し送信する。
保守拠点端末3a〜3nの制御部34は、第3に、その他、保守対象としての例えばコンピュータの製品名とその製品の保守作業が行える保守作業者を技術情報提供システム2に問い合わせ、その回答を受け取って表示部33に表示する制御や、保守作業者が保守作業の終了時の終了報告の情報を技術情報提供システム2に送信して、その作業実績を作業履歴DB14へ登録させる制御をも行う。
一方、教育部門端末4a〜4nは、例えばパソコン等の情報処理装置である。教育部門端末4a〜4nは、図15に示すように、各種情報の送受信部41、教育種別選択部42、教育スケジュール作成部43、及び、教育履歴登録部44としての構成を含む。各部41,42,43,44の構成も、CPUと所定のアプリケーションにより随時機能的に実現される。
教育部門端末4a〜4nの送受信部41は、通信回路等を含むもので、ネットワークNwを介し技術情報提供システム2や、保守拠点端末3a〜3n、マニュアル作成部門端末5a〜5n等との間で所定の情報の送受信を行う。
教育部門端末4a〜4nの教育種別選択部42は、例えば定期的に技術情報提供システム2の教育履歴DB15の内容を確認して、各保守作業者に対する教育の内容を決定しHDD等の記憶装置に記録する。
教育部門端末4a〜4nの教育スケジュール作成部43は、例えば定期的に技術情報提供システム2の教育履歴DB15の内容、及びHDD等の記憶装置に記録された各保守作業者に対し決定済の教育実施の内容に基づいて特定数の保守作業員毎の教育スケジュールを作成して、そのスケジュールに沿う日時や場所の情報を技術情報提供システム2へ送信し、技術情報提供システム2を介してその特定数の保守作業員が所持する保守拠点端末3a〜3nに知らせるか、もしくは直接的にその特定数の保守作業員が所持する保守拠点端末3a〜3nに知らせる処理を実行する。
教育部門端末4a〜4nの教育履歴登録部44は、教育開発実施部門の講師等が入力する教育参加者の教育に際する成績を技術情報提供システム2に対し送信して、教育履歴DB15に登録させる処理を実行する。
一方、マニュアル作成部門端末5a〜5nは、例えばパソコン等の情報処理装置である。マニュアル作成部門端末5a〜5nは、図16に示すように、各種情報の送受信部51、作業標準時間設定部52、保守マニュアル作成部53、及び、課題反映部54としての構成を含む。各部51,52,53,54の構成も、CPUと所定のアプリケーションで随時機能的に実現される。
マニュアル作成部門端末5a〜5nの送受信部51は、通信回路等の構成を含むもので、ネットワークNwを介し技術情報提供システム2や、保守拠点端末3a〜3n、育部門端末4a〜4n等との間で所定の情報の送受信を行う。
マニュアル作成部門端末5a〜5nの作業標準時間設定部52は、技術情報提供システム2からのアラームメールの受信を認識した際、アラームメールの内容を把握して、アラームメールが指摘する保守作業に係り、作業標準時間DB13のその作業標準時間と作業履歴DB14のその平均作業時間との現実に相違する関係を分析して最適な作業標準時間を設定する。作業標準時間設定部52は、その分析結果(即ち再設定)であるその保守作業の新たな最適な作業標準時間の情報を技術情報提供システム2に対し送信して、作業標準時間DB13の内容をその再設定の作業標準時間に変更させる。作業標準時間の再設定は、日時が経過する程、各保守作業員の理解が進むため適宜短縮される傾向にある。
マニュアル作成部門端末5a〜5nの保守マニュアル作成部53は、各保守作業の各スキルレベル毎の保守マニュアルを作成して技術情報提供システム2に対し送信し、技術情報提供システム2の電子マニュアルDB16に保存させる。この処理は従前の保守対象としてのコンピュータ機器等の各種別毎に既に行われているものであり、従って実際的には新製品の開発に伴って実行されるものである。尚、その作成の実行には一部修正又は一部追記を伴う実行もあり得る。
マニュアル作成部門端末5a〜5nの課題反映部54は、従前の保守対象の各スキルレベル毎の保守マニュアルに対する良くある問合せ(質問等)や注意事項等の課題を解決した各保守マニュアルの情報(ファイル)を再作成(修正、追記)し、あるいは、新製品の保守対象の各スキルレベル毎の保守マニュアルに対する良くある問合せ(質問等)や注意事項等の課題を解決した各保守マニュアルの情報(ファイル)を再作成(修正、追記)する処理を行う。
マニュアル作成部門端末5a〜5nの課題反映部54は、その再作成・再編成後の保守マニュアルの情報(ファイル)をネットワークNwを介して技術情報提供システム2に対し送信して、技術情報提供システム2の電子マニュアルDB16の内容を更新させる。
次に、本実施の形態の保守支援方法の一例について、図17乃至図26に示す保守支援プログラムの一例(フローチャート)の説明をも含めて説明する。
本例の保守対象の保守支援方法は、1.作業指示書要求工程、2.作業指示書作成工程、3.作業指示書配信工程、4.スキルレベル判定工程、5.保守マニュアル選定工程、6.保守マニュアル配信工程、7.作業履歴更新工程、8.報告書作成工程、9.報告書配信工程の各工程を順次行ってゆく。
