JP6250476B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6250476B2
JP6250476B2 JP2014106181A JP2014106181A JP6250476B2 JP 6250476 B2 JP6250476 B2 JP 6250476B2 JP 2014106181 A JP2014106181 A JP 2014106181A JP 2014106181 A JP2014106181 A JP 2014106181A JP 6250476 B2 JP6250476 B2 JP 6250476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
electrode region
integrated circuit
power supply
type semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014106181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015222761A (ja
Inventor
健悟 島
健悟 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2014106181A priority Critical patent/JP6250476B2/ja
Publication of JP2015222761A publication Critical patent/JP2015222761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6250476B2 publication Critical patent/JP6250476B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、サージ電流に対する保護回路を備えた半導体集積回路に関する。
下記特許文献1には、静電破壊保護装置が開示されている。静電破壊保護装置は、電源端子と信号入出力端子との間に電気的に並列に接続された横型npnバイポーラトランジスタを備えている。バイポーラトランジスタのコレクタ領域が電源端子に接続され、エミッタ領域が信号入出力端子に接続されている。ベース領域は半導体基板に形成されたp型ウエル領域により構成され、p型ウエル領域はグランド電源に接続されている。
上記静電破壊保護装置では、電源端子にサージ電流が入力されると、コレクタ領域とベース領域とのpn接合部においてブレークダウンが生じ、ベース領域にインパクトイオンが発生する。このため、ベース電位が上昇してバイポーラトランジスタが動作するので、サージ電流はグランド電源に吸収される。
ところで、ベース領域がp型ウエル領域により形成されているので、ベース領域のグランド電源までのベース抵抗が低い設定とされている。つまり、サージ電流によりベース電位が上昇しても直ぐにグランド電位へ降下し、バイポーラトランジスタの動作が停止してしまう。このため、サージ電流が十分に吸収されずに、内部回路へサージ電流が流れる可能性が懸念される。ベース抵抗の増加には、p型ウエル領域の不純物密度を低く設定するか、ベース領域からグランド電源までの距離を増加する手法が知られている。
しかしながら、内部回路のトランジスタは集積化の傾向にあり、pn接合部での空乏層の伸びを抑制する必要があるので、p型ウエル領域の不純物密度を低く設定するには限界がある。一方、距離の増加は単純に集積化の妨げになる。このため、サージ電流の吸収能力を向上しつつ、集積度を向上するには、改善の余地があった。
特開2007−335441号公報
本発明は、サージ電流の吸収能力を向上させることができると共に、集積度を向上させることができる半導体集積回路を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る半導体集積回路は、半導体基板に設けられた回路部に接続され、第1電源が印加される第1外部端子と、回路部に接続され、第1電源と異なる第2電源が印加される第2外部端子と、第1外部端子に一方の主電極領域が接続されると共に、第2外部端子に他方の主電極領域が接続され、制御電極領域が、一方の主電極領域を介在させ、一方の主電極領域下において、半導体基板の制御電極領域よりも比抵抗値が高い部分を通して第2外部端子に接続されるバイポーラトランジスタを含む保護回路と、を備えている。
請求項1に係る半導体集積回路では、半導体基板に回路部が設けられ、回路部には第1外部端子及び第2外部端子が接続される。第1外部端子には第1電源が印加され、第2外部端子には第2電源が印加される。そして、半導体集積回路はバイポーラトランジスタを含む保護回路を備え、バイポーラトランジスタの一方の主電極領域が第1外部端子に接続されると共に、他方の主電極領域が第2外部端子に接続される。
ここで、バイポーラトランジスタの制御電極領域が、半導体基板の制御電極領域よりも比抵抗値が高い部分を介して第2外部端子に接続される。例えば第1外部端子にサージ電流が入力されると、一方の主電極領域から制御電極領域へサージ電流が流れ、制御電極領域にインパクトイオンが発生する。このため、制御電極領域の電位が変動してバイポーラトランジスタが動作し、サージ電流が一方の主電極領域から制御電極領域、他方の主電極領域、第2外部端子を介して第2電源に吸収される。そして、制御電極領域が、一方の主電極領域を介在させ、一方の主電極領域下において、半導体基板の比抵抗値が高い部分を通して第2外部端子に接続されているので、制御電極領域の電位変動が継続されてバイポーラトランジスタの動作が継続される。加えて、制御電極領域と第2外部端子との間が半導体基板の比抵抗値が高い部分とされているので、保護回路の占有面積を縮小することができる。
請求項2に記載された発明に係る半導体集積回路では、請求項1に係る半導体集積回路において、半導体基板は、第1導電型により構成され、一方の主電極領域は、第1導電型とは反対の第2導電型の第1半導体領域により構成され、他方の主電極領域は、第2導電型の第2半導体領域により構成され、制御電極領域は、第1導電型の第3半導体領域により構成されている。
請求項2に係る半導体集積回路によれば、保護回路が半導体基板と同一導電型の制御電極領域を有するバイポーラトランジスタにより構成されているので、制御電極領域へ電流を供給する供給経路として半導体基板を使用することができる。
請求項3に記載された発明に係る半導体集積回路では、請求項2に係る半導体集積回路において、制御電極領域は、半導体基板の主面部に設けられ、他方の主電極領域は、制御電極領域の主面部に設けられ、一方の主電極領域は、制御電極領域の周囲に沿って半導体基板の主面部に設けられている。
請求項3に係る半導体集積回路によれば、他方の主電極領域の周囲に沿って制御電極領域が設けられると共に、制御電極領域の周囲に沿って一方の主電極領域が設けられている。このため、バイポーラトランジスタの各領域同士の接合面積を増加することができるので、サージ電流の吸収能力を更に向上させることができる。
請求項4に記載された発明に係る半導体集積回路では、請求項2又は請求項3に係る半導体集積回路において、制御電極領域と離間されて、半導体基板の主面部に第2外部端子に接続された第1導電型の第4半導体領域が設けられている。
請求項4に係る半導体集積回路によれば、制御電極領域と第2外部端子に接続された第4半導体領域とが離間されているので、制御電極領域と第4半導体領域との間に半導体基板の比抵抗値が高い部分を抵抗体として介在させることができる。
請求項5に記載された発明に係る半導体集積回路では、請求項4に係る半導体集積回路において、第4半導体領域は、バイポーラトランジスタの周囲に沿って設けられている。
請求項5に係る半導体集積回路によれば、バイポーラトランジスタの周囲に沿って第2外部端子に接続される第4半導体領域が設けられ、第4半導体領域がガードリング領域として構成される。このため、バイポーラトランジスタの周囲の電位が安定になるので、バイポーラトランジスタの動作を安定化させることができる。
請求項6に記載された発明に係る半導体集積回路では、導体基板に設けられた回路部に接続され、第1電源又は信号が印加される第1外部端子と、回路部に接続され、第1電源と異なる第2電源が印加される第2外部端子と、第1外部端子に一方の主電極領域が接続されると共に、第2外部端子に他方の主電極領域が接続され、制御電極領域が半導体基板の制御電極領域よりも比抵抗値が高い部分を通して第2外部端子に接続されるバイポーラトランジスタを含み、バイポーラトランジスタの他方の主電極領域の平面形状が円形状とされ、他方の主電極領域の周囲を取囲んで制御電極領域の平面形状が円環状とされ、かつ、制御電極領域の周囲を取囲んで一方の主電極領域の平面形状が円環状とされる保護回路と、を備えている。
請求項6に係る半導体集積回路によれば、制御電極領域が半導体基板の比抵抗値が高い部分を通して第2外部端子に接続され、制御電極領域の電位変動が継続されてバイポーラトランジスタの動作が継続されると共に、サージ電流の局部的な集中が抑制される。
本発明に係る半導体集積回路は、サージ電流の吸収能力を向上させることができると共に、集積度を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施の形態に係る半導体集積回路の要部回路図である。 図1に示される半導体集積回路に搭載された保護回路の断面構造図である。 図2に示される保護回路の平面図である。 第1実施の形態の第1変形例に係る半導体集積回路に搭載された保護回路の断面構造図である。 第1実施の形態の第2変形例に係る半導体集積回路に搭載された保護回路の断面構造図である。 本発明の第2実施の形態に係る半導体集積回路の要部回路図である。 本発明の第3実施の形態に係る半導体集積回路の要部回路図である。
[第1実施の形態]
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施の形態に係る保護回路を備えた半導体集積回路を説明する。
