JP2007005088A - コネクタの連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短いレバーで連結作業時の力を大きく低減するコネクタの連結構造を得る。
【解決手段】 雄コネクタ10と雌コネクタ20との連結作業時に、第2レバー50の屈曲部52に入力されると、この力は増幅された状態で長溝53に作用し、第1レバー40の突起部47を駆動する。突起部47が駆動されて第2爪部43と雄コネクタ10の舌片部16Aとが係合すると、突起部47に作用した力は、さらに増幅された状態で第1軸孔44に作用する。この増幅された力で第1軸孔44を移動させることによって、雌コネクタ20を雄コネクタ10に接近させて連結する位置方向(矢印C方向)へ駆動する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、雄コネクタと雌コネクタとを連結するコネクタの連結構造に関する。
コネクタの連結構造においては、コネクタ同士の連結作業時の力を低減させるために、レバーの回転を利用する場合がある(例えば、特許文献1参照)。このような構造では、一方のコネクタにレバーを軸支して他方のコネクタにレバーの一部を係合させ、梃子の原理を適用した状態としている。ここで、レバーは、コネクタ外形の小型化を実現するために、寸法の短いものが用いられる。
しかし、この従来のコネクタの連結構造では、レバーが短いとコネクタ同士の連結作業時の力を大きく低減するのが難しい。
特開2001−176604公報
本発明は、上記事実を考慮して、短いレバーで連結作業時の力を大きく低減するコネクタの連結構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のコネクタの連結構造は、雄コネクタ又は雌コネクタの一方である第1コネクタと、雄コネクタ又は雌コネクタの他方であり、前記第1コネクタと連結可能な第2コネクタと、前記第2コネクタに支持される第1作用点を備えると共に、前記第1コネクタに係合可能とされる第1支点を備え、前記第1支点から前記第1作用点までの距離に比べて前記第1支点から第1力点までの距離が長く、前記第1支点と前記第1コネクタとの係合時における前記第1作用点の移動によって前記第2コネクタを前記第1コネクタに接近させて連結する位置方向へ駆動する第1レバーと、前記第2コネクタに支持される第2支点を備えると共に、前記第1力点を駆動する第2作用点を備え、前記第2支点から前記第2作用点までの距離に比べて前記第2支点から第2力点までの距離が長い第2レバーと、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のコネクタの連結構造によれば、連結作業時に、第2レバーの第2力点に入力がされると、この力は増幅された状態で第2作用点に作用する。第2作用点に作用する力は、第1レバーの第1力点を駆動する。第1レバーが駆動されて第1支点と第1コネクタとが係合すると、第1力点に作用した力は、さらに増幅された状態で第1作用点に作用する。この増幅された力で第1作用点を移動させることによって、第2コネクタを第1コネクタに接近させて連結する位置方向へ駆動する。
なお、ここで、第1支点、第2支点、第1力点、第2力点、第1作用点、及び、第2作用点は、必ずしも特定の点に限定されず、特定の点、特定の点を含む面、及び、回転中心を含む。
請求項2に記載する本発明のコネクタの連結構造は、請求項1記載の構成において、前記第1レバーに形成され、前記第1力点を備えて前記第2レバーと摺動する摺動部と、前記第2レバーに形成され、前記第2作用点を備えて前記摺動部の移動方向を制限する湾曲した案内部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のコネクタの連結構造によれば、第2レバーの第2作用点に作用する力で第1レバーの第1力点を駆動すると共に、第1レバーの摺動部が第2レバーの案内部に従って摺動する。
請求項3に記載する本発明のコネクタの連結構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記第1レバーと前記第2レバーとが重ね合わせ可能に配置され、前記第1レバーと前記第2レバーとの重なり面積が、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結前に比べて連結後のほうが大きいことを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のコネクタの連結構造によれば、第1レバーと第2レバーとの重なり面積が、第1コネクタと第2コネクタとの連結前に比べて連結後のほうが大きいので、第1コネクタと第2コネクタとの連結状態では、第1レバー及び第2レバーをコンパクトに収納することができる。
