JP2007002606A - アンカーボルトの支持装置 - Google Patents

アンカーボルトの支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007002606A
JP2007002606A JP2005186688A JP2005186688A JP2007002606A JP 2007002606 A JP2007002606 A JP 2007002606A JP 2005186688 A JP2005186688 A JP 2005186688A JP 2005186688 A JP2005186688 A JP 2005186688A JP 2007002606 A JP2007002606 A JP 2007002606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end side
anchor bolt
template
anchor
auxiliary plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005186688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4563879B2 (ja
Inventor
Kazutoshi Koide
和利 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005186688A priority Critical patent/JP4563879B2/ja
Publication of JP2007002606A publication Critical patent/JP2007002606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4563879B2 publication Critical patent/JP4563879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

【課題】
並設した多数の各アンカーボルトが傾斜したり位置ズレを生じないように上部連結構造を改良し、これによって基礎コンクリート打設前に位置決め調整した立上がり部(上端側ねじ部)を、基礎コンクリート打設後も保持できるように係止保持することを主たる目的としている。
【解決手段】
アンカーボルトの支持装置1は、上端側ねじ部7aを介して全ての各アンカーボルト7A,7Bに連結するテンプレート8と、上端側ねじ部7aを介して隣接する各アンカーボルト7A,7Bの間を連結する連結補助プレート27を平行状に配置し、テンプレート8と連結補助プレート27の間には上端側ねじ部7aに被着したスペーサ26を設け、スペーサ26を狭持する態様でテンプレート8と連結補助プレート27を上端側ねじ部7aにねじ固着させるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基礎地盤上に立設してアンカーボルトを支持すると共に、アンカーボルトの上端側ねじ部を突出する態様で建物の基礎コンクリート中に埋設する露出型柱脚におけるアンカーボルトの支持装置であって、特にベース部から立ち上げて支柱部材の直上に連結した各アンカーボルトと、これらの各アンカーボルトに隣接して配置した1又は複数本の各アンカーボルトに対し、上端側ねじ部を介してテンプレートに連結支持する上部連結構造の改良に関する。
この種の露出型柱脚では、基礎地盤上に設けたベース部材に連結した支柱部材を介して複数本の各アンカーボルトを支持すると共に、各フンカーボルトの上端側ねじ部を介してテンプレート(上部形板部材)で仮固着するアンカーボルトの支持装置を用い、当該上端側ねじ部に対して水平方向及び垂直方向の位置決め調整を行った後に、縦主筋やフープ筋などの配筋作業と型枠設置及び基礎コンクリート打設を行い、コンクリート硬化後にテンプレートを取り外して上端側ねじ部に土台の設置作業が行われる。
また、基礎コンクリートに対して各アンカーボルトの引抜き抵抗力を付与する手段として、外周に凹凸面を形成した異形鉄筋などをアンカーボルトに用い、凹凸面に対するコンクリートの付着力を利用した付着方式と、丸鋼棒にシース(鞘管)を被覆したアンボンドタイプのアンカーボルトを用いると共に、アンカーボルトの下端側に大径の定着板を取付け、コンクリートに対する圧縮応力を利用した定着板方式と、両方式を併用して異形鉄筋やねじ鋼棒などによるアンカーボルトの下端側に定着板を取付けた方式がある。
例えば、特許文献1,2などのように付着方式を採用したもの、特許文献3などのように定着板方式を採用したものがあり、いずれの方式の場合でも、引抜き力に対してアンカーボルトの支持装置全体の支持力を高めるために、多数のアンカーボルトを並設した状態で用いると共に、縦主筋やフープ筋などの配筋作業を容易に行うために、アンカーボルトの本数より支柱部材(ポスト)の本数を少なくしている。
