JP2007002886A - ガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物及びガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 密封性、ガスバリア性に優れ、且つ、耐熱性(高温滅菌後の復元性)が良好なガスケット用組成物及び該組成物を用いたガスケットを提供する。
【解決手段】 下記の成分(a)、(b)及び(c)を含有することを特徴とするガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物。
(a)一般式[(A−B)n]及び/又は[(A−B)n−A]で表され、重量平均分子量が15万〜100万であるブロック共重合体(式中、Aはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックを示し、Bは水添されていてもよいエラストマー性重合体ブロックを示し、nは1〜5の整数である。)
(b)数平均分子量が700〜3000のブテン系液状重合体
(c)オレフィン系樹脂
【選択図】 なし

Description

本発明は、密封性、ガスバリア性(特に、耐水蒸気透過性)、耐熱性(高温滅菌後の復元性)、及び安全衛生性が良好で、かつ成形加工性に優れたガスケット用組成物及び該組成物を用いたガスケットに関する。特に、医療分野等に好適に用いられるガスケット用のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物及び該組成物を用いたガスケットに関する。
一般的に、注射器は、筒状体、ピストン及び該筒状体内壁面に密着して摺動するガスケットを具備している。ガスケットは、加硫ゴム製、スチレン系TPE(スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体を含有するスチレン系の熱可塑性エラストマー組成物)製などが知られている。
しかしながら、加硫ゴム製ガスケットは、複雑な加硫工程を経るため大がかりな設備を必要とする上、イオウ、加硫促進剤、充填剤などの添加物を用いるため、特に、注射器の主用途である医療用などでは、溶出する可能性もあり安全衛生上好ましくない。
スチレン系TPE製ガスケットとしては、具体的には、スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体、パラフィン系オイル、オレフィン系樹脂、および/またはポリスチレン樹脂が用いられているが、射出成形による成形性が良く、イオウなどの添加剤溶出がなく、安全衛生面においても優れているものの、加硫ゴムに比し、ガスバリア性が不充分な上、ゴム弾性が劣っているため、密封性も不十分と考えられる(特許文献1参照)。
一方、ゴム弾性が良好な熱可塑性組成物としては、スチレン−イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体、ゴム用軟化剤(主にパラフィン系)及びポリエチレンの組成物が知られているが、該組成物は、ガスバリア性(特に、耐水蒸気透過性)が加硫ゴムに比べ劣っている上に、耐熱性も不十分である(特許文献2参照)。
特開昭63−57661号公報 特開2004−123977公報
本発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであり、密封性、ガスバリア性(特に、耐水蒸気透過性)、耐熱性(高温滅菌後の復元性)、及び安全衛生性が良好で、かつ成形加工性に優れたガスケット用組成物及び該組成物を用いたガスケットを提供することを目的とする。特に、医療分野等に好適に用いられるガスケット用のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物及び該組成物を用いたガスケットを提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のブロック共重合体とブテン系液状重合体及びオレフィン系樹脂を含有するスチレン系熱可塑性エラストマー組成物がガスケット材料として優れ、前記課題を解決できることを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は、下記の成分(a)、(b)及び(c)を含有することを特徴とするガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物及び該組成物を用いたガスケットに存する。
(a)一般式[(A−B)n]及び/又は[(A−B)n−A]で表され、重量平均分子量が15万〜100万であるブロック共重合体(式中、Aはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックを示し、Bは水添されていてもよいエラストマー性重合体ブロックを示し、nは1〜5の整数である。)
(b)数平均分子量が700〜3000のブテン系液状重合体
(c)オレフィン系樹脂
本発明によれば、密封性、ガスバリア性(特に、耐水蒸気透過性)、耐熱性(高温滅菌後の復元性)及び安全衛生性が良好で、かつ成形加工性に優れたガスケット用組成物及び該組成物を用いたガスケットを提供することができる。
(1)成分(a)
本発明のガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物を構成する熱可塑性エラストマーは、一般式[(A−B)n]及び/又は[(A−B)n−A]で表されるブロック共重合体(式中、Aはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックを示し、Bは水添されていてもよいエラストマー性重合体ブロックを示し、nは1〜5の整数である。)を含有することを必須とする。
一般式[(A−B)n]及び/又は[(A−B)n−A]で表されるブロック共重合体において、ビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックである重合体ブロックAは熱可塑性エラストマーとしてのハードセグメントを、エラストマー性重合体ブロックである重合体ブロックBは熱可塑性エラストマーとしてのソフトセグメントを、それぞれ構成する。該ブロック共重合体構造の代表例は、A−B又はA−B−Aで表され、該エラストマー性重合体ブロックB中の二重結合は、部分的に或いは完全に水素添加されていてもよい。
