JP2014019789A - 樹脂組成物、並びにこの樹脂組成物からなるフィルム及び容器 - Google Patents

樹脂組成物、並びにこの樹脂組成物からなるフィルム及び容器 Download PDF

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Abstract

【課題】透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、成形性、耐熱性、ガスバリア性、低吸湿性、並びに薬液非吸着性にバランスよく優れ、特に透明性、ガスバリア性、柔軟性等に優れた樹脂組成物と、この樹脂組成物からなるフィルム及び容器を提供する。
【解決手段】下記成分(X)及び成分(Y)を含む樹脂組成物。この樹脂組成物からなるフィルム又は容器。
成分(X):水素化ビニル芳香族重合体ブロックAと、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを有する水素化ブロック共重合体
成分(Y):エチレンと環状オレフィンの共重合体(y1)、及び環状オレフィンの開環重合体の水素添加物(y2)から選ばれる非晶性ポリオレフィン
【選択図】なし

Description

本発明は、透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、成形性、耐熱性、ガスバリア性、低吸湿性、並びに薬液非吸着性にバランスよく優れ、特に透明性、ガスバリア性、柔軟性等に優れた樹脂組成物と、この樹脂組成物からなるフィルム及び容器に関する。
各種製品の成形材料となる樹脂組成物には、透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、成形性、耐熱性、ガスバリア性、低吸湿性、並びに薬液非吸着性にバランスよく優れることが要求されるが、特に、医療用、食品用、その他の用途に用いられる容器類、各種製品の保護フィルムの成形材料には、容器内容物やフィルム貼着物品を確認するための透明性と、内容物やフィルム貼着物品を外部環境から保護するための水蒸気非透過性などのガスバリア性に優れることが要求される。また、使用時の破損を防止して耐久性に優れた製品を提供するために、耐衝撃性も重要な要求特性となる。
特許文献1には、耐衝撃性、透明性、ガスバリア性に優れた樹脂組成物として、非晶性ポリオレフィン樹脂(A)及び芳香族ビニル化合物系重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロックとからなるブロック共重合体(B)を含有し、非晶性ポリオレフィン樹脂(A)が、エチレンと環状オレフィンとの両モノマーからなるか、もしくはそれらの両方とさらにα−オレフィンとからなる付加型共重合体(A−1)であるか、又は環状オレフィンの開環重合体の水素添加物(A−2)であり、かつ、(A)/(B)の重量比が95/5〜50/50の範囲内であることを特徴とする樹脂組成物が開示されている。
特開平9−124854号公報
本発明者らの検討によれば、前記特許文献1に記載されている樹脂組成物が、耐衝撃性、透明性、ガスバリア性に優れると記載されているものの、透明性やガスバリア性(水蒸気非透過性)については未だ十分なものとは言えず、特に、本来、非晶性ポリオレフィン樹脂が優れる透明性やガスバリア性は、特許文献1における前記ブロック共重合体(B)を添加するほど損なわれる傾向が大きいという問題が見出された。
本発明は、透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、成形性、耐熱性、ガスバリア性、低吸湿性、並びに薬液非吸着性にバランスよく優れ、特に透明性、ガスバリア性、柔軟性等に優れた樹脂組成物と、この樹脂組成物からなるフィルム及び容器を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特許文献1の樹脂組成物のブロック共重合体(B)の芳香族ビニル化合物系重合体ブロックを水素化して水素化ブロック共重合体とすることで良好な透明性、ガスバリア性を得ることができ、前記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の[1]〜[9]を要旨とする。
[1] 下記成分(X)及び成分(Y)を含む樹脂組成物。
成分(X):水素化ビニル芳香族重合体ブロックAと、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを有する水素化ブロック共重合体
成分(Y):エチレンと環状オレフィンの共重合体(y1)、及び環状オレフィンの開環重合体の水素添加物(y2)から選ばれる非晶性ポリオレフィン
[2] 前記成分(X)の重量平均分子量が10000以上200000以下であることを特徴とする[1]に記載の樹脂組成物。
[3] 前記成分(X)が、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAを2以上有することを特徴とする[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4] 前記水素化ビニル芳香族重合体ブロックAが、芳香族環を水素化した水素化ポリスチレンブロックであることを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5] 前記水素化ビニル芳香族重合体ブロックAの芳香族環の水素化率が50モル%以上であることを特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] 前記イソブチレンを主体とする重合体のブロックBが、単量体成分として、イソブチレンを70重量%以上含有するものであることを特徴とする[1]乃至[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7] 前記成分(X)の含有量が5〜90重量%で前記成分(Y)の含有量が95〜10重量%であることを特徴とする[1]乃至[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8] [1]乃至[7]のいずれかに記載の樹脂組成物からなるフィルム。
[9] [1]乃至[7]のいずれかに記載の樹脂組成物からなる容器。
本発明の樹脂組成物は、透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、成形性、耐熱性、ガスバリア性、低吸湿性、薬液非吸着性のバランスに優れる上に、特に、透明性、ガスバリア性、柔軟性等に優れるため、各種容器やフィルム、その他の製品の成形材料として幅広い用途に用いることができる。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。なお、本発明において、「〜」を用いてその前後に数値又は物性値を挟んで表現する場合、その前後の値を含むものとして用いることとする。
