JP2007030603A - 車両用走行支援装置 - Google Patents

車両用走行支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007030603A
JP2007030603A JP2005214206A JP2005214206A JP2007030603A JP 2007030603 A JP2007030603 A JP 2007030603A JP 2005214206 A JP2005214206 A JP 2005214206A JP 2005214206 A JP2005214206 A JP 2005214206A JP 2007030603 A JP2007030603 A JP 2007030603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
speed
obstacle
inter
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005214206A
Other languages
English (en)
Inventor
Shota Kawamata
正太 川又
Haruhisa Kore
治久 是
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2005214206A priority Critical patent/JP2007030603A/ja
Publication of JP2007030603A publication Critical patent/JP2007030603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】
運転者の認知・判断・操作を補助する車両用走行支援装置において、障害物の検出頻度を自車両の速度に応じて変更することにより、たとえ自車両の速度が高くても、歩行者等の障害物の飛び出しの検出遅れを回避することを課題とする。
【解決手段】
自車両Xの周囲の障害物を検出する車両用走行支援装置1は、自車両Xの周囲の障害物を検出するための障害物検出手段20と、自車両Xの速度を検出する自車速度検出手段30と、前記障害物検出手段20の検出頻度を前記自車速度検出手段30で検出される自車両の速度が高いほど高くする障害物検出頻度変更手段10とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用走行支援装置、より詳しくは、自車両の周囲の障害物を検出する車両用走行支援装置に関し、運転者の認知・判断・操作を補助してトラブルの低減を図る技術分野に属する。
従来、自車両の周囲に存在する車両や歩行者等の障害物を検出するための光センサや画像センサ等の障害物検出手段を備え、運転者の認知・判断・操作を補助して前記障害物との接触を回避するように運転者の車両操作を支援する車両用走行支援装置が知られている。例えば、特許文献1には、死角領域に存在する車両から路面へ照射されたレーザ光をカメラで認識することにより、前記車両をその移動方向及び移動速度と共に検出する技術が開示されている。また、特許文献2には、車両発進時に自車両と前方車両との間に障害物が無いことを判定するに際し、カメラの撮像画像中における前方車両の位置、すなわち自車両と前方車両との車間距離に基いて、障害物の有無を検出するための監視領域を設定する技術が開示されている。
特開2004−102889号公報(図3〜図5) 特開2002−329298号公報(図6、図7)
しかし、従来の障害物検出技術は、いずれも、自車両の速度に応じて、障害物の検出頻度、すなわちカメラのフレームレート(撮像頻度)を変更しないため、例えば自車両の速度が高いときは、歩行者等の障害物が側方から自車両の前方に飛び出したときに、その飛び出しの検出が遅れる、という問題がある。そして、この点に関し、前記特許文献1には、レーザ光を認識するカメラのフレームレートから相手車両の移動速度を求めることの開示があるのみで(第5頁)、前記問題を解決し得る構成の開示はないのである。また、前記特許文献2には、カメラによる障害物検出処理を定周期で実行することの開示があるのみで(第7頁)、やはり前記問題を解決し得る構成の開示はないのである。
本発明は、車両用走行支援装置における前記不具合に対処するもので、障害物の検出頻度を自車両の速度に応じて変更することにより、たとえ自車両の速度が高くても、歩行者等の障害物が側方から自車両の前方に飛び出したときに、その飛び出しの検出遅れを回避することを課題とする。