特許第2548639号公報 特許第2878800号公報 特開2003−324960号公報
これらの各アンカーボルトは、特許文献1,2などのように、一部のアンカーボルトは上端側をテンプレートに連結した状態で垂設して下端側を拘束しない形態を採る場合と、特許文献3などのように、隣接する各アンカーボルトに対して上端側及び下端側を連結して拘束する形態を採る場合とがあるが、前者の場合は隣接する各アンカーボルト間に対する配筋作業が容易であり、後者の場合は引抜き力に対する支持力を大きくできる。
なお、上端側をテンプレート(上部形板部材)に仮固着した各アンカーボルトは、土台を介して柱脚上に設置される柱部材に適合すべく立上がり部(上端側ねじ部)の位置決め調整を行うが、これらの位置決め調整は例えばベースプレート部や、ベースプレート部と支柱部材(ポスト)との連結部或いは支柱部材とアンカーボルトとの連結部など、柱脚の構成部材であるアンカーボルトの支持装置のいずれかの個所を利用して行なわれる。
しかしながら、特許文献1乃至3を含む従来技術によるアンカーボルトの支持装置には、解決を必要とする課題が残されており、例えば各フンカーボルトの上端側は1枚のテンプレート(上部形板部材)のみで仮固着されているので拘束する支持力が弱く、位置決め調整した後に基礎コンクリートを打設した際及び、打設した基礎コンクリートが硬化する際に発生する応力によって、アンカーボルトが傾斜したり位置ズレを生じ、位置決め調整した適性位置に立上がり部(上端側ねじ部)を保持できなくなる恐れがあった。
そのために、土台を取り付ける際に立上がり部(上端側ねじ部)に対して打撃を加えて水平方向の位置ズレを修正する作業(台直し)が必要になるが、この台直しは容易ではなく作業能率を著しく低下させると共に、上端側ねじ部を損傷させて柱部材の取付けを困難にしたり、基礎コンクリートにひび割れを生じさせて基礎耐力を低下させる恐れもあるので、できるだけ避けねばならない。
また、アンカーボルトが傾斜したり位置ズレを生じると、硬化した基礎コンクリートからテンプレート(上部形板部材)を取り外すことも困難になるので、その際にも上記と同様にテンプレートに対して打撃を加えて取り外すことになり、同様に上端側ねじ部を損傷させたり基礎コンクリートにひび割れを生じさせる恐れがあり、特にテンプレートに上端側のみを連結したアンカーボルトの場合には、傾斜したり位置ズレを生じ易い。
そこで本発明では、これら従来技術の課題を解決し得るアンカーボルトの支持装置を提供するものであって、特に並設した多数の各アンカーボルトが傾斜したり位置ズレを生じないように上部連結構造を改良し、これによって基礎コンクリート打設前に位置決め調整した立上がり部(上端側ねじ部)を、基礎コンクリート打設後も保持できるようにすることを主たる目的としている。
本発明は、基礎地盤上に立設してアンカーボルトを支持すると共に、アンカーボルトの上端側ねじ部を突出する態様で建物の基礎コンクリート中に埋設する露出型柱脚におけるアンカーボルトの支持装置を実施対象とし、特にベース部から立ち上げて支柱部材の直上に連結した各アンカーボルトと、これらの各アンカーボルトに隣接して配置した1又は複数本の各アンカーボルトに対し、上端側ねじ部を介してテンプレートに連結支持する上部連結構造である。
このアンカーボルトの支持装置では、上端側ねじ部を介して全ての各アンカーボルトに連結するテンプレートと、上端側ねじ部を介して隣接する各アンカーボルトとの間を連結する連結補助プレートを平行状に配置し、テンプレートと連結補助プレートの間には上端側ねじ部に被着したスペーサを設け、当該スペーサを狭持する態様でテンプレートと連結補助プレートを上端側ねじ部にねじ固着させるようにしている。(請求項1)
請求項1によるアンカーボルトの支持装置において、隣接する各アンカーボルトは上端側のみが連結補助プレートで相互に連結され、下端側は相互に連結しない分離状態である形態を採ることができる。(請求項2)
請求項1又は2によるアンカーボルトの支持装置において、連結補助プレートには上端側ねじ部の挿通孔として切欠溝を形成した形態を採ることができる。(請求項3)
請求項1によるアンカーボルトの支持装置では、隣接する各アンカーボルトの上端側ねじ部の相互間は強固な連結状態で係止保持され、基礎コンクリートの打設時及び硬化時に際に発生する応力の影響をうけて傾斜したり位置ズレを生ずることがないので、基礎コンクリートを打設する前に位置決め調整した上端側ねじ部の位置を、基礎コンクリートが硬化した後でも維持することが可能である。
従って、各アンカーボルトの上端側ねじ部をテンプレートのみで連結して係止保持していた従来技術とは異なり、一旦位置決め調整した上端側ねじ部に対して台直し作業を必要としないので、台直し作業によって生ずる作業能率の低下や、上端側ねじ部を損傷させて柱部材の取付けを困難にしたり、基礎コンクリートにひび割れを生じさせて基礎耐力を低下させることなど弊害を解消することが可能であると共に、連結補助プレートやスペーサの取り外しも容易である。
請求項2によるアンカーボルトの支持装置では、テンプレートから垂設した一方の各アンカーボルトは、ベース部から立ち上げて支柱部材の直上位置に連結した他方のアンカーボルトに対し、下端側は相互に連結しない分離状態であるにも係わらず、上端側ねじ部の相互間が強固な連結状態で係止保持されているので、傾斜したり位置ズレを生ずることがなく台直し作業が不要であると共に、下端側を分離させたことで配筋類との干渉が軽減されるので、配筋作業を容易に行うことができる。
請求項3によるアンカーボルトの支持装置では、連結補助プレートに対する上端側ねじ部の挿通孔を切欠溝で形成することにより、連結補助プレートは上端側ねじ部に対して横から抜き差しして容易に着脱操作を行うことができる。
本発明のアンカーボルトの支持装置について、本発明を適用した好適な実施形態を示す添付図面である図1乃至10に基づいて詳細に説明すると、図1はアンカーボルトの支持装置1の全体正面図であって、捨てコンクリートを打設した基礎地盤2上にはアンカー部材3を介してベース部4を取付け、ベース部4からは複数本の(通常は4本)の支柱部材(ポスト)5を立設させ、各支柱部材5の上部には高さ調整が可能な連結部材6を介して各アンカーボルト7を取付け、各アンカーボルト7の上部側にはテンプレート8を装着している。
ベース部4は、特許文献1,2などのように方形枠状を含む公知の各種形態を採り得るが、この実施例では短尺のLアングル材で形成した第1ベース部材9(9A,9B,9C,9D)を基礎地盤2上の4個所に配置し、図2で示すように図面上で前方の左右に配置した第1ベース部材9A,9Bの間と、図面上で後方の左右に配置した第1ベース部材9C,9Dの間に、長尺のLアングル材で形成した第2ベース部材10(10A,10B)を前後へ平行状態で配置している。
支柱部材5は、特許文献1乃至3などを含む公知の各種形態を採り得るが、この実施例では4本のアングル材を用いて、第1ベース部材9と第2ベース部材10が直交する角隅部の内側へ下端側を宛がい、第2ベース部材10の垂直片10aに対して一方片5aを1本のボルト11とナット12でねじ固着すると共に、第1ベース部材9の垂直片9aに対して上下に配置した2本のボルト13,14とナット15,16でねじ固着するようにしている。
支柱部材5は、アンカーボルト7の上端側ねじ部で形成した立上がり部の水平位置決めを行うために、ベース部4に対して第2ベース部材10が延在するX軸方向及び、第1ベース部材9が延在するY軸方向への位置決め調整が可能な状態で連結させており、この実施例ではボルト13,14の挿通孔を遊びのある遊動孔で形成し、支柱部材5をY軸方向へ傾動させてY軸方向への位置決め調整を行うと共に、第1ベース部材9の垂直片9aを撓み変形させることにより、X軸方向への位置決め調整を行うようにしている。
なお、第1ベース部材9と第2ベース部材10及び支柱部材5は、前方側に配置する部分と後方側に配置する部分とに区分した状態で、一体の柱脚用金物として予め工場で仮組みを行って現場へ搬入する形態を採ることも可能であると共に、前方側に配置する部分と後方側に配置する部分に対して、第1ベース部材9の相互間又は第2ベース部材10の相互間に、アングル材又は帯板状の補強用連結板を架設して連結する形態を採ることも可能である。
連結部材6は、図3で示すようにねじ鋼棒で形成して支柱部材5の上端側コーナー部分に下端側を沿わせ、一方片5aと他方片5bに穿設した横長孔17に両端を挿通したL字状の屈曲ボルト18とナット19を介して着脱可能に連結すると共に、立上がり部の垂直位置決めを行うために、支柱部材5に対してZ軸方向への位置決め調整ができるように、支柱部材5の上端面に当接する態様で高さ調整ねじ20を螺合させ、ナット19を緩めた状態で高さ調整ねじ20を回動させると、連結部材6を垂直移動させることができる。
連結部材6には、上端側の直上位置にアンカーボルト7の下端側が連結されるが、この実施例では丸鋼棒にシースを被覆したアンボンドタイプのアンカーボルトを用いているので、図4で示すようにアンカーボルト7Aと連結部材6の間に大径の定着板21を介在させており、アンカーボルト7Aの下端側ねじ部7bには定着板21を狭持する態様でナット22,23を螺合すると共に、ナット23の下方には一方で連結部材6に螺合して他方で下端側ねじ部7bに螺合する中継用ナット24を装着している。
また、この実施例では連結部材6の直上に連結したアンカーボルト7Aに隣接してアンカーボルト7Bを平行状に設けているが、このアンカーボルト7Bは後述するように、配筋作業を容易にするためにはアンカーボルト7Aとの間が分離している方が望ましく、そのためにアンカーボルト7Bはテンプレート8から垂設して下端側は自由端部にしているが、さらに引抜き抵抗力を増大させる必要がある場合には、アンカーボルト7A側との間を仮想線で示すように、連結板25で連結する形態を採ることも可能である。
