JP2007000058A - 冷凍魚肉ブロックの処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍魚肉ブロックの形状や大きさ等の変化に対応でき、中骨と余分な血合いを高い加工品質で効率良く安全に除去する。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の冷凍魚肉ブロックの処理装置1は冷凍魚肉ブロックAを中骨Bを下にして直交する2つの分割面D、EをV字状に配置した状態で搬送し得る逆三角形状に配置された3つの搬送コンベヤ3と、冷凍魚肉ブロックAの中骨B及び血合いCの付いた部分に臨むように突出し、これらを切削する3基のカッター装置5と、搬送される冷凍魚肉ブロックAの上方に位置する搬送コンベヤ3Aの無端搬送体7を裏側から冷凍魚肉ブロックA側に向けて押圧する押圧手段9とを備えている。また上記カッター装置5には、冷凍魚肉ブロックAの形状を倣うようにカッター刃35を進退させる揺動倣い機構51が備えられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば鰹や鮪等の冷凍魚体を中骨を中心にして横断面方向に4分割した扇形断面の冷凍魚肉ブロックから中骨及び余分な血合いを除去する冷凍魚肉ブロックの処理装置に関するものであって、特に冷凍魚肉ブロックの大きさや形状等に合わせて冷凍魚肉ブロックに対するカッター刃の作用位置と押圧力を調整し得るようにした冷凍魚肉ブロックの処理装置に関するものである。
例えば鰹や鮪等、遠洋漁業で操業され、そのまま冷凍保存されて港に水揚げされる大型の冷凍魚体は一般には中骨を中心にして横断面方向に4分割され、更に必要に応じて所定重量ごとに切り分けられ、扇形断面の冷凍魚肉ブロックとして該冷凍魚肉ブロックから中骨や余分な血合いを取り除いた後、市場に流通される。
そして4分割された冷凍魚肉ブロックは背部側の雄節と腹部側の雌節とで血合いの付き方が異なり、雄節側で少なく、雌節側で多く血合いが付く。また血合いは尾部側から頭部側に行くほど多くなっている。
従って従来は加工対象である冷凍魚肉ブロックの形状の特異性と、上記血合いの付き方の違いによって、冷凍魚肉ブロックからの中骨と余分な血合いの除去の自動化ないし機械化は困難とされており、人手による加工が主流となっていた。
しかし中骨と余分な血合いの除去を人手によって行う場合、作業者は冷凍魚肉ブロックを手で持ち、回転するカッターに冷凍魚肉ブロックを押し当てて、加工の進捗を目視によって確認しながら加工を行うことになる。
このような作業は作業者に与える労力負担が大きく、高い集中力と熟練を必要とし、また集中力が切れたり、未熟な作業者が作業を行う場合には相当な危険を伴い、処理能率も上がらない。
そこで最近では冷凍魚肉ブロックからの中骨と余分な血合いの除去を自動的にあるいは機械装置を使用して効率的に行う試みも一部では行われている。しかし上述した冷凍魚肉ブロックの形状の特異性もあって冷凍魚肉ブロックの保持と加工品質等の点で必ずしも満足の行く段階には至っておらず、更に加工品質、加工能力に優れ、安全で使い易く、冷凍魚肉ブロックの確実な保持が図れる冷凍魚肉ブロックの処理装置の開発が望まれていた。
本発明は、上記の背景技術が抱えていた問題点の存在を踏まえてなされたものであって、冷凍魚肉ブロックの形状や大きさ等の微妙な変化に対応して切削量を調整でき、中骨と余分な血合いのみを除去できる加工品質、加工能力に優れ、安全で使い易く、冷凍魚肉ブロックの確実な保持が図れる冷凍魚肉ブロックの処理装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載した発明は、冷凍魚体を中骨を中心にして横断面方向に4分割した扇形断面の冷凍魚肉ブロックから中骨及び余分な血合いを除去する冷凍魚肉ブロックの処理装置において、上記冷凍魚肉ブロックを中骨を下にし、直交する2つの分割面がV字状に左右に振り分けられた状態で搬送し得る逆三角形状に配置された3つの搬送コンベヤと、冷凍魚肉ブロックの中骨及び血合いの付いた部分に臨むように突出し、これらを切削する3基のカッター装置と、搬送される冷凍魚肉ブロックの上方に位置する搬送コンベヤの無端搬送体を裏側から冷凍魚肉ブロック側に向けて押圧する押圧手段とを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置である。