すなわち、前記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、自車両の周囲の障害物を検出する車両用走行支援装置であって、自車両の周囲の障害物を検出するための障害物検出手段と、自車両の速度を検出する自車速度検出手段と、前記障害物検出手段の検出頻度を前記自車速度検出手段で検出される自車両の速度が高いほど高くする障害物検出頻度変更手段とを有することを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両用走行支援装置において、前記障害物検出手段の検出可能領域のうちの障害物監視領域を前記自車速度検出手段で検出される自車両の速度が高いほど狭くする障害物監視領域変更手段をさらに有することを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両用走行支援装置において、自車両と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、前記障害物検出手段の検出可能領域のうちの障害物監視領域を前記車間距離検出手段で検出される車間距離が長いほど広くする第2の障害物監視領域変更手段とをさらに有することを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の車両用走行支援装置において、自車両と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、前記障害物検出手段の検出頻度を前記車間距離検出手段で検出される車間距離が長いほど低くする第2の障害物検出頻度変更手段とをさらに有することを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、前記請求項3又は4に記載の車両用走行支援装置において、自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、前方車両が発信する信号を受信する信号受信手段とをさらに有し、前記車間距離検出手段は、前記自車位置検出手段で検出される自車両の位置と、前記信号受信手段で受信される信号に含まれる前方車両の位置とから、自車両と前方車両との車間距離を算出することを特徴とする。
次に、請求項6に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両用走行支援装置において、運転者に障害物の存在を警報する警報手段と、該警報手段の警報強調レベルを前記自車速度検出手段で検出される自車両の速度が高いほど強くする警報強調レベル変更手段とをさらに有することを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、自車両の周囲の障害物を検出するための障害物検出手段の検出頻度を自車両の速度に応じて変更するようにしたから、特に、自車両の速度が高いほど前記検出頻度を高くするようにしたから(換言すれば、検出速度を高くするようにしたから、又は検出周期を短くするようにしたから)、たとえ自車両の速度が高くても、歩行者等の障害物が側方から自車両の前方に飛び出したときに、その飛び出しの検出遅れを回避することが可能となる。
その場合に、請求項2に記載の発明によれば、前記障害物検出手段の検出可能領域のうちの障害物監視領域を自車両の速度に応じて変更するようにしたから、特に、自車両の速度が高いほど前記障害物監視領域を狭くするようにしたから、たとえ自車両の速度が高くて検出頻度を高くしても、監視領域を狭くすることにより、監視速度と画像処理負担とを両立させることが可能となる。つまり、監視領域を狭くすることにより、フレーム毎の画像処理時間を短くすることができ、もって検出頻度(フレームレート)を支障なく高くすることができる。
併せて、請求項3に記載の発明によれば、前記障害物検出手段の検出可能領域のうちの障害物監視領域を自車両と前方車両との車間距離に応じて変更するようにしたから、特に、車間距離が長いほど前記障害物監視領域を広くするようにしたから、車間距離が長くて飛び出し可能性の有る要注意な歩行者の数が多くなる場合に、その要注意な歩行者を見落としすることなく広い範囲で監視することが可能となる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、前記障害物検出手段の検出頻度を自車両と前方車両との車間距離に応じて変更するようにしたから、特に、車間距離が長いほど前記検出頻度を低くするようにしたから(換言すれば、検出速度を低くするようにしたから、又は検出周期を長くするようにしたから)、たとえ車間距離が長くて監視領域を広くしても、検出頻度を低くすることにより、画像処理負担と監視速度とを両立させることが可能となる。つまり、検出頻度を低くすることにより、フレーム毎の画像処理時間を長くとることができ、もって監視領域を支障なく広くすることができる。
以上をまとめると、自車両の速度が高いほど、また自車両と前方車両との車間距離が短いほど、障害物検出手段の検出頻度を高くしながら、監視領域を狭くすることとなる。また、自車両の速度が低いほど、また自車両と前方車両との車間距離が長いほど、障害物検出手段の検出頻度を低くしながら、監視領域を広くすることとなる。
次に、請求項5に記載の発明によれば、自車位置検出手段で検出される自車両の位置と、信号受信手段で受信される信号に含まれる前方車両の位置とから、自車両と前方車両との車間距離が、簡単かつ精度よく検出される。その結果、前記請求項3又は請求項4に係る発明の効果が確実に奏される。