(半導体集積回路及び保護回路の回路構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る半導体集積回路10は、半導体基板(半導体チップ)12の主面中央部に回路部14を備えている。回路部14の周囲であって、半導体基板12の縁部に沿って、信号端子30、第1外部端子としての電源端子32及び第2外部端子としての電源端子34が配置されている。ここでは、主要な外部端子のみ示されているが、半導体基板12には上記以外に多数の外部端子が配置されている。
信号端子30は、入力信号端子として使用され、回路部14の初段回路20に接続されている。回路構成が限定されるものではないが、本実施の形態では、初段回路20がCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の相補型回路により構成されている。詳しく説明すると、初段回路20は、pチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタ(IGFET:Insulated Gate Field Effect Transistor)22とnチャネル型IGFET24とにより構成されている。IGFET22及びIGFET24の双方のゲート電極は信号端子30に接続されている。信号端子30には半導体集積回路10の外部から信号(S)が入力され、入力された信号に応じて初段回路20の動作が制御される。なお、IGFET22及びIGFET24の双方のドレイン領域は次段回路に接続されている。
電源端子32は回路部14に接続されている。例えば、電源端子32は初段回路20のIGFET22のソース領域に接続されている。電源端子32には外部から回路動作に必要とされる電源Vccが印加され、電源端子32から回路部14へ電源Vccが供給される。本実施の形態に係る半導体集積回路10は自動車等の車両に搭載され、車両に積載されたバッテリィからの電源(例えば、直流12V又は直流24V)が図示を省略した電源回路等を経て半導体集積回路10へ供給される。
電源端子34は電源端子32と同様に回路部14に接続されている。例えば、電源端子34は初段回路20のIGFET24のソース領域に接続されている。電源端子34には外部から回路動作に必要とされるグランド電源Vssが印加され(一般的には接地され)、電源端子34から回路部14へグランド電源Vssが供給される。
本実施の形態に係る半導体集積回路10では、電源端子32及び電源端子34と回路部14との間において、電源端子32と電源端子34との間に保護回路40が設けられている。詳しく説明すると、本実施の形態では、保護回路40が横型npnバイポーラトランジスタ42を主体として構成されている。バイポーラトランジスタ42の一方の主電極領域としてのコレクタ領域(又はコレクタ電極)は電源端子32に電気的に接続されている。他方の主電極領域としてのエミッタ領域(又はエミッタ電極)は電源端子34に電気的に接続されている。表現を代えれば、電源端子32から回路部14へ延在された配線(電源配線)32Lと電源端子34から回路部14へ延在された配線(基準電源配線)34Lとの間に、バイポーラトランジスタ42が電気的に並列に接続されている。バイポーラトランジスタ42の制御電極領域としてのベース領域(又はベース電極)は、半導体基板12の比抵抗値が高い部分により形成された抵抗体(基板抵抗体)12Rを介して電源端子34に電気的に接続されている。
(半導体集積回路及び保護回路の装置構成)
図2及び図3に示されるように、半導体集積回路10の半導体基板12は、ここでは第1導電型としてのp型シリコン(Si)基板により構成されている。半導体基板12の不純物密度は例えば1015 atoms/cm3 に設定され、比抵抗値は例えば8Ω・cm〜12Ω・cmに設定されている。
保護回路40のバイポーラトランジスタ42は、第1半導体領域としての第2導電型のn型半導体領域54と、第2半導体領域としてのn型半導体領域56と、第3半導体領域としてのp型半導体領域50とを備えている。n型半導体領域54はコレクタ領域として構成され、n型半導体領域56はエミッタ領域として構成されている。また、p型半導体領域50はベース領域として構成されている。
コレクタ領域としてのn型半導体領域54は半導体基板12の主面部(素子が形成される表面部分)にp型半導体領域(ベース領域)50の周囲を取囲んで設けられている。図3に示されるように、n型半導体領域54の平面形状はここでは円環状とされている。n型半導体領域54の側面とp型半導体領域50の側面とはpn接合により電気的に分離されている。n型半導体領域54はn型ウエル領域として形成され、このn型ウエル領域の不純物密度は半導体基板12の不純物密度よりも高く設定されている。n型半導体領域54の不純物密度は例えば1016 atoms/cm3 〜1017 atoms/cm3 に設定され、比抵抗値は例えば0.07Ω・cm〜0.5Ω・cmに設定されている。
図2及び図3に示されるように、n型半導体領域54の主面部には、n型半導体領域54に対して、深さが浅く、同一導電型で、かつ不純物密度が高いn型半導体領域60が円環状に設けられている。n型半導体領域60は配線32Lとのコンタクト抵抗を減少させる構成とされている。n型半導体領域60には、図示省略の層間絶縁膜上に設けられた配線32Lが、層間絶縁膜に形成された図示省略の接続孔を通して電気的に接続されている。この配線32Lは電源端子32に接続されている。接続箇所(接続孔の配置箇所)は符号32Cを付して図3に示されている。本実施の形態において、電源端子32及び配線32Lは例えばアルミニウム合金膜又はそれを主体とした複合膜により形成されている。
ベース領域としてのp型半導体領域50は半導体基板12の主面部にn型半導体領域54に周囲を取囲まれて設けられている。図3に示されるように、p型半導体領域50の平面形状は円環状とされている。p型半導体領域50は、n型半導体領域54の接合深さと同等の深さを有するp型ウエル領域として形成され、このp型ウエル領域の不純物密度は半導体基板12の不純物密度よりも高く設定されている。つまり、半導体基板12の比抵抗値はp型ウエル領域の比抵抗値よりも高い設定とされている。p型半導体領域50の不純物密度はn型半導体領域54の不純物密度と同程度の数値に設定され、p型半導体領域50の比抵抗値はn型半導体領域54の比抵抗値と同程度の数値に設定されている。
エミッタ領域としてのn型半導体領域56はp型半導体領域50の主面中央部に設けられている。図3に示されるように、n型半導体領域56の平面形状は円形状とされ、p型半導体領域50、n型半導体領域54等の中心部分に設けられている。n型半導体領域56の接合深さは、p型半導体領域50の深さよりも浅く、かつn型半導体領域60の深さと同等に設定されている。製造方法を省略するが、n型半導体領域56及びn型半導体領域60は同一製造工程により形成されている。n型半導体領域56とp型半導体領域50とはpn接合により電気的に分離されている。n型半導体領域56の不純物密度は、n型半導体領域54(n型ウエル領域)の不純物密度よりも高く、例えば1019 atoms/cm3 〜1020 atoms/cm3 に設定されている。
n型半導体領域56には、図示省略の層間絶縁膜上に設けられた配線34Lが、層間絶縁膜に形成された図示省略の接続孔を通して電気的に接続されている。この配線34Lは電源端子34に接続されている。接続箇所は符号34Cを付して図3に示されている。本実施の形態において、電源端子34及び配線34Lは、電源端子32及び配線32Lと同一導電層により形成され、かつ同一導電性材料により形成されている。
一方、n型半導体領域54の周囲、つまりバイポーラトランジスタ42の周囲を取囲んで半導体基板12の主面部に第4半導体領域としてのp型半導体領域52が設けられている。p型半導体領域52は、p型半導体領域50の深さと同等の深さを有し、かつp型半導体領域50の不純物密度と同等の不純物密度を有するp型ウエル領域として構成されている。p型半導体領域52の主面部には、p型半導体領域52に対して、深さが浅く、同一導電型で、かつ不純物密度が高いp型半導体領域58が円環状に設けられている。p型半導体領域58は、n型半導体領域60と同様に、配線34Lとのコンタクト抵抗を減少させる構成とされている。p型半導体領域58は配線34Lを介して電源端子34に接続されている。接続箇所は符号34Cを付して図3に示されている。
ここで、電源端子34に印加されるグランド電源Vssはp型半導体領域58及びp型半導体領域52(p型ウエル領域)を介して半導体基板12へ供給されるので、半導体基板12はグランド電位(Vss)に維持される。一方、グランド電源Vssは、電源端子34から配線34L、p型半導体領域58、p型半導体領域52及び半導体基板12をベース電流の供給経路として、バイポーラトランジスタ42のベース領域としてのp型半導体領域50へ供給される。本実施の形態に係る半導体集積回路10では、供給経路となる半導体基板12の不純物密度が最も低く、かつ比抵抗値が最も高くなる。このため、半導体基板12により形成された最も高い比抵抗値の部分が抵抗体12Rとされ、抵抗体12Rが供給経路に電気的に直列に挿入されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る半導体集積回路10は、図1〜図3に示されるように、保護回路40を備えている。保護回路40のバイポーラトランジスタ42のベース領域(p型半導体領域50)が、半導体基板12のベース領域よりも比抵抗値が高い部分により形成された抵抗体12Rを介して電源端子34に接続される。例えば電源端子32にサージ電流が入力されると、バイポーラトランジスタ42のコレクタ領域(n型半導体領域54)とベース領域とのpn接合部におけるブレークダウンにより、コレクタ領域からベース領域へサージ電流が流れ、ベース領域にインパクトイオンが発生する。このため、ベース領域の電位が上昇変動してバイポーラトランジスタ42が動作し(ON動作し)、サージ電流がコレクタ領域からエミッタ領域(n型半導体領域56)、配線34L及び電源端子34を介してグランド電源Vssに吸収される。そして、ベース領域が半導体基板12の比抵抗値が高い部分により形成された抵抗体12Rを介して電源端子34に接続されているので、インパクトイオンが抵抗体12R、p型半導体領域52、p型半導体領域58、配線34L及び電源端子34を介してグランド電源Vssに吸収され難い。つまり、ベース領域の電位変動が継続されてバイポーラトランジスタ42の動作が継続される。加えて、ベース領域と電源端子34との間、詳しく説明すると、ベース領域としてのp型半導体領域50と配線34Lに接続されるp型半導体領域52との間が半導体基板12の比抵抗値が高い部分とされているので、p型半導体領域50とp型半導体領域52との距離が縮小される。このため、保護回路40の占有面積を縮小させることができる。
従って、本実施の形態に係る半導体集積回路10によれば、バイポーラトランジスタ42の動作が継続されるので、保護回路40におけるサージ電流の吸収能力を向上させることができる。加えて、保護回路40の占有面積が縮小されるので、半導体集積回路10の集積度を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、保護回路40が半導体基板12と同一導電型のベース領域(p型半導体領域50)を有するバイポーラトランジスタ42により構成されている。このため、ベース領域へ電流を供給する供給経路として半導体基板12を使用することができる。
更に、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、エミッタ領域(n型半導体領域56)の周囲に沿ってベース領域(p型半導体領域50)が設けられ、ベース領域の周囲に沿ってコレクタ領域(n型半導体領域54)が設けられている。このため、エミッタ領域−ベース領域のpn接合、ベース領域−コレクタ領域のpn接合の各領域同士のpn接合面積を増加することができる。pn接合面積の増加に比例して、サージ電流量が増加可能とされる。従って、サージ電流の吸収能力をより一層向上させることができるので、保護回路40の耐圧を向上させることができる。
特に、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、エミッタ領域を中心として、その周囲に沿って円環状のベース領域及びコレクタ領域が設けられる。このため、サージ電流の局部的な集中が抑制され、コレクタ領域からエミッタ領域へスムーズにサージ電流を流すことができるので、保護回路40の耐圧をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、バイポーラトランジスタ42のベース領域であるp型半導体領域50と電源端子34に接続されたp型半導体領域52(又はp型半導体領域58)とが離間されている。このため、p型半導体領域50とp型半導体領域52との間に半導体基板12の比抵抗値が高い部分を抵抗体12Rとして介在させることができる。つまり、ベース電流の供給経路に必ず抵抗体12Rを介在させることができる。
更に、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、コレクタ領域としてのn型半導体領域54の周囲、つまりバイポーラトランジスタ42の周囲に沿って電源端子34に接続されたp型半導体領域52(又はp型半導体領域58)が設けられている。p型半導体領域52はガードリング領域として構成される。このため、バイポーラトランジスタ42の周囲の電位が安定になるので、サージ電流に対するバイポーラトランジスタ42の動作を安定化させることができる。
また、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、ベース領域としてのp型半導体領域50と電源端子34に接続されたp型半導体領域52との間に反対導電型のn型半導体領域54(n型ウエル領域)が設けられている。このため、半導体基板12においてn型半導体領域54の下側を迂回してp型半導体領域50とp型半導体領域52との間のベース電流の供給経路が形成されるので、供給経路を長くすることができ、抵抗体12Rの抵抗値をより一層高めることができる。
特に、本実施の形態に係る半導体集積回路10では、n型半導体領域54がバイポーラトランジスタ42のコレクタ領域とされているので、n型半導体領域54を別に形成する必要が無くなる。このため、保護回路40の集積度を更に向上させることができる。
(第1変形例)
次に、図4を用いて、第1実施の形態の第1変形例に係る半導体集積回路10を説明する。なお、第1変形例、後述する第2変形例、第2実施の形態並びに第3実施の形態において、第1実施の形態に係る半導体集積回路10の構成と同等の機能を有する構成には同一符号を付し、同一符号が付された構成の説明は重複するので省略する。
第1変形例に係る半導体集積回路10では、図4に示されるように、保護回路40のバイポーラトランジスタ42のベース領域としてのp型半導体領域50が、電源端子34に接続されたp型半導体領域52に対して離間されて設けられている。第1変形例のバイポーラトランジスタ42は、ベース領域の一側部(図4中、右側)にコレクタ領域としてのn型半導体領域54を備え、ベース領域の主面部にエミッタ領域としてのn型半導体領域56を備えている。p型半導体領域52は、ベース領域の一側部とは反対側の他側部(図4中、左側)に配置されている。前述の第1実施の形態におけるバイポーラトランジスタ42の円環状のベース領域及びコレクタ領域とは異なり、平面視を省略するが、第1変形例におけるバイポーラトランジスタ42では、コレクタ領域、ベース領域及びエミッタ領域が直線的に配置されている。
p型半導体領域50とp型半導体領域52とが離間されているので、p型半導体領域50とp型半導体領域52との間にはp型半導体基板12が介在される。この半導体基板12により、バイポーラトランジスタ42のベース電流の供給経路における抵抗体12Rが形成されている。
第1変形例に係る半導体集積回路10では、バイポーラトランジスタ42のベース領域であるp型半導体領域50と電源端子34に接続されたp型半導体領域50との間に半導体基板12の比抵抗値が高い部分を抵抗体12Rとして介在させることができる。このため、保護回路40におけるサージ電流の吸収能力を向上させることができると共に、保護回路40の占有面積が縮小されるので、集積度を向上させることができる。
(第2変形例)
第2変形例に係る半導体集積回路10は第1変形例に係る半導体集積回路10の変形例である。半導体集積回路10では、図5に示されるように、保護回路40のバイポーラトランジスタ42のベース領域としてのp型半導体領域50と、電源端子34に接続されたp型半導体領域52との間にn型半導体領域54Nが設けられている。第1実施の形態におけるバイポーラトランジスタ42のコレクタ領域としてのn型半導体領域54とは異なり、n型半導体領域54Nは、第5半導体領域として、p型半導体領域50とp型半導体領域52との間をpn接合分離するために設けられている。n型半導体領域54Nの主面部にはn型半導体領域60Nが設けられており、n型半導体領域54Nはn型半導体領域60Nを介して所定の電位Vcに接続されている。ここで、所定の電位Vcとしては、例えば、フローティング電位、電源Vccからの電位、グランド電源Vssからの電位等が使用可能である。
第2変形例に係る半導体集積回路10では、p型半導体領域50とp型半導体領域52との間に反対導電型のn型半導体領域54N(n型ウエル領域)が設けられている。このため、半導体基板12においてn型半導体領域54Nの下側を迂回してp型半導体領域50とp型半導体領域52との間のベース電流の供給経路が形成されるので、供給経路を長くすることができ、抵抗体12Rの抵抗値をより一層高めることができる。従って、第2変形例に係る半導体集積回路10によれば、保護回路40におけるサージ電流の吸収能力を向上させることができると共に、保護回路40の占有面積が縮小されるので、集積度を向上させることができる。
[第2実施の形態]
図6を用いて、本発明の第2実施の形態に係る半導体集積回路を説明する。
(半導体集積回路及び保護回路の回路構成)
図6に示されるように、本実施の形態に係る半導体集積回路10は保護回路44を備えている。保護回路44は、信号Sが印加される信号端子30とグランド電源Vssが印加される電源端子34との間に設けられている。詳しく説明すると、保護回路44は横型npnバイポーラトランジスタ42を主体として構成されている。バイポーラトランジスタ42のコレクタ領域は信号端子30に電気的に接続され、エミッタ領域は電源端子34に電気的に接続されている。表現を代えれば、信号端子30から回路部14へ延在された配線(信号配線)30Lと電源端子34から回路部14へ延在された配線34Lとの間に、バイポーラトランジスタ42が電気的に並列に接続されている。バイポーラトランジスタ42のベース領域は、半導体基板12により形成された抵抗体12Rを介して電源端子34に電気的に接続されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る半導体集積回路10によれば、第1実施の形態に係る半導体集積回路10により得られる作用効果と同様に、信号端子30に入力されるサージ電流の吸収能力を向上させることができると共に、集積度を向上させることができる。
[第3実施の形態]
図7を用いて、本発明の第3実施の形態に係る半導体集積回路を説明する。
(半導体集積回路及び保護回路の回路構成)
図7に示されるように、本実施の形態に係る半導体集積回路10は保護回路46を備えている。保護回路46は、信号Sが印加される信号端子30と電源Vccが印加される電源端子32との間に設けられている。詳しく説明すると、保護回路46は横型pnpバイポーラトランジスタ48を主体として構成されている。バイポーラトランジスタ48のp型コレクタ領域は信号端子30に電気的に接続されている。p型エミッタ領域は電源端子32に電気的に接続されている。表現を代えれば、信号端子30から回路部14へ延在された配線30Lと電源端子32から回路部14へ延在された配線32Lとの間に、バイポーラトランジスタ48が電気的に並列に接続されている。バイポーラトランジスタ48のp型ベース領域は、n型半導体基板12により形成された抵抗体12Rを介して電源端子32に電気的に接続されている。なお、本実施の形態では、各領域の導電型が前述の第1実施の形態並びに第2実施の形態の各領域の導電型に対して反対である。従って、本実施の形態では、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型である。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る半導体集積回路10によれば、第2実施の形態に係る半導体集積回路10により得られる作用効果と同様に、信号端子30に入力されるサージ電流の吸収能力を向上させることができると共に、集積度を向上させることができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において例えば以下の通り変形可能である。例えば、本発明は、前述の第2実施の形態又は第3実施の形態に係る半導体集積回路において、信号が出力される信号端子と電源との間に保護回路を設けてもよい。なお、上記実施の形態では、半導体基板にシリコン基板が使用されているが、本発明は、シリコン基板以外の化合物半導体基板を半導体基板として使用してもよい。
また、本発明は、バイポーラトランジスタに加えて、サージ電流をなまらせる抵抗体、サージ電流を吸収するダイオード等の少なくとも1つの素子を備えた保護回路としてもよい。例えば、抵抗体は、サージ電流が流れる配線に電気的に直列に挿入される。ダイオードは、サージ電流が流れる配線に電気的に並列に挿入される。
更に、本発明は、車両に搭載される半導体集積回路に限定されるものではなく、一般的なパーソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話機等に内蔵される半導体集積回路に適用してもよい。
10 半導体集積回路
12 半導体基板
12R 抵抗体
14 回路部
30 信号端子(第1外部端子)
32 電源端子(第1外部端子又は第2外部端子)
34 電源端子(第2外部端子)
40、44、46 保護回路
42、48 バイポーラトランジスタ
50 p型半導体領域(制御電極領域又は第3半導体領域)
52 p型半導体領域(第4半導体領域)
54 n型半導体領域(主電極領域又は第1半導体領域)
54N n型半導体領域(第5半導体領域)
56 n型半導体領域(主電極領域又は第2半導体領域)

Claims (6)

  1. 半導体基板に設けられた回路部に接続され、第1電源が印加される第1外部端子と、
    前記回路部に接続され、前記第1電源と異なる第2電源が印加される第2外部端子と、
    前記第1外部端子に一方の主電極領域が接続されると共に、前記第2外部端子に他方の主電極領域が接続され、制御電極領域が、前記一方の主電極領域を介在させ、当該一方の主電極領域下において、前記半導体基板の前記制御電極領域よりも比抵抗値が高い部分を通して前記第2外部端子に接続されるバイポーラトランジスタを含む保護回路と、
    を備えた半導体集積回路。
  2. 前記半導体基板は、第1導電型により構成され、前記一方の主電極領域は、第1導電型とは反対の第2導電型の第1半導体領域により構成され、前記他方の主電極領域は、第2導電型の第2半導体領域により構成され、前記制御電極領域は、第1導電型の第3半導体領域により構成されている請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記制御電極領域は、前記半導体基板の主面部に設けられ、前記他方の主電極領域は、前記制御電極領域の主面部に設けられ、前記一方の主電極領域は、前記制御電極領域の周囲に沿って前記半導体基板の主面部に設けられている請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記制御電極領域と離間されて、前記半導体基板の主面部に前記第2外部端子に接続された第1導電型の第4半導体領域が設けられている請求項2又は請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記第4半導体領域は、前記バイポーラトランジスタの周囲に沿って設けられている請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 導体基板に設けられた回路部に接続され、第1電源又は信号が印加される第1外部端子と、
    前記回路部に接続され、前記第1電源と異なる第2電源が印加される第2外部端子と、
    前記第1外部端子に一方の主電極領域が接続されると共に、前記第2外部端子に他方の主電極領域が接続され、制御電極領域が前記半導体基板の前記制御電極領域よりも比抵抗値が高い部分を通して前記第2外部端子に接続されるバイポーラトランジスタを含み、当該バイポーラトランジスタの前記他方の主電極領域の平面形状が円形状とされ、前記他方の主電極領域の周囲を取囲んで前記制御電極領域の平面形状が円環状とされ、かつ、当該制御電極領域の周囲を取囲んで前記一方の主電極領域の平面形状が円環状とされる保護回路と、
    を備えた半導体集積回路。
JP2014106181A 2014-05-22 2014-05-22 半導体集積回路 Expired - Fee Related JP6250476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106181A JP6250476B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106181A JP6250476B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 半導体集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015222761A JP2015222761A (ja) 2015-12-10
JP6250476B2 true JP6250476B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=54785635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014106181A Expired - Fee Related JP6250476B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6250476B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114267734B (zh) * 2021-12-28 2023-03-31 东南大学 一种抗静电释放冲击的异质结半导体器件

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09283534A (ja) * 1996-04-16 1997-10-31 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2002124580A (ja) * 2000-10-18 2002-04-26 Yamaha Corp 入力保護回路
JP2003152163A (ja) * 2001-11-19 2003-05-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体保護装置
JP2003249625A (ja) * 2002-02-22 2003-09-05 Nec Microsystems Ltd 保護素子
JP2012174740A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Sharp Corp 半導体集積回路のesd保護回路およびそのesd保護素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015222761A (ja) 2015-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7202531B2 (en) Semiconductor device
JP6341331B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6311468B2 (ja) 半導体装置および集積回路
JP2003338604A (ja) 半導体装置
JP5968548B2 (ja) 半導体装置
JP2009188178A (ja) 半導体装置
US20100193869A1 (en) Semiconductor device having electro-static discharge protection element
US9865586B2 (en) Semiconductor device and method for testing the semiconductor device
JP5079974B2 (ja) 半導体装置
JP6011136B2 (ja) 半導体装置
JP5243773B2 (ja) 静電気保護用半導体装置
US20190035777A1 (en) Electrostatic protection element
JP4957686B2 (ja) 半導体装置
JP6250476B2 (ja) 半導体集積回路
JP2007019413A (ja) 保護回路用半導体装置
JP5022013B2 (ja) 静電気保護用半導体装置および自動車用複合ic
JP4821086B2 (ja) 半導体装置
JP2009111044A (ja) 半導体装置
US9276060B2 (en) Triode
JP4620387B2 (ja) 半導体保護装置
JP6549905B2 (ja) 半導体集積回路
JP4525629B2 (ja) レベルシフタ
JP6420786B2 (ja) 半導体集積回路
JP2009141071A (ja) 静電気保護用半導体素子
US9472657B2 (en) Triode

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6250476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees