JP2006224262A - 食肉スライサー - Google Patents

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Abstract

【課題】 未熟練者であっても、切出されるスライス肉片を安心して楽に人手により受取れる食肉スライサーを提供する。
【解決手段】 保持した食肉ブロックMを間欠的に送出す肉箱3を、略上下方向の一定区間を往復移動するよう機台1に支持し、肉箱の上方への移動に伴い食肉ブロックの先端を上側から下側へ切削するバンドナイフ13と、食肉ブロックの先端を受止める当板14とを具備し、刃物の刃先と当板の上端面との間にスライス肉片の切出し口が形成され、バンドナイフを機台の左右に設けた一対のプーリー17、17に掛け回して走行可能とし、且つ、バンドナイフの戻り側走行路が作業者の反対側または切出し口下方に位置するようバンドナイフの走行面を傾斜させて設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は食肉スライサーに関する。より詳しくは、本発明は、現在最も数多く使用されている汎用型の食肉スライサーの形式であって、特に切出されるスライス肉片を直接人手によって受取る方式の食肉スライサーに関するものである。
前述の切出されるスライス肉片を直接人手によって受取る方式の食肉スライサーの一例として特許文献1(特開2002−239981号公報)に開示されたものがある。
この特許文献1に開示された食肉スライサーは、作業者側から見て回転刃物の右または左方側に食肉ブロックを保持するとともに先端部から間欠的に送出すことができる肉箱を配設し、この肉箱を回転刃物と略平行方向に往復移動させ、送出される食肉ブロックを回転刃物で所定の厚みにスライスして、回転刃物の右又は左方側から切出すよう構成されている。
作業者は、機台の前方側部位置において、食肉ブロックの送出し方向に沿うように平行に立ち、身体の正面を機台側に向けた姿勢で、スライス肉片を受取る。
食肉ブロックMが回転刃物Nにより切削される状態を図5(a)に示す。食肉ブロックMは一隅から対角線上に切り込まれて、この切り込まれる方向にまくられるような状態で切出される。このように切出されるスライス肉片mを、作業者が先ず右または左の片手で把持してから、必要に応じて反対側の左手または右手を添えて受取り、受取ったスライス肉片の姿勢を整えながら容器内に収納し、以上の作業を反復して行なう。
特開2002−239981号公報
前述のような特許文献1に開示された食肉スライサーを使用して、切出されるスライス肉片を高速回転する鋭利な刃物から直接人手によって受取る作業は、常に危険を伴い細心の注意を必要とする。豚のロースなど比較的小さい部分肉を切削する場合であって、折り畳みや整列を必要としないで取出すときには、スライス肉片を片手のみで受取ることも可能である。しかし、牛のもも肉など比較的大きな部位であって柔らかく粘着性の高い氷温付近の部分肉を、2〜3mm程度の厚みに切削する際には、両手で受取らざるを得ないので、前述のように一隅から対角線上に切り込まれて、この切り込まれる方向にまくられるような状態で切出されるスライス肉片を受取り、姿勢を整え、折り畳んでトレーなどの容器内に収納する作業は難しく熟練を要する。
また、この食肉スライサーにおいては、スライス肉片の受取り位置の一側に回転刃物があって、この回転刃物の駆動軸が機台の前方に延長、支承されている。その分だけスライス肉片の受取り作業場所が制限され窮屈な作業を強いられていた。
加えて、作業者は、作業中、肉箱に搭載した食肉ブロックの残量や送られ具合など各部の運転状況を常に監視しなければならないが、前述のような機台の前側方の作業位置からでは、いちいち顔を向け変えなければならず、スライス肉片を受取り中の手許から視線が外れるので、刃物による指先切傷の不安が高まり、心身に強いストレスを受けるという問題があった。
本発明は前述した従来技術に付随する問題点を解決しようとするものであって、切出されるスライス肉片を、人手により受取る際に、未熟練者であっても、安心して楽に作業ができる食肉スライサーを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を、保持した食肉ブロックを間欠的に送出す肉箱を、略上下方向の一定区間を往復移動するよう機台に支持し、該肉箱の上方への移動にともない前記食肉ブロックの先端を上側から下側へ切削する刃物と、前記食肉ブロックの先端を受止める当板とを具備し、前記刃物の刃先と当板の上端面との間にスライス肉片の切出し口が形成された食肉スライサーであって、作業者が該食肉スライサーの前端面の略中央部近くに位置し、食肉ブロックの送出し方向に正対した姿勢で、切出し口から斜め上方に向けて切出されるスライス肉片を直接手で受取り可能としたことを特徴とする食肉スライサーにより達成する。
より好ましくは、本発明、上記の目的を、保持した食肉ブロックを間欠的に送出す肉箱を、略上下方向の一定区間を往復移動するよう機台に支持し、該肉箱の上方への移動にともない前記食肉ブロックの先端を上側から下側へ切削する刃物と、前記食肉ブロックの先端を受止める当板とを具備し、前記刃物の刃先と当板の上端面との間にスライス肉片の切出し口が形成された食肉スライサーであって、前記刃物にバンドナイフが用いられ、該バンドナイフを機台の左右に設けた一対のプーリーに掛け回して走行可能とし、且つ、該バンドナイフの戻り側走行路が作業者の反対側または切出し口下方に位置するようバンドナイフの走行面を傾斜させて設けており、作業者が該食肉スライサーの前端面の略中央部近くに位置し、食肉ブロックの送出し方向に正対した姿勢で、切出し口から斜め上方に向けて切出されるスライス肉片を直接手で受取り可能としたことを特徴とする食肉スライサーにより達成する。
本発明においては、前記肉箱は後部に設けられた支点を中心として水平位置付近における一定区間を上下に往復揺動するよう機台に支持されていることがより好ましい。更に、前記当板が、機台に装備された移動装置によって食肉ブロックの送り出し方向に移動可能とされるとともに、肉箱前端部が開放状態になるよう移動装置に設けられた支点を中心として揺動可能に支持されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記スライス肉片の切出し口直下に受台が配設され、作業者が該受台を隔てた前側に位置して、切出されるスライス肉片を直接手で受取り、該受台上若しくは、受台上に載置された容器内に収納可能にすることが好ましい。
更にまた、前記受台が、食肉ブロックの送出し方向に直交して、スライス肉片を搬出する搬送コンベヤであることが好ましく、また、前記搬送コンベヤが、搬送方向上手側に延長されてスライス肉片の収納容器の載置面とされていることが好ましい。
本発明においては、食肉ブロックを保持した肉箱を略上下方向に往復移動させ、肉箱の上動にともない食肉ブロックを切削するスライサーとし、作業者がスライス肉片の切出し口部近くに位置して、ブロック肉送り方向に正対した姿勢で、食肉ブロックの送られ具合など各部の運転状況を監視しながら、切出されるスライス肉片を受取る。この場合に、図5(b)に示されるように、食肉ブロックMの上面から左右全幅にわたって切り込まれ、スライス肉片mが、左右全幅に広げられた状態で斜め上方に向けて切出されるので、巾広い部分肉であっても、左右両手でスライス肉片の両端を同時に把持することもできて、スライス肉片を乱れないよう楽に受取ることができる。
特に、請求項2に係る発明においては、作業者が位置する機台の前面には、スライス肉片の受取り作業に支障となるような構成部品がない状態に構成できるので、作業者は自由な姿勢が取れ、両手を使った作業ができる。
