JP5672675B2 - 樹脂多層基板 - Google Patents

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本発明は、少なくとも2層以上の樹脂層と、ビアとを備える樹脂多層基板に関する。
近年、電子部品の高密度実装化に伴い、電子部品の実装に、複数のビアホールの導電性ペーストの密度を高め、それぞれの樹脂層にビア導体を連接して設けてある樹脂多層基板が用いられている。例えば特許文献1には、それぞれの樹脂層に設けたビア導体を連接してある樹脂多層基板及び該樹脂多層基板を製造する方法が開示されている。
特許文献1に開示されている樹脂多層基板及び該樹脂多層基板を製造する方法では、ICを実装したキャリアを樹脂でモールドして硬化状態にした配線基板に、ブラインドビアホールを形成してデスミア処理を行い、貫通ビアホールを形成する。ブラインドビアホール及び貫通ビアホールのそれぞれに導電性ペーストを充填し、ブラインドビアホールと貫通ビアホールとが連接するように、配線基板に薄層樹脂層をラミネートする。薄層樹脂層上に銅箔をラミネートして、薄層樹脂層及び導電性ペーストを硬化状態にし、銅箔をパターニングして表面電極を形成する。
特開2003−124380号公報
ブラインドビアホール及び貫通ビアホールに充填した導電性ペーストを硬化状態にする場合、ブラインドビアホール及び貫通ビアホールの周縁から中心に向かって順に硬化状態になる。特許文献1に開示されている樹脂多層基板は、ブラインドビアホールの中心線と貫通ビアホールの中心線とが一致しているので、ブラインドビアホールの導電性ペーストが未硬化状態にある部分と貫通ビアホールの導電性ペーストが未硬化状態にある部分とが重なり、ブラインドビアホールに充填した導電性ペーストが硬化状態になる際、ブラインドビアホールの中心に向かって生じる内部応力により押し出された導電性ペーストが貫通ビアホールから外部へはみ出し、所定の性能を有するビア導体を形成することができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり第1樹脂層に形成した、ビア導体を構成する導電性ペーストが硬化状態になる際、第2樹脂層に形成したビア導体から導電性ペーストがはみ出すことを防止し、所定の性能を有するビア導体を形成した樹脂多層基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る樹脂多層基板は、第1樹脂層と、該第1樹脂層の一面に積層してある第2樹脂層とを備える樹脂多層基板において、前記第2樹脂層の、前記第1樹脂層に積層されている面とは反対側の面に形成してある表面電極と、前記第1樹脂層に設けてあり、一端が前記第1樹脂層の前記一面に至る第1ビア導体と、前記第2樹脂層に設けてあり、一端が前記表面電極と、他端が直接前記第1ビア導体と、それぞれ積層方向に直交する方向に伸びる導体を介することなく電気的に接続してある第2ビア導体とを備え、前記第1ビア導体の中心線と、前記第2ビア導体の中心線との位置が相違するように配置してあり、前記第2ビア導体の周囲にある前記第2樹脂層が、前記第1ビア導体の少なくとも一部と重なるように、前記第2ビア導体を配置してあり、前記第1ビア導体と前記第2ビア導体とは、ビアホールに導電性ペーストを充填し、充填された導電性ペーストを同時に硬化して形成される。
また、第2発明に係る樹脂多層基板は、第1発明において、前記第2ビア導体の周囲にある前記第2樹脂層が、前記第1ビア導体の中心線近傍にて重なるように前記第2ビア導体を配置してある。
また、第3発明に係る樹脂多層基板は、第1又は第2発明において、前記第2ビア導体の前記第1樹脂層側の面での断面積が、前記第1ビア導体の前記第2樹脂層側の面での断面積よりも小さくなるようにしてある。
また、第4発明に係る樹脂多層基板は、第1乃至第3発明のいずれか一つにおいて、前記第1ビア導体の周囲にある前記第1樹脂層が、前記第2ビア導体の少なくとも一部と重なるように前記第2ビア導体を配置してある。
また、第5発明に係る樹脂多層基板は、第1乃至第4発明のいずれか一つにおいて、少なくとも一面に配線パターンを形成してあるベース層を備え、前記配線パターンを形成してある前記ベース層の一面に、前記第1樹脂層、前記第2樹脂層を順に積層し、前記配線パターンと前記第1ビア導体とを電気的に接続してある。