本発明のガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物は、一般式[(A−B)n]で表
されるブロック共重合体、又は、一般式[(A−B)n−A]で表されるブロック共重合
体で表されるブロック共重合体の少なくとも何れか一方を含んでいるのが必須であるが、特に、一般式[(A−B)n−A]で表されるブロック共重合体を含んでいるのが、適当
なゴム弾性となりやすい点で好ましい。
ビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックAにおけるビニル芳香族炭化水素としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−、m−、p−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げられ、工業的に入手しやすい点などから、特にスチレンが好ましい。
また、エラストマー性重合体ブロックBにおける重合体を構成する単量体としては、重合体としてエラストマー性が発現される限り限定されるものではないが、使用温度がTg以上となるものが好ましい。また、ゴム弾性に優れている点では、共役ジエンからなるものが好ましい。該共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。このうちブタジエン及びイソプレンが好ましい。また、ゴム弾性はブタジエンやイソプレンに劣るが、ガスバリア性に優れている点では、イソブチレンが好ましく、共役ジエンとイソブチレンの両方を含んでいる物が両方の長所を併せ持ったものとできることから、特に好ましい。
従って、本発明における成分(a)のブロック共重合体としては、重合体ブロックAがスチレンの重合体ブロックであり、重合体ブロックBが、ブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック、イソブチレン重合体ブロック及びこれらの共重合体ブロックよりなる群から選択されたいずれかであるブロック共重合体が特に好ましく、いわゆるスチレン系熱可塑性エラストマーと称されるもの等が挙げられる。ブタジエン−イソプレン共重合体ブロックとしては、ブタジエンとイソプレンが2/8〜6/4の質量割合であるものが好ましい。
本発明における成分(a)のブロック共重合体としては、重合体ブロックAの含有量(質量比)の下限が、10%であるのが好ましく、15%であるのが更に好ましく、20%であるのが特に好ましく、上限が50%であるのが好ましく、45%であるのが更に好ましく、40%であるのが特に好ましい。重合体ブロックAの含有量が上記下限以上である方が、機械的強度、耐熱性などの点で好ましく、一方、上記上限以下である方が、柔軟性、ゴム弾性、密封性などの点で好ましいと共に、後述する成分(b)のブテン系液状重合体がブリードし難い傾向となる。
また、重合体ブロックBを構成する単量体がブタジエンのみである場合、ガスケットとしてのゴム弾性を保持する面から、ブタジエンの1,2−結合の割合(質量比)は、下限が20%であるのが好ましく、25%であるのが特に好ましく、上限が50%であるのが好ましく、45%であるのが特に好ましい。
本発明における成分(a)のブロック共重合体としては、前記ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体であるのが好ましく、その場合、重合体ブロックB中の二重結合の水素添加率は、30%以上であるのが好ましく、50%以上であるのが更に好ましく、90%以上であるのが特に好ましい。水素添加率を高くすると、ガスケットとして耐熱性や耐候性などが向上する傾向となる。
本発明において、ガスケットを構成する熱可塑性エラストマーにおける成分(a)の前記ブロック共重合体は、重量平均分子量が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算の値として、15万〜100万であることを必須とし、下限が18万であるのが好ましく、20万であるのが特に好ましく、上限が70万であるのが好ましく、50万であるのが特に好ましい。重量平均分子量が上記下限以上である方が、ガスケット用熱可塑性エラストマー組成物としてのゴム弾性、機械的強度、成形加工性の点で好ましく、また、後述する成分(b)のブテン系液状重合体がブリードしてガスケット表面にべたつきが生じ難いこととなり、一方、上記上限以下である方が、ガスケット用熱可塑性エラストマー組成物としての成形加工のしやすさ等の点で好ましい。
なお、一般式[(A−B)n]及び一般式[(A−B)n−A]におけるnは、各々独立に1〜5の整数を示し、一般式[(A−B)n]で表されるブロック共重合体と[(A−
B)n −A]で表されるブロック共重合体の両方が含まれている場合に異なっていてもよいが(例;[(A−B)2]と一般式[(A−B)3−A]等)、合成が容易な点からは、nは共に1であるのが好ましい。また、一般式[(A−B)n]でnが2以上の場合、複
数の重合体ブロックA及びBは、各々異なっていてもよいが(例;[A1−B1−A2−B2]、[A−B1−A−B2]、[A1−B−A2−B]等)、同一である方が合成容易なため好ましい。一般式[(A−B)n −A]中に重合体ブロックA、Bが複数ある場合についても同様に、各重合体ブロックA、Bは、異なってもよいが、同一である方が合成容易なため好ましい。更に、一般式[(A−B)n]及び一般式[(A−B)n −A]として、
各々、複数種の共重合体ブロックが含まれていてもよいが(例;[(A1−B1n]と[
(A2−B2n]、[(A1−B1n −A1]と[(A2−B2n −A2]等)、同一であ
る方が合成容易なため好ましい。また、一般式[(A−B)n]で表されるブロック共重
合体と[(A−B)n−A]で表されるブロック共重合体が両方含まれている場合、両ブ
ロック共重合体中の重合体ブロックA及びBは、各々、異なってもよいが(例;[(A1
−B1n]と[(A2−B2n −A2]等)、同一である方が合成容易なため好ましい。
