JP2007022927A - 染毛料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】直接染料を用い繰り返しの使用により染色する染毛料組成物において、染毛力に優れ、二次付着及びごわつき感を防止することができる染毛料組成物を提供する。
【解決手段】(A)直接染料0.01〜5質量%及び(B)芳香族アルコール1〜20質量%を含有し、pHが1.5〜5.0であり、複数回の繰り返しの使用により毛髪を染色する染毛料組成物において、(C)ベタイン変性シリコーンを含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、染毛料組成物に関し、さらに詳しくは直接染料及び芳香族アルコールを含有し、複数回の繰り返しの使用により染色する染毛料組成物に関する。
従来より、顔料、カーボンブラック等を使用し、毛髪を一時的に染色する一時染毛剤が知られている。かかる一時染毛剤は酸化染料により染色する永久染毛剤と比較し、シャンプー等により簡単に洗い流せるという簡便性を有しているが、色持ちが悪いという問題があった。そこで、特許文献1に記載されるような染料として直接染料及び芳香族アルコール等を含有する染毛料組成物が知られている。かかる染毛料組成物は使用直後の洗髪が不要であり、複数回の繰り返しの使用により毛髪を徐々に所望の色に染色させる。また、一時染毛剤と比べ色持ちがよく、複数剤の混合処理を必要とする永久染毛剤と比べ簡便性を有していた。かかる直接染料が配合される染毛料組成物は二次付着を防止するためにシリコン系樹脂等が配合される。
特開2001−172141号公報
ところが、かかる直接染料を使用した染毛料組成物は二次付着の防止が十分でないという問題があった。また、二次付着を防止するために配合される樹脂によりごわつき感が生ずるという問題も生じた。その一方、二次付着を抑制するために直接染料の配合量を少量にした場合、染毛するまでの繰り返し回数が多くなり使用が煩雑になるという問題が生ずる。
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、直接染料を用い繰り返しの使用により染色する染毛料組成物において、染毛力に優れ、二次付着及びごわつき感を防止することができる染毛料組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の染毛料組成物は、(A)直接染料0.01〜5質量%及び(B)芳香族アルコール1〜20質量%を含有し、pHが1.5〜5.0であり、複数回の繰り返しの使用により毛髪を染色する染毛料組成物において、(C)ベタイン変性シリコーンを含有する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の染毛料組成物において、前記(C)ベタイン変性シリコーンを0.001〜5質量%含有する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の染毛料組成物において、(D)アクリル酸アルキル共重合体及び(E)ポリビニルカプロラクタムの少なくとも一つを含有する。
本発明によれば、直接染料を用い繰り返しの使用により染色する染毛料組成物において、染毛力に優れるとともに二次付着及びごわつき感を防止することができる。
以下、本発明を具体化した染毛料組成物について詳細に説明する。
本実施形態の染毛料組成物は、(A)直接染料、(B)芳香族アルコール及び(C)ベタイン変性シリコーンを含有する。さらに(D)アクリル酸アルキル共重合体及び(E)ポリビニルカプロラクタムの少なくとも一つを含有することが好ましい。
(A)直接染料は、毛髪を染色するために配合される。この(A)直接染料は、反応性がなく、それ自体で発色可能なものを示す。(A)直接染料の具体例としては、ニトロ染料、酸性染料、塩基性染料(カチオン染料)、分散染料等が挙げられる。
ニトロ染料としては、染毛力に優れることから好ましくは4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orenge No.1、HC Orenge No.2、HC Orenge No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等が挙げられる。
酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒色401号等が挙げられる。
塩基性染料としては、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet 11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等が挙げられる。
分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等が挙げられる。
その他の直接染料としては、1−アミノ−4−メチルアントラキノン及びその塩、HC Blue No.4、HC Blue No.7、HC Blue No.8、HC Blue No.14、HC Brown No.1、HC Brown No.2、HC Green No.1、HC Orenge No.5、HC Red No.8、HC Red No.9、HC Yellow No.7、HC Yellow No.8、並びに「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた直接染料が挙げられる。これらの(A)直接染料は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの(A)直接染料の中でも、染色性の観点から酸性染料が好ましい。
