JP2005244200A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボンディングパッド部から被保護回路への配線方向にかかわらずに被保護回路を静電破壊から保護することができ、マスク設計をする際には、各ボンディングパッド部をセル化できる半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 過電圧吸収手段3をボンディングパッド1の周囲を取り囲むように配置し、静電気による過電圧がボンディングパッド部1Aに印加された場合には、ボンディングパッド1と被保護回路2を接続する全ての配線経路上で過電圧吸収手段3を導通させて過電圧を吸収する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、静電破壊防止用の保護回路を有する半導体装置に関する。
半導体集積回路を静電破壊から保護するため、端子に静電破壊防止用の保護素子、あるいは保護回路を挿入し、集積化することが行われている。
図9は従来の半導体装置を示し、被保護回路2を保護するために保護バイポーラトランジスタ3が設けられている。ここでは保護トランジスタのシンボルを断面図の該当位置に併記している。
半導体基板20に形成された被保護回路2に対して、外部からの入力信号は、絶縁膜40の窓部41から露出したアルミ配線パターン71のボンディングパッド部1Aに印加される。ボンディングパッド部1Aは、半導体基板20上に形成されたボンディングパッド1とアルミ配線パターン71の下面との間に、下から順にプラグ21、アルミ配線パターン72およびプラグ22を積層して構成されている。
ボンディングパッド部1Aに印加された入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ27およびアルミ配線パターン73を介して被保護回路2に印加される。
ボンディングパッド部1Aと被保護回路2との間の半導体基板20には、保護バイポーラトランジスタ3が形成されている。
保護回路として形成した保護バイポーラトランジスタ3は、コレクタ拡散層4をアルミ配線パターン72にプラグ23を介して接続し、エミッタ拡散層6を半導体基板20の接地点に、プラグ25とアルミ配線パターン74とプラグ26を介して接続し、ベース拡散層5はプラグ24を介してアルミ配線パターン75に接続されている。
このようにして、ボンディングパッド1に印加された静電気を、保護バイポーラトランジスタ3を通じて前記半導体基板20のグランドへ逃がして吸収することで、被保護回路2の静電破壊を防止できる。
保護バイポーラトランジスタ3が静電気から被保護回路2を保護する保護効果は、保護バイポーラトランジスタ3の配置により異なる。被保護回路2の静電破壊に対して十分な効果を得るためには、ボンディングパッド部1Aと被保護回路2を接続する配線パターンの経路上に合わせて保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4を配置することが必要である。
特開平2−215150号公報
しかしながら、異なる経路上に被保護回路が複数個存在する場合や、パワートランジスタを内蔵している半導体装置において、アルミ配線の電流集中、また、アルミ配線の抵抗成分の削減に留意するためボンディングパッド上にアルミ配線をかぶせなければならない。しかし、従来例に示すような保護バイポーラトランジスタ3の配置では、保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層を介在することなくボンディングパッド部1Aと被保護回路2を接続する経路が存在する。あるいは、ボンディングパッド部1Aと被保護回路2を接続する全ての経路上に保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4を配置する構成の実現が非常に困難となるなどの課題がある。
図10に示す従来例では、半導体基板20の上に2つの被保護回路2a,2bが形成されている。21〜28はプラグである。このように、ボンディングパッド1と一方の被保護回路2aの間に形成された保護バイポーラトランジスタ3は、被保護回路2aを保護するのに有効に作用する。しかし、ボンディングパッド部1Aのアルミ配線パターン71に対してプラグ28とアルミ配線パターン76を介して接続されているもう一方の被保護回路2bについては、保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4を介在することなくボンディングパッド1と被保護回路2bを接続する経路が存在しており、被保護回路2bの静電破壊に対して十分な保護効果が期待できない。
