JP4957403B2 - 保健指導支援システム - Google Patents

保健指導支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP4957403B2
JP4957403B2 JP2007165760A JP2007165760A JP4957403B2 JP 4957403 B2 JP4957403 B2 JP 4957403B2 JP 2007165760 A JP2007165760 A JP 2007165760A JP 2007165760 A JP2007165760 A JP 2007165760A JP 4957403 B2 JP4957403 B2 JP 4957403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
influence
energy
support system
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007165760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008033909A (ja
Inventor
英克 高田
和之 島田
秀行 伴
徹 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2007165760A priority Critical patent/JP4957403B2/ja
Publication of JP2008033909A publication Critical patent/JP2008033909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957403B2 publication Critical patent/JP4957403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Description

疾病の予防,治療等の目的により対象者の食習慣,運動習慣などの生活習慣を改善するために行う保健指導を支援する保健指導支援システムに関する。
現在,糖尿病,高脂血症,高血圧などに代表される生活習慣病の増加が問題となっている。生活習慣病の最も大きな原因の一つは肥満であり,肥満の予防・改善は生活習慣病予防に最も重要である。このため,健診等で肥満または体重が増加傾向と判断された受診者に対しては,食事や運動の改善により減量を促す減量指導が実施されることが多い。
健診施設等では,特に強い介入指導が必要な肥満者や進んで減量を望む人に対して,目標体重に向けた具体的な生活習慣改善メニューを提案する減量プログラムを実施する場合がある。この場合,指導者はプログラム参加者の日々の体重のグラフなどから,提案したメニューが適切か,減量効果が現れているか,などを評価してアドバイスを提供する。
このように体重変化に基づいて減量効果を評価するハードウェア,ソフトウェアなどが考案されている。例えば,特許文献1では,体重計で測定したデータを蓄積し,1ヶ月あたりの体重変化をもとに,減量効果が不十分か,適正か,急激な減量のし過ぎで危険か,を判断する技術が紹介されている。また、特許文献2〜5には、体重とエネルギーより、ダイエットの進捗状況、カロリー収支、健康管理等の指標を出すことが記載されている。
特開平11−332845号 特開2002−24400号 特開2003−61940号 特開2003−534581号 特開2004−227522号
特許文献1のような方法では,体重計で測定したデータのみを用いており,実際にどれだけ生活習慣を改善したかは考慮できていない。このため,例えば,生活習慣を改善しているにも関わらず減量できないのか,生活習慣の改善を怠ったために減量できなかったのか,を判断することが困難であった。
特に前者は,いわゆる減量停滞期と呼ばれるもので,減量開始後しばらくすると,身体がエネルギー消費を抑えようと基礎代謝を低下させるなどの理由により起こる現象である
。この時期は目に見える効果が小さいため,減量中はこの時期に挫折してしまう場合が多い。減量プログラムにおいても,指導者はプログラム参加者の減量停滞期を判断して,根気よく継続するように励ましたり,新たなメニューを提案するなど,適切な介入が必要となる。現状では,指導者自身が面談等で把握した情報に基づいて減量停滞期を判断しているが,より効率的な指導を行うために,情報システムによって減量停滞期を判断したい,また,減量効果を客観的・定量的に判断したい,というニーズがある。また、引用文献2〜5には、体重以外にもエネルギー情報を用いることが記載されているが、生活習慣を改善した結果を反映した具体的な指標の用い方については、記載されていない。
本発明の目的は,生活習慣改善の減量に対する効果を指標化することで,上記の課題を解決し,減量指導に役立つ支援情報を提供する保健指導支援システムを実現することにある。
上記課題は,複数の測定タイミングにおいて測定された対象者の体重を入力する体重入力手段と,前記測定タイミングで区切られた期間毎に,特定の時点と比較して前記期間に変更された前記対象者の摂取エネルギー量と消費エネルギー量の変化量の合計であるエネルギー増減量を入力するエネルギー増減量入力手段と,入力された前記体重と前記エネルギー増減量を時系列で対応付けて記憶する記憶手段と,前記期間毎に前記時点に対する前記体重の変化量を前記エネルギー増減量の積算値で除算した値を前記期間における前記体重に対する前記エネルギー増減量の影響度として算出する影響度算出手段と,前記影響度を前記期間に対応付けて表示する表示手段と,を有することを特徴とする保健指導支援システムにより,生活習慣の改善による減量効果を客観的かつ定量的に評価可能にしつつ,解決できる。
また,上記課題は,複数の測定タイミングにおいて測定された対象者の体重を入力する体重入力手段と,前記測定タイミングで区切られた期間毎に,特定の時点と比較して前記期間に変更された前記対象者の摂取エネルギー量と消費エネルギー量の変化量の合計であるエネルギー増減量を入力するエネルギー増減量入力手段と,入力された前記体重と前記エネルギー増減量を時系列で対応付けて記憶する記憶手段と,予め設定された体重単位量あたりのエネルギー量を用いて,前記エネルギー増減量を体重変化量に換算して前記時点からの変化後の推定体重を算出し,前記期間毎に前記時点に対する前記推定体重を前記体重で除算した値を前記期間における前記体重に対する前記エネルギー増減量の影響度として算出する影響度算出手段と,前記影響度を前記期間に対応付けて表示する表示手段と,を有することを特徴とする保健指導支援システムにより,生活習慣の改善による減量効果を実際の体重に応じて客観的かつ定量的に評価可能にしつつ,解決できる。
また,上記課題は,少なくとも影響度を含む条件に応じた指導論理記憶手段と,影響度算出手段から算出された影響度に基づいて前記指導内容を抽出する指導内容抽出部と,抽出した前記指導内容をもとに支援情報を生成する支援情報生成手段を有し,前記表示手段が前記支援情報を表示することを特徴とする保健指導支援システムにより,指導者が効率的・効果的に指導できる支援情報を提供可能にしつつ,また,減量を実施する者が意欲的に減量に取り組める支援情報を提供可能にしつつ,解決できる。