即ち、まず、作業指示書要求工程で、一保守作業者の所定のキー操作等で、その保守作業者が所持する保守拠点端末3a等からネットワークNwを介して技術情報提供システム2へ保守作業情報(作業指示書)の配信要求を行うべく、その作業指示書の要求情報を送信する。その要求情報には、例えば保守作業に関係する製品名、部品名、作業名、ユーザ名、及び自身の氏名等の情報を含む。
次いで作業指示書作成工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業指示書配信部22)11は、保守拠点端末3a等からの作業指示書の要求情報の受信を認識し(図17に示すステップ101)、その要求情報に基づいて保守作業を依頼する保守作業者を検索しかつ確定する(同図ステップ102)。そして、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業指示書配信部22)11は、スキルレベルDB12からその保守作業者のスキルレベルを検索して判定した後、その保守作業者に対する作業指示書を作成する(同図ステップ103)。ステップ103は、請求項23に記載の第4の手順に相当する。
次いで作業指示書配信工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業指示書配信部22)11は、その作成後の作業指示書を要求元である保守拠点端末3a等へ送信する(同図ステップ104)。その結果、要求元の保守拠点端末3a等の表示部33には、例えば図5に示す作業指示書が画像表示される。ステップ104は、請求項23に記載の第5の手順に相当する。
保守作業者は、保守拠点端末3a等の表示部33に表示された作業指示書を参照して、作業指示書内のスキルレベル選択欄22a、選択ボタン22bを適宜選択指定(操作)することで、自身が望むスキルレベルを選択する。保守作業者は、自身に認められているスキルレベル以下のスキルレベルの中から任意のスキルレベルを選択することが許されている。スキルレベルの選択で、通信継続中の保守拠点端末3a等は、その選択を示す情報を技術情報提供システム2へ送信する。
次いでスキルレベル判定工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:マニュアル配信部23)11は、作業指示書を配信した保守拠点端末3a等からスキルレベル等の情報の受信し(図18に示すステップ201)、かつ、保守作業者が望むスキルレベルの妥当性を確認すべく、スキルレベルDB12内の今回の保守作業者のスキルレベルを検索して確認するとともに保守作業者のスキルレベル選択指定(確認)を行う(同図ステップ202)。尚、スキルレベル選択指定に際しては、図18のステップ202内に示すアルゴリズムを用いる。ステップ201,202は、請求項22に記載の第1の手順に相当する。
次いで保守マニュアル選定工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:マニュアル配信部23)11は、今回のスキルレベル選択指定(確認)済のスキルレベル、及び、保守作業者に依頼した今回の保守作業の内容(即ち作業指示書に示す作業内容)に合わせた保守マニュアル(例えば図7参照:但しスキルレベルCの場合の例)を電子マニュアルDB16から自動検索して選択する(図18に示すステップ203)。次いで保守マニュアル配信工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:マニュアル配信部23)11は、保守作業者が所持する保守拠点端末3a等に対して今回選択した保守マニュアルの情報(ファイル)を送信(ダウンロード)する(同図ステップ204)。ステップ203は、請求項22に記載の第2の手順に相当し、ステップ204は、請求項22に記載の第3の手順に相当する。
保守作業者が所持する保守拠点端末3a等には、技術情報提供システム2が送信した保守マニュアルの情報が受信されるとともに、保守拠点端末3a等の表示部33に画像表示される。保守作業員は、表示部33に表示された保守マニュアルを参照することで、仮に自身のスキルレベルが低くとも一定水準以上の適切な保守作業を行うことができる。
保守作業者は、例えば、保守拠点端末3a等の表示部33に表示された保守マニュアルの各作業手順毎のチェック表示23a(図7、図8参照)を保守作業の進行とともに順次ON指定することで、保守拠点端末3a等から保守作業の進捗状況の情報を技術情報提供システム2に対し逐一送信してゆく。その結果、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業監視部24)11は、保守作業の進捗状況、及び、保守作業の開始時間、経過時間、終了時間をリアルタイムに監視する。それら逐一送信されてくる各進捗状況の情報は、例えばRAM等のCPUの作業フィールドに一旦記録してゆく。
保守作業者は、保守作業を終了すると、保守拠点端末3a等の表示部33に表示した保守マニュアルの報告書作成選択部23bを操作指定するとともに、選択ボタン23cをON指定することで、作業の終了報告の情報とともに報告書(図10参照)の作成依頼の情報を技術情報提供システム2へ送信する。