また、第6発明に係る樹脂多層基板は、第1乃至第4発明のいずれか一つにおいて、前記第1樹脂層の、前記第2樹脂層が積層してある面とは反対側の面に形成してある配線パターンと、前記第1樹脂層に内蔵し、前記配線パターンに実装してある電子部品とを備える。
また、第7発明に係る樹脂多層基板は、第5発明において、前記ベース層の少なくとも一面に電子部品を実装し、実装してある前記電子部品を前記第1樹脂層に内蔵してある。
また、第8発明に係る樹脂多層基板は、第1乃至第7発明のいずれか一つにおいて、前記表面電極は、前記樹脂多層基板を載置するマザー基板に形成してある電極と電気的に接続してある。
第1発明では、第1ビア導体の中心線と、第2ビア導体の中心線との位置が相違するように配置してあり、第2ビア導体の周囲にある第2樹脂層が、第1ビア導体の少なくとも一部と重なるように第2ビア導体を配置してあるので、第1ビア導体を構成する導電性ペーストが硬化状態になる際、導電性ペーストが押し出される第1ビア導体の中心線近傍を、少なくとも導電性ペーストが硬化状態にある第2ビア導体で覆い、第2ビア導体から導電性ペーストがはみ出すことを防止し、所定の性能を有する第1及び第2ビア導体を形成できる。
第2発明では、第2ビア導体の周囲にある第2樹脂層が、第1ビア導体の中心線近傍にて重なるように第2ビア導体を配置してあるので、第1ビア導体を構成する導電性ペーストが硬化状態になる際、導電性ペーストが押し出される第1ビア導体の中心線近傍を、第2樹脂層で覆うことで、第2ビア導体から導電性ペーストがはみ出すことを防止し、所定の性能を有する第1及び第2ビア導体を形成できる。
第3発明では、第2ビア導体の第1樹脂層側の面での断面積は、第1ビア導体の第2樹脂層側の面での断面積よりも小さいので、第1ビア導体を構成する導電性ペーストが硬化状態になる際、第1ビア導体からはみ出す導電性ペーストを、第2ビア導体の周囲にある第2樹脂層で覆うことができる範囲が広くなり、第2ビア導体から導電性ペーストがはみ出すことを防止して、所定の性能を有する第1及び第2ビア導体を形成できる。
第4発明では、第1ビア導体の周囲にある第1樹脂層が、第2ビア導体の少なくとも一部と重なるように第2ビア導体を配置することで、第2ビア導体の一部を第1樹脂層で支持する構造になり、第2樹脂層上に金属箔を貼り付ける際に金属箔を押圧しても、金属箔が第2ビア導体内に沈み込むことを防止することができる。
第5発明では、配線パターンを形成してあるベース層の一面に、第1樹脂層、第2樹脂層を順に積層し、配線パターンと前記第1ビア導体とを電気的に接続してあるので、配線パターンに電子部品を実装することができ、電子部品を高密度実装化することが可能になる。
第6発明では、第1樹脂層の、第2樹脂層が積層してある面とは反対側の面に形成してある配線パターンと、第1樹脂層に内蔵し、配線パターンに実装してある電子部品とを備えるので、さらに電子部品を高密度実装化することが可能になる。
第7発明では、ベース層の少なくとも一面に電子部品を実装し、実装してある電子部品を第1樹脂層に内蔵してあるので、電子部品をベース層の両面に実装することができ、さらに電子部品を高密度実装化することが可能になる。
第8発明では、表面電極が、樹脂多層基板を載置するマザー基板に形成してある電極と電気的に接続してあるので、複数の樹脂多層基板、電子部品をマザー基板に高密度実装化することが可能になる。
本発明に係る樹脂多層基板は、第2樹脂層の、第1樹脂層に積層されている面とは反対側の面に形成してある表面電極と、第1樹脂層に設けてあり、一端が第1樹脂層の一面に至る第1ビア導体と、第2樹脂層に設けてあり、一端が表面電極と、他端が直接第1ビア導体と、それぞれ積層方向に直交する方向に伸びる導体を介することなく電気的に接続してある第2ビア導体とを備え、第1ビア導体の中心線と、第2ビア導体の中心線との位置が相違するように配置してあり、第2ビア導体の周囲にある第2樹脂層が、第1ビア導体の少なくとも一部と重なるように第2ビア導体を配置してあり、第1ビア導体と第2ビア導体とは、ビアホールに導電性ペーストを充填し、充填された導電性ペーストを同時に硬化して形成されるので、第1ビア導体を構成する導電性ペーストが硬化状態になる際、導電性ペーストが押し出される第1ビア導体の中心線近傍を、少なくとも導電性ペーストが硬化状態にある第2ビア導体で覆い、第2ビア導体から導電性ペーストがはみ出すことを防止し、所定の性能を有する第1及び第2ビア導体を形成できる。
