JP2007001412A - フロアカーペットの蓋構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 例えば、自動車のフロアに敷かれたカーペットには、シートを固定するボルトを露出するための蓋部が切り込みを入れて設けられている。従来この蓋部の隙間に指先が入ったり、ゴミ等の異物が侵入する問題があった。本発明は、このような問題のない蓋部の構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 蓋部10bの裏面に、蓋部クッション層12を設け、この蓋部クッション層12の幅W12を蓋部10bの幅W10bよりも大きくして幅方向にはみ出すはみ出し部12a,12aを設け、このはみ出し部12a,12aで蓋部10bとカーペット10との間の隙間を塞ぐ構成とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 蓋部10bの裏面に、蓋部クッション層12を設け、この蓋部クッション層12の幅W12を蓋部10bの幅W10bよりも大きくして幅方向にはみ出すはみ出し部12a,12aを設け、このはみ出し部12a,12aで蓋部10bとカーペット10との間の隙間を塞ぐ構成とする。
【選択図】 図2
Description
この発明は、例えば自動車のフロアカーペットにおいて、シートを固定するための固定ボルト締め付け用の切り欠き部を塞ぐための蓋部の構造に関する。この蓋部の構造は、自動車に限らず、鉄道車両等のその他の車両あるいは船舶、航空機、建築物の床に敷くフロアカーペットに適用することができる。
例えば図6及び図7に示すように自動車のフロア(フロアパネル)50には、起毛処理等したフロアカーペット51が敷かれている。フロアカーペット51とフロアパネル50との間には、軟質のフェルト材を素材とするクッション層55が介装されている。
一方、車両のフロア50には、例えばシートのシートレッグがブラケット部52を介して固定される。ブラケット部52は固定ボルト53によってフロアパネル50に固定される。この固定ボルト53による固定部をカーペット51で覆い隠すために、当該カーペット51の該当する箇所には、例えばコ字形に切り込み51cが入れられて上方へ開放可能な蓋部51aが設けられている。図6に示すようにこの蓋部51aを上方へ開いてできる当該カーペット51の切り欠き窓部51b及びクッション層55の切り欠き凹部55aを経てシートレッグのブラケット部52がフロアパネル50に直接固定されている。
この蓋部51aの裏面には、クッション層55と同じく軟質のフェルト材54が貼り付けられている。図7に示すように蓋部51aを閉じた状態において、このフェルト材54によって当該蓋部51aのある程度のクッション性が確保されるとともに、他の部分との面一性が概ね確保されるようになっていた。
特開平11−34716号公報
一方、車両のフロア50には、例えばシートのシートレッグがブラケット部52を介して固定される。ブラケット部52は固定ボルト53によってフロアパネル50に固定される。この固定ボルト53による固定部をカーペット51で覆い隠すために、当該カーペット51の該当する箇所には、例えばコ字形に切り込み51cが入れられて上方へ開放可能な蓋部51aが設けられている。図6に示すようにこの蓋部51aを上方へ開いてできる当該カーペット51の切り欠き窓部51b及びクッション層55の切り欠き凹部55aを経てシートレッグのブラケット部52がフロアパネル50に直接固定されている。
この蓋部51aの裏面には、クッション層55と同じく軟質のフェルト材54が貼り付けられている。図7に示すように蓋部51aを閉じた状態において、このフェルト材54によって当該蓋部51aのある程度のクッション性が確保されるとともに、他の部分との面一性が概ね確保されるようになっていた。
しかしながら、上記蓋部51aを備えた従来のカーペット51には次のような問題があった。すなわち、図7に示すように蓋部51aを閉じた状態において、切り込み51cが蓋部51aの周縁と切り欠き窓部51bの周縁との間の隙間(以下隙間51cともいう)となり、この隙間51cが当該カーペット51の見栄えを損なうばかりか、この隙間51cを経て切り欠き窓部51b内に異物が侵入する場合があった。
