JP2006524237A - ググルステロン及びググルステロールの製造方法 - Google Patents

ググルステロン及びググルステロールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、人間の低密度脂肪蛋白質(LDL:Low Density Lipoprotein)及びコレステロールの数値を効果的に下げ、高密度脂肪蛋白質(HDL;High Density Lipoprotein)を上げる
【解決手段】一般式(III)で表示される4,17(20)−E−プレグナジエン−3,16−ジオン(E−ググルステロン)、及び一般式(IV)で表示される4,17(20)−Z−プレグナジエン−3,16−ジオン(Z−ググルステロン)を、前記反応式に一般式(I)で表記される一般的なステロイドを出発物質として選択的に製造する方法を提供する。また、本発明は、前記一般式(II)の化合物の製造を提供する。
【化1】

Description

本発明は、低密度脂肪蛋白質(Low Density Lipoprotein:LDL)及びコレステロール数値を効果的に下げ、高密度脂肪蛋白質(High Density Lipoprotein:HDL)を上げる作用を行う4,17(20)−プレグナジエン−3,16−ジオン(以下、“ググルステロン”という)の製造方法、そのググルステロンの異性質体であるE−または、Z−の単一ググルステロンの分離方法及び前記化合物(III)の中間体である一般式(ll)の製造方法に関する。
ググルステロンは、インドのググル樹脂(学名:Commiphora mukul)から抽出されて、伝統的に高脂血症の治療剤として使用されてきており、最近には、人間のコレステロール代謝に関与するファルネソイドオーファン受容体(Farnesoid Orphan Receptor;FXR)の効果的な拮抗剤として報告されている(Nature,2002,June,411.;Science,2002,May,1703)。既存のググルステロンを利用した治療剤や研究目的の入手経路は、天然のググル抽出物から使用するか、またはHPLCを利用した分離及び精製によりEまたはZ形態のググルステロンを使用した。合成を利用したググルステロン混合物の製造方法は、特許公報EP 0 447 706 A1に開示されている。その方法は、下記反応式に表すように、16−デヒドロ酢酸プレグナロン(dehydropregnalone acetate)1を出発物質として、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)でケトン及びアセテート基を還元させて、5,16−プレグナジエン−3β,20ジオール(2)を製造し、それを無水酢酸及びp−トルエンスルホン酸と反応させて、混合物である5,17(20)−トランス−プレグナジエン−3β,16α−ジアセテート(3)を得た。さらに、混合物(3)をメタノールで水酸化カルシウムと反応させて、5,17(20)−トランス−プレグナジエン−3β,16βと5,17(20)−トランス−プレグナジエン−3β,16α−ジオール(4)との混合物を生成し、それをアルミニウムイソブトキシドやアルミニウムフェノキシドで酸化させて、ZとEとの比率が80:20であるググルステロン混合物の生成が開示されている。
Figure 2006524237

本発明の背景技術を挙げる。
特許公報EP 0 447 706 A1 J. Org. Chem.,1964,29,1142
特許公報EP 0 447 706 A1に開示されている方法による前記化合物は、優れた有効性を有していることにも拘らず、単一形態のE−またはZ−ググルステロンの選択的な合成において満足の行く製造方法がなく、製造過程が長いため、製造コストが高いという欠点を有している。
1)反応出発物質である16−ジハイドロプレグナロンアセテート(1)は一般的に使用できるステロイドではないため、工業化にし難いという問題点がある。
2)第一の還元反応で使用する水素化アルミニウムリチウムは、水分に露出される場合、水素ガスが発生し、それによる爆発の可能性を有しており、一般的な工業化の工程に適用することは危険である。
3)第二の反応工程で使用する酢酸溶媒は、反応完了後の廃液処理において大きな難しさがあり、72時間の反応時間も非常に長い。
4)第三の反応工程で、メタノール及び水酸化カルシウムを利用した加温還流の反応時間が6時間で、比較的に長い。
5)特に、第三の反応工程での収率が114%であり、最終ググルステロンの合成工程の収率は、特許に明示されていない。
6)ググルステロン及び合成中間体の機器分析資料が特許明細書に明示されていないため、前記特許に記載された合成に対する信頼度が落ちる。
J. Org. Chem.,1964,29,1142に公知されている製造方法によれば、16α、17α−エポキシプレグネノロン(epoxypregnenoleone)は、190℃下で5.5時間純度85%のヒドラジンと反応して中間体であるジオール(diol)化合物を得た。得られたジオール化合物は、トランス(trans)とシス(cis)の混合物であった。前記ジオール(diol)化合物は、 収率が21.7%に過ぎないので、産業的に利用可能な量の、最終生成物であるググルステロンを製造することは不可能であった。
さらに、J. Org. Chem.,1964,29,1142に公知されている製造方法は、次のような問題点を有している。
1)得られたジオール化合物8aは、収率が21.7%に過ぎないので、産業的な利用面で不適合である。
2)得られたジオール化合物8aは混合物として収得されるため光学的活性を有しないことから、混合物をさらに分離する必要がある。そして、最終生成物は、薬品また食品としての効力が低下する。
それにより、E−またはZ−Dの単一ググルステロンを容易で、かつ経済的に製造できる、信頼性のある方法が切実に要求されてきた。
本発明の目的は、入手が容易で、かつ安価な出発物質で短い反応時間に、固守率でググルステロールと、単一のE形態のググルステロン(III)及びZ形態のググルステロン(IV)とを製造できる経済的な方法を提供することにある。
前記事実に鑑みて、本発明者らは、鋭意研究した結果、下記一般式(I)の公知のステロイドから、下記一般式(ll)の化合物を効率的、かつ多様な方法で製造し、それを酸化させて、下記一般式(III)のググルステロンを容易で、かつ経済的に合成できるということを発見して本発明を完成するに至った。
前記事実に鑑みて、本発明者らは、ググルステロンの合成について幅広い研究を行った。この研究から、本発明者らは、16α、17α−エポキシプレグネノロン(epoxypregnenoleone)と純度95%のヒドラジンを190℃下で2時間反応させて収率91%のジオール化合物が選択的に得られることを発見した。その結果、本発明者らは、下記一般式(I)で表される公知のステロイドから下記一般式(ll)で表される化合物を製造するための効率的な方法、および下記一般式(III)と下記一般式(IV)で表されるググルステロンを容易でかつ経済的に合成できる方法を発見し、本発明を完成するに至った。