本発明の樹脂組成物は、下記成分(X)及び成分(Y)を含むことを特徴とする。
成分(X):水素化ビニル芳香族重合体ブロックAと、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを有する水素化ブロック共重合体(以下、「水素化ブロック共重合体(X)」と称す場合がある。)
成分(Y):エチレンと環状オレフィンの共重合体(y1)、及び環状オレフィンの開環重合体の水素添加物(y2)から選ばれる非晶性ポリオレフィン(以下、「非晶性ポリオレフィン(Y)」と称す場合がある。)
本発明で用いる(X)成分の水素化ブロック共重合体(X)は、透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、成形性、耐熱性、ガスバリア性、低吸湿性、並びに薬液非吸着性にバランスよく優れるものであり、特に柔軟でフィルム成形性等の成形性に優れるものである上に、ガスバリア性にも優れるという特長を有する。この水素化ブロック共重合体(X)は、また、成分(Y)の非晶性ポリオレフィン(Y)との相溶性も良好であり、非晶性ポリオレフィン(Y)との樹脂組成物としても非晶性ポリオレフィン(Y)本来の耐衝撃性を損なうことがなく、また、水素化ブロック共重合体(X)と非晶性ポリオレフィン(Y)は、屈折率が近似しているため、透明性に優れた樹脂組成物とすることができる。このため、本発明によれば、柔軟で成形性に優れる上に、耐衝撃性、透明性、ガスバリア性に優れた樹脂組成物を提供することができる。
[成分(X)]
本発明の樹脂組成物に含まれる成分(X)の水素化ブロック共重合体(X)は、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAと、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを有する水素化ブロック共重合体である。この水素化ブロック共重合体(X)は、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAの2以上と、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを有することが好ましい。即ち、水素化ブロック共重合体(X)は、ブロックAの2以上と少なくとも1つのブロックBを有する水素化ブロック共重合体であることが好ましい。また、その重量平均分子量は10000以上200000以下であることが好ましい。
水素化ブロック共重合体(X)の水素化ビニル芳香族重合体ブロックAを構成する、水素化前の単量体のビニル芳香族類としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フルオレン環、フェナントレン環等の芳香環にビニル基が結合したものが挙げられ、この芳香環にはビニル基以外の置換基が結合していてもよい。具体的には、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、4−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチルスチレン、4−モノクロロスチレン、4−クロロメチルスチレン、4−ヒドロキシメチルスチレン、4−t−ブトキシスチレン、ジクロロスチレン、4−モノフルオロスチレン、4−フェニルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げられ、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、4−クロロメチルスチレン、ビニルナフタレンが好ましく用いられ、さらにスチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、4−t−ブチルスチレンが好ましく用いられ、最も好ましくはスチレンが用いられる。これらのビニル芳香族類は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。特に、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAは、芳香族環を水素化した水素化ポリスチレンブロックであることが好ましい。
なお、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAは、通常、単量体として水素化されたビニル芳香族類のみで構成されるブロックであるが、本発明の目的を損なうことのない範囲において、例えば水素化ビニル芳香族重合体ブロックAの全重量の50重量%以下の割合でビニル芳香族類以外の単量体成分を含んでいてもよい。
一方、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBは、単量体成分としてイソブチレンを、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBの全重量の50重量%以上、好ましくは55重量%以上、より好ましくは60重量%以上、更に好ましくは70重量%以上、特に好ましくは80〜100重量%含有するものであり、上記の範囲において、他の単量体が共重合されていてもよい。イソブチレンを主体とする重合体のブロックB中に単量体成分としてイソブチレンを上記の範囲で含むことにより、透明性、光学特性、柔軟性、機械物性、ガスバリア性、低吸湿性、薬液非吸着性にバランスよく優れた水素化ブロック共重合体(X)が得られる。イソブチレンを主体とする重合体のブロックBがイソブチレン以外の他の単量体成分を含む場合、他の単量体としては、イソブチレンとカチオン重合可能な単量体であれば特に限定されないが、例えば、上記のビニル芳香族類、脂肪族オレフィン類、ジエン類、ビニルエーテル類、β−ピネン等の1種又は2種以上が挙げられる。
水素化ブロック共重合体(X)は、好ましくは、2以上のセグメントA(水素化ビニル芳香族重合体ブロックA)と1以上のセグメントB(イソブチレンを主体とする重合体のブロックB)を有し、その組合せによって、A−(B−A)、(A−B)、B−A−(B−A)−Bなどの構造を有するものが挙げられるが(ただし、nは1以上の整数、mは2以上の整数を表す)、これらのうち、A−(B−A)、特にA−B−Aの構造を有するものが好ましい。
ただし、水素化ブロック共重合体(X)は、1つのセグメントA(水素化ビニル芳香族重合体ブロックA)と1つのセグメントB(イソブチレンを主体とする重合体のブロックB)を有するもの、すなわちA−Bであってもよい。