また、肉箱が後部に設けられた支点を中心として水平位置付近における一定区間を上下に往復揺動するよう機台に支持されている場合は、保持された食肉ブロックは肉箱の上方向への揺動にともないバンドナイフによって切削され、その際に切出されるスライス肉片は、遠心力の作用によって機台から離れる方向に振り出されるので、刃面や刃のガイド板の裏面に付着することなく整然と切出される。更にまた、機台から離れた位置に振り出されるので、刃先から遠い位置での受取り作業となり安全性が向上する。
また、バンドナイフの戻り側走行路が作業者の反対側に位置するようバンドナイフの走行面を機台側に傾斜させて構成することにより、作業者のスライス肉片の受取り作業の邪魔にならずまた、視界を妨げないので食肉ブロックの送り込まれる状況などの監視が容易にできる。
更には、スライス肉片の切出し部直下に受台を配設することにより、視界が広くなり、作業者の作業が一層容易となる。また、この受台を食肉ブロックの送出し方向に直交してスライス肉片を搬出する搬送コンベヤとすることで、人手によるスライス肉片の受取りからコンベヤによる搬出までの一連の作業が効率よく行える。
また、搬送コンベヤが搬送方向上手側に延長され、スライス肉片の収納容器の載置面とされて、収納容器が順次スライス肉片の受取り部まで送り込まれるようにすれば便利である。
以下、本発明の実施例を図示した添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。添付図面において、図1は、本発明を実施した食肉スライサーの一例を示した側面図であり、図2は平面図である。図3は受台をコンベヤとした場合の作業状態を示す平面図である。図4は切削部を側面から見た拡大断面図である。図5は刃物による食肉ブロックの切削状態を模式的に示す略図であって、(a)は従来の回転丸刃を使用した汎用型の食肉スライサーにおける切削状態を、(b)は本発明に係る実施例における切削状態を示す。
図1および図2を参照して、本発明に係る実施例の構成について説明する。箱状の機台1の後方(図1の左側)上部には左右一対の支柱2、2が立設されている。それぞれの支柱2、2の上端にはボールベアリングなどからなる軸受4、4が取付けられている。食肉ブロックMを保持する肉箱3の後部左右両側壁から支持軸9、9を一体的に突出して、支持軸9、9を軸受4、4に嵌合させて、肉箱3が支持軸9、9(支点に相当)を中心として水平位置付近における一定区間を上下に往復揺動できるように支持している。
肉箱3は、食肉ブロックMが収容できる幅を有し、上方が開放された樋状に構成されている。肉箱3の前後にローラー6、6が横架され、ローラー6、6間に肉箱3の底部の全幅に亘る搬送ベルト5が張設されている。後方にあるローラー6にサーボモーター(図示せず)が連結され、べルト上に搭載された食肉ブロックMを前方に送出すことができるように間歇的に駆動されている。
肉箱3の前部(図1の右側)上方には押圧具7が設けられ、食肉ブロックMの先端部付近を上方から底部に向けて押圧できる。この押圧具7は、例えば図1に示すように「て」の字状断面を有し且つ食肉ブロックMの先端部を全幅にわたって押し付けることができる幅寸法を有する板材で構成されている。押圧具7の一端(後端)は後方へ延長されて、支持アーム8に取付けネジなどで固着されている。なお、支持アーム8は肉箱3の食肉ブロックMの送込み通路を迂回するようにアーチ状に形成されている。この支持アーム8は、左右に分岐して肉箱3の左右側壁の外側に沿って後方に延長され、その端部はリング状に形成されており、肉箱3を支持する支持軸9、9に嵌合し、回動可能に支持されている。すなわち押圧具7が固着された支持アーム8は、支持軸9を中心として上下方向に揺動可能に支持されるので、機台1と支持アーム8との間にエアーシリンダーなどの伸縮装置(図示せず)を介在させることで、食肉ブロックMの送出し時には押圧具7を引き上げ、また、食肉ブロックMの先端の切削時には押圧具7を食肉ブロックMに強く押し付けるなど食肉ブロックMへの押圧状態の調節が可能である。
肉箱3の前端には前縁を囲うように矩形の枠状をした受刃枠10が取付けられている。この受刃枠10の前端面は図1に示す側面視で支持軸9を中心とする円弧状とされ、下枠部と、食肉ブロックMが切削されるときに刃物によって押し付けられる側(切りじまい側)となる左右いずれかの側枠部の前端面とは、後述のバンドナイフ13による食肉ブロックMの切削時における受刃面となる。
上述のように構成された肉箱3の下部を適宜補強しており、揺動ピン11を取付けている。一方、機台1の内部にクランク装置12を備えており、揺動ピン11とクランク装置12のロッド12aとを連結して肉箱3が食肉ブロックMの前端上面が、バンドナイフ13の刃先より下方にある位置を起点とし、食肉ブロックMの下面が刃先を通過するまでの間を往復揺動するように構成している。
揺動起点位置における受刃枠10の前端面対向位置には、受刃枠10の前端面とほぼ同じ円弧状で、受刃枠10の開口部全面を覆う大きさを有し、送出される食肉ブロックMの先端面を受け止めることができる当板14が設けられている。この当板14は、略送出し方向に移動してスライス厚みを規制することができるように、リンク機構15を介して機台1に支架されている。このリンク機構15は、機台1内に備えられたネジによる伸縮装置16に連結されている。
すなわち、当板14の前面の左右両側端部に固着された支持板14aを、支点ピン15bを介して、リンク機構15を構成する連結板15aに揺動可能に係止している。連結板15aの上端には、当板14が肉箱3前端部を開放する方向に移動する側が開放されたフック状の係止部が形成されている。支持板14aにロックピン14bが突設され、ロックピン14bは先端部に雄ネジを有し、フック状の係止部がロックピン14bに係合した状態で、ナット(図示せず)により雄ネジを締付けることにより、通常運転時においては図1の実線に示すように、当板14と連結板15aとが一体とされている。
一方、作業終了時の清掃、バンドナイフ13の交換など整備、点検を行う際には、ナットを緩めて当板14を図1の仮想線で表示したように支点ピン15bを中心として揺動させることで当板14で閉鎖されていた肉箱3の前端部を大きく開放できるので前記の作業が容易かっ確実に行える。また、当板を機台から取り外さないので精度良く元位置への復帰ができる。
当板14の上端面と略スライス厚み寸法を隔てて刃先が位置するように無端状のバンドナイフ13を配設してスライス肉片の切出し口を構成する。本実施例ではバンドナイフ13として巾13mm、厚み0、5mm程度の帯状の工具鋼が用いられ、刃先側端面には鋭利な刃付けが施されている。刃先は各種の鋸歯状としてもよいが、柔らかい生肉においては、切断したスライス肉片を引きずることがあるので、直線状のままとし両側又は片側から斜面に削ぎおとして、先端を山形に尖った刃先にすることが好ましい(図4参照)。
このバンドナイフ13を、当板14との関係位置を保持しながら、肉箱3の前端に取付けられた受刃枠10の受刃面に刃先が近接(軽く接触させるのが望ましい)するよう配置する。バンドナイフ13は図1に仮想線で示す状態に傾けており、図1に示す側面視において円弧状の受刃面における接線方向に対して刃の断面形状が約20度程度のすくい角を持つように、且つ、バンドナイフ13の走行面(バンドナイフ13が走行する平面)は作業者の反対側となる機台1側に戻り側走行路が位置するようにしている。
このバンドナイフ13は、機台1の左右に回転自在に支持された一対のプーリー17、17(図2)に掛け回されていて、何れか一方のプーリー17は機台1内に据え付けられたモーター(図示せず)に連結されて回転され、バンドナイフ13を一方向に走行させるように構成されている。
バンドナイフ13が食肉ブロックMの前端を切削する切断作用範囲には、バンドナイフ13が切削抵抗を受けて撓んだりしないように保持して案内するガイド板18が設けられている。このガイド板18は板材で構成され、その下端面に図4に示すように細溝18aが刻設され、バンドナイフ13は刃先側13aを残して反刃先側13bを細溝18aに嵌め込んだ状態でガイドされ、一方、上端は肉箱3の揺動範囲をカバーするよう上方に延長されて機台1に固着されている。
バンドナイフ13の戻り側走行路(ガイド板18で案内される切断作用範囲の反対側となる)は機台1側に位置しており、バンドナイフ13がフリーで走行できるように構成されている。このバンドナイフ13の走行経路中には、刃先の研摩装置や刃面を清掃するスクレーバーなど(図示せず)が設けられている。また、バンドナイフ13の緊張装置として非駆動側プーリー17をスライド自在に支持する。更にバンドナイフ13はカバー22を開けて簡単に着脱できるように構成している。
なお、刃物はバンドナイフに限るものでなく、バンドナイフに代えて、回転丸刃や直線往復動刃などを用いることもできる。
次にスライス肉片の取出しに関する構成について説明する。スライス肉片の切出し口の直下には受台19が配設されている。受台19は板材または棒材を使用した枠構成の扁平状とすることが望ましく、上面にスライス肉片を収納するトレーやパイレッシュなどの容器が載置できるようにする。
また、受台19を図3に示すようにコンベヤ20とし、このコンベヤ20上に直接または容器21に収納した状態で載置されたスライス肉片を、スライサーの食肉ブロックの送出し方向と直交する左右いずれかの方向に搬出できるように延長構成してもよい。更に、このコンベヤ20を搬送方向上手側に向けて延長してスライス肉片の収納容器21を載置できるようにすると便利である。
図示していないが、受台19を固定された扁平状とし、作業者の右側または左側付近を始点とする搬送コンベヤを置き、受台9上に載置された容器21内にスライス肉片を収納した後、容器をコンベヤの始端部に載せて逐次所定の位置迄搬出するように構成してもよい。
別の実施例について図6および図7を参照して説明する。この実施例の前述した実施例との大きな相違点は、バンドナイフ13の戻り側走行路を切り出し口の下方に位置させたことにあり、それに関連する箇所を変更している。その他の点は前述の実施例と同様であるので、説明を省略する。
上述のように構成された食肉スライサーの機能について述べる。まず、所望のスライス厚みになるように当板14の上端とバンドナイフ13の刃先との距離を当板14の伸縮装置16によって調節し設定する。ついで原料の食肉ブロックMを肉箱3の搬送べルト5上に搭載し、ローラー6をサーボモーター(図示せず)によって駆動して食肉ブロックMの先端が当板14に達するまで送込み後、バンドナイフ13が掛けられたプーリー17に連結されたモーター(図示せず)および肉箱3を揺動させるクランク装置12のモーター12bを駆動する。同時に押圧具7の伸縮装置を働らかせ押圧具7で食肉ブロックMの先端付近を上方から底面に押しつけて保持する。この状態で食肉ブロックMは、肉箱3の上動にともない先端部が走行するバンドナイフ13の刃先によって切削されながらスライス肉片となって切出し口から斜め上方に振り出される。
肉箱3は、食肉ブロックMの下面を受ける受刃体10の上面が刃先を通過して揺動折り返し点に達してからクランク装置12により揺動起点まで復帰する。ついで押圧具7が持ち上げられ搬送べルト5がスライス厚み相当分だけ移動して食肉ブロックMを送出す。それから押圧具7が再び食肉ブロックMを押し付けて前述のようにスライス作業が繰りかえされる。これらの一連の動きはあらかじめ設定されたプログラムによって連続的に反復される。
作業者は、図1、図2に示すように機台1の前方の略中央部に位置し、上述のように切出されるスライス肉片を直接手で受取って受台19上に直接並べて置くか或いは受台上に載置された容器内に収納する。
本発明を実施した食肉スライサーの一実施例を示した側面図である。 図1に示した実施例の平面図である。 受台をコンベヤとした場合の作業状態を示す平面図である。 切削部を側面から見た拡大断面図である。 刃物による食肉ブロックの切削状態を模式的に示す略図であって、(a)は従来の回転丸刃を使用した汎用型の食肉スライサーにおける切削状態を、(b)は本発明に係る実施例における切削状態を示す。 本発明の別の実施例を示した側面図である。 図6に示した実施例の平面図である。
符号の説明
1 機台
3 肉箱
13 バンドナイフ
14 当板
17 プーリー
M 食肉ブロック

Claims (7)

  1. 保持した食肉ブロックを間欠的に送出す肉箱を、略上下方向の一定区間を往復移動するよう機台に支持し、該肉箱の上方への移動にともない前記食肉ブロックの先端を上側から下側へ切削する刃物と、前記食肉ブロックの先端を受止める当板とを具備し、前記刃物の刃先と当板の上端面との間にスライス肉片の切出し口が形成された食肉スライサーであって、作業者が該食肉スライサーの前端面の略中央部近くに位置し、食肉ブロックの送出し方向に正対した姿勢で、切出し口から斜め上方に向けて切出されるスライス肉片を直接手で受取り可能としたことを特徴とする食肉スライサー。
  2. 保持した食肉ブロックを間欠的に送出す肉箱を、略上下方向の一定区間を往復移動するよう機台に支持し、該肉箱の上方への移動にともない前記食肉ブロックの先端を上側から下側へ切削する刃物と、前記食肉ブロックの先端を受止める当板とを具備し、前記刃物の刃先と当板の上端面との間にスライス肉片の切出し口が形成された食肉スライサーであって、前記刃物にバンドナイフが用いられ、該バンドナイフを機台の左右に設けた一対のプーリーに掛け回して走行可能とし、且つ、該バンドナイフの戻り側走行路が作業者の反対側または切出し口下方に位置するようバンドナイフの走行面を傾斜させて設けており、作業者が該食肉スライサーの前端面の略中央部近くに位置し、食肉ブロックの送出し方向に正対した姿勢で、切出し口から斜め上方に向けて切出されるスライス肉片を直接手で受取り可能としたことを特徴とする食肉スライサー。
  3. 保持した食肉ブロックを間欠的に送出す肉箱を、略上下方向の一定区間を往復移動するよう機台に支持し、該肉箱の上方への移動にともない前記食肉ブロックの先端を上側から下側へ切削する刃物と、前記食肉ブロックの先端を受止める当板とを具備し、前記刃物の刃先と当板の上端面との間にスライス肉片の切出し口が形成された食肉スライサーであって、前記肉箱は後部に設けられた支点を中心として水平位置付近における一定区間を上下に往復揺動するよう機台に支持されており、前記刃物にバンドナイフが用いられ、該バンドナイフを機台の左右に設けた一対のプーリーに掛け回して走行可能とし、且つ、該バンドナイフの戻り側走行路が作業者の反対側または切出し口下方に位置するようバンドナイフの走行面を傾斜させて設けており、作業者が該食肉スライサーの前端面の略中央部近くに位置し、食肉ブロックの送出し方向に正対した姿勢で、切出し口から斜め上方に向けて切出されるスライス肉片を直接手で受取り可能としたことを特徴とする食肉スライサー。
  4. 前記当板が、機台に装備された移動装置によって食肉ブロックの送り出し方向に移動可能とされるとともに、肉箱前端部が開放状態になるよう移動装置に設けられた支点を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の食肉スライサー。
  5. 前記スライス肉片の切出し口直下に受台が配設され、作業者が該受台を隔てた前側に位置して、切出されるスライス肉片を直接手で受取り、該受台上若しくは、受台上に載置された容器内に収納可能にしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の食肉スライサー。
  6. 前記受台が、食肉ブロックの送出し方向に直交して、スライス肉片を搬出する搬送コンベヤであることを特徴とする請求項5に記載の食肉スライサー。
  7. 前記搬送コンベヤが、搬送方向上手側に延長されてスライス肉片の収納容器の載置面とされていることを特徴とする請求項6に記載の食肉スライサー。
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