このことは、ボンディングパッド部1Aから被保護回路2aとは反対方向に延長されている前記アルミ配線パターン71に接続された被保護回路2については、被保護回路2aの保護バイポーラトランジスタ3とは別の保護バイポーラトランジスタが必要であることを意味しており、各ボンディングパッド部についてマスク設計をする際には、ボンディングパッド部から被保護回路への配線方向に応じて保護バイポーラトランジスタの形成位置などを変更しながら設計することが必要である。
本発明は、ボンディングパッド部から被保護回路へ接続する配線の配線方向にかかわらずに被保護回路を静電破壊から保護することができ、マスク設計をする際には、ボンディングパッド部と過電圧吸収手段を含めてセル化できる構造の半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたボンディングパッド部と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された静電破壊防止用の過電圧吸収手段と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された被保護回路とを備えた半導体装置において、前記過電圧吸収手段を前記ボンディングパッド部の全周を取り囲むように配置したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたボンディングパッド部と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された静電破壊防止用の過電圧吸収手段と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された被保護回路とを備えた半導体装置において、前記過電圧吸収手段を前記ボンディングパッド部の外周の一部を取り囲むように配置したことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の半導体装置は、請求項1または請求項2において、前記過電圧吸収手段がバイポーラトランジスタで構成され、このバイポーラトランジスタのコレクタが前記ボンディングパッドに接続され、ベースが抵抗を経てまたは直接に接地点に接続され、エミッタが接地点に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の半導体装置は、請求項1または請求項2において、前記過電圧吸収手段がNチャネルMOSトランジスタで構成され、このNチャネルMOSトランジスタのドレインが前記ボンディングパッドに接続され、ゲートがソースに接続され、ソースが接地点に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の半導体装置は、請求項1または請求項2において、前記過電圧吸収手段がPチャネルMOSトランジスタで構成され、このPチャネルMOSトランジスタのドレインが前記ボンディングパッドに接続され、ゲートがソースに接続され、ソースが電源に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項6記載の半導体装置は、請求項1または請求項2において、前記過電圧吸収手段がダイオードで構成され、このダイオードのアノードが前記ボンディングパッドに接続され、カソードが電源に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項7記載の半導体装置は、請求項1または請求項2において、前記過電圧吸収手段がダイオードで構成され、このダイオードのカソードが前記ボンディングパッドに、アノードが接地点に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、ボンディングパッド部の外周の複数方向に過電圧吸収手段が介在するので、マスク設計をする際には、ボンディングパッド部と過電圧吸収手段を含めてセル化して同種のセルを複数の箇所に配置しても、ボンディングパッド部から被保護回路への配線の引き出し方向にかかわらず各ボンディングパッド部に対して十分な保護効果が得られる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図8と図11〜図13に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1と図2は本発明の(実施の形態1)における半導体装置を示す。
図1は図2に示した半導体装置の平面図のA−A’の断面図を示している。
この(実施の形態1)の半導体装置では、被保護回路2a,2bを保護するために保護バイポーラトランジスタ3が設けられている。ここでは保護トランジスタのシンボルを断面図の該当位置に併記している。
ボンディングパッド部1Aは、半導体基板20上に形成されたボンディングパッド1とアルミ配線パターン71の下面との間に、下から順にプラグ21、アルミ配線パターン72およびプラグ22を積層して構成されている。
