JPH061711A - 両性イオノマーシロキサンで髪を処理する方法 - Google Patents

両性イオノマーシロキサンで髪を処理する方法

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JPH061711A
JPH061711A JP5021121A JP2112193A JPH061711A JP H061711 A JPH061711 A JP H061711A JP 5021121 A JP5021121 A JP 5021121A JP 2112193 A JP2112193 A JP 2112193A JP H061711 A JPH061711 A JP H061711A
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hair
acid
formula
group
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JP5021121A
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Daniel Joseph Halloran
ジョセフ ハロラン ダニエル
Terence J Swihart
ジョン スイハート テレンス
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Dow Corning Corp
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    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/12Preparations containing hair conditioners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
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    • A61K8/896Polysiloxanes containing atoms other than silicon, carbon, oxygen and hydrogen, e.g. dimethicone copolyol phosphate
    • A61K8/898Polysiloxanes containing atoms other than silicon, carbon, oxygen and hydrogen, e.g. dimethicone copolyol phosphate containing nitrogen, e.g. amodimethicone, trimethyl silyl amodimethicone or dimethicone propyl PG-betaine

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オルガノシリコン化合物を含む配合剤を髪に
適用して髪を処理する方法。 【構成】 この改良は、オルガノシリコン化合物として
次に示す式を有するアミンカルボキシレート両性イオノ
マーポリシロキサンを配合剤に加えたことにある。 【化1】 ここでQは好ましくは次の式によって表わされる有機官
能基であり、 【化2】 ここでのR′は1から12個の炭素原子を有するアルキ
レン基そしてR″はエチレン、ビニリデン又はフェニレ
ン基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、髪の有用なコンディシ
ョニングに寄与するとされる或る種のアミンカルボキシ
レート両性イオノマーポリシロキサンを髪に適用して髪
を処理する方法に関する。髪の調製品は頭皮又は髪に用
いられる配合物である。最も重要な髪の調製品は、洗髪
剤、コンディショニング製品、着色剤、セッテングロー
ション及びヘアースプレィーを含むヘアースタイル調製
品、並びにパーマメントウェイブ調製品である。
【0002】
【従来の技術】洗髪配合物の例は、1982年12月2
1日発行の米国特許第4,364,837号、1987
年11月3日発行の米国特許第4,704,272号そ
して1988年5月3日発行の米国特許第4,741,
855号に記載されている。コンディショニング洗髪剤
は、1985年12月17日発行の米国特許第4,55
9,227号及び1988年10月11日発行の米国特
許第4,777,037号に開示されている。
【0003】コンディショニングはリンス、ムース、エ
アロゾル及びポンプスプレィーの如きの目的のみに意図
されたヘアーコンディショニング製品であっても良く、
このコンディショナーは次に示す洗髪用に用られる。こ
れら製品の例は、1983年6月7日発行の米国特許第
4,387,090号、1986年1月7日発行の米国
特許第4,563,347号及び1990年9月4日発
行の米国特許第4,954,335号に記載されてい
る。
【0004】スタイリング調製品は洗い落すことはなく