次に、テンプレート8を含むアンカーボルト7の上部連結構造の第1実施例を図5及び図6で説明すると、この実施例による各アンカーボルト7は、基礎地盤2上のベース部4から支柱部材5と連結部材6を介して立ち上げた4本の各アンカーボルト7Aと、各アンカーボルト7Aに隣接して配置した4本の各アンカーボルト7Bの計8本で構成され、これらの各アンカーボルト7A,7Bの上端側ねじ部7aに対し、テンプレート8とスペーサ26でテンプレート8と離間した状態で平行状に配置した連結補助プレート27を用いて、ねじ固着されている。
図5及び図6で示す第1実施例では、各アンカーボルト7A,7Bに対して、テンプレート8に穿設した挿通孔8aに上端側ねじ部7aを挿通させ、テンプレート8上に突出した上端側ねじ部7aの外周にスペーサ26を嵌合した後に、隣接する各アンカーボルト7A,7B間に連結補助プレート27を架設し、上端側ねじ部7aにナット28を螺合してねじ固着を行うと、各アンカーボルト7A,7Bの上部側は、スペーサ26をテンプレート8と連結補助プレート27が狭持する態様で連結して係止保持される。
上記した上部連結構造において、テンプレート8は上端側ねじ部7aを挿通させる挿通孔8aと、下げ振りを垂設する開口部8bを中央に設けた金属板で形成され、スペーサ26は圧縮強度のある金属又は合成樹脂材を用いた円筒その他形状の筒状体で形成され、連結補助プレート27は金属又は合成樹脂材を用いた平板でも良いが、この実施例では金属薄板をL字状に折り曲げ加工して補強すると共に、横から抜き差しして着脱操作を容易できるように、上端側ねじ部7aの挿通孔を切欠溝27aで形成している。
なお、上記した上部連結構造は異形鉄筋などをアンカーボルトに用いた付着方式と、丸鋼棒にシース(鞘管)を被覆したアンボンドタイプのアンカーボルトを用いた定着板方式と、両者の併用方式のいずれにも適用することが可能であり、図5(b)は左半分では定着板方式の場合を示し、右半分では付着方式の場合を示している。
上記した上部連結構造を備えたアンカーボルトの支持装置1は、図7で示すように基礎地盤2上に設置され、水平位置調整機構によって支柱部材5のX軸方向及びY軸方向の位置決め調整を行うと共に、垂直位置調整機構によってアンカーボルト7のZ軸方向の位置決め調整を行うことによって、柱部材の設置に適合する位置に上端側ねじ部7aの位置決めを行い、配筋作業を行った後に型枠を設置して基礎コンクリートの打設を行う。
配筋部は、アンカーボルトの支持装置1の外周囲を囲繞する態様で垂直状態に並設した多数の縦主筋29と、各縦主筋29の外周囲を囲繞する態様で水平状態に並設した方形のフープ筋30によって、柱脚部の鉄筋ユニットを形成すると共に、この柱脚部の鉄筋ユニットに対して直交状に延在する上下の梁主筋31,32と、梁主筋31,32の外周囲を囲繞する態様で垂直状態に並設した方形のスターラップ筋33,34によって、地中梁部の鉄筋ユニットが形成されている。
これらの配筋作業は、全ての配筋を現場施工で行う場合と、配筋の一部を予め鉄筋篭の形態で仮組みしておく場合とがあるが、いずれの場合であっても柱脚部の鉄筋ユニットに地中梁部の鉄筋ユニットの一部を組み込んで両者を結束線などで連結する作業が必要であり、その際には配筋類との干渉を少なくして配筋の障害にならない構造を採ることが望ましく、この実施例のようにアングル材による支柱部材5を短くし、ねじ鋼棒で形成した連結部材6を継ぎ足した形態を採ることが有効であり、またアンカーボルト7Aと隣接するアンカーボルト7Bの下端側を分離しておくことも有効である。
配筋作業の後には、配筋の外周囲を囲繞する態様で型枠(図示を得略)を設置し、この型枠内にコンクリートを打設して柱脚部の基礎コンクリート施工と、柱脚部と連続する地中梁のコンクリート施工を行うが、その際にこの実施例による上部側の取付け構造の場合には、テンプレート8のほぼ上面部分まで基礎コンクリートを打設し、硬化して一定のコンクリート強度が得られたところで、連結補助プレート27とスペーサ26を取り外すが、テンプレート8はそのまま埋め殺しする。
以上の実施例によると、隣接する各アンカーボルト7A,7Bの上端側ねじ部7aにスペーサ26を装着すると共に、スペーサ26を介して上下に離間して配置したテンプレート8と連結補助プレート27によって、隣接する各アンカーボルト7A,7Bの上端側ねじ部7aの相互間は強固な連結状態で係止保持され、基礎コンクリートの打設時及び硬化時に際に発生する応力の影響をうけて傾斜したり位置ズレを生ずることがないので、基礎コンクリートを打設する前に位置決め調整した上端側ねじ部7aの位置を、基礎コンクリートが硬化した後でも維持することが可能である。
