以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の保健指導支援システム(以下、本システム)の構成を示すブロック図である。本システムは、管理者端末装置100、指導者端末装置200、出力装置600、参加者端末装置300及びサーバ400を備える。管理者端末装置100、指導者端末装置200、出力装置600、参加者端末装置300及びサーバ400は、ネットワーク500を介して接続されている。
管理者端末装置100、指導者端末装置200及び参加者端末装置300は、各々、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備える計算機である。なお、これらの端末装置は、アプリケーションプログラム(例えば、Webブラウザ)が動作するPDAや携帯電話機等の携帯端末であってもよい。
サーバ400は、プロセッサ410、メモリ420、記憶装置430及び通信インターフェース440を備える計算機である。サーバ400のメモリ420には、参加者情報登録手段M1、減量プログラム登録手段M2、減量記録登録手段M3、イベント処理手段M4、イベント処理結果表示手段M5、指導記録登録手段M6、優先度更新手段M7及び指導者業務管理手段M8を備える。これらの各手段M1〜M8は、本システムを構成するプログラムで構成されており、メモリ420にロードされてプロセッサ410が実行する。なお、各手段M1〜M8はハードディスクドライブなどで構成された記憶装置430に格納され、実行する際にプロセッサ410によってメモリ420にロードされる。また、各手段M1〜M8は、記憶装置430に格納された後述するデータベースにアクセスする。また、サーバ400は、指導者のメールを送受信するメールサーバの機能(図示省略)を有する。
サーバ400の記憶装置430には、指導者管理データベースD1、定型文言データベースD2、イベントデータベースD3、指導コースデータベースD4、参加者管理データベースD5、減量プログラムデータベースD6、減量記録データベースD7及び指導記録データベースD8が格納される。
指導者管理データベースD1は、本システムによる保健指導を実施する指導者の識別子(以下、指導者ID)やパスワード、氏名などの情報が格納される。なお、本実施形態では、保健指導として体重の減量を行う場合を示す。
定型文言データベースD2は、図2に示すように、本システムによる保健指導において用いられる定型文言の情報が格納される。
イベントデータベースD3は、図3に示すように、本システムによる保健指導において処理されるイベントの情報が格納される。なお、イベントとはサーバ400が所定の条件を満たしたときに実行する所定の処理である。
指導コースデータベースD4は、図4に示すように、本システムによる保健指導の実施内容に関する情報が格納される。
参加者管理データベースD5は、図5に示すように、本システムによる保健指導を受ける参加者(被験者)の個人的な情報が格納される。
減量プログラムデータベースD6は、図6に示すように、本システムによる保健指導を受ける参加者の減量プログラムに関する情報が格納される。
減量記録データベースD7は、図7に示すように、本システムによる保健指導を受ける参加者毎の日々の減量の記録に関する情報が格納される。
指導記録データベースD8は、図8に示すように、本システムによる保健指導の実施記録に関する情報が格納される。
図2は、定型文言データベースD2の構成を示す説明図である。定型文言データベースD2は、本システムによる保健指導で使用される文言が登録されるデータベースである。
定型文言データベースD2は、文言ID201、タイトル202、本文203から一つのレコードが構成される。
文言ID201には、保健指導で使用される文言を識別するための識別子(以下、文言ID)が登録される。タイトル202には、保健指導のタイトルが登録される。タイトル202に登録される文言には、参加者宛てに電子メールやFAX、手紙などにより送られる保健指導の題名として使用される文言(文言IDの最初が“P”のもの)と、指導者端末装置200のディスプレイ等の出力装置上に表示される指導者宛ての文言(文言IDの最初が“S”のもの)が含まれ、両者は文言ID201によって区別可能に分類されている。本文203には、参加者宛てに電子メールやFAX、手紙などにより送られる保健指導の本文として使用される文言が登録される。
図3は、イベントデータベースD3の構成を示す説明図である。イベントデータベースD3は、参加者の状態(経過日数、体重の変化、データ入力状況等)や行動(指導者に対するメール等)等の条件に応じて、本システムのサーバ400が実行すべき処理が登録されるデータベースである。
イベントデータベースD3は、イベントID301、トリガ302、タイミング303、条件304、イベント内容305、参加者宛文言ID306、指導者宛文言ID307、優先度308、標準作業時間309から一つのレコードが構成される。
イベントID301には、イベントを識別するための識別子(以下、イベントID)が登録される。トリガ302には、後述するイベント処理手段(M4)によって当該レコードのイベントが処理される契機となる情報が登録される。例えば、トリガ302=「定時」は予め設定した時刻になるとサーバ400により当該レコードのイベントが処理されることを示し、トリガ302=「減量記録登録時」は体重など参加者の日々のデータが登録されると当該レコードのイベントが処理されることを示す。また、トリガ302=「メール受信時」はサーバ400がメールを受信したときに当該レコードのイベントが処理されることを示す。タイミング303には当該レコードのイベントが処理される時間的条件が登録される。例えば、タイミング303=「1日目」は該当する参加者の経過日数が1日目の場合に当該レコードのイベントが処理されることを示し、タイミング303=「10〜19日目」は該当する参加者の経過日数が10日目から19日目のいずれかの場合に当該レコードのイベントが処理されることを示す。
また、タイミング303=「随時」は、トリガ302が発生して条件304を満たせば何時でも処理されるイベントであることを示す。条件304には、当該レコードのイベントが処理される条件のうち時間的条件以外の条件が登録される。処理内容305には、当該レコードのイベントに対して実行されるアクションが登録される。すなわち、トリガ302を契機として、タイミング303及び条件304に登録された条件が満たされた場合に、当該レコードのイベントが発生し、当該イベントの発生に基づいて処理内容305に登録されたアクションが実行される。
参加者宛文言ID306には当該レコードのイベントで使用される参加者宛ての文言を識別する文言IDが、指導者宛文言ID307には当該レコードのイベントで使用される指導者宛ての文言を識別するための文言IDが登録され、定型文言データベースD2の文言ID201と共通の識別子が使用される。優先度308には、当該レコードのイベントに対応するアクションの実行結果に対して、指導者が優先的に作業すべきか否かを示す優先度が数値で登録される。優先度が大きいほど、指導者が優先的に作業すべきであることを示す。
標準作業時間309には、当該レコードのイベントに対応するアクションの実行結果に対して、指導者が作業する場合(例えば、処理内容305=「メール作成」によって作成されたメールを編集して送信する、など)の標準作業時間が単位「分」で登録される。なお、イベント処理後に指導者が作業する必要がないイベント(例えば、イベントID「E100」、「E110」、「E200」、「E210」など)には、優先度308及び標準作業時間309は登録されない。
条件304に登録されている条件の中で、X日目目標達成または未達成とは、減量期間終了時までに目標を達成するためにX日目に到達すべき体重であり、下式によって計算される。
開始時体重−((開始時体重−目標体重)×X/減量期間)
例えば、減量の開始時に80kgの体重を90日間で3.5kg減量する目標を有する参加者の10日目の目標体重は、
80−((80−76.5)×10/90)=79.611[kg]
となり、20日目の目標体重は、
80−((80−76.5)×20/90)=79.222[kg]
となる。
優先度308は、イベント処理後に指導者が作業する必要がある場合、当該作業の内容に応じて予め決められている。なお優先度308の値が大きいほど、優先度が高くなる。図3の例では、参加者からのメールを受信した場合が優先度308の値が最も大きく設定され、参加者からの問合せにできるだけ早く対応できるようにしている。また、図3の例では、トリガ302=「減量記録登録時」のイベントの優先度には幅を持たせているが、これは参加者の減量記録の登録が最も早いタイミングよりも遅れた場合に、優先度308の値を大きく設定することを示す。例えば、イベントID「E211」の場合、10日目に減量記録が登録されれば優先度308の値は「12」であるが、15日目に減量記録が登録されると優先度308の値は「17」になる。これにより、本来実施されるべき日から遅れた指導を、できるだけ早く実施できるようにしている。
また、図3の例では、同じ条件のイベントでも処理内容によって優先度308に差を設けている。例えば、イベントID「E111」、「E211」、「E311」は、いずれも10日目に保健指導(減量)の目標を達成した場合のイベントであるが、処理内容305が「手紙作成」、「FAX作成」、「メール作成」の順に優先度が小さく設定されている。これにより、参加者のもとに指導内容が届くまでに時間がかかるものを優先的に実施できるようにしている。また、図3の例では、同じタイミング303かつ同じ処理内容305のイベントでも、条件によって優先度308に差を設けている。例えば、イベントID301=「E111」、「E112」は、いずれも10日目にメールを作成するイベントであるが、10日目目標を達成した場合よりも達成しなかった場合の方が優先度308の値が大きく設定されている。これにより、減量がうまくいっていない参加者ほど優先的に指導できるようにしている。
図4は、指導コースデータベースD4の構成を示す説明図である。指導コースデータベースD4は、本システムによる保健指導の指導コース毎の実施方法が登録されるデータベースである。指導コースデータベースD4は、指導コースID401、コース名称402、減量期間403、イベント404から一つのレコードが構成される。
指導コースID401には、参加者が受ける指導コースを識別するための識別子(以下、指導コースID)が登録される。コース名称402には指導コースの名称が、減量期間403には当該レコードの指導コースを受ける参加者の減量期間が登録される。イベント404には、指導コース毎に本システムのサーバ400が処理すべきイベントを識別するため一意の識別子が複数登録され、各識別子はイベントデータベースD3のイベントID301と共通の識別子が使用される。
図5は、参加者管理データベースD5の構成を示す説明図である。
参加者管理データベースD5は、本システムによる保健指導に参加する者の個人的な情報が登録されるデータベースである。参加者管理データベースD5は、参加者ID501、パスワード502、氏名503、性別504、生年月日505、メールアドレス506、電話番号507、FAX番号508及び郵送先住所509から一つのレコードが構成される。
参加者ID501には、参加者を識別するための識別子(以下、参加者ID)が登録される。参加者ID501は、本システムにおいて、この参加者のデータを識別するために使用される。また、参加者ID501は、パスワード502と共に、この参加者が本システムにアクセスするときに用いられる。氏名503には参加者の氏名が、性別504には参加者の性別が、生年月日505には参加者の生年月日が、メールアドレス506には参加者のメールアドレスが、電話番号507には参加者の電話番号が、FAX番号508には参加者のFAX番号が、郵送先住所509には参加者に郵送物を送付するときの郵送先住所が登録される。
図6は、減量プログラムデータベースD6の構成を示す説明図である。
減量プログラムデータベースD6は、参加者が取り組む減量プログラムに関する情報が登録されるデータベースである。減量プログラムデータベースD6は、減量プログラムID601、参加者ID602、登録日603、指導コースID604、主担当指導者ID605、副担当指導者ID606、副担当指導不可フラグ607、減量開始日608、身長609、開始時体重610、目標体重611、行動目標612、削除イベントID613及び追加イベントID614から一つのレコードが構成される。
減量プログラムID601には、減量プログラムを識別するための識別子(以下、減量プログラムID)が登録される。参加者ID602には、参加者を識別するための参加者IDが登録され、参加者管理データベースD5の参加者ID501と共通の識別子が使用される。登録日603には、この減量プログラムが登録された年月日が登録される。指導コースID603には、参加者が受ける指導コースを識別するための指導コースIDが登録され、指導コースデータベースD4の指導コースID401と共通の識別子が使用される。主担当指導者ID605には、この参加者に対する保健指導において主担当となる指導者の指導者IDが登録される。副担当指導者ID606には、この参加者に対する保健指導において副担当となる指導者の指導者IDが登録される。主担当指導者ID605及び副担当指導者ID606は、指導者データベースD1の指導者IDと共通の識別子が使用される。副担当指導実施不可フラグ607は、副担当指導者による指導の実施の可/不可を指定するフラグが登録される。具体的には、この参加者に対して、副担当指導者による指導の実施を可とする場合は“0”が、副担当指導者による指導の実施を不可とする場合は“1”が、副担当指導実施不可フラグ607に登録される。減量開始日608には減量を開始する年月日が、身長609には参加者の身長が、開始時体重610には減量開始時の参加者の体重が、目標体重611には減量期間終了時の参加者の目標体重が登録される。行動目標612には、参加者が減量のために取り組む日々の行動目標が、連続した番号と共に1つ以上登録される。図6の例では、減量プログラムID601=「G0001」、参加者ID602=「P0001」で識別される参加者の行動目標は、1つ目が「ご飯2/3杯減らす」で、2つ目が「歩く30分増やす」であることを示している。削除イベントID613には、指導コースID604で指定した指導コースに含まれるイベントのうち、この参加者に対しては例外的に除くイベントのイベントIDが登録される。追加イベントID614には、指導コースID604で指定した指導コースに含まれるイベントのうち、この参加者に対しては例外的に追加するイベントのイベントIDが登録される。
減量プログラムは、減量開始後に参加者の意思や指導者の助言に基づいて変更される場合がある。この場合、減量プログラムデータベースD6の情報は、減量プログラムID601が新たに付与され、新規レコードとして登録される。図6の例では、減量プログラムID601=「G0001」と「G0002」がどちらも参加者ID602=「P0001」の参加者の減量プログラムであるが、登録日603が「2007/12/31」と「2008/01/12」で異なっており、この参加者が日付「2008/01/12」の時点で減量プログラムを変更したことを示している。具体的には、行動目標612の「2:歩く30分増やす」が「2:速歩20分増やす」に変更され、削除イベントID613の「E100」及び追加イベントID614の「E200」がどちらも削除されている。このように、変更前後の情報を別レコードとして登録しておくことにより、参加者や指導者が過去の減量プログラムを振り返ることができるため、次に減量プログラムを変更しようとする場合や減量プログラムを変更した後の指導において、参加者や指導者の意思決定を支援することができる。
図7は、減量記録データベースD7の構成を示す説明図である。減量記録データベースD7は、参加者の日々の減量の記録に関する情報が登録されるデータベースである。減量記録データベースD7は、参加者ID701、日付702、体重703、行動目標実施状況704及びコメント705から一つのレコードが構成される。
参加者ID701には、参加者を識別するための参加者IDが登録され、参加者管理データベースD5の参加者ID501と共通の識別子が使用される。日付702には参加者の減量に関する情報の年月日が、体重703には日付702における参加者の体重が、コメント705には日付702における参加者の減量に関するコメントが登録される。行動目標実施状況704には、減量プログラムデータベースD6に登録されている行動目標610に対して、参加者が日付702において実施した行動目標の番号が登録される。
