JP2007033537A - 可撓性表示素子の製造装置およびその素子の製造方法 - Google Patents

可撓性表示素子の製造装置およびその素子の製造方法 Download PDF

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淳一 石田
Hirosuke Sakai
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Abstract

【課題】 長尺のフレキシブル基板同士を連続的に貼り合わせる場合、それぞれの基板ロールを自由に動かすことが不可能であるので位置決めが難しいという問題があった。
【解決手段】 パターンが連続的に形成されて成るロール状に巻き取られた第1の基板と、前記第1の基板に重ね合わされるパターンが連続的に形成されて成るロール状に巻き取られた第2の基板とを貼り合わせる液晶表示装置の貼り合わせ装置であって、第1の基板と第2の基板を略同一方向に搬送しながら、両方の基板に設けたアライメントマークを検出して両基板のパターンのずれを検出し、所定の長さ毎にパターンのずれを減少させる様に第1の基板と第2の基板の間で相対的に基板の送り速度と基板の幅方向の位置を制御し、第1の基板と第2の基板を連続的に貼り合わせ、貼り合わせたパターンを所定の長さ毎に切断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可撓性表示素子の製造装置とその製造方法に関するものであり、とくに、可撓性基板についての貼り合わせ装置及びその製造方法に関するものである。更に詳しくは可撓性の液晶表示装置の貼り合わせ装置および貼り合わせ方法に関する。
従来から、液晶表示装置の基板としては、光学特性に優れかつ価格の低いガラス基板が専ら使用されてきた。しかしながら、最近になって携帯機器の表示装置の高性能化が進み、またその応用範囲が拡大するとともに、液晶表示装置の軽量化、コストダウンなどが急務になっている。
このような問題に鑑み、液晶表示装置において、ガラス基板に代えてプラスチック基板を用いることが試みられている。プラスチック基板は、透明性合成樹脂材料からなる可撓性基板であり、実用上問題のない程度の光学特性を有し、ガラス基板よりも著しく軽量でかつ加工が容易という優れた特性を有する。また、プラスチック基板自体が可撓性を有することから、物理的な応力が加わる状態、湾曲状態などでも使用できる。したがって、プラスチック基板などの可撓性基板を用いれば、液晶表示装置の軽量化および液晶表示装置の応用範囲の拡大は比較的容易であるけれども、可撓性基板を用いて液晶表示装置を効率良くかつ安価に製造する製造方法の確立が現状における重要な課題の1つになっている。
可撓性基板が一定の幅を有する長尺状シートとして形成されることを利用して、可撓性基板を2つ用い、第1の可撓性基板に電極パターン、フィルタなどを形成し、第2の可撓性基板に液晶を滴下して液晶層を形成し、これら2つの基板を連続的に貼り合わせることを特徴とする液晶表示素子の製造方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1における液晶表示装置の製造方法を説明するための系統図である。すなわち、特許文献1の製造方法において、A工程では、ロール101に巻き取られている樹脂フィルム104を矢符125の方向に搬送する過程で、まず、樹脂フィルム104の表面にカラーフィルタ110および保護フィルム111が順次形成され、カラーフィルタ形成面の膜厚方向の反対面には粘着層112および可撓性基板105が順次積層された後、保護フィルム111を剥離する。次いで、カラーフィルタ110の上層にオーバーコート膜113、電極114および配向膜115が順次形成され、配向膜115は加熱により焼き固められる。さらに、配向膜115の上層にスペーサ116および液晶層117が形成される。一方、B工程では、ロール103に巻き取られている樹脂フィルム106を矢符126の方向に搬送する過程で、可撓性基板106の表面に電極120および配向膜121が順次形成され、配向膜121は加熱により焼き固められる。A工程で得られる表面に所定のパターンが形成された可撓性基板105と、B工程で得られる表面に所定のパターンが形成されたフレキシブル基板106とは、1対のロール118,119の圧接部に搬送され、該圧接部を通過することにより連続的に貼り合わされ、さらに加熱され、その後所定の形状に切断されて液晶表示装置が得られる。特許文献1の製造方法によれば、液晶表示装置を連続的に製造するので、製造コストを低減化できることが開示されている。
また、特許文献2ではインクフィルムの蛇行防止のため、インクフィルムの一方にマーキングを行い、インクフィルムの上面および下面にセンサーをもうけ、マーキングを検出し、比較補正を行う技術が開示されている。
特開2004−258673号公報 実開昭62−60347号公報
しかしながら、上記記載の特許文献1の製造方法のように、可撓性基板105と可撓性基板106とをそれぞれ長尺状シートの形状を保ったまま連続的に搬送して最終的に貼り合わせる場合、たとえば、2つの可撓性基板105,106の搬送時に付加される張力の微妙な違いによっても、それぞれの伸縮の度合が微妙に異なり、連続的な流れの中では位置合せが不充分になり、たとえ最初に貼り合わせる状態で可撓性基板105表面の電極、液晶層などのパターンと、可撓性基板106表面の電極とを正確に一致させてから貼り合わせをはじめたとしても、連続して貼り合わせる間に2つの可撓性基板105、106のパターンが一致しなくなる。特に、幅方向、送り方向の位置ずれがおきることになり、製品の品質、歩留まりは悪くなる。したがって、特許文献1の製造方法は不良品率が非常に高くなり、充分なコストダウンを達成することができず、安価な可撓性基板を用いる利点がほとんど生かされない。
