JP2007031191A - 磁気ヘッドスライダ用焼結体、磁気ヘッドスライダ、及び、磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 磁気ヘッドスライダ用焼結体は、アルミナ結晶粒、炭化チタン結晶粒、及び炭素結晶粒を含む焼結体であり、焼結体断面中の炭素結晶粒の個数基準の粒径分布において、粒径が100nm超の炭素結晶粒の割合が35%以下である。
【選択図】 図1
Description
まず、本実施形態に係る磁気ヘッドスライダ用焼結体について説明する。本実施形態に係る磁気ヘッドスライダ用焼結体は、アルミナ(Al2O3)、炭化チタン(TiC)、及び炭素(C)を含む焼結体であり、必要に応じて、チタニア(TiO2)及び/又は炭化珪素(SiC)を含む。
続いて、このような磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法について説明する。
を溶媒として使用すると、溶媒と炭化チタンとが化学反応を起こして炭化チタン粉が酸化してしまうため、炭化チタン粉を含む場合に水の使用は好ましくない。
次に、この磁気ヘッドスライダ用焼結体を用いた磁気ヘッドスライダについて図2及び図3を参照して説明する。
Sと称される。また、エアベアリング面には、トラック幅方向と直交する方向に11a溝が形成されている。
アルミナ粉(平均一次粒径320nm)、炭化チタン粉(平均一次粒径300nm)、炭素粉分散液(表面にカルボキシル基が付加されたカーボンブラック粒子が水中に分散されているものであり水中でのカーボンブラックの体積基準の粒径分布における累積50%粒子径(平均二次粒径)が100nm、カーボンブラック粒子濃度20wt%)を各々所定量秤量し、ボールミル中でIPA(イソプロピルアルコール;沸点82.4℃)と共に30分粉砕して混合し、その後窒素中において、150℃でスプレー造粒し造粒物を得た。
実施例2〜5では、さらに、チタニア粉(平均一次粒径620nm)を混合した。具体的には、アルミナ粉、炭化チタン粉、炭素粉分散液、及び、チタニア粉の配合割合は、実施例2では、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉が0.5重量部、チタニア粉が6.3重量部となるように、実施例3では、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉が重量を0.8重量部、チタニア粉が6.3重量部となるように、実施例4では、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉の重量が1.6重量部、チタニア粉が6.3重量部となるように、実施例5では、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉の重量が4.7重量部、チタニア粉が6.3重量部となるようにする以外は、実施例1と同様にした。
実施例6では、さらに、炭化珪素粉(平均一次粒径400nm)を混合して成形体を得た。具体的には、アルミナ粉、炭化チタン粉、炭素粉分散液、チタニア粉、及び、炭化珪素粉の配合割合を、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が59.6重量部、炭素粉が5.9重量部、チタニア粉が6.7重量部、炭化珪素粉が40.0重量部とする以外は、実施例1と同様にした。
比較例1では、炭素粉分散液を添加しない以外は実施例2と同様とした。なお、炭化チタン粉自体には、炭化チタンの重量の0.1%程度の炭素が不可避的に含まれる。
比較例2では、炭素粉として、水中に分散したものでなく、表面が疎水性であり乾燥している通常のカーボンブラック(平均一次粒径14nm)を用いた。具体的には、アルミナ粉、炭化チタン粉、炭素粉、及び、チタニア粉の配合割合を、比較例2では、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉が0.5重量部、チタニア粉が6.3重量部となるように、比較例3では、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉が4.7重量部、チタニア粉が6.3重量部となるように設定する以外は実施例2と同様にした。
比較例4では、アルミナ粉、炭化チタン粉、炭素粉分散液、及び、チタニア粉の配合割合を、アルミナ粉の重量を100重量部とした時に、炭化チタン粉が56.3重量部、炭素粉が6.3重量部、チタニア粉が6.3重量部となるようにする以外は、実施例2と同様にした。
比較例5では、炭素粉として、表面が疎水性であり乾燥したカーボンブラック(平均一次粒径14nm)を原料として成形体を得る以外は、実施例6と同様にした。
Claims (16)
- アルミナ結晶粒、炭化チタン結晶粒、及び炭素結晶粒を含む焼結体であり、
前記焼結体断面中の炭素結晶粒の個数基準の粒径分布において、粒径が100nm超の炭素結晶粒の割合が35%以下である磁気ヘッドスライダ用焼結体。 - アルミナの重量を100重量部としたときに炭素を6重量部以下含む請求項1に記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体。
- アルミナの重量を100重量部としたときに炭素を0.5重量部以上含む請求項2に記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体。
- アルミナの重量を100重量部としたときに炭化チタンを40〜70重量部含む請求項1〜3のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体。
- さらに、チタニアを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体。
- さらに、炭化珪素を含む、請求項1〜5いずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体。
- 焼結体から作られた基板と、前記基板上に形成された、薄膜磁気ヘッドを含む積層体と、を備え、
前記焼結体は請求項1〜6のいずれかに記載の焼結体である磁気ヘッドスライダ。 - アルミナ粉、炭化チタン粉、及び、炭素粉を含む炭素粉分散液を、前記アルミナ粉の重量を100重量部としたときに前記炭素粉が6重量部以下含まれるように混合して混合粉を得る混合工程と、
前記混合粉を成形して成形体を得る成形工程と、
前記成形体を非酸化性雰囲気で焼結させる焼結工程と、を備え、
前記炭素粉分散液は、表面に極性基を有する炭素粉を極性溶媒中に分散させたものである、磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。 - 前記炭素粉分散液中において、前記炭素粉は二次粒子として分散しており、前記二次粒子の平均径が150nm以下である請求項8に記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記混合工程において、前記アルミナ粉の重量を100重量部としたときに前記炭素粉が0.5重量部以上含まれるように混合を行う請求項8又は9に記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記混合工程において、前記アルミナ粉の重量を100重量部としたときに前記炭化チタン粉が40〜70重量部含まれるように混合を行う請求項8〜10のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記極性溶媒は水であり、前記アルミナ粉、前記炭化チタン粉、及び、前記炭素粉分散液を有機溶媒中で混合する請求項8〜11のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記極性溶媒は有機溶媒であり、前記アルミナ粉、前記炭化チタン粉、及び、前記炭素粉分散液を前記有機溶媒と同一又は異なる有機溶媒中で混合する請求項8〜11のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記極性基はカルボキシル基である、請求項8〜13のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記混合工程では、さらに、チタニア粉を混合する、請求項8〜14のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
- 前記混合工程では、さらに、炭化珪素粉を混合する、請求項8〜15のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ用焼結体の製造方法。
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