また、水素化ブロック共重合体(X)の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組合せのいずれであってもよい。
水素化ブロック共重合体(X)の水素化ビニル芳香族重合体ブロックAの含有量は、好ましくは5重量%以上であり、より好ましくは10重量%以上であり、更に好ましくは15重量%以上であり、一方、好ましくは95重量%以下であり、より好ましくは80重量%以下であり、更に好ましくは60重量%以下であり、特に好ましくは40重量%以下である。水素化ブロック共重合体(X)の水素化ビニル芳香族重合体ブロックAの含有量が上記上限値以下であることにより、柔軟性や弾力性が良好なものとなり、耐衝撃性に優れる傾向にあり、一方、上記下限値以上であることにより、耐熱性が良好なものとなる傾向にある。
なお、水素化ブロック共重合体(X)は、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAと、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBを有するものであればよく、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAとイソブチレンを主体とする重合体のブロックB以外の他の重合体又は共重合体ブロックCを有していてもよい。この場合、他のブロックCとしては、例えば、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBにおいて、イソブチレンの含有量が50重量%未満である重合体又は共重合体ブロックや、脂肪族オレフィン類、ジエン類、ビニルエーテル類、β−ピネンの1種又は2種以上よりなる重合体又は共重合体ブロックが挙げられる。
ただし、水素化ブロック共重合体(X)中の他のブロックCの含有量が多過ぎると、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAとイソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを含有することによる水素化ブロック共重合体(X)の効果が低下する傾向にあるため、水素化ブロック共重合体(X)が他のブロックCを含有する場合、その含有量は、水素化ブロック共重合体(X)の全重量に対して40重量%以下、特に20重量%以下であることが好ましい。
水素化ブロック共重合体(X)の製造方法としては、上記の構造が得られるものであればどのような製造方法を用いてもよい。例えば、特開平11−100420号公報に記載される方法により、ルイス酸触媒等を用いて有機溶媒中でカチオン重合を行うことによって得られるビニル芳香族系ブロック共重合体の芳香環を水素化することによって得ることができる。
ビニル芳香族系ブロック共重合体の芳香環の水素化方法や反応形態などは特に限定されず、公知の方法に従って行えばよいが、水素化率を高くすることができ、また、重合体鎖切断反応の少ない水素化方法が好ましい。このような好ましい水素化方法としては、ニッケル、コバルト、鉄、チタン、ロジウム、パラジウム、白金、ルテニウム、レニウムなどから選ばれる少なくとも1種の金属を含む触媒を用いて行う方法が挙げられる。この水素化触媒は、不均一系触媒、均一系触媒のいずれも使用可能であり、水素化反応は有機溶媒中で行うことが好ましい。
不均一系触媒は、金属又は金属化合物のままで、又は適当な担体に担持して用いることができる。担体としては、例えば、活性炭、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、チタニア、マグネシア、ジルコニア、ケイソウ土、炭化珪素、フッ化カルシウムなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。触媒成分の担持量は、触媒成分と担体との合計量に対して通常0.1重量%以上、好ましくは1重量%以上で、通常60重量%以下、好ましくは50重量%以下である。
均一系触媒としては、ニッケル、コバルト、チタン又は鉄などの金属化合物と、有機アルミニウムや有機リチウムのような有機金属化合物とを組み合わせた触媒;ロジウム、パラジウム、ルテニウム、レニウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウムなどの有機金属錯体などを用いることができる。
上記金属化合物としては、各金属のアセチルアセトン塩、ナフテン酸塩、シクロペンタジエニル化合物、シクロペンタジエニルジクロロ化合物などが用いられる。有機アルミニウムとしては、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどのアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリドなどのハロゲン化アルキルアルミニウム;ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどの水素化アルキルアルミニウムなどが使用される。
有機金属錯体としては、上記各金属のγ−ジクロロ−π−ベンゼン錯体、ジクロロ−トリス(トリフェニルホスフィン)錯体、ヒドリド−クロロ−トリス(トリフェニルホスフィン)錯体などが挙げられる。
これらの水素化触媒は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。水素化触媒の使用量は、ビニル芳香族系ブロック共重合体100重量部当たりの触媒有効成分量として、通常0.001重量部以上、好ましくは0.005重量部以上、より好ましくは0.01重量部以上で、通常50重量部以下、好ましくは30重量部以下、より好ましくは15重量部以下である。
水素化反応は、5〜25MPaの圧力、100〜200℃の温度下にて、溶媒としてシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−オクタン、デカリン、テトラリン、ナフサ等の飽和炭化水素系溶媒あるいは、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒を用いて行なうことが好ましい。溶媒の使用量には特に制限はないが、通常、ビニル芳香族系ブロック共重合体100重量部に対して100重量部以上、1000重量部以下である。
ビニル芳香族系ブロック共重合体の芳香環の水素化率は、好ましくは50モル%以上、より好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上である。水素化率が上記下限値以上であることにより、透明性、耐熱性、成形性に優れたものとなる。芳香環の水素化率は例えば、H−NMRにより、0.5〜2.5ppm付近の脂肪族由来のピークと6.0〜8.0ppm付近の芳香環由来のピークの積分値から算出することができる。