次いで作業履歴更新工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業履歴更新部21)11は、保守作業者が所持する保守拠点端末3a等からの作業の終了報告の情報を受信した際(図19に示すステップ301)、保守拠点端末3a等からの製品名、部品名、作業名、開始時間、経過時間、終了時間等の情報に基づいて作業履歴DB14内における各種情報(作業履歴の情報)の更新又は追加を行う(同図ステップ302)。尚、その際、例えばRAM等のCPUの作業フィールドに一旦記録した上記進捗状況の情報も利用される。
次いで報告書作成工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:報告書作成部25)11は、報告書の作成依頼の情報の受信を認識して、今回の保守作業に係る報告書(図10参照)を作成しHDD等の記録装置に保管する(図19に示すステップ303)。次いで報告書配信工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:報告書作成部25)11は、今回作成した報告書(図10参照)を、必要に応じてそのユーザに対し配信する(同図ステップ304)。ステップ303,304は、請求項30に記載の第15の手順に相当する。
次に、本例の保守支援方法は、10.スキルレベル調整工程、11.教育レベル更新工程、12.スキルレベル更新工程の各工程を任意の順(本例では順次)に行ってゆく。
即ち、次いでスキルレベル調整工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:スキルレベル更新部26)11は、保守拠点端末3a〜3nから送信された作業終了時の終了報告の情報の受信を認識した際、作業履歴DB14で更新された各種情報、保守作業者の現在のスキルレベル、及び過去の作業履歴の情報に基づいて保守作業者の最新のスキルレベルを自動解析する。
具体的には、技術情報提供システム2の処理部(CPU:スキルレベル更新部26)11は、作業履歴DB14に作業終了情報の登録を行い(図20に示すステップ401)、かつ、スキルレベルDB12より保守作業者の現在のスキルレベルを判定する(同図ステップ402)。判定の結果、保守作業者の現在のスキルレベルが「A」であることを認識した場合(同図ステップ403)、作業標準時間内で作業が行えたか否かを把握する(同図ステップ404)。作業標準時間内で作業が行えた場合(同図ステップ404でYes)、スキルレベル「A」はそのままでスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ405)。しかし、作業標準時間内で作業が行えなかった場合(同図ステップ404でNo)、その保守作業者のスキルレベルを1レベル下げてスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ406)。
上記判定の結果、保守作業者の現在のスキルレベルが「B」であることを認識した場合(同図ステップ407)、作業標準時間内で作業が行えたか否かを把握する(同図ステップ408)。作業標準時間内で作業が行えた場合(同図ステップ408でYes)、作業履歴DB14より同一作業が2回連続で標準時間内であったか否かを把握する(同図ステップ409)。作業履歴DB14より同一作業が2回連続で標準時間内であった場合(同図ステップ409でYes)、その保守作業者のスキルレベルを1レベル上げてスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ410)。しかし、作業履歴DB14より同一作業が2回連続で標準時間内ではなかった場合(同図ステップ409でNo)、スキルレベル「B」はそのままでスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ411)。但し、作業標準時間内で作業が行えなかった場合(同図ステップ408でNo)、その保守作業者のスキルレベルを1レベル下げてスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ406)。
上記判定の結果、保守作業者の現在のスキルレベルが「C」であることを認識した場合(同図ステップ412)、作業標準時間内で作業が行えたか否かを把握する(同図ステップ413)。作業標準時間内で作業が行えた場合(同図ステップ408でYes)、作業履歴DB14より同一作業が2回連続で標準時間内であったか否かを把握する(同図ステップ409)。作業履歴DB14より同一作業が2回連続で標準時間内であった場合(同図ステップ409でYes)、その保守作業者のスキルレベルを1レベル上げてスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ410)。しかし、作業履歴DB14より同一作業が2回連続で標準時間内ではなかった場合(同図ステップ413でNo)、スキルレベル「C」はそのままでスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ411)。但し、作業標準時間内で作業が行えなかった場合(同図ステップ413でNo)、スキルレベル「C」はそのままでスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ411)。