半導体基板20に形成された被保護回路2a,2bに対して、外部からの入力信号は、絶縁膜40の窓部41から露出したアルミ配線パターン71のボンディングパッド部1Aに印加される。そして、ボンディングパッド部1Aに印加された入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ27およびアルミ配線パターン73を介して被保護回路2aに印加される。また、被保護回路2bに対して入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ28およびアルミ配線パターン76を介して印加される。外部への出力信号は逆の経路となる。
過電圧吸収手段としての保護バイポーラトランジスタ3は、図2に示すようにボンディングパッド部1Aの全周を取り囲むようにコレクタ拡散層4Aが形成されている。詳しくは、半導体基板20の表面に形成されているコレクタ拡散層4Aは、ボンディングパッド1の外周にこのボンディングパッド1を取り囲むように形成されている。したがって、図1ではボンディングパッド部1Aと被保護回路2aとの間の配線パターンにプラグ23を介して接続されたコレクタ拡散層4Aだけでなく、ボンディングパッド部1Aと被保護回路2bとの間の配線パターンにプラグ23を介して接続されたコレクタ拡散層4Aが図示されており、この2つのコレクタ拡散層4Aは互いに半導体基板20に作り込まれて連続している同一のコレクタ拡散層である。
保護バイポーラトランジスタ3のエミッタ拡散層6Aは、プラグ25とアルミ配線パターン74とプラグ26を介して半導体基板20の接地点に接続されている。ベース拡散層5Aはプラグ24とアルミ配線パターン75および抵抗素子51を経て半導体基板20の接地点に接続されている。
なお、図1では最上層のアルミ配線パターン71は半導体基板20の全面的に被せられているが、図2では最上層のアルミ配線パターン71の下側を図示するために一部を取り除いて図示されている。プラグなどについても図示が省かれている。
図2をもう少し詳しく説明すると、保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4Aを、ボンディングパッド1の全周を取り囲むように配置し、ボンディングパッド1にかぶせたアルミ配線パターン72の下面の全周と保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4Aとを導通させることにより、被保護回路2aを静電気に対して保護するだけでなく、ボンディングパッド部1Aからの配線方向が異なっている被保護回路2bに対しても保護バイポーラトランジスタ3が有効に作用して、被保護回路2bを静電気に対して保護することができる。
なお、(実施の形態1)において保護バイポーラトランジスタ3のベース拡散層5は抵抗素子51を介して接地されているが、もちろん保護バイポーラトランジスタ3のベース拡散層5を直接に接地した場合、あるいは開放した場合でも、静電破壊に対する保護効果を得られる。
以上の(実施の形態1)では、最上層のアルミ配線パターン71は半導体基板20上を全面的に被せられている事例を説明したが、マスク設計をする際にはボンディングパッド部と過電圧吸収手段を含めてセル化できることについて、図11と図12に基づく例を挙げて以下に説明する。
図11(a)は半導体装置の平面図であり、半導体基板20の外周に沿ってグランドパターン42が形成されている。絶縁膜40の窓部から露出した各ボンディングパッド部1A1,1A2,1A3,・・・のうち、ここではボンディングパッド部1A1,1A2,1A3に注目する。
半導体基板20の表面に形成されている被保護回路2とボンディングパッド部1A1,1A2,1A3とを繋ぐ配線パターンの方向は、ボンディングパッド部1A1については図11(b)に示すようにアルミ配線パターン71Aが右側に引き出されている。ボンディングパッド部1A2については図11(d)に示すようにアルミ配線パターン71Bが下側に引き出されている。ボンディングパッド部1A3については図11(c)に示すようにアルミ配線パターン71Cが左側に引き出されている。
この図11(b)〜(d)に示すように、ボンディングパッド部の全周を囲むように半導体基板20の表面に保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4Aを形成することによって、ボンディングパッド部1A1,1A2,1A3の何れに対しても被保護回路2を静電破壊から保護できるように作用する保護バイポーラトランジスタ3を作り込むことができる。従って、マスク設計を行う場合には、ボンディングパッド1と保護バイポーラトランジスタ3を含めてセル化し同種の複数のセルを配置して、各ボンディングパッド部1A1,1A2,1A3をそれぞれ構成しても構わないことがわかる。
図12(a)はボンディングパッド部1A1の断面図、図12(b)はボンディングパッド部1A3の断面図を示しており、図1と同一の部分には同一の符号を付けて説明している。
(実施の形態2)
図3は本発明の(実施の形態2)における半導体装置の平面図を示す。保護トランジスタのシンボルが断面図の該当位置に併記して説明している点については、(実施の形態1)と同じである。
半導体装置の断面構造は、一部のコレクタ拡散層4Aが欠けているだけであり、基本的には図1とほぼ同様の構成となる。
先の(実施の形態1)では保護バイポーラトランジスタ3のコレクタ拡散層4Aはボンディングパッド部1Aの全周を取り囲むように半導体基板20に形成されていたが、図3においては、半導体基板20における被保護回路2の形成領域が、ボンディングパッド1の三方を取り囲む形状に形成されている。
この場合には、ボンディングパッド部1Aの外周の一部を取り囲むようにコレクタ拡散層4Aを形成し、ボンディングパッド1にかぶせたアルミ配線パターン(図1中の72)にてボンディングパッド1とコレクタ拡散層4Aを導通している。保護バイポーラトランジスタ3のベース拡散層5Aはアルミ配線パターン75および抵抗素子51を経てまたは直接に接地点(半導体基板20)に接続され、エミッタ拡散層6Aが接地点に接続されている。
なお、図3では最上層のアルミ配線パターン42及び71は半導体基板20の全面に被せられているが、最上層のアルミ配線パターン71の下側を図示するために一部を取り除いて図示されている。プラグなどについても図示が省かれている。
一般的な半導体装置は、図11(a)に示すように、半導体基板20の外周に沿ってグランドパターン42が形成され、複数個のボンディングパッド部1Aはそのグランドパターン42に沿って配置されるため、半導体基板20のチップ端側に半導体素子を配置することは殆どなく、半導体基板20の内側に半導体素子を配置する。従って、この実施形態のように三方にコレクタ拡散層4Aを有したボンディングパッド部1Aを、コレクタ拡散層4Aが欠落しているもう一方側をチップ端のグランドパターン42側に向けて配置すれば、半導体素子が形成される三方側のコレクタ拡散層4Aが実質的に全ての配線パターンの経路上に配置され、実質的に全ての被保護回路2の静電破壊に対して十分な保護効果を得られる。
(実施の形態3)
図4〜図6は本発明の(実施の形態3)における半導体装置を示す。
図4は図5に示した半導体装置の平面図のA−A’の断面図を示している。保護トランジスタのシンボルが断面図の該当位置に併記して説明している点については、(実施の形態1)と同じである。
図4と図5において、ボンディングパッド部1Aは、半導体基板20上に形成されたボンディングパッド1とアルミ配線パターン71の下面との間に、下から順にプラグ21、アルミ配線パターン72およびプラグ22を積層して構成されている。
半導体基板20に形成された被保護回路2a,2bに対して、外部からの入力信号は、絶縁膜40の窓部41から露出したアルミ配線パターン71のボンディングパッド部1Aに印加される。そして、ボンディングパッド部1Aに印加された入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ27およびアルミ配線パターン73を介して被保護回路2aに印加される。また、被保護回路2bに対して入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ28およびアルミ配線パターン76を介して印加される。外部への出力信号は逆の経路となる。
過電圧吸収手段としての保護NチャネルMOSトランジスタ(以下、保護MOSトランジスタと称す)11は、ボンディングパッド部1Aの全周を取り囲むようにドレイン拡散層9が半導体基板20の表面に形成され、その外側にゲート電極10が形成され、さらにその外側の全周を取り囲むようにソース拡散層8が半導体基板20に形成されている。
詳しくは、半導体基板20に形成されているドレイン拡散層9とソース拡散層8は、ボンディングパッド1の外周にこのボンディングパッド1を取り囲むように形成されている。ドレイン拡散層9はプラグ43を介してアルミ配線パターン72に、アルミ配線パターン72の外周部の全周で接続されている。ソース拡散層8は、プラグ44を介してアルミ配線パターン77に接続されている。45はプラグである。ゲート電極10がソース拡散層8に接続され、ソース拡散層8が接地点(半導体基板20)に接続されている。ゲート電極10の直下の半導体基板20上には薄いゲート酸化膜(図示せず)が形成されている。
なお、図4では最上層のアルミ配線パターン71は半導体基板20の全面的に被せられているが、図5では最上層のアルミ配線パターン71の下側を図示するために一部を取り除いて図示されている。プラグなどについても図示が省かれている。
図5においては、保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9をボンディングパッド1の全周を取り囲むように配置し、ボンディングパッド1にかぶせたアルミ配線パターン72にてボンディングパッド1と保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9を導通させることにより、ボンディングパッド1と被保護回路2a,2bを接続する全ての経路上に保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9が介在する構成を容易に実現している。この構成により、全ての被保護回路2a,2bの静電破壊に対して十分な保護効果を得られる。
なお、保護MOSトランジスタ11のゲート電極10は直接に接地されているが、もちろん抵抗素子を介して接地した場合でも、静電破壊に対して効果を得られる。また、(実施の形態3)において、保護MOSトランジスタ11として、Nチャンネル型MOSトランジスタを用いているが、もちろんPチャンネル型MOSトランジスタを用いることもでき、その場合、接地を電源と読み替える構成となる。
さらに(実施の形態2)のように、保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9をボンディングパッド1の外周の一部(より具体的には三方)を取り囲むように配置し、ボンディングパッド1にかぶせたアルミ配線パターン72にてボンディングパッド1と保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9を導通させることによっても、同様の効果を得られる。
また、図6の平面図に示すように保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9とソース拡散層8をセルにして、メッシュ状に配置することもできる。近年、MOSパワーデバイスの構造はドレイン、ソースをセルとしてメッシュ状に配置する構造になってきているので、この場合、MOSパワーデバイスの出力用ボンディングパッドの保護MOSトランジスタは図6に示すような配置にすることにより、周囲のパワーデバイスとのつながりも良く、かつ、静電破壊に対しても十分な保護効果を得ることができる。
図13は図6に示すように保護MOSトランジスタ11のドレイン拡散層9、ソース拡散層8をメッシュ状に配置した場合の断面図を示しており、ここではメッシュ状のドレイン拡散層9の相互を接続しているのがアルミ配線パターン78である。メッシュ状のソース拡散層8は、プラグによって前記アルミ配線パターン78よりも上層に引き上げてアルミ配線パターン79によって相互が接続されている。
(実施の形態4)
図7と図8は本発明の(実施の形態4)における半導体装置を示す。
図7は図8に示した半導体装置の平面図のA−A’の断面図を示している。保護ダイオードのシンボルが断面図の該当位置に併記して説明している点については、(実施の形態1)と同じである。
ボンディングパッド部1Aは、半導体基板20上に形成されたボンディングパッド1とアルミ配線パターン71の下面との間に、下から順にプラグ21、アルミ配線パターン72およびプラグ22を積層して構成されている。
半導体基板20に形成された被保護回路2a,2bに対して、外部からの入力信号は、絶縁膜40の窓部41から露出したアルミ配線パターン71のボンディングパッド部1Aに印加される。ボンディングパッド部1Aに印加された入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ27およびアルミ配線パターン73を介して被保護回路2aに印加される。また、被保護回路2bに対して入力信号は、アルミ配線パターン71とプラグ28およびアルミ配線パターン76を介して印加される。外部への出力信号は逆の経路となる。
図8において過電圧吸収手段としての保護ダイオード12は、ボンディングパッド1の全周を取り囲むようにアノード拡散層14を配置し、ボンディングパッド1とアノード拡散層14を、ボンディングパッド1にかぶせたアルミ配線パターン72にプラグ46を介して導通させる。保護ダイオード12のカソード拡散層13は、プラグ47とアルミ配線パターン80を介して電源に接続する。
このように構成することによって、ボンディングパッド1と被保護回路2a,2bを接続する全ての経路上に保護ダイオード12のアノード拡散層14が介在する構成を容易に実現している。この構成により、全ての被保護回路2a,2bの静電破壊に対して十分な保護効果を得られる。
なお(実施の形態4)において、保護ダイオード12のアノード拡散層14を過電圧吸収手段として用いているが、もちろん保護ダイオード12のカソード拡散層13を用いることもでき、その場合、電源を接地と読み替える構成となる。
なお、図7では最上層のアルミ配線パターン7は半導体基板20の全面的に被せられているが、図8では最上層のアルミ配線パターン7の下側を図示するために一部を取り除いて図示されている。プラグなどについても図示が省かれている。
さらに、(実施の形態2)のように、保護ダイオード12のアノード拡散層14をボンディングパッド1の外周の一部を取り囲むように配置し、ボンディングパッド1にかぶせたアルミ配線パターン7にてボンディングパッド1と保護ダイオード12のアノード拡散層14を導通させることによっても、同様の効果を得られる。
本発明は静電破壊防止用の保護回路を挿入して集積化する半導体装置、ならびにこの種の半導体装置を使用した各種電気機器の信頼性を向上させることに使用できる。
本発明の(実施の形態1)における半導体装置の断面図 同実施の形態の平面図 本発明の(実施の形態2)における半導体装置の平面図 本発明の(実施の形態3)における半導体装置の断面図 同実施の形態の平面図 同実施の形態の別の例の平面図 本発明の(実施の形態4)における半導体装置の断面図 同実施の形態の平面図 従来の半導体装置における構成の断面図 従来の半導体装置における構成の断面図 本発明の(実施の形態1)におけるマスク設計を説明する平面図とボンディングパット部の拡大図 図11(b)と図11(c)の断面図 図6の要部の断面図
符号の説明
1 ボンディングパッド
1A,1A1,1A2,1A3 ボンディングパッド部
2,2a,2b 被保護回路
3 保護バイポーラトランジスタ
4A コレクタ拡散層
5A ベース拡散層
6A 保護バイポーラトランジスタ3のエミッタ拡散層
8 ソース拡散層
9 ドレイン拡散層
10 ゲート電極
11 保護MOSトランジスタ(過電圧吸収手段)
12 保護ダイオード(過電圧吸収手段)
20 半導体基板
21〜28,43〜47 プラグ
40 絶縁膜
41 絶縁膜40の窓部
42 グランドパターン
71,71A ,71B,71C,72,73〜80 アルミ配線パターン

Claims (7)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたボンディングパッド部と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された静電破壊防止用の過電圧吸収手段と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された被保護回路とを備えた半導体装置において、
    前記過電圧吸収手段を前記ボンディングパッド部の全周を取り囲むように配置した
    半導体装置。
  2. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたボンディングパッド部と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された静電破壊防止用の過電圧吸収手段と、前記半導体基板の表面に形成され前記ボンディングパッド部に接続された被保護回路とを備えた半導体装置において、
    前記過電圧吸収手段を前記ボンディングパッド部の外周の一部を取り囲むように配置した
    半導体装置。
  3. 前記過電圧吸収手段がバイポーラトランジスタで構成され、このバイポーラトランジスタのコレクタが前記ボンディングパッドに接続され、ベースが抵抗を経てまたは直接に接地点に接続され、エミッタが接地点に接続されている
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記過電圧吸収手段がNチャネルMOSトランジスタで構成され、このNチャネルMOSトランジスタのドレインが前記ボンディングパッドに接続され、ゲートがソースに接続され、ソースが接地点に接続されている
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記過電圧吸収手段がPチャネルMOSトランジスタで構成され、このPチャネルMOSトランジスタのドレインが前記ボンディングパッドに接続され、ゲートがソースに接続され、ソースが電源に接続されている
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  6. 前記過電圧吸収手段がダイオードで構成され、このダイオードのアノードが前記ボンディングパッドに接続され、カソードが電源に接続されている
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  7. 前記過電圧吸収手段がダイオードで構成され、このダイオードのカソードが前記ボンディングパッドに、アノードが接地点に接続されている
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
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