請求項4に記載する本発明のコネクタの連結構造は、請求項1から3のいずれか1項に記載の構成において、前記第2レバーに係止部が形成されると共に、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結状態で前記係止部と係止可能な被係止部が前記第1コネクタに形成され、前記第2レバーが連結段階における移動方向と反対の方向へ移動することを、前記係止部が前記被係止部と係止することによって阻止することを特徴とする。
請求項4に記載する本発明のコネクタの連結構造によれば、第2レバーが連結段階における移動方向と反対の方向へ移動することを、係止部が被係止部と係止することによって阻止するので、第1コネクタと第2コネクタとの連結状態を維持できる。
請求項5に記載する本発明のコネクタの連結構造は、請求項1から4のいずれか1項に記載の構成において、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが互いに接触可能な端子を備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの端子同士が接触を開始する位置では、既に前記第1支点が前記第1コネクタに係合されており、前記第2力点への入力によって前記第2コネクタを前記第1コネクタに接近させて連結する位置方向へ駆動させることが可能であることを特徴とする。
請求項5に記載する本発明のコネクタの連結構造によれば、第1コネクタと第2コネクタとの端子同士が接触を開始する位置では、既に第1支点が第1コネクタに係合されており、第2力点へ入力すると第2コネクタが第1コネクタに接近して連結する位置方向へ駆動されるので、端子同士が接触した後の連結作業の力を大きく低減することができる。
以上説明したように、本発明のコネクタの連結構造によれば、短いレバーで連結作業時の力を大きく低減できるという優れた効果を有する。
本発明におけるコネクタの連結構造の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1には、コネクタの連結構造に係る第1コネクタとしての雄コネクタ10、第2コネクタとしての雌コネクタ20、及び、雌コネクタ20に取り付けられる倍力機構としての第1、第2レバー40、50(詳細後述)等が示されている。なお、図中の矢印Cは、取り付け方向を、矢印Rは、取り外し方向を示している。雄コネクタ10は、例えば、車体に固定された基板(図示省略)に取り付けられており、雌コネクタ20と連結して電気的な接続が可能とされている。
雄コネクタ10は、上方に開口部12Aが形成された略矩形箱状とされており、図1及び図2に示されるように、四方を囲む側壁12の内側には、底部13(図2参照)から複数(本実施形態では、図2に示されるように、2列で計7個)の雄ターミナル14が取り外し方向(図1の矢印R方向)に突出して設けられている。雄ターミナル14に近接した位置には、板状の突出板16が取り外し方向(図1の矢印R方向)に突出して形成されている。図1及び図7に示されるように、突出板16の先端部には、取り外し方向(矢印R方向)と直角方向に延出された舌片部16Aが形成されており、この舌片部16Aは、第1レバー40の係合用となっている。また、突出板16の上部側面には、突起部16B(図10〜図12参照)が形成されており、第1レバー40の保持解除用となっている。
突出板16に近接した位置にある側壁12の上部には、図10〜図12に示されるように、内向きに一部張り出した被係止部としての爪部12Bが形成されている。図12に示されるように、この爪部12Bには、第2レバー50における係止部としてのロック爪55Bが係止されるようになっており、爪部12B及びロック爪55Bは、雄コネクタ10と雌コネクタ20とが連結状態にあるときの雌コネクタ20の抜け止め用とされている(詳細後述)。爪部12Bの上面は、内側に向かって低くなる傾斜状の滑り面112Bとされ、雌コネクタ20が雄コネクタ10と連結する位置方向に移動する際の抵抗を小さくしている。
図1に示されるように、雄コネクタ10と連結可能な雌コネクタ20は、略直方体状とされており、ターミナル装着部22が設けられている。ターミナル装着部22には、雄ターミナル14に対応する位置に複数(本実施形態では、2列で計7個)のターミナル挿入孔22Aが取り付け、取り外し方向(矢印C方向、矢印R方向)に貫通形成されており、このターミナル挿入孔22Aに公知の雌端子としての雌ターミナル(図示省略)が挿入されるようになっている。また、雌コネクタ20の背面部には、ターミナル押え24が装着されるようになっており、このターミナル押え24は、雌ターミナル(図示省略)の抜け止め防止用とされている。
図1に示されるように、ターミナル装着部22に対して、第2レバー50の配置時における第2突軸54(詳細後述)の軸心方向(以下、「第2レバー軸心方向」という(矢印J方向)。)に所定の間隔を隔てた位置には、第2レバー軸心方向(矢印J方向)と垂直な方向に延びる側壁部26が形成される。側壁部26とターミナル装着部22との間は、レバー収容室28とされ、レバー収容室28は、第2レバー軸心方向(矢印J方向)と垂直な方向であって取り付け方向(矢印C方向)と直交する方向(本実施形態では、ターミナル挿入孔22Aの列方向(以下、「ターミナル列方向」という(矢印A方向)。)と同じ方向)の一方側(図中の左側)が閉ざされているが、他方側(図中の右側)は開放された状態となっており、第2レバー50(図1参照)の通過用の開放部とされる。
側壁部26において、レバー収容室28のターミナル列方向(矢印A方向)の開放側(図中の右側)の下部隅部には、第2軸孔26Aが貫通形成されており、第2レバー50の支持用とされている。第2軸孔26Aをレバー収容室28の反対側から覆う位置には、平面視でコ字状の被覆部27が形成されている。
また、レバー収容室28のターミナル装着部22側における略中央には、矩形の台部29が側壁部26側へ向けて設けられており、さらにこの台部29の中央部には、側壁部26側へ向けて突出する小円柱状の第1突軸30が形成されている。第1突軸30は、第1レバー40の支持用とされている。この第1突軸30の頭部と側壁部26との間は、第1レバー40及び第2レバー50がそれぞれ挿入可能な間隔になっている。第1突軸30における頭部の上方側には、先端側が下がるように傾斜した傾斜面部30Aが形成されており、第1レバー40を取り付ける際の滑り面とされる。
レバー収容室28のターミナル装着部22側において、レバー収容室28のターミナル列方向(矢印A方向)の閉塞側(図中の左側)に近接した部分には、図10に示される弾性片32が下部基端部32Aで連結されて片持ち支持されている。
弾性片32の先端部には、ターミナル装着部22(図1参照)側の反対側(図10の左側)に向けて突出形成された係合爪部32Bが形成されており、この係合爪部32Bは、雌コネクタ20と雄コネクタ10との連結前状態において第1レバー40をロックするために設けられた第1レバー40の初期位置保持用とされている。
また、弾性片32において、係合爪部32Bよりもやや下方にあって、図1に示されるレバー収容室28のターミナル列方向(矢印A方向)の閉塞側(図中の左側)に寄った部分には、図10に示されるように、ターミナル装着部22(図1参照)側の反対側(図10の左側)に向けて突出した凸部32Cが形成されている。この凸部32Cは、雌コネクタ20と雄コネクタ10との連結前状態において第1レバー40をロック解除するため設けられており、弾性片32を撓み変形させるための押圧用とされている。すなわち、雌コネクタ20が雄コネクタ10と連結する方向(取り付け方向(矢印C方向))に移動すると、図11に示されるように、雄コネクタ10の突出板16の突起部16Bが凸部32Cを押圧することになり、弾性片32が第1レバー40とは反対の方向へ弾性的に撓み変形して第1レバー40のロック状態を解除するようになっている。
図1に示されるレバー収容室28には、第1レバー40が収容される。図4に示されるように、第1レバー40は、アーム状に延びる第1アーム部41を備えると共に、この第1アーム部41の一方側から二股状に延出された第1、第2爪部42、43が一体に形成されている。
第1アーム部41には、二股部分付近に第1作用点とされる第1軸孔44が平面視で円形状に貫通形成されている。図7に示されるように、この第1軸孔44には、雌コネクタ20の第1突軸30が挿入されるようになっており、第1軸孔44を備えた第1レバー40が第1突軸30に回転移動可能に支持される。
また、図9に示されるように、二股状に延出された第1、第2爪部42、43のうち、下方に配置されて第1支点とされる第2爪部43は、雄コネクタ10における突出板16の舌片部16Aと係合可能とされて第1レバー40が最終収納位置(図9に示される位置)へ向かう方向(図9の矢印K方向)へ回転して舌片部16Aを取り付け方向(矢印C方向)と反対の方向(矢印R方向)へ押すことにより、雌コネクタ20を雄コネクタ10へ連結するようになっている。
図1に示されるように、第1レバー40の二股部分には、二股縁部へ向けて徐徐に薄肉となるように傾斜する傾斜面部45が形成されている。ここで、第1レバー40の第1軸孔44に第1突軸30を挿入するために、第1レバー40を第1突軸30の頭部と側壁部26との間に挿入する際には、第1突軸30の傾斜面部30Aと共に、第1レバー40の傾斜面部45が滑り面となるので、第1突軸30の傾斜面部30Aと第1レバー40の傾斜面部45とを摺動させることにより、第1レバー40をスムーズに挿入することができる。
第1レバー40の一方の第1爪部42には、係合突起46が形成されている。図7及び図10に示されるように、この係合突起46は、雌コネクタ20における弾性片32の係合爪部32Bに係合可能とされ、係合爪部32Bと係合突起46とが係合することで、第1レバー40は、図7に示される第1突軸30周りで突起部47(図7の右側に図示(詳細後述))が取り付け方向(矢印C方向)へ向かう方向(図7の時計回り方向)への回転が制限されるようになっている。ここで、図11に示されるように、弾性片32の凸部32Cが突起部16Bに押圧されて弾性片32が第1レバー40とは反対の方向へ弾性的に撓み変形すると、弾性片32による第1レバー40に対する係止(ロック)が解除されるので、第1レバー40が回転移動可能となる。
図1及び図4に示されるように、第1レバー40には、第1アーム部41の先端部に第1力点を備えた摺動部としての突起部47が形成されている。突起部47は、係合突起46とは反対側の面、すなわち、第2レバー50(図1参照)と対向可能な面から円柱状に突出しており、第2レバー50と摺動するための摺動用とされる。
図4に示されるように、第1レバー40は、第1支点(第2爪部43の一部)から第1作用点(第1軸孔44の一部)までの距離(L1)に比べて、第1支点(第2爪部43の一部)から第1力点(突起部47の一部)までの距離(L2)が長く設定されている。
また、図8で示される位置と図9で示される位置との中間位置である、雄コネクタ10と雌コネクタ20とのターミナル(端子)同士が接触を開始する位置では、既に第1支点(第2爪部43の一部)が雄コネクタ10の舌片部16Aに係合されているように設定されている。
図7に示されるように、第2レバー50は、第1レバー40と重ね合わせ可能に配置されると共に、第1レバー40に連結されている。第2レバー50は、アーム状に延びる第2アーム部51を備えると共に、この第2アーム部51の一方側から屈曲した屈曲部52が一体に形成されている。屈曲部52は、図1に示される雄コネクタ10と雌コネクタ20とを連結するときの作業者による押圧操作用とされ、押圧操作される部分が第2力点となる。
図7に示されるように、第2レバー50の第2アーム部51における第1レバー40と対向可能な面には、円弧状に湾曲して第2作用点を備えた案内部としての長溝53が形成されている。本実施形態では、長溝53の曲率半径は、第1レバー40の第1支点(第2爪部43の一部)から第1力点(突起部47の一部)までの寸法(L2)に比べて短く設定されている。この長溝53の幅は、第1レバー40の突起部47が挿入可能な幅とされており、突起部47がこの長溝53に沿って摺動できるようになっている。これにより、第2レバー50は、第2作用点を備えた長溝53が第1力点を備えた突起部47の移動方向を制限しながら、長溝53によって突起部47を駆動するようになっている。
第2アーム部51の先端部には、第2支点を備えた第2突軸54が形成されている。第2突軸54は、長溝53の形成面とは反対側の面から円柱状に突出しており、図1及び図3に示される雌コネクタ20における側壁部26の第2軸孔26Aに挿入配置される。図1に示される第2突軸54を備えた第2レバー50は、第2軸孔26Aに回転移動可能に支持される。
また、図9に示されるように、雄コネクタ10と雌コネクタ20との連結後の状態では、連結前の状態(図8参照)に比べて、第1レバー40と第2レバー50との重なり面積が大きく、第1レバー40及び第2レバー50は、レバー収容室28(図1参照)にコンパクトに収容されるようになっている。
なお、重なり面積は、第1レバー40の正面視の外形線で囲まれた範囲と、第2レバー50の正面視の外形線で囲まれた範囲とが、重なる面積であり、外形線で囲まれた範囲内に貫通孔が形成される場合には、貫通孔がないものとして考えた面積である。
図5に示されるように、第2レバー50は、第2支点(第2突軸54の一部)から第2作用点(長溝53の一部)までの距離(L3)に比べて第2支点(第2突軸54の一部)から第2力点(屈曲部52の一部)までの距離(L4)が長く設定されている。
図5及び図6に示されるように、第2レバー50の屈曲部52には、コネクタ連結時ロック用の弾性片55が下部基端部55Aで連結されて片持ち支持されている。この弾性片55は、押圧によって撓み変形可能となっている。弾性片55の略中央部には、ロック爪55Bが突出形成されており、ロック爪55Bの下面は、傾斜した滑り面155B(図6参照)になっている。弾性片55の先端部には、止め部55Cが突出形成されており、この止め部55Cは、ロック爪55Bの上面と略平行とされている。また、図5に示される屈曲部52の先端部で止め部55Cの両側には、弾性片55の撓み変形範囲を規制するためのストッパ部56となっている。
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
図7に示される雌コネクタ20を雄コネクタ10に連結するには、雌コネクタ20を雄コネクタ10に位置合わせし、取り付け方向(矢印C方向)へ押し込む。
ここで、押し込み前の雌コネクタ20は、図10に示されるように、第1レバー40の係合突起46が雌コネクタ20における弾性片32の係合爪部32Bに係止されており、これにより、第1レバー40は、図7に示される第1突軸30周りで突起部47が取り付け方向(矢印C方向)へ向かう方向(図7の時計回り方向)への回転が阻止されている。
雌コネクタ20を取り付け方向(矢印C方向)へ押し込むと、図11に示されるように、雄コネクタ10における突出板16の突起部16Bが、雌コネクタ20における弾性片32の凸部32Cを押圧し、これによって、弾性片32が弾性的に撓み変形する。結果として、弾性片32による第1レバー40に対する係止(ロック)が解除されて、第1レバー40が回転移動可能な状態となる。
この状態で、図8に示される第2レバー50の屈曲部52の一部、すなわち、第2力点を、第2レバー50の最終収納位置(図9に示される位置)へ向かう方向(連結段階における移動方向である矢印M方向)へ押圧すると、第2レバー50が第2軸孔26A(図1参照)周りに回転移動する。このとき、第2レバー50に加えられた押圧力は増幅された状態で長溝53の一部(第2作用点)から第1レバー40の突起部47の一部(第1力点)へ伝えられ、長溝53の一部(第2作用点)が第1力点を備えた突起部47を駆動する。
第1レバー40は、突起部47が長溝53に沿って図8に示される第1突軸30周りで突起部47が取り付け方向(矢印C方向)へ向かう方向(図8の時計回り方向)へ回転移動する。これによって、第1レバー40の第2爪部43が雄コネクタ10における突出板16の舌片部16Aに係合し、係合した第2爪部43の一部は、第1支点となる。この係合後に、雄コネクタ10と雌コネクタ20とのターミナル(端子)同士が接触を開始する。
この状態で、さらに第2レバー50の屈曲部52の一部(第2力点)を押圧すると、押圧力が増幅された状態で、長溝53の一部(第2作用点)が第1レバー40の第1力点を備えた突起部47を駆動し、第1レバー40は、係合した第2爪部43の一部を第1支点として、図9に示される第1レバー40の最終収納位置へ向かう方向(図9の矢印K方向)へ回転する。
このとき、第2爪部43が舌片部16Aを取り付け方向(矢印C方向)と反対の方向(矢印R方向)へ押圧し、第1レバー40の突起部47の一部(第1力点)に加えられた増幅された押圧力が、さらに増幅された状態で、第1軸孔44の一部(第1作用点)に作用して第1軸孔44を取り付け方向(矢印C方向)へ移動させる。
この第1作用点を備えた第1軸孔44の移動によって、第1レバー40が雌コネクタ20を雄コネクタ10に接近させて連結する位置方向、すなわち、取り付け方向(矢印C方向)へ駆動し、雌コネクタ20を雄コネクタ10へ連結させる。
このように、雄コネクタ10と雌コネクタ20とのターミナル(端子)同士が接触を開始する位置では、既に第1支点(第2爪部43の一部)が雄コネクタ10の舌片部16Aに係合されており、第2力点(屈曲部52の一部)への入力によって雌コネクタ20を雄コネクタ10に接近させて連結する位置方向、すなわち、取り付け方向(矢印C方向)へ駆動させることが可能であるので、ターミナル(端子)同士が接触した後の連結作業の力を大きく低減、すなわち、雄コネクタ10と雌コネクタ20との嵌合荷重を大きく低減することができる。ここで、嵌合荷重の低減率は、第1レバー40による低減率と第2レバー50による低減率との積で求められる。
また、第1レバー40の突起部47が第2レバー50の円弧状に湾曲した長溝53に沿って摺動することで、第2レバー50に対する押圧力の取り付け方向(矢印C方向)への分力を有効に第1レバー40へ伝えることができる。
また、図8及び図9に示されるように、雄コネクタ10と雌コネクタ20との連結作業時には、第1力点(突起部47の一部)が第2支点(第2突軸54の一部)へ接近する方向へ移動するので、雌コネクタ20が連結位置に近づくと力の増幅率が一段と高くなる。
さらに、図11及び図12に示されるように、雌コネクタ20が雄コネクタ10と連結する方向(取り付け方向(矢印C方向))に移動すると、ロック爪55Bの滑り面155Bが、雄コネクタ10の爪部12Bの滑り面112Bに少しずつ押圧され、弾性片55が側壁12から離間する方向へ弾性的に撓み変形する。図12に示されるように、雄コネクタ10と雌コネクタ20との連結状態では、ロック爪55Bと係止可能な爪部12Bの上下に、止め部55Cとロック爪55Bとが配置され、雌コネクタ20が容易に抜けない。図13には、図12の状態における正面から見た雄コネクタ10と第2レバー50との位置関係が示されている。
このように、図9に示される雌コネクタ20が雄コネクタ10と連結した後には、第2レバー50が連結段階における移動方向(矢印M方向)と反対の方向へ移動することを、図12に示されるように、ロック爪55Bが爪部12Bと係止することによって阻止している。
一方、雌コネクタ20を雄コネクタ10から外す場合には、コネクタ連結時ロック用の弾性片55を押圧して撓み変形させ、図9に示される第2レバー50を連結段階における移動方向(矢印M方向)とは反対方向に移動させることになる。
なお、上記実施形態では、第1レバー40は、第1作用点が、雌コネクタ20の第1突軸30に支持された第1軸孔44の一部(第1軸孔44の内周面の一部分、又は、第1軸孔44の回転中心)とされているが、第2コネクタに軸孔を設けると共に、第1レバーにこの軸孔に支持される突軸を設け、この突軸の一部を第1作用点とする等のような他の構成部を第1作用点とする構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、第2レバー50は、第2支点が、雌コネクタ20の第2軸孔26A(図1参照)に支持された第2突軸54の一部とされているが、第2コネクタに突軸を設けると共に、第2レバーにこの突軸に支持される軸孔を設け、この軸孔の一部(軸孔の内周面の一部分、又は、軸孔の回転中心)を第2支点とする等のような他の構成部を第2支点とする構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、案内部としての長溝53を円弧状に湾曲させているが、案内部を楕円弧状に湾曲させる形状とする等のような他の形状にしてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、第1レバー40の摺動部としての突起部47が、第2レバー50の案内部としての長溝53に沿って摺動する構成となっているが、第1レバーの摺動部として溝部等の他の摺動部を形成すると共に、第2レバーの案内部としてレール状の突起部等の他の案内部を形成し、溝部等の他の摺動部がレール状の突起部等の他の案内部に沿って摺動する構成としてもよい。
なお、上記実施形態では、第2作用点としての長溝53の一部が第1力点としての突起部47を直接駆動しているが、第2作用点が他部材を介して第1力点を駆動するリンク機構の構成としてもよい。
本発明の実施形態に係るコネクタの連結構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態における雄コネクタを示す平面図である。 本発明の実施形態における雌コネクタを示す平面図である。 本発明の実施形態における第1レバーを示す平面図である。 本発明の実施形態における第2レバーを示す平面図である。 図5の6−6線断面図である。 本発明の実施形態における雄コネクタと雌コネクタとを連結する前の離れた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における雄コネクタと雌コネクタとを連結させる一過程の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における雄コネクタと雌コネクタとを連結した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における第1レバーの係合突起が雌コネクタの係合爪部に係合された状態を示す断面図である。 図8の11−11線断面に相当する断面図である(一部ハッチングを省略する。)。 図9の12−12線断面に相当する断面図である(一部ハッチングを省略する。)。 図12の状態における雄コネクタと第2レバーとの位置関係を示す正面図である。
符号の説明
10 雄コネクタ(第1コネクタ)
12B 爪部(被係止部)
20 雌コネクタ(第2コネクタ)
40 第1レバー
43 第2爪部(第1支点)
44 第1軸孔(第1作用点)
47 突起部(摺動部(第1力点))
50 第2レバー
52 屈曲部(第2力点)
53 長溝(案内部(第2作用点))
54 第2突軸(第2支点)
55B ロック爪(係止部)
C 取り付け方向(第2コネクタを第1コネクタに接近させて連結する位置方向)
L1 第1支点から第1作用点までの距離
L2 第1支点から第1力点までの距離
L3 第2支点から第2作用点までの距離
L4 第2支点から第2力点までの距離
M 連結段階における移動方向

Claims (5)

  1. 雄コネクタ又は雌コネクタの一方である第1コネクタと、
    雄コネクタ又は雌コネクタの他方であり、前記第1コネクタと連結可能な第2コネクタと、
    前記第2コネクタに支持される第1作用点を備えると共に、前記第1コネクタに係合可能とされる第1支点を備え、前記第1支点から前記第1作用点までの距離に比べて前記第1支点から第1力点までの距離が長く、前記第1支点と前記第1コネクタとの係合時における前記第1作用点の移動によって前記第2コネクタを前記第1コネクタに接近させて連結する位置方向へ駆動する第1レバーと、
    前記第2コネクタに支持される第2支点を備えると共に、前記第1力点を駆動する第2作用点を備え、前記第2支点から前記第2作用点までの距離に比べて前記第2支点から第2力点までの距離が長い第2レバーと、
    を有することを特徴とするコネクタの連結構造。
  2. 前記第1レバーに形成され、前記第1力点を備えて前記第2レバーと摺動する摺動部と、
    前記第2レバーに形成され、前記第2作用点を備えて前記摺動部の移動方向を制限する湾曲した案内部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のコネクタの連結構造。
  3. 前記第1レバーと前記第2レバーとが重ね合わせ可能に配置され、前記第1レバーと前記第2レバーとの重なり面積が、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結前に比べて連結後のほうが大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタの連結構造。
  4. 前記第2レバーに係止部が形成されると共に、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結状態で前記係止部と係止可能な被係止部が前記第1コネクタに形成され、前記第2レバーが連結段階における移動方向と反対の方向へ移動することを、
    前記係止部が前記被係止部と係止することによって阻止することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコネクタの連結構造。
  5. 前記第1コネクタと前記第2コネクタとが互いに接触可能な端子を備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの端子同士が接触を開始する位置では、既に前記第1支点が前記第1コネクタに係合されており、前記第2力点への入力によって前記第2コネクタを前記第1コネクタに接近させて連結する位置方向へ駆動させることが可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコネクタの連結構造。
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