一方、特許文献2では、位置ずれを起こさないために、フィルム面にマーキングをし、それを検出し、比較検出することにより、搬送異常を検出しているが、貼り合わせ後に異常を検出しているため、インラインの製造装置には適応できない。
上記の問題点に鑑み、本発明の目的とするところは、ロール状の可撓性基板を連続的にそれぞれの可撓性基板表面に形成される所定のパターンの位置合せが容易で、それぞれのパターンを正確に一致させて貼り合わせることが可能で、生産性の高い可撓性の液晶表示素子の製造装置および貼り合わせ方法および貼り合わせ装置を提供することである。
本発明は、パターンが連続的に形成されてなる可撓性の第1の基板と、第1の基板のパターンに対応するパターンが形成されてなる可撓性の第2の基板とを貼り合わせる工程を有する可撓性表示素子の製造方法において、
第1および第2の基板に形成された基準位置を、両基板を貼り合わせる前に検出する工程と、
前記検出された第1の基板に形成された基準位置と第2の基板に形成された基準位置のズレ量に基づいて、第1および第2の基板に形成された基準位置の位置が合致するように、基板の搬送速度、および搬送方向に対して左右方向の基板位置を、第1の基板と第2の基板の間で相対的に補正し位置合わせする工程と、
前記基準位置を検出する工程と前記位置合せの工程を行いつつ、前記第1の基板と第2の基板を位置合せした一端から貼り合わせる工程と、
所定の単位について、前記基準位置の検出と前記位置合せの工程と前記貼り合せる工程を連続して行う工程と、
前記貼り合わされた基板を切断する工程とを有することを特徴としている。
本製造方法によれば、ロールから巻きだされた可撓性基板を、位置合せを行って連続的に貼り合わせることができ、生産性の高い貼り合わせ方法を得ることができる。また所定の単位毎に貼り合わせ基板を切断することにより、長尺の可撓性基板に連続的に形成されたパターン位置に誤差があっても、貼り合わせによりその誤差が累積することなく、位置合せを行って貼り合わせることができ、高精度な貼り合わせを行う可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。
また、基準位置は、両基板の幅方向の両端に形成され、かつ半導体プロセスによって形成されたアライメントマークであることを特徴とする。
本製造方法によれば、正確な位置あわせが可能となる
また、切断する工程は、所定単位ごとに行われ、前記所定単位は、第1の基板または第2の基板のパターン形成工程において、基板をパターンの大きさ以上に動かすことなくパターン形成される単位であることを特徴とする。
本製造方法によれば、基板をパターンの大きさ以上に動かすことなくパターン形成される、パターン形成工程の単位内においては、可撓性基板自体は動かさずに、パターン形成の装置側の処理位置を変えることによりパターン形成されるため、可撓性基板の送りによる位置精度の低下が発生せず、パターン形成位置の精度は保たれていることになる。
したがって、可撓性基板を動かさずにパターン形成できる単位毎に、基板を位置合わせし、貼り合わせた基板を切断することにより、パターン形成の可撓性基板の送り動作により生じるパターン位置ばらつきが少ない範囲内で、基板の位置補正を行うことにより、連続的に貼り合わせを行っても貼り合わせ精度の高い可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。
また、更に前記貼り合わせた基板を固着させる工程を有することを特徴とする。
本製造方法によれば、所定の単位毎に基板を固着させることが出来るため、高精度に基板を固着させることができる。
また、前記第1の基板と第2の基板はUV硬化型と熱硬化型を併用した接着剤で固着させることを特徴とする。
本製造方法によれば、さらに所定の単位の貼り合わせ基板に対し、前記接着剤をUV硬化させた後、装置から搬出することによって、次工程への搬送によって位置合わせがずれることが無く、短時間で接着できて生産性の高い可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。更に次工程で熱処理により、接着剤を完全に硬化させることにより、貼り合わせ強度の高く、可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。
また、前記貼り合わせた基板を切断または搬送前に仮固定する工程を有することを特徴とする。
本製造方法によれば、切断や次工程への搬送によって位置合わせがずれることの無い可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。
また、上記可撓性を有する第1の基板と前記可撓性を有する第2の基板を相対的な補正は、基板の搬送速度、搬送方向に対する左右方向の基板位置、および、第1の基板と第2の基板の搬送方向の角度誤差を修正する手段によって為されることを特徴とする。
本製造方法によれば、基板位置を正確に補正することができ、正確な貼り合わせが可能となる。
また、上記可撓性を有する第1の基板と前記可撓性を有する第2の基板の搬送方向の角度誤差の修正は、前記第1の基板、若しくは、前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板について、搬送方向に離れた少なくとも2箇所以上において基板位置を搬送方向に対する左右方向に移動させることによって為されることを特徴とする。
本製造方法によれば、より簡単な構成で前項に記載の効果よりさらに優れた基板位置修正が可能となり、その結果、正確な貼り合わせが可能となる。
また、上記可撓性表示素子の貼り合わせ工程は、減圧下において行われることを特徴とする。
本製造方法によれば、2枚の基板の間に空気が入って2枚の基板を接合するシール材が途切れたり、2枚の基板の間隔が広くなりすぎたりすることが無い、可撓性表示素子の貼り合わせが可能となる。
また、上記第1の基板または第2の基板の両基板を貼り合わせる工程の前に、いずれかの基板に液晶物質を載置する工程を有することを特徴とする。
本製造方法によれば、長尺の可撓性基板を用いて、連続的に位置合せを行って貼り合わせると同時に、液晶を封入することができ、より生産性の高い可撓性表示素子の貼り合わせが可能となる。
また、パターンが連続的に形成されてなる可撓性の第1の基板と、第1の基板のパターンに対応するパターンが形成されてなる可撓性の第2の基板とを貼り合わせる手段を有する可撓性表示素子の製造装置であって、
第1および第2の基板に形成された基準位置を、両基板を貼り合わせる前に検出する手段と、
前記検出された第1の基板に形成された基準位置を、第1の基板と第2の基板の間で相対的に補正し位置合わせする手段と、
前記位置合わせした第1の基板と第2の基板を貼り合わせる手段と
前記貼り合わされた基板を前記所定単位毎に切断する手段とを有することを特徴とする。
本製造装置によれば、ロールから巻きだされた可撓性基板を、位置合せを行って連続的に貼り合わせることができ、生産性の高い貼り合わせ装置を得ることができる。また所定の単位毎に貼り合わせ基板を切断することにより、長尺の可撓性基板に連続的に形成されたパターン位置に誤差があっても、貼り合わせによりその誤差が累積することなく、位置合せを行って貼り合わせることができ、高精度な貼り合わせを行う可撓性基板の貼り合わせ装置を得ることができる。
また、更に第1の基板または第2の基板のうち少なくとも一方に配置された接着剤を硬化させる硬化手段を備えることを特徴とする。
本製造装置によれば、容易に貼り合わせ位置の仮止めが可能となり、より確実な貼り合わせをすることができる。
また、前記硬化手段はUV硬化型と熱硬化型を併用していることを特徴とする。
本製造装置によれば、さらに所定の単位の貼り合わせ基板に対し、前記接着剤をUV硬化させた後、装置から搬出することによって、次工程への搬送によって位置合わせがずれることが無く、短時間で接着できて生産性の高い可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。更に次工程で熱処理により、接着剤を完全に硬化させることにより、貼り合わせ強度の高く、可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。
また、更に、第1の基板または第2の基板の何れかに液晶物質を載置する液晶供給手段と、貼り合わせ手段を内蔵した減圧容器とを備えることを特徴とする。
本製造装置によれば、長尺の可撓性基板を用いて、連続的に位置合せを行って貼り合わせると同時に、液晶を封入することができ、より生産性の高い可撓性表示素子の貼り合わせ装置を得ることができる。
また、本製造装置は、更にゲートバルブを介して減圧容器と接続されたロードロックを備え、
さらに所定の単位の貼り合わせ基板を、ゲートバルブを介して減圧されたロードロックに移載する手段と、ゲートバルブを閉じてロードロック内を大気圧に戻す手段と、装置外に貼り合わせ基板を取り出す手段とを有することを特徴とする。
本製造装置によれば、貼り合わせを行う減圧容器内の減圧を保ったまま、所定の単位の貼り合わせた基板を装置外に取り出すことができ、生産性の高い可撓性基板の貼り合わせ装置を得ることができる。
本発明によれば、ロールから巻きだされた可撓性基板を、所定単位毎に位置合せを行って連続的に貼り合わせることができ、生産性の高い貼り合わせ方法および装置を得ることができる。また所定の単位毎に貼り合わせ基板を切断することにより、長尺の可撓性基板に連続的に形成されたパターン位置に誤差があっても、貼り合わせによりその誤差が累積することなく、位置合せを行って貼り合わせることができ、高精度な貼り合わせを行う可撓性基板の貼り合わせ方法および装置を得ることができる。
実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
(I:全体装置構成)
本実施例は、連続的な可撓性のプラスチック基板上、すなわち第1基板と第2基板にそれぞれパターンが形成され、それらの可撓性プラスチック基板を貼り合わせる装置の一例について説明する。詳細には、第1基板上には、TFTなどの駆動回路、カラーフィルタなどが形成され、第2基板上には対向電極が形成されており、ロール状態で供給された2つの基板を減圧下で位置合せして貼り合わせるとともに、基板間に液晶を供給して封入するプラスチック液晶を貼り合わせる貼り合わせ装置について説明を行う。
図1は、本発明の一実施例であるプラスチック液晶の貼り合わせ装置(以後特に断らない限り単に「貼り合わせ装置」と称す)の構成を模式的に示す斜視図である。
貼り合わせ装置は、減圧チャンバ15に、TFTなどの回路とカラーフィルタなどが形成された長尺の第1基板1をロール状に巻き取った第1ロール3と、対向電極が形成された長尺の第2基板2をロール状に巻き取った第2ロール4と、第1基板1と第2基板2を貼り合せる、貼り合わせローラ8a、8bと、第1基板1と第2基板2の張力を一定に保つテンションローラ7a、7bと、貼り合わせた基板を切断するカッター9と、第1基板1のシール材32の所定位置に所定量の液晶を滴下する液晶ディスペンサ10とを内蔵している。
エッジセンサ22は第1基板1は搬送時の幅方向の位置を検出し、第1ロール3の回転軸方向の位置を調整して、常に第1基板1の搬送時の幅方向の位置を一定に保つようになっている。
液晶ディスペンサ10には予め脱泡された液晶が供給されており、第1基板1を搬送する際に、所定位置に所定量の液晶を滴下する構成となっている。また、減圧チャンバ15内は図示しない排気手段により減圧され、1Pa程度の真空に保持可能である。
減圧チャンバ15には、貼り合せる前の第1基板1と第2基板2に設けられたアライメントマーク31a、31bの位置を検出するアライメントカメラ12と、貼り合わされた第1基板1と第2基板2の位置を仮固定するために、図示しないUV光源の光をファイバで照射するスポットUV照射ユニット11が設けられている。アライメントカメラ12は、貼り合わせローラ8a、8bから、長尺基板の送り方向と幅方向に同じ位置の第1基板1と第2基板2のアライメントマーク31a、31bを撮像するように合計4箇所取り付けられている。
カッター9には、ローラカッターが用いられるけれども、それに限定されず、たとえば、CO2レーザを利用するカッターなどの、樹脂フィルムの切断に用いられる一般的なカッターを使用できる。
ここで説明した貼り合わせ装置は、更に減圧チャンバ15とゲートバルブ17を介して連結されたロードロック16を備えており、ロードロック16内は、図示しない排気手段とリーク手段により、減圧チャンバ15と同じ1Pa程度の真空状態と、大気圧状態にすることができる。ロードロック16には、第1基板1と第2基板2を接着するシール材32をUV硬化させるUV光源13が設けられており、UV照射窓14を通して貼り合わされた基板全面にUV光を照射できるようになっている。
また、貼り合わせ装置の構成に関し、減圧状態とするのは、最小限の構成は貼り合わせ部分のみを減圧状態とすればよく、図1に示すように第1ロール3、第2ロール4、液晶ディスペンサ10を含むように構成してもよい。
さらに、本装置構成では、第1ロール3、第2ロール4、から取り出された第1の基板、第2の基板に形成されたアライメントマークの読みとりを上下それぞれ2個(計4個)のアライメントカメラを用いて行うが、第1の基板および第2の基板を近づけ、アライメントカメラの焦点深度内とすることで、上面あるいは下面に配置された2個のアライメントカメラで装置を構成することも可能である。
各構成要素の機能について説明する。
(II:ロールおよびその機能)
第1ロール3と第2ロール4は、表面に形成されたTFTやカラーフィルタ、対向電極などが接触して損傷したり、後述するシール材32が他の面に接触したりしない様、それぞれ両端部にスペーサ5、6を挟んで巻き取られている。
貼り合わせローラ8a、8bは、図示しない駆動手段により回転可能であり、表面が粘着性を持った材質で形成されており、第1基板1および第2基板2の貼り合わせ面と反対側の面に粘着して、第1ロール3および第2ロール4から所定の速度で第1基板1および第2基板2を巻きだすことができる。粘着性を持った材料としては、シリコーン、ウレタンなどを用いることができる。
また、貼り合わせローラ8bは、図示しない回転軸方向に位置を調整する手段を備えており、第2基板2の貼り合わせ位置を回転軸方向に調整可能となっている。
第1ロール3および第2ロール4の回転軸にも図示しない駆動手段が設けられており、基板の搬送時の張力を一定に保って、基板が貼り合わせローラ8a、8bで制御された速度で安定して搬送できる様、テンションローラ7a、7bの回転軸に取り付けられる図示しない張力センサによる検出結果に基づいて、第1ロール3および第2ロール4の駆動手段の回転方向、回転トルクなどが制御される。また、第1ロール3および第2ロール4は、図示しない回転軸方向に位置を調整する手段を備えており、第1基板1および第2基板2の巻きだし位置を回転軸方向に調整可能となっている。
(III:アライメントマーク)
次に位置合わせのための基準とするアライメントマークに関して説明を行う。
図2は、第1基板1および第2基板2のパターンおよび位置合せ用アライメントマークの位置を示す平面図である。
第1基板1には貼り合わせ後に分割されて一つの液晶表示装置となる部分に相当し、TFTなどの回路、カラーフィルタなどが形成されたセルパターン30aが多数設けられている。両端部にはセルパターン30aと所定の位置関係にあるアライメントマーク31aが連続して形成されている。
また、第1基板1の液晶を封入する領域には、第2基板2と貼り合わせる際の基板間のギャップを規制するために、図示しない複数の柱状突起が予め形成される。
セルパターン30aのTFTやカラーフィルタはフォトリソ工程により形成される。長尺のプラスチック基板に形成する場合には、プラスチック基板を装置内で固定し一括してパターン形成する単位パターン33a内では、セルパターン30aはμmオーダの位置精度で形成されるが、長尺基板を搬送して形成する単位パターン33a同士の間では位置精度が100μmオーダと悪くなっている。
第2基板2には貼り合わせ後に分割されて一つの液晶表示装置となる部分に相当し、対向電極などが形成されたセルパターン30bが多数設けられている。両端部にはセルパターン30bと所定の位置関係にあるアライメントマーク31bが連続して形成されている。セルパターン30bの対向電極はマスクを介してスパッタにより形成される。長尺のプラスチック基板に形成する場合には、プラスチック基板を装置内で固定し一括してパターン形成する単位パターン33b内では、セルパターン30bはμmオーダの位置精度で形成されるが、長尺基板を搬送して形成する単位パターン33a同士の間では位置精度が100μmオーダと悪くなっている。
上記に示した長尺の可撓性基板に形成されたパターン位置が悪くなる原因としては、パターンを形成する際に可撓性基板を送って、パターンを形成する長尺の可撓性基板上の場所を変える動作にある。そのため、基板をパターンの大きさ以上に動かすことなくパターン形成される、パターン形成工程の単位内においては、可撓性基板自体は動かさずに、パターン形成の装置側の処理位置を変えてパターン形成されるため、可撓性基板の送りによる位置精度の低下が発生せず、パターン形成位置の精度は保たれていることになる。
したがって、可撓性基板を動かさずにパターン形成できる単位毎に、貼り合わせた基板を切断することにより、パターン形成の可撓性基板の送り動作により生じるパターン位置ばらつきを、貼り合わせ時の位置補正により補正して貼り合わせを行うことにより、連続的に貼り合わせを行っても貼り合わせ精度の高い可撓性基板の貼り合わせ方法を得ることができる。
ここでは、位置合せ用アライメントマークを基準にアライメントカメラを用いて、基準位置の検出を行うように構成しているが、前記に説明した、第1基板1および第2基板2のパターンまたはその一部分を直接アライメントカメラで観察してもよい。この場合、第1基板、第2基板にアライメントマークの形成が不要になり、製造工程をより簡略化できる。
(IV:初期状態での位置あわせ方法)
第1基板1の巻きだし部分(ロール状態で一番外周にくる部分)および第2基板2の巻きだし部分については、基板上にはTFTなどの駆動回路などのパターンが形成されていないのが好ましい。初期状態では、それぞれの基板が、貼り合わせローラに到達し、アライメントカメラ8a、8bによる位置調整が行われていない状態では、パターンが一致するように調整が行われず、作成したパターンが無駄になる可能性がある。
そのため、貼り合わせ装置の貼り合わせローラ8aからテンションローラ7aまでの長さ以上、セルパターン30aの無い部分を設けておくのが好ましく、また、第2基板2のまきだし部分は、セルパターン30bの無い部分を第1基板と同じ長さ設けておくのが好ましい
(V:接着剤)
第1基板1には貼り合わせ装置に基板が供給される前に、セルパターン30aの内側に第1基板1と第2基板2を接着し、かつ液晶を封入し密閉するシール材32を環状に設けておく。シール材32は、UV照射によりある程度硬化し、その後熱処理により完全に硬化するUV熱併用型の接着剤を用いるのが好ましい。UV硬化型だけの接着剤だけを使用するのは、接着剤の性能が劣り、対環境性が劣るため好ましくない。また、熱硬化型だけの接着剤だけを用いるのは、硬化時間がかかるため、本願の構成のように連続的に貼り合わせを行う方法にインラインで使用するのには限界がある。
第1基板1には更に、スポットUV照射ユニット11に対応する基板両端部の位置に、貼り合わされた第1基板1と第2基板2の位置を仮固定するため仮止め接着剤34を点状に設けておく。仮止め接着剤34には、UV照射により短時間で完全に硬化するUV硬化型の接着剤を用いる。
(VI:基板材料)
第1基板1と第2基板2の材料としては、この分野で常用される樹脂材料をいずれも使用できるけれども、透明性樹脂材料が好ましい。透明性樹脂材料としては、たとえば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンサルファイド、ポリイミドなどが挙げられる。
このように、ロールから巻きだされた可撓性基板を、基準位置による位置合せを行い、その基準位置信号に基づいて、基板の搬送速度、および搬送方向に対して左右方向の基板位置を、相対的に補正を行うことにより、生産性が高く、かつ信頼性が高い貼り合わせができる。また、連続的に作成した基板を、所定の単位毎に貼り合わせ基板を切断することにより、長尺の可撓性基板に連続的に形成されたパターン位置に誤差があっても、貼り合わせによりその誤差が累積することなく、位置合せを行って貼り合わせることができ、高精度な貼り合わせを行うことができる。
(VII:貼り合わせ装置による位置合せのプロセス)
次に、ここで用いる貼り合わせ装置による位置合せの手順について、詳しく説明する。
図3はずれ補正時の基板の動きを説明する図である。図4はアライメントカメラ12で検出するずれを説明する図である。
アライメントカメラ12は、第1基板1と第2基板2の両端に位置するアライメントマーク31a、31bをそれぞれ個別に検出するが、図4では図3のアライメント視野40で、第1基板1と第2基板2に対応するアライメントマーク31a、31bを重ね合わせて記載し、そのずれを表記したものである。第1基板1側のアライメントマーク31aと、第2基板2側のアライメントマーク31bの、基板幅方向のずれ41と、基板搬送方向のずれ42が、基板両端のアライメントマークを用いて検出できる。
まず図3(a)の状態で貼り合わせローラ8a、8bにより第1基板1と第2基板2の先端は貼りあわされている。一組目のアライメントマーク31a、31bがアライメント視野40に入った状態で、基板幅方向のずれ41と、基板送り方向のずれ42が基板の両端で検出される。両端でずれを検出することにより、位置合せする第1基板1の単位パターン33aと、第2基板2の単位パターン33bの幅、送り、回転のずれが計算できる。第2ロール4と貼り合わせロール8bの回転軸方向の位置を制御して、幅と回転のずれを補正し、貼り合わせロール8aに対する貼り合わせロール8bの回転速度を制御して送りのずれを補正しながら、貼り合わせローラ8a、8bによる送りと貼り合わせを続ける。
次に図3(b)で次の組のアライメントマーク31a、31bがアライメント視野40に入ってくると、再度第1基板1の単位パターン33aと、第2基板2の単位パターン33bの幅、送り、回転のずれが計算できる。貼り合わせローラ8a、8bにより、貼り合わされた第1基板1と第2基板2は、シール材32を介して接触している状態であり、ずらすことができるが、基板を送りながら大きく補正することはできない為、この状態ではまだずれが残っている。このずれを再度補正するように、第2ロールと貼り合わせロール8bの回転軸方向の位置および、貼り合わせロール8aに対する貼り合わせロール8bの回転速度を制御する。
図3(c)で、単位パターン33a、33bの終わりまでこの補正を繰返す。単位パターン33a、33bの中では、位置合せよりも高い精度でアライメントマーク31a、31bが形成されており、補正を繰返すことで、単位パターン33a、33bの位置合せの精度を高めることができる。
なお、第1基板の幅方向の位置は、エッジセンサ22により検出され、第1ロール3の回転軸方向の位置を制御して常に一定に保っており、第2基板2は第1基板1に対して位置合せされて、貼り合わされることになる。
以上の手順により、単位パターン33a、33bで位置合わせを行って、その後に仮固定、切断を実施することで、連続して形成されたパターンを、貼り合わせ前に切断することなく連続して位置合せし貼り合わせても、パターン形成の誤差が累積することがなく、高精度に位置決めして貼り合せることができる。
本実施例では、貼り合わせローラ8a、8bの間を第1基板1と第2基板2が直線に近い状態で通過させて貼り合わせているが、貼り合わせローラ8a、8bの粘着で基板を搬送する力が不足する場合には、図5に示すように貼り合わせローラ8a、8bに第1基板1と第2基板2をそれぞれ巻きつけるような形で貼り合わせることで、貼り合わせローラ8a、8bの粘着で基板を搬送する力を大きくすることができる。
(VIII:搬送・制御プロセス)
第1基板および第2基板の搬送・制御について説明する。このフローを図6、図7に示す。図6は、第1基板の搬送・制御フローである。搬送時は常に貼り合わせローラ8aを一定速度・一定位置で第1基板1を搬送する(S1)。そのとき、テンションローラ7aにて搬送される第1基板1の張力を検出(S2)し、第1基板1の張力が所定の値になるよう、第1ロール3の回転速度を制御する(S3)。その後、エッジセンサ22で、第1基板1の一端の幅方向の位置を検出(S4)して、第1基板1の幅方向の位置が一定になるよう、第1ロール3の回転軸方向の位置を制御する(S5)。S2からS5を繰返すことにより、第1基板1は貼り合わせローラ8aに対し常に一定の位置で、一定の速度で搬送される。
図7は第2基板の搬送・制御フローである。第2基板は、一定速度、一定位置で送られる第1基板に対して、アライメントメークで検出されるずれ量を補正するように、第2基板の送り速度・位置を連続的に修正し、貼り合せる。まず、貼り合わせローラ8bを所定速度で回転し、第1基板1と同じ速度で第2基板2を搬送し始める(S11)。次に、アライメントカメラ12で第1基板1と第2基板2のアライメントマーク位置を検出(S12)し、第1基板1に対する第2基板2のずれを検出したアライメントマーク位置より計算する(S13)。この結果に基づいて計算したずれを補正するように、送り方向のずれは貼り合わせローラ8aに対する8bの回転速度を制御し、幅方向と回転のずれは貼り合わせローラ8bと第2ロール4の回転軸方向の位置を制御する(S14)。次に、テンションローラ7bにて搬送される第2基板2の張力を検出(S15)し、第2基板2の張力が所定の値になるよう、第2ロール4の回転速度を制御する(S16)。S12からS16を繰返すことにより、第2基板2が搬送されつつ、連続的に第1基板1に位置合せされる。
図6と図7に示すようなフローにより第1基板1と第2基板2を搬送し、貼り合わせローラ8a、8bで貼り合せることにより、連続的に位置合わせを行いながら、第1基板1と第2基板2が貼り合わされる。
以上により、アライメントカメラからの情報、テンションローラからの情報、エッジセンサからの情報に基づいて、1)第1ロール3の回転軸方向の位置を制御、2)送り方向のずれを貼り合わせローラ8aに対する8bの回転速度を制御し、幅方向と回転のずれは貼り合わせローラ8bと第2ロール4の回転軸方向の位置を制御、3)第2基板2の張力が所定の値になるように第2ロール4の回転速度制御を行うため、インラインで高精度、ローコストの可撓性表示素子の貼り合わせ装置を提供できる。
(実施例:本装置構成によるプラスチック液晶素子の製造方法)
次に本発明による貼り合わせ装置を用いて、長尺のプラスチック基板を位置合せして貼り合せると同時に、液晶を封入する手順すなわち、プラスチック液晶素子の製造方法について説明する。
予めセルパターン30a、アライメントマーク31a、シール材32、仮止め接着剤34を設けた第1基板1をロール状に巻いた第1ロール3と、セルパターン30b、アライメントマーク31bを設けた第2基板2をロール状に巻いた第2ロール4を貼り合わせ装置にセットし、第1基板1および第2基板2を巻きだして、テンションローラ7a、7bを介し、先端をそろえて送りローラ8a、8bの間を通し、粘着させておく。
減圧チャンバ15内を図示しない排気手段により排気して1Pa程度の真空状態にする。10〜30分程度真空状態を保ち、第1基板1および第2基板2に吸着した気体、水分などを除去する。
貼り合わせローラ8a、8bを同じ速度で回転させて、第1基板1と第2基板2を同じ速度で搬送し、液晶ディスペンサ10で通過するセルパターン30aのシール材32内側に所定量の液晶を滴下する。
第1基板1および第2基板2を搬送しつつ、アライメントカメラ12でアライメントマーク31a、31bの位置を検出し、対応するアライメントマークのずれを求め、ずれを補正するように、貼り合わせローラ8bの送り速度と回転軸方向の位置及び、第2ロール2の回転軸方向の位置を制御する。アライメントカメラ12を通過するアライメントマーク31a、31bに対して、連続してずれの補正を行いながら第1基板1と第2基板2の搬送を続け、連続して貼り合わせを行う。
第1基板1と第2基板2は貼り合わせローラ8a、8bにより、第1基板に設けた環状のシール材32が、第2基板2に全周にわたって接触する程度の間隔(数十から数百μm)に貼りあわされる。貼り合わされた基板は、スクレイパー19a、19bにより、貼り合わせローラ8a、8bから分離さて、下流に押し出される。第1基板1と第2基板2の貼り合わされた部分は、複数の押さえローラにより上下から挟み込まれ、前記のシール材32が接触した状態を保っている。一組の単位パターン33a、33b分の貼り合わせを終わった状態で、スポットUV照射ユニット11により仮硬化接着剤34にUV光を照射して硬化させ、第1基板1と第2基板2の面内方向の位置を仮固定する。
仮固定された部分の一組の単位パターン33a、33b部分と、次の単位パターンの間を、カッター9により切断し、仮固定された貼り合わせ基板21を分離する。押さえローラ20を図示しない駆動手段により駆動して、予め図示しない排気手段により減圧チャンバ15内と同じ1Pa程度の真空に減圧されたロードロック16に、ゲートバルブ17を介して、仮固定された貼り合わせ基板21を搬送する。
仮固定された貼り合わせ基板21がロードロック16に搬送された状態でゲートバルブ17を閉じ、図示しないリーク手段により、ロードロック16内を真空状態から徐々に大気圧に戻していく。仮固定された貼り合わせ基板21は、真空状態では第1基板1と
第2基板2は、前記のシール材32が接触する程度の間隔で、本来の液晶表示装置に必要な数μmの間隔(以下セルギャップという)よりも広くなっている。ロードロック16内を徐々に大気圧にリークしていくと、環状のシール材32の内部は貼り合わせ時の真空状態の為、大気圧により第1基板1と第2基板2が近づく方向に均一にプレスされる。シール材32の内側には液晶が滴下されているが、その滴下量は所定のセルギャップでシール材32の内側を満たす量に設定されており、第1基板1と第2基板2が所定のセルギャップになった状態でシール材32の内部に隙間無く液晶が封入される。また、第1基板1の液晶を封入する領域には、図示しない複数の柱状突起が設けられており、大気圧で第1基板1と第2基板2がプレスされる際に、局所的にセルギャップよりも狭くなってセルギャップにムラが発生することが無いようになっている。
ロードロック16内が大気圧になりセルギャップまでプレスされた状態で、UV照射窓14を通して貼り合わせ基板21全面にUV光源13からUV光を照射し、シール材32をUV硬化させる。このとき、UV光が封入された液晶にも照射される為、UV光により液晶が劣化するなどの問題がある場合には、UV照射窓14に液晶に影響の少ない波長のみを透過するフィルタを設けることや、貼り合わせ基板21上にUV光を遮断するマスクを配置して、液晶封入部分にUV光が当たらないようにするなどの対策が実施できる。
取出し口18より貼り合わせ基板21を取り出し、本装置による貼り合わせと液晶封入が完了する。その後取り出した基板21に加熱を行って、シール材32を完全に硬化し、個々のセルパターンに分断するなどの後工程の処理を行って液晶パネルを製造することができる。
本実施例では、シール材32をUV光で硬化させる手順を大気圧によってプレスしてから実施しているが、それに限定されるものではなく、たとえばロードロック16を真空からリークし始めると同時にUV照射を始めても良いし、減圧チャンバ15にもUV光源を設けて、貼り合わせ基板21が減圧チャンバ15にある状態で、カッター9により切断される前にUV硬化時間の半分程度の時間UVしてある程度硬化させておいても良い。要点は第1基板1と第2基板2の接着力を発揮できる状態で、大気圧によるセルギャップまでのプレスを阻害しない条件を適宜選択すればよい。
以上説明を行ったように、第1の基板または第2の基板のうち少なくとも一方に、接着剤が配置されており、第1の基板と第2の基板の所定の単位を貼り合わせた後、前記接着剤の一部または全部を硬化させてから、所定の単位の貼り合わせた基板を切断を行うため、切断や次工程への搬送によって位置合わせがずれることの無い可撓性表示素子を得ることができる。
また、減圧下において第1の基板と第2の基板を貼り合わせることにより、2枚の基板の間に空気が入って2枚の基板を接合するシール材が途切れたり、2枚の基板の間隔が広くなりすぎたりすることが無い、可撓性表示素子を得ることができる。
本発明は可撓性表示素子の製造装置とその製造方法に関するものであり、とくに、可撓性基板についての貼り合わせ装置及びその製造方法に関するものである。更に詳しくは可撓性の液晶表示装置の貼り合わせ装置および貼り合わせ方法に関する。
本発明の実施例であるプラスチック液晶の貼り合わせ装置の構成を模式的に示す斜視図である。 プラスチック液晶の第1基板に形成されるパターン、シール等の配置図である。 プラスチック液晶の第2基板に形成されるパターンの配置図である。 2枚の基板を送りながら貼り合せる動作を示す図である。 アライメントマークと基板のずれを示す図である。 貼り合わせローラの他の配置を示す図である。 第1基板の搬送・制御フローである。 第2基板の搬送・制御フローである。 特許文献1の液晶表示装置製造装置の構成を模式的に示す系統図である。
符号の説明
1…第1基板
2…第2基板
3…第1ロール
4…第2ロール
5、6…スペーサ
7a、7b…テンションロール
8a、8b…貼り合わせロール
9…カッター
10…液晶ディスペンサ
11…スポットUV照射ユニット
12…アライメントカメラ
13…UV光源
14…UV照射窓
15…減圧チャンバ
16…ロードロック
17…ゲートバルブ
18…取出し口
19a、19b…スクレイパー
20…押さえローラ
21…貼り合わせ基板
22…エッジセンサ
30a、30b…セルパターン
31a、31b…アライメントマーク
32…シール材
33a,33b…単位パターン
34…仮止め接着剤
40…アライメント視野
41…幅方向のずれ
42…送り方向のずれ
47…支持部材

Claims (15)

  1. パターンが連続的に形成されてなる可撓性の第1の基板と、第1の基板のパターンに対応するパターンが形成されてなる可撓性の第2の基板とを貼り合わせる工程を有する可撓性表示素子の製造方法において、
    第1および第2の基板に形成された基準位置を、両基板を貼り合わせる前に検出する工程と、
    前記検出された第1の基板に形成された基準位置と第2の基板に形成された基準位置のズレ量に基づいて、第1および第2の基板に形成された基準位置の位置が合致するように、基板の搬送速度、および搬送方向に対して左右方向の基板位置を、第1の基板と第2の基板の間で相対的に補正し位置合わせする工程と、
    前記基準位置を検出する工程と前記位置合せの工程を行いながら、前記第1の基板と第2の基板を位置合せした一端から貼り合わせる工程と、
    所定の単位について、前記基準位置の検出と前記位置合せの工程と前記貼り合せる工程を連続して行う工程と、
    前記貼り合わされた基板を切断する工程と、を有する可撓性表示素子の製造方法。
  2. 前記基準位置は、両基板の幅方向の両端に形成され、かつ半導体プロセスによって形成されたアライメントマークであることを特徴とする請求項1記載の可撓性表示素子の製造方法。
  3. 前記切断する工程は、所定単位ごとに行われ、前記所定単位は、第1の基板または第2の基板のパターン形成工程において、基板をパターンの大きさ以上に動かすことなくパターン形成される単位であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の可撓性表示素子の製造方法。
  4. 前記貼り合わせた基板を固着させる工程を有することを特徴とする請求項1及至3何れかに記載の可撓性表示素子の製造方法。
  5. 前記第1の基板と第2の基板はUV硬化型と熱硬化型を併用した接着剤で固着させることを特徴とする請求項4に記載の可撓性表示素子の製造方法。
  6. 前記貼り合わせた基板を切断または搬送前に仮固定する工程を有することを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の可撓性表示素子の製造方法。
  7. 前記可撓性を有する第1の基板と前記可撓性を有する第2の基板の相対的な補正は、基板の搬送速度、搬送方向に対する左右方向の基板位置、および、第1の基板と第2の基板の搬送方向の角度誤差を修正する手段によって為されることを特徴とする請求項1乃至6に記載の可撓性表示素子の製造方法。
  8. 前記可撓性を有する第1の基板と前記可撓性を有する第2の基板の搬送方向の角度誤差の修正は、前記第1の基板、若しくは、前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板について、搬送方向に離れた少なくとも2箇所以上において基板位置を搬送方向に対する左右方向に移動させることによって為されることを特徴とする請求項7に記載の可撓性表示素子の製造方法。
  9. 前記基板の貼り合わせ工程は、減圧下において行われることを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の可撓性表示素子の製造方法。
  10. 前記第1の基板または第2の基板の両基板を貼り合わせる工程の前に、いずれかの基板に液晶物質を載置する工程を有することを特徴とする請求項1から9何れかに記載の可撓性表示素子の製造方法。
  11. パターンが連続的に形成されてなる可撓性の第1の基板と、第1の基板のパターンに対応するパターンが形成されてなる可撓性の第2の基板とを貼り合わせる手段を有する可撓性表示素子の製造装置であって、
    第1および第2の基板に形成された基準位置を、両基板を貼り合わせる前に検出する手段と、
    前記検出された第1の基板に形成された基準位置を、第1の基板と第2の基板の間で相対的に補正し位置合わせする手段と、
    前記位置合わせした第1の基板と第2の基板を貼り合わせる手段と
    前記貼り合わされた基板を前記所定単位毎に切断する手段とを有する可撓性表示素子の製造装置。
  12. 請求項11記載の可撓性表示素子の製造装置であって、更に第1の基板または第2の基板のうち少なくとも一方に配置された接着剤を硬化させる硬化手段を備えることを特徴とする可撓性表示素子の製造装置。
  13. 前記硬化手段はUV硬化型と熱硬化型を併用していることを特徴とする請求項12に記載の可撓性表示素子の製造装置。
  14. 請求項11乃至13何れかに記載の可撓性表示素子の製造装置であって、
    更に、第1の基板または第2の基板の何れかに液晶物質を載置する液晶供給手段と、貼り合わせ手段を内蔵する減圧容器を備えることを特徴とする可撓性表示素子の製造装置。
  15. 請求項14記載の可撓性表示素子の製造装置であって、更にゲートバルブを介して前記減圧容器に接続されたロードロックを備え、
    さらに所定の単位の貼り合わせ基板を、ゲートバルブを介して減圧されたロードロックに移載する手段と、ゲートバルブを閉じてロードロック内を大気圧に戻す手段と、装置外に貼り合わせ基板を取り出す手段とを有することを特徴とする可撓性表示素子の製造装置。
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