本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の(第1)ビア導体、(第2)ビア導体、表面電極の位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の(第1)ビア導体、(第2)ビア導体、表面電極の別の位置関係を示す断面図である。 マザー基板に実装されている本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の構成を示す断面図である。 ベース層を備えない本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態における樹脂多層基板について、図面を用いて具体的に説明する。以下の実施の形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、実施の形態の中で説明されている特徴的事項の組み合わせの全てが解決手段の必須事項であるとは限らないことは言うまでもない。
図1は、本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板の構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態に係る樹脂多層基板1は、ベース層10に、部品内蔵層(第1樹脂層)20、薄層樹脂層(第2樹脂層)30を順に積層してある。ベース層10は、セラミック、ガラス、エポキシ樹脂等で構成され、両面に配線パターン11a、11bが形成してある。ベース層10の、配線パターン11aが形成してある面には、IC素子12が、配線パターン11bが形成してある面には電子部品13、13がはんだ等の導電性接合材(図示せず)を用いて実装されている。電子部品13、13は、表面実装型の部品であり、例えばチップコンデンサ、抵抗等である。配線パターン11aは、ベース層10に形成してあるビア導体14、14、14を介して配線パターン11bと電気的に接続している。また、配線パターン11a、11bの所定位置には、絶縁性を確保する等の理由からレジスト層15が形成してある。
部品内蔵層20は、ベース層10の配線パターン11bが形成してある面に積層され、実装されている電子部品13、13及び配線パターン11bの一部を内蔵している。部品内蔵層20は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成され、少なくとも電子部品13、13が外部に露出しない程度の厚みを有している。また、部品内蔵層20には、薄層樹脂層30が積層されている面に開口部があるビアホール21、21に導電性ペースト22を充填したビア導体(第1ビア導体)23、23が形成してある。ビア導体23、23は、一端が薄層樹脂層30が積層されている部品内蔵層20の一面に至り、他端が配線パターン11bと電気的に接続されている。
薄層樹脂層30は、部品内蔵層20に比べて十分に薄く、部品内蔵層20をベース層10とで挟むように積層してある。薄層樹脂層30は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成されている。薄層樹脂層30には、ビアホール31、31に導電性ペースト22を充填したビア導体(第2ビア導体)33が形成してある。ビア導体33、33は、一端が薄層樹脂層30の、部品内蔵層20に積層されている面とは反対側の面に形成してある表面電極34と、他端が、ビア導体23、23とそれぞれ電気的に接続してある。また、薄層樹脂層30に形成してあるビア導体33、33は、中心線37が、部品内蔵層20に形成してあるビア導体23、23の中心線27との位置が相違するように配置してあり、ビア導体33、33の周囲にある薄層樹脂層30が、ビア導体23、23の少なくとも一部と重なるように配置してある。そのため、ビアホール21、21に充填してある導電性ペースト22が硬化状態になる際、ビアホール21、21の中心に向かって生じる内部応力により導電性ペースト22が押し出されるビアホール21、21の中心線27近傍を、少なくとも導電性ペースト22が硬化状態にあるビア導体33、33で覆い、ビア導体33、33から導電性ペースト22がはみ出すことを防止できる。なお、表面電極34の所定位置にも、絶縁性を確保する等の理由からレジスト層36が形成してある。
