JP2007012667A - 電気回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】受動素子の容量素子及び抵抗素子を配線基板に予め作り込んだ受動素子内蔵電気回路基板において、容量精度の良い容量素子と、トリミングにより正確に調整された抵抗素子を内蔵する受動素子内蔵電気回路基板を提供し、信頼性や歩留りを確保でき、容量素子において特性の良い材料が選択でき、そのような構造の受動素子内蔵電気回路基板を製造する方法を提供することである。
【解決手段】シート状の誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の容量素子電極と、誘電体層の上層の第二の容量素子電極からなる容量素子、及び一対の抵抗素子電極と該抵抗素子電極間を接続する抵抗体からなる抵抗素子とを内蔵する電気回路基板であって、前記第二容量素子電極と、前記一対の抵抗素子電極とは、前記誘電体層の表面上に形成され、前記誘電体層と前記抵抗体との界面は平坦である受動素子内蔵電気回路基板。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気回路基板の構造及びその製造方法に係り、特に、受動素子として容量素子及び抵抗素子を配線基板に予め作り込んだ受動素子内蔵電気回路基板及びその製造方法に関する。
近年の電子機器の高密度化、高速化に伴い、プリント配線基板の高密度化対応、高周波数対応への要求が益々高まっている。高密度化を図る上で実装部品の小型化が進んでいるが、実装歩留りを考えると、現在以上の小型化は限界に近い。従来、抵抗やコンデンサといった受動電子部品は、はんだ付実装によってプリント配線基板と接続されていたが、最近にあっては、厚膜や薄膜の誘電体材料、抵抗材料をプリント配線基板に局所的に形成し、層間容量素子、又は抵抗素子として用いる方法が提案され始めてきた(特許文献1,特許文献2参照)。
従来の受動素子内蔵の技術は、例えば図5に示すように、銅層回路20を表面に保持した回路基板10上の銅層回路の一部を第一の電極20aとして、その上に、例えば、エポキシ樹脂にチタン酸バリウムを分散させた誘電ペーストを印刷により塗布した後、焼成して誘電体層30を形成し、他の銅層回路の一部を第一の電極20cと第二の電極20dとして、その電極間に、例えば、フェノール樹脂にカーボンフィラーを分散させた、抵抗ペーストを印刷により塗布した後、焼成して抵抗体60を形成するものである。
次いで、容量素子に関しては上記誘電体層30上に、例えば、フェノール樹脂に銅フィラーを分散させた、導電塗料を第二の電極20bと電気的に接続されるように塗布した後、焼成することにより導電体層40を形成し、容量素子50、抵抗素子51が回路基板上に形成される(図5参照)。
また、受動素子内蔵の技術として、例えば、受動素子が内蔵される配線基板の製造方法としては、例えば、エポキシ樹脂等にカーボンブラックを分散させた抵抗体ペーストをスクリーン印刷法により、第一の銅層21上に抵抗体61を設ける(図6(a)参照)。
次いで、例えば、エポキシ樹脂にチタン酸バリウムを分散させた誘電体31の片面に第二の銅層22が形成された誘電体シート11と、前記抵抗体61を形成した第一の銅層21を抵抗体61と誘電体31が接するように、かつ、抵抗体61と第二の銅層22が接触されることなくラミネートされ、抵抗体、誘電体一体型シート12を形成する(図6(b)参照)。
次いで、抵抗体側の第一の銅層21を、抵抗素子用電極21aと容量素子用下電極21bが形成されるようにドライフィルムフォトレジストをバリアとして、電極部分を残し、除去すべき部分にエッチング液による処理で所望の形状の電極及び配線21’が形成される。また、ここで、抵抗素子52が形成される(図6(c)参照)。
次いで、上記電極及び配線21’が形成された面が、例えば、積層途中工程における配線基板にプリプレグ70を介して、また、に面するように、上記抵抗体、誘電体一体型シート12を積層する。更に、容量素子用上電極22aを形成すべく、ドライフィルムフォトレジストをバリアとして、電極部分を残し、除去すべきぶぶんにエッチング液により第二の銅層22を処理することにより、所望の形状の配線及び電極22’を形成し受動素子内蔵回路基板13が形成されるものである(図6(d)参照)。
上記容量素子と抵抗素子とを印刷による製造方法によると、容量素子の膜厚がばらつき、その容量の精度が低下する。また、印刷に適した材料特性でなくてはならないために、材料の制限があり、材料選択の幅が小さいという問題がある。特に、容量素子は抵抗素子よりも面積が大きい場合が多く、そのトリミングでの調整は手間が多くなる問題がある。膜厚精度を確保するため、容量素子の誘電体層をフイルムで作成し、抵抗素子の抵抗体は誘電体層へ埋め込む構造とすると、電極形成前に抵抗体が埋め込まれてしまうため抵抗素子のトリミングが難しい。抵抗素子に関してはトリミングにより容量バラツキを回避できるが、容量素子についてはトリミングが困難なため、容量精度が確保できないという問題がある。