髪の中に残っている。種々のヘアセット配合物は、19
88年2月16日発行の米国特許第4,724,851
号、1988年3月29日発行の米国特許第4,73
3,677号、及び1989年3月30日発行の米国特
許第4,834,968号に開示されている。ヘアスプ
レィー製品の例は、1975年12月23日発行の米国
特許第3,928,558号及び1989年10月3日
発行の米国特許第4,871,529号に記載されてい
る。
【0005】本発明のアミンカルボキシレート両性イオ
ノマーポリシロキサンは、有用なコンディショニングに
寄与するためのいづれの前に述べた髪処理調整品に使用
することができる。コンディショニングに加えて、この
両性イオノマー物質は髪に軽快でそして弾力のあるボテ
ィー効果を与えることを意外にも今回新たに発見した。
このことは、本発明の両性イオノマー物質は流体であっ
て弾性被膜を形成することができるので、公知の頭髪剤
は洗い落されることからして、これと比べ意味があるこ
とである。
【0006】イオノマー性オルガノシリコン化合物を髪
に用いることは1986年9月2日に発行された米国特
許第4,609,750号に示されているように公知で
あるが、本発明のアミンカルボキシレート両性イオノマ
ーポリシロキサンは公知のベタインと明らかに異なるの
である。
【0007】例えば、本発明のイオノマー(ionom
er)はアンモンニウムカルボキシレートイオノマーで
あるのに対し、 '750特許のイオノマーは永久的な第
四アミンカルボキシレートである。このことは、 '75
0特許の窒素原子は常に+に電荷されている。この永久
的な陽電荷のことから、また本発明のイオノマーと異な
って '750特許のカチオンの存在する場所に水素原子
が結合していないということから、本発明のイオノマー
は種々の構造を形成することが可能である。この純粋な
イオノマーに加えて、このイオノマーは酸又は塩基と組
み合せて複合酸塩基(conjugate acid base)を形成する
ことが本発明において明らかにされる。この両者の組み
合せは '750特許のイオノマーでは不可能である。
【0008】本発明のイオノマーと '750特許のイオ
ノマーとの間の相違は、 '750特許のイオノマーはベ
タインであってアミノ酸ではないのに対し、本発明のイ
オノマーはシリコン官能アミノ酸として分類することが
できる。最後に、 '750特許及び本発明のQ基につい
て、アミド結合の配列の順序、陽電荷及び陰電荷が同じ
ではない。特に、このQ基における陽電荷及びアミド結
合の順序が逆である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オルガノシ
リコン化合物を含む配合剤を髪に適用して髪を処理する
方法に関する。この改良は、オルガノシリコン化合物と
してアミンカルボキシレート両性イオノマーポリシロキ
サンを配合剤に加えることにある。それ故に、本発明の
目的は、髪に適用したときに増粘剤として機能するとさ
れるシリコン両性イオノマーを使用して髪を処理する方
法を提供する。
【0010】本発明方法における利点は、本願において
示した基としてのシリコン両性イオノマーが良好な湿れ
と乾燥したくしけずり特性及び改善された湿れと乾燥し
た感触を示すことを新たに見い出したことである。更に
そして予想外の利点は、この開示した両性イオノマーで
処理した髪は軽快で弾力があり、そして髪自体に改善が
みられることである。本発明の他の目的、利点及び特長
は、次に詳細に述べる事実からしてより明瞭になるであ
ろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】両性イオンは一つにまと
まった形体よりは、むしろ極性イオンとして分子に存在
するものである。分子は結局中性ではあるが、しかしア
ミノ酸のように電荷の位置が大きく離れている。両性イ
オンはまたハイブリドイオン(hybridion)と
して知られ、そして内部塩又は分子内塩として知られて
いる。アミノ酸の場合、弱酸基及び弱塩基が離れて存在
している電解質である。例えば、H2N-R-COOHとして示し
た場合、水溶液では内部陽イオンは酸性カルボニルから
塩基性アミノの位置に移り、+ H3N-R-COO - が実際のも
のとなる。変化しなかったものは別個に陽性と陰性との
位置を有しているが、しかし陽イオン及び陰イオンは移
行して遊離しない。従って、両者は陽性及び陰性に帯電
した錯イオン(complex ion)である。アル
キルベタインはまた両性イオンの代表的なものであり、
両性イオンの一つの特殊な例であるが、しかし陽性の位
置に水素原子が結合していない。或る種のシリコンは両
性イオンであって、そしてそれは本発明に関連するシリ
コン両性イオンの分類に属する。
【0012】本発明の両性イオノマーアミノ官能シロキ
サン化合物は次に示す反応式に従って得ることができ
る。
【化3】 この式において、(I)はアミノ官能シロキサンを示
し、(II)は本発明の両性イオノマーを示し、そして
(III)は両性イオノマーの複合酸塩基の組み合せと強酸
(HA)を示している。
【0013】式(I)は次に示す反応生成物から成る群
から選ばれるアミノ官能シロキサンである。 (A)25℃において約10から15,000mm2 /s
の範囲の粘度を有する水酸基末端ブロックされたポリジ
メチルシロキサン、並びに一般式、 R''n (R'O)3-n Si(CH2)3NHR''' 及びR'' n (R'O)3-n Si
RNHCH2CH2NH2 、 を有するものから成る群から選ばれたシランであって、
ここでR''' は水素原子又はメチル基、R''は不飽和脂
肪族ではない1価炭化水素基であって1から6個の炭素
原子を含み、nは0から2の値であり、R' は1から4
個の炭素原子を含むアルキル基、そしてRは不飽和脂肪
族ではない2価の炭化水素基であって3から4個の炭素
原子を含むシランの混合物又は反応生成物、(B)25
℃において約10から15,000mm2 /sの範囲の粘
度を有する水酸基末端ブロックされたポリジメチルシロ
キサン、一般式 (R1O)3-SiR2NHR3及び(R1O)3-SiR2NHCH2CH2NH2、 を有するものから成る群から選ばれたシランであって、
ここでR1 は1から4個の炭素原子を含むアルキル基、
2 は不飽和アルキルを含まない2価炭化水素であって
3から4個の炭素原子を含み、そしてR3 は水素原子及
びメチル基から成る群から選ばれるシラン、並びに一般
式X3SiZ を有するシランであって、ここでXは1から4
個の炭素原子を含むアルコキシ基及びアシロキシ基から
成る群から選ばれ、そしてZはハロゲン化炭化水素並び
に炭素原子、水素原子及び酸素原子から成る基(ここで
酸素原子は水酸基、エステル基又はエーテル結合の中に
存在するものであってこのZ基には1から10個の炭素
原子が存在する)から成る群から選ばれた加水分解され
ない基であるシランの混合物又は反応生成物、並びに
(C)25℃において約10から15,000mm2 /s
の範囲の粘度を有する水酸基末端ブロックされたポリジ
メチルシロキサン、並びに一般式 R''n (R'O)3-n Si(CH2)3NHR''' 及び R''n (R'O)3-n Si
RNHCH2CH2NH2 を有するものから成る群から選ばれたシランであって、
ここでR''' は水素原子又はメチル基、R''は不飽和脂
肪族ではない1価炭化水素基であって1から6個の炭素
原子を含み、nは0から2の値であり、R' は1から4
個の炭素原子を含むアルキル基、そしてRは不飽和脂肪
族ではない2価の炭化水素基であって3から4個の炭素
原子を含むシランの混合物又は反応生成物。
【0014】このような組成物は、1970年4月28
日発行の米国特許第3,508,933号、1974年
9月17日発行の米国特許第3,836,371号及び
1975年6月17日発行の米国特許第3,890,2
71号に開示されている。この化合物の製造法も前述の
特許に詳細に述べられている。特に得られた式(I)の
化合物及び本発明の範囲に入るものに関し、表1に示
す。
【表1】
【0015】前に述べた反応式における式(II)によっ
て示された反応生成物は、次に示す構造式を有するアミ
ノ官能シロキサン両性イオノマーである。
【化4】 ここでMeはメチル基、xは約40から約400の整
数、yは約1から約20の整数、そしてR4 はエチレ
ン、ビニリデン又はフェニレル基である。
【0016】式(II)の両性イオノマーアミノ官能シロ
キサンは、更に強酸(HA)と反応することができ、こ
の結果両性イオン(II)並びに両性イオン(II)と酸
(HA)の式(III)によって示された複合酸塩基の組み
合せとの平衝状態になり、これは強酸のpKa値及び溶
媒の耐電圧(dielectric strength)によって決定され
る。
【0017】強酸(HA)は酢酸、プロピオン酸、酪
酸、吉草酸、カプロン酸、安息香酸、ハロゲン置換安息
香酸及びニトロ置換安息香酸の如き有機酸と同様に塩
酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、燐酸の
一つである。既に述べた両性イオン(II)及び強酸(H
A)の複合酸塩基の組み合せである得られた化合物の式
(III)は、次に示す構造式である。
【化5】 ここでMeはメチル基、xは約40から約400の整
数、yは約1から約20の整数、AはアニオンそしてR
4 はエチレン、ビニリデン又はフェニレン基である。
【0018】ここでは本発明の他の態様であり、そして
複合化合物(III)の形成を必要としないものが存在す
る。しかしながら、複合体(III)が形成された場合、酸
の存在が必要である。この平衝は、両性イオノマー(I
I)及び複合体(III)の間で酸の強度に依存してこれに
到達する。酸が強いと複合体(III)が主体になる。酸が
弱いと両性イオノマーが主体となる。前にも述べたよう
に、このような平衝は強酸のpKa値及び溶媒の耐電圧
に依存する。
【0019】式(II)の両性イオノマーアミノ官能シロ
キサンは塩基性化合物と反応し、その結果両性イオン
(II)及び両性イオン(II)と塩基性化合物Bの式(I
V)で示される複合酸塩基のペアーとの平衝となり、こ
れは塩基BのpKa値、両性イオンの塩基の位置及び溶
媒質の耐電圧に依存することになる。強塩基は有機アミ
ン、水酸化物及びルイス塩基のいづれかである。
【0020】得られた式(IV)の化合物は、下記の構造
式で示すように両性イオン(II)と塩基性化合物Bの複
合酸塩基のペアーである。
【化6】 ここでMeはメチル基、xは約40から約400の整
数、yは約1から約20の整数、BHはカチオンとプロ
トン塩基、そしてR4 はエチレン、ビニリデン又はフェ
ニレン基である。
【0021】ここにおいて本発明の他の態様であり、複
合体化合物の形成を必要としないものが存在する。しか
しながら、複合体化合物(IV)が形成される場合、ジブ
チルアミンの如き塩基性化合物の存在が必要である。両
性イオノマー(II)と複合体(IV)との間での平衝状態
は、塩基の強度に依存する。塩基が強い場合には複合体
(IV)が主体となって多くなる。塩基が弱い場合には両
性イオノマーが主体となって多くなる。このような平衝
は、強塩基及び両性イオンの相対的pKa値並びに溶媒
の耐電圧(dielectric strength)に依存する。
【0022】式(I)のアミノ官能シロキサンは、前に
も述べた米国特許第3,508,993号、米国特許第
3,836,371号及び米国特許第3,890,27
1号に記載されている方法で製造される。この方法にお
いては、出発物質は式 CH3(CH3O)2SiCH2CH(CH3)CH2NHC
H2CH2NH2 のメチルジメトキシエチレンジアミノイソブ
チルシランである。
【0023】このアミノ官能シランを蒸留すると、実際
に約95−99%の濃度になる。このシランは、シラン
1モルに対して3モルの水で加水分解される。この物質
は、大気圧下約130℃の温度で回分蒸留される。メタ
ノール及び残った水を減圧でストリップして取り除く
と、アミノ官能加水分解物を生ずる。
【0024】このアミノ官能加水分解物を、1.5mm2
/s(センチストーク)の粘度のポリジメチルシロキサ
ン、式〔(CH3)2SiO 〕x (ここでxは3,4又は5)の
ジメチル環状シロキサン及び水酸化カリウム又はカリウ
ムシラノレートの如き触媒の混合物に加える。この混合
物を撹拌及び約150℃に加熱して重合体に平衝させ
る。
【0025】この混合物を約80−90℃又はそれ以下
に冷却し、そして撹拌しながら酢酸を加えて触媒を中和
する。非揮発性内容物を減圧下揮発性物質を取り除き、
次いで、透明な目的物を得るのに濁りを取り除く目的
で、塗布板と枠フィルターの中で濾過を行った。この方
法の実施の例は以下の例で述べる。
【0026】
【実施例】例1 丸底フラスコに、3,482.8グラムのジメチル環状
シロキサン、439.2グラムの加水分解されたアミノ
官能シラン、78.4グラムの1.5cs粘度のポリジメ
チルシロキサン及び38.3グラムのカリウムシラノレ
ートを加えた。このフラスコの内容物を窒素雰囲下20
分間混合した。このフラスコを加熱し、2時間150℃
に維持した。この混合物を33℃に冷却した。フラスコ
に2.14グラムの酢酸を加えて触媒を中和した。この
得られた液体を一晩撹拌し、そして濾過を行った。得ら
れた生成物は水のように透明で、354mm2 /sの粘度
を有していた。この生成物は5モル%のアミンを含み、
そして表1のxが188、yが10である物質と確認さ
れた。
【0027】例2 式(II)の両性イオノマーアミノ官能シロキサンは、1
0重量%の無水琥珀酸溶液を準備する目的で無水琥珀酸
をジメトキシエタンに溶解して得た。この無水琥珀酸
は、式(I)のアミノ官能シロキサンを含む例1のフラ
スコの内容物に滴下漏斗を通して加えた。この溶液を撹
拌しながら窒素雰囲気下約55℃に加熱した。この混合
物を約20ミリの水銀柱窒素雰囲下120℃において約
45分間、又は蒸気が約80℃になるまで減圧蒸留して
ジメトキシエタンを全部取り除き、そして両性イオノマ
ーを得た。この得られた両性イオノマーを蒸留して約8
8%の固体含有物にした。約0.5から約8モル%の範
囲のアミンモル%を有する両性イオノマーを与えるため
に、ここでの実施例を繰り返した。
【0028】本発明の配合物は、アニオン界面活性剤及
び両性界面活性剤から成る群から選ばれた界面活性剤を
含むことができる。これら界面活性剤の系は、髪に許容
できる程度の泡を形成しそして洗髪することのできるも
のであって、アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤の
如き水溶性洗剤を1種以上含んでも良い。
【0029】好ましいアニオン系洗剤は、スルホン化及
び硫酸アルキル、アラルキル、アルアリールアニオン系
洗剤、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネ
ート並びにN−アルキルサルコシネートが含まれる。特
に好ましいものは、アルクアリールスルホン酸塩と同様
アルキル硫酸及びアラルキル硫酸のナトリウム、マグネ
シウム、アンモニウム、モノ−、ジ−及びトリ−エタノ
ールアミン塩である。洗剤のアルキル基は一般に全体で
約12から21個の炭素原子を有し、不飽和であっても
良くそして好ましくは脂肪質のアルキル基である。硫酸
塩は1分子について1から10個のエチレンオキシド又
はプロピレンオキシド単位を含むスルフェートエーテル
であっても良い。好ましくは、スルフェートエーテルは
2から3個のエチレンオキシド単位を含む。
【0030】代表的なアニオン系洗剤は、他にラウリル
硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、C14−16オレフィン硫酸ナトリウム、pa
reth−25硫酸アンモニウム(合成C12−15脂
肪族アルコールの混合物のポリ硫酸化ポリエチレングリ
コールエーテルのアンモニウム塩)、ミリスチルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウ
ム、モノオレアミドスルホスクシネート2ナトリウム、
ラウリルスルホスクシネートアンモニウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸トリエタノールアミン及びN−ラウロイルサルコシ
ネートナトリウムが含まれる。最も好ましいアニオン系
洗剤は、ラウリル硫酸塩であって、特にラウリル硫酸の
モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモ
ニウム及びナトリウム塩である。ラウリルエーテル硫酸
ナトリウムは、本発明の配合剤に用いるのに大変好まし
いものである。
【0031】両性洗剤又は両性電解質洗剤として分類さ
れる界面活性剤は、他に一般にはココ両性カルボキシグ
リシネート(cocoamphocarboxyglycinate)、ココ両性カ
ルボキシプロピオネート、ココベタイン(cocobetain
e)、N−コカミドプロピルジメチルグリシン(N−coca
midopropyl dimethylglycine) そしてN−ラウリル−N
−カルボキシメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)エ
チレンジアミンが含まれる。他の好ましい両性洗剤は第
四シクロイミデイト、ベタイン及びサルティン(sultai
nes)であって、米国特許第3,964,500号に記載
されている。特に好ましい両性洗剤は、置換第四ヒドロ
キシシクロイミド酸アルカリ金属アルコレートであっ
て、米国特許第2,528,378号に記載されてい
る。
【0032】最も好ましい両性界面活性剤は置換第四ヒ
ドロキシシクロイミド酸アルカリ金属アルコキシメチル
カルボキシレートであって、米国特許第2,781,3
54号に記載されている。ベタインは構造式 R1R2R3N+
(CH2) m COO - を有し、ここでR1 は約12から18個
の炭素原子を有するアルキル基又はこれらの混合したも
のであり、R2 及びR3 は1から3個の炭素原子を有す
る低級アルキル基であり、そしてmは1から4の整数で
ある。本発明の生成物において有用なベタインは、例え
ばアルファ(テトラデシルジメチルアンモニオ)−アセ
テート、ベータ(ヘキサデシルジエチルアンモニオ)プ
ロピオネート及びガンマ(ドデシルジメチルアンモニ
オ)ブチレートである。
【0033】サルティン(sultaine) は構造式 R1R2R3N
+ (CH2) m SO3 - を有し、ここでR 1 ,R2 ,R3 及び
mは上に述べたとおりである。特に有用なサルティン
は、例えば3−(ドデシルジメチルアンモニオ)プロパ
ン−1−スルホネート及び3−(テトラデシルジメチル
アンモニオ)エタン−1−スルホネートである。
【0034】本発明の配合剤は非イオン界面活性剤を含
んでもよい。本発明の非イオン界面活性剤は、脂肪酸ア
ルカノールアミド及びアミンオキシド界面活性剤から成
る群から選ばれる。脂肪酸アルカノールアミドはモノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロパ
ノールアミン又はジイソプロパノールアミンの如きアル
カノールアミンを脂肪酸又は脂肪酸エステルと反応させ
アミドを形成するようにして得られる非イオン界面活性
剤である。非イオン界面活性剤の疎水性部分は、一般に
は10から21個の炭素原子を有する脂肪酸の炭化水素
鎖である。
【0035】脂肪酸アルカノールアミド界面活性剤は、
例えばイソステアリン酸ジエタノールアミド、ラウリン
酸ジエタノールアミド、カプリン酸ジエタノールアミ
ド、ココナッツ脂肪酸ジエタノールアミド、リノレイン
酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミ
ド、オレイン酸ジエタノールアミド及びステアリン酸ジ
エタノールアミドの如き脂肪酸ジエタノールアミド、コ
コナッツ脂肪酸モノエタノールアミドの如き脂肪酸モノ
エタノールアミド、並びにオレイン酸モノイソプロパノ
ールアミド及びラウリン酸モノイソプロパノールアミド
の如き脂肪酸モノイソプロパノールアミドが含まれる。
【0036】アミンオキシドは良く知られた非イオン界
面活性剤であって、通常第三アミンをアミンオキシドに
酸化するようにして得られる。これらはまたときとして
極性非イオン界面活性剤ともいわれる。アミンオキシド
界面活性剤は、例えばN−ココジメチルアミンオキシ
ド、N−ラウリルジメチルアミンオキシド、N−ミリス
チルジメチルアミンオキシド及びN−ステアリンジメチ
ルアミンオキシドの如きN−アルキルアミンオキシド、
N−コカミドプロピルジメチルアミンオキシド及びN−
タロ−アミドプロピルジメチルアミンオキシドの如きN
−アシルアミンオキシド、並びにビス(2−ヒドロキシ
エチル)C12−15アルコキシプロピルアミンオキシ
ドの如きN−アルコキシアルキルアミンオキシドが含ま
れる。アミンオキシド界面活性剤の疎水性部分は、一般
に10から21個の炭素原子を含む脂肪質の炭化水素鎖
である。
【0037】本発明の目的において、アルカノールアミ
ド及びアミンオキシド界面活性剤は好ましいものであ
る。一般に、脂肪酸ジエタノールアミド及びN−アルキ
ルジメチルアミンオキシドは配合剤の使用において好ま
しいものである。特に好ましいものとして、脂肪質の炭
化水素鎖が10から18個の炭素原子を含む脂肪酸ジエ
タノールアミド及びN−アルキルジメチルアミンオキシ
ドである。例えば、特に好ましい非イオン界面活性剤は
ラウリン酸ジエタノールアミド、N−ラウリルジメチル
アミンオキシド、ココナッツ酸ジエタノールアミド、ミ
リスチン酸ジエタノールアミド及びオレイン酸ジエタノ
ールアミドが含まれる。
【0038】更に界面活性剤物質の類はカチオン系界面
活性剤及び両性イオン界面活性剤の如きものが含まれ、
そしてこれら代表的な化合物は1990年2月20日に
発行された米国特許第4,902,499号に詳細に述
べられている。
【0039】増粘剤、香料、着色剤、電解質、pH調整成
分、抗微生物剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤及び薬剤の如
き他の補助剤も本発明の組成物に加えても良い。例え
ば、時として組成物を手によって髪に適用するために増
粘剤を使用するのが好ましい。便宜な粘度にするため
に、十分な量の増粘剤を使用するのが望ましい。例え
ば、25℃で測定して400から6000 mPa・s の範
囲、より好ましくは1000から4000 mPa・s の範
囲内の粘度が通常好ましい。
【0040】好ましい増粘剤は、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、ポリオキシエチレン、グアーゴム、
ヒドロキシプロピルグアーゴム、メチルセルローズ、メ
チルヒドロキシプロピルセルローズ、ヒドロキシプロピ
ルセルローズ、ポリプロピルヒドロキシエチルセルロー
ズ、澱粉及び澱粉誘導体(ヒドロキシエチルアミローズ
及び澱粉アミローズ)の如きセルローズ誘導体、いなご
まめのゴム(locust bean gum)、塩化ナトリウムの如き
電解質、フラクトース及びグルコースの如きサッカライ
ド並びにPEG−120メチルグルコースジオレートの
如きサッカライド誘導体が含まれる。PEG−120メ
チルグルコースジオレートであるグルコースの誘導体
は、特に本発明において好ましい。
【0041】配合剤に加えることのできる香料は、化粧
品の使用に許容できる香料である。着色剤は配合剤の着
色のために使用されるものであって、通常使用されるも
のである。必ずしも必要ではないが、本発明の配合剤の
pHを5から9の範囲、より好ましくは6から8の範囲内
に調節するため酸を使用するのが好ましい。カルボン酸
又は鉱酸の如き水溶性のものが好ましい。例えば、塩
酸、硫酸又は燐酸の如き鉱酸、酢酸、乳酸又はプロピオ
ン酸の如きモノカルボン酸、及び琥珀酸、アジピン酸又
はくえん酸の如きポリカルボン酸が含まれる。
【0042】特殊な目的でコンディショナーが望まれる
場合、これを加えても良い。例えば、良く知られている
有機カチオン系髪コンディショナー成分が加えられる。
髪を手入れするために本発明において使用されるカチオ
ン系コンディション成分は、セルローズエーテルの第四
窒素誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド
の単独重合体、アクリルアミドとジメチルジアリルアン
モニウムクロライドの共重合体、エステル又はアミド結
合を経由した重合体に結合したカチオン窒素官能基を含
むアクリル酸若しくはメタクリル酸から誘導された単独
重合体又は共重合体、N,N−ビス−(2,3−エポキ
シプロピル)−ピペラジン若しくはピペラジン−ビス−
アクリルアミドとピペラジンの重縮合生成物、ポリ−
(ジメチルブテニルアンモニウムクロライド)−α,ω
−ビス−(トリエタノール−アンモニウム)クロライ
ド、並びに第四窒素官能価を有するビニルピロリドンと
アクリル酸エステルの共重合体が含まれる。上記のカチ
オン系有機重合体等は、この重合体を更に明らかにする
ために引用する米国特許第4,240,450号により
詳細に記載されている。他のコンディショナーもまた使
用しても良い。
【0043】防腐剤が必要であることもあるが、この場
合使用されうる代表的な防腐剤は、ホルムアルデヒド、
ジメチロールジメチルヒダントイン、5−ブロモ−5−
ニトロ−1,3−ジオキサン、メチル−及びプロピル−
パラヒドロキシベンゾエート、このようなベンゾエート
とデヒドロアセテートナトリウムの混合物、ソルビン酸
並びにイミダゾリジニル尿素の如き化合物を約0.1−
0.2重量%含有させる。
【0044】本発明の組成物は、例えばパーマネントウ
ェーブ又は髪の染色として適用する必要がある場合に
は、染料、着色剤、還元剤、中和剤及び防腐剤を用いて
配合しても良い。実際的な配合剤は、例えばローショ
ン、ゲル、ムース、エアロゾル及びポンプスプレィーの
如き種々の形体で、またコンディショナーやシャンプー
の如きとして使用することができる。実際の成分はキャ
リヤーを含んでも良く、そして髪を保護する配合剤の好
ましいキャリヤー流体は、水の他に例えばエタノール若
しくはイソプロパノールの如きアルコール、炭化水素若
しくはハロゲン化炭化水素の如きミネラルスピリット及
びトリクロロエタン、環状シロキサン並びにエアロゾル
噴射剤である。
【0045】配合剤がエアロゾルを意図した時は、二酸
化炭素、窒素、亜酸化窒素、ブタン、イソブタン若しく
はプロパンの如き揮発性炭化水素、ジクロロジフルオロ
メタン若しくはジクロロテトラフルオロエタンの如き塩
素化若しくは弗素化炭化水素又はジメチルエーテルが噴
射剤ガスとして含ますことができる。
【0046】本発明において使用される好ましいキャリ
ヤーは、式 (CH3)a Si(4-a)/2 の平均単位に相応するメ
チルシロキサン流体であり、ここでaは2から3の平均
値を有する整数である。このメチルシロキサン流体はSi
-O-Si 結合で連結しているシロキサン単位を含んでい
る。代表的な単位は、(CH3)3SiO1/2,(CH3)2SiO2/2,(C
H3)SiO3/2 及びSiO4/2である。このような単位は、メチ
ルシロキサン流体の中で1個の珪素原子について平均約
2から3個メチル基が存在し、そしてこの流体は25℃
で測定して約100mm2 /s(センチストーク)より少
ない粘度を有している。
【0047】好ましくは、このメチルシロキサン流体は
ジメチルシロキサン単位を含み、そして任意にはトリメ
チルシロキサン単位を含む。特に実用性のものは、一般
式〔(CH3)2SiO 〕x のシクロポリシロキサン及び一般式
(CH3)3SiO〔(CH3)2SiO 〕ySi(CH3)3 の線状シロキサン
(ここでxは3から10の値を有する整数そしてyは0
から約4の値を有する整数)の如きの、約10mm2 /s
(センチストーク)より少ない粘度を有するメチルシロ
キサン流体である。
【0048】かくて、本発明において期待される低粘度
のメチルシロキサン流体は、メチルシリコン流体の代表
例である揮発性環状シリコン流体及び揮発性線状シリコ
ン流体が含まれる。この揮発性メチルシロキサン流体の
明確な例として、ポリジメチルシクロシロキサン及び線
状シリコン流体ヘキサメチルジシロキサンである。この
ような揮発性流体は25℃で測定した通常約10mm2
sより少ない粘度を有し、そして最も好ましくは約0.
65から5.0mm2 /sの間の粘度を有する。
【0049】揮発性環状シリコンは一般に式 (R2SiO)x
であって、Rは1から3個の炭素原子を有するアルキル
基又はフェニル基である。最も代表的には、環状シロキ
サンで式〔(CH3)2SiO 〕x を有し、ここでxは3から1
0の整数である。本発明において特に有用とされる代表
的な揮発性環状シロキサン化合物は、メチルシロキサン
四量体でオクタメチルシクロテトラシロキサン及びメチ
ルシロキサン五量体でデカメチルシクロペンタシロキサ
ンである。この四量体と五量体の混合物も使用すること
ができる。このような環状シロキサンは約2.5mm2
sから約5mm2/sの範囲の粘度を有する。これらのも
のは、The Cosmetics, Toiletries andFragrance Assoc
iation, Inc. のシクロメチコンとして知られている。
【0050】揮発性低粘度線状メチルシリコン流体は式
R3SiO(R2SiO)n SiR3を有し、ここでのRは1から6個の
炭素原子を有するアルキル基、そしてnは2から9の整
数である。この種の揮発性線状メチルシロキサン流体の
最も典型的なものは、25℃で測定すると0.65mm2
/sの粘度を有する次の式に示すヘキサメチルジシロキ
サンである。
【化7】
【0051】両者の環状及び線状低粘度揮発性メチルシ
ロキサン物質は透明な液体であって、そして本質的に無
臭、無毒性、非油脂性、非刺激性である。これらメチル
シロキサン流体は化粧用として皮膚組織に適用したとき
に、皮膚に対して非刺激性であり、そして大きな伸びと
容易にこすり落すことができる。一度使用すると、この
ものは残査を残すことなく揮発する。
【0052】本発明における髪の処理方法は、オルガノ
シリコン化合物を含む配合剤を髪に適用する髪の処理方
法を包含する。この改善方法は、オルガノシリコン化合
物として、次に示す式を有するアミンカルボキシレート
両性イオノマーポリシロキサンを配合剤に加えることに
関連する。
【化8】 ここでRは1から6個の炭素原子を有するアルキル基又
はフェニル基、xは40から400の値を有する整数、
yは1から20の値を有する整数、そしてQは有機官能
基である。この有機官能基Qは次に示す式から成る群か
ら選ばれた式を有する。
【化9】 ここでR' は1から12個の炭素原子を有するアルキレ
ン基、R''はエチレン、ビニリデン又はフェニレン基、
Aはアニオン、そしてBHはカチオンであってプロトン
の塩基である。
【0053】好ましくは、配合剤はキャリヤーにオルガ
ノシリコン化合物を溶解した溶液の形体で髪に適用され
る。最も好ましくは、キャリヤーに約5重量%のオルガ
ノシリコン化合物を含む溶液である。更に、オルガノシ
リコン化合物は0.5−8.0モル%の有機官能基Qを
含まなくてはならない。最も好ましくは、オルガノシリ
コン化合物は0.5−5.0モル%の有機官能基Qを含
む。上で述べたように、好ましいキャリヤーは約10セ
ンチストークより低い粘度を有し、そして式、〔(CH3)2
SiO 〕x 及び(CH3)3SiO 〔(CH3)2SiO 〕y Si(CH3)3
(ここでxは3から10の値を有する整数そしてyは0
から約4の値を有する整数である)から成る群から選ば
れた式を有するメチルシリコン流体である。
【0054】次に実施例を示して本発明を更に説明す
る。例3 例2に従って準備した三種の両性イオノマーシロキサン
を、キャリヤーである環状シロキサンに5%の両性イオ
ノマーを含む溶液に、それぞれ配合した。第1の両性イ
オノマーは、5モル%の有機官能基Qを含みそして20
0の重合度を有していた。ここでの重合度は鎖の中の繰
り返し単位の数で示される重合体鎖の長さである。第2
の両性イオノマーは0.5モル%の有機官能基Qを含み
そして400の重合度を有していた。第3の両性イオノ
マーは2モル%の有機官能基Qを含みそして100の重
合度を有していた。
【0055】いづれの溶液も1.5グラムの長い髪に
0.2グラム使用した。溶液をこの一房の髪に摩擦しそ
してコーミングした。湿ったコーミング(wet combin
g)、湿った感触そして乾いたコーミングの各段階を記録
した。両性イオノマーを含まない溶液で処理した別の一
房の髪、そして市場において入手した固着性配合剤で処
理した一房の髪を、それぞれ比較のために用いた。
【0056】これらの溶液で処理した髪の観察したコー
ミング及び感触性を表IIに示す。湿ったそして乾いたコ
ーミングは、1が最高であって5が最低という1から5
の基準で評価した。
【表2】
【0057】表2によると、シリコン両性イオノマーは
髪に適用した時にコンディショニング剤として機能し、
そして髪の処理においてコンディショニング添加剤とし
ての実用性を有することを明らかにしている。100DP
及び400DPの両性イオノマー溶液で処理した髪の房は
快活でそして弾力性であって、この処理により髪自体が
改善されることが発見されたことは予想外のことであ
る。上に述べたように、このことは使用される物が流体
であって、樹脂ではないという驚くべき特性である。こ
の両性イオノマー溶液は、これ自体また改善された湿れ
たそして乾いた感触と同様、良好な湿れた及び乾いたコ
ーミング特性を示した。両性イオノマーの添加程度は、
量的に髪の重量の約15%程度まで可能である。
【0058】本発明の本質的な特長及び概念から実質的
に離れることなく、本願において開示した化合物、組成
物及び方法について他の種々な変法及び改善が行われる
ことができるのは以上述べたことから明白なことであろ
う。従って、本願において開示した発明の形体は例示的
なものであり、そして特許請求の範囲に定義した本発明
の範囲を限定する意向のものでないことは、明らかに理
解されるべきである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機シリコン化合物を含む配合物を髪に
    適用して髪を処理する方法において、該配合物に次に示
    す式を有するアミンカルボキシレート両性イオノマーポ
    リシロキサンを有機シリコン化合物として加えたことを
    含む改良方法。 【化1】 ここでRは1から6個の炭素原子を有するアルキル基又
    はフェニル基、xは40から400の値を有する整数、
    yは1から20の値を有する整数、そしてQは次に示す
    化学式から成る群から選ばれた式を有する有機官能基で
    あり、 【化2】 ここでR' は1から12個の炭素原子を有するアルキレ
    ン基、R''はエチレン、ビニリデン又はフェニレン基、
    Aはアニオン、そしてBHはカチオンであってプロトン
    の塩基である。
  2. 【請求項2】 配合物を適用した後配合物を髪にこすり
    込み(rub)そしてとかし、髪を乾燥して乾燥した髪
    を再びとかす請求項1記載の方法。
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