上記水素化反応終了後に水素化ブロック共重合体を回収する方法は、特に限定されない。回収方法としては、通常、濾過、遠心分離等の方法により水素化触媒残渣を除去した後、水素化ブロック共重合体が溶解した溶液から、スチームストリッピングにより溶媒を除去するスチーム凝固法、減圧加熱下で溶媒を除去する直接脱溶媒法、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、水、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の、水素化ブロック共重合体の貧溶媒中に溶液を注いで水素化ブロック共重合体を析出、凝固させる凝固法などの公知の方法を採用することができる。
水素化ブロック共重合体(X)は、テトラヒドロフランを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、好ましくは10000以上、より好ましくは30000以上、更に好ましくは50000以上であり、一方、好ましくは200000以下、より好ましくは150000以下、更に好ましくは130000以下である。水素化ブロック共重合体(X)のMwが上記下限値以上であることにより、得られる成形体の機械強度、耐熱性、成形性が良好なものとなる傾向にあり、上記上限値以下であることにより、加工時の溶融粘度が下がり、成形性が良好なものとなる傾向にある。
水素化ブロック共重合体(X)の分子量分布は、使用目的に応じて適宜選択できるが、上記のGPCにより測定されるポリスチレン換算のMwと数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で、好ましくは4以下、より好ましくは3以下、特に好ましくは2以下である。Mw/Mnが上記上限値以下であると、成形性や耐熱性、透明性などに優れる成形体が得られやすいために好ましい。
水素化ブロック共重合体(X)は、230℃(ノズル径2mm)のメルトフローレート(MFR)の下限値が、通常0.01g/分以上、好ましくは0.1g/分以上、より好ましくは0.5g/分以上、最も好ましくは1g/分以上であり、該MFRの上限値が通常500g/分以下、好ましくは200g/分以下、より好ましくは100g/分以下、最も好ましくは50g/分以下である。MFRが上記下限値以上であることにより、成形及び製造に適した粘度で製造が容易となり、上記上限値以下であることにより、加工時の成形性が良好となり、製品の機械物性が十分なものとなる。
[成分(Y)]
本発明の樹脂組成物に含まれる成分(Y)は、エチレンと環状オレフィンの共重合体(y1)(以下、「共重合体(y1)」と称す場合がある。)、及び環状オレフィンの開環重合体の水素添加物(y2)(以下、「水添開環重合体(y2)」と称す場合がある。)から選ばれる非晶性(すなわち、DSC測定により融点が実質的に観測されない性質)を有するポリオレフィン(Y)である。なお、共重合体(y1)は、エチレンと環状オレフィンとからなる共重合体に限らず、エチレンと環状オレフィンとエチレン以外のオレフィンとの共重合体であってもよい。
非晶性ポリオレフィン(Y)の数平均分子量又は極限粘度数は、特に限定されることなく目的等に応じて適宜好適なものを採用することができるが、一般的には、数平均分子量が10000〜500000の範囲内であるか、又はデカリン中135℃で測定した極限粘度数が0.01〜20dL/gの範囲内であることが好ましい。非晶性ポリオレフィン(Y)の数平均分子量又は極限粘度数が上記上限値以下であると成形性の観点から好ましく、上記下限値以上であると靭性の観点から好ましい。
非晶性ポリオレフィン(Y)の好ましい具体例としては、例えば、以下の式(1)で表される繰り返し単位を有するポリマーや、以下の式(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーが挙げられるが、本発明で用いる非晶性ポリオレフィン(Y)は、何ら以下のものに限定されるものではない。
<共重合体(y1)>
共重合体(y1)におけるエチレンの共重合成分の環状オレフィンとしては、例えば、ノルボルネン、ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5−メチルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5,6−ジメチルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン等のノルボルネン類が挙げられる。これらの環状オレフィンは、更にアルキル基、ハロゲン、エステル、ニトリル、ピリジル等の極性基等の置換基を有していてもよい。これらの環状オレフィンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、ノルボルネン、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンが好ましい。
また、共重合体(y1)がエチレン以外のオレフィンを共重合成分として含む場合、そのオレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素数3〜20のα−オレフィン等が挙げられる。これらのオレフィンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
共重合体(y1)に含まれる単量体成分としてのエチレンと環状オレフィンの割合は、エチレン/環状オレフィンのモル比として、エチレン/環状オレフィン=80/20〜30/70の範囲であることが好ましい。この範囲においてエチレンが少ないほど共重合体(y1)のガラス転移温度が高くなり耐熱性に優れたものとなる傾向にあり、また、この範囲において多いほど共重合体(y1)の成形性が良好となる傾向にあり、また靭性が優れたものとなる傾向にある。
また、共重合体(y1)が単量体成分としてエチレン以外のオレフィンを含む場合、エチレンと環状オレフィンとの共重合体としての特性を維持するために、エチレン以外のオレフィンの割合は、エチレンに対して50モル%以下、特に30モル%以下であることが好ましい。
このような共重合体(y1)の製造方法は特に限定されることなく、公知の種々の製造方法を採用することができる。共重合体(y1)は、例えば、エチレン及び環状オレフィン、又はそれらと必要に応じて用いられるエチレン以外のオレフィンを、液相で共重合させることによって製造することができる。該液相での共重合は、例えば、可溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下、シクロヘキサン等の炭化水素溶媒中で、−50℃〜100℃の範囲内の温度、0〜50kg/cmGの範囲内の圧力で行うことができる。
共重合体(y1)としては例えば下記式(1)で表される繰り返し単位を有するポリマーであることが好ましい。
Figure 2014019789
上記式(1)中、R及びRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭化水素残基、又はハロゲン、エステル、ニトリル、ピリジル等の極性基を示す。また、R及びRは互いに結合して環を形成してもよい。aは1以上の整数、bは0以上の整数、cは1以上の整数である。
共重合体(y1)は市販品として入手可能であり、その具体例としては、三井化学(株)製の商品名「アペル(登録商標)」、ポリプラスチック株式会社の商品名「トパス(登録商標)」等が挙げられる。
<水添開環重合体(y2)>
水添開環重合体(y2)を構成する環状オレフィンとしては、例えば、ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5−メチルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5,6−ジメチルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5−カルボキシメチルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエン、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン等のノルボルネン類などが挙げられる。これらの環状オレフィンは、更にアルキル基、ハロゲン、エステル、ニトリル、ピリジル等の極性基等の置換基を有していてもよい。これらの環状オレフィンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
水添開環重合体(y2)の製造方法も特に限定されることなく、公知の種々の製造方法が採用可能である。水添開環重合体(y2)は、例えば、環状オレフィンを開環重合した後、生成した重合体が有するオレフィン性不飽和結合部分を水素化することによって製造することができる。該開環重合は、例えば、環状オレフィンを、遷移金属化合物又は白金族金属化合物と有機アルミニウム化合物等の有機金属化合物を含む触媒系において、必要に応じて脂肪族又は芳香族の第三級アミン等の添加剤の存在下に、−20℃〜100℃の範囲内の温度、0〜50kg/cmGの範囲内の圧力で行うことができる。また該水素化は、通常の水素化触媒の存在下で行うことができる。
水添開環重合体(y2)としては例えば下記式(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーであることが好ましい。
Figure 2014019789
上記式(2)中、R及びRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭化水素残基、またはハロゲン、エステル、ニトリル、ピリジル等の極性基を示す。なお、RとRはそれぞれ互いに結合して環を形成してもよい。eは1以上の整数、dは0または1以上の整数である。なお、水添開環重合体(y2)は上記式(2)で表される構造のうち、異なる構造のものが複数含まれていてもよい。また、上記式(2)で表されるものの中でも、下記式(3)で表されるものを含むことが好ましく、より具体的には、分子中に下記式(3)で表されるものが30モル%以上含まれることが好ましい。
Figure 2014019789
水添開環重合体(y2)は市販品として入手可能であり、その具体例としては、日本ゼオン(株)製の水添重合体 商品名「Zeonor(登録商標)」、JSR(株)製の商品名「ARTON(登録商標)」等が挙げられる。
[成分(X)と成分(Y)の含有割合]
本発明の樹脂組成物において、成分(X)の水素化ブロック共重合体(X)と成分(Y)の非晶性ポリオレフィン(Y)の含有割合は、成分(X)の水素化ブロック共重合体(X)が5〜90重量%で、成分(Y)の非晶性ポリオレフィン(Y)が95〜10重量%であることが好ましい。成分(X)の含有割合が上記下限値以上であると、成分(X)を配合することによる柔軟性と透明性、ガスバリア性のバランスが良好となる傾向にあり、成分(X)の含有割合が上記上限値以下であると成分(Y)を配合することによるガスバリア性の向上効果が良好となる傾向にあり、この効果をより良好なものとする観点から、より好ましい含有割合は、成分(X)が5〜80重量%、成分(Y)が95〜20重量%で、特に好ましくは成分(X)が10〜60重量%、成分(Y)が90〜40重量%である。
なお、本発明の樹脂組成物には、成分(X)として、水素化ブロック共重合体(X)の1種のみが含まれていてもよく、前述のブロックAやブロックBの構成成分や組成、重量平均分子量や芳香環の水素化率などの異なる2種以上の水素化ブロック共重合体(X)が含まれていてもよい。同様に成分(Y)についても、共重合体(y1)又は水添開環重合体(y2)の1種のみが含まれていてもよく、共重合成分や共重合組成などの異なる2種以上の共重合体(y1)や水添開環重合体(y2)の2種以上が含まれていてもよい。また、共重合体(y1)の1種又は2種以上と水添開環重合体(y2)の1種又は2種以上が含まれていてもよい。
[その他の成分]
本発明の樹脂組成物は、成分(X)と成分(Y)を含むものであればよく、必要に応じてこれらの成分以外の他の樹脂成分、各種添加剤などを含んでいてもよい。
本発明の樹脂組成物が含有し得る他の樹脂成分としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体のようなエチレン・α−オレフィン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、アラミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン等脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリオキシメチレンホモポリマー、ポリオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、ジヒドロキシポリシロキサンなどのケイ素含有軟質重合体、ポリスチレンなどのビニル芳香族重合体、エチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPDM)、エチレン・ブテン共重合ゴム(EBM)、エチレン・プロピレン・ブテン共重合ゴム等のエチレン系エラストマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体等のスチレン系エラストマー、ポリブタジエン、水素化ビニル芳香族重合体、水素化スチレン/ブタジエン又はスチレン/イソプレンブロック共重合体を含むその他の水素化ビニル芳香族ブロック共重合体、シクロオレフィン重合体、シクロオレフィン共重合体などが挙げられる(ただし、上記の樹脂成分のうち、成分(X)、(Y)に含まれるものを除く。)。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なかでも、透明性、耐熱性、ガスバリア性、並びに薬液非吸着性のバランスに優れることから、水素化ビニル芳香族重合体、水素化ビニル芳香族ブロック共重合体、シクロオレフィン重合体、シクロオレフィン共重合体、ポリオレフィン樹脂が好ましく、特に、水素化ビニル芳香族重合体が好ましい。
なお、上記の水素化ビニル芳香族重合体や水素化ビニル芳香族ブロック共重合体を構成する単量体のビニル芳香族類としては、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、4−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチルスチレン、4−モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、4−モノフルオロスチレン、4−フェニルスチレンビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げられ、中でもスチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレンが好ましく用いられる。これらのビニル芳香族類は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ただし、これらの他の樹脂成分は、成分(X)と成分(Y)とを用いることによる本発明の効果を有効に得る上で、樹脂組成物中の含有量として30重量%以下とすることが好ましく、15重量%以下とすることがより好ましい。
添加剤としては、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、フィラーなどの充填剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、分散剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤、導電性付与剤、架橋剤、架橋助剤、金属不活性化剤、分子量調整剤、防菌剤、防黴材、蛍光増白剤、有機拡散剤や無機拡散剤等の光拡散剤等が挙げられる。
[樹脂組成物の製造方法]
本発明の樹脂組成物は、例えば上記の各成分を機械的に溶融混練する方法によって製造することができる。ここで用いることができる溶融混練機としては、例えば単軸押出機、二軸押出機、ブラベンダー、バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー、ロールミル等を挙げることができる。混練温度の下限は、通常100℃以上、好ましくは145℃以上、より好ましくは160℃以上である。混練温度の上限は、通常350℃、好ましくは300℃、より好ましくは250℃である。混練に際しては、各成分を一括して混練しても、また任意の成分を混練した後、他の残りの成分を添加して混練する多段分割混練法を用いてもよい。
[樹脂組成物の成形方法]
本発明の樹脂組成物は、例えば射出成形(インサート成形法、二色成形法、サンドイッチ成形法、ガスインジェクション成形法等)、押出成形法、インフレーション成形法、Tダイフィルム成形法、ラミネート成形法、ブロー成形法、中空成形法、圧縮成形法、カレンダー成形法等の成形法により種々の成形体に加工することができる。成形体の形状には特に制限はなく、シート、フィルム、板状、粒子状、塊状体、繊維、棒状、多孔体、発泡体等が挙げられ、好ましくはシート、フィルム、板状である。また、成形されたフィルムは一軸あるいは二軸延伸することも可能である。延伸法としては、ロール法、テンター法、チューブラー法等が挙げられる。さらに、通常工業的に利用されるコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表面処理を施すこともできる。
[用途]
本発明の樹脂組成物を成形してなる成形体の用途は特に限定されないが、一例として、下記のような用途を挙げることができる。すなわち、電気・電子部品分野における電線、コード類、ワイヤーハーネス等の被覆材料、絶縁シート、OA機器のディスプレイやタッチパネル、メンブレンスイッチ、写真カバー、リレー部品、コイルボビン、ICソケット、ヒューズケース、カメラ圧板、FDDコレット、フロッピーハブ、光学部品分野における光ディスク基板、光ディスク用ピックアップレンズ、光学レンズ、LCD基板、PDP基板、プロジェクションテレビ用テレビスクリーン、位相差フィルム、フォグランプレンズ、照光スイッチレンズ、センサースイッチレンズ、フルネルレンズ、保護メガネ、プロジェクションレンズ、カメラレンズ、サングラス、導光板、カメラストロボリフレクター、LEDリフレクター、自動車部品におけるヘッドランプレンズ、ウインカーランプレンズ、テールランプレンズ、樹脂窓ガラス、メーターカバー、外板、ドアハンドル、リアパネル、ホイールキャップ、バイザー、ルーフレール、サンルーフ、インパネ、パネル類、コントロールケーブル被覆材、エアーバッグ・カバー、マッドガード、バンパー、ブーツ、エアホース、ランプパッキン類、ガスケット類、ウィンドウモール等の各種モール、サイトシールド、ウェザーストリップ、グラスランチャンネル、グロメット類、制震・遮音部材、建材分野における目地材、手すり、窓、テーブルエッジ材、サッシ、浴槽、窓枠、看板、照明カバー、水槽、階段腰板、カーポート、高速道路遮音壁、マルチウォールシート、鋼線被覆材、照明灯グローブ、スイッチブレーカー、工作機械の保護カバー、工業用深絞り真空成形容器、ポンプハウジング、家電、弱電分野における各種パッキン類、グリップ類、ベルト類、足ゴム、ローラー、プロテクター、吸盤、冷蔵庫等のガスケット類、スイッチ類、コネクターカバー、ゲーム機カバー、パチンコ台、OAハウジング、ノートPCハウジング、HDDヘッド用トレー、計器類の窓、透明ハウジング、OA用ギア付きローラー、スイッチケーススライダー、ガスコックつまみ、時計枠、時計輪列中置、アンバーキャップ、OA機器用各種ロール類、ホース、チューブ等の管状成形体、異型押し出し品、レザー調物品、咬合具、ソフトな触感の人形類等の玩具類、ペングリップ、ストラップ、吸盤、時計、傘骨、化粧品ケース、ハブラシ柄等の一般雑貨類、ハウスウェア、タッパーウェア等の容器類、結束バンド、ブロー成形による輸液ボトル、食品用ボトル、ウォーターボトル、化粧品用等のパーソナルケア用のボトル等各種ボトル、医療用部品におけるカテーテル、シリンジ、シリンジガスケット、点滴筒、チューブ、ポート、キャップ、ゴム栓、ダイヤライザー、血液コネクター、義歯、ディスポーザブル容器等、が挙げられ、また、発泡成形による用途にも適用可能である。
上記のうち、特にチューブでは、薬効成分の吸着を防止できる医療用チューブに好適であり、多層チューブの場合は、その内層材または中間層材に最適である。
本発明の樹脂組成物を成形してなる成形体のフィルム・シート分野における用途は特に限定されないが、一例として、下記のような用途を挙げることができる。すなわち、包装用ストレッチフィルム、業務用又は家庭用ラップフィルム、パレットストレッチフィルム、ストレッチラベル、シュリンクフィルム、シュリンクラベル、シーラント用フィルム、レトルト用フィルム、レトルト用シーラントフィルム、保香性ヒートシールフィルム、A−PET用シーラント、冷凍食品用容器・蓋、キャップシール、熱溶着フィルム、熱接着フィルム、熱封緘用フィルム、バッグ・イン・ボックス用シーラントフィルム、レトルトパウチ、スタンディングパウチ、スパウトパウチ、ラミネートチューブ、重袋、繊維包装フィルム等の食品、雑貨等包装分野、ハウス用フィルム、マルチフィルム等の農業用フィルム分野、輸液バッグ、高カロリー輸液や腹膜透析用(CAPD)、抗生物質キットバッグ等の複室容器、腹膜透析用の排液バッグ、血液バッグ、尿バッグ、手術用バッグ、アイス枕、アンプルケース、PTP包装等の医療用フィルム・シート分野、土木遮水シート、止水材、マット、目地材、床材、ルーフィング、化粧フィルム、表皮フィルム、壁紙等の建材関連分野、レザー、天井材、トランクルーム内張、内装表皮材、制震シート、遮音シート等の自動車部品分野、ディスプレーカバー、バッテリーケース、マウスパッド、携帯電話ケース、ICカード入れ、フロッピーディスクケース、CD−ROMケース等の弱電分野、ハブラシケース、パフケース、化粧品ケース、目薬等医薬品ケース、ティッシュケース、フェイスパック等のトイレタリー又はサニタリー分野、文具用フィルム・シート、クリアファイル、ペンケース、手帳カバー、デスクマット、キーボードカバー、ブックカバー、バインダー等の事務用品関連分野、家具用レザー、ビーチボール等の玩具、傘、レインコート等の雨具、テーブルクロス、ブリスターパッケージ、風呂蓋、タオルケース、ファンシーケース、タグケース、ポーチ、お守り袋、保険証カバー、通帳ケース、パスポートケース、刃物ケース等の一般家庭用、雑貨分野、再帰反射シート、合成紙等が挙げられる。また、粘着剤組成物として、あるいは基材に粘着材が塗布されて粘着性が付与されたフィルム・シート分野として、キャリアテープ、粘着テープ、マーキングフィルム、半導体又はガラス用ダイシングフィルム、表面保護フィルム、鋼鈑・合板保護フィルム、自動車保護フィルム、包装・結束用粘着テープ、事務・家庭用粘着テープ、接合用粘着テープ、塗装マスキング用粘着テープ、表面保護用粘着テープ、シーリング用粘着テープ、防食・防水用粘着テープ、電気絶縁用粘着テープ、電子機器用粘着テープ、貼布フィルム、バンソウコウ基材フィルム等医療・衛生材用粘着テープ、識別・装飾用粘着テープ、表示用テープ、包装用テープ、サージカルテープ、ラベル用粘着テープ等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物を成形してなる成形体の繊維、不織布分野における用途は特に限定されないが、一例として、下記のような用途を挙げることができる。すなわち、連続紡糸、連続捲縮糸、短繊維、モノフィラメント等の繊維、フラットヤーン、メルトブロー法、スパンボンド法による不織布にすることにより、紙おむつ等の衛材、手術用衣服、手袋等の医療用、インナーグローブ、カーペット、その裏地、ロープ等の用途が挙げられる。また、これら不織布やモノフィラメント、フラットヤーン、スリットテープ等の編物と、フィルム・シートのラミネートによる、帆布、テント材、幌、フレキシブルコンテナー、レジャーシート、ターポリン等が挙げられる。
[フィルム]
本発明の樹脂組成物は、特にその優れた耐衝撃性及び透明性とガスバリア性から、上記の各種用途のうち、フィルムの成形材料として有用である。
本発明の樹脂組成物を成形してなる本発明のフィルムは、本発明の樹脂組成物よりなる単層フィルムであってもよく、他の樹脂組成物との共押出により成形された2層以上の積層フィルムであってもよい。
このようなフィルムは、後述の容器に加工成形するための原反フィルムとして、或いは、電子機器や携帯電話、スマートフォン等の表示面の保護フィルム等として有用であり、その優れた透明性によりフィルム下の表示面の視認性を損なうことがなく、また、その優れた耐衝撃性とガスバリア性から機器類の保護効果に優れたものとなる。
[容器]
本発明の樹脂組成物は、特にその優れた耐衝撃性及び透明性とガスバリア性から、上記各種用途のうち、容器の成形材料として有用であり、その優れた透明性により内容物を容易に確認することができ、また、その優れた耐衝撃性とガスバリア性により、外部応力や、外気からの透過物、或いは内容物の気散による内容物の劣化や組成変化を防止して内容物を安定に保存することができる。特に、プレフィルドシリンジやアンプル、輸液バッグ等の医薬品容器の接液部材、さらに、それらが多層で構成される積層体の場合は、その内層材、中間層材として最適である。
以下、本発明について実施例を用いて更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例によって限定されるものではない。また、以下の実施例における各種の製造条件や評価結果の値は、本発明の実施態様における上限または下限の好ましい値としての意味をもつものであり、好ましい範囲は前記した上限または下限の値と、下記実施例の値または実施例同士の値との組み合わせで規定される範囲であってもよい。
なお、以下において、各種物性の測定は、下記の方法に従って行った。
(1)分子量:
水素化ブロック共重合体又はブロック共重合体の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を使用し、下記条件で標準ポリスチレン換算にて求めた。
装置:日本ウォーターズ(株)製Waters 2690
検出器(RI検出):日本ウォーターズ(株)製Waters 2410
カラム:昭和電工株式会社製Shodex KF−604・KF−603・
KF−602.50の各1本を3本直列に連結したものを用いた。
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.7mL/min
温度:40℃
(2)水素化率:
水素化ブロック共重合体の芳香環の水素化率(モル%)は、H−NMRスペクトルを測定して算出した。
(3)ヘーズ及び全光線透過率
厚さ0.1mmのフィルムを成形し、このフィルムについて、JIS K7105に基づいて、全光線透過率及び拡散透過率を測定し、ヘーズを以下の式で算出した。ヘーズの値が小さいものほど、全光線透過率が大きいものほど透明性に優れたものと評価される。
[ヘーズ]=〔[拡散透過率]/[全光線透過率]〕×100
(4)引張弾性率
JIS K7113に基づき、横方向が測定方向となるように長さ400mm、幅10mm、厚み0.1mmのフィルム試験片を作製し、島津製作所製オートグラフAG−1000を用いて、温度23℃、引張速度1mm/minの条件で引張弾性率の測定を行った。なお、引張弾性率は柔軟性の指標であり、引張弾性率が小さい程柔軟性に優れたものと評価される。
(5)水蒸気透過度
厚さ0.1mmのフィルムを用いて、JIS K7129 B法(MOCON法)に準拠した赤外線センサー法にて水蒸気透過度(g/m・24h)を求めた。水蒸気透過度の値が小さいものほどガスバリア性に優れたものと評価される。
[実施例1]
<水素化ブロック共重合体の製造(ブロック共重合体の水素化)>
攪拌装置を備えたステンレス鋼製オートクレーブに、ポリスチレンブロック含有量が30重量%で、Mw=111000、Mn=82100のスチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体25重量部及びテトラヒドロフラン75重量部からなる溶液と、水素化触媒として5重量%パラジウム担持活性炭触媒4重量部を入れて混合した。反応器内部を水素ガスで置換し、さらに溶液を攪拌しながら水素ガスを供給し、温度170℃、圧力10MPaにて4.5時間水素化反応を行った。
水素化反応終了後、反応液をテトラヒドロフラン100重量部で希釈し、その溶液を濾過して水素化触媒を除去した。濾液をメタノール1200重量部中へ攪拌しながら注ぎ、析出した水素化ブロック共重合体を濾過により分離後、減圧乾燥機により乾燥させた。
このようにして得られた水素化ブロック共重合体は、下記式で表され、重量平均分子量(Mw)は103000、数平均分子量(Mn)は78200であった(Mw/Mn=1.3)。また、水素化率は97%であった。表−1において、得られた水素化ブロック共重合体を「(X−1)」と表記した。
Figure 2014019789
<樹脂組成物のフィルム成形>
上記で得られた水素化ブロック共重合体15重量部と、前記式(2)で表される繰り返し単位を有するポリマー(R及びRがシクロペンチル環構造を形成しており、dは0であり、式(2)の繰り返し単位が前記式(3)で表されるジシクロペンタジエンの開環重合体の水素添加物に相当しているもの)であって、前記式(3)で表されるジシクロペンタジエンの開環重合体の水素添加物を分子全体の85モル%含む化合物(日本ゼオン社製「Zeonor(登録商標) 1020R」(MFR2.0g/分(230℃、21.2N))85重量部とを、テクノベル社製の、先端に幅150mm、リップ開度0.8mmのコートハンガータイプダイを設置した二軸押出し機KZW15(スクリュー径15mmφ、同方向2軸 L/D=45)にて、設定温度260℃、回転数500rpmで押し出し、150mmφの冷却ロールにてロール温度10℃、ライン速度5m/minで引き取ることで0.1mm厚のフィルムを得た。なお、「Zeonor(登録商標) 1020R」は表−1中、「(Y−1)」と表記した。
<評価>
得られたフィルムを用いて、前記(3)〜(5)の評価を行い、結果を表−1に示した。
[比較例1]
実施例1において、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体を水素化することなく、そのまま「Zeonor(登録商標) 1020R」と溶融混練したこと以外は同様にして樹脂組成物の調製とフィルム成形を行い、その評価結果を表−1に示した。なお、表−1において水素化していないスチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体を「(Z−1)」と表記した。
Figure 2014019789
表−1より、本発明の樹脂組成物は、透明性及びガスバリア性に優れることが分かる。
これに対して、水素化を行っていないブロック共重合体を用いた比較例1では、実施例1に比べて透明性もガスバリア性も劣る。

Claims (9)

  1. 下記成分(X)及び成分(Y)を含む樹脂組成物。
    成分(X):水素化ビニル芳香族重合体ブロックAと、イソブチレンを主体とする重合体のブロックBとを有する水素化ブロック共重合体
    成分(Y):エチレンと環状オレフィンの共重合体(y1)、及び環状オレフィンの開環重合体の水素添加物(y2)から選ばれる非晶性ポリオレフィン
  2. 前記成分(X)の重量平均分子量が10000以上200000以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記成分(X)が、水素化ビニル芳香族重合体ブロックAを2以上有することを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記水素化ビニル芳香族重合体ブロックAが、芳香族環を水素化した水素化ポリスチレンブロックであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記水素化ビニル芳香族重合体ブロックAの芳香族環の水素化率が50モル%以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  6. 前記イソブチレンを主体とする重合体のブロックBが、単量体成分として、イソブチレンを70重量%以上含有するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  7. 前記成分(X)の含有量が5〜90重量%で前記成分(Y)の含有量が95〜10重量%であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の樹脂組成物からなるフィルム。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の樹脂組成物からなる容器。
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