そして、請求項6に記載の発明によれば、運転者に障害物の存在を警報する警報手段の警報強調レベルを自車両の速度に応じて変更するようにしたから、特に、自車両の速度が高いほど前記警報強調レベルを強くするようにしたから、歩行者等の障害物が側方から自車両の前方に飛び出したときの接触回避までの余裕時間が短く緊急度が高いことを運転者に警告することが可能となる。以下、発明の実施形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用走行支援装置1の各構成要素のレイアウト図である。この走行支援装置1は、自車両Xの周囲を撮像して自車両Xの周囲の障害物を検出するための障害物検出手段として、例えばCCDカメラやCMOSカメラ等の周囲撮像用カメラ20を含んでいる。この周囲撮像用カメラ20は車室前部、例えばルームミラー近傍に備えられている。この周囲撮像用カメラ20は、フレームレートが可変に構成されている。
また、この走行支援装置1は、自車両Xの速度を検出する自車速度検出手段として、車速センサ30を含んでいる。
また、この走行支援装置1は、自車両Xの位置を検出する自車位置検出手段として、GPS(Global Positioning System:地球上位置検出システム)アンテナ40を含み、信号受信手段として、車車間通信用アンテナ50を含んでいる。両アンテナ40,50は車両上部、例えばルーフ部に備えられている。車車間通信用アンテナ50は、車車間通信により、自車両Xの周囲に存在する他の車両から送信されてくる信号を受信したり、逆に、自車両Xの周囲に存在する他の車両へ信号を発信するものである。この場合、車車間通信により自車両Xの周囲の他の車両から送信されてくる信号には、該他の車両の位置情報が含まれている。
また、この走行支援装置1は、警報手段として、表示及び警報装置60を含んでいる。表示及び警報装置60は運転席前方、例えばインスツルメントパネルに備えられている。表示及び警報装置60は、周囲撮像用カメラ20で検出された自車両Xの周囲の車両や歩行者等の障害物を画面表示すると共に、該障害物との接触を回避するように運転者に視覚や聴覚による警報を発するものである。
図2は、この走行支援装置1のコントロールユニット10を中心とした制御システム図である。コントロールユニット10は、図示しないが、CPUで構成される中央処理部を有している。コントロールユニット10は、周囲撮像用カメラ20からの信号と、車速センサ30からの信号と、GPSアンテナ40からの信号と、車車間通信用アンテナ50からの信号とを入力し、これらの信号に基いて、周囲撮像用カメラ20と、表示及び警報装置60とに制御信号を出力する。また、コントロールユニット10は、車車間通信用アンテナ50を介して自車両Xに関する情報を周囲の車両に送信する。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、前記コントロールユニット10が行う、周囲撮像用カメラ20を用いての歩行者監視動作の具体的1例を説明する。まず、コントロールユニット10は、ステップS1で、各種データを読み込んだうえで、ステップS2で、車速センサ30からの信号に基いて自車速度を検出し、GPSアンテナ40からの信号と車車間通信用アンテナ50からの信号とに基いて自車両Xと前方車両との車間距離を検出する。すなわち、GPSで自車両Xの地球上の絶対位置(経度x1、緯度y1)を取得し、車車間通信で前方車両の地球上の絶対位置(経度x2、緯度y2)を取得して、これら情報x1、y1、x2、y2から自車両Xと前方車両との相対位置ひいては車間距離を算出するのである。
次いで、ステップS3で、自車速度が所定速度Vxより高いか否かを判定し、高いときはステップS4に進み、低いときはステップS12に進む。ステップS4では、周囲撮像用カメラ20のフレームレートを高速に設定する。この場合の高速の度合い(a)を図4に例示してある。次いで、ステップS5で、周囲撮像用カメラ20の撮像画像中の歩行者横断領域を狭い領域に推定する。この場合の狭い領域の度合い(c)を図5に例示してある。次いで、ステップS6で、表示及び警報装置60の警報強調レベルを強に設定する。この場合の強レベルの度合い(e)を図6に例示してある。ただし、このとき、表示及び警報装置60の警報強調レベルを強に設定した後は、自車両Xが歩行者に接近するに従い、前記警報強調レベルをさらに強くしていく。
次いで、ステップS7で、車間距離が所定距離Dxより長いか否かを判定し、短いときはステップS8に進み、長いときはステップS10に進む。ステップS8では、前記ステップS5で狭い領域に推定した歩行者横断領域を最狭領域に推定する。この場合の最狭領域の度合い(g)を図7に例示してある。次いで、ステップS9で、前記ステップS4で高速に設定したフレームレートを最高速に設定する。この場合の最高速の度合い(i)を図8に例示してある。
一方、ステップS10では、前記ステップS5で狭い領域に推定した歩行者横断領域を車間距離に応じて狭い領域から中程度の広さの領域に推定する。この場合の推定領域の広狭の度合いを図7に実線で例示してある。次いで、ステップS11で、前記ステップS4で高速に設定したフレームレートを車間距離に応じて高速から中速に設定する。この場合の設定速度の高低の度合いを図8に実線で例示してある。
これに対し、ステップS12では、周囲撮像用カメラ20のフレームレートを低速に設定する。この場合の低速の度合い(b)を図4に例示してある。次いで、ステップS13で、周囲撮像用カメラ20の撮像画像中の歩行者横断領域を広い領域に推定する。この場合の広い領域の度合い(d)を図5に例示してある。次いで、ステップS14で、表示及び警報装置60の警報強調レベルを弱に設定する。この場合の弱レベルの度合い(f)を図6に例示してある。ただし、このとき、表示及び警報装置60の警報強調レベルを弱に設定した後は、自車両Xが歩行者に接近するに従い、前記警報強調レベルを徐々に強くしていく。
次いで、ステップS15で、車間距離が所定距離Dxより長いか否かを判定し、短いときはステップS16に進み、長いときはステップS18に進む。ステップS16では、前記ステップS13で広い領域に推定した歩行者横断領域を車間距離に応じて中程度の広さの領域から広い領域に推定する。この場合の推定領域の広狭の度合いを図7に実線で例示してある。次いで、ステップS17で、前記ステップS12で低速に設定したフレームレートを車間距離に応じて中速から低速に設定する。この場合の設定速度の高低の度合いを図8に実線で例示してある。
一方、ステップS18では、前記ステップS13で広い領域に推定した歩行者横断領域を最広領域に推定する。この場合の最広領域の度合い(h)を図7に例示してある。次いで、ステップS19で、前記ステップS12で低速に設定したフレームレートを最低速に設定する。この場合の最低速の度合い(j)を図8に例示してある。
そして、いずれの場合も、前記ステップS9,S11,S17,S19からステップS20に進んで、前記ステップS8,S10,S16,S18で推定した歩行者横断領域に対して歩行者の認識処理を集中して行う。
以上により、図9に示すように、自車両Xの速度が低いとき(ステップS3でNOのとき)、及び/又は、自車両Xと前方車両Zとの車間距離が長いとき(ステップS7,S15でYESのとき)は、周囲撮像用カメラ20の撮像領域(検出可能領域)Roのうち、比較的広い領域Rwが、歩行者出現領域(歩行者横断領域:障害物監視領域)であると推定される(ステップS10,S18)。その結果、図10にも示すように、カメラ20の撮像画像中には、複数の歩行者Y…Yが写り込むが、それらのうち、側方から自車両の前方に飛び出し可能性の無い安全な歩行者Ysの捕捉数は比較的少なくなり(図例では2人)、側方から自車両の前方に飛び出し可能性の有る要注意な歩行者Ydの捕捉数は比較的多くなる(図例では3人)。そして、この場合、周囲撮像用カメラ20は、低速のフレームレート(撮像頻度)で自車両Xの周囲を撮像する(ステップS11,S19)。なお、ここで、前記推定領域Rwは、図示したように、前方車両Zの左側端部から、歩行者Y…Yのいる左側方の歩道に向かう範囲において、広く設定される。
一方、図11に示すように、自車両Xの速度が高いとき(ステップS3でYESのとき)、及び/又は、自車両Xと前方車両Zとの車間距離が短いとき(ステップS7,S15でNOのとき)は、周囲撮像用カメラ20の撮像領域(検出可能領域)Roのうち、比較的狭い領域Rnが、歩行者出現領域(歩行者横断領域:障害物監視領域)であると推定される(ステップS8,S16)。その結果、図12にも示すように、カメラ20の撮像画像中には、複数の歩行者Y…Yが写り込むが、それらのうち、側方から自車両の前方に飛び出し可能性の無い安全な歩行者Ysの捕捉数は比較的多くなり(図例では4人)、側方から自車両の前方に飛び出し可能性の有る要注意な歩行者Ydの捕捉数は比較的少なくなる(図例では1人)。そして、この場合、周囲撮像用カメラ20は、高速のフレームレート(撮像頻度)で自車両Xの周囲を撮像する(ステップS9,S17)。なお、ここでも、前記推定領域Rnは、図示したように、前方車両Zの左側端部から、歩行者Y…Yのいる左側方の歩道に向かう範囲において、狭く設定される。
以上のように、本実施形態においては、自車両Xの周囲の障害物を検出するための障害物検出手段20の検出頻度を自車両Xの速度に応じて変更するようにしたから(ステップS3,S4,S12)、特に、自車両Xの速度が高いほど検出頻度を高くするようにしたから(図4)、たとえ自車両Xの速度が高くても、歩行者Y等の障害物が側方から自車両Xの前方に飛び出したときに、その飛び出しの検出遅れを回避することが可能となる。
その場合に、障害物検出手段20の検出可能領域Roのうちの障害物監視領域Rw,Rnを自車両Xの速度に応じて変更するようにしたから(ステップS3,S5,S13)、特に、自車両Xの速度が高いほど障害物監視領域Rnを狭くするようにしたから(図5)、たとえ自車両Xの速度が高くて検出頻度を高くしても、監視領域Rnを狭くすることにより、監視速度と画像処理負担とを両立させることが可能となる。つまり、監視領域Rnを狭くすることにより、フレーム毎の画像処理時間を短くすることができ、もって検出頻度(フレームレート)を支障なく高くすることができる。
併せて、障害物検出手段20の検出可能領域Roのうちの障害物監視領域Rw,Rnを自車両Xと前方車両Zとの車間距離に応じて変更するようにしたから(ステップS7,S8,S10,S15,S16,S18)、特に、車間距離が長いほど障害物監視領域Rwを広くするようにしたから(図7)、車間距離が長くて飛び出し可能性の有る要注意な歩行者Ydの数が多くなる場合に、その要注意な歩行者Ydを見落としすることなく広い範囲Rwで監視することが可能となる。
さらに、障害物検出手段20の検出頻度を自車両Xと前方車両Zとの車間距離に応じて変更するようにしたから(ステップS7,S9,S11,S15,S17,S19)、特に、車間距離が長いほど検出頻度を低くするようにしたから(図8)、たとえ車間距離が長くて監視領域Rwを広くしても、検出頻度を低くすることにより、画像処理負担と監視速度とを両立させることが可能となる。つまり、検出頻度を低くすることにより、フレーム毎の画像処理時間を長くとることができ、もって監視領域Rwを支障なく広くすることができる。
以上をまとめると、自車両Xの速度が高いほど(図4、図5)、また自車両と前方車両との車間距離が短いほど(図8、図7)、障害物検出手段20の検出頻度を高くしながら(図4、図8)、監視領域を狭くすることとなる(図5、図7)。また、自車両Xの速度が低いほど(図4、図5)、また自車両と前方車両との車間距離が長いほど(図8、図7)、障害物検出手段20の検出頻度を低くしながら(図4、図8)、監視領域を広くすることとなる(図5、図7)。
また、自車位置検出手段40で検出される自車両Xの位置と、信号受信手段50で受信される信号に含まれる前方車両Zの位置とから、自車両Xと前方車両Zとの車間距離が、簡単かつ精度よく検出される(ステップS2)。
そして、運転者に障害物の存在を警報する警報手段60の警報強調レベルを自車両Xの速度に応じて変更するようにしたから(ステップS3,S6,S14)、特に、自車両Xの速度が高いほど警報強調レベルを強くするようにしたから(図6)、歩行者Y等の障害物が側方から自車両Xの前方に飛び出したときの接触回避までの余裕時間が短く緊急度が高いことを運転者に警告することが可能となる。
ここで、ステップS4の高速フレームレートは、例えば60フレーム/秒であり、ステップS12の低速フレームレートは、例えば30フレーム/秒である。自車速度が高速の場合は、ステップS5で画像処理領域が狭くされるので、カメラ20に余剰の処理能力が発生する。そこで、その余剰処理能力を利用して、より多くのフレームを画像処理するのである(ステップS3でYESの場合)。これにより、高速走行中における歩行者Yの早期検出が可能となる。高速走行中は、より遠方の歩行者Yを(図11、図12の推定領域Rn参照)早い時期から検出しておく必要がある。そのため、カメラ20のフレームレートをステップS4で一時的に高くするのであるが、カメラ20の余剰処理能力を利用するので、カメラ20全体の処理時間は、低速走行中(ステップS3でNOの場合)と比較しても、それほど増大しない。
また、ステップS6,S14における表示及び警報装置60の動作について、さらに詳しく説明すると、カメラ20の撮像画像中に歩行者Y…Yを捕捉した場合に、車間距離だけでは分からない、自車両Xと歩行者Yとの接触までの余裕時間の長さを、自車速度を用いてレベル判定し、その結果に応じて運転者への警報強調レベルを調整することとなる。例えば、高速走行中は、接触までの余裕時間が短いから、つまり緊急度が高いから、運転者への警報としては、歩行者Y…Yの画面表示を強調(明るくする、大きくする等)したり、あるいは、警報音を強調する(警報音の周波数を高くする、大きくする等)。逆に、低速走行中は、接触までの余裕時間が長いから、つまり緊急度が低いから、運転者への警報としては、前述したように、当初の強調レベルから、その後の余裕時間の短縮に伴って、歩行者Y…Yの画面表示と、警報音とを、次第に強調していくこととなる。
なお、本実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の修正、変更が可能なことはいうまでもない。例えば、自車両と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段として、レーザレーダやミリ波レーダ等のレーダを自車両の前端部のフロントグリル等に備えてもよい。その場合は、自車両の位置を検出する自車位置検出手段40と、前方車両が発信する信号を受信する信号受信手段50とを省略することができる。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、運転者の認知・判断・操作を補助する車両用走行支援装置において、障害物の検出頻度を自車両の速度に応じて変更することにより、たとえ自車両の速度が高くても、歩行者等の障害物の飛び出しの検出遅れを回避することができるもので、車両用走行支援装置の技術分野において幅広い産業上の利用可能性が期待される。
本発明の最良の実施形態に係る車両用走行支援装置の各構成要素のレイアウト図である。 前記車両用走行支援装置のコントロールユニットを中心とした制御システム図である。 前記コントロールユニットが行う歩行者監視動作の具体的1例を示すフローチャートである。 前記歩行者監視動作で用いる自車速度とフレームレート(検出頻度)との関係を示す特性図である。 同じく自車速度と歩行者横断領域(監視領域)との関係を示す特性図である。 同じく自車速度と警報強調レベルとの関係を示す特性図である。 同じく車間距離と歩行者横断領域(監視領域)との関係を示す特性図である。 同じく車間距離とフレームレート(検出頻度)との関係を示す特性図である。 自車速度が低いとき又は車間距離が長いときは歩行者出現領域(監視領域)を広く推定することを説明する俯瞰図である。 歩行者出現領域(監視領域)を広く推定した場合にカメラの撮像画像中に捕捉される要注意歩行者の数が比較的多いことを示す説明図である。 自車速度が高いとき又は車間距離が短いときは歩行者出現領域(監視領域)を狭く推定することを説明する図9と類似の俯瞰図である。 歩行者出現領域(監視領域)を狭く推定した場合にカメラの撮像画像中に捕捉される要注意歩行者の数が比較的少ないことを示す図11と類似の説明図である。
符号の説明
1 車両用走行支援装置
10 コントロールユニット(障害物検出頻度変更手段、第2の障害物検出頻度変更手段、障害物監視領域変更手段、第2の障害物監視領域変更手段、警報強調レベル変更手段、車間距離検出手段)
20 周囲撮像用カメラ(障害物検出手段)
30 車速センサ(自車速度検出手段)
40 GPSアンテナ(自車位置検出手段)
50 車車間通信用アンテナ(信号受信手段)
60 表示及び警報装置(警報手段)
Ro カメラ撮像領域(検出可能領域)
Rn,Rw 推定領域(障害物監視領域)
X 自車両

Claims (6)

  1. 自車両の周囲の障害物を検出する車両用走行支援装置であって、
    自車両の周囲の障害物を検出するための障害物検出手段と、
    自車両の速度を検出する自車速度検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出頻度を前記自車速度検出手段で検出される自車両の速度が高いほど高くする障害物検出頻度変更手段とを有することを特徴とする車両用走行支援装置。
  2. 前記請求項1に記載の車両用走行支援装置において、
    前記障害物検出手段の検出可能領域のうちの障害物監視領域を前記自車速度検出手段で検出される自車両の速度が高いほど狭くする障害物監視領域変更手段をさらに有することを特徴とする車両用走行支援装置。
  3. 前記請求項1に記載の車両用走行支援装置において、
    自車両と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出可能領域のうちの障害物監視領域を前記車間距離検出手段で検出される車間距離が長いほど広くする第2の障害物監視領域変更手段とをさらに有することを特徴とする車両用走行支援装置。
  4. 前記請求項3に記載の車両用走行支援装置において、
    自車両と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出頻度を前記車間距離検出手段で検出される車間距離が長いほど低くする第2の障害物検出頻度変更手段とをさらに有することを特徴とする車両用走行支援装置。
  5. 前記請求項3又は4に記載の車両用走行支援装置において、
    自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、
    前方車両が発信する信号を受信する信号受信手段とをさらに有し、
    前記車間距離検出手段は、前記自車位置検出手段で検出される自車両の位置と、前記信号受信手段で受信される信号に含まれる前方車両の位置とから、自車両と前方車両との車間距離を算出することを特徴とする車両用走行支援装置。
  6. 前記請求項1に記載の車両用走行支援装置において、
    運転者に障害物の存在を警報する警報手段と、
    該警報手段の警報強調レベルを前記自車速度検出手段で検出される自車両の速度が高いほど強くする警報強調レベル変更手段とをさらに有することを特徴とする車両用走行支援装置。
JP2005214206A 2005-07-25 2005-07-25 車両用走行支援装置 Pending JP2007030603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214206A JP2007030603A (ja) 2005-07-25 2005-07-25 車両用走行支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214206A JP2007030603A (ja) 2005-07-25 2005-07-25 車両用走行支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007030603A true JP2007030603A (ja) 2007-02-08

Family

ID=37790403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005214206A Pending JP2007030603A (ja) 2005-07-25 2005-07-25 車両用走行支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007030603A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116753A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Toyota Motor Corp 衝突防止システム
JP2010044632A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Yupiteru Corp 車両用警報装置
JP2010257378A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
JP2012138671A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Kyocera Corp ステレオカメラ装置
KR101251776B1 (ko) * 2010-11-26 2013-04-05 현대자동차주식회사 차량 센서의 인지영역 가변 조절 시스템 및 그 방법
JP5278776B2 (ja) * 2008-12-09 2013-09-04 トヨタ自動車株式会社 物体検出装置および物体検出方法
JP2013239995A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Clarion Co Ltd 車載カメラシステム及びこれに用いる映像受信装置と映像送信装置
CN109427199A (zh) * 2017-08-24 2019-03-05 北京三星通信技术研究有限公司 用于辅助驾驶的增强现实的方法及装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10291435A (ja) * 1997-04-21 1998-11-04 Kansei Corp 衝突防止装置
JP2002190093A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Toyota Motor Corp 車両用警報システム及び装置
JP2003219412A (ja) * 2002-01-22 2003-07-31 Fuji Photo Film Co Ltd 車載カメラの撮像画像記録装置
JP2003259361A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Nissan Motor Co Ltd 車両用画像処理装置
JP2004015705A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Minolta Co Ltd 画像読み取り装置
JP2004146904A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Omron Corp 車載用撮像装置及びそれを用いた車両運転支援装置
JP2005127909A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Fujitsu Ten Ltd レーダの走査方法
JP2007013774A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 対象物探索装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10291435A (ja) * 1997-04-21 1998-11-04 Kansei Corp 衝突防止装置
JP2002190093A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Toyota Motor Corp 車両用警報システム及び装置
JP2003219412A (ja) * 2002-01-22 2003-07-31 Fuji Photo Film Co Ltd 車載カメラの撮像画像記録装置
JP2003259361A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Nissan Motor Co Ltd 車両用画像処理装置
JP2004015705A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Minolta Co Ltd 画像読み取り装置
JP2004146904A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Omron Corp 車載用撮像装置及びそれを用いた車両運転支援装置
JP2005127909A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Fujitsu Ten Ltd レーダの走査方法
JP2007013774A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 対象物探索装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116753A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Toyota Motor Corp 衝突防止システム
JP2010044632A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Yupiteru Corp 車両用警報装置
JP5278776B2 (ja) * 2008-12-09 2013-09-04 トヨタ自動車株式会社 物体検出装置および物体検出方法
JP2010257378A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
KR101251776B1 (ko) * 2010-11-26 2013-04-05 현대자동차주식회사 차량 센서의 인지영역 가변 조절 시스템 및 그 방법
JP2012138671A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Kyocera Corp ステレオカメラ装置
JP2013239995A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Clarion Co Ltd 車載カメラシステム及びこれに用いる映像受信装置と映像送信装置
CN109427199A (zh) * 2017-08-24 2019-03-05 北京三星通信技术研究有限公司 用于辅助驾驶的增强现实的方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5345350B2 (ja) 車両の運転支援装置
JP4434224B2 (ja) 走行支援用車載装置
JP5379543B2 (ja) 自動車の外界認識装置
JP5012718B2 (ja) 画像処理装置
JP5267570B2 (ja) 運転支援装置
JP5172366B2 (ja) 車両運転支援装置
JP5353999B2 (ja) 運転者支援装置
JP2007030603A (ja) 車両用走行支援装置
JP2011118482A (ja) 車載装置および認知支援システム
US11198398B2 (en) Display control device for vehicle, display control method for vehicle, and storage medium
JP4223320B2 (ja) 車両用運転支援装置
JP5896505B2 (ja) 車両運転支援装置
JP2010092416A (ja) 車線逸脱抑制装置
JP2009040108A (ja) 画像表示制御装置及び画像表示制御システム
JP2009015547A (ja) 運転支援装置および方法、並びに、プログラム
JP2008282067A (ja) 接近物検知装置及び接近物検知プログラム
JP2005122390A (ja) 運転支援装置
JP2000276697A (ja) 車両用周辺監視装置
JP4462895B2 (ja) 車載用物体認識システムおよびこれを用いた運転支援システム
JP6363393B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP2008250453A (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP4873255B2 (ja) 車両用報知システム
JP2005182307A (ja) 車両運転支援装置
JP2008249634A (ja) 対象物検出装置
JP2011258121A (ja) 障害物認識装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080306

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100727