Figure 2006524237
(式中、Aは、ヒドロキシ基(−OH)またはヨウ素基(=O)を表し、Bは、ヒドロキシ基(−OH)、ヨウ素基(=O)またはメチルケトン基(−C(O)CH3)を表し、Cは、ヒドロキシ基(−OH)またはヨウ素基(=O)を表し、nは、0または一つの酸素原子数を表し、点線は、C−4(以下、“Δ4”と表示する)位置またはC−5(以下、“Δ5”と表示する)の位置に二重結合が存在するということを表す。
本発明の目的とする化合物である一般式(III)の化合物は、一般式(ll)化合物を酸化させることにより製造し、一般式(III)から異性質体化の反応により一般式(IV)の化合物を製造できる。それらの製造方法については、一般式(ll)の化合物を、一般式(I)の出発物質から製造する方法を説明した後に技術する。
I.一般式(ll)の化合物の合成
I−1.一般式(I)の式中、A及びBは、それぞれ=Oを表し、nは、0及びΔを表す4−アンドロステン−3,17−ジオン(I−A)から一般式(ll−A)の化合物の合成:
反応式(1)では、一般式(I−A)を出発物質として、C−3位置のケトンを1,2−エタンジチオールで保護して、一般式(I−A−1)の化合物を得て、C−17位置のケトンのみをウィティッグ反応させて一般式(I−A−2)の化合物を得た。次いで、第3の位置のケトン保護基を脱保護させた一般式(I−A−3)を合成した後、それを二酸化セレン(SeO2)と反応させて、C−16位置にアルコール基を導入することにより一般式(ll−A)のググルステロールを合成できる。
反応式(1)
Figure 2006524237
[工程A]一般式(I−A−1)の化合物の製造
一般式(I−A−1)の化合物は、一般式(I−A)の化合物を、溶媒中でアルカンジチオール及び酸触媒を使用して反応させることにより得られる。
この工程で使用される溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、エーテル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、トルエン、氷醋酸などがあり、単一溶媒または2つ以上の溶媒を混合した混合溶媒を使用する。このうち、はジクロロメタンと氷醋酸溶媒が好ましい。
C−3位置のα,β−不飽和炭素結合のケトンを選択的に保護するアルカンジチオールは、1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオールであり、このうち、1,2−エタンジチオールが好ましい。
使用されるルイス酸としては、三フッ化ホウ素エーテル(BF3・Et2O)、ヨウ化亜鉛(ZnI2)、塩化テルル(TeCl2)、ヨウ化マグネシウム(MgI2)、p−トルエンスルホン酸(TsOH)などがあり、このうち、はBF3・Et2Oとp−トルエンスルホン酸が好ましい。反応に使用されるルイス酸の量は、一般的に、アルカンジチオールに対して0.1〜2.0当量であり、好ましくは、0.5〜1.0当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜80℃であり、好ましくは、0〜25℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、4時間以内である。
[工程B] 一般式(I−A−2)の化合物の製造
一般式(I−A−2)の化合物は、一般式(I−A)の化合物を無水溶媒中でエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium halide:PhP+CHCH)及び強塩基を使用して反応させることにより得られる。
この工程で使用される溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、核酸、ヘプタン、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した溶媒を使用できる。このうち、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランが好ましい。
ウィティッグ反応で使用されるエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium halide)は、エチルトリフェニル塩化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium chloride:PhCHCHCl)、エチルトリフェニル臭化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium bromide:PhCHCHBr)、エチルトリフェニルヨウ化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium iodide:PhCHCH)であり、このうち、エチルトリフェニル臭化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium bromide)とエチルトリフェニルヨウ化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium iodide)が好ましい。
ウィティッグ反応で使用される強塩基の試薬としては、一般的に、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどのアルカリ金属水素化物と、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機金属試薬と、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコール塩基試薬とを使用できる。このうち、n−ブチルリチウム、カリウム−t−ブトキシドが好ましい。反応に使用される塩基の量は、一般的に、イリド(ylide)を形成するエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウムの使用量に対して1.0〜4.0当量である、好ましくは、1.0〜1.5当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜120℃であり、好ましくは、イリドを形成するために、エチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウムと強塩基とを無水溶媒中で反応させる時には、−10〜20℃で反応させ、一般式(I−A−1)の化合物とウィティッグ反応させる時には、−10℃から使用する溶媒の沸点までの温度で行う。好ましくは、溶媒がテトラヒドロフランである場合、−10〜20℃が好ましい。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜1日であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程C]一般式(I−A−3)の化合物の製造
一般式(I−A−3)の化合物は、一般式(I−A−2)の化合物からC−3ケトン保護基を除去することにより得られる。
脱保護反応に使用される溶媒としては、蒸溜水、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、氷醋酸などがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した溶媒を使用できる。このうち、テトラヒドロフラン氷醋酸溶媒が好ましい。
脱保護が反応で使用される試薬としては、硝酸銀(AgNO2)、N−ブロモスクシニミド(NBS)、酸化セレン(SeO2)などがあり、単一または2つ以上の試薬を混合して使用することが好ましく、このうち、硝酸銀+ヨードと酸化セレンが好ましい。反応に使用される量は、試薬によって異なるが、一般的に、一般式(I−A−2)に対して0.5〜3.0当量であり、好ましくは、0.5〜1.5当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜100℃であり、好ましくは、10〜65℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜1日であり、好ましくは、3時間以内である。
[工程D]一般式(ll−A)のググルステロールの製造
一般式(ll−A)のググルステロールは、一般式(I−A−3)の化合物から酸化セレンと過酸化水素化合物とを溶媒中で反応させることにより得られる。
使用される酸化セレンとしては二酸化セレンを使用し、一般的に、反応に使用された二酸化セレンの量は、一般式(I−A−3)の化合物に対して0.1〜2.0当量であり、好ましくは、0.25〜1.0当量である。
反応に使用される過酸化水素の化合物としては、過酸化水素、t−過酸化ブチル(t−BuOOH)、N−メチルモルホリン、N−オキシド(NMO)、ピリジン N−オキシド(C5H5N−O)などが使用され、このうち、t−過酸化ブチルが好ましい。一般的に、反応に使用される過酸化水素化合物の量は、一般式(I−A−3)の化合物に対して0.5〜3.0当量であり、好ましくは、1.0〜2.0当量である。
この工程で使用される非プロトン性の極性溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、アセトニトリル、アセトン、エチルアセテート、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタンなどを挙げうる。エーテル類としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルなどを挙げうる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを挙げうる。このうち、使用される溶媒としては、非プロトン性の極性溶媒及びエーテルが好ましく、より好ましくは、ジクロロメタンとジオキサンを使用できる。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜80℃であり、好ましくは、10〜30℃である。反応時間は、温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、2時間以内である。
I−2.一般式(I)の式中、Aは、−OHであり、Bは、=Oであり、nは、0及びΔ5である5−アンドロステン−3β−オル−17−オン[DHEA(I−B)]からの一般式(ll−B)化合物の合成:
反応式(2)では、一般式(I−B)を出発物質として、C−3位置のアルコールを保護せずにC−17位置のケトンのみをウィティッグ反応させて、一般式(I−B−1)の化合物を得た。それを二酸化セレンと反応させて、C−16位置にアルコール基を導入して一般式(ll−B)を合成した。
反応式(2)
Figure 2006524237
[工程E]一般式(I−B−1)の化合物の製造
一般式(I−B−1)の化合物は、一般式(I−B)の化合物を、C−3炭素位置でアルコールを別途に保護せずに、無水溶媒中でエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium halide:PhP+CHCH)及び強塩基を使用して反応させることにより得られる。
この工程で使用される無水溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した溶媒を使用できる。このうち、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドが好ましい。
ウィティッグ反応で使用されるエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium halides)は、エチルトリフェニル塩化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium chloride:PhCHCHCl)、エチルトリフェニル臭化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium bromide:PhCHCHBr)、エチルトリフェニルヨウ化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium iodide:PhCHCH)であり、このうち、エチルトリフェニル臭化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium bromide)とエチルトリフェニルヨウ化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium iodide)が最も良い。
使用される強塩基の試薬としては、一般的なウィティッグ反応で使用される水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどのアルカリ金属水素化物と、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機金属試薬と、ナトリウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属のアルコール塩基試薬とを使用できる。このうち、水素化ナトリウム、n−ブチルリチウム、カリウム−t−ブトキシドが好ましい。反応に使用される塩基の量は、一般的に、イリドを形成するエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウムの使用量に対して1.0〜4.0当量であり、好ましくは、1.0〜1.2当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜120℃であり、好ましくは、イリドを形成するために、エチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウムと強塩基とを無水溶媒中で反応させる時には、−10〜20℃で反応させ、一般式(1−B)の化合物とウィティッグ反応させる時には、−10℃から使用する溶媒の沸点までの温度まで行う。好ましくは、溶媒がテトラヒドロフランである場合には、25〜40℃であり、ジメチルスルホキシドである場合には、25〜80℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜1日であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程F]一般式(ll−B)の化合物の製造
一般式(ll−B)の化合物は、一般式(I−B−1)の化合物から酸化セレンと過酸化水素化合物とを溶媒中で反応させることにより得られる。
使用される酸化セレンとしては、二酸化セレンを使用し、一般的に、反応に使用された二酸化セレンの量は、一般式(I−B−1)の化合物に対して0.1〜3.0当量であり、好ましくは、0.5〜1.5当量である。
反応に使用される過酸化水素貨物としては、過酸化水素、t−過酸化ブチル(t−BuOOH)、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)、ピリジン N−オキシドなどが使用され、このうち、t−過酸化ブチルが好ましい。一般的に、反応に使用される過酸化水素貨物の量は、一般式(I−B−1)の化合物に対して0.5〜4.0当量であり、好ましくは、1.0〜2、0当量である。
この工程で使用される非プロトン性の極性溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、アセトニトリル、アセトン、エチルアセテート、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタンなどを挙げうる。エーテル類としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテルなどを挙げうる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを挙げうる。このうち、使用される溶媒としては、非プロトン性の極性溶媒とエーテルが好ましく、より好ましくは、ジクロロメタンとジオキサンである。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜80℃であり、好ましくは、−10〜10℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、4時間以内である。
I−3.一般式(I)の式中、Aは、−OHであり、Bは、=Oであり、nは、0及びΔである5アンドロステン−3−オル−17−オン[DHEA(I−B)]からの一般式(ll−A)化合物の合成:
反応式(3)では、一般式(I−B)を出発物質として、C−3位置のアルコールを保護せずにC−17位置のケトンのみをウィティッグ反応させて、一般式(I−B−1)の化合物を得た。それをクロロクロム酸ピリジニウム(PCC)で酸化させて、C−3位置にケトン基を有する一般式(I−B−2)を合成した。それによって得られた化合物は、塩基下で二重結合を移動させて一般式(I−B−3)の化合物に変化させる。次いで、二酸化セレンと反応して、C−16位置にアルコール基を導入することにより一般式(ll−A)のググルステロールを合成した。
反応式(3)
Figure 2006524237
[工程G]一般式(I−B−2)の化合物の製造
一般式(I−B−2)の化合物は、一般式(I−B−1)の化合物を酸化剤で反応させることにより得られる。
この工程で、C−3位置の二次アルコールをケトン基に酸化させる方法としては、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、ニクロム酸ピリジニウム(PDC)、ジョンーズ試薬(Jones’ reagent)などのCr酸化剤を使用する方法と、スワン(Swern)酸化反応(DMSO+ClCOCOCl)を利用する方法があるが、このうち、クロロクロム酸ピリジニウム酸化反応が好ましい方法である。
この工程で使用される溶媒は、酸化剤の種類によって変わりうるが、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)は、ジクロロメタノールを、ニクロム酸ピリジニウム(PDC)は、N,N−ジメチルアセトアミドを、ジョンーズ試薬は、アセトンを、スワン酸化反応は、ジクロロメタンを使用することが好ましい。
使用される酸化剤の量は、酸化剤によって異なるが、Cr酸化剤の場合、一般的に、一般式(I−B−1)の使用量に対して1.0〜5.0当量を使用し、好ましくは、1.2〜2.0当量を使用する。スワン酸化反応では、酸化剤の合成においてジメチルスルホキシドを1.0〜3.0当量使用し、塩化オキサリルを1.0〜1.5当量使用することが好ましい。
反応温度は、使用される酸化剤によって変わりうるが、一般的に、−78〜30℃であり、好ましくは、Cr酸化剤の場合には−10−〜10℃であり、スワン酸化反応の場合には−78〜−30℃である。反応時間は、酸化方法によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程H]一般式(I−B−3)の化合物の製造
一般式(I−B−3)の化合物は、一般式(I−B−2)の化合物から塩基反応させることにより得られる。
この工程で使用される溶媒としては、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエンなどの溶媒がある。このうち、メタノール、テトラヒドロフランが好ましい。
ケトンのα−水素除去反応に使用される塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物と、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどのアルカリ金属水素化物と、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機金属試薬と、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコール塩基試薬とを使用できる。このうち、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムカリウム−t−ブトキシドが好ましい。反応に使用される塩基の量は、一般的に、一般式(I−B−2)の使用量に対して1.0〜4.0当量であり、好ましくは、1.0〜1.5当量である。
反応温度は、使用される塩基及び溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜120℃であり、好ましくは、10〜50℃である。反応時間は、反応温度及び使用する塩基、溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜4時間であり、好ましくは、1時間以内である。
I−4.一般式(I)の式中、Aは=Oであり、Bは、−OHであり、nは、0及びΔであるテストステロン[テストステロン(I−C)]からの化学式(ll−A)化合物の合成:
反応式(4)では、一般式(I−C)を出発物質として、C−3位置のケトンを1,2−エタンジオールと酸との触媒下で保護して一般式(I−C−1)の化合物を得て、C−17位置のアルコール基を酸化剤として利用してケトン基に酸化させて、一般式(I−C−2)を得た。それを、エチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium halide)及び強塩基でウィティッグ反応させて、一般式(I−C−3)の化合物を得た。次いで、ケトン保護基を脱保護させた一般式(I−A−3)を合成し、それを二酸化セレンと反応させて、C−16位置にアルコール基を導入することにより一般式(ll−A)のググルステロールを合成した。
反応式(4)
Figure 2006524237
[工程I]一般式(I−C−1)の化合物の製造
一般式(I−C−1)の化合物は、一般式(I−C)の化合物を、溶媒中で1,2−エタンジオール及び酸の触媒を使用して反応させることにより得られる。
この工程で使用される溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエンなどがある。このうち、ジクロロメタンとベンゼンが好ましい。
C−3位置のケトンを保護するアルカンジオールとしては、1,2−エタンジオール(エチレングリコール)、1,3−プロパンジオールがあり、このうち、1,2−エタンジオールが好ましい。
使用される酸としては、三フッ化ホウ素エーテル、ヨウ化亜鉛、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などがあり、このうち、p−トルエンスルホン酸が好ましい。反応に使用される酸の量は、一般的に、アルカンジオールに対して0.01〜0.2当量であり、好ましくは、0.01〜0.05当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜110℃であり、好ましくは、70〜100℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、3時間以内である。
[工程J]一般式(I−C−2)の化合物の製造
一般式(I−C−2)の化合物は、一般式(I−C−1)の化合物をCr酸化物と反応させることにより得られる。
この工程で、二次アルコールをC−17の位置でのケトン基に酸化させる方法としては、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、ニクロム酸ピリジニウム(PDC)などのCr酸化剤があり、このうち、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)方法が好ましい。
この工程で使用される溶媒は、酸化剤の種類によって異なるが、クロロクロム酸ピリジニウムは、ジクロロメタノール、ニクロム酸ピリジニウムは、N,N−ジメチルアセトアミドなどを使用することが好ましい。
使用される酸化剤の量は、酸化剤によって異なるが、一般的に、一般式(I−C−1)の使用量に対して1.0〜5.0当量であり、好ましくは、1.5〜2.0当量である。
反応温度は、使用される酸化剤によって変わりうるが、一般的に、−10〜30℃であり、好ましくは、−10〜25℃である。反応時間は、酸化剤によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程K]一般式(I−C−3)の化合物の製造
一般式(I−C−3)の化合物は、一般式(I−C−2)の化合物を無水溶媒中でエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium halide : PhP+CHCH)及び強塩基を使用して反応させれることにより得られる。
この工程で使用される無水溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ヘキサン、ヘプタン、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルスルホキシド(DMSO)などがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した混合物を使用する。このうち、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドが好ましい。
ウィティッグ反応で使用されるエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウム (ethyltriphenyl phosphonium halides)は、エチルトリフェニル塩化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium chloride:PhCHCHCl)、エチルトリフェニル臭化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium bromide:PhCHCHBr)、エチルトリフェニルヨウ化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium iodide:PhCHCH)であり、このうち、エチルトリフェニル臭化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium bromide)とエチルトリフェニルヨウ化ホスホ二ウム(ethyltriphenyl phosphonium iodide)が好ましい。
使用される強塩基の試薬としては、一般的なウィティッグ反応で使用される水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどのアルカリ金属水素化物と、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機金属試薬と、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコール塩基試薬とを使用できる。このうち、水素化ナトリウム、カリウム−t−ブトキシドが好ましい。反応に使用される塩基の量は、一般的に、イリドを形成するエチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウムの使用量に対して1.0〜4.0当量であり、好ましくは、1.0〜1.5当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜120℃であり、好ましくは、イリドを形成するために、エチルトリフェニルハロゲン化ホスホ二ウムと強塩基とを無水溶媒中で反応させる時には、−10〜20℃で反応させ、一般式(I−C−2)の化合物とウィティッグ反応させる時には、25〜100℃温度で行う。好ましくは、溶媒がテトラヒドロフランである場合には、50〜70℃で行い、ジメチルスルホキシドは、20〜80℃で行うことがが好ましい。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜1日であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程L]一般式(I−A−3)の化合物の製造
一般式(I−A−3)の化合物は、一般式(I−C−3)の化合物からC−3位置のケトン保護基を除去することにより得られる。
脱保護反応に使用される溶媒としては、蒸溜水、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、氷醋酸などがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した混合物を使用できる。このうち、蒸溜水とアセトンとの混合溶媒が好ましい。
使用される脱保護基の反応試薬としては、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)、p−トルエンスルホン酸、塩酸、氷醋酸などがあり、このうち、p−トルエンスルホン酸ピリジニウムが好ましい。反応に使用される量は、試薬種類によって異なるが、一般的に、一般式(I−C−3)に対して0.05〜0.5当量であり、好ましくは、0.1〜0.3当量である。
反応温度は、使用される溶媒及び試薬によって変わりうるが、一般的に、0〜100℃であり、好ましくは、30〜60℃である。反応時間は、反応温度及び使用試薬によって変わりうるが、一般的に、30分〜1日であり、好ましくは、3時間以内である。
I−5.一般式(I)の式中、Aは、OHであり、Bは、−C(O)CHであり、nは、1及びΔである16α、17α−エポキシプレグネノロン(I−D)からの
一般式(ll−B)化合物の合成
反応式5では、一般式(I−D)を出発物質として、塩基下でヒドラジンと高温で反応すれば、単一反応で容易に一般式(ll−B)の化合物(Cは、−OH及びΔ)を合成できる。
反応式(5)
Figure 2006524237
[工程M]一般式(ll−B)の化合物の製造
この工程で使用するヒドラジンは、一水化物または無水化物を使用するが、好ましくは、95〜98%の純度を有する一水化物ヒドラジンを使用できる。反応に使用されるヒドラジンの量は、一般的に、一般式(I−D)に対して1.0〜40当量である、好ましくは、使用する塩基の反応条件によって、有機金属試薬の場合には、1.5〜2.5当量であり、アルカリ金属水酸化物の場合には、10〜20当量である。
この工程で使用される溶媒としては、メタノール、エタノール、ブタノール、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールなどがあり、このうち、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールが好ましい。
使用される塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物と、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどのアルカリ金属水素化物と、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、カリウムジイソプロピルアミド(KDA: potassium diisopropylamide)などの有機金属試薬と、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド(potassium t-butoxide)などのアルカリ金属アルコール塩基試薬とを使用できる。このうち、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、カリウムジイソプロピルアミドが好ましい。反応に使用される塩基の量は、塩基種類によって変わりうるが、一般式(I−D)に対してアルカリ金属水酸化物である場合には、2.0〜15当量であり、アルカリ金属水素化物である場合には、1.0〜3.0当量であり、有機金属試薬である場合には、1.0〜3.0当量であり、アルカリ金属アルコール塩基である場合には、1.0〜4.0当量であることが好ましい。
反応温度は、使用される塩基及び溶媒によって変わりうるが、一般的に、−100〜−190℃であり、好ましくは、−100〜−78℃であり、アルカリ金属アルコール塩基である場合には、20〜100℃であり、アルカリ金属水酸化物である場合には、80〜160℃であることが好ましい。反応時間は、反応温度及び使用する塩基、溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜48時間であり、好ましくは、4時間以内である。
I−6.一般式(I)の式中、Aは=Oであり、Bは、−C(O)CHであり、nは、0及びΔであるプロゲステロン(I−E)からの一般式(ll−A)化合物の合成:
反応式6では、一般式(I−E)を出発物質として、C−3、C−20位置のケトンを、還元剤を使用して一般式(I−E−1)のアルコール化合物にし、また、選択的な酸化剤を使用してC−3位置のアルコールのみをケトン化させて、一般式(I−E−2)の化合物を製造した。残っているC−20のアルコールに良い離脱基としてp−トルエンスルホニル基またはメタンスルホニル基を導入して、一般式(I−E−3)の化合物を製造した後、それを塩基と反応させて一般式(I−E−4)の化合物を得た。そのように合成された一般式(I−E−4)は、前記反応で合成された一般式(I−A−3)の化合物とは違って、E,Z−異性質体が混合状態で得られる。それを二酸化セレンと反応させて、C−16位置にアルコール基を導入することにより一般式(ll−A)のググルステロールを合成した。
反応式(6)
Figure 2006524237
[工程N]一般式(1−E−1)の化合物の製造
一般式(I−E−1)の化合物は、一般式(I−E)の化合物と還元剤とを反応させることにより得られる。
この工程で使用する溶媒としては、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロエタンなどがあり、より好ましくは、メタノール、エタノールである。
ケトン還元反応に使用される還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム(LAH)、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)などの水素化アルミニウム還元剤と、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)、水素化ホウ素リチウム(LiBH)などの水素化ホウ素還元剤と、Pt触媒を利用した水素化還元反応とがある。このうち、水素化ホウ素還元剤を使用する反応が好ましく、特に好ましくは、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)である。使用される還元剤の量は、一般的に、一般式(I−E)に対して0.5〜4.0当量であり、好ましくは、1.5〜2.5当量である。
反応温度は、使用される溶媒及び還元剤によって変わりうるが、一般的に、−100〜−60℃であり、好ましくは、−78℃〜25℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜6時間であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程O]一般式(I−E−2)の化合物の製造
一般式(I−E−2)の化合物を一般式(I−E−1)を選択的酸化剤と反応させることにより得られる。
この工程で、オレフィンアルコールのみを選択的に酸化させてケトンを形成する酸化剤は、活性化二酸化マンガン(MnO)である。使用される酸化剤の量は、一般的に、一般式(I−E−1)の使用量に対して1.0〜40当量であり、好ましくは、10〜20当量である。
この工程で使用される溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素などがあり、このうち、ジクロロメタンが好ましい。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜−100℃であり、好ましくは、20〜50℃である。反応時間は、反応温度及び使用する触媒当量によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、2時間以内である。
[工程P]一般式(I−E−3)の化合物の製造
一般式(I−E−3)の化合物は、一般式(I−E−2)の化合物と、p−塩化トルエンスルホニルまたは塩化メタンスルホニルとを塩基存在下で反応させることにより得られる。
この工程で使用される試薬は、p−塩化トルエンスルホニルまたは塩化メタンスルホニルであり、使用される量は、一般的に、一般式(I−E−2)に対して1.0〜4.0当量であり、好ましくは、2.0〜3.0当量である。
使用される溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、アセトン、エチルアセテート、テトラヒドロフラン、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、ピリジンなどを挙げうる。このうち、好ましくは、ジクロロメタンとピリジンである。
使用される塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、イミダゾール、N,N−ジメチルアミノピリジンなどのアミン類の塩基を挙げうる。このうち、好ましくは、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジンである。使用する塩基の量は、一般的に、一般式(I−E−2)に対して1.0〜4.0当量であり、好ましくは、1.5〜2.5当量である。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、〜10〜40℃であり、好ましくは、0℃〜25℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、1時間〜1日であり、好ましくは、5時間以内である。
[工程Q]一般式(I−E−4)の化合物の製造
一般式(I−E−4)の化合物は、一般式(I−E−3)の化合物を強塩基で処理してオレフィン化させることにより得られる。
この工程に使用される塩基試薬としては、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどのアルカリ金属水素化物と、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコール塩基試薬と、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のアミン塩とを使用する。このうち、ナトリウムメトキシド、ピリジンが好ましい。反応に使用される量は、使用される塩基によって異なるが、一般的に、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属アルコール塩基及びアミン塩は、それぞれ1.0〜4.0当量を使用し、ピリジンは、溶媒として使用して反応させうる。
使用される溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、メタノール、エタノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、ピリジンなどを挙げうる。このうち、ジメチルスルホキシド、メタノール及びピリジンが好ましい。
反応温度は、使用される溶媒及び塩基の種類によって変わりうるが、一般的に、−78〜150℃で反応する。反応時間は、反応温度及び使用する塩基によって変わりうるが、一般的に、1時間〜1日であり、好ましくは、5時間以内である。
ll.一般式(III)化合物の合成:
ll−1.一般式(ll)の式中、Cは、=0及びΔであるググルステロール[一般式(ll−A)]の化合物からのE−ググルステロン[一般式(III)]化合物の合成:
反応式7では、前記反応から合成された一般式(ll−A)の化合物と酸化剤とを反応させることにより、一般式(III)の単一形態であるE−ググルステロンを合成できる。
反応式(7)
Figure 2006524237
[工程R]一般式(III)のE−ググルステロンの製造
一般式(III)のE−ググルステロンを、一般式(ll−A)のググルステロールと酸化剤とを反応させることにより得られる。
この工程で、一般的な二次アルコールをケトン基に酸化させるのに使用される酸化剤としては、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、ニクロム酸ピリジニウム(PDC)、ジョンーズ試薬などのCr酸化剤と、活性化二酸化マンガン(MnO)などがある。このうち、酸化剤としては、ジョンーズ試薬と活性化二酸化マンガンとが好ましく、特に好ましくは、活性化二酸化マンガンである。
この工程で使用される溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルスルホキシド、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどの溶媒と、溶媒を使用せずに活性化二酸化マンガンで酸化させる方法を使用する。このうち、好ましい溶媒は、ジクロロメタンである。
使用される酸化剤の量は、酸化剤によって異なるが、一般的に、一般式(ll−A)の使用量に対して1.0〜20当量である。活性化二酸化マンガンの場合、5.0〜10当量が好ましい。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜100℃であり、好ましくは、20〜50℃である。反応時間は、反応温度及び使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、30分〜12時間であり、好ましくは、2時間以内である。
ll−2.一般式(ll)の式中、Cは、=0及びΔである一般式(ll−B)の化合物からのE−ググルステロン[一般式(III)]化合物の合成:
反応式8では、前記反応から合成された一般式(ll−B)の化合物と酸化剤とを反応させることにより、一般式(III)の単一形態であるE−ググルステロンを合成できる。