本発明は、この問題を解消するためになされたもので、例えば自動車においてシートレッグのフロアパネルに対するボルト止め作業の便宜を図るためにフロアカーペットの一部に切り欠き窓部を設ける一方、この切り欠き窓部を蓋部で閉じた状態において上記した従来の問題が発生しない蓋構造を提供することを目的とする。
本発明は、この問題を解消するためになされたもので、例えば自動車においてシートレッグのフロアパネルに対するボルト止め作業の便宜を図るためにフロアカーペットの一部に切り欠き窓部を設ける一方、この切り欠き窓部を蓋部で閉じた状態において上記した従来の問題が発生しない蓋構造を提供することを目的とする。
このため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の蓋構造とした。
請求項1記載の蓋構造によれば、切り欠き窓部を蓋部で閉じると、その裏面側のはみ出し部(ラップ代)が切り欠き窓部の縁部とフロアとの間に進入されて、このはみ出し部によって蓋部と切り欠き窓部の縁部との間の隙間が塞がれるので、当該蓋部周辺の見栄えをよくすることができるとともに、この隙間を経てゴミ等の異物あるいは指先が切り欠き窓部内に侵入することが防止される。
また、はみ出し部が切り欠き窓部の裏面側に進入されて引き掛けられた状態となることから、人が足で引っかけて蓋部が浮き上がってしまうこと(開いてしまうこと)を防止することができ、また経年変化によって蓋部が浮き上がり方向に変形しにくくすることができる。
請求項2記載の蓋構造によれば、蓋部の適度なクッション性を確保しつつ、その平板状態(凸凹若しくは波打ちのない状態)に保持できるので、上記の作用効果に加えて一層見栄えをよくすることができる。この点、蓋部の裏面に、硬質チップウレタンパッドよりも硬度の低い例えば通常のフェルト材を貼り付けた場合、あるいは裏面に何ら特別の部材を設けない場合には、蓋部に凹凸(波打ち状態)が発生しやすく、従ってその見栄えが損なわれやすい。
請求項3記載の蓋構造によれば、例えば矩形あるいは円形の蓋部の全周にわたってはみ出し部が設けられることにより、当該全周について上記の作用効果を得ることができる。
請求項4記載の蓋構造によれば、蓋部を閉じると硬質チップウレタンパッドがフロアに接地するとともに、その周縁部がはみ出し部としてフロアとフロアカーペットの切り欠き窓部の縁部との間に進入される。このため、蓋部と切り欠き窓部の縁部との間の隙間が閉塞されるとともに、蓋部が平板状態に保持されつつ切り欠き窓部の縁部に対して面一(段差のない状態)に保持されるので、当該フロアカーペットにおける蓋部周辺の見栄えを一層よくすることができる。
請求項1記載の蓋構造によれば、切り欠き窓部を蓋部で閉じると、その裏面側のはみ出し部(ラップ代)が切り欠き窓部の縁部とフロアとの間に進入されて、このはみ出し部によって蓋部と切り欠き窓部の縁部との間の隙間が塞がれるので、当該蓋部周辺の見栄えをよくすることができるとともに、この隙間を経てゴミ等の異物あるいは指先が切り欠き窓部内に侵入することが防止される。
また、はみ出し部が切り欠き窓部の裏面側に進入されて引き掛けられた状態となることから、人が足で引っかけて蓋部が浮き上がってしまうこと(開いてしまうこと)を防止することができ、また経年変化によって蓋部が浮き上がり方向に変形しにくくすることができる。
請求項2記載の蓋構造によれば、蓋部の適度なクッション性を確保しつつ、その平板状態(凸凹若しくは波打ちのない状態)に保持できるので、上記の作用効果に加えて一層見栄えをよくすることができる。この点、蓋部の裏面に、硬質チップウレタンパッドよりも硬度の低い例えば通常のフェルト材を貼り付けた場合、あるいは裏面に何ら特別の部材を設けない場合には、蓋部に凹凸(波打ち状態)が発生しやすく、従ってその見栄えが損なわれやすい。
請求項3記載の蓋構造によれば、例えば矩形あるいは円形の蓋部の全周にわたってはみ出し部が設けられることにより、当該全周について上記の作用効果を得ることができる。
請求項4記載の蓋構造によれば、蓋部を閉じると硬質チップウレタンパッドがフロアに接地するとともに、その周縁部がはみ出し部としてフロアとフロアカーペットの切り欠き窓部の縁部との間に進入される。このため、蓋部と切り欠き窓部の縁部との間の隙間が閉塞されるとともに、蓋部が平板状態に保持されつつ切り欠き窓部の縁部に対して面一(段差のない状態)に保持されるので、当該フロアカーペットにおける蓋部周辺の見栄えを一層よくすることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、以下説明する本実施形態の蓋構造を備えたフロアカーペット10がフロアパネル1上のほぼ全範囲にわたって敷かれた自動車Mの室内及びそこに装備されたシート2を示している。シート2は、シートクッション2aとシートバック2bを備えている。シートクッション2aの下面左右両側には、当該シート2の脚部となるシートレッグ3,3が設けられている。この左右のシートレッグ3,3によって当該シート2がフロアパネル1上に支持されている。
また、フロアカーペット10とフロアパネル1との間には、軟質のフェルト材と硬質の板材等を交互に積層させてなるクッション層11が挟み込まれている。このクッション層11については従来構成と同様であり、本実施形態において特に変更を要しないので、詳細な説明は省略する。
図2に示すように一方のシートレッグ3の後ろ側は、L形のブラケット部3aを介してフロアパネル1に固定されている。このブラケット部3aは、フロアカーペット10に設けた矩形の切り欠き窓部10a及びこれに合わせて上記クッション層11に設けた矩形の切り欠き凹部11aを経て露出されるフロアパネル1に固定ボルト4で直接固定されている。
切り欠き窓部10aは、フロアカーペット10にコ字形の切り込みを入れて蓋部10bを設けることにより形成されている。クッション層11の切り欠き凹部11aは、フロアカーペット10の切り欠き窓部10aよりも一回り大きな矩形の範囲が切り抜かれることにより形成されている。このため、図3に示すようにフロアカーペット10の切り欠き窓部10aの周縁部は、クッション層11の切り欠き凹部11aの周縁部からほぼ一定寸法ではみ出している。以下、このはみ出し部を切り欠き窓部10aのはみ出し部10cという。図2に示すように本例では、矩形の切り欠き窓部10aの相互に対向する二辺に沿ってはみ出し部10c,10cが設定されている。
また、フロアカーペット10とフロアパネル1との間には、軟質のフェルト材と硬質の板材等を交互に積層させてなるクッション層11が挟み込まれている。このクッション層11については従来構成と同様であり、本実施形態において特に変更を要しないので、詳細な説明は省略する。
図2に示すように一方のシートレッグ3の後ろ側は、L形のブラケット部3aを介してフロアパネル1に固定されている。このブラケット部3aは、フロアカーペット10に設けた矩形の切り欠き窓部10a及びこれに合わせて上記クッション層11に設けた矩形の切り欠き凹部11aを経て露出されるフロアパネル1に固定ボルト4で直接固定されている。
切り欠き窓部10aは、フロアカーペット10にコ字形の切り込みを入れて蓋部10bを設けることにより形成されている。クッション層11の切り欠き凹部11aは、フロアカーペット10の切り欠き窓部10aよりも一回り大きな矩形の範囲が切り抜かれることにより形成されている。このため、図3に示すようにフロアカーペット10の切り欠き窓部10aの周縁部は、クッション層11の切り欠き凹部11aの周縁部からほぼ一定寸法ではみ出している。以下、このはみ出し部を切り欠き窓部10aのはみ出し部10cという。図2に示すように本例では、矩形の切り欠き窓部10aの相互に対向する二辺に沿ってはみ出し部10c,10cが設定されている。
蓋部10bの裏面には、ブロック体形状の蓋部クッション層12が貼り付けられている。本例では、この蓋部クッション層12は、硬質のチップウレタンパッドが用いられている。このため、蓋部クッション層12は、当該フロアカーペット10のその他の部分(蓋部10b以外の部分、以下同じ)のクッション層11よりも硬くなっている。この蓋部クッション層12は、蓋部10bの幅W10bよりも大きな幅W12を有している(W12>W10b)。このため、蓋部クッション層12の左右側部は、蓋部10bの左右側部から一定の幅ではみ出している。以下、このはみ出し部を蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aという。
また、蓋部クッション層12の下面(図2では上面)には、前記固定ボルト4の頭部を逃がすための逃がし凹部12bが形成されている。
さらに、この蓋部クッション層12は、図2及び図3に示すように蓋部10bを切り欠き窓部10aに対して閉じてその他の部分と面一に位置させると、その下面がブラケット部3aの上面に当接することとなる高さHを備えている。また、上記逃がし凹部12bの深さは、同じく蓋部10bを閉じて蓋部クッション層12がブラケット部3aに当接した状態において、固定ボルト4の頭部にほぼ当接する程度に設定されている。
また、蓋部クッション層12の下面(図2では上面)には、前記固定ボルト4の頭部を逃がすための逃がし凹部12bが形成されている。
さらに、この蓋部クッション層12は、図2及び図3に示すように蓋部10bを切り欠き窓部10aに対して閉じてその他の部分と面一に位置させると、その下面がブラケット部3aの上面に当接することとなる高さHを備えている。また、上記逃がし凹部12bの深さは、同じく蓋部10bを閉じて蓋部クッション層12がブラケット部3aに当接した状態において、固定ボルト4の頭部にほぼ当接する程度に設定されている。
以上のように構成した本実施形態の蓋構造によれば、蓋部10bの裏面に設けられた蓋部クッション層12の幅W12は蓋部10bの幅W10bよりも大きく形成されて、その左右のはみ出し部12a,12aが蓋部10bの左右側部から一定寸法づつはみ出した状態となっている。このため、図3に示すようにこのはみ出し部12a,12aを、切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cの下側に進入させつつ当該蓋部10bを閉じることにより、切り欠き窓部10aの両はみ出し部10c,10cが蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aで受けられる。このため、蓋部10bと切り欠き窓部10aの縁部との間の隙間S(コ字形の切り込みにより発生する隙間)が当該はみ出し部12a,12aによって塞がれる。
しかも、蓋部10bを切り欠き窓部10aに対して閉じると、蓋部クッション層12によってクッション層11の切り欠き凹部11aが塞がれる。この閉じ状態では、硬質の蓋部クッション層12の下面がブラケット部3aの上面に当接し、かつその逃がし凹部12b内に固定ボルト4の頭部が収容された状態となる。このため、蓋部10bは、当該フロアカーペット10のその他の部分に対して波打ち状態(浮いた状態若しくは凹んだ状態)となることなく面一に保持される。
しかも、蓋部10bを切り欠き窓部10aに対して閉じると、蓋部クッション層12によってクッション層11の切り欠き凹部11aが塞がれる。この閉じ状態では、硬質の蓋部クッション層12の下面がブラケット部3aの上面に当接し、かつその逃がし凹部12b内に固定ボルト4の頭部が収容された状態となる。このため、蓋部10bは、当該フロアカーペット10のその他の部分に対して波打ち状態(浮いた状態若しくは凹んだ状態)となることなく面一に保持される。
また、蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aとブラケット部3aとの間に、切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cが進入して、はみ出し部12a,12aがはみ出し部10c,10cで受けられた状態に保持されるので、当該はみ出し部10c,10cが切り欠き凹部11a内に垂れ下がることなく面一に保持される。
このように、蓋部10bと切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cとの間の隙間Sが蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aによって塞がれるので、当該隙間Sに乗員が誤って指を差し込むことがなく、また切り欠き凹部11a内への異物の侵入を未然に防止することができる。
また、切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cが硬質の蓋部クッション層12(はみ出し部12a,12a)によって内側から受けられるので、当該はみ出し部10c,10c(切り欠き窓部10aの縁部)の見栄えをよくすることができる。
さらに、蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aが、切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cに引っ掛かって面一状態に保持されるため、当該蓋部10aが乗員の脚に引っ掛かる等して不用意にめくれ上がってしまうことがなく、また室温や湿度等の経年変化により蓋部10aが浮き上がり方向に変形することを防止することができ、長時間にわたって良好な面一状態を保持することができる。
このように、蓋部10bと切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cとの間の隙間Sが蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aによって塞がれるので、当該隙間Sに乗員が誤って指を差し込むことがなく、また切り欠き凹部11a内への異物の侵入を未然に防止することができる。
また、切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cが硬質の蓋部クッション層12(はみ出し部12a,12a)によって内側から受けられるので、当該はみ出し部10c,10c(切り欠き窓部10aの縁部)の見栄えをよくすることができる。
さらに、蓋部クッション層12のはみ出し部12a,12aが、切り欠き窓部10aのはみ出し部10c,10cに引っ掛かって面一状態に保持されるため、当該蓋部10aが乗員の脚に引っ掛かる等して不用意にめくれ上がってしまうことがなく、また室温や湿度等の経年変化により蓋部10aが浮き上がり方向に変形することを防止することができ、長時間にわたって良好な面一状態を保持することができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、自動車のシート2をフロアパネル1に固定する箇所(ボルト止め部)に適用した場合を例示したが、本発明に係る蓋構造は、その他組み付けの作業性あるいはメンテナンス性を確保するためにフロアカーペットの一部に切り込みを入れて蓋部を設ける場合に広く適用することができる。例えば、車両荷室後部のフロアに設定したスペアタイヤ固定用のサービスホール(工具を差し込む孔)を塞ぐ蓋部の構造に適用することができる。
また、フロアカーペットにコ字形の切り込みを入れて開閉式の蓋部10bを設けた構成を例示したが、例えば図5に示すようにフロアカーペット20の一部を円形あるいは矩形に切り抜いて切り欠き窓部21から取り外し可能な脱着式の蓋部22を設けた場合にも同様に適用することがきる。この場合、円形の蓋部22の全周にわたって、その裏面に取り付けた蓋部クッション層23の縁部をはみ出してはみ出し部23aとし、このはみ出し部23aを、切り欠き窓部21の全周にわたってクッション層24からはみ出させたはみ出し部21aの下側に進入させて当該蓋部22を閉じる構成とする。この脱着式の蓋部22によっても、当該蓋部22とフロアカーペット20のその他の部分との間の隙間Sがはみ出し部23aによって塞がれるので前記実施形態と同様、ゴミの侵入防止、浮き上がりの防止等の作用効果を得ることができる。また、蓋部クッション層23の厚さをフロアパネルに接地する寸法に設定することにより、蓋部22をフロアカーペット20のその他の部分に対して面一に保持することができる。
さらに、フロアカーペットの一部に切り込みを入れて得られる同一素材の蓋部を例示したが、本発明に係る蓋構造が適用される蓋部はフロアカーペットとは別素材で用意した例えば樹脂製の蓋部であってもよい。
さらに、自動車のフロアカーペットにおける蓋構造を例示したが、本発明は、例えば鉄道車両等自動車以外の車両、船舶、航空機等のフロアカーペット、あるいは建築物の床用のカーペットにおける蓋構造等にも広く適用することができる。なお、特に自動車等の車両の場合には、フロア上にシートやトリム等の内装品を固定したり、フロア下面側に搭載したエンジン等の機器に対してメンテナンスを施す等の作業性に鑑みてこの種の蓋部を設定する必要性が高いことから、本発明を適用することによって特に大きな効果を得ることができる。
また、フロアカーペットにコ字形の切り込みを入れて開閉式の蓋部10bを設けた構成を例示したが、例えば図5に示すようにフロアカーペット20の一部を円形あるいは矩形に切り抜いて切り欠き窓部21から取り外し可能な脱着式の蓋部22を設けた場合にも同様に適用することがきる。この場合、円形の蓋部22の全周にわたって、その裏面に取り付けた蓋部クッション層23の縁部をはみ出してはみ出し部23aとし、このはみ出し部23aを、切り欠き窓部21の全周にわたってクッション層24からはみ出させたはみ出し部21aの下側に進入させて当該蓋部22を閉じる構成とする。この脱着式の蓋部22によっても、当該蓋部22とフロアカーペット20のその他の部分との間の隙間Sがはみ出し部23aによって塞がれるので前記実施形態と同様、ゴミの侵入防止、浮き上がりの防止等の作用効果を得ることができる。また、蓋部クッション層23の厚さをフロアパネルに接地する寸法に設定することにより、蓋部22をフロアカーペット20のその他の部分に対して面一に保持することができる。
さらに、フロアカーペットの一部に切り込みを入れて得られる同一素材の蓋部を例示したが、本発明に係る蓋構造が適用される蓋部はフロアカーペットとは別素材で用意した例えば樹脂製の蓋部であってもよい。
さらに、自動車のフロアカーペットにおける蓋構造を例示したが、本発明は、例えば鉄道車両等自動車以外の車両、船舶、航空機等のフロアカーペット、あるいは建築物の床用のカーペットにおける蓋構造等にも広く適用することができる。なお、特に自動車等の車両の場合には、フロア上にシートやトリム等の内装品を固定したり、フロア下面側に搭載したエンジン等の機器に対してメンテナンスを施す等の作業性に鑑みてこの種の蓋部を設定する必要性が高いことから、本発明を適用することによって特に大きな効果を得ることができる。
M…自動車
1…フロアパネル
2…シート
3…シートレッグ、3a…ブラケット部
4…固定ボルト
10…フロアカーペット
10a…切り欠き窓部、10b…蓋部、10c…はみ出し部
11…クッション層、11a…切り欠き凹部
12…蓋部クッション層、12a…はみ出し部、12b…逃がし凹部
20…フロアカーペット
21…切り欠き窓部、21a…はみ出し部
22…蓋部
23…蓋部クッション層、23a…はみ出し部
S…蓋部の隙間
1…フロアパネル
2…シート
3…シートレッグ、3a…ブラケット部
4…固定ボルト
10…フロアカーペット
10a…切り欠き窓部、10b…蓋部、10c…はみ出し部
11…クッション層、11a…切り欠き凹部
12…蓋部クッション層、12a…はみ出し部、12b…逃がし凹部
20…フロアカーペット
21…切り欠き窓部、21a…はみ出し部
22…蓋部
23…蓋部クッション層、23a…はみ出し部
S…蓋部の隙間
Claims (4)
- フロアに敷いたフロアカーペットの切り欠き窓部を閉塞するための蓋部の構造であって、
前記蓋部の裏面に、該蓋部の縁部からはみ出すはみ出し部を設け、該はみ出し部を、前記切り欠き窓部の縁部と前記フロアとの間に進入させて前記蓋部で前記切り欠き窓部を閉塞する構成としたフロアカーペットの蓋構造。 - 請求項1記載の蓋構造であって、前記蓋部の裏面に、硬質チップウレタンパッドを貼り付け、該硬質チップウレタンパッドの縁部を前記蓋部の縁部からはみ出して前記はみ出し部とした蓋構造。
- 請求項1または2記載の蓋構造であって、蓋部を切り欠き窓部から取り外し可能な蓋構造。
- 請求項2記載の蓋構造であって、蓋部を閉じると硬質チップウレタンパッドがフロアに接地して、該蓋部を切り欠き窓部の縁部に対して面一に保持する構成とした蓋構造。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070618 |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20091217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20091222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100420 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |