JP2007019264A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒューズ素子に接続される保護回路の占有面積を抑制する半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】 表面にMOSFET12等の半導体素子が形成されたシリコン基板11、シリコン基板11の表面外側に形成された複数の第1乃至第10配線層23a〜23g、この半導体素子に正対する位置を避けたシリコン基板11の外側に形成され、配線層23a〜23gを介して第1の端子を接地されたヒューズ素子28、シリコン基板11とヒューズ素子28の間に形成された層間絶縁膜31及び層間絶縁膜31より機械的強度の弱いポーラス絶縁膜33、及び、ポーラス絶縁膜33よりシリコン基板11に近い側且つヒューズ素子28に正対する位置に形成され、配線層23d〜23gを介して一端をヒューズ素子28の第2の端子に接続され、配線層23aを介して他端をMOSFET12に接続された配線抵抗25を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置に係り、特に加熱ビームで切断されるヒューズ素子を有する半導体集積回路装置に関する。
半導体集積回路装置においては、レーザビーム等の加熱ビームで切断可能なヒューズ素子を設け、このヒューズ素子を切断するか否かによって異なるレベルの信号、例えば、H(High)レベルまたはL(Low)レベル、を出力すると共にその状態を維持する回路、例えば、ラッチ回路を設けることが一般的に行われている。
半導体集積回路装置の大容量化及び微細化に伴い、例えば、ヒューズ素子に接続されるラッチ回路を構成するMOS(Metal on Semiconductor)ゲート絶縁膜は、他のMOSゲート絶縁膜と同様に数nm程度に薄く形成されている。絶縁膜が薄くなる程、絶縁膜の耐圧は低くなり、外部からの過大な電圧の印加、例えば、静電気放電(ESD、Electrostatic Discharge)やヒューズ素子溶断時の熱電子の帯電による高電圧等がかかることにより、絶縁膜が破壊され易くなる。
ESD破壊からMOSゲート絶縁膜を保護する目的で、外部接続端子と保護対象のMOSゲート絶縁膜上の電極を結ぶ配線に、一方はアノードを接続し、他方はカソードを接続した保護用のダイオードを2個配設した保護回路を形成して、正あるいは負のどちらのESDが印加されてもMOSゲート絶縁膜には高電圧がかからないように放電させる回路が使われている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、周知のように、ヒューズ素子加熱溶断時の高電圧からMOSゲート絶縁膜等を有する半導体素子を保護するために、ヒューズ素子に接続された半導体素子は、ESD保護回路と同様なダイオードを配設した保護回路により保護されている。溶断目的で、このヒューズ素子にレーザビームを照射し始めると、加熱されたヒューズ素子から熱電子等が放出されるが、ヒューズ素子の一方の側の流路が確保されている場合、例えば、接地側に接続されていると帯電は起こらない。次に、ヒューズ素子が溶断されると、流路が絶たれて、ヒューズ素子に接続された半導体素子のゲート容量等は帯電されるが、保護用ダイオードの保護作用により半導体素子のゲート電極に過大な電圧がかかることはない。
また、ヒューズ素子の溶断時、ヒューズ素子の周囲に起こる現象は次のように考えられる。レーザビームを照射することによりヒューズ素子を構成する導電体の急激な加熱、蒸発等により周囲の絶縁膜を破壊除去し、導電体自身が切断される。その際、絶縁膜には応力がかかり、絶縁膜の割れ等が起こり、同時にヒューズ素子が溶断して除去された部分あるいはヒューズ素子の隣接部分からレーザビームの一部は下側の絶縁膜を透過して進む。その結果、レーザビームの照射方向、すなわち、ヒューズ素子に正対する下側の半導体基板の表面部には、他の半導体素子あるいは配線を形成することは好ましくない。
従って、ダイオードを有する保護回路は、ヒューズ素子溶断時の半導体素子等保護のために、ヒューズ素子の下側を避けて形成されることが一般に行われている。そのため、ヒューズ素子を使用する保護回路の場合、ヒューズ素子の配置領域の他に、保護回路のための配置領域が半導体集積回路装置上に別に必要となり、回路占有面積の増大を招くという問題が発生する。
特開2001−244338号公報(第3頁、図9)
本発明は、ヒューズ素子に接続される保護回路の占有面積を抑制する半導体集積回路装置を提供する。
本発明の一態様の半導体集積回路装置は、表面に半導体素子が形成された半導体基板と、前記半導体基板の表面の外側に形成された複数の配線層と、前記半導体素子に正対する位置を避けた前記半導体基板の外側に形成され、前記配線層を介して第1の端子を接地されたヒューズ素子と、前記半導体基板と前記ヒューズ素子の間に形成された第1の絶縁膜及び第1の絶縁膜より機械的強度の弱い第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜より前記半導体基板に近い側且つ前記ヒューズ素子に正対する位置に形成され、前記配線層を介して、一端を前記ヒューズ素子の第2の端子に接続され、他端を前記半導体素子に接続された前記配線層で形成された抵抗とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の別態様の半導体集積回路装置は、表面に半導体素子が形成された半導体基板と、前記半導体基板の表面の外側に形成された複数の配線層と、前記半導体基板の外側に形成され、前記配線層を介して第1の端子を接地されたヒューズ素子と、前記半導体基板と前記ヒューズ素子の間に形成された第1の絶縁膜及び第1の絶縁膜より機械的強度の弱い第2の絶縁膜と、前記ヒューズ素子に正対する前記半導体基板に形成され、前記配線層を介して、一端を前記ヒューズ素子の第2の端子に接続され、他端を前記半導体素子に接続された抵抗とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ヒューズ素子に接続される保護回路の占有面積を抑制する半導体集積回路装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。以下に示す図では、同一の構成要素には同一の符号を付す。
本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置について、図1を参照しながら説明する。図1は半導体集積回路装置の要部を模式的に示すもので、図1(a)はヒューズ素子及び抵抗を有する保護回路の模式的な平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。
図1に示すように、半導体集積回路装置は、表面にMOSFET12等の半導体素子が形成された半導体基板であるシリコン基板11、シリコン基板11の表面外側(上側ともいう)に、多層の配線層23a〜23g、保護回路として使用する配線層23a〜23eで形成された抵抗である配線抵抗25、最外側の配線層の位置にヒューズ素子28、配線層23a〜23gに位置(シリコン基板11からの距離)を同じくしてその回りをそれぞれ取り囲む機械的強度の弱い第2の絶縁膜であるポーラス絶縁膜33、配線層23a〜23gとポーラス絶縁膜33の間を埋める第1の絶縁膜である層間絶縁膜31、及び、最外側でヒューズ素子28の一部と層間絶縁膜31を覆うパシベーション膜35を有している。
シリコン基板11の表面は、例えば、p型に形成されている。p型エピタキシャル層が形成されていても差し支えない。シリコン基板11の表面に、ドレインあるいはソースとなるn型の拡散領域14、及びゲート絶縁膜17を介してゲート電極18が配置されたnチャネルMOSFET12が半導体素子の一つとして形成されている。図示されてないが、シリコン基板11の表面には、逆の導電型のnウェル及びp型の拡散領域等を有するpチャネルMOSFETも形成されている。これらのMOSFET12等は素子分離領域15によって、電気的に分離されており、ヒューズ素子28の正対する内側(下側ともいう)のシリコン基板11には素子分離領域15が形成されている。拡散領域14の一部は接地側に接続されている。MOSFET12は、例えば、ラッチ回路の一部を構成している。なお、ここでは、CMOSデバイス構造の例を示しているが、他のデバイス構造等であっても差し支えない。
シリコン基板11の表面外側には、シリコン基板11の側から外側に向かって、順に、間隔をおいて、第1配線層23aから第10配線23gまでの10層の配線層が形成されている。しかしながら、シリコン基板11とシリコン基板11に正対するヒューズ素子28の間には、配線抵抗25を除いて、他の配線は存在しない。
多層配線層に対応するように多層構造をなす層間絶縁膜31が形成されている。ここでは、個々に区別する名称を付けずに層間絶縁膜31として示してある。すなわち、例えば、層間絶縁膜31には、ゲート電極18直下の厚さ数nmのゲート絶縁膜17、シリコン基板11から第1配線層23aまでの第1層に相当するBPSG(Boronic Phosphoric Silicate Glass)膜、そして、例えば、第2層から第10配線層23gの内側の第10層までに相当するシリコン酸化膜(SiO2膜)あるいはF添加SiO2膜等の絶縁膜が区別されずに示される。
また、シリコン基板11の表面外側には、ポーラス絶縁膜33が、第1配線層23aから第9配線層23fにわたる多層配線層に対応する位置に、層間絶縁膜31と交互に重なるように形成されている。最外側のポーラス絶縁膜33は、第10配線23gに接してシリコン基板11の側に位置している。
ポーラス絶縁膜33は、例えば、ナノメートルレベルの微小な空孔を有し、SiO2膜に比較して空隙が多く、機械的強度が弱い材料である。機械的強度が弱い材料は、例えば、膜密度あるいはヤング率等をパラメータにして見積もることが可能である。そして、ポーラス絶縁膜33は、例えば、低誘電率膜であるポーラスSiOC(carbon doped oxide)膜あるいはポーラスMSQ(methylsilses-quioxane)膜等を含む膜で差し支えない。
ポーラス絶縁膜33の上に形成されたヒューズ素子28は、最外側の第10配線層23gとして形成され、図面の左端部28L(図面の左側)及び右端部28R(図面の右側)のビアプラグ24に接続する部分は平面的に幅が広く、溶断用の加熱ビームであるレーザビーム40が照射される予定の中央部28Cは幅が狭く形成されている。ヒューズ素子28は、配線層に使用される材料、例えば、CuまたはAlまたはCu−Al合金等で差し支えない。また、レーザビーム40を吸収して発熱し易くするために、例えばTiN等の吸収層(図示略)を積層した構造としても差し支えない。そして、レーザビーム40が効率的に照射できる範囲にあれば、ヒューズ素子28は最外側である必要は必ずしもない。その他、レーザビーム40による溶断が効率的に行われるように、ヒューズ素子28の、特に中央部28Cの幅や厚さ等を最適な形状に形成することは差し支えない。なお、図示されてないが、上面方向から見たヒューズ素子28周辺の平面的な素子配置等は、従来の素子配置構造と同様である。
ヒューズ素子28の左端部28Lは、ビアプラグ24を介して、第9配線層23fからシリコン基板11側の配線層を次々に接続して、第1配線層23aまで接続され、第1配線層23aからシリコン基板11側には、コンタクトプラグ21を介して、拡散領域14に接続されている。拡散領域14は、図示されてないが、接地側に接続されている。
ヒューズ素子28の右端部28Rは、第5配線層23eまではビアプラグ24を介して、シリコン基板11に垂直な方向に接続されている。更に、第5配線層23eからシリコン基板11側には、配線抵抗25が形成されて、接続されている。
配線抵抗25は、第5配線層23eから第2配線層23bを使用して、ヒューズ素子28がシリコン基板11方向に垂直に投影されてなる位置に、ヒューズ素子28の伸長方向に平行に伸びている。所望の抵抗を得るために、ビアプラグ24とのコンタクト部以外を細く形成してある。そして、ジグザグに近い形状に接続して、配線の長さを増加させて、所望の抵抗に合わせてある。
配線抵抗25において、第5配線層23eと第4配線層23dはヒューズ素子28の中央部28Cの下側でビアプラグ24を介して接続され、第4配線層23dと第3配線層23cはヒューズ素子28の右端部28Rの下側でビアプラグ24を介して接続され、第3配線層23cと第2配線層23bはヒューズ素子28の中央部28Cの下側でビアプラグ24を介して接続され、第2配線層23bは右端部28Rの下側でビアプラグ24を介して第1配線層23aに接続されている。第1配線層23aは、コンタクトプラグ21を介して、ゲート電極18に接続されている。なお、配線抵抗25は、所望の抵抗を得るために、配線層毎に形状が異なることは差し支えない。
パシベーション膜35は、ヒューズ素子28、層間絶縁膜31及びポーラス絶縁膜33等の外側にあり、これらを保護するために形成されているが、レーザビーム40を照射するヒューズ素子28の中央部28Cは開口されている。パシベーション膜35は、SiN膜またはSiO2膜またはこれらを積層した膜であって差し支えない。
上述した構成のヒューズ素子及び配線抵抗25を構成要素とする保護回路を有する半導体集積回路装置に、外部からレーザビーム40を照射して、ヒューズ素子28の溶断を行った。レーザビーム40のレーザ出力、ビーム径、パルス幅等を最適に選び、フォーカスを調整して、中央部28Cの左右の中点付近に照射する。ヒューズ素子28はほとんど瞬時に切断されるが、ヒューズ素子28に接続されたMOSFET12は破壊されずにラッチ回路の一半導体素子として機能することが確認された。
このヒューズ素子28の切断及び配線抵抗25を有する保護回路が有効に働くメカニズムは、次のように考えられる。まず、ヒューズ素子28はレーザビーム40の照射によって加熱されて溶融する。その際に、ヒューズ素子28の急激な温度上昇により溶融し、気化して、切断される。
この時、ヒューズ素子28の気化は周囲の圧力上昇を引き起こし、ヒューズ素子28の側部及びシリコン基板11方向である下部へ伝わる応力を発生させる。側部の方向の半導体素子配置等は従来と同じなので、隣接する半導体素子に破壊等が及ぶことはない。一方、下部へ伝わる応力に対して、ポーラス絶縁膜33は、空孔が多く機械的強度が弱い性質を有しているために、自ら比較的容易に崩れて緩衝材の役割を果たし、応力が更に下部へ伝播することを抑制することができる。従って、5層からなるポーラス絶縁膜33を間に配した下部に形成された配線抵抗25は、ヒューズ素子28溶断に伴う応力による破壊から守られることになる。
ヒューズ素子28が溶断されると、加熱されたヒューズ素子28から放出される熱電子は、接地側への流れが遮断されて、ヒューズ素子28に接続されたMOSFET12のゲート電極18側に流れる。ヒューズ素子28とゲート電極18の間には配線抵抗25が接続されているために、熱電子の流れは抑制される。従って、ゲート電極18に過大な電圧がかかることはなくなり、MOSFET12は破壊されることなく保護される。
また、ヒューズ素子28の脇をすり抜ける一部のレーザビーム40は、ポーラス絶縁膜33を照射することになるが、5層からなるポーラス絶縁膜33で吸収あるいは散乱されるので、配線抵抗25に異常が起こるほどの加熱源となることはない。なお、ポーラス絶縁膜33にレーザビーム40を吸収する不純物を混入しておけば、ポーラス絶縁膜33の膜厚をより薄く、または、層数を少なく形成しても同様な効果を得ることができる。
上述したように、ヒューズ素子28の下側にポーラス絶縁膜33を配置し、ポーラス絶縁膜33の下側に配線抵抗25を配置して、ヒューズ素子28とMOSFET12との間に接続することにより、レーザビーム40によるヒューズ素子28の溶断時の熱電流による過大な電圧の発生が及ぼす半導体素子への影響を抑制することができる。
従来の、例えば、ダイオードが使われた保護回路を、配線抵抗25を使用した保護回路で代替できている。そして、従来の保護回路は、ヒューズ素子の下側を避けて配置されていた。本実施例では、ヒューズ素子28の下側に、ポーラス絶縁膜33を配置し、その下側に、配線抵抗25を形成しているので、保護回路はヒューズ素子28の占める平面的な領域をほぼ越えることがなく形成できる。従って、従来のダイオード等からなる保護回路が占有していた面積を削減することが可能となり、保護回路の占有面積を抑制する半導体集積回路装置を提供することができる。
本発明の実施例2に係る送信回路について、図2を参照しながら説明する。図2は半導体集積回路装置の要部を模式的に示すもので、図2(a)はヒューズ素子及び抵抗を有する保護回路の模式的な平面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿った断面図である。実施例1との違いは、保護回路の抵抗を拡散抵抗としてシリコン基板の表面に形成したことである。なお、実施例1と同一構成部分には同一の符号を付して、重複部分の説明は省略する。
図2に示すように、配線抵抗に代わる拡散抵抗55が、ヒューズ素子28の下側のシリコン基板11表面に形成されている。拡散抵抗55は、MOSFET12の拡散領域14等と同様なシリコン基板11表面に不純物を拡散して抵抗値を規定してある。
ヒューズ素子28の右端部28Rは、第2配線層23bまでは、上側の配線層23g〜23c及びビアプラグ24を介して、シリコン基板11に対して垂直方向に接続されている。更に、ヒューズ素子28の中央部28Cの下側において、第2配線層23bから、ビアプラグ24、第1配線層23a、及びコンタクトプラグ21を介して、拡散抵抗55の図面左側の一端に接続されている。
一方、拡散抵抗55の他端は、ヒューズ素子28の右端部28Rの下側において、シリコン基板11表面から垂直外側にコンタクトプラグ21を介して第1配線層23aに接続され、更に、第1配線層23aから下方にコンタクトプラグ21を介してゲート電極18へ接続されている。
上述した構成のヒューズ素子28及び拡散抵抗55を構成要素とする保護回路を有する半導体集積回路装置に外部からレーザビーム40を照射して、ヒューズ素子28を溶断した場合、実施例1と同様にヒューズ素子28に接続されたMOSFET12は破壊されないことが確認された。実施例1とは、配線抵抗と拡散抵抗55との違いがあるが、ヒューズ素子28の切断及び保護回路が有効に働くメカニズムは、同様であり、実施例1と同様な効果が得られる。
本実施例の拡散抵抗55の方が、より高い抵抗を有する保護回路を容易に作製することができると考えられるので、必要に応じて、実施例1の配線抵抗25と本実施例の拡散抵抗55とを使い分けることは可能である。
また、ヒューズ素子28の下側には、第2配線層23bに至るまで、実施例1より厚いポーラス絶縁膜33と層間絶縁膜31からなる領域が確保できる。従って、レーザビーム40が拡散抵抗55に及ぼす影響は小さくなると考えられるので、ポーラス絶縁膜33が厚くできない場合等には有効である。
本発明の実施例3に係る送信回路について、図3を参照しながら説明する。図3は半導体集積回路装置の要部を模式的に示すもので、図3(a)はヒューズ素子及び抵抗を有する保護回路の模式的な平面図、図3(b)は図3(a)のC−C線に沿った断面図である。実施例1または実施例2との違いは、保護回路の抵抗を配線抵抗及び拡散抵抗で形成したことである。なお、実施例1または実施例2と同一構成部分には同一の符号を付して、重複部分の説明は省略する。
図3に示すように、配線抵抗65は、ヒューズ素子28の下側に、第4配線層23dから第2配線層23bまでを接続して形成されており、一方、拡散抵抗55は、ヒューズ素子28の下部のMOSFET12の拡散領域14等と同様なシリコン基板11表面に、不純物を拡散して形成されている。
ヒューズ素子28の右端部28Rは、第4配線層23dまでは、上側の配線層23g〜23e及びビアプラグ24を介して、シリコン基板11に対して垂直方向に接続されている。第4配線層23dから第2配線層23bまでは、所望の抵抗値を得るようにコンタクト部以外の形状を、例えば細く形成して配線抵抗65をなし、実施例1と同様に、ビアプラグ24を介して、ジグザグ状に接続されている。更に、ヒューズ素子28の中央部28Cの下側において、第2配線層23bから、ビアプラグ24、第1配線層23a、及びコンタクトプラグ21を介して、拡散抵抗55の一端に接続されている。
一方、拡散抵抗55の他端は、実施例2と同様に接続されている。
上述した構成のヒューズ素子28及び配線抵抗65と拡散抵抗55とを構成要素とする保護回路を有する半導体集積回路装置に外部からレーザビーム40を照射して、ヒューズ素子28を溶断した場合、実施例1と同様にヒューズ素子28に接続されたMOSFET12は破壊されないことが確認された。実施例1とは、配線抵抗65に加えて拡散抵抗55を接続した違いがあるが、ヒューズ素子28の切断及び保護回路が有効に働くメカニズムは、同様であり、実施例1と同様な効果が得られる。
本実施例の保護ための抵抗は配線抵抗65と拡散抵抗55で形成されているので、例えば、拡散抵抗55が所望の値からずれても、配線抵抗65で合わせ込むことが可能となる。必要に応じて、実施例1の配線抵抗25だけの場合、または、実施例2の拡散抵抗55だけの場合と、本実施例の両抵抗を持つ場合とを使い分けることは可能である。
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々、変形して実施することができる。
例えば、ヒューズ素子の下側に層間絶縁膜、及びポーラス絶縁膜を交互に配置する例を示した。しかしながら、BPSG膜、ゲート絶縁膜及び一部のSiO2膜等を除いた層間絶縁膜の一部がポーラス絶縁膜で置き換えられていても差し支えないし、複数の層からなるポーラス絶縁膜は必ずしも同一の組成でなくても差し支えない。
また、各配線層の位置に合わせて、ポーラス絶縁膜を形成する例を示した。ポーラス絶縁膜が、隣接した配線層の位置の中間に形成されても差し支えないし、必ずしも、全ての配線層の位置に合わせて、ポーラス絶縁膜が形成されていなくても差し支えない。
また、ヒューズ素子の一端がMOSFETのゲート電極に接続されている例を示したが、ゲート電極以外の、ソース/ドレイン電極に接続されても、バイポーラトランジスタのエミッタ/コレクタ/ベース電極に接続されていても差し支えない。ただし、それぞれの電極の耐圧は異なる可能性があり、電極に接続される保護のための抵抗はそれぞれに適する値に変更することは可能である。
また、実施例1において、ヒューズ素子の下側にポーラス絶縁膜を配置することによって、ポーラス絶縁膜の下側には、ヒューズ素子溶断の応力がかかることを抑制することができるので、配線抵抗の下部のシリコン基板表面に別の半導体素子を形成することは可能である。
また、配線層が10層である半導体集積回路装置の例を示したが、配線層は10層より多くても少なくても差し支えない。また、図面では、上側の配線層の厚さが下側の配線層より厚い場合の例であるが、層厚は必要に応じて変化させることが可能である。
本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の要部を模式的に示すもので、図1(a)はヒューズ素子及び保護回路の平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の要部を模式的に示すもので、図2(a)はヒューズ素子及び保護回路の平面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿った断面図。 本発明の実施例3に係る半導体集積回路装置の要部を模式的に示すもので、図3(a)はヒューズ素子及び保護回路の平面図、図3(b)は図3(a)のC−C線に沿った断面図。
符号の説明
11 シリコン基板
12 MOSFET
14 拡散領域
15 素子分離領域
17 ゲート絶縁膜
18 ゲート電極
21 コンタクトプラグ
23a 第1配線層
23b 第2配線層
23c 第3配線層
23d 第4配線層
23e 第5配線層
23f 第9配線層
23g 第10配線層
24 ビアプラグ
25、65 配線抵抗
28 ヒューズ素子
28C 中央部
28L 左端部
28R 右端部
31 層間絶縁膜
33 ポーラス絶縁膜
35 パシベーション膜
40 レーザビーム
55 拡散抵抗

Claims (5)

  1. 表面に半導体素子が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の表面の外側に形成された複数の配線層と、
    前記半導体素子に正対する位置を避けた前記半導体基板の外側に形成され、前記配線層を介して第1の端子を接地されたヒューズ素子と、
    前記半導体基板と前記ヒューズ素子の間に形成された第1の絶縁膜及び第1の絶縁膜より機械的強度の弱い第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜より前記半導体基板に近い側且つ前記ヒューズ素子に正対する位置に形成され、前記配線層を介して、一端を前記ヒューズ素子の第2の端子に接続され、他端を前記半導体素子に接続された前記配線層で形成された抵抗と、
    を備えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 表面に半導体素子が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の表面の外側に形成された複数の配線層と、
    前記半導体基板の外側に形成され、前記配線層を介して第1の端子を接地されたヒューズ素子と、
    前記半導体基板と前記ヒューズ素子の間に形成された第1の絶縁膜及び第1の絶縁膜より機械的強度の弱い第2の絶縁膜と、
    前記ヒューズ素子に正対する前記半導体基板に形成され、前記配線層を介して、一端を前記ヒューズ素子の第2の端子に接続され、他端を前記半導体素子に接続された抵抗と、
    を備えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 前記第2の絶縁膜は、シリコン酸化膜より機械的強度が弱いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記第2の絶縁膜は、Siを含み、ナノメートルレベルの空孔を有するポーラスな構造を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記抵抗は、前記配線層を構成する配線の断面または長さを変化させて所望の抵抗を得る構造を有する配線抵抗であることを特徴とする請求項1、3または4に記載の半導体集積回路装置。
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