従って、各アンカーボルトの上端側ねじ部をテンプレートのみで連結して係止保持していた従来技術とは異なり、一旦位置決め調整した上端側ねじ部7aに対して台直し作業を必要としないので、台直し作業によって生ずる作業能率の低下や、上端側ねじ部を損傷させて柱部材の取付けを困難にしたり、基礎コンクリートにひび割れを生じさせて基礎耐力を低下させることなど弊害を解消することが可能であると共に、連結補助プレート27やスペーサ26の取り外しも容易である。
また、この実施例ではテンプレート8を埋め殺しにするので、テンプレート8を取り外す際における弊害はなく、特に基礎地盤2上のベース部4から支柱部材5と連結部材6を介して立ち上げた各アンカーボルト7Aに隣接した各アンカーボルト7Bは、テンプレート8から垂設して下端側は自由端部にしても強固な連結状態で係止保持されるので、各アンカーボルト7A,7Bの間に対して容易に配筋を行うことが可能である。
次に、図8乃至図10はアンカーボルトの支持装置1における上部連結構造の他の実施例であって、図8の第2実施例による上部連結構造の場合には、連結補助プレート27に対してナット28,35で上下からねじ固着している点を除いて、図5の第1実施例と変わるところはなく、この第2実施例の場合にもテンプレート8のところまで基礎コンクリートを打設すると共に、テンプレート8は埋め殺しにする。
図9の第3実施例による上部連結構造の場合には、テンプレート8と連結補助プレート27を第1及び第2実施例とは上下逆に配置すると共に、連結補助プレート27自体も上下を反転させ、テンプレート8と連結補助プレート27の間にスペーサ26を狭持する態様で、上下のナット28,36でねじ固着するようにし、連結補助プレート27のところまで基礎コンクリートを打設すると共に、連結補助プレート27を含む上部側は全て取り外す。
図10の第4実施例による上部連結構造の場合には、テンプレート8と連結補助プレート27の配置は第1及び第2実施例と同じであるが、テンプレート8の下側にもナット37を設けて、連結補助プレート27とテンプレート8の間にスペーサ26を狭持する態様で、上下のナット28,37でねじ固着するようにし、テンプレート8のところまで基礎コンクリートを打設すると共に、テンプレート8を含む上部側は全て取り外す。
これらの第2乃至第4実施例による上部連結構造でも、第1実施例の上部連結構造の場合と同様に、隣接する各アンカーボルト7A,7Bの上端側ねじ部7aの相互間は強固な連結状態で係止保持され、基礎コンクリートの打設時及び硬化時に際に発生する応力の影響をうけて傾斜したり位置ズレを生ずることがなく、上端側ねじ部7aに対する台直し作業が不要である。
従って、台直し作業によって生ずる作業能率の低下や、上端側ねじ部を損傷させて柱部材の取付けを困難にしたり、基礎コンクリートにひび割れを生じさせて基礎耐力を低下させることなど弊害を解消することが可能であると共に、連結補助プレート27又はテンプレート8やスペーサ26の取り外しも容易であり、各アンカーボルト7A,7Bの下端側を分離状態にして配筋作業を容易に行うことも可能である。
なお、上記した第1乃至第4の実施例による上部連結構造を備えたアンカーボルトの支持装置1では、ベース部4から立ち上げて支柱部材5及び連結部材6の直上に連結した4本の各アンカーボルト7Aに、テンプレート8から垂設した4本の各アンカーボルト7Bを隣接させているが、各アンカーボルト7Aに対してそれぞれ2本以上のアンカーボルト7Bを隣接させ(例えば、各2本ずつ合計8本)る形態を採ることも可能である。
本発明を適用したアンカーボルトの支持装置の全体正面図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における下部連結構造の要部斜視図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における中間下部連結構造の要部斜視図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における中間上部連結構造の要部斜視図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における上部連結構造の第1実施例であって、(a)は平面図を、(b)は正面図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における上部連結構造の分解斜視図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置に配筋した平面図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置に配筋した正面図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における上部連結構造の第2実施例であって、(a)は平面図を、(b)は正面図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における上部連結構造の第3実施例であって、(a)は平面図を、(b)は正面図を示す。 図1のアンカーボルトの支持装置における上部連結構造の第4実施例であって、(a)は平面図を、(b)は正面図を示す。
符号の説明
1 アンカーボルトの支持装置
2 基礎地盤
3 アンカー部材
4 ベース部
5 支柱部材(ポスト)
6 連結部材
7,7A,7B アンカーボルト
8 テンプレート
9 第1ベース部材
10 第2ベース部材
11,13,14 ボルト
12,15,16,19,22,23,28,35,36,37 ナット
17 横長孔
18 屈曲ボルト
20 高さ調整ねじ
21 定着板
24 中継用ナット
25 連結板
26 スペーサ
27 連結補助プレート
29 縦主筋
30 フープ筋
31,32 梁主筋
33,34 スターラップ筋

Claims (3)

  1. 基礎地盤上に立設してアンカーボルトを支持すると共に、アンカーボルトの上端側ねじ部を突出する態様で建物の基礎コンクリート中に埋設する露出型柱脚におけるアンカーボルトの支持装置であって、ベース部から立ち上げて支柱部材の直上に連結した各アンカーボルトと、各アンカーボルトに隣接して配置した1又は複数本の各アンカーボルトに対し、上端側ねじ部を介して全ての各アンカーボルトに連結するテンプレートと、上端側ねじ部を介して隣接する各アンカーボルトとの間を連結する連結補助プレートを平行状に配置し、テンプレートと連結補助プレートの間には上端側ねじ部に被着したスペーサを設け、当該スペーサを狭持する態様でテンプレートと連結補助プレートを上端側ねじ部にねじ固着させることを特徴としたアンカーボルトの支持装置。
  2. 隣接する各アンカーボルトは上端側のみが連結補助プレートで相互に連結され、下端側は相互に連結しない分離状態である請求項1に記載したアンカーボルトの支持装置。
  3. 連結補助プレートには上端側ねじ部の挿通孔として切欠溝を形成した請求項1又は2に記載したアンカーボルトの支持装置。
JP2005186688A 2005-06-27 2005-06-27 アンカーボルトの支持装置 Active JP4563879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005186688A JP4563879B2 (ja) 2005-06-27 2005-06-27 アンカーボルトの支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005186688A JP4563879B2 (ja) 2005-06-27 2005-06-27 アンカーボルトの支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007002606A true JP2007002606A (ja) 2007-01-11
JP4563879B2 JP4563879B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=37688464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005186688A Active JP4563879B2 (ja) 2005-06-27 2005-06-27 アンカーボルトの支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4563879B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205043A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 松沢 庄次 アンカーボルト保持治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
JP2018053563A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 センクシア株式会社 鉄骨部を有する柱の柱脚アンカー構造およびその施工方法
JP2018104945A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 センクシア株式会社 柱脚構造
JP7241941B1 (ja) 2022-01-31 2023-03-17 日本鋳造株式会社 アンカーユニット

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000273951A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Atsuhide Hashimoto 耐震性能の高い露出型固定柱脚
JP2002348880A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Hitachi Metals Techno Ltd アンカーボルト設置構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000273951A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Atsuhide Hashimoto 耐震性能の高い露出型固定柱脚
JP2002348880A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Hitachi Metals Techno Ltd アンカーボルト設置構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205043A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 松沢 庄次 アンカーボルト保持治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
JP2018053563A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 センクシア株式会社 鉄骨部を有する柱の柱脚アンカー構造およびその施工方法
JP2018104945A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 センクシア株式会社 柱脚構造
JP7241941B1 (ja) 2022-01-31 2023-03-17 日本鋳造株式会社 アンカーユニット
JP2023111051A (ja) * 2022-01-31 2023-08-10 日本鋳造株式会社 アンカーユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4563879B2 (ja) 2010-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4563879B2 (ja) アンカーボルトの支持装置
JP4160581B2 (ja) アンカーボルトの位置保持用金具及び位置固定構造,それを利用した鉄骨柱の建て方方法
JPH11229409A (ja) 機器基礎部の施工法
JP5192251B2 (ja) タワークレーンの支持構造及びその構築方法
JP4672459B2 (ja) 建物補強方法
JP4449875B2 (ja) 大断面のトンネル構造及びその構築方法
JP4472726B2 (ja) 免震建物構造
JP2017061803A (ja) 柱用アンカーボルトの位置決め治具及び鋼製柱脚部の施工方法
JP4416141B2 (ja) 免震装置の設置方法
JP3453895B2 (ja) 大型鉄骨架構のアンカーボルト据付け方法
JP2010216196A (ja) 布基礎のアンカーボルト設置方法およびアンカーボルト・治具セット
CN111910917A (zh) 模板结构及其施工方法
JP2015055079A (ja) アンカーフレーム及びこれを用いたアンカー構造体の構築方法
JP2019124061A (ja) プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法
JP4440687B2 (ja) 柱脚用アンカーボルトの支持装置
WO2022254533A1 (ja) アンカー支持具および基礎の型枠セット
WO2024047878A1 (ja) アンカーボルト設置治具、および、アンカーボルト設置方法
JP6914822B2 (ja) 型枠工法および吊上げ用型枠ユニット
KR100458945B1 (ko) 피시빔교용 가설브래킷 및 그 설치방법
JP2003003485A (ja) 基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置
JP4225355B2 (ja) パネル取付け金具
JP5804714B2 (ja) 鉄骨柱用アンカー装置、鉄骨柱支持構造及び鉄骨造構造物の構築方法
JP2010159540A (ja) 壁パネル取付金具と壁パネル取付構造およびその施工方法
JP2009287212A (ja) 鉄骨柱の固定方法及び鉄骨柱の固定構造
JP5501294B2 (ja) 基礎用アンカーボルトの支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100729

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4563879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250