(A)直接染料の含有量は、0.01〜5質量%、好ましくは0.01〜3質量%、より好ましくは0.5〜2質量%である。(A)直接染料の含有量が0.01質量%未満であると、十分な染毛力が得られず、繰り返しによる染色回数が増加するおそれがある。一方、5質量%を超えて配合すると、二次付着が生じやすくなる。
(B)芳香族アルコールは(A)直接染料の毛髪への浸透を促進させるために配合される。芳香族アルコールの具体例としては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール等が挙げられる。(B)芳香族アルコールの含有量は、1〜20質量%、好ましくは3〜18質量%、より好ましくは5〜15質量%である。(B)芳香族アルコールの含有量が1質量%未満であると、有効成分の毛髪への浸透を促進することができず、染色性の低下を招く。一方、20質量%を超えて配合してもそれ以上の浸透促進効果は得られにくく、また、染毛力の低下を招く。
(C)ベタイン変性シリコーンは、染色性の向上、直接染料による二次付着及びごわつき感を防止するために配合される。具体的には、ジメチコンプロピルPGベタインを挙げることができる。(C)ベタイン変性シリコーンの含有量は、0.001〜5質量%、好ましくは0.01〜2.5質量%、より好ましくは0.05〜1.0質量%である。(C)ベタイン変性シリコーンの含有量が0.001質量%未満であると、二次付着を防止する効果が低下する。一方、5質量%を超えて配合してもそれ以上の二次付着防止効果は得られにくい。
(D)アクリル酸アルキル共重合体は、染色性の向上、直接染料による二次付着を防止するために配合される。(D)アクリル酸アルキル共重合体は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸のアルキルエステルのホモポリマー又はコポリマーからなる高分子ポリマーである。さらにこれら高分子ポリマーにスチレンや酢酸ビニルを共重合させたアクリル酸アルキルスチレン系共重合体、アクリル酸アルキル酢酸ビニル共重合体等を使用してもよい。
具体的には、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリル酸アルキル・イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルモノエステル共重合体等が挙げられる。これらの(D)アクリル酸共重合体は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
これらの(D)アクリル酸アルキル共重合体の配合量は0.005〜15質量%、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.05〜5質量%である。(D)アクリル酸アルキル共重合体の配合量が0.005質量%より少ないと二次付着を防止する効果が低下する。一方、15質量%を超えて配合してもそれ以上の二次付着防止効果は得られにくく、また、ごわつきが生じやすくなる。
(E)ポリビニルカプロラクタムは染色性の向上、直接染料による二次付着及びごわつき感防止のために配合される。(E)ポリビニルカプロラクタムの配合量は0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%である。(E)ポリビニルカプロラクタムの配合量が0.01質量%より少ないと二次付着を防止する効果が低下する。一方、10質量%を超えて配合してもそれ以上の二次付着防止効果は得られにくい。
本実施形態の染毛料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、その他一般に染毛料組成物に配合されている成分を配合することができる。その他の成分としては、水、酸、低級アルコール、増粘剤、界面活性剤、油性成分、多価アルコール等が挙げられる。
水は各成分の溶媒又は分散媒として適量配合される。
酸としては、広く一般の有機酸または無機酸を用いることが可能であり、例えばクエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、レブリン酸、酢酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸等の有機酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸を挙げることができる。また、これらの酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を同時に配合することによって系内に緩衝能をもたせることが可能である。このことにより、経時におけるpH変化を少なくすることができ、系の安定化につながる。酸の配合量は、組成物のpHを1.5〜5.0に調整するのに必要な量である。pHが1.5より低いと染料の安定性や皮膚への刺激の面から好ましくなく、5.0より大きいと充分な染毛力が得られない。
低級アルコールは、溶剤として配合され、具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール等が挙げられる。これらの低級アルコールは単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの中で溶解性、乾燥性の観点からエタノールが好ましい。
増粘剤として用いることのできる高分子化合物としては、主にノニオン性もしくはアニオン性高分子化合物が用いられ、例えばアラビアガム、カラギーナン、ガラクタン、グアーガム、クインスシードガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、ヒドロキシアルキルキサンタンガム、デキストラン、ヒアルロン酸、カードラン、サクシノグルカン、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の天然高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、可溶性デンプン等のデンプン系高分子、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等から成る半合成高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、ポリアクリルアミド、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体等の合成高分子、ベントナイト、ラポナイト等の無機物系高分子が挙げられる。