また,上記課題は,前記影響度をもとに前記エネルギー増減量と前記影響度の関係をモデル化する影響度モデル算出手段と,前記影響度のモデルをもとに前記エネルギー増減量に応じて将来の測定タイミングにおける前記体重の予測値を算出する予測体重算出手段を有し,前記表示手段が前記予測体重を将来の測定タイミングに対応付けて表示することを特徴とする保健指導支援システムにより,予測体重に基づく生活習慣改善目標を容易に設定可能にしつつ,解決できる。
また,上記課題は,前記影響度をもとに,前記表示手段が複数の前記対象者を順序付けて表示することを特徴とする保健指導支援システムにより,指導者が指導可能な人数に応じて,大人数の対象者の中から介入指導が必要な対象者を容易に抽出可能にしつつ,解決できる。
本発明により,体重変化量に対するエネルギー増減量の影響度を算出することで,生活習慣改善の減量に対する効果を客観的かつ定量的に評価できるようにしたので,個人別の減量指導に役立つ情報を提供できる。また,影響度に応じた支援情報を表示できるようにしたので,指導者は効果的・効率的な指導が可能になり,減量を実施する者は意欲的に減量に取り組めるようになる。また,影響度をモデル化することで,エネルギー増減量に応じた将来の予測体重を算出できるようにしたので,目標体重に向けた生活習慣改善の目標設定に役立つ情報を提供できる。また,影響度に応じて複数の対象者を順位付けて表示することで,指導者が優先的に指導すべき対象者を容易に選定することが可能になる。
以下,本発明の一実施例である減量指導支援システムを,図を引用して詳細に説明する
。なお,本実施例における減量指導支援システムのユーザは,減量を実施する減量実施者
,及び減量実施者に対して減量指導を行う指導者である。
図1は,本発明の実施例である減量指導支援システム100の構成例を示す図である。本システム100は,制御部101と,生活記録記憶装置102と,体重入力部103と
,エネルギー増減量入力部104と,影響度算出部105と,指導内容抽出部106と,モデル算出部107と,予測体重算出部108と,支援情報生成部109と,表示部110と,指導論理記憶装置113と,で構成されている。本システム100は,ネットワーク120を介して,減量実施者の入出力端末A111及び指導者の入出力端末B112と通信できる。図1の例では,ネットワーク120は,インターネットを想定しているが,会社内LANや施設内LANなどのローカルなネットワークでもよい。また,図1の例では,入出力端末A111と入出力端末B112がそれぞれ別の端末として記載しているが
,それぞれの端末の機能を1つの端末が備えていてもよい。また,本システム100は,入出力端末A111,入出力端末B112とは別のハードウェアとして記載しているが,各入出力端末の入出力機能が本システム100に搭載されていてもよい。また,本システム100は,ハードウェア構成として記載しているが,本システム100の機能はソフトウェアで構成されていてもよい。
図2は,指導者に対して支援情報を提供するときの本システム100の動作を示すフローチャートである。
本システムが処理を開始すると,まず,制御部101が体重入力部103を起動し,入出力端末A111から減量実施者のn日目(減量開始前をn=0とする)の体重Wnの入力を受け付け,生活記録記憶装置102に格納するステップ201を実行する。
次に,制御部101がエネルギー増減量入力部104を起動し,入出力端末A111から減量実施者の減量開始前(n=0)と比較したn日目のエネルギー増減量ΔEnの入力を受け付け,生活記録記憶装置102に格納するステップ202を実行する。ここで,エネルギー増減量とは,食事(摂取エネルギー量)や運動など(消費エネルギー量)の生活習慣を改善することによって発生した減量開始前の生活に対するエネルギー量の差分を示すものとする。例えば,減量1日目に,減量開始前の生活と比べて食事を100kcal分減らし(摂取エネルギー量の減少),運動を200kcal分増やした(消費エネルギ
ー量の増加)場合,エネルギー増減量は,ΔE1=−100+(−200)=−300kcalとなる。
図3は,ステップ201〜202実行後の生活記録記憶装置102の例を示す図である
。生活記録記憶装置102には,日付n(301)毎に,減量実施者の体重Wn(302
)とエネルギー増減量ΔEn(303)が格納される。図3の例では,減量開始前の体重W0=70.0kgで,減量1日目の体重W1=69.8kg,エネルギー増減量ΔE1=−500kcalであることを示している。また,5日目のエネルギー増減量ΔE5=±0kcalは,減量開始前と同様の生活,すなわち生活習慣を改善しなかったことを示している。
次に,制御部101が影響度算出部105を起動し,生活記録記憶装置102に格納されている体重Wnとエネルギー増減量ΔEnを用いて,n日目までの体重変化量に対するエネルギー増減量の影響度αnを算出するステップ203を実行する。ここで,αnは(
式1)により定義される。
αn=(Wn−W0)/ΣΔEn ・・・(式1)
右辺のWn−W0は,n日目の時点において減量開始前と比較した体重変化量を示す。また,右辺のΣΔEnは,n日目までのエネルギー増減量の積算値を示す。
図4は,図3の生活記録記憶装置102に対して算出した影響度αnを示す図である。(式1)より,Wn−W0(401)とΣΔEn(402)からαn(403)が算出される。影響度αnは,減量開始からn日目までの生活習慣改善分に相当するエネルギー増減量の積算値が,どれだけ体重変化量に結び付いたかを示す指標となる。つまり,αnが大きいほど,生活習慣改善による減量効果が大きいことを示し,逆に,αnが小さいほど
,生活習慣改善による減量効果が小さいことを示す。
一般的に,生理学の分野においては,体重が摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスにより変化すると言われている。例えば,体脂肪1kgは7000kcalに相当すると言われており,理論上は,エネルギーを7000kcal減らすことで,体重は1kg減ることになる。しかしながら,人間のからだには,摂取・消費エネルギーの変化に対して安定した恒常状態を保とうとする仕組み(ホメオスタシス)が備わっているため,減量を続けると,減量開始時と比べて, エネルギー増減量に対する体重変化が小さくなる場
合もあり,エネルギーと体重とのバランスが変化する。本発明における影響度αnは,実際の体重変化量とエネルギー増減量の関係を数値で表現することにより,ホメオスタシスの影響度合いを含めた体重変化とエネルギー増減量の関係を指標化するものである。
ステップ203で影響度αnを算出した後,制御部101が指導内容抽出部106を起動し,条件に応じて指導論理記憶装置113から指導内容を抽出するステップ204を実行する。
図12は,指導論理記憶装置113の例を示す図である。条件1201,1203に応じて,異なる指導内容1202(指導者向け),1204(減量実施者向け)が設定され
ている。図12の例では,条件として,影響度αnの値,エネルギー増減量,生活改善の有無に関する情報などが設定されている。例えば,ある減量実施者のn日目における影響度αnが0.0006で,その日まで5日間連続で運動を実施していた場合,指導内容として1205(指導者向け),1206(減量実施者向け)が抽出される。これにより,
努力を続けているにも関わらず減量効果が低い減量停滞期を判断してアドバイスしたり,順調な減量経過を賞賛するなど,適切な指導内容を提供することができる。これらの条件や指導内容は,過去の指導実績等を用いて,指導者が自由に設定できる。
次に,制御部101が支援情報生成部109を起動し,ステップ204で抽出された指導内容をもとに,指導者に提供するコメント文を生成するステップ205を実行する。生成されるコメント文の例としては,「減量開始から○○日を経過して減量停滞期の傾向が
見られます。生活習慣改善メニューの変更など適切な介入が必要です。」などが考えられ
る。
次に,制御部101が表示部110を起動し,ステップ201〜205の結果を指導者の入出力端末B112に表示するステップ206を実行する。
図5は,ステップ206実行後の指導者の入出力端末B112の画面例を示す図である
。図5には,減量開始前(n=0)から現在(最新のn,図5では20日目)までの,体重Wnの推移を示すグラフ501と,エネルギー増減量の積算値ΣΔEnの推移を示すグラフ502と,影響度αnの推移を示すグラフ503と,指導者に対するコメント文504と,が表示されている。図5の例では,ステップ204で日立太郎さんが減量停滞期になったと判断されるという指導内容が抽出され,指導者に対して生活習慣改善メニューの変更を促すコメント文が表示されている。これにより,指導者は,生活習慣改善の減量に対する効果を客観的かつ定量的に評価でき,その結果に基づく適切な指導内容を参照できるので,減量実施者に対して効率的に適切な指導を行うことができる。
ステップ206実行後,本システム100は動作を終了する。
図6は,減量実施者に対して支援情報を提供するときの本システム100の動作を示すフローチャートである。
本システムが処理を開始すると,まず,ステップ201〜203を実行する。
次に,制御部101がモデル算出部107を起動し,現在の日付nまでにおける影響度αnとエネルギー増減量ΔEnの関係に基づいて,日付とエネルギー増減量を変数として
,現在の日付よりも後の影響度αm(m>n)を近似するモデル関数fを算出するステップ601を実行する。算出する関数fは,(式2)のように表現される。
αm=f(m,ΔEm) (現在の日付nに対してm>n) ・・・(式
2)
(式2)は,減量開始からの日数mとm日目におけるエネルギー増減量ΔEmの関係によって影響度αmが決定されることを示している。関数fは,重回帰分析,指数回帰分析,多項式回帰分析,ロジスティック回帰分析等の統計学的手法によって算出することができる。
次に,制御部101が予測体重算出部108を起動し,ステップ601で算出した関数fを用いて,(式1)と(式2)から導出される(式3)により,減量開始からm日目の
予測体重Wmを算出するステップ602を実行する。
Wm=Wn+f(m,ΔEm)×(ΣΔEmーΣΔEn)・・・(式3)
(式3)により,現在の日付nにおける体重Wn,現在の日付nまでのエネルギー増減量の積算値ΣΔEn,m日目におけるエネルギー増減量ΔEm,m日目までのエネルギー増減量の積算値ΣΔEmにより,予測体重Wmが算出される。
次に,制御部101が指導内容抽出部106を起動し,条件に応じて指導論理記憶装置113から指導内容を抽出するステップ605を実行する。
次に,制御部101が支援情報生成部109を起動し,ステップ602で算出した予測体重とステップ605で抽出した指導内容をもとに,減量実施者に提供するコメント文を生成するステップ603を実行する。生成されるコメント文の例としては,「1日あたり
○kcal減を継続すると,○日後に○kgになると予測されます。」などが考えられる
次に,制御部101が表示部110を起動し,ステップ201〜203,及びステップ601〜603の結果を,減量実施者の入出力端末A111に表示するステップ604を実行する。
図7は,ステップ604実行後の減量実施者の入出力端末A111の画面例を示す図である。図7には,減量開始前(n=0)から現在(最新のn,図7では20日目)までの体重Wnの推移を示すグラフ701と,エネルギー増減量の積算値ΣΔEnの推移を示すグラフ702と,ステップ603で生成された減量実施者に対するコメント文703と,が表示されている。また,グラフ701上には,ステップ602で算出した将来の予測体重Wm(m>20)のグラフ704が点線で表示されている。また,グラフ702上には
,予測体重Wmの計算に用いた将来のエネルギー増減量の積算値ΣΔEmのグラフ705が点線で表示されている。図7の例では,今後(減量開始から20日目以降)1日300kcal減を継続することで,20日後(減量開始から40日目)に,予測体重が67.5kgになると表示されている。このとき,減量実施者が,コメント文703中の1日あたりのエネルギー増減量706,継続期間707を変更すると,ステップ602〜604が再度実行され,704,705が再描画される。これにより,減量実施者は,減量開始から現在までの実績に基づいて,将来の予測体重を参照しながら生活習慣の改善目標を設定できる。
ステップ604実行後,本システム100は動作を終了する。
図8は,90日間の体重変化とエネルギー増減量の実データの例である。図9は,図8の50日目までの実データを利用して,1日目,2日目,・・・50日目における影響度
αn(n≦50)の変化を示す図である。図9において,実線901は影響度αnの指数回帰分析により算出した近似曲線である。このとき,この近似曲線の式を(式2)に適用し,51日目以降のエネルギー増減量を(式3)に適用することで,51日目以降の予測体重を算出できる。
図10は,図8の実データに対する影響度を用いた予測体重1001と従来法による予測体重1002の例を示す図である。ここでの従来法とは,一般的に知られている体脂肪1kg=7000kcalという等式に基づき,51日目以降の実際のエネルギー増減量を体重変化量に換算したものである。図10によれば,影響度を用いた予測体重の方が,従来法による予測体重よりも,実際の体重変化により近い値を示していることがわかる。このように,影響度を用いることで,減量開始から現在までの実績に基づく,従来法よりも精度の高い予測体重を算出できるので,減量実施者は,個人差を考慮した生活改善目標を設定することができ,意欲的に生活習慣改善に取り組めるという効果がある。
ステップ201及びステップ202においては,減量実施者が体重Wn,エネルギー増減量ΔEnを入力する入出力端末A111は,データ通信機能を備えた体重計,体脂肪計
,体組成計,食品カロリー計(摂取エネルギーを計算できるもの),運動器具(運動強度
や運動時間などをもとに消費エネルギーを計算できるもの)などを利用してもよい。また
,ステップ202においては,摂取エネルギー量と消費エネルギー量を入力することとし
,本システムがエネルギー増減量ΔEnを算出してもよい。これにより,体重やエネルギー増減量の入力作業を簡易化できるので,減量実施者の利便性を向上できる。
また,本実施例では,摂取エネルギー量と消費エネルギー量の総和によるエネルギー増減量ΔEnを利用して影響度αnを算出しているが,摂取エネルギー増減量をΔE’n,消費エネルギー増減量をΔE”n,摂取エネルギー増減量の影響度をα’n,消費エネルギー増減量の影響度をα”nとし,(式4),(式5)のように定義し,それぞれ別のも
のとして算出してもよい。
α’n=(Wn−W0)/ΣΔE’n ・・・(式4)
α”n=(Wn−W0)/ΣΔE”n ・・・(式5)
これにより,食習慣の改善による減量効果と運動習慣の改善による減量効果を分けて評価できるので,指導者と減量実施者の利便性を向上できる。
また,生活記録記憶装置102には,「ご飯のおかわりを減らして摂取エネルギー10
0kcal減」や「ジョギング時間を増やして消費エネルギー100kcal増」など,増減するエネルギー量に対応する生活習慣情報を格納できてもよい。また,この生活習慣情報を画面上に表示できてもよい。これにより,指導者が減量実施者の現状の取り組みを参照しながら減量効果を評価でき,新たな減量プログラムの検討に役立てられるので,減量指導者の利便性を向上できる。
また,本実施例では,ステップ203において,体重変化量とエネルギー増減量の基準を減量開始前(n=0)としたが,Wn−Wk(ただし0≦k<n)のように,減量開始後の任意の日付を基準とした体重変化量,エネルギー増減量を用いて影響度αnを算出してもよい。また,基準となる日付を入出力端末A111,入出力端末B112の画面上から設定できてもよい。これにより,減量停滞期を迎えて新たな減量プログラムを開始した場合など,任意の期間の減量効果を客観的かつ定量的に評価できるので,指導者と減量実施者の利便性を向上できる。
また,本実施例では,nの単位を1日としているが,nの単位を半日,1週間,10日間などの任意の期間としてもよい。これにより,短い期間における減量効果を評価したい
,入力回数を少なくしたいなど,様々なニーズに対応することができるため,指導者と減量実施者の利便性を向上できる。
また,ステップ601において,対象となる減量実施者の現在の日付nまでの影響度αnの変化に基づいて将来の影響度αm(現在の日付nに対してm>n)をモデル化したが
,別の方法として,モデル算出部107が、生活記録記憶装置102に格納しておいた過去の減量実施者(自分の過去データ又は他人の過去データ)の影響度αnの時系列変化から、又は、複数の減量実施者の影響度αnの時系列変化をいくつかの集団のパターンとして生活記録記憶装置102に格納しておき、対象となる現在の減量実施者の影響度αnの時系列変化と類似する時系列変化又は時系列変化パターンを抽出し,現在の減量実施者の将来の影響度αmを予測するグラフを算出してもよい。図14は,マッチングにより将来の影響度αmを予測する方法の例を示す図である。例として,3人の減量実施者の現在の日付nまでの影響度αnのグラフ(1401,1404,1408)を挙げる。これらのグラフに対して,蓄積された過去のデータをもとに作成された影響度のパターンの中からそれぞれのグラフに最も類似するものを抽出し(1402,1406,1410),将来
の影響度αmを予測するグラフ(1403,1407,1411)を算出する。このとき
,例えば,グラフ1404のように,準備されたパターンに対して影響度αnの値が小さい(または大きい)場合は,正規化したグラフ1405を用いてマッチするものを抽出するようにする。また,グラフ1408のように,準備されたパターンに対して期間が長い場合は,現在の点や変曲点など,基準となる点から一定の期間を取り出したグラフ1409を用いてマッチするものを抽出するようにする。これにより,過去の実績に基づいて対象となる減量実施者の将来の影響度αmを予測できるので,減量実施者は、自分のパターンに基づいた予測や自分と同じような実績をもつ人に照らし合わせた体重変化を予測でき
,より意欲的に減量に取り組むことができる。
また,予め過去の減量実施者の影響度αn,体重変化,エネルギー増減量,生活習慣改善内容などの減量に関する記録を生活記録記憶装置に保持しておき,現在の減量実施者の影響度αnの時系列変化に類似する過去の減量実施者を,図14の説明で用いたマッチングの方法を用いて抽出し,過去の減量実施者の具体的な体重変化,エネルギー増減量,生活習慣改善内容等を表示してもよい。図15は,抽出した減量実施例を示す図である。まず,モデル算出部107は、生活記録記憶装置から、現在の減量実施者の10日目までの影響度αnのグラフ1501に対して,類似するαnのグラフ1502を持つ過去の減量実施者Aを抽出する。次に,減量実施者Aの11日目以降の体重変化1503,エネルギー増減量1504,具体的な生活習慣改善内容1505を抽出し,現在の減量実施者に提示することで,自分とよく似た人がその後どのように努力してどのように減量できたか,もしくは減量できなかったかを参照できるようにする。これにより,減量実施者は,過去の実績に基づいてその後の生活習慣改善の方針を決定付けるのに役立てることができ,より意欲的に減量に取り組むことができる。
また,ステップ604において,複数のタイミングで算出された予測体重を,実際の体重変化と共に同時に表示してもよい。例えば,図13は,減量開始30日目までの体重変化と,10日目,20日目,30日目の時点における予測体重を同時に表示した場合の体重Wnの推移を示すグラフの例である。図13では,10日目の時点における予測体重1301と,20日目の時点における予測体重1302と,30日目の時点における予測体重1303と,が表示されており,実際の体重が10日目,20日目時点の予測よりも減量できていることがわかる。このように表示することで,減量実施者は,実際の体重と予測体重を比較して,予測通りに減量できているか,または予測と実際の体重に乖離があるかを視覚的に把握することができ,今のペースを維持するか,更に努力する必要があるかなど,以降の減量に対する方針を決定付けるのに役立てることができる。
また,本実施例では,ステップ201〜206において,1人の減量実施者の情報のみを処理しているが,多人数の減量実施者の情報を同時に処理して,影響度αnに応じて優先順位をつけて表示してもよい。これにより,1人の指導者が多人数の減量実施者の指導を担当する場合に,例えば減量停滞期になった人を優先的に指導するなど,指導効率を向上できるため,指導者と減量実施者の利便性を向上できる。例えば,図11は,影響度αnに基づいて要介入指導対象者を優先順位付けて表示するときの指導者の入出力端末B112の画面例を示す図である。図11には,影響度αnが低い(減量効果が低い)順に複数の減量実施者の名前が表示される。一般的に,指導者(保健師等)の人数は限られており,1日当りに指導可能な対象者の人数も限りがある。そこで,例えば,1日当り2名指導可能な場合,この指導可能人数を予め設定しておき,上位2名に介入指導が必要なことを示す「要」1101を表示するようにする。また,既に介入指導が済んだ減量実施者は
,指導済みであることを示す「済み」1102を表示し,影響度αnが低くても優先順位を下げて表示するようにする。これにより,指導者は,指導すべき対象者を容易に抽出できるため,効率よく介入指導を行うことができ,業務を行う上で高い効果が得られる。

また,本実施例で述べた影響度について,ステップ203で(式1)で示されるαnの代わりに,以下の(式6)で示されるβnを影響度として用いる方法を示す。
βn=(W0+ΣΔEn/E)/Wn ・・・(式6)
ここで,Eは体重単位量あたりのエネルギー量で,一般的には,体脂肪1kg=7000kcalという等式が知られている。(式6)右辺の分子W0+ΣΔEn/Eは,エネルギー増減量の積算値ΣΔEnから換算される推定体重変化量ΣΔEn/Eをもとに,計算上減量開始時の体重W0からどれだけ変化するか,すなわちn日目における推定体重を示している。これをn日目の実際の体重Wnで除算することで,n日目までの体重変化とエネルギー増減量の関係について,βn=1を基準として計算通りに減量できているかを指標化する。
図16は,図2のフローチャートのステップ203で(式6)を適用し,図3の生活記録記憶装置102に対して算出した影響度βnを示す図である。なお,図16では,(式6)におけるE=7000kcalとした。(式6)より,Wn(1601)とW0+ΣΔEn/E(1602)からβn(1603)が算出される。影響度βnは,減量開始からn日目までの生活習慣改善分に相当するエネルギー増減量の積算値から換算される推定体重変化量に対して,実際の体重がどれだけ計算通りに減量できているかを示す指標となる。βnが1以上であれば,計算通りもしくはそれ以上減量できていることになり,減量効果が高いと判断できる。逆に,βnが1未満であれば,計算通りには減量できていないことになり,減量効果が低いと判断できる。このように,βnはαnと同様にホメオスタシスの影響度合いを含めた体重変化とエネルギー増減量の関係を指標化することができる。
図17は,2人の減量実施者A,Bの実データから算出した影響度βnを示す図である。体重Wn(1701),エネルギー増減量の積算値ΣΔEn(1702)に対して(式6)を適用すると,影響度βn(1703)が算出される。なお,図17では,(式6)におけるE=7000kcalとした。1704,1705は,それぞれ減量実施者A,Bの影響度βnをグラフで示したものである。図17の例では,減量実施者Bは,40日目以降影響度βnの値がほぼ1以上であることから,この期間においてはほぼ計算通りに減量できていることがわかる。一方,減量実施者Aは,30日目以降影響度の値が全て1未満であることから,この期間において計算通りには減量できておらず,減量効果が低いと判断できる。
このとき,αnが体重変化量とエネルギー増減量との関係を示すのに対し,βnは実際の体重の値を考慮しつつ体重変化量とエネルギー増減量との関係を示す値となる。図18は,体重が異なる2人の減量実施者のαnとβnの比較を示す図である。図18の減量実施者C,Dは,開始時の体重W0(1801)からn日目の体重Wn(1802)までの体重変化量W0−Wnはともに−1kg,エネルギー増減量の積算値ΣΔEn(1803)はともに−10000kcalで,同じ値である。このため,(式1)で使用する数値が全て同じであるため,αn(1805)は同じ値を示す。しかし,βn(1806)はn日目の推定体重W0+ΣΔEn/E(1804)をn日目の体重Wnで除算するため,減量実施者C,Dでは異なる値を示す。図18の例では,減量実施者C,Dともにβnが1未満であることから,E=7000kcalという計算通りには減量できておらず,βnが減量実施者Dよりも減量実施者Cの方がβnの値が小さいため,減量実施者Cの方が実際の体重と推定体重との比率において差が大きいことがわかる。
このように,αnの代わりにβnを用いることで,体重の値を考慮しつつ,体重変化量とエネルギー増減量との関係を指標化できる。これにより,体重の異なる複数の減量実施者の減量効果を体重に応じて評価できるので,減量実施者の体重に応じた目標体重に合わせて適切な指導ができるなど,より減量指導者の業務に役立てられるという効果がある。影響度としてβnを用いる場合,図2のフローチャートにおけるステップ203〜206,及び図6のフローチャートにおけるステップ601〜604において,αnをβnに変更して実行する。
以上のように,本システムにより,体重変化量に対するエネルギー増減量の影響度を算出することで,生活習慣改善の減量に対する効果を客観的かつ定量的に評価できるようにしたので,個人別の減量指導に役立つ情報を提供できる。また,影響度に応じた支援情報を表示できるようにしたので,指導者は効果的・効率的な指導が可能になり,減量実施者は意欲的に減量に取り組めるようになる。また,影響度をモデル化することで,エネルギー増減量に応じた将来の予測体重を算出できるので,目標体重に向けた生活習慣改善の目標設定に役立つ情報を提供できる。また,影響度に応じて複数の対象者を順位付けて表示することで,指導者が優先的に指導すべき対象者を容易に選定することが可能になる。
本発明の実施例である減量指導支援システムの構成例を示す図。 指導者に対して支援情報を提供するときの本システムの動作を示すフローチャート。 生活記録記憶装置の例を示す図。 図3の生活記録記憶装置に対して算出した影響度αnを示す図。 指導者の入出力端末Bの画面例を示す図。 減量実施者に対して支援情報を提供するときの本システムの動作を示すフローチャート。 減量実施者の入出力端末Aの画面例を示す図。 90日間の体重変化とエネルギー増減量の実データ例を示す図。 図8の実データから算出した影響度αnを示す図。 図8の実データに対する影響度αnを用いた予測体重と従来法による予測体重の例を示す図。 影響度αnに基づいて要介入指導対象者を優先順位付けて表示するときの指導者の入出力端末Bの画面例を示す図。 指導論理記憶装置の例を示す図。 複数の予測体重を同時に表示した場合の体重グラフの例を示す図。 過去の減量実施者の影響度αnの時系列変化パターンとのマッチングにより対象となる現在の減量実施者の将来の影響度αmを予測する方法例を示す図。 現在の減量実施者の影響度αnのグラフと類似する過去の減量実施例を示す図。 図3の生活記録記憶装置に対して算出した影響度βnを示す図。 2人の減量実施者の実データから算出した影響度βnを示す図。 体重が異なる2人の減量実施者の影響度αnと影響度βnの比較を示す図。
符号の説明
100 本システム,101 制御部,102 生活記録記憶装置,103 体重入力部
,104 エネルギー増減量入力部,105 影響度算出部,106 指導内容抽出部,107 モデル算出部,108 予測体重算出部,109 支援情報生成部,110 表示部,111 入出力端末A,112 入出力端末B,113 指導論理記憶装置,
120 ネットワーク,
201 体重入力ステップ,202 エネルギー増減量入力ステップ,203 影響度算出ステップ,204 指導内容抽出ステップ,205 支援情報生成ステップ,206
結果表示ステップ,
301 日付n,302 日付nにおける体重Wn,303 日付nにおけるエネルギー増減量ΔEn,
401 減量開始からn日目までの体重変化量Wn−W0,402 減量開始からn日目までのエネルギー増減量の積算値ΣΔEn,403 影響度αn,
501 体重Wnの推移を示すグラフ,502 エネルギー増減量の積算値ΣΔEnの推移を示すグラフ,503 影響度αnの推移を示すグラフ,504 指導者に対するコメント文,505 減量停滞期判定閾値,
601 モデル関数算出ステップ,602 予測体重算出ステップ,603 支援情報生成ステップ,604 結果表示ステップ,605 指導内容抽出ステップ,
701 体重Wnの推移を示すグラフ,702 エネルギー増減量の積算値ΣΔEnの推移を示すグラフ,703 減量実施者に対するコメント文,704 将来の予測体重Wmのグラフ,705 予測体重Wmの計算に用いた将来のエネルギー増減量の積算値ΣΔEmのグラフ,706 1日あたりのエネルギー増減量,707 継続期間,
901 影響度αnの近似曲線,
1001 影響度αnを用いた予測体重,1002 従来法による予測体重,
1101 介入指導要の減量実施者,1102 介入指導済みの減量実施者,
1201 指導者向けの指導内容を決定する影響度αnの値,1202 指導者向けの指導内容,1203 減量実施者向けの指導内容を決定する影響度αnの値,1204 減量実施者向けの指導内容,1205 影響度αn≧0.0005且つ運動実施≧5日連続のときの指導者向けの指導内容,1206 影響度αn≧0.0005且つ運動実施≧5日連続のときの減量実施者向けの指導内容,
1301 10日目の時点における予測体重,1302 20日目の時点における予測体重,1303 30日目の時点における予測体重,
1401 現在までのαnのグラフの例1,1402 パターン例1,1403 将来の影響度αmの例1,1404 現在までのαnのグラフの例2,1405 正規化したαnのグラフの例,1406 パターン例2,1407 将来の影響度αmの例2,1408 現在までのαnのグラフの例3,1409 切り出したαnのグラフの例,1410
パターン例3,1411 将来の影響度αmの例3,
1501 現在の減量実施者の影響度αnのグラフ,1502 類似する過去の減量実施者の影響度αnのグラフ,1503 過去の減量実施者の体重変化,1504 過去の減量実施者のエネルギー増減量,1505 過去の減量実施者の生活習慣改善内容,
1601 日付nにおける体重Wn,1602 日付nにおける推定体重W0+ΣΔEn/E,1603 影響度βn,
1701 減量実施者A及び減量実施者Bの日付nにおける体重Wn,1702 減量実施者A及び減量実施者Bの日付nにおけるエネルギー増減量の積算値ΣΔEn,1703
減量実施者A及び減量実施者Bの日付nにおける影響度βn,1704 減量実施者Aの影響度βnの推移を示す図,1705 減量実施者Bの影響度βnの推移を示す図,
1801 減量実施者C及び減量実施者Dの減量開始時の体重W0,1802 減量実施者C及び減量実施者Dの日付nにおける体重Wn,1803 減量実施者C及び減量実施者Dの日付nにおけるエネルギー増減量の積算値ΣΔEn,1804 減量実施者C及び減量実施者Dの日付nにおける推定体重,1805 減量実施者C及び減量実施者Dの日付nにおける影響度αn,1806 減量実施者C及び減量実施者Dの日付nにおける影響度βn。

Claims (16)

  1. 複数の測定タイミングにおいて測定された対象者の体重を入力する体重入力手段と,
    前記測定タイミングで区切られた期間毎に,特定の時点と比較して前記期間に変更された前記対象者の摂取エネルギー量と消費エネルギー量の変化量の合計であるエネルギー増減量を入力するエネルギー増減量入力手段と,
    入力された前記体重と前記エネルギー増減量を時系列で対応付けて記憶する記憶手段と,前記期間毎に前記時点に対する前記体重の変化量を前記エネルギー増減量の積算値で除算した値を前記期間における前記体重に対する前記エネルギー増減量の影響度として算出する影響度算出手段と,
    前記影響度を前記期間に対応付けて表示する表示手段と,を有することを特徴とする保健指導支援システム。
  2. 複数の測定タイミングにおいて測定された対象者の体重を入力する体重入力手段と,
    前記測定タイミングで区切られた期間毎に,特定の時点と比較して前記期間に変更された前記対象者の摂取エネルギー量と消費エネルギー量の変化量の合計であるエネルギー増減量を入力するエネルギー増減量入力手段と,
    入力された前記体重と前記エネルギー増減量を時系列で対応付けて記憶する記憶手段と,
    予め設定された体重単位量あたりのエネルギー量を用いて,前記エネルギー増減量を体重変化量に換算して前記特定の時点からの変化後の推定体重を算出し,前記期間毎に前記特定の時点に対する前記推定体重を前記体重で除算した値を前記期間における前記体重に対する前記エネルギー増減量の影響度として算出する影響度算出手段と,
    前記影響度を前記期間に対応付けて表示する表示手段と,を有することを特徴とする保健指導支援システム。
  3. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムであって、前記特定の時点は、入力手段への入力開始時点であることを特徴とする保健指導支援システム。
  4. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムであって、前記エネルギー増減量入力手段は、摂取エネルギー量と消費エネルギー量を入力する手段と、入力された前記摂取エネルギー量と前記消費エネルギー量から、エネルギー増減量を算出する手段を有していることを特徴とする保健指導支援システム。
  5. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムであって、前記エネルギー増減量入力手段は、摂取エネルギー量と消費エネルギー量を入力する手段を有し、入力された摂取エネルギー量と前記消費エネルギー量について、エネルギー増減量をそれぞれ算出する手段を有し、前記影響度算出手段は、摂取エネルギー増減量の影響度と消費エネルギー増減量の影響度とを別々に算出することを特徴とする保健指導支援システム。
  6. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムであって,少なくとも前記影響度を含む条件に応じた指導内容を格納した指導論理記憶手段と,前記影響度算出手段から算出された影響度に基づいて、前記指導内容を抽出する指導内容抽出部と,抽出した前記指導内容をもとに支援情報を生成する支援情報生成手段を有し,前記表示手段が前記支援情報を表示することを特徴とする保健指導支援システム。
  7. 請求項6に記載の保健指導支援システムであって、前記指導論理記憶手段に格納された指導論理を設定する指導論理設定手段を有し、前記指導論理設定手段は、少なくとも前記影響度の値を入力する手段と指導内容表示手段を備え、入力された前記影響度と指導内容表示手段から選択された指導内容を基に指導論理を設定することを特徴とする保健指導支援システム。
  8. 請求項6に記載の保健指導支援システムであって、前記記録装置は、増減するエネルギー量に対応する生活習慣情報を格納しており、前記表示手段は、前記支援情報と共に前記生活習慣情報を表示することを特徴とする保健指導支援システム。
  9. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムであって,前記影響度をもとに前記エネルギー増減量と前記影響度の関係をモデル化する影響度モデル算出手段と,前記影響度のモデルをもとに前記エネルギー増減量に応じて将来の測定タイミングにおける前記体重の予測値を算出する予測体重算出手段を有し,前記表示手段が前記予測体重を将来の測定タイミングに対応付けて表示することを特徴とする保健指導支援システム。
  10. 請求項9に記載の保健指導支援システムであって、前記影響度モデル算出手段は、前記複数のタイミングの特定時点からの期間と前記特定時点におけるエネルギー増減量から前記影響度に対するモデル関数を算出し、前記予測体重算出手段は、前記影響度算出手段で算出された前記影響度と、前記影響度モデル算出手段で算出された前記モデル関数とから
    、予測体重を算出することを特徴とする保健指導支援システム。
  11. 請求項9に記載の保健指導支援システムであって、前記予測体重算出手段は、前記複数のタイミングのうち、複数の特定時間からの期間について予測体重を算出し、表示手段は
    、複数の特定時間からの期間についての予測体重を表示することを特徴とする保健指導支援システム。
  12. 請求項9に記載の保健指導支援システムであって、前記表示手段は、表示された前記予測体重と共に、予測時点までの継続期間と前記継続期間の間のエネルギー増減量を表示し
    、前記予測時点までの継続期間とエネルギー増減量を変更させる変更手段を有し、前記予測体重算出手段は、前記変更手段によって変更された継続期間とエネルギー増減量に基づいて体重を予測し、前記表示手段に表示させることを特徴とする保健指導支援システム。
  13. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムであって,前記生活記録記憶装置には、複数の対象者の記録が格納されており、前記複数の対象者の記録に対して前記影響度算出手段が算出した前記影響度をもとに,前記表示手段が複数の前記対象者の記録を順序付けて表示することを特徴とする保健指導支援システム。
  14. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムにおいて、前記影響度算出手段によって算出された前記影響度の時系列変化について、将来の影響度の時系列変化を予測する影響度モデル算出手段を有し、前記影響度モデル算出手段は、複数の対象者の影響度の時系列変化の記録が格納されている前記記憶手段から、前記影響度算出手段によって算出された影響度の時系列変化と類似する記録を抽出し、将来の影響度の時系列変化を算出して、前記表示部に将来の影響度の時系列変化を表示することを特徴とする保健指導支援システム。
  15. 請求項1または2に記載の保健指導支援システムにおいて、前記記憶手段には、複数の対象者の影響度の時系列変化が、いくつかの集団のパターンとして記録されており、前記影響度モデル算出手段は、前記影響度算出手段によって算出された影響度の時系列変化と類似するパターンを抽出し、将来の影響度の時系列変化を算出することを特徴とする保健指導支援システム。
  16. 請求項14に記載の保健指導支援システムにおいて、前記モデル算出手段は、抽出された類似パターンを有する対象者について、前記記憶装置から、体重、エネルギー増減量、生活習慣改善内容のいずれかを抽出し、前記表示手段に表示させることを特徴とする保健指導支援システム。
JP2007165760A 2006-07-05 2007-06-25 保健指導支援システム Active JP4957403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007165760A JP4957403B2 (ja) 2006-07-05 2007-06-25 保健指導支援システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006185104 2006-07-05
JP2006185104 2006-07-05
JP2007165760A JP4957403B2 (ja) 2006-07-05 2007-06-25 保健指導支援システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008033909A JP2008033909A (ja) 2008-02-14
JP4957403B2 true JP4957403B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39123203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007165760A Active JP4957403B2 (ja) 2006-07-05 2007-06-25 保健指導支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4957403B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5252343B2 (ja) * 2008-03-27 2013-07-31 株式会社日立製作所 保健指導支援システム
JP5318443B2 (ja) * 2008-03-31 2013-10-16 株式会社日立製作所 保健指導支援システム及びプログラム
JP5262271B2 (ja) * 2008-04-24 2013-08-14 株式会社日立製作所 保健指導支援システム及びプログラム
WO2009138931A2 (en) * 2008-05-12 2009-11-19 Koninklijke Philips Electronics N.V. System and method for assisting in making a treatment plan
JP5244486B2 (ja) * 2008-07-24 2013-07-24 株式会社日立製作所 生活パターン適応型保健指導支援システム
JP5085455B2 (ja) * 2008-07-31 2012-11-28 株式会社日立製作所 保健指導支援システム及び保健指導業務の支援方法
JP5348998B2 (ja) * 2008-10-17 2013-11-20 株式会社東芝 画像検索装置及びその方法
JP5288177B2 (ja) * 2008-12-08 2013-09-11 株式会社日立メディコ 保健指導支援システム及び保健指導業務の支援方法
JP5299965B2 (ja) * 2009-04-27 2013-09-25 株式会社日立製作所 指導支援システム及び指導支援情報表示装置
JP5445830B2 (ja) * 2009-05-29 2014-03-19 国立大学法人京都大学 保健指導システム
JP5727706B2 (ja) * 2010-02-04 2015-06-03 株式会社日立製作所 生活習慣改善支援システム、生活習慣改善支援方法及びプログラム
JP5531711B2 (ja) 2010-03-29 2014-06-25 オムロンヘルスケア株式会社 健康管理支援装置、健康管理支援システムおよび健康管理支援プログラム
JP2013198574A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Tanita Corp 生体測定装置及び生体測定システム
JP5223042B2 (ja) * 2013-01-04 2013-06-26 株式会社タニタ 体組成計
JP5830488B2 (ja) * 2013-04-23 2015-12-09 日本電信電話株式会社 健康情報管理装置、方法及びプログラム
JP6232746B2 (ja) 2013-05-24 2017-11-22 セイコーエプソン株式会社 情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
JP6320702B2 (ja) * 2013-08-09 2018-05-09 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用情報処理装置、プログラム及びシステム
JP6516282B2 (ja) * 2014-11-11 2019-05-22 Necソリューションイノベータ株式会社 優先度設定装置、優先度設定方法、及びプログラム
JP6402345B1 (ja) * 2017-12-20 2018-10-10 メドケア株式会社 指導支援システム、指導支援方法及び指導支援プログラム
JP7090231B2 (ja) * 2018-05-18 2022-06-24 株式会社くすりの窓口 特定保健指導促進システムおよびサーバ装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62188913A (ja) * 1986-02-14 1987-08-18 Lion Corp 健康管理用体重計
JPH1153319A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Toyoda Mach Works Ltd 健康管理装置
JPH11239566A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Omron Corp 健康管理支援装置及び記憶媒体
WO2001039089A1 (en) * 1999-11-24 2001-05-31 Healthetech, Inc. Health management system with connection to remote computer system
JP2002024400A (ja) * 2000-07-06 2002-01-25 Nonogawa Shoji Kk ダイエット情報提供システム
JP2002063278A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Shotaro Katsuki 健康度評価システム及びその記録媒体並びに健康度評価方法
JP2002245178A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 健康管理システム
JP2004065828A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Terumo Corp 糖尿病予防支援/糖尿病治療支援システム
JP2004227522A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Microstone Corp 健康管理システム
KR100657901B1 (ko) * 2004-10-12 2006-12-14 삼성전자주식회사 건강상태에 따른 아바타 영상 생성 방법 및 장치
JP4369855B2 (ja) * 2004-11-10 2009-11-25 大和製衡株式会社 柔軟運動用器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008033909A (ja) 2008-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4957403B2 (ja) 保健指導支援システム
US8756074B2 (en) Systems and methods for providing a real-time health risk assessment
US5692501A (en) Scientific wellness personal/clinical/laboratory assessments, profile and health risk managment system with insurability rankings on cross-correlated 10-point optical health/fitness/wellness scales
US6607483B1 (en) Method and apparatus for health and fitness feedback
US8355925B2 (en) Methods of assessing risk based on medical data and uses thereof
JP5185785B2 (ja) 健康状態判断装置
JP6612788B2 (ja) 患者及び臨床医を支援するために、共有される、患者中心の意思決定サポートツールを用いるシステム及び方法
WO2014047570A1 (en) Systems and methods for developing and implementing personalized health and wellness programs
JP5171239B2 (ja) 保健指導対象者選定支援システム
EP2073690A2 (en) System and method for providing a health score for a patient
JP2016197330A (ja) 分析システム、リハビリテーション支援システム、方法およびプログラム
JP2017519303A5 (ja)
JP2007257565A (ja) 保健事業支援システム
WO2020027213A1 (ja) 認知症リスクの提示システムおよび方法
JP2014174954A (ja) 行動支援システム、当該システムの端末装置、およびサーバー
JP5002404B2 (ja) 保健指導支援システム
JP4876226B2 (ja) 運動効果予測システム、運動効果予測プログラムおよび運動効果予測方法
US20110145740A1 (en) Predictive Performance Calculator Apparatus and Method
JP2021039683A (ja) 診療支援方法、診療支援システム、学習モデルの生成方法、および、診療支援プログラム
JP2019175497A (ja) リハビリテーション支援システム、方法およびプログラム
JP4499542B2 (ja) 医療情報処理装置、および、プログラム
US11158428B1 (en) System and method for communicating predicted medical outcomes
US11633160B2 (en) Weight management system
JP5982949B2 (ja) 保健指導対象者選定条件決定支援装置
Ikiao et al. A simple stochastic stomach cancer model with application

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4957403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151