上記判定の結果、保守作業者の現在のスキルレベルが「D」であることを認識した場合(同図ステップ414)、その保守作業者のスキルレベルを「C」にしてスキルレベルDB12の情報更新を行う(同図ステップ415)。上記ステップ401〜415の各々は、統合して請求項24に記載の第6の手順に相当する。特に、ステップ405,406,410,411,415は、請求項24に記載の第7の手順に相当する。
次いで教育レベル更新工程で、教育部門端末4a〜4n(CPU:教育種別選択部42)は、例えば定期的に技術情報提供システム2の教育履歴DB15の内容を検索して確認し(図21に示すステップ501)、かつ、各保守作業者に対する教育内容を決定してHDD等の記憶装置に記録する(同図ステップ502)。教育内容の決定後、教育部門端末4a〜4n(CPU:教育スケジュール作成部43)は、各保守作業者の教育スケジュールを作成した後、各保守作業員の教育受講の有無を把握する(同図ステップ503)。そして、教育部門端末4a〜4n(CPU:教育履歴登録部44)は、受講終了の保守作業員のその教育内容(教育種別)の情報を保守作業員の氏名や受講成績等の情報とともに技術情報提供システム2へ送信して(同図ステップ504)、教育履歴DB15への登録を促す。
次いでスキルレベル更新工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:スキルレベル更新部26)は、第2に、教育部門端末4a〜4nからの保守作業者名や、その教育内容、その受講成績等を示す情報の受信を認識した際(図22に示すステップ601)、教育履歴DB15へそれらの情報を反映させるべく、即ち保守作業者の教育レベルを教育履歴DB15へ更新又は追加する(同図ステップ602)。教育レベルの更新後、技術情報提供システム2の処理部(CPU:スキルレベル更新部26)は、その保守作業者のスキルレベルの更新の有無を把握し(同図ステップ603)、かつ、更新の必要がある場合、スキルレベルDB12へも教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、及び、その教育レベルに基づく最新のスキルレベルの情報等を記録し更新する(同図ステップ604)。ステップ602は、請求項25に記載の第8の手順に相当し、ステップ603,604は、請求項25に記載の第9の手順に相当する。
次に、本例の保守支援方法は、13.課題処理工程、14.作業者管理工程、15.作業時間管理工程、16.アラームメール送信工程の各工程を任意の順(本例では順次)に行ってゆく。
即ち、次いで課題処理工程の第1工程で、マニュアル作成部門端末5a〜5n(CPU:課題反映部54)は、従前の保守対象の各スキルレベル毎の保守マニュアルに対する良くある問合せ(質問等)や注意事項等の課題を、例えば技術情報提供システム2からの情報提示により認識した際(図23に示すステップ701)、その課題を解決すべく、関係する各保守マニュアルの情報(ファイル)を再作成(修正、追記)したり、あるいは、新製品の保守対象の各スキルレベル毎の保守マニュアルに対する良くある問合せ(質問等)や注意事項等の課題を解決すべく、その新製品の各保守マニュアルの情報(ファイル)を再作成(修正、追記)する(同図ステップ702)。そして、マニュアル作成部門端末5a〜5n(CPU:課題反映部54)は、課題を解決した再作成後の保守マニュアルの情報(ファイル)を技術情報提供システム2に対し送信(ダウンロード)する(同図ステップ703)。ステップ701,702は、請求項26に記載の第10の手順に相当し、ステップ703は、請求項26に記載の第11の手順に相当する。
次いで課題処理工程の第2工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:課題処理部27)11は、マニュアル作成部門端末5a〜5nからの再作成後の保守マニュアルの情報(ファイル)の受信を認識した際(図24に示すステップ801)、その保守マニュアルの情報(ファイル)を電子マニュアルDB16に再登録して更新(バージョンアップ)する(同図に示すステップ802)。ステップ801,802は、請求項26に記載の第11の手順に相当する。
次いで作業者管理工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業者管理部(図示省略)11は、作業履歴DB14を検索して、最終作業日から例えば一年もしくは二年という所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース12内のその保守作業者に係るスキルレベル等の情報を書換える。
即ち、上記処理部(CPU:作業者管理部(図示省略)11は、具体的には、スキルレベルDB12内から保守作業者の各情報を1件ずつ抽出し(図25に示すステップ901)、かつ、スキルレベルDB12内から保守作業者のスキルレベルが最低レベルの「D」であるか否かを把握する(同図ステップ902)。保守作業者のスキルレベルが「D」である場合は以後の処理は不要であるが、保守作業者のスキルレベルが次高レベルの「C」以上である場合(同図ステップ902でNo)は、スキルレベルDB12より保守作業者の最終作業日からの経過日数が一年を経過しているか、あるいは二年を経過しているかを把握する(同図ステップ903)。
かくて、保守作業者の最終作業日からの経過日数が一年を経過している場合(同図ステップ904)、続いて、その保守作業者のスキルレベルが次高レベルの「C」であるか否かを把握する(同図ステップ905)。保守作業者のスキルレベルが「C」である場合は以後の処理は不要であるが、保守作業者のスキルレベルが次々高レベルの「B」以上である場合(同図ステップ905でYes)は、その保守作業者のスキルレベルを1レベル下げてスキルレベルDB12に登録する(同図ステップ906)。
一方、保守作業者の最終作業日からの経過日数が二年以上を経過している場合(同図ステップ907)、その保守作業者のスキルレベルを最低レベルの「D」に設定してスキルレベルDB12に登録する(同図ステップ908)。以後、上述の動作を次の保守作業員毎に繰り返す。上記ステップ901〜908は、統合して請求項29に記載の第14の手順に相当する。
次いで作業時間管理工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業時間管理部28)11は、各保守作業者の保守拠点端末3a〜3nから送信された各々の作業時間の情報の受信を認識する一方、例えば定期的に作業標準時間DB13内の作業標準時間と作業履歴DB14の平均作業時間とを比較して、その差の割合により作業標準時間DB13の作業標準時間を自動更新(修正)する処理を実行する。そして、比較の結果、その時間差の割合が所定値以上に大きい場合は、次いでアラームメール送信工程で、技術情報提供システム2の処理部(CPU:作業時間管理部28)11は、第2に、マニュアル作成部門端末5a〜5nへ作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメール(例えば図13参照)を送信して作業標準時間の再検討を促す。
即ち、上記処理部(CPU:作業時間管理部28)11は、保守作業者の過去一年の履歴を作業履歴DB14から検索して、同一製品名、部品名、作業名の平均作業時間を計算し(図26に示すステップ1001)、かつ、作業標準時間DB13内のその同一製品名、部品名、作業名のあらかじめ設定(調整)してある作業標準時間と、保守作業者の計算済の過去一年の平均作業時間とを比較する(同図に示すステップ1002)。比較の結果、その時間差が作業標準時間に対し±10%以内である場合は作業標準時間を自動更新(例えば所定の割合の時間を加算するか減算する)する(同図ステップ1003)。しかし、比較の結果、その時間差が作業標準時間に対し±10%以上(即ち所定値以上)である場合は、マニュアル作成部門5a等に対しアラームメール(図13参照)を送信することで、マニュアル作成部門5a等に対し作業標準時間DB13内のその同一製品名、部品名、作業名のあらかじめ設定(調整)してある作業標準時間の再検討を促す(同図ステップ1004)。ステップ1001〜1003は、統合して請求項27に記載の第12の手順に相当し、ステップ1004は、請求項28に記載の第13の手順に相当する。
本実施の形態においては、 現在のコンピュータ社会において、保守対象としてのコンピュータが故障して長期間ダウンすることは絶対に許されないことは周知の通りであるが、誰でもいつでも同一水準以上で高品質の保守作業を実施することが可能であるため、コンピュータを非常に効率よく、かつ速やかに復旧させることが可能であり、その結果、コンピュータの社会的信頼性をも向上させることができる。
即ち、各保守作業者に対し能力差や経験差等があっても、保守に必要な情報を理解し易く、かつもれなく確実に提示することが可能で、このため、1)保守作業に必要な保守マニュアルの自動配信とともに、保守作業者が保守作業を行う前の情報収集に時間を費やす必要がなく、2)保守作業者のスキルレベルに合った保守マニュアルで、作業経験の少ない保守作業者でも標準以上の知識やノウハウを容易に得て保守作業を行うことができ、しかもその知識やノウハウをメモリに蓄積しておいてより効率の良い保守作業に備えることも可能であり、3)保守作業者の作業に必要な最新のマニュアルをも早期に自動配信することも可能で、例えば新製品の保守に際しても、最新情報の見落としや過信、思い込みによる作業ミスを未然に防ぐことができ、4)保守作業の履歴をフィードバックしスキルレベルを自動更新することで、長期間作業していない保守作業者の作業ミスを未然に防ぐことも可能となり、5)各保守作業者に作業指示書とそれに沿う保守マニュアルの自動配信に伴い保守運営企業のスリム化や保守運営の効率化向上も可能となる。
一実施の形態に係る保守支援システムの概略構成を示すブロック図である。 上記保守支援システムの技術情報提供システムの機能構成を示すブロック図である。 上記技術情報提供システムの作業履歴DBの内容の一例を説明する説明図である。 上記技術情報提供システムのスキルレベルDBの内容の一例を説明する説明図である。 作業指示書の一例を説明する説明図である。 スキルレベルの基準例を説明する説明図である。 保守マニュアルの一例を説明する説明図である。 保守マニュアルの他の一例を説明する説明図である。 上記技術情報提供システムの電子マニュアルDBの内容の一例を説明する説明図である。 報告書の一例を説明する説明図である。 上記技術情報提供システムの教育履歴DBの内容の一例を説明する説明図である。 上記技術情報提供システムの作業標準時間DBの内容の一例を説明する説明図である。 アラームメールの一例を説明する説明図である。 上記保守支援システムの保守拠点端末の機能構成を示すブロック図である。 上記保守支援システムの教育部門端末の機能構成を示すブロック図である。 上記保守支援システムのマニュアル作成部門端末の機能構成を示すブロック図である。 請求項23に記載の第4、第5の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項22に記載の第1乃至第3の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項30に記載の第15の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項24に記載の第6、第7の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 教育部門端末を動作させる手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項25に記載の第8、第9の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項26に記載の第10、第11の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項26に記載の第11の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項29に記載の第14の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 請求項27に記載の第12の手順、及び請求項28に記載の第13の手順を含む保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 保守支援システム
Nw ネットワーク
2 技術情報提供システム
2A 技術情報提供手段
3a〜3n 保守拠点端末(端末)
4a〜4n 教育部門端末
5a〜5n マニュアル作成部門端末
11 処理部
12 スキルレベルデータベース
13 作業標準時間データベース
14 作業履歴データベース
15 教育履歴データベース
16 電子マニュアルデータベース
21 作業履歴更新部
22 作業指示書配信部
22a スキルレベル選択欄
22b 選択ボタン
23 マニュアル配信部
23a チェック表示
23b 報告書作成選択部
23c 選択ボタン
24 作業監視部
25 報告書作成部
26 スキルレベル更新部
27 課題処理部
28 作業時間管理部
31 情報送受信部
32 記憶部
33 表示部
34 制御部
41 送受信部
42 教育種別選択部
43 教育スケジュール作成部
44 教育履歴登録部
51 送受信部
52 作業標準時間設定部
53 保守マニュアル作成部
54 課題反映部

Claims (30)

  1. 保守作業者の保守作業を支援する保守支援システムであって、
    前記保守作業者のスキルレベルを判定して、そのスキルレベルに合う保守マニュアルの情報を提供する保守情報提供手段を有し、
    前記保守マニュアルの情報を前記保守作業者が所持する端末の表示部に表示することを特徴とする保守支援システム。
  2. 保守作業者の保守作業を支援する保守支援システムであって、
    前記保守作業者のスキルレベルを判定して、そのスキルレベルに合う保守マニュアルの情報を配信する保守情報提供手段と、
    前記保守作業者が所持し、前記保守マニュアルの情報を受信するとともに表示部に画像表示する保守拠点端末と、
    を有することを特徴とする保守支援システム。
  3. 前記技術情報提供手段は、スキルレベルデータベースから保守作業が可能な保守作業者を検索して特定し、かつ、その保守作業者に保守作業の指示を与える保守作業指示書を作成して前記保守拠点端末へ配信する作業指示書配信部を有し、
    前記保守拠点端末は、前記作業指示書を受信するとともにその表示部に画像表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の保守支援システム。
  4. 前記技術情報提供手段は、前記作業指示書を配信した保守拠点端末からスキルレベルの情報の受信を認識した際、前記保守作業者の現在のスキルレベルと前記作業指示書の内容に合わせた保守マニュアルを電子マニュアルデータベースから検索して選定し、かつ前記保守拠点端末に対して配信するマニュアル配信部を有し、
    前記保守拠点端末の表示部に、前記保守マニュアルを画像表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  5. 前記技術情報提供手段は、保守作業終了時に、作業履歴データベースから、少なくとも、保守作業者名、スキルレベル、保守作業の開始時間、終了時間の情報、及び、過去の作業履歴の情報を検索して、前記保守作業者のスキルレベルを調整するとともに、スキルレベルデータベースを更新する前記スキルレベル更新部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  6. 前記スキルレベル更新部は、前記保守作業者が規定回数、作業標準時間内に作業を完了している場合はスキルレベルを上げ、
    前記保守作業者が作業標準時間を超えて作業している場合はスキルレベルを下げ、
    前記保守作業者が所定期間の間保守作業を行っていない場合はスキルレベルを下げることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  7. 前記スキルレベル更新部は、教育部門端末からの保守作業者名、その教育内容、その教育終了を示す情報の受信を認識した際、教育履歴データベースへそれらの情報を反映させ、かつ、スキルレベルデータベースに対し教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報を更新することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  8. 前記技術情報提供手段は、よくある問合せや、注意事項を製品名、部品名、作業名、スキルレベルに反映し管理すべく、電子マニュアルデータベースに、その情報を反映させ登録する課題処理部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  9. 前記技術情報提供手段は、作業標準時間データベースの作業標準時間と作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、それに差がある場合、前記作業標準時間データベースの作業標準時間を修正する作業時間管理部を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  10. 前記作業時間管理部は、前記作業標準時間データベースの作業標準時間と前記作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、マニュアル作成部門端末へ作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールを送信することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  11. 技術情報提供手段は、最終作業日から所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース内のその保守作業者に係る情報を更新することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  12. 前記技術情報提供手段は、前記保守作業者の保守作業の内容に基づいて報告書を作成する報告書作成部を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の保守支援システム。
  13. 保守作業者の保守作業を支援する保守支援方法であって、
    前記保守作業者のスキルレベルを判定するスキルレベル判定工程と、
    前記判定時のスキルレベルに合う保守マニュアルを選定する保守マニュアル選定工程と、
    前記保守作業者が所持する保守拠点端末に対し前記選定時の保守マニュアルを配信して、前記保守拠点端末の表示部に、前記保守マニュアルの情報を画像表示する保守マニュアル配信工程と、
    を含むことを特徴とする保守支援方法。
  14. スキルレベルデータベースから保守作業が可能な保守作業者を検索して特定し、かつ、その保守作業者に保守作業の指示を与える保守作業指示書を作成する作業指示書作成工程と、
    前記保守拠点端末へ前記作業指示書を配信して、前記保守拠点端末の表示部に画像表示する作業指示書配信工程と、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の保守支援方法。
  15. 保守作業終了時に、作業履歴データベースから、少なくとも、作業員名、スキルレベル、保守作業の開始日時、終了日時の情報、及び、過去の作業履歴の情報を検索して、前記保守作業者のスキルレベルを調整するスキルレベル調整工程と、
    前記調整時のスキルレベルでスキルレベルデータベースを更新する第1のスキルレベル更新工程と、
    を含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の保守支援方法。
  16. 教育部門端末からの保守作業者名、その教育内容、その教育終了を示す情報の受信を認識した際、教育履歴データベースへそれらの情報を反映させる教育レベル更新工程と、
    スキルレベルデータベースに対し教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報を更新する第2のスキルレベル更新工程と、
    を含むことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一つに記載の保守支援方法。
  17. よくある問合せや、注意事項を製品名、部品名、作業名、スキルレベルに反映し管理すべく、電子マニュアルデータベースに、その情報を反映させ登録する課題処理工程を含むことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか一つに記載の保守支援方法。
  18. 作業標準時間データベースの作業標準時間と作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、それに差がある場合、前記作業標準時間データベースの作業標準時間を修正する作業時間管理工程を含むことを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一つに記載の保守支援方法。
  19. 前記作業標準時間データベースの作業標準時間と前記作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、マニュアル作成部門端末へ作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールを送信するアラームメール送信工程を含むことを特徴とする請求項13乃至18のいずれか一つに記載の保守支援方法。
  20. 最終作業日から所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース内のその保守作業者に係る情報を書換える作業者管理工程を含むことを特徴とする請求項13乃至19のいずれか一つに記載の保守支援方法。
  21. 前記保守作業者の保守作業の内容に基づいて報告書を作成する報告書作成工程を含むことを特徴とする請求項13乃至20のいずれか一つに記載の保守支援方法。
  22. 保守作業者の保守作業を支援する保守支援プログラムであって、
    前記保守作業者のスキルレベルを判定する第1の手順と、
    前記判定時のスキルレベルに合う保守マニュアルを選定する第2の手順と、
    前記保守作業者が所持する保守拠点端末に対し前記選定時の保守マニュアルを配信して、前記保守拠点端末の表示部に前記保守マニュアルの情報を画像表示する第3の手順と、
    を技術情報提供手段のCPUに実行させるための保守支援プログラム。
  23. スキルレベルデータベースから保守作業が可能な保守作業者を検索して特定し、かつ、その保守作業者に保守作業の指示を与える保守作業指示書を作成する第4の手順と、
    前記保守拠点端末へ前記作業指示書を配信して、前記保守拠点端末の表示部に画像表示する第5の手順と、
    を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22に記載の保守支援プログラム。
  24. 保守作業終了時に、作業履歴データベースから、少なくとも、保守作業員名、スキルレベル、保守作業の開始日時、終了日時の情報、及び、過去の作業履歴の情報を検索して、前記保守作業者のスキルレベルを調整する第6の手順と、
    前記調整時のスキルレベルでスキルレベルデータベースを更新する第7の手順と、
    を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22又は23に記載の保守支援プログラム。
  25. 教育部門端末からの保守作業者名、その教育内容、その教育終了を示す情報の受信を認識した際、教育履歴データベースへそれらの情報を反映させる第8の手順と、
    スキルレベルデータベースに対し教育終了の保守作業者名、製品名、部品名、作業名、スキルレベルの情報を更新する第9の手順と、
    を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22乃至24のいずれか一つに記載の保守支援プログラム。
  26. よくある問合せや、注意事項の課題を製品名、部品名、作業名、スキルレベルに反映し管理すべく、電子マニュアルデータベース内の関係する保守マニュアルに、その情報を反映させる第10の手順と、
    前記反映後の保守マニュアルを前記技術情報提供手段の前記電子マニュアルデータベースに登録させる第11の手順と、
    を前記技術情報提供手段及びマニュアル作成部門端末のCPUに実行させるための保守支援プログラム。
  27. 作業標準時間データベースの作業標準時間と作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、それに差がある場合、前記作業標準時間データベースの作業標準時間を修正する第12の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22乃至26のいずれか一つに記載の保守支援プログラム。
  28. 前記作業標準時間データベースの作業標準時間と前記作業履歴データベースの平均作業時間とを比較して、その差が所定値以上に大きい場合は、作業標準時間の更新や再検証を促すアラームメールをマニュアル作成部門端末へ送信する第13の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22乃至27のいずれか一つに記載の保守支援プログラム。
  29. 最終作業日から所定日数が経過しても、保守作業に従事していない保守作業者を判定した場合、その保守作業者のスキルレベルを下げてスキルレベルデータベース内のその保守作業者に係る情報を書換える第14の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22乃至28のいずれか一つに記載の保守支援プログラム。
  30. 保守作業者の保守作業の内容に基づいて報告書を作成して配信する第15の手順を前記技術情報提供手段のCPUに実行させるための請求項22乃至29のいずれか一つに記載の保守支援プログラム。
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