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記カッター装置は冷凍魚肉ブロックを直接切削するロータリー式のカッター刃と、該カッター刃を回転駆動する切削駆動モータと、冷凍魚肉ブロックの形状を倣うように上記カッター刃を進退させる揺動倣い機構とを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置である。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記揺動倣い機構は前記カッター刃をその一面から突出させ前記切削駆動モータを収容した加工ボックスと、該加工ボックスの一面に取り付けられるシャフトホルダと、該シャフトホルダによって挟持される揺動軸と、該揺動軸を揺動自在に支承し基台フレームに取り付けられる軸受部と、前記カッター刃が常時冷凍魚肉ブロックに作用するように付勢すると共に、冷凍魚肉ブロックの形状の変化等に対応してカッター刃を進退させるエアシリンダとを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置である。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記押圧手段は無端搬送体の裏面に摺接しながら従動回転し、無端搬送体を介して冷凍魚肉ブロックを直接押圧する鼓型の押圧ローラと、該押圧ローラを回転自在に先端に備えて回動軸を中心にして所定の角度回動する回動アームと、押圧ローラを常時冷凍魚肉ブロック側に押し付けるように付勢すると共に、冷凍魚肉ブロックの形状の変化等に対応して押圧ローラを進退させるエアシリンダとを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置である。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記押圧手段は冷凍魚肉ブロックの搬送方向に沿って適宜の間隔を隔てて複数基配設されていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置である。
本発明の冷凍魚肉ブロックの処理装置によれば、扇形断面の冷凍魚肉ブロックは表皮の付いた湾曲した外表面と2つの分割面のそれぞれが、独立して設けられる3つの搬送コンベヤによって個別に支持され、動力を受けて搬送されるから冷凍魚肉ブロックの保持が確実になるため加工品質及び安全性が向上する。また上方の搬送コンベヤには押圧手段が作用するように構成されているから冷凍魚肉ブロックの保持力は更に強固になっている。
またカッター装置に冷凍魚肉ブロックの形状を倣うようにカッター刃を進退させる揺動倣い機構を備えた場合には、冷凍魚肉ブロックの形状や大きさの変化に対応して適宜カッター刃を自動的に進退させることができ、切削加工量のバラ付きをなくして加工品質及び加工能力の向上を図ることができる。また押圧手段を冷凍魚肉ブロックの搬送方向に沿って複数基配設した場合には、冷凍魚肉ブロックの形状や大きさの搬送方向の変化にも対応できるようになり、押圧手段の構成部材として鼓型の押圧ローラを採用した場合には加工中の冷凍魚肉ブロックの幅方向のブレ等も防止できる。
本願発明に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置1は鰹や鮪等の冷凍魚体Gから図7(a)〜(e)に示すように頭部H、尾部I、腹部Jを取り除き、胴部のみの冷凍魚体Kとし、該冷凍魚体Kを中骨Bを中心にして横断面方向に4分割した扇形断面の冷凍魚肉ブロックAを加工対象にし、該冷凍魚肉ブロックAから中骨B及び余分な血合いCを除去するのに使用される。
冷凍魚肉ブロックの処理装置1は冷凍魚肉ブロックAを中骨Bを下にして直交する2つの分割面D、EがV字状に左右に振り分けられた状態で搬送することのできる逆三角形状に配置された3つの搬送コンベヤ3と、冷凍魚肉ブロックAの中骨B及び血合いCの付いた部分に臨むように突出し、これらを切削する3基のカッター装置5と、搬送される冷凍魚肉ブロックAの上方に位置する搬送コンベヤ3(以下、上方に位置する搬送コンベヤ3と、下方のV字状に配設された2基の搬送コンベヤ3とを区別する場合には前者を3A、後者の投入方向から見て右側に位置するものを3B、後者の投入方向から見て左側に位置するものを3Cとしてこれらを識別する。)の無端搬送体としての平ベルト7を裏側から冷凍魚肉ブロックA側に向けて押圧する押圧手段9とを備えることによって基本的に構成されている。
以下、下記に示す実施の形態1を例に採って、本願発明に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置1について具体的に説明する。
冷凍魚肉ブロックの処理装置1は一例としてステンレス鋼製のアングル材、角パイプ及び平鋼を機枠状に組み立てることによって基台フレーム11を構成している。
基台フレーム11の右端側前寄りには操作ボックス13を支持する支持ポスト15が立ち上げられている。また支持ポスト15の後方、基台フレーム11の右端側後寄りには制御ボックス17を支持する門型の支持フレーム19が立ち上げられている。この他、基台フレーム11には下記に説明する諸部材を支持するための種々の支持ブラケット21が複数設けられている。
基台フレーム11の上面における左右方向の中程の位置には、前後方向に水平に延びるように冷凍魚肉ブロックの搬送経路23が形成されている。冷凍魚肉ブロックの搬送経路23の始端にはV字状断面の投入シュート25が水平に設けられている。この投入シュート25の搬送方向下流側に上述した逆三角形状に配置された3つの搬送コンベヤ3A、3B、3Cが設けられており、これらの搬送コンベヤ3の搬送方向下流、即ち冷凍魚肉ブロックの搬送経路23の終端には上記投入シュート25と同様、V字状断面の排出シュート43が、その先端が幾分低くなるように傾斜姿勢で設けられている。
上方の搬送コンベヤ3Aは冷凍魚肉ブロックの搬送経路23の終端側に搬送駆動モータ27を備え、搬送駆動モータ27の出力軸に駆動プーリ29を備えている。また冷凍魚肉ブロックの搬送経路23の始端側に従動プーリ31を備え、駆動プーリ29と従動プーリ31との間に無端搬送体としての上述した平ベルト7が巻回されている。
冷凍魚肉ブロックAの外表面Fに当接する平ベルト7の表面には冷凍魚肉ブロックAに対する食い付きを増大させるために比較的目の粗い、大きめの凹凸加工33が施されている。
また下方に位置する左右の搬送コンベヤ3B、3Cは後述する左右のカッター装置5B、5Cにおけるカッター刃35を挟んで搬送方向上流側と下流側に配される2つの小コンベヤ47によってそれぞれ構成されている。これらの小コンベヤ47は一端に駆動プーリ29、他端に従動プーリ31を有し、これらのプーリ29、31の間に無端搬送体としての他の平ベルト39を巻回すると共に駆動プーリ29に搬送駆動モータ27の出力軸を接続することによって構成されている。
他の平ベルト39の表面にも冷凍魚肉ブロックAの左右の分割面D、Eに対する食い付きを増大させるために上記平ベルト7より目の細い、小さめの凹凸加工41が施されている。
左右の搬送コンベヤ3B、3Cは所定の間隙45を隔てて配設されており、この間隙45には冷凍魚肉ブロックAの中骨Bが下方に突出するように位置する。
基台フレーム11上には搬送方向上流側から順番に冷凍魚肉ブロックAの中骨Bを切削する下方から作用するカッター装置5A、冷凍魚肉ブロックAの右側の分割面Dに作用して余分な血合いCを切削する右方から作用するカッター装置5B及び冷凍魚肉ブロックAの左側の分割面Eに作用して余分な血合いCを切削する左方から作用するカッター装置5Cが設けられている。
これらのカッター装置5A、5B、5Cを特に区別しないで総称として使用する場合には末尾のアルファベットを省略して単にカッター装置5として使用する。
カッター装置5は冷凍魚肉ブロックAを直接切削するロータリー式のカッター刃35と、該カッター刃35を回転駆動する切削駆動モータ49と、冷凍魚肉ブロックAの形状を倣うように上記カッター刃35を進退させる揺動倣い機構51とを備えている。
揺動倣い機構51はカッター刃35をその一面から突出させ、切削駆動モータ49を収容した加工ボックス53と、該加工ボックス53の一面に取り付けられるシャフトホルダ55と、該シャフトホルダ55によって挟持される揺動軸57と、該揺動軸57を揺動自在に支承し基台フレーム11に対して支持ブラケット21を介して取り付けられる軸受部59と、カッター刃35が常時冷凍魚肉ブロックAに作用するように付勢すると共に、冷凍魚肉ブロックAの形状の変化に対応してカッター刃35を進退させるエアシリンダ61とを備えることによって構成されている。
加工ボックス53は角箱状をした部材で搬送コンベヤ3を臨む前面の搬送方向上流側あるいは下流側の偏った位置には突出状態でカッター刃35が設けられている。またカッター刃35の近傍にはカッター刃35を挟むように側面視ハの字形をした揺動ガイド37が設けられており、カッター刃35の回転軸は加工ボックス53内において切削駆動モータ49の出力軸に接続されている。
加工ボックス53の底面の中央付近には前面寄りと後面寄りに1個ずつ計2個のシャフトホルダ55が設けられている。シャフトホルダ55は挟持状態で揺動軸57を保持する部材であり、加工ボックス53はこのシャフトホルダ55を介して揺動軸57と一体になって所定の角度、揺動運動できるようになっている。
揺動軸57は丸棒状の部材であり、シャフトホルダ55の内側の隣接した位置において2つの軸受部59によって揺動自在に支承されている。
また加工ボックス53の底面におけるコーナー部の1ヶ所には制御ボックス17から延びている電線が内包されている電気ケーブル65が接続されている。
揺動軸57を中心としてカッター刃35が設けられている側と反対側の位置の加工ボックス53の底面には、エアシリンダ61の摺動ロッド67の先端部が接続されている。このエアシリンダ61のシリンダ本体69は支持ブラケット21を介して基台フレーム11に対して回動可能な状態で接続されている。
そして下方のカッター装置5Aは図示のように水平な姿勢で保持されて一例として搬送コンベヤ3の左側近傍に位置している。また左右のカッター装置5B、5Cは図示のようにカッター刃35を下にした前下がり傾斜姿勢で保持されており、右方のカッター装置5Bは搬送コンベヤ3の右側近傍に、左方のカッター装置5Cは搬送コンベヤ3の左側近傍にそれぞれ位置している。
カッター装置5Aにおける加工ボックス53の底面にはエアシリンダ61と同様のクッション作用を有するクッションスプリング63が設けられている。
押圧手段9は上方の搬送コンベヤ3Aにおける平ベルト7の平坦な裏面に摺接しながら従動回転し、平ベルト7を介して冷凍魚肉ブロックAを直接押圧する鼓型の押圧ローラ71と、該押圧ローラ71を回転自在に先端に備えて回動軸73を中心にして所定の角度回動する回動アーム75と、押圧ローラ71を常時冷凍魚肉ブロックA側に押し付けるように付勢すると共に、冷凍魚肉ブロックAの形状の変化等に対応して押圧ローラ71を進退させるエアシリンダ77とを備えている。
押圧ローラ71の外周形状は冷凍魚肉ブロックAの湾曲した外表面Fの形状に馴染むように中央が高く両端が低い鼓型形状になっている。また押圧ローラ71の軸中心には嵌合穴が形成されていて、この嵌合穴に片持ち状態の支持軸79が挿嵌されている。
そして支持軸79の一端に回動アーム75の下端部が一体に接続されている。回動アーム75は長尺な平板状の部材で上端部に回動軸73が設けられている。
回動軸73は上方の搬送コンベヤ3を保持するフレーム部材に対して支持ブラケット21を介して支持されている。また支持ブラケット21にはエアシリンダ77が下向きの前下がり傾斜姿勢で取り付けられている。即ち、エアシリンダ77におけるシリンダ本体81の摺動ロッド83側の端部が回動自在に支持ブラケット21に接続されており、摺動ロッド83の先端部が上記押圧ローラ71近くの回動アーム75の下端部に接続されている。
このような押圧手段9は冷凍魚肉ブロックAの搬送方向に沿って所定の間隔を隔てて一例として4基配設されている。
次にこのようにして構成される冷凍魚肉ブロックの処理装置1を使用して、分割された冷凍魚肉ブロックAから中骨Bと余分な血合いCを取り除く加工処理の手順について(1)冷凍魚肉ブロックの投入、(2)中骨の除去、(3)右側の分割面の血合いの除去、(4)左側の分割面の血合いの除去、(5)冷凍魚肉ブロックの排出に分けて説明する。
(1)冷凍魚肉ブロックの投入(図6(a)参照)
作業者は操作ボックス13の起動スイッチ85を押して搬送コンベヤ3及びカッター装置5を稼動状態とする。また加工する冷凍魚肉ブロックAの大きさや形状、血合いCの付き具合等に応じてカッター装置5の切り込み量や押圧手段9の押圧力の調整を予め行っておく。
そして作業者は加工する冷凍魚肉ブロックAを手に持って搬送方向に沿うように投入シュート25上に冷凍魚肉ブロックAを投入し、搬送方向下流に向けて送り込む。
(2)中骨の除去(図6(b)参照)
冷凍魚肉ブロックAの先端部が搬送コンベヤ3に到達すると3つの搬送コンベヤ3から駆動力が伝達されて搬送方向下流に向けて冷凍魚肉ブロックAは搬送されるようになる。そして下方のカッター装置5に至る直前の段階で最初の押圧ローラ71から押圧力を受け、冷凍魚肉ブロックAの左右の分割面D、Eは強く左右の搬送コンベヤ3B、3Cにおける他の平ベルト39に押し付けられた状態で下方のカッター装置5に送られる。
そして下方のカッター装置5におけるカッター刃35によって左右の搬送コンベヤ3B、3Cの間に形成されている間隙45から下方に突出している冷凍魚肉ブロックAの中骨Bが切除されて行く。
カッター刃35の搬送方向上流側と下流側には揺動ガイド37が設けられており、この揺動ガイド37が冷凍魚肉ブロックAの形状の変化等に応じて適宜揺動することによりカッター刃35の切り込み量が最適な値に保たれるようになっている。
またカッター刃35は切削駆動モータ49及び加工ボックス53と共に揺動軸57を中心にして揺動運動し得るように構成されており、エアシリンダ61による付勢力によって常時冷凍魚肉ブロックA側に所定の圧接力で押し付けられている。
従ってエアシリンダ61によるエアクッション作用によって冷凍魚肉ブロックAの急激な形状の変化にも対応できる。また下方のカッター装置5Aには更にクッションスプリング63が設けられており、クッションスプリング63によるクッション作用も加わってカッター刃35は冷凍魚肉ブロックAの形状を忠実にトレースし、一定の切り込み量で中骨Bを切除する。
(3)右側の分割面の血合いの除去(図6(c)参照)
中骨Bが除去された冷凍魚肉ブロックAは搬送コンベヤ3によって更に搬送方向下流側に運ばれ、右方のカッター装置5Bに至る直前の段階で次の押圧ローラ71から押圧力を受けるようになる。これにより冷凍魚肉ブロックAの左右の分割面D、Eは強く左右の搬送コンベヤ3B、3Cにおける他の平ベルト39に押し付けられた状態で右方のカッター装置5Bのカッター刃35が望んでいる小コンベヤ47間の空隙部87に至る。
そして下方のカッター装置5Aと同様、揺動ガイド37の揺動運動とエアシリンダ61によるエアクッション作用を受けてカッター刃35は冷凍魚肉ブロックAの形状を忠実にトレースし、右側の分割面Dについていた余分な血合いCを切除する。
(4)左側の分割面の血合いの除去(図6(d)参照)
中骨Bと右側の分割面Dに付いていた余分な血合いCが除去された冷凍魚肉ブロックAは搬送コンベヤ3によって更に搬送方向下流側に運ばれ、左方のカッター装置5Cに至る直前の段階で次の押圧ローラ71から押圧力を受けるようになる。これにより冷凍魚肉ブロックAの左右の分割面D、Eは強く左右の搬送コンベヤ3B、3Cにおける他の平ベルト39に押し付けられた状態で左方のカッター装置5Cのカッター刃35が臨んでいる小コンベヤ47間の空隙部87に至る。
そして上記右方のカッター装置5Bと同様、揺動ガイド37の揺動運動とエアシリンダ61によるエアクッション作用を受けてカッター刃35は冷凍魚肉ブロックAの形状を忠実にトレースし、左側の分割面Eに付いていた余分な血合いCを切除する。
(5)冷凍魚肉ブロックの排出
中骨Bと余分な血合いCが除去された冷凍魚肉ブロックAは搬送方向終端に位置する押圧ローラ71から押圧力を受けて搬送コンベヤ3によって更に搬送方向下流側に運ばれ、排出シュート43に至り、製品としてあるいは次工程に向けて排出される。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成は上述した構成に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、搬送コンベヤ3における平ベルト7と他の平ベルト39は、一組の駆動プーリ29と従動プーリ31に対して1本ずつ巻回する他、幅狭の平ベルト7と幅狭の他の平ベルト39をそれぞれ複数本並設して巻回するようにすることも可能である。また搬送コンベヤ3としては上述の実施の形態1で使用したベルトコンベヤの他、ローラコンベヤやチェーンコンベヤ等、他の方式のコンベヤを使用することも可能である。
押圧手段9の数は4基に限らず、更に増設することも可能であるし、1基の押圧手段9によって複数の押圧ローラ71を支持できるようにした場合には押圧手段9の数を少なくすることも可能である。この他、下方のカッター装置5Aにおいて設けたクッションスプリング63を左右のカッター装置5B、5Cに対して設けるようにすることも可能であるし、揺動ガイド37をすべてのカッター装置5に対して設けるのではなく、例えば下方のカッター装置5Aのみに設ける等、一部のカッター装置5のみに設けるようにすることも可能である。
本発明は鰹や鮪等の冷凍魚体の加工分野等において利用でき、特に冷凍魚体を4分割することによって成形された冷凍魚肉ブロックから中骨と余分な血合いを効率良く安全に、無駄なく取り除くことができる冷凍魚肉ブロックの処理装置の製造分野や該処理を行う冷凍魚肉ブロックの加工分野等において利用できる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置におけるカッター装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置におけるカッター装置のカッター刃周辺を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置における押出装置周辺を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍魚肉ブロックの処理装置を使用して行う処理加工の手順(a)〜(d)を示す説明図である。 1本の冷凍魚体から4つに分割された冷凍魚肉ブロックが成形されるまでの過程を示す説明図である。
符号の説明
1 (冷凍魚肉ブロックの)処理装置 3 搬送コンベヤ
3A (上方の)搬送コンベヤ 3B (右側の)搬送コンベヤ
3C (左側の)搬送コンベヤ 5 カッター装置
5A (下方の)カッター装置 5B (右方の)カッター装置
5C (左方の)カッター装置 7 平ベルト(無端搬送体)
9 押圧手段 11 基台フレーム
13 操作ボックス 15 支持ポスト
17 制御ボックス 19 支持フレーム
21 支持ブラケット 23 (冷凍魚肉ブロックの)搬送経路
25 投入シュート 27 搬送駆動モータ
29 駆動プーリ 31 従動プーリ
33 (大きめの)凹凸加工 35 カッター刃
37 揺動ガイド 39 (他の)平ベルト
41 (小さめの)凹凸加工 43 排出シュート
45 間隙 47 小コンベヤ
49 切削駆動モータ 51 揺動倣い機構
53 加工ボックス 55 シャフトホルダ
57 揺動軸 59 軸受部
61 エアシリンダ 63 クッションスプリング
65 電気ケーブル 67 摺動ロッド
69 シリンダ本体 71 押圧ローラ
73 回動軸 75 回動アーム
77 エアシリンダ 79 支持軸
81 シリンダ本体 83 摺動ロッド
85 起動スイッチ 87 空隙部
A 冷凍魚肉ブロック B 中骨
C 血合い D 分割面(左側の)
E 分割面(右側の) F 外表面
G 冷凍魚体 H 頭部
I 尾部 J 腹部
K (胴部のみの)冷凍魚体

Claims (5)

  1. 冷凍魚体を中骨を中心にして横断面方向に4分割した扇形断面の冷凍魚肉ブロックから中骨及び余分な血合いを除去する冷凍魚肉ブロックの処理装置において、上記冷凍魚肉ブロックを中骨を下にし、直交する2つの分割面がV字状に左右に振り分けられた状態で搬送し得る逆三角形状に配置された3つの搬送コンベヤと、冷凍魚肉ブロックの中骨及び血合いの付いた部分に臨むように突出し、これらを切削する3基のカッター装置と、搬送される冷凍魚肉ブロックの上方に位置する搬送コンベヤの無端搬送体を裏側から冷凍魚肉ブロック側に向けて押圧する押圧手段とを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置。
  2. 請求項1に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記カッター装置は冷凍魚肉ブロックを直接切削するロータリー式のカッター刃と、該カッター刃を回転駆動する切削駆動モータと、冷凍魚肉ブロックの形状を倣うように上記カッター刃を進退させる揺動倣い機構とを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置。
  3. 請求項2に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記揺動倣い機構は前記カッター刃をその一面から突出させ前記切削駆動モータを収容した加工ボックスと、該加工ボックスの一面に取り付けられるシャフトホルダと、該シャフトホルダによって挟持される揺動軸と、該揺動軸を揺動自在に支承し基台フレームに取り付けられる軸受部と、前記カッター刃が常時冷凍魚肉ブロックに作用するように付勢すると共に、冷凍魚肉ブロックの形状の変化等に対応してカッター刃を進退させるエアシリンダとを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記押圧手段は無端搬送体の裏面に摺接しながら従動回転し、無端搬送体を介して冷凍魚肉ブロックを直接押圧する鼓型の押圧ローラと、該押圧ローラを回転自在に先端に備えて回動軸を中心にして所定の角度回動する回動アームと、押圧ローラを常時冷凍魚肉ブロック側に押し付けるように付勢すると共に、冷凍魚肉ブロックの形状の変化等に対応して押圧ローラを進退させるエアシリンダとを備えていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した冷凍魚肉ブロックの処理装置において、前記押圧手段は冷凍魚肉ブロックの搬送方向に沿って適宜の間隔を隔てて複数基配設されていることを特徴とする冷凍魚肉ブロックの処理装置。
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