また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、2種類以上のブロック共重合体を含んでいても良く、共役ジエンの共重合体とイソブチレンの共重合体の両方を含んでいるのが好ましい。
本発明における前記ブロック共重合体は、前述の構造、物性を有する限り、いかなる方法で製造されたものであってもよい。例えば、特公昭40−23798号公報に記載された方法、即ち、リチウム触媒の存在下に不活性溶媒中でブロック共重合を行う方法等を採用することができる。また、スチレン又はその誘導体とエラストマー性ブロックを重合し、これをカップリング剤によりカップリングすることにより得ることもできる。これらの他、ジリチウム化合物を開始剤としてエラストマー性ブロックを重合し、次いで、スチレン又はその誘導体を逐次重合して得ることもできる。
ブロック共重合体が水素添加されている場合の水素添加処理は、例えば、特公昭42−8704号公報、特公昭43−6636号公報、特開昭59−133203号公報、特開昭60−79005号公報等に記載された方法により、水素添加触媒の存在下に不活性溶媒中で行うことができる。
これらのブロック共重合体は、例えば、クレイトンポリマー社製「KRATON−G」、クラレ社製「セプトン」、旭化成社製「タフテック」として、それぞれ市販されている。
特に、重合体ブロックBがポリイソブチレンである、イソブチレン系ブロック共重合体の製造法について、例を挙げて詳述する。
イソブチレン系ブロック共重合体は、例えば、一般式(CR12X)n3 で表される
化合物の存在下に、イソブチレンを主成分とする単量体成分とイソブチレンを主成分としない単量体成分を重合させることにより得られる。なお、式中Xは、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基又はアシロキシ基、R1、R2は、各々独立に水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R3は芳香族又は脂肪族の多価炭化水素基、nは1〜6の自然数を示す。Xのハロゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。上
記炭素数1〜6のアルコキシル基及びアシロキシ基としては、特に限定されず、例えば、前者としては、メトキシ基、エトキシ基、n−又はイソプロポキシ基等が挙げられ、後者としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基等が挙げられる。上記炭素数1〜6の炭化水素基としては、特に限定されず、例えば、メチル基、エチル基、n−又はイソプロピル基等が挙げられる。上記一般式(CR12X)n3で表わされる化合物は、重合開始剤となるものであり、ルイス酸等の存在下で炭素陽イオンを生成し、カチオン重合の開始点になるものと考えられる。
上記一般式(CR12X)n3としては、(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔C65C(CH32Cl〕;1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,4−Cl(CH32CC64C(CH32Cl〕、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,3−Cl(CH32CC64C(CH32Cl〕、ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[C64(C(CH32Cl)2]、トリス
(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[(ClC(CH32363]、1,3
,5−トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,3,5−(ClC(CH32363〕、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−
ブチル)ベンゼン〔1,3−(C(CH32Cl)2-5−(C(CH33)C63〕等が具体例として挙げられる。これらの中でも特に好ましいのは、ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[C64(C(CH32Cl)2]、トリス(1−クロル−1−メ
チルエチル)ベンゼン[(ClC(CH32363]である。なお、ビス(1−クロ
ル−1−メチルエチル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン又はジクミルクロライドとも呼ばれ、トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンは、トリス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、トリス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン又はトリクミルクロライドとも呼ばれる。
イソブチレン系ブロック共重合体を重合する際は、更に、ルイス酸触媒、電子供与体成分を共存させてもよい。ここで使用するルイス酸は、カチオン重合に使用できるものであれば良く、具体的には、例えば、TiCl4、TiBr4、BCl3、BF3、BF3・OE
2、SnCl4、SbCl5、SbF5、WCl6、TaCl5、VCl5、FeCl3、ZnBr2、AlCl3、AlBr3等の金属ハロゲン化物;Et2AlCl、EtAlCl2
の有機金属ハロゲン化物等を好適に使用することができる。中でも、触媒としての能力、工業的な入手の容易さから、TiCl4、BCl3、SnCl4が好ましい。ルイス酸の使
用量は、特に限定されないが、使用する単量体の重合特性又は重合濃度等を鑑みて設定することができる。通常は、上記一般式(CR12X)n3で表される化合物に対して、0.1〜100モル当量使用することができ、好ましくは1〜50モル当量の範囲である。