図2乃至9は、本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板1の製造方法を説明するための断面図である。図2は、ベース層10の断面図を、図3は、ベース層10に電子部品13、13が実装された状態を、図4は、ベース層10に部品内蔵層20が積層された状態を、図5は、部品内蔵層20にビアホール21、21を形成した状態を、図6は、ビアホール31、31を形成した薄層樹脂層30を部品内蔵層20に積層する状態を、それぞれ示している。また、図7は、ビアホール21、21、31、31に導電性ペースト22を充填した状態を、図8は、薄層樹脂層30に金属箔を貼り付けた状態を、図9は、金属箔をパターニングして表面電極34を形成した状態を、それぞれ示している。
図2に示すように、ベース層10の両面には、配線パターン11a、11bが形成してあり、ベース層10には、配線パターン11aと配線パターン11bとを電気的に接続するためのビア導体14、14、14が形成してある。配線パターン11a、11bは、ベース層10のそれぞれの面の全面に形成した金属層(例えば、Cu層)に対して、フォトリソグラフィを用いて、所定パターンにパターニングして形成することができる。なお、配線パターン11a、11b上に形成してあるレジスト層15も、配線パターン11a、11bと同様、フォトリソグラフィを用いて形成することができる。
次に、図3に示すように、配線パターン11bが形成してあるベース層10に、電子部品13、13をはんだ等の導電性接合材(図示せず)で実装する。その後、図4に示すように、ベース層10の電子部品13、13の実装面に、電子部品13、13及び配線パターン11bの一部を内蔵するように部品内蔵層20を形成する。部品内蔵層20は、ベース層10の電子部品13、13の実装面に、未硬化状態の樹脂シートを被せて、該樹脂シートを圧着し、硬化状態にして形成する。なお、部品内蔵層20は、薄層樹脂層30を積層する前に、硬化状態にしておくことが好ましい。
次に、図5に示すように、部品内蔵層20の所定位置に、有底のビアホール21、21を形成する。ビアホール21、21は、部品内蔵層20側からベース層10側へ、部品内蔵層20の所定位置にレーザ光を照射することで形成することができる。ビアホール21、21の断面形状は、レーザ光を部品内蔵層20側から照射するため、ベース層10に近づくに連れて径が小さくなるテーパー形状である。また、ビアホール21、21は、配線パターン11bに達するまで形成されている。なお、レーザ光でビアホール21、21を形成した場合に、ビアホール21、21内の残渣を濃硫酸、クロム酸又はこれらを混合した酸等で溶解除去するデスミア処理を行う。デスミア処理はウェット処理であるため、デスミア処理後の樹脂多層基板1を乾燥させる。
次に、図6に示すように、ビアホール31、31を形成してある薄層樹脂層30を、ビアホール31、31の中心線37とビアホール21、21の中心線27との位置が相違するように形成してあり、ビアホール31、31の周囲にある薄層樹脂層30がビアホール21、21の少なくとも一部と重なるように、部品内蔵層20に積層する。薄層樹脂層30は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成され、部品内蔵層20に積層する時点では未硬化状態である。なお、ビアホール31の上端側及び下端側の径は、ビアホール21の上端側の径よりも小さくなるように形成してある。
次に、図7に示すように、ビアホール21、21、31、31に導電性ペースト22を充填する。なお、導電性ペースト22は、銀、銅、スズ等の金属粉末を溶剤等に混ぜてペースト状にしたものである。
次に、図8に示すように、薄層樹脂層30に金属箔40(例えば、銅箔)を貼り付ける。金属箔40を未硬化状態の薄層樹脂層30に貼り付け、その後、薄層樹脂層30を硬化状態にするとともに、導電性ペースト22を硬化状態にすることで金属箔40と部品内蔵層20とを、さらには、ビア導体23とビア導体33と薄層樹脂層30とを強固に接合させる。つまり、薄層樹脂層30は、金属箔40と部品内蔵層20とを接合する接合層として機能する。
次に、図9に示すように、金属箔40をフォトリソグラフィを用いて、所定パターンにパターニングして表面電極34を形成する。その後、図1に示すように、表面電極34の所定位置に、フォトリソグラフィを用いてレジスト層36を形成し、配線パターン11a側のベース層10に、はんだ等の導電性接合材を用いてIC素子12を実装する。