特許文献3による、容量素子、抵抗素子の製造方法及び構造によると、抵抗体を第一の銅層上に形成し誘電体を抵抗体上にラミネートされるため、誘電体にある程度の流動性が求められるが、積層時に誘電体が流動してしまうと、膜厚精度が確保できないという問題がある。
また、抵抗素子として形成する前に抵抗体上に誘電体がラミネートされる製造工程のため、素子形成後の抵抗体のトリミングが不可能になり、容量精度の確保が出来なくなる。
さらに、誘電体層と抵抗素子の一体の受動素子内蔵層を回路基板上に絶縁層などを介して積層するため、積層工程での受動素子内蔵層のハンドリング時の屈曲や積層圧力での応力により、抵抗素子の信頼性や歩留りに問題が生じる可能性がある。
上記のような回路基板の製造方法では、容量素子と抵抗素子の容量精度や信頼性が確保できない等の問題点を有する。
以下に公知文献を記す。
特開平8−125302号公報 特開2004−23094号公報 特開2001−189541号公報
本発明は、以上の問題点を鑑み、これを有効に解決すべく考案されたものである。すなわち、本発明の課題は電気回路基板に形成する受動素子において、容量精度の良い容量素子と、トリミングにより正確に調整された抵抗素子を内蔵する受動素子内蔵電気回路基板を提供し、信頼性や歩留りを確保でき、容量素子において特性の良い材料が選択でき、さらにそのような構造の受動素子内蔵電気回路基板を製造することのできる方法を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、受動素子として容量素子及び抵抗素子を配線基板に予め作り込んだ受動素子内蔵電気回路基板において、シート状の誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の容量素子電極と、誘電体層の上層の第二の容量素子電極からなる容量素子、及び一対の抵抗素子電極と該抵抗素子電極間を接続する抵抗体からなる抵抗素子とを内蔵する電気回路基板であって、前記第二容量素子電極と、前記一対の抵抗素子電極とは、前記誘電体層の表面上に形成され、前記誘電体層と前記抵抗体との界面は平坦であることを特徴とする受動素子内蔵電気回路基板である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記第二容量素子電極と、前記一対の抵抗素子電極は、同じ導電体層から形成されていることを特徴とする請求項1記載の受動素子内蔵電気回路基板である。
本発明によれば、抵抗素子の形成後に、抵抗素子電極及び抵抗体が誘電体層に埋め込まれず、露出した状態であり、抵抗値を測定しながらトリミングすることができる。
本発明の請求項3に係る発明は、前記誘電体層は、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂を含む誘電材料であることを特徴とする請求項1、又は2記載の受動素子内蔵電気回路基板である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記誘電材料は、誘電性フィラーを含むことを特徴とする請求項3記載の受動素子内蔵電気回路基板である。
本発明の請求項5に係る発明は、前記抵抗体は、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂を含む抵抗ペーストにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の受動素子内蔵電気回路基板である。
本発明の請求項6に係る発明は、前記抵抗ペーストは、カーボンフィラーを含むことを特徴とする請求項5記載の受動素子内蔵電気回路基板である。
本発明の請求項7に係る発明は、前記請求項1乃至6のいずれか1項記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法において、
(a)誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の導電体層と、誘電体層の上層の第二の導電体層を具備する両面導電体層付き誘電体シートの、第一の導電体層をパターニングして、第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成する工程と、
(b)最上層に配線層を有する配線基板の該配線層上に、前記両面導電体層付き誘電体シートの第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成した面を、半硬化性絶縁樹脂シートを介して積層する工程と、
(c)前記第二の導電体層から前記第一の配線パターンに到達する誘電体層を貫通の孔を穿孔し、該孔を介して電気的に導通させる工程と、