前述のように、減量プログラムデータベースD6は、減量プログラムの変更によって同一参加者に対して複数レコード登録されるが、減量プログラムデータベースD6の登録日603と減量記録データベースD7の日付702を比較することで、いつの時点の減量プログラムに対する減量記録であるか(例えば、行動目標実施状況704に登録されている番号が、どのような行動目標に対する実施状況であるか)を識別可能である。具体的には、図7の例では、参加者ID701=「P0001」で識別される参加者の日付702=「2008/01/01」における行動目標実施状況704として「1、2」が登録されているが、これは、図6より、登録日603=「2007/12/31」に登録した減量プログラムID601=「G0001」の行動目標612である「1:ご飯2/3杯減らす」「2:歩く30分増やす」のどちらも実施したことを示している。
図8は、指導記録データベースD8の構成を示す説明図である。指導記録データベースD8は、本システムによって実施された(又は、実施されるべき)保健指導の履歴が登録されるデータベースである。指導記録データベースD8は、指導記録の識別子801、対象参加者ID802、実施指導者ID803、種別804、実施日時805、関連イベントID806、業務発生日時807、業務名称808、指導タイトル809、指導内容810、実施状態811、表示フラグ812、実作業時間813及び優先度814から一つのレコードが構成される。
指導記録の識別子801には、実施された(または、これから実施されるべき)保健指導の記録を一意に識別するための識別子(以下、指導記録ID)が登録される。対象参加者ID802には、この保健指導の対象となる参加者を識別するための参加者IDが登録され、参加者管理データベースD5の参加者ID501と共通の識別子が使用される。実施指導者ID803には、この保健指導を実施した指導者を識別するための指導者IDが登録され、指導者管理データベースD1の指導者IDと共通の識別子が使用される。なお、実施指導者ID803がNULLである場合は、本システムが自動的に実施した保健指導であるか、この保健指導がまだ実施されていないことを示す。
種別804には、保健指導の種別が登録される。例えば、参加者に対する電子メールの送信に関するものであれば“11”が、参加者から受信した電子メールの内容に関するものであれば“12”が、参加者に対する電話の発信に関するものであれば“21”が、参加者から受信した電話に関するものであれば“22”が、参加者に対するFAXの送信に関するものであれば“31”が、参加者から受信したFAXの内容に関するものであれば“32”が、参加者に対する手紙の送付に関するものであれば“41”が、参加者から届いた手紙の内容に関するものであれば“42”が、参加者のもとを指導者が訪問して実施した面談に関するものであれば“51”が、参加者が指導者のもとに来訪して実施した面談に関するものであれば“52”が、上記以外で定義されていない方法によって実施された保健指導に関するものであれば“99”が、種別804に登録される。実施日時805には、この指導を実施した年月日及び時刻が登録される。具体的には、本システムが作成あるいは指導者が手動で作成した電子メール、FAX、手紙を送信・送付した日時、又は参加者との面談が実施された日時、等が登録される。なお、実施日時805がNULLである場合は、イベント処理手段(M4)の結果が指導記録データベースD8に登録されただけで、実際に参加者に対する保健指導はまだ実施されていないことを示す。
関連イベントID806には、この保健指導の契機となったイベントIDが登録され、イベントデータベースD3のイベントID301と共通の識別子が使用される。業務発生日時807には、この保健指導の契機となったイベントの処理日時が登録される。具体的には、イベント処理手段(M4)によって指導記録データベースD8に登録された日時が登録される。なお、関連イベントID806及び業務発生日時807がどちらもNULLである場合は、この保健指導が、イベント処理手段(M4)によるものではなく、指導者自身の判断によって実施されたことを示す。
業務名称808には、この保健指導の契機となったイベントで使用される指導者宛ての文言(定型文言データベースD2の文言ID201の最初が“S”のもの)が登録される。なお、イベント処理手段(M4)によるものではなく、指導者自身の判断によって実施された保健指導の場合は、業務名称808には、指導者端末装置200上で指導者自身が入力した業務名称が登録される(図21参照)。指導タイトル809には、当該レコードの保健指導に使用された文書の主題が登録される。なお、この保健指導が電子メール、FAX、手紙などの文書を用いずに実施された場合(例えば、電話や面談など)は、指導タイトル809には何もデータが登録されない。指導内容810には、この保健指導に使用された文言が登録される。具体的には、この保健指導が電子メール、FAX、手紙などの文書を用いて実施された場合は文書の本文が登録され、電話や面談などで実施された場合は応答内容が、指導内容810に登録される。なお、電話や面談などで指導が実施された場合は、指導者などがサーバ400へ入力した応答内容が指導内容810に登録される。
実施状態811には、当該レコードの指導の状態が登録される。例えば、当該レコードの指導が未だ実施されていなければ“1”が実施状態811に設定され、当該レコードの指導が既に実施されていれば“2”が実施状態811に設定され、当該レコードの指導の実施をしない(取消)と指導者によって判断されていれば“3”が実施状態811に設定され、当該レコードの指導が現在処理中であれば“4”が実施状態811に登録される。なお、実施状態811が“3”の場合は、実施指導者ID803には取消の判断をした指導者の指導者IDが登録され、実施日時805には取消の判断をした日時が登録される。表示フラグ812には、この保健指導の記録を指導者端末装置200の業務一覧画面(図15参照)上に表示するか、非表示にするかを指定するフラグが登録される。具体的には、業務一覧画面に表示する場合は“1”が、業務一覧画面に表示する必要がない場合は“2”が、表示フラグ812に登録される。実作業時間813には、この保健指導を実施した指導者の実作業時間が単位「分」で登録される。優先度814には、この保健指導の優先度が登録される。
本システムは、参加者が指導を受ける手段に応じて、大きく2つの指導パターンを想定している。
1つは、図1で示したようなネットワーク500に接続した参加者端末装置300を利用可能な参加者に対する指導である。このような参加者は、日々の体重などの減量記録を参加者端末装置300に表示された減量記録登録画面(図12参照)から毎日登録でき、また電子メールによって指導を受けることができる。この場合、指導者も指導者端末装置200によって参加者の減量経過をいつでもリアルタイムに把握できるため、効果的な指導が可能になると考えられる。したがって、このような参加者に指導を行う場合には、参加者毎に予め決まったタイミング(例えば、10日毎)で指導を行う方針を立てることができ、何月何日には参加者何人に指導する、という日々の業務量の予測が立てられることになる。すなわち、特定の指導者に業務負荷の集中が発生する場合でも事前にそれを把握できるので、業務負荷の少ない指導者に業務を振り分けるなど業務効率を向上させることができる。
もう1つは、図1で示したようなネットワーク500に接続した参加者端末装置300を利用できない参加者に対する指導である。この場合、FAXや手紙などの紙媒体で参加者から数日分(例えば、10日間分)の減量記録をまとめて送付してもらい、オペレーターによる手入力、またはOCR等の技術を活用するなどして本システムのサーバ400に登録する。このような参加者に指導を行う場合には、データが登録され次第指導を行うこととする。こうすることで、指導者は参加者が紙媒体で指導を受ける場合でも、同一のシステムを利用して指導が可能になる。
図9は、本システムによる処理の概要を示すフローチャートである。
まず、指導者端末装置200が、本システムによる保健指導を受ける参加者の情報の入力を受け付ける(図10参照)。入力された参加者の情報は指導者端末装置200からサーバ400に送信されて参加者管理データベースD5に登録される(参加者情報登録手段M1)。
次に、指導者端末装置200が、参加者の減量プログラムに関する情報の入力を受け付ける(図11参照)。入力された減量プログラムに関する情報は指導者端末装置200からサーバ400に送信されて減量プログラムデータベースD6に登録される(減量プログラム登録手段M2)。
次に、参加者端末装置300が、参加者の日々のデータ(体重、行動目標の実行状況、コメント等)の入力を受け付ける(図12参照)。入力されたデータは、参加者端末装置300からサーバ400に送信されて減量記録データベースD7に登録される(減量記録登録手段M3)。
次に、サーバ400が、所定のタイミングで(例えば、所定の期間毎に繰り返して)、減量記録データベースD7に登録されたデータがイベントデータベースD3に登録されている条件と合致するかを判定し、判定結果に基づく処理を実行する(図13及び図14参照)。処理の実行結果は指導記録データベースD8に登録される(イベント処理手段M4)。
次に、サーバ400が、指導記録データベースD8から指導記録を抽出し、抽出した指導記録を指導者端末装置200に送信する。指導者端末装置200は、受信した指導記録を指導者の業務一覧として表示する(図18及び図15参照)(イベント処理結果表示手段M5)。なお、サーバ400がイベント処理結果表示手段M5を実行するタイミングは、指導記録データベースD8に指導記録が追加または更新されたときに実行するか、所定の周期(例えば、数時間)で実行するようにしても良い。
次に、指導者が、指導者端末装置200に表示された業務一覧を参照し、なすべきと判断した指導を実施する。そして、指導者端末装置200が、指導者が実施した指導内容の入力を受け付ける(図16参照)。入力された指導内容はサーバ400に送信されて指導記録データベースD8に登録される(指導記録登録手段M6)。
また、サーバ400は、所定の時刻あるいは所定の時間間隔毎に、指導記録データベースD8に登録された指導記録のうち実施状態811が“1”(未実施)のものに対して、優先度の更新を行う(優先度更新手段M7)。
また、サーバ400は、所定の時刻あるいは所定の時間間隔毎に、指導記録データベースD8に登録された指導記録のうち実施状態811が“1”(未実施)のものに対して、ある指導者が主担当になっている指導記録の作業時間の合計時間に応じて、副担当指導者の指導者端末装置200の表示を変更する(指導者業務管理手段M8)。
図13は、本システムのサーバ400で行われるイベント処理手段M4による処理のうち、体重など参加者の減量記録が登録されたときの処理を示すフローチャートである。
まず、サーバ400は参加者管理データベースD5、減量プログラムデータベースD6、指導コースデータベースD4などを参照して、減量記録が登録された参加者が受けている指導コースに含まれるイベントを抽出するステップ1301を実行する。
ステップ1301の処理は、サーバ400が減量記録データベースD7に減量記録が登録(入力)された参加者の参加者ID701を取得する。サーバ400は、減量プログラムデータベースD6を参照して、上記取得した参加者ID701を含むレコードから指導コースID604を取得する。そして、サーバ400は、指導コードデータベースD4を参照し、上記取得した指導コースID604に一致する指導コースID401に設定されているイベント404を取得する。
例えば、減量記録データベースD7に参加者ID701=「P0002」の参加者のデータが入力された場合、サーバ400は、参加者ID701=「P0002」を取得して、減量プログラムデータベースD6の参加者ID602が取得した「P0002」と一致するレコードのうち登録日603が最新のレコードを検索し、図6の減量プログラムID601=「G0003」のレコードから指導コースID604=「C0002」を取得する。そして、サーバ400は、指導コースデータベースD4の指導コースID401が上記取得した指導コースID604の「C0002」と一致するレコードのイベント404からイベントID404を取得する。この例では、図4に示すイベント404=「E200、E210、E211、E220、E221、・・・、E901、・・・」を取得する。
次に、サーバ400はイベントデータベースD3を参照して、ステップ1301で抽出したイベントのうち、トリガ302が「減量記録登録時」のイベントを抽出する(ステップ1302)。ステップ1302では、サーバ400は、イベントデータベースD3を参照して、上記指導コースデータベースD4で取得したイベント404のうち、トリガ302が「減量記録登録時」に該当するイベントID301を抽出する。
次に、サーバ400は減量プログラムデータベースD6を参照して、減量記録が登録された参加者の減量開始日608からの現在までの経過日数を求め、得られた経過日数が、ステップ1302で抽出したイベントのタイミング303に該当するか否かを判断する(ステップ1303)。参加者の経過日数がタイミング303に該当しない場合、ステップ1306に進む。一方、参加者の経過日数がタイミング303に該当する場合は、ステップ1304に進む。
ステップ1303で行われる経過日数がイベント303に該当するか否かの判定は、演算した経過日数がイベントデータベースD3のタイミング303に設定された日にちに該当すれば、タイミング303に該当すると判定してステップ1304に進み、経過日数がタイミング303に該当しなければステップ1306へ進む。
参加者の経過日数がタイミング303に該当する場合、サーバ400は減量記録データベースD7などを参照して、ステップ1302で抽出したイベントの条件304に該当するか否かを判断する(ステップ1304)。イベントの条件304に該当しない場合、ステップ1306に進み、該当する場合にはステップ1305へ進む。
イベントの条件304に該当する場合、サーバ400はこのイベントの処理(処理内容305のアクション)を実行して、実行結果を指導記録データベースD8に登録する(ステップ1305)。
次に、サーバ400はステップ1302で抽出した全てのイベントに対する処理が終了したか否かを判断する(ステップ1306)。処理が終了していない場合、未処理のイベントに対してステップ1302〜1306を実行する。
ステップ1302で抽出した全てのイベントに対する処理が終了した場合、処理を終了する。
以上の処理により、減量記録データベースD7に体重などの参加者の減量記録が登録されると、トリガ302=「減量記録登録時」のイベントについて所定の条件を満たしたときにイベントデータベースD3の処理内容305のアクションが実行されて、アクションの実行結果が指導記録データベースD8に蓄積される。
図14は、本システムのサーバ400で行われるイベント処理手段M4による処理のうち、トリガ302が「減量記録登録時」以外のトリガ(図3の例では、「定時」、「メール受信時」)が発生したときの処理を示すフローチャートである。具体的には、予め設定した時刻になるとトリガ302=「定時」のイベントに関する処理が実行され、サーバ400がメールを受信するとトリガ302=「メール受信時」のイベントに関する処理が実行される。
まず、サーバ400はイベントデータベースD3を参照して、発生したトリガ302(「定時」、「メール受信時」)に該当するイベントを抽出する(ステップ1401)。
次に、サーバ400は参加者管理データベースD5、減量プログラムデータベースD6、指導コースデータベースD4などを参照して、ステップ1401で抽出したイベントを含む指導コースを受けている参加者を抽出する(ステップ1402)。ステップ1402では、例えば、サーバ400がメールを受信すると、サーバ400はイベントデータベースD3からトリガ302=「メール受信時」を含むレコードからイベントID301=「E901」を取得し、指導コースデータベースD4のイベント404にイベントデータベースD3で取得した「E901」を含む指導コースID401を取得する。図4の例では、指導コースID401=「C0001」と「C0002」及び「C0003」が該当する。次に、サーバ400は、減量プログラムデータベースD6の指導コースID604に、指導コードデータベースD4で取得した指導コースID=「C0001」、「C0002」または「C0003」のいずれかを含むレコードの参加者ID602を処理対象の参加者として取得する。
次に、サーバ400は減量プログラムデータベースD6を参照して、ステップ1402で抽出した参加者の減量開始日608からの現在までの経過日数をそれぞれ求め、得られた経過日数がステップ1401で抽出したイベント303のタイミングに該当するか否かを判断する(ステップ1403)。ステップ1403では参加者の経過日数がタイミング303に該当しない場合、ステップ1406に進む。一方、参加者の経過日数がタイミング303に該当する場合は、ステップ1404に進む
ステップ1403で行われる経過日数がイベント303に該当するか否かの判定は、タイミング303=「随時」のイベント(例えば、メール受信時)については、タイミング303に該当すると判定してステップ1404へ進む。一方、トリガ302が「定時」の場合には、演算した経過日数がタイミング303に設定された日にちに該当すれば、タイミング303に該当すると判定してステップ1404に進み、経過日数がタイミング303に該当しなければステップ1406へ進む。
参加者の経過日数がタイミングに該当する場合、参加者管理データベースD5、減量プログラムデータベースD6、減量記録データベースD7などを参照して、ステップ1401で抽出したイベントの条件304に該当するか否かを判断する(ステップ1404)。イベントの条件304に該当しない場合、ステップ1406に進み、イベントの条件304に該当する場合にはステップ1405に進む。
ステップ1404の、イベントの条件304に該当するか否かの判定は、処理対象の参加者IDについて、減量記録データベースD7の参加者ID701を検索し、一致するレコードについて、日付702、体重703がイベントデータベースD3の条件304を満たすか否かを判定する。
例えば、トリガ302=「定時」で、イベントID301=「E111」の場合、対象の参加者IDで減量記録データベースD7から日付702が、減量開始日608から10日目のレコードを検索し、体重703が10日目の目標体重以下であれば、「10日目目標達成」の条件を満足すると判定する。なお、X日目の目標体重は、減量プログラムデータベースD6の目標体重611に対して、上述した経過日数に応じて求めた値である。
イベントの条件304に該当する場合、このイベントの処理内容305を実行して、実行結果を指導記録データベースD8に登録する(ステップ1405)。
次に、ステップ1402で抽出した全ての参加者に対する処理が終了したか否かを判断する(ステップ1406)。処理が終了していない場合、未処理の参加者に対してステップ1403〜1405を実行する。
次に、ステップ1401で抽出した全てのイベントに対する処理が終了したか否かを判断する(ステップ1407)。処理が終了していない場合、未処理のイベントに対してステップ1402〜1406を実行する。
ステップ1401で抽出した全てのイベントに対する処理が終了した場合、処理を終了する。
以上の処理により、トリガ302が「定時」、「メール受信時」のイベントについて所定の条件を満たしたときにイベントデータベースD3の処理内容305のアクションが実行されて、アクションの実行結果が指導記録データベースD8に蓄積される。
図10は、参加者情報登録画面の説明図である。参加者情報登録画面は、本システムの参加者情報登録手段M1によって指導者端末装置200に表示され、指導者がこの画面上で参加者情報を入力する。参加者情報登録画面は、指導者端末装置200がサーバ400に参加者情報の入力を要求したときに、サーバ400が指導者端末装置200に提供する画面である。
参加者情報登録画面には、参加者ID入力欄1001、パスワード入力欄1002、氏名入力欄1003、性別選択欄1004、生年月日入力欄1005、メールアドレス入力欄1006、電話番号入力欄1007、FAX番号入力欄1008、郵送先住所入力欄1009及び決定ボタン1010が表示される。決定ボタン1010が押下されることによって、参加者情報登録画面上で入力された情報がサーバ400に送信され、参加者管理データベースD5に登録される。
図11は、減量プログラム登録画面の説明図である。減量プログラム登録画面は、本システムの減量プログラム登録手段M2によって指導者端末装置200に表示され、指導者又は参加者がこの画面上で減量プログラムを入力する。減量プログラム登録画面は、指導者端末装置200がサーバ400に減量プログラムの入力を要求したときに、サーバ400が指導者端末装置200に提供する画面である。
減量プログラム登録画面には、参加者ID入力欄1101、参加者氏名表示欄1102、指導コースID入力欄1103、コース名称表示欄1104、主担当指導者ID入力欄1105、主担当指導者氏名表示欄1106、副担当指導者ID入力欄1107、副担当指導者氏名表示欄1108、副担当指導実施可/不可選択欄1109、減量開始日入力欄1110、身長入力欄1111、開始時体重入力欄1112、目標体重入力欄1113、行動目標入力欄1114、行動目標追加ボタン1115、行動目標削除ボタン1116、削除イベント入力欄1117、追加イベント入力欄1118及び決定ボタン1119が表示される。
参加者ID入力欄1101に参加者IDを、指導コースID入力欄1103に指導コースIDを、主担当指導者ID入力欄1105に主担当指導者の指導者IDを、副担当指導者ID入力欄1107に副担当指導者の指導者IDを入力すると、参加者氏名表示欄1102に参加者氏名が、コース名称表示欄1104にコース名称が、主担当指導者氏名表示欄1106に主担当指導者氏名が、副担当指導者氏名表示欄1108に副担当指導者氏名が表示される。
副担当指導実施可/不可選択欄1109では、副担当指導者による指導について「実施可」「実施不可」のいずれかが選択される。減量開始日入力欄1110には参加者が減量を開始する年月日が、身長入力欄1111には参加者の身長が、開始時体重入力欄1112には減量開始時の参加者の体重が、目標体重入力欄1113には減量期間終了時の参加者の目標体重が入力される。行動目標入力欄1114には、参加者が減量のために取り組む日々の行動目標が1つ以上入力される。
行動目標追加ボタン1115が押下される毎に行動目標入力欄1114が1行追加され、行動目標削除ボタン1116が押下される毎に行動目標入力欄1114が1行削除される。削除イベント入力欄1117には、指導コースID入力欄1103で入力した指導コースに含まれるイベントのうち、この参加者に対しては例外的に実施しないイベントのイベントIDが入力される。
追加イベント入力欄1118には、指導コースID入力欄1103で入力した指導コースに含まれないイベントのうち、この参加者に対しては例外的に実行するイベントのイベントIDが入力される。決定ボタン1119が押下されることによって、減量プログラム登録画面上で入力された情報がサーバ400に送信され、減量プログラムデータベースD6に登録される。
本減量プログラム登録画面は、指導者端末装置200に表示することを前提とするが、参加者端末装置300に表示することも可能である。具体的には、例えば、本減量プログラム登録画面を行動目標入力欄1114の情報のみを変更できるようにした状態で参加者端末装置300に表示し、参加者自身が操作できるようにする。これにより、参加者は、減量開始後に、実施困難な行動目標を削除あるいは実施容易な行動目標に変更したり、より高い減量効果が期待できる行動目標を追加することができる。このように、参加者の要望に応じて減量プログラムを変更可能にすることで、参加者の利便性を向上させることができ、参加者の減量に対するモチベーションの低下を防ぐ(あるいは、維持・向上させる)ことができる。
また、本減量プログラム登録画面では、副担当指導者実施可/不可選択欄1109により、副担当指導者による指導を「不可」にできるようにした。これにより、例えば、主担当指導者が一貫して指導したい、あるいは参加者が主担当指導者から一貫して指導を受けたいなど、指導者や参加者の要望に対応できる。
また、本減量プログラム登録画面では、削除イベント入力欄1117、追加イベント入力欄1118により、参加者個別に例外的なイベントを設定できるようにした。これにより、例えば、電子メールで指導を受けていた参加者が転勤や長期出張などで電子メールを利用できなくなる場合にそれ以降の指導をFAXで行うなど、指導を中断させることなく、参加者個別の状況に対応できる。
図12は、減量記録登録画面の説明図である。減量記録登録画面は、本システムの減量記録登録手段M3によって参加者端末装置300に表示され、参加者がこの画面上で日々の減量に関する情報(例えば、体重など)を入力する。減量記録登録画面は、参加者端末装置300がサーバ400に減量に関する情報の入力を要求したときに、サーバ400が参加者端末装置300に提供する画面である。
減量記録登録画面は、データ入力エリア1201、グラフ表示エリア1202で構成される。データ入力エリア1201には、日付入力欄1203、体重入力欄1204、行動目標表示欄1205、行動目標実施有無入力欄1206、コメント入力欄1207及び決定ボタン1208が表示される。参加者は、日付入力欄1203で日付を指定し、体重入力欄1204に現在(または最新)の体重を入力する。また、参加者は、行動目標表示欄1205に表示された行動目標に対して、実施した行動を行動目標実施有無入力欄1206にチェックする。また、参加者は、コメント入力欄1207に、入力時点のコメントを入力する。決定ボタン1208が押下されることによって、データ入力エリア1201に入力された情報がサーバ400に送信され、減量記録データベースD7に登録される。
グラフ表示エリア1202には、体重グラフ1209、行動目標実施状況アイコン1210が表示される。行動目標実施状況アイコン1210は、体重グラフ1209と同じ日付の行動目標の実施状況がアイコンによって表示される。例えば、登録されている行動目標全てを実施していれば笑った顔のアイコンが、登録されている行動目標全てを実施していなければ泣いた顔のアイコンが表示される。
このように、減量記録登録画面は、参加者の体重と行動目標実施状況を、同一エリア内に、グラフとアイコンによって表示するので、努力すれば体重が減り、努力を怠ると体重が減らない(増える)等、日々の生活において行動を変化させることで体重にどのような影響が現れるかを参加者に気付かせる契機を与えることができる。また、この減量記録登録画面を、サーバ400が指導者端末装置200にも表示させることで、指導者は、参加者の体重変化と行動目標実施状況を容易に把握でき、参加者毎の減量経過に応じた指導を効率的に実施できる。
図18は、サーバ400で実行されるイベント処理結果表示手段M5の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図18のフローチャートは、指導記録データベースD8に指導記録が追加または更新されたとき、または、所定の時間が経過する度とする。
まず、サーバ400は指導記録データベースD8を参照して、指導者端末装置200を操作している指導者が主担当の参加者に関する指導記録を抽出する(ステップ1801)。このステップ1801では、サーバ400が、指導者端末装置200に指導者の指導者IDを問い合わせ、指導者端末装置200を利用している指導者の指導者IDを取得し、減量プログラムデータベースD6の主担当指導者ID605が、取得した指導者IDに一致する参加者ID602を抽出する。そして、サーバ400は、指導記録データベースD8の対象参加者ID802が、抽出した参加者ID602と一致するレコードを処理対象の指導記録として抽出する。
次に、サーバ400が抽出した指導記録の実施状態811の値に基づいて判定を行う(ステップ1802)。ステップ1802では、実施状態811の値が、未実施を示す「1」または処理中を示す「4」であればステップ1803に進み、実施済を示す「2」または取消を示す「3」であればステップ1804に進む。
ステップ1802の結果、サーバ400は実施状態811が“1”(未実施)または“4”(処理中)の指導記録に対しては、優先度814で順位付けする(ステップ1803)。ステップ1803では、サーバ400が指導記録データベースD8の優先度814でソートを実行して処理対象の指導記録の順位付けを行う。
ステップ1802の結果、サーバ400は実施状態811が“3”(実施済み)または“3”(取消)の指導記録に対しては、表示フラグ812が“1”(表示する)のもののみを抽出する(ステップ1804)。
次に、サーバ400は、ステップ1803で順位付けした指導記録と、ステップ1804で抽出した指導記録を、それぞれ一覧にして指導者端末装置200に送信し、指導者端末装置200に図15で示す画面を表示させる(ステップ1805)。
ステップ1805の後は、サーバ400が、指導者端末装置200で画面のボタン操作に応じた処理を行う(ステップ1807)。
ステップ1807の処理は、指導者端末装置200で図15に示す業務詳細ボタンが押下された場合は、指導記録登録手段M6の処理を開始する(ステップ1808)。指導者端末装置200で図15に示す表示更新ボタンが押下された場合、画面上の非表示チェックボックスがチェックされている指導記録に対して、表示フラグ812を“2”(表示しない)に変更して指導記録データベースD8を更新(ステップ1809)し、その後ステップ1801以降を再度実行する。
上記処理により、指導者端末装置200では指導者が所望する表示形態で指導記録を閲覧することができる。
図15は、業務一覧画面の説明図である。業務一覧画面は、本システムのサーバ400が実施したイベント処理結果表示手段M5によって指導者端末装置200に表示され、指導者がこの画面上で実施すべき業務(=指導記録)を確認する。
業務一覧画面は、未実施業務一覧エリア1501、済/取消業務一覧エリア1502で構成される。
未実施業務一覧エリア1501には、業務番号1503、参加者氏名1504、業務内容1505、発生日時1506、実施状態1507、実施者1509が表形式で表示される。未実施業務一覧エリア1501に表示される業務は、指導記録データベースD8に登録されている指導記録のうち、実施状態811が“1”(未実施)または“4”(処理中)のものである。業務番号1503は業務の優先度を示すもので、優先度814が大きいものほど業務番号1503は小さい数字が付与され、上位に表示される。これにより、指導者が意識することなく優先度が高い業務から順番に実施できるようになるため、均質的な保健指導を効率的に実施することが可能となる。
済/取消業務一覧エリア1502には、番号1503、参加者氏名1504、業務内容1505、実施/取消日時1508、実施状態1507、実施者1509、非表示チェックボックス1510が表形式で表示される。済/取消業務一覧エリア1502に表示される業務は、指導記録データベースD8に登録されている指導記録のうち、実施状態811が“2”(実施済み)または“3”(取消)のものである。番号1503は、業務番号1503とは異なり、単純に連番が付与されたものであるが、実施日時1508などによってソートされてから番号1513が付与されてもよい。非表示チェックボックス1510は、済/取消業務一覧エリア1502に表示されている個々の業務を非表示にするときに使用する。非表示チェックボックス1510にチェックを入れて表示更新ボタン1512を押下すると、チェックされた業務は済/取消業務一覧エリア1502に表示されなくなる。副担当業務表示ボタン1513を押下すると、副担当業務画面(図25参照)に遷移する。
未実施業務一覧エリア1501または済/取消業務一覧1502のいずれかの業務を選択すると、図15の例のように太枠で囲まれた状態となる。この状態で業務詳細ボタン1511を押下すると、指導記録登録手段M6が処理を開始する。
図19は、サーバ400が実行する指導記録登録手段M6による処理を示すフローチャートである。指導記録登録手段M6は、サーバ400が指導者端末装置200から業務詳細ボタンの操作を受け付けた図18のステップ1808の処理を示す。
まず、サーバ400は、指導記録データベースD8を参照して、図15の業務一覧画面で選択された業務の対象となる参加者に関する指導記録を抽出する(ステップ1901)。このステップ1901では、ステップ1801で抽出した指導記録データベースD8のレコードのうち、対象参加者ID802が、図15の業務一覧画面で選択された業務の対象となる参加者の参加者IDに一致するレコードを抽出する。
次に、サーバ400は、抽出した指導記録を実施日時805が最新のものが上位になるように順位付けする(ステップ1902)。なお、実施日時805がNULLのものがある場合は、これらを上位に順位付ける。
次に、サーバ400は、ステップ1902で順位付けした指導記録(未実施、取消、処理中を含む)を指導履歴一覧にして指導者端末装置200に表示(図16参照)させる(ステップ1903)。
ステップ1903の後は、指導者が行う図16の画面のボタン操作に応じてサーバ400は判定を行う(ステップ1904)。
ステップ1904において、サーバ400は、図16の指導履歴一覧エリアのいずれかの指導記録が選択された場合、選択された指導記録の実施状態811を判断する(ステップ1905)。
ステップ1905の判定で、実施状態811が“2”(実施済み)または“3”(取消)または“4”(処理中)であった場合は、選択された指導記録を指導内容編集エリアに表示するステップ1906を実行し、その後、ステップ1904に戻る。このとき、表示された指導記録は編集不可とし、確定ボタン1610も押下できない状態(入力を受け付けない状態)にする(図20の斜線部参照)。
ステップ1905の判定で、実施状態811が“1”(未実施)であった場合は、選択された指導記録の実施状態811を“2”に設定して指導記録データベースを更新し、選択された指導記録を指導内容編集エリアに表示する(ステップ1907)。このとき、表示された指導記録は編集可能とし、確定ボタン1610も押下できる状態(入力を受け付ける状態)にする(図17参照)。
ステップ1907の実行後、サーバ400は取消ボタン1611が押下されたか否かを判断する(ステップ1908)。取消ボタン1611が押下された場合には、選択された指導記録の実施状態811を“3”、表示フラグ812を“1”に設定して指導記録データベースD8を更新するステップ1909を実行し、その後ステップ1901以降を再度実行する。
ステップ1908で図17の取消ボタン1611が押下されなかった場合は、指導者による指導内容編集エリアへの入力を受け付ける(ステップ1910)。
次に、サーバ400は図17の確定ボタン1610が押下されたか否かを判断する(ステップ1911)。サーバ400は図17の確定ボタン1610が押下された場合には、図17の種別1604で指定された手段に応じた処理を実行する(ステップ1912)。ステップ1912の具体的な処理については後述する。
ステップ1912を実行した後は、選択された指導記録の実施状態811を“2”、表示フラグ812を“1”に設定して指導記録データベースを更新するステップ1913を実行し、その後ステップ1901以降を再度実行する。
ステップ1904において、指導追加ボタンが押下された場合、指導内容編集エリアに空白の入力欄を表示するステップ1914を実行し、その後ステップ1910に進む(図21参照)。
ステップ1904において、図17の戻るボタン1612が押下された場合は、指導記録登録手段M6が処理を終了し、前の画面(図15参照)に戻る。
図16、図17、図20、図21は、指導記録登録画面の説明図である。指導記録登録画面は、本システムのサーバ400が実施する指導記録登録手段M6によって指導者端末装置200に出力され、指導者がこの画面上でなすべきと判断した指導を実施する。
図16は、指導記録登録画面が指導者端末装置200に表示された直後の初期状態(図19のステップ1903実行後の状態)を表している。
指導記録登録画面は、指導履歴一覧エリア1601、指導内容編集エリア1602で構成される。指導履歴一覧エリア1601には、業務内容1603、種別1604、発生日時1605、実施/取消日時1606、実施状態1607、実施者1608が表示される。また、指導内容編集エリア1602には、減量記録確認ボタン1613、指導追加ボタン1609、確定ボタン1610、取消ボタン1611、戻るボタン1612が表示され、初期状態では確定ボタン1610及び取消ボタン1611は押下できない非活性状態になる。減量記録確認ボタン1613を押下すると、参加者の減量記録登録画面(図12参照)が表示され、減量記録の詳細を確認できる。
業務内容1603には、指導記録データベースD8の業務名称808のデータが表示される。種別1604には、指導記録データベースD8の種別804のデータが表示される。発生日時1605には、指導記録データベースD8の業務発生日時807のデータが表示される。実施/取消日時1606には、指導記録データベースD8の実施日時805のデータが表示される。実施状態1607には、指導記録データベースD8の実施状態811のデータが表示される。実施者1608には、指導記録データベースD8の実施指導者ID803で指導者管理データベースD1から取得した指導者の氏名が表示される。
図17は、指導記録登録画面上で指導履歴一覧の実施状態“未”の指導記録が選択された状態(図19のステップ1907実行後の状態)を表している。指導履歴一覧エリア1601では選択された指導記録が図示のように太枠で囲まれた状態となり、指導内容編集エリア1602には、業務内容入力欄1701、種別選択欄1702、指導タイトル入力欄1703、指導内容入力欄1704、実作業時間入力欄1705が表示される。
業務内容入力欄1701には、指導記録データベースD8の業務名称808のデータが表示される。種別選択欄1702には、指導記録データベースD8の種別804のデータが表示される。指導タイトル入力欄1703には、指導記録データベースD8の指導タイトル809のデータが表示される。指導内容入力欄1704には、指導記録データベースD8の指導内容810のデータが表示される。
このとき、確定ボタン1610及び取消ボタン1613が押下できる活性化状態になる。指導者が指導内容編集エリア1602の情報を適宜編集し、確定ボタン1610を押下すると、指導タイトル入力欄1703、指導内容入力欄1704の情報を用いて、種別選択欄1702で選択された手段に応じた処理が実行され、指導が完了する。このとき、種別1604が「メール送信」、「メール受信」、「FAX送信」または「手紙送付」の場合は、実作業時間入力欄1705は指導者自身が編集できない非活性状態とし、指導内容編集エリア1602に指導記録が表示されてから指導者が確定ボタン1610または取消ボタン1611を押下するまでの時間を、本システムのサーバ400がカウントして表示する。また、種別1604が上記以外の場合は、指導者自身が指導の内容を実施するのに要した時間(例えば、電話で15分話した、20分面談した、など)を記入する。
図20は、指導記録登録画面上で指導履歴一覧の実施状態“実施済み”の指導記録が選択された状態(図19のステップ1906実行後の状態)を表している。指導履歴一覧エリア1601では選択された指導記録が図示のように太枠で囲まれた状態となり、指導内容編集エリア1602には、業務内容入力欄1701、種別選択欄1702、指導タイトル入力欄1703、指導内容入力欄1704、実作業時間入力欄1705が、指導者が編集できない状態で表示される。このとき、確定ボタン1610及び取消ボタン1613は押下できない非活性化状態になる。これにより、指導者は参加者に対する指導履歴の詳細を確認できる。
図21は、指導記録登録画面上で指導追加ボタン1609が押下された直後の状態(図19のステップ1914実行後の状態)を表している。指導履歴一覧エリア1601ではいずれの指導記録も太枠で囲まれていない状態となり、指導内容編集エリア1602には、業務内容入力欄1701、種別選択欄1702、指導タイトル入力欄1703、指導内容入力欄1704、実作業時間入力欄1705が、空白あるいは未選択の状態で表示される。このとき、確定ボタン1610は押下できる活性化状態になり、取消ボタン1611は押下できない非活性化状態になる。指導者が指導内容編集エリア1602に必要な情報を入力し、確定ボタン1610を押下すると、指導タイトル入力欄1703、指導内容入力欄1704の情報を用いて、種別選択欄1702で選択された手段に応じた処理が実行され、指導が完了する。これにより、例えば、電話や面談など本システムを介さずに指導した内容を登録できる。
次に、図17及び図21の画面で確定ボタン1610を押下したときの、種別選択欄1702の選択状態に応じたステップ1912の処理の内容を説明する。
種別選択欄1702で「メール送信」が選択された状態で確定ボタン1610を押下した場合、本システムのサーバ400は、指導タイトル入力欄1703の情報をメール題名、指導内容入力欄1704の情報をメール本文とした電子メールを作成し、参加者のメールアドレスに送信する。このとき、メール本文は、予め定めたフォーマット(冒頭に「参加者氏名+様」を追加する、文末に指導者の署名を追加する、など)で作成する。
種別選択欄1702で「FAX送信」が選択された状態で確定ボタン1610を押下した場合、本システムのサーバ400は、指導タイトル入力欄1703の情報を件名、指導内容入力欄1704の情報を本文としたFAX送付状を作成し、出力装置600で印刷する。印刷後は、指導者またはFAX担当の事務員などが、参加者宛てにFAXで送信する。このとき、電子FAXの技術を用いて、紙に印刷することなく本システムのサーバ400が直接送信してもよい。
種別選択欄1702で「手紙送付」が選択された状態で確定ボタン1610を押下した場合、本システムのサーバ400は、指導タイトル入力欄1703の情報を件名、指導内容入力欄1704の情報を本文とした文書を作成し、参加者の郵送先住所を記入した宛名ラベルとともに、出力装置600で印刷する。印刷後は、指導者または郵便担当の事務員などが、封筒に宛名ラベルを貼って印刷した文書を郵送する。
このように、参加者が指導を受ける手段に応じて必要なフォーマットや処理を自動的に変えることで、指導者は参加者の利用手段を意識することなく、同一画面の操作で指導できる。これにより、指導者の業務手順を複雑化することなく、指導を効率的に実施可能となる。種別選択欄1702で「メール受信」が選択された状態で確定ボタン1610を押下した場合、本システムは特に処理は行わず、指導記録登録画面上の実施状態1607の表示が“未”から“済”に変化するだけである。これにより、指導者は、受信したメールが既読になったことを確認できる。上記以外の種別が選択された場合は、ステップ1912では特に処理を行わない。
このように、本システムでは、参加者が指導を受ける手段に関わらず、共通のシステムを利用して指導できる。これにより、指導者の業務手順を複雑化することなく、より多くの人に減量プログラムを提供できる。
指導者毎に主担当または副担当として設定されている参加者を一覧で表示する担当参加者一覧画面(図示省略)を指導者端末装置200に出力してもよい。また、この担当参加者一覧画面で特定の参加者を指定し、図16の指導記録登録画面に遷移できてもよい。これにより、図15の業務一覧画面に表示されない参加者(例えば、指導記録データベースD8に指導記録が登録されていない参加者や、指導記録データベースD8の表示フラグ812が全て“2”(表示しない)の参加者、など)に対して指導を実施する場合でも、指導記録データベースD8に指導記録を登録できる。
図22は、サーバ400の優先度更新手段M7による処理を示すフローチャートである。この処理は、所定の周期などで実行される。
まず、サーバ400は、指導記録データベースD8を参照して、実施状態811が“1”(未実施)の指導記録を抽出する(ステップ2201)。
次に、サーバ400は抽出した指導記録の業務発生日時807から所定の時間を経過したか否かを判断する(ステップ2202)。所定時間が経過してしない場合、ステップ2204に進む。
所定の時間を経過した場合、サーバ400は優先度814を所定値だけインクリメントして指導記録データベースD8を更新する(ステップ2203)。
次に、サーバ400はステップ2201で抽出した全ての指導記録に対する処理が終了したか否かを判断する(ステップ2204)。処理が終了していない場合、未処理の指導記録に対してステップ2202〜2203を実行する。
ステップ2201で抽出した全ての指導記録に対する処理が終了した場合、処理を終了する。
以上の処理により、例えば、本日中に実施すべき業務が翌日に持ち越された場合には、翌日の業務一覧画面上で優先的に実施するように表示させることができるので、特定の業務がいつまでも遅延しないように指導者に実施を促すこととなり、業務の遅延による保健指導の質の低下を防ぐことができる。また、ステップ2202で判断する業務発生からの経過時間と、ステップ2203で優先度814をインクリメントする値は、指導記録の関連イベントID806に応じて個別に設定してもよい。これにより、業務の遅延の影響の大きさに応じて、優先度を上げるタイミングや優先度の上げ幅を変更できる。
図23は、サーバ400の指導者業務管理手段M8による処理を示すフローチャートである。
まず、サーバ400は、指導記録データベースD8を参照して、実施状態811が“1”(未実施)の指導記録を抽出する(ステップ2301)。
次に、サーバ400は、減量プログラムデータベースD6を参照して、主担当指導者ID605毎に、当該指導者が主担当指導者ID605として登録されている参加者に対する指導記録(以降、説明のため、主担当業務と呼ぶ)を抽出する(ステップ2302)。
次に、サーバ400は、イベントデータベースD3を参照して、ステップ2302で抽出した指導記録の関連イベントID806に対応する標準作業時間309の合計時間(以降、説明のため、推定残業務時間と呼ぶ)が、所定の時間を越えるか否かを判断する(ステップ2303)。推定残業務時間が所定の時間を超えない場合、ステップ2305に進む。
推定残業務時間が所定の時間を超える場合、ステップ2302で抽出した指導記録の対象となる参加者の副担当指導者ID606の指導者端末装置200に、所定のメッセージを表示(図24参照)する(ステップ2304)。
次に、サーバ400はステップ2302の処理を全ての指導者に対して実行されたか否か判断する(ステップ2305)。全ての指導者に対して実行されていない場合、未処理の指導者に対してステップ2302〜2304を実行する。
ステップ2302が全ての指導者に対して実行された場合、処理を終了する。
以上の処理により、主担当指導者ID605の指導者が本日実行すべき主担当業務の推定残業務時間が所定時間を超える場合には、副担当指導者ID606の指導者に主担当業務を行う指示を送信することができる。
図24は、上記図23のステップ2304実行後に指導者端末装置200に出力される業務一覧画面の説明図である。
図24の業務一覧画面上には、この画面を操作する指導者に対して、副担当者としての業務を実施するように依頼するメッセージ(2401)が表示されている。この画面上で、副担当業務表示ボタン1513を押下すると、副担当業務画面(図25)に遷移する。
図25は、副担当業務画面の説明図である。この画面は副担当指導者ID606の指導者が操作する指導者端末装置200で出力される。
副担当業務画面には、この指導者端末装置200を操作する指導者が副担当指導者に設定されている参加者に対する指導記録のうち、推定残業務時間が所定の時間を越える主担当指導者のものが優先度順に一覧で表示されている。このとき、指導プログラムデータベースD6の副担当指導実施不可フラグ607が“1”(実施不可)の参加者に対する業務は表示されない。画面上の一覧のいずれかの業務を選択すると、図25の例のように太枠で囲まれた状態となる。この状態で業務詳細ボタン2501を押下すると、指導記録登録手段M6が処理を開始する。主担当業務表示ボタン2502を押すと、図24の業務一覧画面に遷移する。
これにより、例えば、その日に実施すべき業務が就業時間内に終わらない指導者がいた場合などに、未実施業務を副担当指導者が代行して実施することができる。このため、特定の指導者に業務負荷が偏ることなく、複数の指導者で業務を分散させることができるので、保健指導を効率的に実施することができる。
また、ステップ2303の判断で使用する所定の時間は、指導者毎に変更できてもよい。また、推定残業務時間は、標準作業時間の代わりに過去に各指導者が実施した指導記録の実作業時間の平均などから算出してもよい。これにより、指導者毎の業務スケジュール(出張や休暇など)や、実績に基づく指導者毎の業務処理能力に応じて、副担当指導者が代行して実施する業務量を調節できる。