以上のように、本実施の形態に係る樹脂多層基板1は、薄層樹脂層30に形成してあるビア導体33、33の中心線37と、部品内蔵層20に形成してあるビア導体23、23の中心線27との位置が相違するように配置してあり、ビア導体33、33の周囲にある薄層樹脂層30が、ビア導体23、23の少なくとも一部と重なるように配置してあるので、ビア導体23、23を構成する導電性ペースト22が硬化状態になる際、ビア導体23、23の中心に向かって生じる内部応力により導電性ペースト22が押し出されるビア導体23、23の中心線27近傍を、少なくとも導電性ペースト22が硬化状態にあるビア導体33、33で覆い、ビア導体33、33から導電性ペースト22がはみ出すことを防止し、所定の性能を有するビア導体23、23、33、33を形成できる。
なお、ビア導体23とビア導体33との位置関係は、図1に示した位置関係に限定されるものではない。図10は、本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板1の(第1)ビア導体23、(第2)ビア導体33、表面電極34の位置関係を示す断面図である。図10(a)に示すビア導体33は、中心線37が、ビア導体23の中心線27との位置が相違するように配置してあり、ビア導体33の周囲にある薄層樹脂層30が、ビア導体23の中心線27近傍にて重なるように配置してある。そのため、ビア導体23を構成する導電性ペースト22が硬化状態になる際、ビア導体23の中心に向かって生じる内部応力により導電性ペースト22が押し出されるビア導体23の中心線27近傍を、ビア導体33の周囲にある薄層樹脂層30で覆い、より確実にビア導体33から導電性ペースト22がはみ出すことを防止することができる。
さらに、図10(b)に示すビア導体33は、図10(a)に示すビア導体33に比べて、ビア導体33の中心線37とビア導体23の中心線27との距離が長くなっている。そのため、ビア導体33の周囲にある薄層樹脂層30の一部は、ビア導体23の中心線27を越えた位置まで張り出し、ビア導体23の周囲にある部品内蔵層20がビア導体33の一部と重なることで、ビア導体33の一部を、部品内蔵層20で支持する構造になり、薄層樹脂層30上に金属箔40を貼り付ける際に金属箔40を押圧しても、金属箔40がビア導体33内に沈み込むことを防止することができる。なお、図10では、樹脂多層基板1に形成した一つのビア導体23、ビア導体33、表面電極34の位置関係について図示しているが、他の構成については図1に示す樹脂多層基板1の構成と同じであるため図示を省略する。
また、図10で示す表面電極34は、中心位置34aがビア導体23の中心線27上にある場合に限定されるものではなく、他の位置に中心位置34aがあっても良い。例えば、図11は、本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板1の(第1)ビア導体23、(第2)ビア導体33、表面電極34の別の位置関係を示す断面図である。図11(a)に示す表面電極34は、中心位置34aがビア導体33の中心線37上にある。表面電極34の中心位置34a以外の構成は図10(a)に示した構成と同じである。図11(b)に示す表面電極34は、中心位置34aがビア導体33の中心線37上にある。表面電極34の中心位置34a以外の構成は図10(b)に示した構成と同じである。
さらに、上述した樹脂多層基板1では、ビア導体33の部品内蔵層20側の面での断面積は、ビア導体23、23の薄層樹脂層30側の面での断面積よりも小さい。そのため、ビア導体23を構成する導電性ペースト22が硬化状態になる際、ビア導体23からはみ出す導電性ペースト22を、ビア導体33の周囲にある薄層樹脂層30で覆うことができる範囲が広くなり、ビア導体33から導電性ペースト22がはみ出すことを防止することができる。ただし、ビア導体33の部品内蔵層20側の面での断面積は、ビア導体23の薄層樹脂層30側の面での断面積よりも小さい場合に限定されるものではなく、ビア導体33の中心線37が、ビア導体23の中心線27との位置が相違するように配置してあり、ビア導体33の周囲にある薄層樹脂層30が、ビア導体23の少なくとも一部と重なるように配置してあれば、ビア導体33の部品内蔵層20側の面での断面積は、ビア導体23の薄層樹脂層30側の面での断面積よりも大きくても良い。
なお、本実施の形態に係る樹脂多層基板1は、マザー基板に実装することも可能である。図12は、マザー基板に実装されている本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板1の構成を示す断面図である。図12に示すように、樹脂多層基板1は、表面電極34にはんだバンプ41を形成し、該はんだバンプ41とマザー基板42に形成された電極43とを接続することで、マザー基板42に実装されている。ここで、マザー基板41とは、複数の樹脂多層基板1や電子部品を実装して、それぞれを電気的に接続するための基板である。
また、本実施の形態に係る樹脂多層基板1は、図1に示すようにベース層10を備えるものに限定されるものではなく、ベース層10を備えない樹脂多層基板1であっても良い。図13は、ベース層10を備えない本発明の実施の形態に係る樹脂多層基板1の構成を示す断面図である。図13に示すように、樹脂多層基板1は、部品内蔵層20、薄層樹脂層30を順に積層してあり、ベース層10を備えていない。部品内蔵層20は、薄層樹脂層30が積層されている面とは反対側の面に配線パターン25を設け、該配線パターン25に実装した電子部品13、13を内蔵している。その他の構成については、図1に示した樹脂多層基板1の構成と同じであるため、同じ構成要素に同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
1 樹脂多層基板
10 ベース層
20 部品内蔵層
30 薄層樹脂層
11a、11b 配線パターン
12 IC素子
13 電子部品
14、23、33 ビア導体
15、36 レジスト層
21、31 ビアホール
22 導電性ペースト
27、37 中心線
34 表面電極

Claims (8)

  1. 第1樹脂層と、該第1樹脂層の一面に積層してある第2樹脂層とを備える樹脂多層基板において、
    前記第2樹脂層の、前記第1樹脂層に積層されている面とは反対側の面に形成してある表面電極と、
    前記第1樹脂層に設けてあり、一端が前記第1樹脂層の前記一面に至る第1ビア導体と、
    前記第2樹脂層に設けてあり、一端が前記表面電極と、他端が直接前記第1ビア導体と、それぞれ積層方向に直交する方向に伸びる導体を介することなく電気的に接続してある第2ビア導体と
    を備え、
    前記第1ビア導体の中心線と、前記第2ビア導体の中心線との位置が相違するように配置してあり、
    前記第2ビア導体の周囲にある前記第2樹脂層が、前記第1ビア導体の少なくとも一部と重なるように、前記第2ビア導体を配置してあり、
    前記第1ビア導体と前記第2ビア導体とは、ビアホールに導電性ペーストを充填し、充填された導電性ペーストを同時に硬化して形成されることを特徴とする樹脂多層基板。
  2. 前記第2ビア導体の周囲にある前記第2樹脂層が、前記第1ビア導体の中心線近傍にて重なるように前記第2ビア導体を配置してあることを特徴とする請求項1に記載の樹脂多層基板。
  3. 前記第2ビア導体の前記第1樹脂層側の面での断面積が、前記第1ビア導体の前記第2樹脂層側の面での断面積よりも小さくなるようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂多層基板。
  4. 前記第1ビア導体の周囲にある前記第1樹脂層が、前記第2ビア導体の少なくとも一部と重なるように前記第2ビア導体を配置してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の樹脂多層基板。
  5. 少なくとも一面に配線パターンを形成してあるベース層を備え、
    前記配線パターンが形成してある前記ベース層の一面に、前記第1樹脂層、前記第2樹脂層を順に積層し、前記配線パターンと前記第1ビア導体とを電気的に接続してあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の樹脂多層基板。
  6. 前記第1樹脂層の、前記第2樹脂層が積層してある面とは反対側の面に形成してある配線パターンと、
    前記第1樹脂層に内蔵し、前記配線パターンに実装してある電子部品とを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の樹脂多層基板。
  7. 前記ベース層の少なくとも一面に電子部品を実装し、実装してある前記電子部品を前記第1樹脂層に内蔵してあることを特徴とする請求項5に記載の樹脂多層基板。
  8. 前記表面電極は、前記樹脂多層基板を載置するマザー基板に形成してある電極と電気的に接続してあることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の樹脂多層基板。
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