イソブチレン系ブロック共重合体の重合で電子供与体成分を共存させると、通常、分子量分布の狭い構造が制御された重合体を生成させることができ、該電子供与体成分は、カチオン重合に際して、成長炭素カチオンを安定化させる効果があるものと考えられている。ここで使用可能な電子供与体成分としては、特に限定されないが、例えば、ピリジン類、アミン類、アミド類、スルホキシド類、エステル類または金属原子に結合した酸素原子を有する金属化合物等を挙げることができる。
イソブチレン系ブロック共重合体の重合は、有機溶媒中で行うことが多い。該有機溶媒としては、カチオン重合を本質的に阻害しなければ特に制約なく使用することができる。具体的には、塩化メチル、ジクロロメタン、クロロホルム、塩化エチル、ジクロロエタン、n−プロピルクロライド、n−ブチルクロライド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン等のアルキルベンゼン類;エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の直鎖式脂肪族炭化水素類;2−メチルプロパン、2−メチルブタン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素類;石油留分を水添精製したパラフィン油等を挙げることができる。これらの溶媒は、ブロック共重合体を構成する単量体の重合特性及び生成する重合体の溶解性のバランス等を考慮して、単独又は2種以上を組み合わせて使用される。上記溶媒の使用量は、得られる重合体溶液の粘度や除熱の容易さを考慮して、通常、重合体の濃度が1〜50wt%、好ましくは5〜35wt%となるように決定される。
重合は、通常、各成分を冷却下、例えば−100℃以上0℃未満の温度で混合して行う。エネルギーコストと重合の安定性との兼ね合いから、特に好ましい温度範囲は−30〜−80℃である。
また、ビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックと水添されていてもよいイソブチレン系の重合体ブロックから形成されるジブロック共重合体をアームとする星状ポリマーを製造する方法は、特に制限はないが、例えば、3つ以上のカチオン重合開始点を有する化合物の存在下に、ビニル芳香族炭化水素の重合体ブロック及び水添されていてもよいイソブチレン系の重合体ブロックを重合する方法、ビニル芳香族炭化水素の重合体ブロック及び水添されていてもよいイソブチレン系の重合体ブロックを重合して、ジブロック共重合体を製造後、多官能性化合物をカップリング剤(結合剤)として用いて、上記ジブロック共重合体をカップリング(結合)させる方法、等が挙げられる。上記多官能性化合物としては、1分子あたり3つ以上のカップリング可能な反応点(官能基)を有する化合物の他、1分子あたり2つの反応点を有する化合物が重合又は反応することにより重合体を形成して3つ以上の反応点(官能基)を有することができる場合を用いてもよい。
このような多官能性化合物としては、例えば、1,3−ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベンゼン、1,2−ジイソプロペニルベンゼン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン、1,4−ジイソプロペニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、1,8−ジビニルナフタレン、2,4−ジビニルビフェニル、1,2−ジビニル−3,4−ジメチルベンゼン、1,3−ジビニル−4,5,8−トリブチルナフタレン、2,2’−ジビニル−4−エチル−4’−プロピルビフェニル等のジビニル芳香族系化合物;1,2,4−トリビニルベンゼン、1,3,5−トリビニルナフタレン、3,5,4’−トリビニルビフェニル、1,5,6−トリビニル−3,7−ジエチルナフタレン等のトリビニル芳香族系化合物;シクロヘキサンジエポキシド、1,4−ペンタンジエポキシド、1,5−ヘキサンジエポキシド等のジエポキシド;2,4−ヘキサン−ジオン、2,5−ヘキサン−ジオン、2,6−ヘプタン−ジオン等のジケトン;1,4−ブタンジアール、1,5−ペンタンジアール、1,6−ヘキサンジアール等のジアルデヒド;シロキサン系化合物又はカリックスアレン等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせても使用可能である。
これらの中でも、反応性及び得られる星状ポリマー等の点から、ジビニル芳香族化合物が好ましく使用され、特に好ましいのは、1,3−ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベンゼン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン及び1,4−ジプロイソペニルベンゼンである。なお、上記ジビニル芳香族系化合物(主成分)とエチルビニルベンゼン等との混合物として市販されている鐘淵化学工業株式会社製「SIBSTAR」等の商品をそのまま使用してもよいし、必要に応じて、これを精製し純度を高めて用いてもよい。
(2)成分(b)
本発明のガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物を構成する熱可塑性エラストマーは、ブテン系液状重合体を含有することを必須とする。
ブテン系液状重合体としては、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン等の単独重合体、及びそれらを主成分とする共重合体等が挙げられるが、中でも、耐酸素透過性が良好な理由から、イソブテンの単独重合体、或いは、イソブテンを主成分とする1−ブテン又は/及び2−ブテンとの共重合体が好ましい。
前記ブテン系液状重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した数平均分子量の下限が700であることを必須とし、800であるのが好ましく、上限が3,000であることを必須とし、2,500であるのが好ましい。数平均分子量が上記下限以上である方が、熱可塑性エラストマー組成物、ひいてはガスケットとして耐熱性の点から好ましいとともに、低分子量成分のブリードによるガスケット表面のべたつきが生じ難いこととなり、一方、上記上限以下である方が、前記成分(a)のブロック共重合体に均一に分散し易くなる。
尚、本発明において、前記ブテン系液状重合体としては、40℃での動粘度の下限が2,000cStであるのが好ましく、5,000であるのが特に好ましく、上限が200,000cStであるのが好ましく、100,000cStであるのが特に好ましい。また、流動点の下限が−40℃であるのが好ましく、−30℃であるのが更に好ましく、上限が10℃であるのが好ましく、5℃であるのが更に好ましい。引火点(COC)は、下限が180℃であるのが好ましく、200℃であるのが特に好ましく、上限が300℃であるのが好ましく、280℃であるのが特に好ましい。基本的に、動粘度が上記下限以上、流動点が上記上限以下、引火点が上記下限以上である方が、低分子量成分のブリードによるガスケット表面のべたつきが生じ難いこととなり、一方、上記範囲でこの逆であると、前記成分(a)のブロック共重合体に均一に分散し易くなるからである。
(3)成分(c)
本発明のガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物を構成する熱可塑性エラストマーは、成分(c)のオレフィン系樹脂を含有することを必須とする。
オレフィン系樹脂としては、エチレンの単独重合体、エチレンを主成分とした、プロピレン、1−ブテン等の他のα−オレフィン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等のビニル単量体等との共重合体等のエチレン系樹脂;プロピレンの単独重合体、プロピレンを主成分とした、エチレン、1−ブテン等の他のα−オレフィン等との共重合体等のプロピレン系樹脂;1−ブテンの単独重合体、1−ブテンを主成分とした、エチレン、プロピレン等の他のα−オレフィン等との共重合体等のブテン系樹脂等が挙げられる。これらのうち、密度が0.88g/cm3を超えるものが好ましく、耐熱
性に優れる理由から、プロピレン系樹脂が好ましく、具体例としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂等が挙げられる。
オレフィン系樹脂の重合様式は、樹脂状物が得られる限り、如何なる重合様式を採用しても差し支えないが、気相法、溶液法であるものが特に好ましい。
オレフィン系樹脂としては、JIS K7203に準拠して測定した曲げ弾性率が200MPa以上、好ましくは300MPa以上、5GPa以下のものが好適である。また、JIS K7210に準拠して温度230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートの下限が0.05g/10分であるのが好ましく、0.1g/10分であるのが特に好ましく、上限が200g/10分であるのが好ましく、100g/10分であるのが特に好ましい。メルトフローレートが上記下限以上である方が、熱可塑性エラストマー組成物としての成形加工性が良くなってガスケットの表面外観が良好になり易い傾向にあり、一方、上記上限以下である方が、ガスケットの機械的強度などが良好な傾向となる。
(4)組成
本発明において、前記成分(a)、(b)及び(c)を必須成分として含有する熱可塑性エラストマー組成物は、成分(a)と(b)の合計量に対する、成分(a)及び(b)の含有量(質量)が、各々、成分(a)の下限が30%であるのが好ましく、40%であるのが更に好ましく、同上限が70%であるのが好ましく、60%であるのが更に好ましく、成分(b)の上限が70%であるのが好ましく、60%であるのが更に好ましく、同下限が30%であるのが好ましく、40%であるのが更に好ましい。成分(a)が上記下限以上で、成分(b)が上記上限以下である方が、熱可塑性エラストマー、ひいてはガスケットとしての耐熱性(高温滅菌後の復元性)が良好になる傾向にあると共に、成分(b)のブリードによるガスケット表面のべたつきが生じ難い傾向となり、一方、成分(a)が上記上限以下で、成分(b)が上記下限以上である方が、熱可塑性エラストマーの成形加工性が良好になる傾向となると共に、ガスケットとしての柔軟性、ガスバリア性等が良好になる傾向となる。
一方、成分(a)と(b)の合計量100質量部に対する、成分(c)の含有量の下限は1質量部であるのが好ましく、8質量部であるのが更に好ましく、10質量部であるのが特に好ましく、同上限は、50質量部であるのが好ましく、20質量部であるのが更に好ましく、15質量部であるのが特に好ましい。成分(c)が上記下限以上である方が、ガスケット用熱可塑性エラストマーとしての成形加工性が良好になる傾向となると共に、熱可塑性エラストマー、ひいてはガスケットとして密封性が良好になる傾向となり、上記上限以下である方が、ガスケットとしての柔軟性等が良好になる傾向となる。
(5)他の含有成分
本発明において、前記成分(a)、(b)及び(c)を必須成分として含有する熱可塑性エラストマー組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、熱可塑性樹脂、ゴム、添加剤、充填材等の成分を含有していても構わないが、前記(a)〜(c)の必須成分を50質量%以上含んでいるのが好ましく、80質量%以上含んでいるのが特に好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリフェニレンエーテル系樹脂;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリオキシメチレンホモポリマー、ポリオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン系樹脂;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂等のスチレン系樹脂;ポリフェニレンエーテル系樹脂等の等を挙げることができる。
前記ゴムとしては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、ブチルゴム等のオレフィン系ゴム;ポリブタジエン等;必須成分以外のスチレン系共重合体ゴム等を挙げることができる。
前記添加剤としては、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、分散剤、難燃剤、導電性付与剤、着色剤の他、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーに通常用いられる各種添加剤等を挙げることができる。
前記酸化防止剤としては、例えば、モノフェノール系、ビスフェノール系、トリ以上のポリフェノール系、チオビスフェノール系、ナフチルアミン系、ジフェニルアミン系、フェニレンジアミン系のもの等が挙げられる。これらの中では、モノフェノール系、ビスフェノール系、トリ以上のポリフェノール系、チオビスフェノール系の酸化防止剤が、酸化防止効果が高いことから、好ましい。酸化防止剤を使用する場合は、成分(a)〜(c)の合計量に対し、通常、0.01〜5質量%、好ましくは0.05〜3質量%用いる。酸化防止剤が上記下限以上である方が、酸化防止剤の使用による酸化防止効果が有効に発現しやすく、また、上記上限以下である方が、使用量に見合った効果が得られ経済的である上、着色などの影響が出るおそれも少ない。
これらのうち、特に、滑剤は、ガスケットとして装着成形した際の離型性向上に用いられることが多く、例えば、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、高級アルコール脂肪酸エステル、エチレンビス高級脂肪酸アミド、シリコンオイル等を好適に用いることが可能であり、その中でも高級脂肪酸アミドがトルク調整の効果が高いため好ましい。高級脂肪酸アミドとしては、具体的には、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキド酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド等が挙げられる。
前記充填材としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、タルク、マイカ、シリカ、チタニア、炭酸カルシウム、カーボンブラックの他、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーに通常用いられる各種充填剤等を挙げることができる。
これらの成分は、前記必須成分(a)〜(c)のいずれかに予め含有させておいても、各成分の混合又は溶融混練時に配合するなどしてもよい。
(6)熱可塑性エラストマー
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、通常、前記各成分を均一に混合し、溶融混練することにより得られる。混合は、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型ブレンダー等を用いて行う。溶融混練は、ミキシングロール、ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダープラストグラフ、一軸又は二軸押出機等の混練装置等を用いて、好ましくは100〜300℃、特に好ましくは110〜280℃の温度で、好ましくは10秒〜30分、特に好ましくは20秒〜20分間行う。混練は、各成分を一括して混練しても、また各成分を分割して混練装置に供給する多段分割混練法を用いてもよい。
(7)動的熱架橋
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、架橋剤の存在下で動的に熱処理されて部分架橋されていてもよく、該処理により、熱可塑性エラストマー組成物、ひいてはガスケットに耐熱性等を付与することができる。
架橋剤としては、例えば、有機過酸化物;硫黄;フェノール系、マレイミド系、オキシム系、ポリアミン系等の架橋剤等が用いられるが、中でも、有機過酸化物が架橋の制御を行ないやすいため好ましい。好適な有機過酸化物としては、具体的には、例えば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のジアルキルパーオキサイド類;t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキシン−3等のパーオキシエステル類;アセチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類;ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド等のヒドロパーオキサイド類等が挙げられる。中でも、1分間の半減期温度が140℃以上のものが好ましく、具体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン等が好ましい。架橋剤の使用量は、通常、成分(a)〜(c)の合計量(質量比)に対し、下限が0.1〜3%、好ましくは0.1〜%である。
なお、動的架橋時に前記架橋剤と共に、更に、架橋度を高める目的で、架橋助剤を用いることもでき、該架橋助剤としては、具体的には、例えば、硫黄、p−キノンジオキシム、p−ジニトロソベンゼン、1,3−ジフェニルグアニジン、m−フェニレンビスマレイミド等の過酸化物架橋用助剤;ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート等の多官能ビニル化合物;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート化合物等が用いられる。架橋助剤を用いる場合の使用量(質量比)は、通常、成分(a)〜(c)の合計量(質量比)に対し、5%以下、好ましくは0.1〜3%である。
動的熱処理は、通常、前記溶融混練した組成物を、(動的熱架橋させる場合は更に前記架橋剤(及び必要に応じて更に架橋助剤)存在下で、)混練して行う。動的熱処理時の材料の状態は使用する材料の種類や動的熱処理温度によって異なり、通常は半溶融状態または溶融状態となるが、特に制限されない。混練に際しては、各成分を一括して混練しても、また各成分を分割して混練装置に供給する多段分割混練法を用いてもよい。
(8)組成物の物性
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ガスバリア性及び耐熱性(高温滅菌後の復元性)が優れている。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物のうち好ましいものは、後述の実施例に記載の条件で測定した水蒸気透過度が4.0g/m2・24h未満である。また、本発明の熱可塑
性エラストマー組成物のうち好ましいものの酸素透過度は、後述の実施例に記載の条件で測定した場合、1×10-11モル/m2・秒・Pa未満である。そして、本発明の熱可塑性エラストマー組成物のうち好ましいものの耐熱性は、後述の実施例に記載の条件で評価法で外観の変化が無い。
(9)ガスケット
本発明のガスケットは、例えば、前記熱可塑性エラストマー組成物を、通常の射出成型法、押し出し成形、ブロー成形で成型することなどして作製される。成形温度は、熱可塑性エラストマーの組成等によって異なるが、好ましくは150〜250℃、より好ましくは170〜240℃である。ガスケットの形状は、用途に応じた適切な形状、サイズとなるが、通常は、円筒状で直径5〜50mmである。
本発明のガスケットは、前記熱可塑性エラストマー組成物の単層構造のものに限定されず、例えば、表面コート層を内面又は外面に有する積層構造等になっていてもよい。
本発明のガスケット用組成物からなるガスケットは、ガラス、PET等の各種素材を用いた注射器等に装着し用いることが可能であり、特に、密封性、ガスバリア性(特に、耐水蒸気透過性)、耐熱性(高温滅菌後の復元性)、及び安全衛生性、ゴム弾性、成形加工性が必要とされる分野に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例により限定されるものではない。
実施例、比較例で用いた各成分を以下に示す。
<成分>
成分(a−1):スチレン重合体ブロック−ブタジエン重合体ブロック−スチレン重合体ブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量33質量%、ブタジエンブロック中の水素添加率98%以上、重量平均分子量245,000、ブタジエンブロック中の1,2−結合の割合37%、)。
成分(a−2):スチレン重合体ブロック−ブタジエン/イソプレン共重合体ブロック−スチレン重合体ブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエン/イソプレンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量30質量%、ブタジエン/イソプレン(重量比)=4/6、ブタジエン/イソプレンブロック中の水素添加率98%以上、質量平均分子量243,000。
成分(a−3):スチレン重合体ブロック−イソブチレン重合体ブロック−スチレン重合体ブロックの共重合構造からなるスチレン−イソブチレンブロック共重合体。鐘淵化学工業株式会社製「SIBSTAR103T」。
成分(a′)(比較例用):スチレン重合体ブロック−ブタジエン重合体ブロック−スチレン重合体ブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量31質量%、ブタジエンブロック中の水素添加率98%以上、重量平均分子量100,000、ブタジエンブロック中の1,2−結合の割合37%)。
成分(b−1):日本石油化学(株)社製「HV100」(イソブチレンを主成分とし
、1−ブテン等が共重合したイソブテン共重合体、数平均分子量980、40℃での動粘度9500cst、流動点−7.5℃、引火点220℃)。
成分(b−2):日本石油化学(株)社製「HV300」(イソブチレンを主成分とし、1−ブテン等が共重合したイソブテン共重合体、数平均分子量1,400、40℃での動粘度26000cst、流動点0℃、引火点236℃)。
成分(B−1)(比較例用):日本石油化学(株)社製「HV15」(イソブチレンを主成分とし、1−ブテン等が共重合したイソブテン共重合体、数平均分子量630)。
成分(B−2)(比較例用):日本石油化学(株)社製「HV3000」(イソブチレ
ンを主成分とし、1−ブテン等が共重合したイソブテン共重合体、数平均分子量3,700)。
成分(B−3)(比較例用):パラフィン系オイル(出光興産社(株)製「PW380」、重量平均分子量746、40℃の動粘度382cSt、流動点−15℃、引火点300℃)。
成分(c−1):プロピレン単独重合体樹脂(日本ポリケム社製「EA9」、メルトフローレート0.9g/10分(230℃、21.2N荷重))。
なお、上記各成分の重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、以下の測定条件で測定した。機種;Waters Model 150C GPC、溶媒;o−ジクロロベンゼン、流速;1ml/分、温度;140℃、測定濃度;2mg/ml、注入量;200μm、カラム;昭和電工(株)製AD80M/S。
<実施例1〜4及び比較例1〜8>
前記各成分を表1に示す配合量(質量部)にて配合したエラストマー組成物の合計量100質量部に対して、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャリティーケミカルズ社製「イルガノックス1010」)0.1質量部を添加し、圧縮比L/D33、シリンダー径44mmの二軸押出機を用いて、前段110℃、後段200℃としてその間を徐々に昇温しつつ溶融混練し、これをダイよりストランド状に押出し、ペレタイザーにて切り出して熱可塑性エラストマー組成物のペレットを得た。
得られたペレットをプレス成型して、水蒸気透過度及び酸素透過度を測定した。結果を表1に示す。
1)水蒸気透過度
前記ペレットから、厚み0.5mmのシートをプレス成形し、JIS K7129B
法に準拠して、40℃、90%RHでの水蒸気透過度を測定した。4.0g/m2・24h未満
を○:、4.0g/m2・24h以上を×とした。
2)酸素透過度
前記ペレットから、厚み1mmのシートをプレス成形し、JIS K7129B法に
準拠して、23℃での酸素透過度を測定した。1×10-11mol/m2・sec・Pa未満を○、1×10-11モル/m2・sec・Pa以上を×とした。
また、上記ペレットから、インラインスクリュータイプ射出成形機(東芝機械社製「IS130」)で、射出圧力50MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件で、120mm×80mm×厚み2mmのシートを射出成形して、硬度、耐熱性、高温滅菌後復元性を測定した。結果を表1に示す。
3)硬度
前記厚み2mmの射出成型シートについて、JIS K6253に準拠してJIS A硬度を測定した。
4)耐熱性
前記厚み2mmの射出成型シートを120℃のギヤオーブン中に720時間静置した後、サンプルの状態を目視で観察し、オーブンに入れる前後で、外観の変化(表面のブリード及びべた付き)が無いものを良好、表面のブリード又はべた付きが生じたものを不良(ブリード)と評価した。
5)高温滅菌後復元性
前記厚み2mmの射出成型シートについて、JIS−K6262準拠の圧縮永久歪みの測定治具を用い 以下の方法で加熱による厚み変化から、高温滅菌後復元性を評価した。
該シートを、直径30mmの円盤状に打ち抜きして試験片とした。シート6枚を隙間無く密着するように軽く抑えた状態で重ねた厚み(初期厚み)を測定した(初期厚みが12mm±0.05mmになるサンプルのみ選んだ。)。該6枚重ねサンプルを、上記圧縮永久歪みの測定治具に装着して、23℃ 50%RHの状態で48時間以上放置して圧縮(ここでの厚みは9.51mm)させた後、120℃のオーブンで2時間加熱を行い、取り出して、23℃ 50%RHで16時間放置してから、治具より外し、更に室温(23℃)に30分放置後の厚み(評価後の厚み)を測定した。厚み変化より、以下の式に基づいて、高温滅菌後復元性を残留歪み率として算出し、残留歪み率70%未満を「○」、70%以上を「×」と評価した。
Z=(X−Y)/(X−9.51)×100
(式中、X:サンプル初期厚み[mm]、Y:評価後の厚み[mm]、Z:残留歪み率[%])
更に、上記ペレットからガスケットを射出成形する際の成型加工性を評価するとともに、得られたガスケットを用いて、その密封性を評価した。結果を表1に示す。
6)成形加工性
上記ペレットからインラインスクリュータイプ射出成形機(東芝機械社製「IS130」)で、射出圧力60MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件で、直径23.5mm、厚み6mmのガスケットを射出成形した。射出成形時の成形品外観について、著しい外観不良も無い場合を「良好」、この何れかが認められた場合を「不良」と評価した。
7)密封性
上記ガスケットについて、シリンジとの密着部を含む全体に、シリコンsh200−100csを刷毛によって塗布した。これを、テルモ株社製シリンジ「SS−30ESz」(30mml)の筒体に挿入した(挿入位置は、ガスケット先端稜線20mmlの稜線の目盛りの位置にあわせた。また、該シリンジは、滅菌処理済みであり、押し子、ガスケットを取り外し、筒体部分およびキャップ部分のみを使用した。)。シリンジに、別の注射器等を用いて、先端から20mmlの蒸留水を充填してから、該先端部を市販の付属キャップで封じた。
オートクレーブ滅菌装置((株)日阪製作所製「RCS40RTGN」)を用いて、120℃で、30分間滅菌処理を施してから、常温(23℃)になるまで放置した。
蒸留水が漏れ無い様に押さえた状態で、シリンジ付属の押し子により、ガスケット部分を5Nの力で押し込み、30秒間保持し、ガスケットとシリンジとの密着面における蒸留水の漏れの程度を目視観察した。ガスケット押し込み方向の後方に蒸留水が染み出して外部に漏れた、又は、ガスケットとシリンジとの密着面に蒸留水が沁みだした場合を「×」、同漏れも染み出しも無かった場合を「○」と評価した。
8)医療衛生性
得られたペレットを用い、熱可塑性エラストマー組成物としての医療衛生性を測定し、結果を表1に示した。医療衛生性は、厚み約0.5mmシートをプレス成形し、日本薬局方の「プラスチック製医薬品容器試験法(プラスチック製水性注射剤容器規格)」及び「輸液用ゴム栓試験法」を実施した。
Figure 2007002886

Claims (6)

  1. 下記の成分(a)、(b)及び(c)を含有することを特徴とするガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物。
    (a)一般式[(A−B)n]及び/又は[(A−B)n−A]で表され、重量平均分子量が15万〜100万であるブロック共重合体(式中、Aはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロックを示し、Bは水添されていてもよいエラストマー性重合体ブロックを示し、nは1〜5の整数である。)
    (b)数平均分子量が700〜3000のブテン系液状重合体
    (c)オレフィン系樹脂
  2. 前記成分(c)がプロピレン系樹脂である請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 前記重合体ブロックAがスチレンの重合体ブロックであり、重合体ブロックBが共役ジエンの重合体ブロックである請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 前記重合体ブロックAの含有量(質量)が10〜50%であり、且つ、重合体ブロックBがブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又はブタジエン・イソプレン共重合体ブロックである請求項1乃至3の何れかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 前記成分(a)及び(b)の含有量(質量)が、成分(a)と(b)の合計量に対して、成分(a)が30〜70%、成分(b)が70〜30%であり、且つ、前記成分(c)の含有量(質量)が、成分(a)と(b)の合計量100質量部あたり、1〜50質量部である請求項1乃至4のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の熱可塑性エラストマー組成物を用いたガスケット。
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