反応式(8)
Figure 2006524237
[工程S] 一般式(III)のE−ググルステロンの製造
一般式(III)のググルステロンを、一般式(ll−B)の化合物及びアルミニウム酸化剤を利用したオッペナウアー(Oppenauer)酸化反応により得る。
オッペナウアー酸化反応工程には、アルミニウムイソプロポキシド(Al[OCH(CH)、アルミニウムトリsec−ブトキシド(Al[OCH(CH)CHCH)、アルミニウムトリtert−ブトキシド(Al[OC(CH)、アルミニウムフェノキシド(Al[OC6H5])などが使用され、このうち、アルミニウムイソプロポキシドが好ましい。使用されるアルミニウム酸化剤の量は、一般的に、一般式(ll−B)に対して0.3〜1.4当量であり、好ましくは、0.5〜1.0当量である。
この工程で使用される無水溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどのベンゼン類があり、好ましくは、ベンゼン、トルエンである。
オッペナウアー酸化反応で反応内の還元剤として使用されるケトン類としては、アセトン、エチルメチルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、シクロヘキサノンなどがあり、このうち、好ましくは、エチルメチルケトンとシクロヘキサノンである。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、50〜180℃で行う。反応温度は、目的とする化合物であるググルステロンの異性質化現象に影響を与えるが、反応温度が50〜100℃である場合、単一E−ググルステロンが生成され、120〜180℃で反応させた場合、E,Z−ググルステロン混合物の状態で得られる。反応時間は、反応温度及び使用する試薬によって変わりうるが、一般的に、30分〜4時間であり、好ましくは、2時間以内である。
ll.一般式(IV)の化合物の合成:
一般式(lll)であるE−ググルステロンからのZ−ググルステロン[一般式(IV)]の化合物の合成:
反応式9では、一般式(IV)のZ−ググルステロンは、一般式(lll)のE−ググルステロンからの光反応、熱反応または酸触媒反応により得られる。
反応式(9)
Figure 2006524237
[工程T]一般式(IV)のZ−ググルステロンの製造
光反応によるE−ググルステロンの異性質体化の反応で使用される光触媒としては、メチレンブルー、メチレングリーン、ローズベンガルなどがあり、使用量は、一般的に、一般式(lll)に対して0.01〜0.2当量であり、好ましくは、0.05〜0.1当量である。
光源は、一般的に、60W〜500Wのタングステン電球を使用し、好ましくは、150W〜300Wのタングステン電球を使用する。
光反応工程で使用される溶媒としては、蒸溜水、メタノール、エタノール、アセトニトリル、アセトン、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した混合物を使用する。このうち、使用される溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、メタノール、エタノールが好ましく、より好ましくは、クロロホルムとメタノールである。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜100℃であり、好ましくは、20〜50℃である。反応時間は、光源の強度、反応温度または使用する光触媒によって変わりうるが、一般的に、1時間〜48時間であり、好ましくは、10時間以内である。
熱反応工程で使用される溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどがある。このうち、トルエンが好ましい。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、80〜200℃であり、好ましくは、100〜130℃である。反応時間は、反応温度または使用する溶媒によって変わりうるが、一般的に、1時間〜48時間であり、好ましくは、2時間以内である。
酸触媒反応によるE−ググルステロンの異性質体化の反応で使用される酸触媒としては、p−トルエンスルホン酸または薄い塩酸(0.1〜30 N−HCl)があり、使用量は、一般的に、一般式(lll)に対して0.01〜0.05当量であり、好ましくは、0.05〜0.2当量である。
酸触媒反応工程で使用される溶媒としては、アセトニトリル、アセトン、四塩化エタン、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあり、単一または2つ以上の溶媒を混合した混合物を使用する。このうち、使用される溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、ベンゼン、トルエンが好ましく、より好ましくは、p−トルエンスルホン酸が触媒である場合には、クロロホルムとベンゼンを使用し、薄い塩酸が触媒である場合には、アセトニトリルを使用する。
反応温度は、使用される溶媒によって変わりうるが、一般的に、−10〜160℃であり、好ましくは、30〜80℃である。反応時間は、反応温度及び使用する酸触媒量によって変わりうるが、一般的に、30分〜10時間であり、好ましくは、1時間以内である。
このようにして得られた一般式(lll)のE−ググルステロン及び一般式(VI)のZ−ググルステロンは、人間の高脂血症の治療剤として良い薬効を有する物質である。
前記のように、本発明によれば、一般式(lll)の4.17(20)−E−プレグナジエン−3.16−ジオン(E−ググルステロン)、及び一般式(IV)の4.17(20)−Z−プレグナジエン−3−16−ジオン(Z−ググルステロン)を、一般式(I)の一般式ステロイドを出発物質として、簡単で、かつ高収率で選択的に製造できる。
以下、実施例を挙げ、本発明の方法を具体的に説明する。しかし、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
:一般式(I−A)から一般式(I−A−1)のシクロ−3−(1,2−エタンジチオアセタル)−4−アンドロステン−17−オンの製造[工程A]
25℃の反応温度で出発物質4−アンドロステン−3,17−ジオン(I−A) 28.6g(100mmol)を100mlの氷醋酸に完全に溶かした溶液に、1,2−エタンジチオール 10.4ml(110mmol)とp−トルエンスルホン酸 8.6g(50mmol)とを順に加える。反応混合物を室温でさらに4時間反応させた後、完成した反応物を100mlの蒸溜水に注ぎ、室温で15分間よく混ぜる。エチルアセテート(1) 50mlで3回抽出し、有機層を再び塩物及び蒸溜水で洗浄する。硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過後に減圧蒸留して溶媒を除去し、20%のエチルアセテートのヘキサン溶媒中でカラム分離して、表題化合物 27.2g(収率:75%)を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl3): 5.51 (s, 1H), 3.37 (m, 3H), 3.23 (m, 1H), 2.39 (q, 1H), 2.17-0.84 (steroid main-body and 1.04 (s, 3H), 0.88 (s, 3H) = 24H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 221.3, 146.1, 125.0, 66.2, 54.6, 51.4, 48.0, 40.4, 40.0, 38.4, 37.7, 37.1, 36.2, 35.7, 32.2, 31.9, 31.8, 22.2, 21.0, 18.9, 14.1
:一般式(I−A)から一般式(I−A−1)のシクロ−3−(1,2−エタンジチオアセタル)−4−アンドロステン−17−オンの製造[工程A]
反応温度0℃で出発物質4−アンドロステン−3,17−ジオン(I−A) 28.6g(100mmol)を150mlの無水メタノールに完全に溶かした溶液に、1.2−エタンジチオール 15ml(179mmol)を加え、酸触媒BF エーテル 14mlを15分間ゆっくり加える。温度を20℃に上げ、さらに10時間反応させる。反応が終わった後、減圧蒸留してメタノールを除去し、100mlのジクロロメタン及び5%のNaHCOの溶液で処理した後、有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去する。ろ過後、減圧蒸留して、表題化合物 33.4g(収率:92%)を得た。
:一般式(I−A−1)から一般式(I−A−2)のシクロ−3−(1,2−エタンジイルジチオアセタル)−4,17(20)−cis−アンドロステンの製造[工程B]
反応温度0℃でエチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide)44.6g(120mmol)を無水テトラヒドロフラン200mlに溶かし、カリウムt−ブロキシド無水テトラヒドロフラン(Potassium t-butoxide in anhydrous tetrahydrofuran) (1mol )溶液 120ml(120mol)を15分間ゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温で30分間さらに反応させた後、一般式(I−A−1) 33.4g(92.1mmol)を150mlのテトラヒドロフランに完全に溶かした溶液を、室温でゆっくり加える。反応混合物を室温で2時間さらに反応させ、反応が終われば、減圧蒸留器で溶媒を濃縮した後、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/1)との混合溶液を250ml加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィノオキシド(PhP=0)を沈殿、ろ過する。有機層を塩水および蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過後に減圧蒸留して、表題化合物 33.1g(収率:96%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.51 (s, 1H), 5.11 (m, 1H), 3.40 (m, 3H), 3.25 (m, 1H), 2.21-0.77 (steroid main-body and 1.05 (s, 3H), 0.91 (s, 3H) = 28H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 150.5, 146.9, 124.5, 113.8, 66.3, 56.2, 54.5, 44.6, 40.4, 40.0, 38.5, 37.7, 37.4, 37.1, 35.7, 33.0, 32.5, 31.8, 24.8, 21.8, 18.9, 17.2, 13.5
:一般式(I−A−1)から一般式(I−A−2)のシクロ−3−(1,2−エタンジイルジチオアセタル)−4,17(20)−cis−アンドロステンの製造[工程B]
反応温度15℃でエチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide)37.1g(100mmol)を無水ジメチルスルホキシド150mlに溶かし、水素化ナトリウム2.5g(105mmol)をゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温で30分間さらに反応させた後、一般式(I−A−1) 30g(82.7mmol)を室温でゆっくり加える。反応混合物を室温でさらに2時間反応させ、反応が終われば、塩水 200mlとエチルアセテート200mlとに分離して、有機層の水分を硫酸マグネシウムで除去する。ろ過後、減圧蒸留器で溶媒を濃縮した後、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/1)との混合溶液を250ml加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィオキシド(PhP=O)を沈殿及びろ過し、さらに減圧蒸留して、表題化合物 28.2g(収率:91%)を得た。
:一般式(I−A−2)から一般式(I−A−3)の4,17(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程C]
室温で一般式(I−A−2) 33g(88mmol)を氷醋酸 200mlに溶かし、酸化セレン 4.8g(44mmol)を一度に加える。反応混合物を室温で2時間攪拌し、それを蒸留水300mlにゆっくり加える。エチルアセテート200mlで3回抽出し、有機層を混合した 後、それを10%のNaHCO水溶液で洗浄する。硫酸マグネシウムで有機層に水分を除去し、ろ過及び減圧蒸留した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 21.8g(収率:83%)を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl3): 5.74 (s, 1H), 5.14 (q, 1H), 2.44-0.8 (steroid main-body and 1.71 (d, 3H), 1.23 (s, 3H), 0.93 (s, 3H) = 28H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 199.9, 171.7, 150.0, 124.21, 114.1, 56.0, 54.2, 44.5, 39.0, 37.2, 36.1, 35.5, 34.4, 33.3, 32.3, 31.7, 24.8, 21.6, 17.7, 17.2, 13.5
:一般式(I−A−2)から一般式(I−A−3)の4,17(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程C]
室温でシルバーニトリル 4.7g(30mmol)及びヨウ化物 3.8g(15mmol)を5%の蒸溜水テトラヒドロフラン200mlと混ぜて、1時間攪拌する。一般式(I−A−2) 30g(80mmol)をゆっくり加え、反応混合物を室温で3時間反応させる。
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を0℃で加え、それをエチルアセテートで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過及び減圧蒸留した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 21g(収率:88%)を得た。
:一般式(I−A−3)から一般式(II−A)のE−ググルステロール;4,17(20)−E−プレグナジエン−3−オン−16α−オルの製造[工程D]
室温で二酸化セレン1.9g(18mmol)をジクロロメタン100mlによく混ぜながら、t−ブチルパーオキシド 18mlをゆっくり滴加え、室温で1時間攪拌する。0℃に温度を下げ、一般式(I−A−3) 21g(70mmol)をジクロロメタン100mlに溶かした溶液を10分間ゆっくり加えた後、温度を室温に上げて2時間反応させる。反応が終わった後、溶媒を減圧蒸留で除去し、エチルアセテート及び蒸留水を利用して抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 20g(収率:91%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.75 (s, 1H), 5.61 (m, 1H), 4.46 (s, 1H), 2.44-0.94 (steroid main-body and 1.75 (d, 3H), 1.22 (s, 3H), 0.94 (s, 3H) = 27H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 199.8, 171.4, 155.25, 124.3, 120.3, 74.6, 54.1, 52.3, 44.6, 39.0, 37.4, 36.0, 35.4, 34.9, 34.3, 33.2, 21.5, 17.8, 17.7, 13.6
:一般式(I−A−3)から一般式(II−A)のE−ググルステロール;4,17(20)−E−プレグナジエン−3−オン−16α−オルの製造[工程D]
室温で二酸化セレン 3.9g(35mmol)をジクロロメタン100mlによく混ぜながら、t−ブチルパーオキシド18mlをゆっくり滴加え、室温で1時間攪拌する。0℃に温度を下げ、一般式(I−A−3)21g(70mmol)をジクロロメタン100mlに溶かした両液を10分間ゆっくり加えた後、温度を室温に上げて1時間反応させる。反応が終わった後、溶媒を減圧蒸留し除去し、エチルアセテート及び蒸留水を利用して抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 21g(収率:93%)を得た。
:一般式(I−A−3)から一般式(II−A)のE−ググルステロール;4,17(20)−E−プレグナジエン−3−オン−16α−オルの製造[工程D]
反応温度0℃で二酸化セレン 2g(18mmol)をジオキサン150mlによく混ぜながら、N−メチルモルホリン−N−オキシド 6g(50mmol)をゆっくり加えて1時間攪拌する。一般式(I−A−3)9g(35mmol)をゆっくり加え、温度を室温に上げた後、2時間反応させる。反応が終わった後、溶媒を減圧蒸留して濃縮させ、さらにエチルアセテート100mlに溶かした後、塩物及び蒸溜水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過及び減圧蒸留した後、エチルアセテート50%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 22g(収率:82%)を得た。
:一般式(I−B)から一般式(I−B−1)の5,17(20)−cis−プレグナジエン−3β−オルの製造[工程E]
反応温度15℃でエチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide)130g(350mmol)を無水ジメチルスルホキシド 400mlに溶かし、水素化ナトリウム8.6g(360mmol)をゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温でさらに1時間反応させた後、出発物質である一般式(I−B)のDHEA 28.8g(100mmol)を室温でゆっくり加える。温度をゆっくり80℃に上げて、さらに2時間反応させ、反応が終われば、塩水 800ml及びエチルアセテート 300mlで3回分離及び抽出して、有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去する。ろ過後、減圧蒸留器で溶媒を濃縮した後、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/l)との混合溶液を400ml加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィノオキシド(PhP=O)を沈殿及びろ過し、さらに減圧蒸留して、表題化合物 を28.6g(収率:95%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.38 (d, 1H), 5.16 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 2.42-0.92 (steroid main-body and 1.70 (d, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.92 (s, 3H) = 29H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 150.6, 141.2, 122.0, 113.9, 72.1, 56.9, 50.6, 44.4, 42.7, 37.6, 37.4, 37.0, 32.1, 32.0, 31.9, 31.8, 24.9, 21.6, 19.8, 17.0, 13.5
:一般式(I−B)から一般式(I−B−1)の5,17(20)−cis−プレグナジエン−3β−オルの製造[工程E]
反応温度15℃でエチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide)92.8g(250mmol)を無水ジメチルスルホキシド 300mlに溶かし、水素化ナトリウム 6.3g(260mmol)をゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温でさらに1時間反応させた後、出発物質である一般式(I−B)のDHEA 28.8g(100mmol)を室温でゆっくり加える。温度をゆっくり80℃に上げて、さらに2時間反応させ、反応が終われば、塩水 600ml及びエチルアセテート 200mlで3回分離及び抽出して、有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去する。ろ過後、減圧蒸留器で溶媒を濃縮した後、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/1)との混合溶液を300ml加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィノオキシド(PhP=0)を沈殿及びろ過し、さらに減圧蒸留した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 25.5g(収率:85%)を得た。
:一般式(I−B)から一般式(I−B−1)の5.17(20)−cis−プレグナジエン−3β−オルの製造[工程E]
反応温度15℃でエチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide) 92.8g(250mmol)を無水テトラヒドロフラン 300mlに混ぜ、カリウt−ブトキシド(無水テトラヒドロフラン 1mol溶液) 280ml(280mmol)を15分間ゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温でさらに1時間反応させた後、出発物質である一般式(I−B)のDHEA 18.2g(63mmol)を室温でゆっくり加える。反応混合物を6時間加温還流させ、反応が終われば、溶媒を減圧除去し、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/1)との混合溶液を300mlに加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィノオキシド(PhP=O)を沈殿及びろ過し、さらに減圧蒸留した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 15.7g(収率:83%)を得た。
:一般式(I−B−1)から一般式(II−B)の5,17(20)−E−プレグナジエン−3β,16α−ジオールの製造[工程F]
反応温度25℃で二酸化セレン 5.3g(476mmol)をジクロロメタン 200mlによく混ぜながら、t−ブチルパーオキシド 36mlをゆっくり滴加える。30分後、温度を0℃に下げ、一般式(I−B−1) 28.6g(95.2mmol)をジクロロメタン 100mlに溶かした溶液を10分間ゆっくり加える。同じ温度で3.5時間さらに反応させる。反応が終わった後。有機層を塩水及び蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 27.4g(収率:91%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.60 (q, 1H), 5.38 (s, 1H), 4.46 (s, 1H), 3.55 (m, 1H), 2.30-0.91 (steroid main-body and 1.86 (d, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.91 (s, 3H) = 28H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 155.8, 141.2, 121.9, 120.0, 74.8, 72.1, 53.2, 50.6, 44.6, 42.7, 37.7, 37.6, 37.0, 35.6, 32.0, 31.2, 21.5, 19.7, 17.7, 13.6
:一般式(I−B−1)から一般式(II−B)の5,17(20)−E−プレグナジエン−3β,16α−ジオールの製造[工程F]
反応反応温度25℃で二酸化セレン 9.2g(83.2mmol)をジクロロメタン250mlによく混ぜながら、t−ブチルパーオキシド 36mlをゆっくり滴加える。30分後、温度を0℃に下げ、一般式(I−B−1) 25g(83.2mmol)をジクロロメタン 100mlに溶かした溶液を10分間ゆっくり加える。同じ温度でさらに2時間反応させる。反応が終わった後、有機層を塩水及び蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 25.8g(収率:98%)を得た。
:一般式(I−B〜1)から一般式(I−B〜2)の5,17(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程G]
反応温度25℃で一般式(I−B−1) 25g(83mmol)をジクロロメタン 250mlに溶かし、モレキュラーシーブ(molecular sieves 4A: 分子節)3gと、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC) 21.5g(100mmol)とを順に加える。温度を維持した状態でさらに2時間反応させ、エチルエーテル 250mlを加えて反応を終える。短いシリカゲルカラムで副産物をろ過し、溶媒を除去した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 22.5g(収率:91%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.38 (t, 1H), 5.17 (m, 1H), 3.28 (d, 1H), 2.85 (q, 1H), 2.82-0.80 (steroid main-body and 1.70 (d, 3H), 1.22 (s, 3H), 0.94 (s, 3H) = 26H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 210.6, 150.3, 139.0, 123.2, 114.0, 56.8, 49.6, 48.7, 44.5, 38.0, 37.4, 37.3, 37.2, 32.0, 31.9, 31.8, 24.9, 21.9, 19.6, 17.1, 13.5
:一般式(I−B−1)から一般式(I−B−2)の5,17(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程G]
反応温度10℃で一般式(I−B−1) 5.0g(17mmol)をアセトン 100mlに溶かし、8N−ジョンーズ試薬 3mlをゆっくり加える。温度を維持した状態で30分間反応させ、溶媒を減圧蒸留して除去した後、エチルアセテート及び塩水を利用して抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 3.8g(収率:74%)を得た。
:一般式(I−B−2)から一般式(I−B−3)の4,17(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程H]
室温で一般式(I−B−2) 22g(73.7mmol)をメタノール 100mlに溶かし、水酸化カルシウム 5gを加えて溶かす。反応物を40分間加熱還流した後、室温に温度を下げる。溶媒を減圧蒸留して除去し、エチルアセテート及び塩水を利用して抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 20g(収率:91%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.74 (s, 1H), 5.14 (q, 1H), 2.44-0.8 (steroid main-body and 1.71 (d, 3H), 1.23 (s, 3H), 0.93 (s, 3H) = 28H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 199.9, 171.7, 150.0, 124.21, 114.1, 56.0, 54.2, 44.5, 39.0, 37.2, 36.1, 35.5, 34.4, 33.3, 32.3, 31.7, 24.8, 21.6, 17.7, 17.2, 13.5
:一般式(I−B−2)から一般式(I−B−3)の4,l7(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程H]
反応温度10℃で一般式(I−B−2) 15g(50mmol)を無水テトラヒドロフラン 80mlに溶かし、カリウムt−ブトキシド(無水テトラヒドロフラン 1mol溶液) 60ml(60mmol)を15分間ゆっくり加える。反応物の温度を室温にゆっくり上げて、さらに1時間反応させた後、溶媒を減圧蒸留して除去し、エチルアセテート及び塩水を利用して抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 14.2g(収率:95%)を得た。
:一般式(I−C)から一般式(I−C−1)のシクロ−3−(1,2−エタンジイルアセタル)−5−アンドロステン−17β−オルの製造[工程I]
室温25℃で出発物質テストステロン(1−C) 28.8g(100mmol)を200mlのベンゼンに完全に溶かした溶液に、1,2−エタンジオール 6.2ml(110mmol)とp−トルエンスルホン酸 0.2g(lmmol)とを順に加える。Dean−Stark装置で加熱還流して、水分除去反応を3時間実施する。反応が終わった後、室温に温度を下げ、終わった反応物に飽和NaHCO 100mlを加えてベンゼン層を抽出し、残った水層をエチルアセテート 80mlでさらに3回抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過及び減圧蒸留して溶媒を除去し、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 25.3g(収率:76%)を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl3): 5.35 (t, 1H), 3.97 (q, 4H), 3.66 (t, 1H), 2.56 (q, 1H), 2.10-0.77 (steroid main-body and 1.06 (s, 3H), 0.78 (s, 3H) = 25H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 140.7, 122.2, 109.8, 82.2, 64.8, 64.6, 51.8, 50.3, 43.2, 42.2, 37.1, 37.0, 36.7, 32.4, 31.8, 31.5, 31.0, 23.8, 21.1, 19.3, 11.3

:一般式(I−C)から一般式(I−C−1)のシクロ−3−(1,2−エタンジイルアセタル)−5−アンドロステン−17β−オルの製造[工程1]
室温25℃で出発物質テストステロン(1−C) 28.8g(100mmol)を200mlのベンゼンに完全に溶かした溶液に、1,2−エタンジオール 18.6ml(330mmol)と、p−トルエンスルホン酸 1g(5mmol)とを順に加える。Dean−Stark装置で加熱還流を実施し、水分除去反応を3時間実施する。反応が終わった後、室温に温度を下げ、終わった反応物に飽和NaHCO 100mlを加えてベンゼン層を抽出し、残った水層をエチルアセテート 80mlでさらに3回抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去した後、ろ過及び減圧蒸留して溶媒を除去し、エチルアセテート30%のへキサン溶媒で カラム分離して、表題化合物 29g(収率:87%)を得た。
:一般式(I−C−1)から一般式(I−C−2)のシクロ−3−(1,2−エタンジイルアセタル)−5−アンドロステン−17−オンの製造[工程J]
反応温度0℃で一般式(I−C−1) 28g(84mmol)をジクロロメタン 250mlに溶かし、モレキュラーシーブ(molecular sieves 4A)3gと、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC) 21.5g(100mmol)とを順に加える。温度を維持した状態で2時間反応させ、エチルエーテル200mlを加えて反応を終える。短いシリカゲルカラムで副産物をろ過し、溶媒を除去した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 23g(収率:83%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.29 (s, 1H), 3.87 (s, 1H), 2.48 (d, 1H), 2.26 (q, 1H), 2.04-0.98 (steroid main-body and 0.98 (s, 3H), 0.81 (s, 3H) = 26H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 221.2, 140.7, 121.7, 109.6, 64.8, 64.6, 52.0, 50.1, 47.8, 42.1, 37.1, 36.6, 36.1, 31.8, 31.8, 31.3, 31.0, 30.1, 22.2, 20.7, 19.2, 13.9
:一般式(I−C−1)から一般式(I−C−2)のシクロ−3−(1.2−エタンジイルアセタル)−5−アンドロステン−17−オンの製造[工程J]
反応温度0℃で一般式(I−C−1) 28g(84mmol)をジクロロメタン300mlに溶かし、モレキュラーシーブ(molecular sieves 4A) 5gと、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC) 36g(168mmol)とを順に加える。温度を維持した状態で2時間反応させ、エチルエーテル250mlを加えて、反応を終える。モレキュラーシーブ副産物をろ過し、溶媒を除去した後、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 24.4g(収率:88%)を得た。
:一般式(I−C−2)から一般式(I−C−3)のシクロ−3−(l,2−エタンジイルアセタル)−5,17(20)−cis−アンドロステンの製造[工程K]
反応温度0℃でエチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide)37g(100mmol)を無水テトラヒドロフラン 200mlに溶かし、カリウム−ブトキシド(無水テトラヒドロフラン 1mol溶液) 110ml(110mmol)を15分間ゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温で30分間さらに反応させた後、一般式(I−C−2) 24g(83.2mmol)を150mlのテトラヒドロフランに完全に溶かした溶液を室温でゆっくり加える。反応混合物を加温還流して、さらに2時間反応させ、反応が完全に終われば、室温に温度を下げ、減圧蒸留器で溶媒を濃縮した後、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/1)との混合溶液を250ml加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィノオキシド(triphenyl phosphate oxide:PhP=O)を沈殿及びろ過する。有機層を塩水及び蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過後、溶媒を除去し、エチルアセテート10%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 23.1g(収率:81%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.38 (t, 1H), 5.16 (q, 1H), 3.97 (m, 4H), 2.57 (q, 1H), 2.23-0.89 (steroid main-body and 1.68 (d, 3H), 1.06 (s, 3H), 0.92 (s, 3H) = 27H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 150.6, 140.5, 122.5, 113.9, 109.9, 64.9, 64.6, 56.9, 50.1, 44.4, 42.2, 37.4, 37.1, 36.7, 31.8, 31.8, 31.5, 24.9, 21.6, 19.2, 17.0, 13.5
:一般式(I−C−2)から一般式(1−C−3)のシクロ−3−(1,2−エタンジイルアセタル)−5,17(20)−cis−アンドロステンの製造[工程K]
反応温度10℃、エチルトリフェニル臭化ホスホニウム(Ethyltriphenyl phosphonium bromide)40g(105mmol)を無水ジメチルスルホキシド 250gに溶かし、水素化ナトリウム 2.6g(110mmol)をゆっくり加える。完全に滴加えた後、反応混合物を室温で30分間さらに反応させた後、一般式(I−C−2) 24g(83,2mmol)を室温でゆっくり加える。反応混合物を室温でさらに2時間反応させ、反応が終われば、塩水 200ml及びエチルアセテート 200mlで分離して、有機層の水分を硫酸マグネシウムで除去する。ろ過後、減圧蒸留器で溶媒を濃縮した後、へキサンとエチルアセテート(v/v=10/1)との混合溶液を250ml加えて、副生成物であるトリフェニルホスフィノオキシド(triphenyl phosphate oxide:PhP=0)を沈殿及びろ過し、さらに減圧蒸留して、表題化合物 26.5g(収率:93%)を得た。
:一般式(I−C−3)から一般式(I−A−3)の4,17(20)−cis−プレグナジエン−3−オンの製造[工程L]
一般式(I−C−3) 26g(76mmol)を蒸留水5%のアセトン混合溶液 200mlに溶かし、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS) 1.8g(7mmol)を加える。反応混合物を40℃で2時間加熱する。反応が終わった後、アセトンを減圧蒸留して除去し、蒸留水 100ml及びエチルアセテート 150mlで抽出する。有機層の水分を硫酸マグネシウムで除去し、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 21.3g(収率:94%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.74 (s, 1H), 5.14 (q, 1H), 2.44-0.8 (m, 19H), 1.71 (d, 3H), 1.23 (s, 3H), 0.93 (s, 3H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 199.9, 171.7, 150.0, 124.21, 114.1, 56.0, 54.2, 44.5, 39.0, 37.2, 36.1, 35.5, 34.4, 33.3, 32.3, 31.7, 24.8, 21.6, 17.7, 17.2, 13.5
:一般式(I−C−3)から一般式(I−A−3)の4,17(20)−cis−プレグナジエン〜3−オンの製造 [工程L]
一般式(I−C−3) 5g(15mmol)をあらかじめ用意した75%の氷酢酸 45mlに混ぜ、温度を60℃で30分間加熱する。反応が終わった後、温度を室温に下げ、塩水 30ml及びエチルアセテート 50ml×3を利用して抽出する。さらに、有機層に残っている氷酢酸を飽和NaHCO及び蒸留水で洗浄する。硫酸マグネシウムで有機層の水分を除去し、ろ過及び減圧蒸留し、エチルアセテート30%のヘキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 3.8g(収率:84%)を得た。
:一般式(I−D)から一般式(II−B)の5,17(20)−E−プレグナジエン−3β,16α−ジオールの製造[工程M]
室温で一般式(I−D) 33.1g(100mmol)および水酸化カリウム 50gをジエチレングリコール 200mlに溶かし、ヒドラジン一水化物 97ml( 純度98%、2mol)を加える。反応物の温度を120℃に上げて1時間加温還流させ、さらに冷却器を除去し、160℃でさらに2時間反応させる。TLCで反応完了を確認し、温度を室温に下げる。反応物を蒸留水 200mlに混ぜ、クロロホルム 200mlで3回抽出する。 有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後にろ過し、高真空で残留溶媒を完全に除去して、表題化合物 28.8g(収率:91%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.60 (q, 1H), 5.38 (s, 1H), 4.46 (s, 1H), 3.55 (m, 1H), 2.30-0.91 (steroid main-body and 1.86 (d, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.91 (s, 3H) = 28H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 155.8, 141.2, 121.9, 120.0, 74.8, 72.1, 53.2, 50.6, 44.6, 42.7, 37.7, 37.6, 37.0, 35.6, 32.0, 32.0, 31.2, 21.5, 19.7, 17.7, 13.6
:一般式(I−E)から一般式(I−E−1)の4−プレグネン−3,20−ジオールの製造[工程N]
反応温度0℃で一般式(I−E)のプロゲステロン 31.5g(100mmol)をメタノール 300mlに溶かし、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH) 7.6g(200mmol)を丁寧に加える。温度 20℃で2時間反応させた後、溶媒を減圧蒸留して除去する。エチルアセテート及び塩水で抽出して、有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去する。ろ過後、溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 31.2g(収率:98%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.30 (s, 1H), 4.16 (s, 1H), 3.74 (d, 1H), 2.22-0.77 (steroid main-body and 1.15 (d, 3H), 1.08 (s, 3H), 0.80 (s, 3H) = 29H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 148.0, 123.8, 70.9, 68.3, 59.0, 56.1, 54.9, 42.8, 40.4, 37.8, 36.3, 35.8, 33.6, 32.6, 29.9, 26.0, 24.9, 24.0, 21.3, 19.3, 12.8
:一般式(I−E)から一般式(I−E−1)のプレグネン−3,20−ジオールの製造[工程N]
反応温度−78℃で一般式(I−E)のプロゲステロン 31.5g(100mmol)を無水ジクロロメタン 300mlに溶かし、ジイソブチルアルミニウムヒドリド (DlBAL−H)(1.0M ヘキサン溶液) 220mlを丁寧に加える。同じ温度で2時間反応させた後、温度を−20℃上げ、エチルアセテート 5mlを加えて、さらに20分間反応させる。さらに、温度を0℃まで上げ、蒸留水 1mlをゆっくり加えて、還元剤をすべて除去する。10%の硫酸水溶液を加えて、有機層を抽出し、有機層をさらに蒸留水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで水分を除去する。 ろ過後、さらに溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 30.6g(収率:96%)を得た。
:一般式(I−E−1)から一般式(I−E−2)の20−ヒドロキシ−4−プレグネン−3−オンの製造[工程O]
室温で一般式(1−E−1) 30g(94mmol)をジクロロメタン 300mlに溶かした後、活性化二酸化マンガン 81g(940mmol)を一度に加え、温度40℃にあ上げて、2時間強く攪拌する。反応が終わった後、過量の二酸化マンガンをろ過して除去する。溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 27.4g(収率:92%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.74 (s, 1H), 3.74 (d, 1H), 2.40-0.79 (steroid main-body and 1.20 (s, 3H), 1.15 (d, 3H), 0.82 (s, 3H) = 30H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 200.0, 171.8, 124.2, 70.9, 58.8, 55.8, 54.2, 42.8, 40.1, 39.0, 36.1, 35.9, 34.4, 33.3, 32.5, 26.0, 24.8, 24.1, 21.3, 17.8, 12.8
:一般式(I−E−1)から一般式(I−E−2)の20−ヒドロキシ−3−プレグネン−3−オンの製造[工程O]
室温で一般式(I−E−1) 30g(94mmol)をジクロロメタン 300mlに溶かした後、活性化二酸化マンガン 163g(1.88mmol)を一度に加え、温度40℃に上げて、1時間強く攪拌する。反応が終わった後、過量の二酸化マンガンをろ過して除去する。溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 28.6g(収率:96%)を得た。
:一般式(I−E−2)から一般式(I−E−3)の20−(p−トルエンスルホニル)−4−プレグネン−3−オンの製造[工程P]
反応温度0℃で一般式(I−E−2) 28g(88.5mmol)と、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP) 21.6g(177mmol)とを無水ジクロロメタン 350mlに溶かし、p−トルエンスルホニルクロライド(TsCl) 25.3g(133mmol)をゆっくり加える。温度を室温に上げ、4時間反応を行う。反応完了をTLCで確認し、塩化アンモニウム(NHCl)水溶液を150ml加えて有機層を抽出し、硫酸マグネシウムで水分を除去する。ろ過後、溶媒を減圧蒸留し、エチルアセテート30%のヘキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 35.8g(収率:86%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 7.79 (d, 2H), 7.32 (d, 2H), 5.74 (s, 1H), 4.15 (d, 1H), 2.45-0.80 (steroid main-body and 1.15 (s, 3H), 0.83 (s, 3H) = 32H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 200.0, 171.2, 144.7, 130.1, 130.1, 127.9, 126.9, 124.2, 82.6, 56.0, 55.7, 54.1, 42.6, 39.0, 38.6, 36.1, 35.9, 34.4, 33.2, 32.4, 25.8, 24.4, 22.0, 21.9, 21.2, 20.9, 17.8, 12.2
:一般式(I−E−2)から一般式(I−E−3)の20−(メタンスルホニル)−4−プレグネン−3−オンの製造[工程P]
反応温度0℃で一般式(I−E−2) 28g(88.5mmol)及びトリエチルアミン(TEA) 17ml(124mmol)を無水ジクロロメタン 250mlに溶かし、メタン窒化スルホニル(MsCl) 8.2ml(106mmol)をゆっくり加える。温度を室温に上げ、4時間反応を行う。反応完了をTLCで確認し、塩化アンモニウム(NHCl)水溶液を100ml加えて有機層を抽出し、硫酸マグネシウムで水分を除去する。ろ過後、溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 33.2g(収率:95%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.74 (s, 1H), 4.12 (d, 1H), 3.07 (s, 3H), 2.45-0.80 (steroid main-body and 1.18 (s, 3H), 1.03 (d, 3H), 0.95 (s, 3H) = 29H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 200.0, 171.2, 144.7, 130.1, 130.1, 127.9, 126.9, 124.2, 82.6, 56.0, 55.7, 54.1, 42.6, 39.0, 38.6, 36.1, 35.9, 34.4, 33.2, 32.4, 25.8, 24.4, 22.0, 21.9, 21.2, 20.9, 17.8, 12.2
:一般式(I−E−3)から一般式(I−E−4)の4,17(20)−プレグナジエン−3−オン cis、trans−混合物の製造[工程Q]
室温で一般式(I−E−3、−OTs) 35g(74mmol)をピリジン100mlに溶かす。反応物の温度を120℃まで上げ、3時間加温還流させる。反応が終わった後、50℃減圧下でピリジン溶媒を除去し、残った反応物をエチルアセテート150mlに溶かして、1 N−塩酸で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過後、溶媒を減圧浄蒸留して、表題化合物 21.4g(収率:97%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.74 (s, 1H), 5.14 (q, 1H), 2.44-0.8 (steroid main-body and 1.71 (d, 3H), 1.23 (s, 3H), 0.93 (s, 3H) = 28H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 199.9, 171.7, 150.0, 124.21, 114.1, 56.0, 54.2, 44.5, 39.0, 37.2, 36.1, 35.5, 34.4, 33.3, 32.3, 31.7, 24.8, 21.6, 17.7, 17.2, 13.5
:一般式(I−E−3)から一般式(I−E−4)の4,17(20)−プレグナジエン−3−オン cis、trans−混合物の製造[工程Q]
室温で一般式(I−E−3、−OTs) 17.5g(37mmol)を無水メタノール 80mlに溶かす。ナトリウムメトキシド 6g(111mmol)を加え、反応物を4時間加温還流させる。反応が終わった後、減圧下で溶媒を除去し、残った反応物をエチルアセテート 100mlに溶かして、塩水で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過後、溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 10.lg(収率:91%)を得た。
:一般式(I−E−3)から一般式(I−E−4)の4,17(20)−プレグナジエン−3−オン cis、trans−混合物の製造[工程Q]
室温で一般式(1−E−3,−OMs) 20g(51mmol)をピリジン 80mlに溶かす。反応物の温度を120℃まで上げ、2時間加温還流させる。反応が終わった後、 50℃減圧下でピリジン溶媒を除去し、残った反応物をエチルアセテート 100mlに溶かして、l N−塩酸で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過後、溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 14.5g(収率:95%)を得た。
:一般式(I−E−3)から一般式(I−E−4)の4,17(20)−プレグナジエン−3−オン cis、trans−混合物の製造 [工程Q]
室温で一般式(I−E−3,−OMs) 10g(25.5mmol)を無水メタンオル 80mlに溶かす。ナトリウムメトキシド 5.5g(102mmol)を加え、反応物を4時間加温還流させる。反応が終わった後、減圧下で溶媒を除去し、残った反応物をエチルアセテート 100mlに溶かして、塩水で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで水分を除去し、ろ過後、溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 7.lg(収率:93%)を得た。
:一般式(II−A)から一般式(III)のE−ググルステロンの製造[工程R]
室温で一般式(II−A)のE−ググルステロール 22g(70mmol)をジクロロメタン 200mlに溶かした後、活性化二酸化マンガン 60g(700mmol)を一度に加え、2時間強く攪拌する。反応が終わった後、過量の二酸化マンガンをろ過して除去する。溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 20.6g(収率:94%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 6.52 (q, 1H), 5.76 (s, 1H), 2.50-1.08 (steroid main-body and 1.89 (d, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.08 (s, 3H) = 26H)
13C NMR (75.5MHz, CDCl3): 206, 199.6, 170.5, 147.8, 129.9, 124.5, 53.8, 49.9, 43.5, 39.0, 38.2, 36.4, 35.9, 34.7, 34.3, 32.9, 32.2, 21.1, 17.9, 17.7, 13.6
:一般式(II−A)から一般式(III)のE−ググルステロンの製造[工程R]室温で一般式(II−A)のE−ググルステロール 22g(70mmol)をジクロロメタン 300mlに溶かした後、活性化二酸化マンガン 120g(1.4mol)を一度に加え、1時間強く攪拌する。反応が終わった後、過量の二酸化マンガンをろ過して除去する。溶媒を減圧蒸留して、表題化合物 21.40(収率:98%)を得た。
:一般式(II−B)から一般式(III)のE−ググルステロンの製造[工程S]
室温で一般式(II−B) 25g(79mmol)をベンゼン 200mlに溶かした後、シクロヘキサノン 82mlと、アルミニウムイソプロポキシド 8.lg(40mmol)とを順に加える 。反応物を80℃で2時間加熱還流し、室温に温度を下げた後、10%の硫酸水溶液 50mlを加え、室温で15分間強くかき混ぜる。ベンゼン層を分離し、エチルアセテート 150mlでさらに抽出する。有機溶媒を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 22.8g(収率:92%、単一E−ググルステロン)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 6.52 (q, 1H), 5.76 (s, 1H), 2.50-1.08 (steroid main-body and 1.89 (d, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.08 (s, 3H) = 26H)
13C- NMR (75.5MHz, CDCl3) : 206, 199.6, 170.5, 147.8, 129.9, 124.5, 53.8, 49.9, 43.5, 39.0, 38.2, 36.4, 35.9, 34.7, 34.3, 32.9, 32.2, 21.1, 17.9, 17.7, 13.6
:一般式(II−B)から一般式(III)のE−ググルステロンの製造[工程S]
室温で一般式(II−B) 25g(79mmol)をトルエン 200mlに溶かした後、シクロヘキサノン 82ml及びアルミニウムイソプロポキシド 8.1g(40mmol)を順に加える。反応物を120℃で2時間加熱還流し、室温に温度を下げた後。10%硫酸水溶液 50mlを加え、室温で15分間強くかき混ぜる。トルエン層を分離し、エチルアセテート 150mlでさらに抽出する。有機溶媒をすべて硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 23.3g(収率:94%、E:Z=:7:3 ググルステロン)を得た。
:一般式(II−B)から一般式(III)のE−ググルステロンの製造[工程S]
室温で一般式(II−B) 25g(79mmol)をトルエン 200mlに溶かした後、シクロヘキサノン 82ml及びアルミニウムトリsec−ブトキシド 10g(40mmol)を順に加える。反応物を2時間加熱還流し、室温に温度を下げた後、10%硫酸水溶液 50mlを加え、室温で15分間強くかき混ぜる。トルエン層を分離し、エチルアセテート 150mlでさらに抽出する。有機溶媒をすべて硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 22.5g(収率:91%、E:Z=3:1 ググルステロン)を得た。
:一般式(II−B)から一般式(III)のE−ググルステロンの 製造[工程S]
室温で一般式(II−B) 8.3g(26mmol)をベンゼン100mlに溶かした後、エチルメチルケトン 60ml及びアルミニウムイソプロポキシド 3g(13mmol)を順に加える。反応物を4時間加熱還流し、室温に温度を下げた後、10%の硫酸水溶液 15mlを加え、室温で15分間強くかき混ぜる。ベンゼン層を分離し、エチルアセテート 50mlでさらに抽出する。有機溶媒をすべて硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過及び減圧蒸留して、表題化合物 2.6g(収率:32%、単一E−ググルステロン)を得た。
:一般式(III)から一般式(IV)のZ−ググルステロンの製造[工程T]
室温で一般式(III)であるE−ググルステロン 1g(3.2mmol)をジクロロエタン 20mlに溶かし、メチレンブルー 5mgを加えて溶かす。反応溶液を0℃に冷却させ、300Wのタングステン電球を6時間照射させる。反応物を短いシリカゲルカラムでろ過し、溶媒を減圧蒸留した後、再びエチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 433mg(収率:43.3%)を得て、米反応E−ググルステロン 560mgを回収した。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): 5.73 (m, 2H), 2.43-0.75 (steroid main-body and 2.08 (d, 3H), 1.22 (s, 3H), 0.96 (s, 3H) = 26H)
13C-NMR (75.5MHz, CDCl3): 208.2, 199.6, 170.7, 148.2, 130.9, 124.5, 54.0, 49.4, 43.4, 39.7, 39.1, 35.9, 35.0, 34.3, 33.0, 32.2, 21.0, 19.9, 17.7, 14.5
:一般式(III)から一般式(IV)のZ−ググルステロンの製造[工程T]
室温で一般式(III)であるE−ググルステロン 1g(3.2mmol)をトルエン 100mlに溶かし、容器に窒素を充填させた後、完全に塞ぐ。外部温度160℃で2時間反応させた後、室温に温度を下げ、溶媒を減圧蒸留して除去し、エチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 586mg(収率:58.6%)を得て、米反応E−ググルステロン 410mgを回収した。
:一般式(III)から一般式(IV)のZ−ググルステロンの製造[工程T]
室温で一般式(III)であるE−ググルステロン 1g(3.2mmol)及びp−トルエンスルホンサン 100mgをベンゼン 100mlに溶かし、反応溶液を1時間80℃で加熱還流させる。反応物を室温に冷却させ、減圧蒸留した後、再びエチルアセテート30%のへキサン溶媒でカラム分離して、表題化合物 644mg(収率:64.4%)を得て、未反応E−ググルステロン 350mgを回収した。
以上、実施例を挙げ、本発明の方法を具体的に説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載したところを範囲とする。すなわち:
[請求項1]
下記一般式(II)で、Cは、ヒドロキシ基またはヨウ素基であり、△または△で表示される化合物を酸化させて、下記一般式(III)の4,17(20)−E−プレグナジエン−3,16−ジオンを得て、それをさらに光反応、熱反応または酸触媒反応させて、下記一般式(IV)の4,17(20)−Z−プレグナジエン−3,16−ジオンを合成することを特徴とする製造方法。
Figure 2006524237

[請求項2]
一般式(III)化合物から一般式(IV)化合物への反応がメチレンブルー、メチレングリーンまたはローズベンガルから選択された光触媒を使用して光化学反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
[請求項3]
一般式(III)化合物から一般式(IV)化合物への反応が、ベンゼン、トルエン、キシレン及びメシチレンから選択された溶媒のうち、80〜200℃で加熱還流させる熱化学的に反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
[請求項4]
一般式(III)化合物から一般式(IV)化合物への反応が、p−トルエンスルホン酸を使用する酸触媒反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
[請求項5]
下記一般式(I−A )化合物を1,2−エタンジチオールで保護して下記一般式(I−A−1)の化合物を得て、それをウィティッグ反応させて 一般式(I−A−2)の化合物を得た後、脱保護させて 一般式(I−A−3)を得て、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
Figure 2006524237

[請求項6]
下記一般式(I−B)化合物をウィティッグ反応させて、下記一般式(I−B−1)の化合物を得て、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
Figure 2006524237

[請求項7]
下記一般式(I−B)化合物をウィティッグ反応させて一般式(I−B−1)の化合物を得て、それをクロロクロム酸ピリジニウム(PCC)で酸化させて一般式(I−B−2)を得た後、塩基下で反応させて一般式(I−B−3)の化合物に変化させ、次いで、二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
Figure 2006524237

[請求項8]
一般式(I−C)を1,2−エタンジオール及び酸触媒下で保護して、一般式(I−C−1)の化合物を得て、酸化させて一般式(I−C−2)を得た後、エチルトリフェニルハロゲン化ホスホニウム(ethyltriphenyl phosphonium halide)及び強塩基でウィティッグ反応させて 一般式(I−C−3)の化合物を得て、次いで、ケトン保護基を脱保護させて一般式(l−A−3)を得た後、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の 一般式(II)の化合物の製造方法。
Figure 2006524237

[請求項9]
下記一般式(1−D)を塩基存在下でヒドラジンと高温で純度95%以上のヒドラジンと160℃下で2時間反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
Figure 2006524237

[請求項10]
下記一般式(I−E)を還元させて、一般式(1−E−1)のアルコール化合物を製造し、さらに選択的な酸化剤を使用して、C−3位置のアルコールのみをケトン化させて一般式(I−E−2)の化合物を得た後、p−トルエンスルホニル基またはメタンスルホニル基を導入して一般式(I−E−3)の化合物を得て、それを塩基と反応させて一般式(I−E−4)の化合物を得た後、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
Figure 2006524237
前記のように、本発明によれば、一般式(III)の4.17(20)−E−プレグナジエン−3.16−ジオン(E−ググルステロン)、及び一般式(IV)の4.17(20)−Z−プレグナジエン−3−16−ジオン(Z−ググルステロン)を、一般式(I)の一般式ステロイドを出発物質として、簡単で、かつ高収率で選択的に製造できる。

Claims (10)

  1. 下記一般式(II)で、Cは、ヒドロキシ基またはヨウ素基であり、△または△で表示される化合物を酸化させて、下記一般式(III)の4,17(20)−E−プレグナジエン−3,16−ジオンを得て、それをさらに光反応、熱反応または酸触媒反応させて、下記一般式(IV)の4,17(20)−Z−プレグナジエン−3,16−ジオンを合成することを特徴とする製造方法。
    Figure 2006524237
  2. 一般式(III)化合物から一般式(IV)化合物への反応がメチレンブルー、メチレングリーンまたはローズベンガルから選択された光触媒を使用して光化学反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 一般式(III)化合物から一般式(IV)化合物への反応が、ベンゼン、トルエン、キシレン及びメシチレンから選択された溶媒のうち、80〜200℃で加熱還流させる熱化学的に反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 一般式(III)化合物から一般式(IV)化合物への反応が、p−トルエンスルホン酸を使用する酸触媒反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 下記一般式(I−A )化合物を1,2−エタンジチオールで保護して下記一般式(I−A−1)の化合物を得て、それをウィティッグ反応させて 一般式(I−A−2)の化合物を得た後、脱保護させて 一般式(I−A−3)を得て、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
    Figure 2006524237
  6. 下記一般式(I−B)化合物をウィティッグ反応させて、下記一般式(I−B−1)の化合物を得て、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
    Figure 2006524237
  7. 下記一般式(I−B)化合物をウィティッグ反応させて一般式(I−B−1)の化合物を得て、それをクロロクロム酸ピリジニウム(PCC)で酸化させて一般式(I−B−2)を得た後、塩基下で反応させて一般式(I−B−3)の化合物に変化させ、次いで、二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
    Figure 2006524237
  8. 一般式(I−C)を1,2−エタンジオール及び酸触媒下で保護して、一般式(I−C−1)の化合物を得て、酸化させて一般式(I−C−2)を得た後、エチルトリフェニルハロゲン化ホスホニウム(ethyltriphenyl phosphonium halide)及び強塩基でウィティッグ反応させて 一般式(I−C−3)の化合物を得て、次いで、ケトン保護基を脱保護させて一般式(l−A−3)を得た後、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の 一般式(II)の化合物の製造方法。
    Figure 2006524237
  9. 下記一般式(1−D)を塩基存在下でヒドラジンと高温で純度95%以上のヒドラジンと160℃下で2時間反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
    Figure 2006524237
  10. 下記一般式(I−E)を還元させて、一般式(1−E−1)のアルコール化合物を製造し、さらに選択的な酸化剤を使用して、C−3位置のアルコールのみをケトン化させて一般式(I−E−2)の化合物を得た後、p−トルエンスルホニル基またはメタンスルホニル基を導入して一般式(I−E−3)の化合物を得て、それを塩基と反応させて一般式(I−E−4)の化合物を得た後、それを二酸化セレンと反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(II)の化合物の製造方法。
    Figure 2006524237

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