(d)前記第二の導電体層をパターニングして、前記第一の容量素子電極に対応する第二の容量素子電極と、第二の配線パターンと、少なくとも一対の抵抗素子電極とを形成する工程と、
(e)前記抵抗素子電極間に、抵抗体を配置し、抵抗素子を形成する工程と、
を具備することを特徴とする受動素子内蔵電気回路基板の製造方法である。
本発明の請求項8に係る発明は、前記請求項1乃至6のいずれか1項記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法において、
(a)誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の導電体層と、誘電体層の上層の第二の導電体層を具備する両面導電体層付き誘電体シートの、第一の導電体層をパターニングして、第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成し、前記第二の導電体層をパターニングして、第二の容量素子電極及び第二の配線パターンと、少なくとも一対の抵抗素子電極とを形成する工程と、
(b)最上層に配線層を有する配線基板の該配線層上に、前記両面導電体層付き誘電体シートの第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成した面を、半硬化性絶縁樹脂シートを介して積層する工程と、
(c)前記抵抗素子電極間に、抵抗体を配置し、抵抗素子を形成する工程と、
を具備することを特徴とする受動素子内蔵電気回路基板の製造方法である。
本発明の請求項9に係る発明は、前記抵抗素子電極間に抵抗体を配置する方法は、印刷法によることを特徴とする請求項7、又は8記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法である。
本発明の請求項10に係る発明は、前記抵抗素子電極間に抵抗体を配置する方法は、めっき法によることを特徴とする請求項7、又は8記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法である。
本発明の請求項11に係る発明は、前記抵抗素子電極間に抵抗体を配置する前に、抵抗素子電極上に貴金属からなる貴金属層を形成する工程を行うことを特徴とする請求項7、又は8記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法である。
本発明によれば、抵抗素子を形成する際に、抵抗素子の構成である1対の電極と抵抗体との間に、樹脂と導電性フィラーからなる導電性ペーストを印刷により、もしくは、貴金属をめっきに介在させる構造をとることが好ましい、この構造により、接触抵抗が抑えられ、容量安定性、信頼性が確保できる。
本発明によれば、膜厚一定の誘電体層を用いて容量素子を形成するため、又は抵抗素子として完成後の抵抗素子の電極及び抵抗体の全体が表面に露出しているので、抵抗値を測定しながらトリミングして所望の抵抗値に調整した後、絶縁体層に埋め込むことで、容量精度の高い容量素子と、トリミングにより抵抗値の調整された精度の高い抵抗素子を内蔵する受動素子内蔵電気回路基板をうることができる。
本発明による電気回路基板の構造及び製造方法によると、電気回路基板に形成する受動素子において、容量精度、信頼性や歩留りを確保でき、容量素子において特性の良い材料が選択でき、さらにそのような構造の電気回路基板を製造することができる。
以下に本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る受動素子内蔵電気回路基板の構造を示す側断面図である。
図1に示すように、シート状の誘電体層32と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の容量素子電極24aと、誘電体層の上層の第二の容量素子電極25aからなる容量素子54、及び一対の抵抗素子電極25b、25cと、該抵抗素子電極間を接続するトリミングされた抵抗体62からなる抵抗素子55とを内蔵する電気回路基板である。前記第二の容量素子電極25aと、前記一対の抵抗素子電極25b、25cとは、前記誘電体層32の表面上に形成され、前記誘電体層32と前記抵抗体62との界面は平坦である。図1は、配線基板100の積層途中工程における最上層の配線層上と、前記第一の容量素子電極24a側とを半硬化性絶縁樹脂シート71を介して積層した。配線基板100の配線層と、前記誘電体層を挟持する、容量素子54、及び抵抗素子55とをスルーホール、又はビアホールを介して電気的の導通させた電気回路を形成する受動素子内蔵電気回路基板である。なお、図上の絶縁層70の表面上には、従来の配線基板と同様の工法、例えばビルドアップ工法により配線層の形成を繰り返し、最外配線層に入出力端子を形成し、配線回路を保護するソルダーレジスト(SR層)を形成し受動素子内蔵電気回路基板が完成する(図表示せず)。
図2(a)〜(d)及び図3(e)〜(j)は、本発明による電気回路基板の製造方法の一実施例の工程説明図である。本発明による電気回路基板の製造方法は、まず、誘電材32の片面に両面に金属箔の銅層23,24を有する部材14を形成する(図2(a)参照)。この部材14は、例えば、有機系の絶縁樹脂に誘電率無機粉末を分散させた樹脂シートの片面に金属箔の銅層、例えば、銅箔をラミネートもしくは銅箔上に樹脂ペーストを塗工し、所望の熱処理を行い、誘電体シート14を形成する。
次いで、図2(b)に示すように、金属箔の銅層23,24の表面にドライフィルムフォトレジスト80を設け、露光、現像を行ない、露出した銅層23のエッチングを行ない、ドライフィルムフォトレジストパターン80を剥離することで第一の配線パターン及び受動素子電極パターン24’を形成する(図2(c)参照)。
次いで、図2(d)に示すように、配線基板100の積層途中工程における配線上に、半硬化性絶縁樹脂シート71を介して第一の配線及び受動素子用電極パターン24’側が半硬化性絶縁樹脂シート71側になるよう上記部材を接着し、必要な熱処理を行う。
次いで、必要とする個所にビアをレーザーやドリル等により孔90を設けた後(図3(e)参照)に、孔内を含む全面にフィルドビアメッキを行い、銅めっきの銅層25を形成し層間の導通を取る(図3(f)参照)。
次いで、銅めっきの銅層25にドライフォトレジスト81を設け、露光、現像をして(図3(g)参照)、露出した銅層のエッチングを行い、フォトレジストパターンを剥離することで第二の配線及び受動素子用電極パターン25’を形成し、第一の受動素子用電極24aと構造的、電気的に対向する第二の受動素子用電極25aの一部とが誘電体材32を狭持し、容量素子54が形成される。尚、配線24’、25’の形成と同時にスパイラル型インダクタ等を形成しても良い(図3(h)参照)。
次いで、第二の配線及び受動素子用電極25’の面内の一対の抵抗素子用電極25b、25c上に抵抗材料がまたがる構造になるように印刷もしくはめっき法、スパッタ、蒸着等により、好ましくはめっき法により抵抗体62を形成し抵抗素子55とする(図3(i)参照)。なお、抵抗体62を形成する前に、抵抗素子用電極25b、25c上には、貴金属からなる層を形成する場合もある。前記貴金属は、金、銀、白金等より適宜選択する。好ましくは、銀であり、その形成方法は、無電界めっきによる方法である。
さらに、ビルドアップ工程を経ることにより、受動素子が内蔵された本発明の構造及び製造方法に受動素子内蔵電気回路基板16となる(図3(j)参照)。
本発明による受動素子内蔵電気回路基板の製造方法によると、あらかじめ両面に金属箔の銅層が設けられた誘電体シートを配線パターニング及び積層することで容量素子が形成でき、その後、誘電材上の配線により抵抗素子を形成するという構造と製造方法を採用することにより、素子容量の精度や信頼性が確保できる。また、誘電体シートを用いることから、ペーストとして選択できなかった樹脂の選択が可能となる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明する。
図2(a)〜(d)及び図3(e)〜(j)に従って実施例1を説明する。
ポリイミド樹脂にチタン酸カルシウムを分散させた、誘電体層32の両面に銅層23、24が設けられた誘電体シート14の両面に15μm厚のドライフィルムフォトレジスト80を110℃でラミネートし、露光・現像を行い、銅層24の所望の配線となる部分以外の銅層表面を露出させた。ここで、もう片面の銅層23はドライフィルムフォトレジストにより全面被覆されている。
次に、露出している銅層表面を塩化第二銅液等でエッチング除去した後、ドライフィルムフォトレジスト80を炭酸ナトリウム等のアルカリ液により剥離することで、銅層24を配線パターニングし、第一の配線及び受動素子用電極24’が形成された誘電体シート15を作製した(図2(c)参照)。
次いで、両面に所定の回路パターンが形成された不織ガラスエポキシ樹脂を含浸させた銅張り樹脂基板の配線基板100の配線層と、作製した誘電体シート15の第一の配線及び受動素子用電極24’が形成された側とを絶縁樹脂シート71を介して真空プレス機により175℃、30分/2MPaで積層した(図2(d)参照)。
次いで、第一の配線層24’と上層の銅層23を電気的に接続するために、所望の位置に炭酸ガスレーザーを用いてビアホールの孔90を形成し、ビアめっきによりパネル銅めっきの銅層25を設け層間の電気的な導通接続を行った(図3(f)参照)。
次いで、パネル銅めっきの銅層25上に15μmのドライフィルムフォトレジスト81をラミネートし、露光・現像を行い、所望の配線となる部分以外の銅層表面を露出させた。
次いで、露出している銅層表面を塩化第二銅液等でエッチング除去し、ドライフィルムフォトレジスト81を炭酸ナトリウム等のアルカリ液により剥離することで、第二の配線及び受動素子用電極25’が形成され、さらに誘電材32を第一と二の受動素子用電極24a、25aで挟持することにより容量素子54を形成した(図3(h)参照)。
次に、第二の配線及び受動素子用電極25’の一部である面内一対の抵抗素子用電極25b、25c上にまたがるように粘度600〜1000dPa・s程度のフェノール樹脂にカーボンフィラーを分散させた、抵抗ペーストをスクリーン印刷により抵抗体62を形成し、90℃、10分で乾燥後、200℃、2hで本焼成を行い抵抗素子55を形成した(図3(i)参照)。さらに、ビルドアップ工程を経ることにより、受動素子が内蔵された本発明の構造及び製造方法による電気回路基板16を作製した(図3(j)参照)。
図4を用いて説明する。実施例2は、上記の実施形態同様に誘電体シート14をもちいて、両面に15μmのドライフィルムフォトレジスト82を110℃でラミネートし、露光・現像を行い、所望の配線となる部分以外の銅層の表面を露出させた。
次に、露出している銅層表面を塩化第二銅液等でエッチング除去し、ドライフィルムフォトレジスト82を炭酸ナトリウム等のアルカリ液により剥離することで、配線パターニングし、第一と第二の配線26’、27’とその配線の一部である受動素子用電極26a〜26c、27aが形成された誘電体シート17を作製した。この際に、第一と第二の配線の一部26a、27aが誘電材32を構造的、電気的に狭持した部分は容量素子56として形成されている(図4(b)参照)。
次いで、両面に所定の回路パターンが形成された不織ガラスエポキシ樹脂を含浸させた銅張り樹脂基板の配線基板101の配線層と、誘電体シート17とを絶縁樹脂シート72を介して、作製した誘電体シート17を真空プレス機により175℃、30分/2MPaで積層した。
次に、第一の配線及び受動素子用電極26’の一部である面内一対の抵抗素子用電極上26b、26cにまたがるように粘度600〜1000dPa・s程度のフェノール樹脂にカーボンフィラーを分散させた、抵抗ペーストをスクリーン印刷により抵抗体63を形成し、90℃、10分で乾燥後、200℃、2hで本焼成を行い抵抗素子57を形成した(図4(c)参照)。
次いで、絶縁樹脂シート73を第一の配線26’上に真空プレスを用いて175℃、30分/2MPaで積層し、絶縁層を形成した。更に、第一の配線26’及び第二の配線27’を電気的に絶縁層73上に引き出す為に、所望の位置にUV/YAGレーザーによりビアホールの孔91、92を形成し、ビアめっきによりパネル銅めっきの銅層27を設け、層間の電気的接続を行った。ここで、第一の配線26’を電気的に接続するビアホールを91、第二の配線27’を電気的に接続するビアホールを92とする(図4(e)参照)。
次いで、パネル銅めっきの銅層27上に15μmのドライフィルムフォトレジスト83をラミネートし、露光・現像を行い、所望の配線となる部分以外の銅層表面を露出させた。さらに、ビルドアップ工程を経ることにより、受動素子が内蔵された本発明の構造及び製造方法による電気回路基板18を作製した(図4(g)参照)。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種種の発明を形成できる。たとえば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第一の実施形態に係る電気回路基板の構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第一の実施形態に係る電気回路基板の製造方法を示す工程断面図である。 (e)〜(j)は、本発明の第一の実施形態に係る電気回路基板の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る電気回路基板の製造方法を示す工程断面図である。 従来の電気回路基板の構造を示す断面図である。 従来の電気回路基板の構造とその製造方法を示す工程断面図である。
符号の説明
10…回路基板
20…銅層回路
20a、20c…第一電極
20b、20d…第二電極
30…誘電体層
40…導電体層
50,53,54,56…容量素子
51,52,55,57…抵抗素子
60〜63…抵抗体
11,14…誘電体シート
21〜27…銅層
31,32…誘電体(層)
21a,25b,25c,26b,26c…抵抗素子用電極
21b,22a,24a〜27a…容量素子用電極
12…抵抗体・誘電体一体型シート
70…絶縁層
13…受動素子内蔵回路基板
24’〜27’…配線層
80〜83…ドライフィルムフォトレジスト
71〜73…半硬化性絶縁樹脂シート、絶縁層
90〜92…孔、ビアホール,スルーホール
100,101…配線基板
16,18…電気回路基板

Claims (11)

  1. 受動素子として容量素子及び抵抗素子を配線基板に予め作り込んだ受動素子内蔵電気回路基板において、
    シート状の誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の容量素子電極と、誘電体層の上層の第二の容量素子電極からなる容量素子、及び一対の抵抗素子電極と該抵抗素子電極間を接続する抵抗体からなる抵抗素子とを内蔵する電気回路基板であって、
    前記第二容量素子電極と、前記一対の抵抗素子電極とは、前記誘電体層の表面上に形成され、前記誘電体層と前記抵抗体との界面は平坦であることを特徴とする受動素子内蔵電気回路基板。
  2. 前記第二容量素子電極と、前記一対の抵抗素子電極は、同じ導電体層から形成されていることを特徴とする請求項1記載の受動素子内蔵電気回路基板。
  3. 前記誘電体層は、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂を含む誘電材料であることを特徴とする請求項1、又は2記載の受動素子内蔵電気回路基板。
  4. 前記誘電材料は、誘電性フィラーを含むことを特徴とする請求項3記載の受動素子内蔵電気回路基板。
  5. 前記抵抗体は、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂を含む抵抗ペーストにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の受動素子内蔵電気回路基板。
  6. 前記抵抗ペーストは、カーボンフィラーを含むことを特徴とする請求項5記載の受動素子内蔵電気回路基板。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか1項記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法において、
    (a)誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の導電体層と、誘電体層の上層の第二の導電体層を具備する両面導電体層付き誘電体シートの、第一の導電体層をパターニングして、第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成する工程と、
    (b)最上層に配線層を有する配線基板の該配線層上に、前記両面導電体層付き誘電体シートの第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成した面を、半硬化性絶縁樹脂シートを介して積層する工程と、
    (c)前記第二の導電体層から前記第一の配線パターンに到達する誘電体層を貫通の孔を穿孔し、該孔を介して電気的に導通させる工程と、
    (d)前記第二の導電体層をパターニングして、前記第一の容量素子電極に対応する第二の容量素子電極と、第二の配線パターンと、少なくとも一対の抵抗素子電極とを形成する工程と、
    (e)前記抵抗素子電極間に、抵抗体を配置し、抵抗素子を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする受動素子内蔵電気回路基板の製造方法。
  8. 前記請求項1乃至6のいずれか1項記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法において、
    (a)誘電体層と、該誘電体層を挟持する、下層の第一の導電体層と、誘電体層の上層の第二の導電体層を具備する両面導電体層付き誘電体シートの、第一の導電体層をパターニングして、第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成し、前記第二の導電体層をパターニングして、第二の容量素子電極及び第二の配線パターンと、少なくとも一対の抵抗素子電極とを形成する工程と、
    (b)最上層に配線層を有する配線基板の該配線層上に、前記両面導電体層付き誘電体シートの第一の配線パターン及び第一の容量素子電極を形成した面を、半硬化性絶縁樹脂シートを介して積層する工程と、
    (c)前記抵抗素子電極間に、抵抗体を配置し、抵抗素子を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする受動素子内蔵電気回路基板の製造方法。
  9. 前記抵抗素子電極間に抵抗体を配置する方法は、印刷法によることを特徴とする請求項7、又は8記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法。
  10. 前記抵抗素子電極間に抵抗体を配置する方法は、めっき法によることを特徴とする請求項7、又は8記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法。
  11. 前記抵抗素子電極間に抵抗体を配置する前に、抵抗素子電極上に貴金属からなる貴金属層を形成する工程を行うことを特徴とする請求項7、又は8記載の受動素子内蔵電気回路基板の製造方法。
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