界面活性剤は、組成物の安定性を保持するために配合される。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等が挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤は前記の作用に加えて毛髪の感触を良好にするために配合される。カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪酸塩、金属セッケン、アシルグルタミン酸塩、アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等が挙げられる。脂肪酸塩としては、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸イソプロパノールアミン、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム等が挙げられる。金属セッケンとしては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム等が挙げられる。アシルグルタミン酸塩としては、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。アシルメチルタウリン塩としては、ラウロイルメチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸エステル塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等が挙げられる。アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシルカルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ラウリルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
油性成分は、毛髪に軟らかさと潤いを与えることにより毛髪の感触と明度を向上させるために配合される。油性成分としては、油脂類、ロウ類、高級アルコール、炭化水素類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が用いられる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10-30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
多価アルコールとしては、グリコール類、グリセリン類等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
さらに、その他の成分としてソルビトール、マルトース等の糖類、メチルパラベン等の防腐剤、EDTA−Na等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
染毛料組成物の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化液状等の液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、粉末状等特に限定されない。フォーム状等の剤型とする場合は、染毛料組成物に噴射剤を含有させてもよい。噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、窒素、ヘキサンおよびイソペンタン等が挙げられる。
本実施形態の染毛料組成物は毛髪に付着させた後、所定時間放置後に水や温水で洗い流すという作業を複数回繰り返すことによって毛髪を徐々に染色させる。
以上の本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態の染毛料組成物は、複数回の繰り返しの使用により毛髪を染色する染毛料組成物において、(C)ベタイン変性シリコーンを含有する。したがって、染毛力に優れ、二次付着及びごわつき感を防止することができる。
(2)また、二次付着防止のため直接染料の配合量を低下させる必要がなく、染色性の低下を招くことがない。
(3)また、二次付着を防止するために配合される樹脂を大量に配合する必要がなく、ごわつき感を生じさせることがない。
(4)本実施形態の染毛料組成物は、(D)アクリル酸アルキル共重合体を配合した。したがって、染毛力がより優れ、二次付着を一層防止することができる。
(5)本実施形態の染毛料組成物は、(E)ポリビニルカプロラクタムを配合した。したがって、染毛力がより優れ、二次付着及びごわつき感を一層防止することができる。
尚、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施形態は、ヘアマニキュアに適用されてもよく、また、各種界面活性剤等を配合し、カラーシャンプー、カラーリンス等のヘアマニキュア以外の半永久染毛料に適用してもよい。
・上記実施形態の染毛料組成物は、毛髪に付着させる時間及び塗布回数は特に限定されず、染色される色に応じて適宜設定される。
・上記実施形態の染毛料組成物は、各成分を全て配合する1剤式として構成してもよく、各成分を複数に分割して2剤式以上に構成してもよい。
・上記実施形態の染毛料組成物の使用方法は特に限定されず、例えば、朝染毛料組成物を塗布し、夜シャンプーで洗い流してもよく、また、夜シャンプー後に染毛料組成物を塗布し、朝洗い流してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
(実施例1〜6及び比較例1〜3)
表1に示す配合によって各染毛料組成物を調製した。得られた混合物を白髪交じりの人毛及び山羊毛に塗布した。混合物が塗布された毛束を45℃15分間放置した後、通常のシャンプー処理、2.0質量%リン酸溶液でのリンス処理及び水洗することにより染毛処理を行った。かかる一連の染毛処理を全3回繰り返すことによって染毛処理を完了した。この染毛処理完了後の毛束について、下記の評価を行った。なお、表1における各成分の配合を示す数値の単位は質量%である。
<染色性試験(染毛力)>
各例の染毛処理完了後の毛髪について、目視にて、◎:鮮やかな色に染色された、○:やや鮮やかな色に染色された、△:やや鮮やかさに欠ける、×:鮮やかさに欠けるの4段階で評価し、染色性の評価結果とした。それらの評価結果を表1に示す。
<堅牢性試験>
各例の染毛処理完了後から1日後の毛束を50℃の1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液(500ml)に15分間浸漬した後、毛束を十分に水洗し、風乾させることによって洗浄処理を施した。洗浄処理完了後の毛束を洗浄処理前の毛束と目視によって比較して、◎:退色がほとんどない、○:退色が少ない、△:退色がやや目立つ、×:退色が目立つの4段階で評価し、堅牢性の評価とした。
<手触りの評価>
各例の染毛処理完了後の毛髪について、◎:非常になめらかで柔軟性がある、○:ややなめらかで柔軟性がある、△:やや硬さを感じる、×:硬さを感じるの4段階で評価し、手触りの評価とした。
<地肌汚れ落とし試験(二次汚染試験)>
地肌汚れ落とし試験は、表1に示す配合によって調製された各染毛料組成物0.2gを腕の内側部に直径1cmの円状範囲に塗り、10分間放置した後、温水で洗い流す。さらに石けんを使用し、指で軽くこすり、温水で流い洗す。水洗後、石けん使用後の皮膚への染着の度合いを、◎:全く跡が残らない、○:わずかに褐色の跡が残る、△:褐色の跡が残る、×:暗褐色の跡が残るの4段階で評価し、地肌汚れ落とし試験の評価とした。
<ごわつき感>
各例の染毛処理完了後の毛髪について、◎:ごわつき感を全く感じない、○:ごわつき感を感じない、△:ややごわつきを感じる、×:ごわつきを感じるの4段階で評価し、ごわつき感の評価とした。
Figure 2007022927
表1の結果から、実施例1〜6について、ベタイン変性シリコーンを添加することにより、染色性、手触り及びつやの向上及び汚染防止効果を向上させることが確認された。一方、ベタイン変性シリコーンを添加しなかった比較例1〜3においては、汚染防止効果について良好な結果は得られなかった。
以下に示す実施例7〜10の染毛料組成物を調整し、上記実施例と同様の方法により試験を行った。その結果、実施例1〜6と同様の良好な結果が得られた。
実施例7(ジェル状酸性染毛料) 質量%
ベタイン変性シリコーン 0.5
ベンジルアルコール 10
エタノール 5
キサンタンガム 1
カルボキシビニルポリマー 1
グリセリン 3
ピロリドンカルボン酸 pH3に調節
ジメチルポリシロキサン 1
加水分解ダイズタンパク 0.2
カミツレエキス 0.1
黒色401号 0.1
橙色205号 0.15
紫色401号 0.1
赤色102号 0.05
精製水 残量
実施例8(ジェル状酸性染毛料) 質量%
ベタイン変性シリコーン 0.2
ベンジルアルコール 8
フェノキシイソプロパノール 2
エタノール 15
ジプロピレングリコール 3
ヒドロキシエチルセルロース 2
乳酸 pH3に調節
ショ糖脂肪酸エステル 1.5
加水分解コラーゲン水溶液 0.2
黒色401号 0.2
橙色205号 0.35
紫色401号 0.2
赤色102号 0.1
精製水 残量
実施例9(クリーム状酸性染毛料) 質量%
ベタイン変性シリコーン 0.2
ベンジルアルコール 6
プロピレングリコール 4
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ステアリン酸 1
POE(10)セチルエーテル 2
セタノール 10
乳酸 pH3に調節
ショ糖脂肪酸エステル 1
ジメチルポリシロキサン 1
ローズマリーエキス 0.2
加水分解ケラチン 0.2
黒色401号 0.2
橙色205号 0.35
紫色401号 0.2
赤色102号 0.1
精製水 残量
実施例10(クリーム状酸性染毛料) 質量%
ベタイン変性シリコーン 0.2
ベンジルアルコール 8
エタノール 5
1,3−ブチレングリコール 5
ポリアクリル酸アミド 2
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 1
ショ糖脂肪酸エステル 1.5
流動パラフィン 1
オリーブ油 1
グリシン 0.2
ヒドロキシプロリン 0.2
POE(10)セチルエーテル 1.5
アカネ色素 0.2
クチナシ青色素 0.2
黒色401号 0.3
橙色205号 0.2
紫色401号 0.1
精製水 残量

Claims (3)

  1. (A)直接染料0.01〜5質量%及び(B)芳香族アルコール1〜20質量%を含有し、pHが1.5〜5.0であり、複数回の繰り返しの使用により毛髪を染色する染毛料組成物において、
    (C)ベタイン変性シリコーンを含有することを特徴とする染毛料組成物。
  2. 前記(C)ベタイン変性シリコーンを0.001〜5質量%含有する請求項1記載の染毛料組成物。
  3. (D)アクリル酸アルキル共重合体及び(E)ポリビニルカプロラクタムの少なくとも一つを含有する請求項1又は請求項2記載の染毛料組成物。
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