JP2006514096A - 癌細胞においてアポトーシスを誘導するための方法および組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は次の4つの米国仮特許出願:2003年9月22日出願の第60/504,901号、2003年8月12日出願の第60/494,714号、2003年2月21日出願の第60/448,960号、および2002年11月27日出願の第60/429,842号の利益を主張するものであり、これらは各々、いかなる目的においても、出典明示によりその全開示内容を本明細書の一部とする。
アポトーシスは全ての後生動物の発達および組織ホメオスタシスに不可欠な、高度に保存された細胞自殺プログラムである。正常な細胞のターンオーバーを妨げる、または遅延させるアポトーシス経路の変化は、疾病の病因において、ちょうど細胞周期の調節に異常があるのと同程度重要である可能性がある。細胞周期調節タンパク質間の複雑な相互作用によって制御される細胞分裂同様、アポトーシスもまた、正常な環境下にて細胞死を阻止するか、または誘導する遺伝子産物の相互作用によって調節される。
本発明は、癌細胞においてアポトーシスを誘導する方法を提供する。いくつかの態様にて、本方法は、細胞を(i)抗DR4または抗DR5親和性薬剤アゴニスト;および(ii)アポトーシス誘導薬剤と接触させることを含む。いくつかの態様にて、このアゴニストは抗DR5抗体である。いくつかの態様にて、この抗DR5抗体は、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体の結合特異性を有する。いくつかの態様にて、この抗DR5抗体は、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む。いくつかの態様にて、この抗DR5抗体は抗体Aである。いくつかの態様にて、このアゴニストは抗DR4抗体である。
「抗体」とは、抗原と特異的に結合し、それを認識する免疫グロブリン遺伝子由来のフレームワーク領域またはそのフラグメントを含むポリペプチドを示す。認識される免疫グロブリン遺伝子としては、κ、λ、α、γ、δ、ε、およびμ定常領域遺伝子、ならびに無数の免疫グロブリン可変領域遺伝子を含む。軽鎖はκまたはλのいずれかに分類される。重鎖はγ、μ、α、δまたはεに分類され、これはそれぞれ順に、免疫グロブリンクラス、IgG、IgM、IgA、IgDおよびIgEを規定する。
1) アラニン(A)、グリシン(G);
2) アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E);
3) アスパラギン(N)、グルタミン(Q);
4) アルギニン(R)、リシン(K);
5) イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、バリン(V);
6) フェニルアラニン(F)、チロシン(Y)、トリプトファン(W);
7) セリン(S)、トレオニン(T);および
8) システイン(C)、メチオニン(M)(例えば、Creighton, Proteins (1984)参照)
図1は、Jurkat細胞におけるTRAIL誘導アポトーシスを示す。
図2は、DR5機能的抗体の特異性を示す。
図3は、Jurkat細胞に対する3つの異なるDR5抗体アゴニストの作用を示す。
図4は、処理したJurkat細胞におけるカスパーゼ3活性を示す。
図5は、結腸および黒色腫癌細胞系統に対するDR4/DR5機能的抗体の作用を示す。
図6は、乳癌細胞系統に対するDR4/DR5機能的抗体の作用を示す。
図7は、正常および腫瘍細胞におけるDR5抗体アゴニストに対する用量応答を示す。
図8は、カスパーゼ3活性化に応答するDR5抗体アゴニスト「A」を示す。
図9は、Colo205腫瘍体積に対するDR5抗体アゴニストの作用を示す。
図10は、COLO205皮下モデルにおける抗DR5用量応答を示す。
図11は、インビボにおけるDR5モノクローナル抗体の殺腫瘍活性を示す。
図12は、カスパーゼ活性化およびアポトーシスに関する経路を示す。
図13は、SMACミメティックの存在下でのA2058細胞における抗DR4または抗DR5誘導アポトーシスを示す。
図14は、正常および腫瘍細胞に対するSMACミメティックの作用を示す。
図15は、SMACミメティックのPkおよびPD試験を示す。
図16は、NFκB経路およびそのプロテアソームとの関連を示す。
図17は、プロテアソームインヒビターMG132はDR5抗体誘導アポトーシスを増強するということを示す。
図18は、種々のプロテアソームインヒビターを示す。
図19は、A2058に対するプロテアソームインヒビターの作用を示す。
図20は、肝癌細胞系統に対するプロテアソームインヒビターの作用を示す。
図21は、正常乳腺細胞に対するプロテアソームインヒビターの作用を示す。
図22は、マウス−ヒトキメラDR5抗体の発現を示す。
図23は、抗体Aの重鎖および軽鎖可変領域の核酸配列を示す。
図24は、抗体Aの重鎖可変領域を示す。
図25は、抗体Aの軽鎖可変領域を示す。
図26は、細胞に基づくアッセイにおいて、siRNAを導入して特定の遺伝子発現をノックアウトすることでTRAIL誘導アポトーシスを介する遺伝子産物を同定するためのスクリーニング方法を示す。
図27は、また、細胞に基づくアッセイにおいて、siRNAを導入して特定の遺伝子発現をノックアウトすることでTRAIL誘導アポトーシスを介する遺伝子産物を同定するためのスクリーニング方法を示す。
図28は、上記siRNAスクリーニングで同定されるヒットの一覧を示す。「比率」とは、TRAILが不在の場合に対する、TRAILを加えた後の生存細胞(すなわち、非アポトーシス性細胞)の比率を示す。低い比率(50未満)は、遺伝子産物がアポトーシスを妨害することを示す。高い比率(50を超える)は、アポトーシスに寄与する遺伝子産物を示す。
図29は、Gsk3αおよびGsk3βに関するsiRNAデータを示す。上の図は、siRNAがGsk3αおよびGsk3βに特異的であることを示す。図の下の棒グラフは、TRAILの存在下および不在下でsiRNAを導入した後のカスパーゼ活性を示す。
図30は、TRAIL誘導アポトーシスの調節ネットワークを示す。特に注目すべきは、mycがアポトーシス促進性であることである。従って、mycを阻害すればTRAIL誘導アポトーシスは阻害され、mycを活性化させればTRAILまたは抗DR4または抗DR5誘導アポトーシスが相乗的に活性化される。
図31は、腫瘍細胞の死滅における従来の細胞傷害性抗癌剤に対するsiUbcH10の相加作用を示す。また、この図面は、腫瘍細胞をsiUbcH10で前処理すると、抗DR5抗体によって誘導されるアポトーシスが有意に増加したことを示す。
図32は、UbcH10をsiUbcH10で下方制御すると、腫瘍細胞がTRAIL/DR5により介される殺細胞に感受性となることを示す。
図33は、HCT116細胞またはそのBax−の、26SプロテアソームインヒビターMG−132、MG−262、またはラクタシスチン(LC)と組み合わせたTRAILリガンドへの感受性化を示す。
図34は、種々のミトコンドリアのアポトーシス経路タンパク質の発現に対するプロテアソームインヒビターMG−262の作用を示す。
図35は、抗体Aの重鎖および軽鎖可変領域の第2の配列を示す。
I.緒論
本発明は、アポトーシス誘導薬剤と共に投与した抗DR4または抗DR5抗体アゴニストが相乗作用的に癌細胞でアポトーシスを誘導するという驚くべき結果を実証する。従って、これらの化合物のうち1つのみによる処置に耐性がある癌細胞は、抗DR4または抗DR5アゴニスト抗体と第2のアポトーシス誘導薬剤に接触させた場合、死滅する可能性がある。加えて、上記の一覧の化合物の1つと接触した際にアポトーシスを受ける細胞では、抗DR4または抗DR5アゴニスト抗体およびアポトーシス誘導タンパク質と接触させると、より迅速なアポトーシスの誘導が得られる。
1.緒論
いずれの抗DR4または抗DR5抗体アゴニストも、本発明の方法に従って使用することができる。DR4(細胞死受容体4とも呼ばれる)およびDR5(細胞死受容体5とも呼ばれる)は、リガンドTRAILの2つの受容体である。例えば、Pan et al., Science 277:815−8 (1997); Sheridan, et al., Science 277:818−21 3 (1997); Walczak et al, EMBO J. 16:5386−97 4 (1997)参照。抗DR5抗体は、これまでに例えばPCT WO01/83560(抗体TRA−8;ATCC PTA−1428)およびPCT WO02/079377に記載されている。また、抗DR5抗体アゴニストは本明細書にも記載されている。例示的な抗DR5抗体アゴニストの重鎖および軽鎖の可変領域を、図23〜25に示す。いくつかの態様では、抗DR5抗体はDR5との結合に関して例示されている抗体と競合する。いくつかの態様では、DR5抗体アゴニストは、図24、25または双方に例示されているCDRと実質的に同じCDRを有する。
いくつかの態様では、本発明に従って用いる抗体は、非ヒト抗DR4または抗DR5抗体アゴニスト由来の領域とヒト抗体の領域からなるキメラ(例えば、マウス/ヒト)抗体である。例えば、キメラH鎖は、ヒト重鎖定常領域の少なくとも一部と連結されている非ヒト抗体の重鎖可変領域の抗原結合領域(例えば、図24または図35で示される配列)を含み得る。このヒト化またはキメラ重鎖は、ヒト軽鎖定常領域の少なくとも一部と連結されている非ヒト抗体の軽鎖可変領域の抗原結合領域(例えば、図25または図35で示される配列)を含むキメラL鎖と組み合わせてもよい。いくつかの態様では、この重鎖定常領域はIgMまたはIgA抗体であり得る。
いくつかの態様では、本発明の抗体は単鎖抗体である。単鎖Fvおよび抗体を生産するために使用できる技術の例としては、米国特許第4,946,778号および同第5,258,498号; Huston et al., Methods in Enzymology 203:46−88 (1991); Shu et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:7995−7999 (1993);および、Skerra et al., Science 240:1038−1040 (1988)に記載されているものが挙げられる。
いくつかの態様では、ヒト抗体を本発明に従って使用する。ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン配列に由来する抗体ライブラリーを用いるファージディスプレー法の使用をはじめ、当技術分野で公知の種々の方法により作製することができる。例えば、 Lonberg and Huszar, Int. Rev. Immunol. 13:65−93 (1995), 米国特許第4,444,887号および同第4,716,111号;ならびにPCT公開WO98/46645、WO98/50433、WO98/24893、WO98/16654、WO96/34096、WO96/33735、およびWO91/10741(これらは各々、出典明示によりその全開示内が本明細書の一部とされる)参照。
アゴニスト抗体は、抗DR4または抗DR5抗体を作製した後、各抗体のDR4またはDR5を介する事象、例えば癌細胞におけるアポトーシスの誘導を誘発する能力を試験することで同定することができる。当技術分野で公知の種々のアッセイを用いてアポトーシスの誘導を検出することができる。
本発明は、抗DR4または抗DR5親和性薬剤アゴニストと第2のアポトーシス誘導薬剤の相乗作用を提供する。アポトーシス誘導薬剤は、細胞においてアポトーシスを誘導するいずれの薬剤も含む。いくつかの態様では、このアポトーシス誘導薬剤は非癌細胞に比べて癌細胞で優先的にアポトーシスを誘導する。一般に、アポトーシス誘導薬剤はアポトーシスのアゴニストまたはアクチベーター、またはアポトーシスのインヒビターのアンタゴニストである。
いくつかの態様では、アポトーシス誘導薬剤は、SMAC/DiabloまたはSMACミメティックまたはSMACアゴニストである。SMAC/Diabloは、アポトーシス阻害タンパク質(IAP)と結合することでカスパーゼ活性を促進する。例えば、Du et al., Cell 102:33−42 (2000); Verhagen et al., Cell 102:43−53, 2000; 米国特許出願番号2002/0110851参照。SMACの投与または細胞での発現もまた、本発明に包含される。SMACのN末端ペプチド(例えば、N末端テトラペプチドまたはヘプタペプチド(Guo et al., Blood 99(9):3419−3426 (2002); Srinivasula et al., J. Biol. Chem. 275:36152−36157 (2000))などのSMACフラグメントも発現または投与することができる。米国特許出願2002/0132786も参照。
いくつかの態様では、アポトーシス誘導薬剤は、26Sプロテアソームインヒビターである。プロテアソームインヒビターは、プロテアソーム−ユビキチン経路を阻害し、それによりIκBの分解を阻止し、次にIκBのパートナーであるNFκBの核局在を阻止する薬剤である。このプロテアソームは、二機能性成分:20Sコア触媒サブユニットおよび19S調節サブユニットを有する。この20Sおよび19Sサブユニットは、ユビキチンの添加による分解に対してターゲッティングされるタンパク質を分解する26S複合体を形成する。プロテアソームインヒビターの例としては、例えば、PS−341(NSC 681239番、ボルテゾミブとしても知られる)およびその類似体が含まれる(例えば、 Adams, Cur. Opin. Chem Biol. 6:493−500 (2002)参照)。本発明の方法で有用なPS-341およびその他のプロテアソームインヒビターは、出典明示により本明細書の一部とされる米国特許第5,780,454号に記載されている。
R1は、非置換または置換アリール;アリールアルキルカルボニル(ここで、このアリール部分は非置換または置換型である);非置換または置換ヘテロシクリル;またはヘテロシクリルアルキルカルボニル(ここで、このヘテロシクリル部分は非置換または置換型である)であり;
R2は、非置換もしくは置換アリール、または非置換もしくは置換ヘテロアリールであり;
R3は、水素、非置換もしくは置換アリールまたはアルキル(非置換か、または非置換もしくは置換シクロアルキルにより置換されている)、非置換もしくは置換アリール、または少なくとも1つの窒素原子を含む非置換もしくは置換ヘテロアリールであり;
R4は、式IA
で示される部分であるか、または結合しているホウ素原子および2つの結合している酸素原子と共に式IA*
で示される環を形成しており;そして
R5は、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、または非置換もしくは置換シクロアルキルである]
で示される化合物、またはその塩である。
アリールは好ましくは、20個以下の炭素原子、特に12個以下の炭素原子の環構造を有し、好ましくは単環、二環または三環であり、かつ非置換または置換型であり、好ましくは、各場合において、非置換もしくは置換フェニル、または(特に1−または2−)ナフチルであり、1個以上の置換基が好ましくは脂肪族基;遊離型、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ;遊離型またはエステル化カルボキシ;ホルミル;アルカノイル;非置換、一置換または二置換アミノ;メルカプト;スルホ;アルキル−チオ;カルバモイル;N−アルキル−カルバモイル;N,N−ジ−アルキル−カルバモイル;フェニル;ナフチル;ヘテロシクリル、特にピリジル;シアノおよびニトロからなる群から独立に選択され、より好ましくは、アルキル、例えばメチル、エチルまたはプロピル;アルコキシ、例えば、メトキシまたはエトキシ;二置換アミノ、例えば、ジメチルアミノ;ハロゲン、例えば、クロロまたはブロモ;ハロゲン−アルキル、例えば、トリフルオロメチル;およびフェニル、(特に1−または2−)−ナフチル、および特に以下で定義されるヘテロシクリル、特にピリジル、例えば、3−、4−または特に2−ピリジルから選択され、これらは各々、非置換であるか、または特に、直前に述べた他のアリール置換基から独立に選択される1個以上、特に3個までの置換基で置換されている。アリールR1はより好ましくは、ビフェニニル、特に2−、4−もしくは好ましくは3−ビフェニリル、ピリジルフェニル、特に4−、3−もしくは最も特には2−ピリジル−(2−、4−もしくは好ましくは3−)フェニル、または低級アルキル−フェニル、特にプロピル−フェニル(例えば、2−、4−もしくは特に3−イソプロピルフェニルである。アリールアルキルカルボニルR1(非置換、または好ましくは置換アリールを伴う)は好ましくは、上記で定義されたようなアリールを伴うアリール−低級アルキルカルボニル、より好ましくは、フェニル−低級アルキルオキシ−フェニル−低級アルキルカルボニル、特に2−、4−もしくは好ましくは3−ベンジルオキシ−フェニル−アセチルもしくは−プロピオニル、ピリジル−低級アルキルオキシフェニル−低級アルキルカルボニル、特に2−、4−もしくは好ましくは3−(ピリジン−2−、−4−もしくは好ましくは−3−)−アセチルもしくは−プロピオニル、またはフェニル−低級アルキルカルボニル、特にフェニル−2−もしくは好ましくは3−フェニル−プロピオニルもしくはフェニルアセチル(ここで、フェニルは非置換であるか、または低級アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特にフルオロもしくはクロロ、またはハロゲン−低級アルキル、例えばトリフルオロメチルから選択される3個までの置換基により置換されている)である。非置換または置換アリールR2または(独立に)R3は好ましくは、一置換、二置換または三置換フェニル、特にアリールに関して述べた置換基、特にヒドロキシ、低級アルコキシ(最も好ましい)、好ましくは、メトキシ、ハロゲン、好ましくはフルオロまたはクロロ、およびハロゲン−低級アルキル、好ましくはトリフルオロメチルから独立に選択される4個までの置換基により置換されているもの、特に3個の低級アルコキシ、好ましくはメトキシ置換基により置換されているフェニルであるか、またはR3の場合、非置換フェニル、またはさらに置換されていないか、または置換ナフチル、特に、アリールに関して述べた置換基、特にヒドロキシ、低級アルコキシ(最も好ましい)、好ましくは、メトキシ、ハロゲン、好ましくは、フルオロまたはクロロ、およびハロゲン-低級アルキル、好ましくは、トリフルオロメチルから独立に選択される4個までの置換基により置換されている1−または2−ナフチルである。
R1が、置換アリール−低級アルキルカルボニル、または非置換もしくは置換アリールのいずれかであり、
R2が、置換アリール、または非置換もしくは置換ヘテロシクリルであり、
R3が、低級アルキル、非置換もしくは置換アリール、または低級アルキル(非置換または置換アリールによって置換されている)であり、
R4が、上記で示した式IAの部分であり、式中、A1およびA2はヒドロキシ、低級アルキルオキシ、非置換もしくは置換アリールを有するアリールオキシ、または非置換もしくは置換シクロアルキルを有するシクロアルキルオキシであるか、またはA1およびA2は、結合しているホウ素原子および結合している2個の酸素原子と共に上記で示した式IA*の環を形成し、式中、Wは空間的に近いか、または隣接する、特に互いに隣接しているか、または「1,3」位の2個の異なる炭素原子を介して結合している非置換または置換低級アルキレンであり、そして、
R5が低級アルキルである
もの、またはその塩を含む。
R1が、フェニルオキシフェニル−低級アルキルカルボニル;フェニル−低級アルコキシフェニル−低級アルキルカルボニル;ピリジルオキシフェニル−低級アルキルカルボニル;低級アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特にフルオロもしくはクロロ、またはハロゲン−低級アルキル、特にトリフルオロメチルにより置換されているフェニル−低級アルキルカルボニル;または好ましくは、非置換または置換フェニルまたはナフチルであり、両場合とも、もし存在すれば置換基は低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ホルミル、低級アルカノイル、アミノ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、メルカプト、スルホ、低級アルキル−チオ、カルバモイル、N−低級アルキル−カルバモイル;N,N−ジ−低級アルキル−カルバモイル、フェニル、ナフチル、ピリジル、シアノおよびニトロ、より好ましくは低級アルコキシアルコキシ、特にメトキシまたはエトキシからなる群から独立に選択される1個以上、特に1〜3個の置換基であり;
R2が、ヒドロキシ、低級アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特にフルオロまたはクロロ、およびハロゲン−低級アルキル、特にトリフルオロメチルからなる群から独立に選択される1個以上、特に1〜3個の部分により置換されているフェニルであり;
R3が、低級アルキル、特にイソブチル、フェニル、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特にフルオロもしくはクロロ、およびハロゲン−低級アルキル、特にトリフルオロメチルからなる群から独立に選択される1個以上、特に3個までの置換基により置換されているフェニルであり;
R4が、−B(OH)2(特に好ましい)、または2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル、特に(1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イルであり;そして、
R5が、低級アルキル、特にイソプロピルである
もの、またはその塩を含む。
R1が、フェニルオキシフェニルアセチル、ベンジルオキシフェニルアセチル、ピリジルオキシフェニルアセチル、ビフェニリル、ピリジルフェニル、低級アルキルフェニルまたは置換フェニルプロピオニルオキシであり、ここでフェニル置換基はメトキシ、フルオロ、クロロおよびトリフルオロメチルからなる群から独立に選択される3個までの置換基であり;
R2が、3個までのメトキシ置換基、特に2,3,4−トリメトキシフェニリルまたは3,4,5−トリメトキシフェニリルで置換されているフェニルであり;
R3が、イソブチル、または非置換であるか、もしくはヒドロキシ、フルオロおよびメトキシから独立に選択される3個までの基で置換されているフェニルであり;
R4が、(1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イルまたは特に−B(OH)2であり;そして、
R5が、イソプロピルである
もの、またはその塩を含む。
R1が、ビフェニリル、低級アルキル−フェニル、フェニル−低級アルキル−カルボニル、フェノキシ−フェニル−低級アルキル−カルボニル、フェニル−低級アルコキシ−フェニル−低級アルキル−カルボニルまたはピリジル−フェニルであり;
R2が、1〜3つの低級アルコキシ基により置換されているフェニルまたはフェニル−低級アルコキシ−フェニルのいずれかであり;
R3が、低級アルキルまたはフェニル−低級アルキルであり;
R4が、4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル、(1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イルまたは−B(OH)2であり;そして、
R5が、低級アルキルである
もの、またはその塩を含む。
で示されるものを含む。
で示されるものを含む。
で示されるジアステレオマーの混合物を含む。
a)式II
で示されるジペプチド類似体と式III
で示されるアミノ酸またはその反応性誘導体を反応させ、式IIおよび/またはIIIの化合物に存在する官能基を、反応に関与する基を除いて、必要であれば容易に除去できる保護基で保護し、存在する保護基を除去すること、または
b)R1がアリールアルキルカルボニルまたはヘテロシクリルアルキルカルボニルであり、他の部分R2〜R5が式Iで示した意味を有する式Iの化合物を製造するため、式IV
で示されるアミノ酸化合物と式V
で示される炭酸またはその誘導体を反応させ、
式IVおよび/またはVの化合物に存在する官能基を、反応に関与する基を除いて、必要であれば容易に除去できる保護基で保護し、存在する保護基を除去し、さらに
所望により、方法a)またはb)によって得られた式Iの化合物を式Iの別の化合物に変換し、得られた式Iの化合物の塩を異なる塩またはその遊離型に変換し、および/または式Iの異性体化合物の混合物を個々の異性体に分割すること
を含む。
a)式II*
で示されるジペプチド類似体と、式III*
で示されるアミノ酸、またはその反応性誘導体を反応させ、
式II*および/または式III*の化合物に存在する官能基を、反応に関与する基を除いて、必要であれば容易に除去できる保護基で保護し、そして存在する保護基を除去すること、または
b)R1がアリールアルキルカルボニルまたはヘテロシクリルアルキルカルボニルであり、他の部分R2〜R5が式Iで示した意味を有する式I*の化合物を製造するため、式IV*
で示されるアミノ化合物と、式V
で示される炭酸、またはその反応性誘導体を反応させ、式IV*および/またはVの化合物に存在する官能基を、反応に関与する基を除いて、必要であれば容易に除去できる保護基で保護し、そして存在する保護基を除去し、さらに所望により方法a)またはb)によって得られた式I*の化合物を式I*の別の化合物に変換し、得られた式I*の遊離化合物を塩に変換するか、または得られた式I*の化合物の塩を、異なる塩またはその遊離型に変換すること
により製造できる。
まず、式VI
で示される配置を含むものを、式VII
で示される配置を含むもの、またはその反応性誘導体と、上記反応a)に関して記載したものと類似の反応条件下で縮合させ(縮合反応はまた好ましくは、活性炭酸誘導体のインサイチュウでの形成を伴う)、そのようにしてN−保護形態の式IIの化合物を得、次にこれを、例えば上述の標準的な教本に記載されている条件を用い、tert−ブトキシカルボニルアミノの場合には、例えばジオキサンおよび/または塩化メチレンなどの適当な溶媒中の塩酸を用いてN−脱保護し、そのまま方法a)に使用できる式IIの化合物を得る。
で示される化合物を、適当な溶媒、例えば塩化メチレン中で、n−低級アルキルリチウム、特にn−ブチルリチウム、次いで塩化亜鉛と反応させ、式IX
で示される化合物を得ることにより製造できる。次に、この化合物をLiN(SiCH3)2と反応させ、得られたその式の化合物をトリフルオロ酢酸の存在下で反応させ、式X
で示される塩を得、これは式VIの化合物であり、次にこれを上記で示したような式VIIの化合物との反応のためにそのまま用いることができる。
で示される配置を含み、公知であり、市販されているか、または標準的な手順に従って得ることができるものと、式XII
R1−X (XII)
[式中、R1はアリールであり、Xはハロゲン、特にブロモである]
で示される化合物を、適当な溶媒、例えばジメチルホルムアミド中、塩基、特にアルカリ金属炭素塩、例えば炭酸カリウムの存在下、50〜100℃の温度、例えば90℃の温度で、好ましくは不活性ガス、例えば窒素またはアルゴン下で反応させることにより製造することができる。これにより対応する式IIIの化合物が直接得られる。
で示される配置を含むもの、またはその反応性誘導体を、上記方法a)で記載したような好ましい縮合反応条件下で反応させることにより得ることができる。次に、得られた化合物、すなわち、N末端アミノ基が保護形態で存在する式IVの化合物からN末端保護基を除去する(例えば、tert−ブトキシカルボニルアミノの場合には、ジオキサン中、塩化水素を用いる)。
AおよびBは独立に結合、または非置換もしくは置換アミノアシル部分を表し;
R1は水素;アミノ保護基;または式R5Y(式中、
R5は水素、または非置換もしくは置換アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基を表し;かつ
Yは−CO−;−NH−CO−;−NH−CS−;−SO2−;−O−CO−;または−O−CS−を表す)
の基を表し;
R2は天然アミノ酸の側鎖;アルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルまたはシクロアルキルアルキル基;またはトリメチルシリルメチル、2−チエニルメチルもしくはスチリルメチルを表し;
R3はハロゲン、アルキル、アルコキシまたはヒドロキシアルコキシを表し;かつ、
R4は2(R)−ヒドロキシインダン−1(S)−イル;非置換型または4位においてメトキシで置換されている(S)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル;または2−ヒドロキシ−ベンジルを表す]
で示される2,4−ジアミノ−3−ヒドロキシカルボン酸であり、ここで、2,4−ジアミノ−3−ヒドロキシカルボン酸は遊離型であるか、その医薬上許容される塩であるか、または医薬組成物中のものである。
R1およびR2は互いに独立に脂肪族基、または芳香族、芳香族−脂肪族、環式脂肪族、環式脂肪族−脂肪族、複素環式または複素環式−脂肪族基であり;各基は20個以下の炭素原子を有し;
R3は水素、オキサ−アルキル、脂肪族基、または式−(Y)m−R6(式中、Yはアルキルであり、mは0または1であり、かつ、R6は窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される3個までのヘテロ原子を含む5または6員環を有する非置換または置換単環式基であり、該単環式基はまたベンゾ環と縮合することができる)の、20個までの炭素原子を有する基であり;
R4およびR5は水素;脂肪族基;遊離型、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ;遊離型またはエステル化カルボキシ;ホルミル;アルカノール;非置換、一置換または二置換アミノ;メルカプト;スルホ;アルキル−チオ;カルバモイル;N−アルキル−カルバモイル;N,N−ジ−アルキル−カルバモイル;シアノおよびニトロからなる群から独立に選択され、ここで、炭素含有基R4およびR5は12個までの炭素原子を有し;ただし、nが1であり、R1がベンジルまたはtert−ブチルであり、R2がベンジルまたは4−メトキシ−ベンジルであり、R3がイソプロピルであり、かつ、Xが酸素であるとき、R4およびR5が双方ともに水素であることはなく、また、nが0または1であり、R2が4−メトキシ−ベンジルであり、R3が水素であり、かつ、Xが酸素であるとき、R4はメトキシではなく;そして
Xは窒素、酸素または硫黄である]
で示される化合物、またはその塩に関する。
本発明の抗体および薬剤は、例えば、限定されるものではないが、癌腫、神経膠腫、中皮腫、黒色腫、リンパ腫、白血病、腺癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、膠芽腫、白血病、リンパ腫、前立腺癌、およびバーキットリンパ腫、頭頸部癌、結腸癌、直腸結腸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞肺癌、食道癌、胃癌、膵臓癌、肝胆管癌、胆嚢癌、小腸癌、直腸癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、尿道癌、精巣癌、子宮頚癌、膣癌、子宮癌、卵巣癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、膵内分泌癌、カルチノイド癌、骨癌、皮膚癌、網膜芽細胞腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、および非ホジキンリンパ腫などの癌をはじめとする過剰増殖性疾患の処置のために、哺乳動物被験体にそのまま投与することができる(さらなる癌については、CANCER: PRINCIPLES AND PRACTICE (DeVita、V.T. et al. eds 1997)を参照)。
本明細書に記載のように、種々の遺伝子産物は、TRAIL誘導(および抗DR4または抗DR5誘導)アポトーシスを阻害する(例えば、図27の最初の部分に挙げられている分子;およびUbcH10)か、または促進する(例えば、図27の最後の部分に示されている分子)。TRAIL誘導アポトーシスを阻害する前記遺伝子産物は、TRAIL、抗DR4または抗DR5抗体により誘導されるアポトーシスを相乗的に増強すべく、インヒビターを用いてターゲッティングすることができる。同様に、TRAIL誘導アポトーシスを促進する遺伝子産物は、TRAIL、抗DR4抗体または抗DR5抗体により誘導されるアポトーシスを相乗的に増強すべく、アクチベーターを用いてターゲッティングすることができる。
本発明者らは、遺伝子産物Mycの発現が、腫瘍細胞においてアポトーシスを誘導する抗DR5抗体の有効性の十分条件ではないが、必要条件であることを見出した。よって、腫瘍細胞(例えば、生検由来のもの)におけるMycの発現は、DR5標的療法に応答しないであろう細胞(および、その被験体)を同定するためのマーカーとなる。具体的には、腫瘍が野生型細胞よりも低くMycを発現している場合には、野生型発現レベル以上でMycを発現している場合よりもDR5標的療法が有効である可能性は少ない。従って、本発明は、被験体から腫瘍細胞のサンプルを得、それらの細胞におけるMycの発現レベルを検出することにより、抗DR5アゴニスト抗体に基づく療法の有効性を決定する方法を提供し、そこでは、Mycの野生型発現レベルよりも低ければ、その療法には腫瘍細胞を死滅させる有効性が低いか全くないことを示す。
以下の実施例は本発明をさらに例示するために示すものであり、その範囲を限定するものではない。本発明の他の変形もまた、当業者には容易に明らかとなり得、それらも添付の特許請求の範囲に含まれる。
abs. 無水
i−BuB(OH)2 イソブチル−ボロン酸
DIEA N−エチルジイソプロピルアミン
DMF N,N−ジメチル−ホルムアミド
equiv 当量
ES−MS エレクトロスプレー質量分析法
EtOAc 酢酸エチル
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
MeOH メタノール
min 分
m.p. 融点
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
Rf シリカゲル 60 F254(Merck、Darmstadt)でのTLCによって得られた前線値の比率
rt 室温
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N‘,N‘−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TFA トリフルオロ酢酸
TLC 薄層クロマトグラフィー
tR 保持時間
紫外線照射によって検出できない最終化合物または中間体のTLCスポットを、過マンガン酸カリウム染色溶液を用い、その後プレートを加熱することで可視化する。
システム1
直線勾配2〜100%CH3CN(0.1%TFA)およびH2O(0.1%TFA)に10分+2分100%CH3CN(0.1%TFA);215nmで検出、流速0.7mL/分、25℃。カラム:Nucleosil 120−3 C18(125×3.0mm)。
直線勾配20〜100%CH3CN(0.1%TFA)およびH2O(0.1%TFA)に7分+2分100%CH3CN(0.1%TFA);215nmで検出、流速1mL/分、30℃。カラム:Nucleosil 100−3 C18HD(125×4mm)。
直線勾配20〜100%CH3CN(0.1%TFA)およびH2O(0.1%TFA)に7分+2分100%CH3CN(0.1%TFA);215nmで検出、流速1mL/分、30℃。カラム: Nucleosil 100−3 C8 HD(125×4mm)。
ステップA:アルゴン雰囲気下、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(合成スキーム1の(A))(0.352g、0.759mM)の冷(0℃)無水CH2Cl2溶液(5.5mL)に、4N HClのジオキサン溶液(5.7mL、22.77mM、30当量)を加える。得られた混合物を室温まで温め、10分間攪拌する。さらなる4N HCl(1.9mL、7.59mM、10当量)を加える。この反応混合物を10分間攪拌し、濃縮し、粗塩酸塩を黄色泡沫として得る。
(a)(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(ステップB用)
標題化合物を、アルゴン雰囲気下、90℃で24時間、3−ブロモ−ビフェニル(1.47mL、8.54mM、Aldrich 25,538−6)、(S)−2−アミノ−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(3,4,5−OCH3−phe−OH)(3.27g、12.81mM)、K2CO3(1.18g、8.54mM)およびCuI(163mg、0.854mM)の無水DMF懸濁液(10.6mL)を加熱することにより製造する。得られた混合物を室温まで冷却した後、真空濃縮し、MPLC(CH3CN/H2O/TFA)で精製し、標題化合物を得る。
標題化合物を、文献(E.M. Oltz, R. C. Bruening, M. J. Smith, K. Kustin and K. Nakanishi in J. Am. Chem. 1998, 110 (18), 6162−6172)の手順に従い、市販の3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドおよびN−アセチルグリシンから製造する。ラセミ体であるN−アセチル−3,4,5−トリメトキシ−フェニルアラニンメチルエステルの分離は、文献(J.J. Nestor, Jr., T. L. Ho, R. A. Simpson, B. L. Horner, G. H. Jones, G. I. McRae and B. H. Vickery in J. Med. Chem. 1982, 25 (7), 795−801; またはO. D. Tyagi & P. M. Boll in Indian J. Chem. 1992, pp. 851−854)に記載されているように、アルカラーゼ(登録商標)(Novo Nordisk)を用いたL−エステルの酵素触媒加水分解により行う。
標題化合物を、(S)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルアンモニウムトリフルオロ酢酸塩(合成スキーム1の(C))(製造に関しては、Kettner, C. A. and Shenvi, A. B. J. Biol. Chem. 1984, 259, p. 15106−15114およびMatteson, D. S. and Sadhu, K. M. J. Am. Chem. Soc. 1981, 103, p. 5241−5242)を参照)(2.395g、6.32mM)、Boc−L−バリン(1.373g、6.32mM)、TBTU(2.23g、6.95mM、1.1当量)、DIEA(3.3mL、18.95mM、3.0当量)およびDMF(24mL)を用いること以外は、実施例1のステップBに記載のように製造する。
(S)−2−[(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオニルアミノ]−3−メチル−N−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチル]−ブチルアミド、メタノール(4.3mL)、ヘキサン(4.3mL)および1N HCl(1.45mL)の混合物に、i−BuB(OH)2を加える。この反応混合物を室温で2時間攪拌した後、メタノール(8mL)およびヘキサン(8mL)で希釈する。二層に分離する。メタノール層をヘキサンで2回洗浄し、CH2Cl2で希釈し、H2Oで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、濃縮する。残渣をCH2Cl2に溶解し、シリカゲル(20g)カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH、80/20)により精製し、標題化合物を淡黄色泡沫として得る。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(合成スキーム2の(A))から、各カップリング反応(実施例1のステップB)の相手としてそれぞれ(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(合成スキーム2の(D))および(3−フェノキシ−フェニル)−酢酸(合成スキーム2の(F))(Trans World Chemicals, Inc.; Rockville, MD, USA)を用いること以外は、実施例1に記載の二段階(脱保護/カップリング)法を繰り返すことにより製造する。標題化合物を、白色固体として得る。
標題化合物を、(S)−2−アミノ−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。
標題化合物を、当技術分野で公知の手順(M. Bodanszky in Principles of Peptide Synthesis, Akad.−Verlag, 1984)に従い、(S)−2−アミノ−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸から出発して合成する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:676.0[M−H]−;Rf=0.025(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルから、各カップリング反応(実施例1のステップB)の相手としてそれぞれS)−2−(tert−ブチルオキシカルボニル−アミノ)−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸および3−フェニル−プロピオン酸(Fluka, Buchs, Switzerland)を用いること以外は、実施例1に記載の二段階(脱保護/カップリング)法を繰り返すことにより製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のようにう製造する;ES−MS:598.2[M−H]−;Rf=0.025(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、O−メチル−L−チロシン(Bachem)を用いること以外は、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。MPLC(CH3CN/H2O/TFA)により精製し、標題化合物を得る;ES−MS:348.3[M+H]+;HPLC:tR=9.52分(システム1)で単一ピーク。
標題化合物は、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:558.0[M−H]−;HPLC:tR=6.47分(システム3);Rf=0.086(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、3−(3,4−ジメトキシフェニルl)−L−アラニン(Aldrich)を用いること以外、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。MPLC(CH3CN/H2O/TFA)により精製し、標題化合物を得る;ES−MS:378.2[M+H]+;HPLC:tR=9.10分(システム1)で単一ピーク。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:588.2[M−H]−;Rf=0.090(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−2−(3−イソプロピル−フェニルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、1−ブロモ−3−イソプロピルベンゼン(Lancaster)を用いること以外、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。MPLC(CH3CN/H2O/TFA)により精製し、標題化合物を得る;ES−MS:374.1[M+H]+;HPLC:tR=8.95分(システム1)で単一ピーク。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:584.3[M−H]−;Rf=0.13(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−2−(3−ピリジン−2−イル−フェニルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、文献の手順:Zhang, Biliang, Breslow, Ronald Ester Hydrolysis by a Catalytic yclodextrin Dimer Enzyme Mimic with a Metallobipyridyl Linking Group. J. Am. Chem. Soc. (1997), 119(7), 676−1681; M. Van der Sluis, V. Beverwijk, A. Termaten, F. Bickelhaupt, H. Kooijman, A.L. Spek Synthesis of Novel Phosphaalkene−Baced Bidentate Ligands Mes*P:CH(3-R-Ar) (R = Pyridyl, Carbaldimino) and Formation of Three-Membered Palladacycles Mes*(Me)P−CH(3−R−Ar)−PdCl by Carbopalladation of the P:C Double Bond. Organometallics (1999), 18(8), 1402−1407に従って製造する。
標題化合物を、2−(3−ブロモ−フェニル)−ピリジンを用いること以外は、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。MPLC(CH3CN/H2O/TFA)により精製し、標題化合物を得る;ES−MS:409.2[M+H]+;HPLC:tR=6.64分(システム1)で単一ピーク。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:619.2[M−H]−;Rf=0.044(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、(S)−2−アミノ−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。MPLC(CH3CN/H2O/TFA)により精製し、標題化合物を得る;ES−MS:408.2[M+H]+;HPLC:tR=9.42分(システム1)で単一ピーク。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:618.3[M−H]−;Rf=0.23(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、(S)−2−アミノ−3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−プロピオン酸(O−ベンジル−L−チロシン)を用いること以外は、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。MPLC(CH3CN/H2O/TFA)により精製し、標題化合物を得る;ES−MS:424.3[M+H]+;HPLC:tR=10.40分(システム1)で単一ピーク。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:633.9[M−H]−;Rf=0.65(CH2Cl2/MeOH、90/10)。
標題化合物を、{(R)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いること以外、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、Boc−D−バリン(Fluka)を用いること以外は、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例1(c))に関して記載したように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:618.2[M−H]−;Rf=0.088(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(R)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(3,4,5−OCH3−phe−OH)を用いること以外は、(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例1)に関して記載したように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:618.2[M−H]−;Rf=0.20(CH2Cl2/MeOH、90/10)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[3−メチル−1−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例1(c))の合成と同様にして製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:618.2[M−H]−;Rf=0.076(CH2Cl2/MeOH、95/5);HPLC:tR=6.23分と6.36分に2つのピーク(比率1:1)(システム3)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルから、各カップリング反応(実施例1のステップB)の相手としてそれぞれBoc−L−3,4−ジメトキシフェニルアラニン(Synthetech)および(3−フェノキシ−フェニル)−酢酸(Trans World Chemicals, Inc.; Rockville, MD, USA)を用いること以外は、実施例1に記載の二段階(脱保護/カップリング)法を繰り返すことにより製造する。標題化合物を泡沫として得る;ES−MS:782.3[M+H]+;HPLC:tR=11.76分(システム1)に単一ピーク;Rf=0.61(CH2Cl2/MeOH、90/10)。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:646.2[M−H]−;HPLC:tR=5.90分(システム3)に単一ピーク;Rf=0.12(CH2Cl2/MeOH、90/10)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルから、各カップリング反応(実施例1のステップB)の相手としてそれぞれ(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸および(3−フェノキシ−フェニル)−酢酸(Trans World Chemicals, Inc.; Rockville, MD, USA) を用いること以外は、実施例1に記載の二段階(脱保護/カップリング)法を繰り返すことにより製造する。標題化合物を黄色泡沫として得る;ES−MS:812.4[M+H]+;HPLC:tR=11.36分(システム1)に単一ピーク;Rf=0.53(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、(S)−2−アミノ−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸から出発すること以外は、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例3)に関して記載したように合成する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:676.2[M−H]−;Rf=0.14(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルから、各カップリング反応(実施例1のステップB)の相手としてそれぞれ(S)−3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸および(3−フェノキシ−フェニル)−酢酸(Trans World Chemicals, Inc.; Rockville, MD, USA) を用いること以外は、実施例1に記載の二段階(脱保護/カップリング)法を繰り返すことにより製造する。標題化合物を、ベージュ色の泡沫として得る;ES−MS:842.0[M+H]+;HPLC:tR=12.19分(システム1)に単一ピーク;Rf=0.37(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、O−ベンジル−L−チロシン(Fluka)から出発すること以外は、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸(実施例3)に関して記載したように合成する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:705.8[M−H]−;Rf=0.12(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−3−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、Boc−L−ロイシンを用いること以外は、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例1(c))に関して記載したように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:632.2[M−H]−;Rf=0.15(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−3−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:602.2[M−H]−;Rf=0.14(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−3−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:572.1[M−H]−;Rf=0.25(CH2Cl2/MeOH、90/10)。
標題化合物を、{(S)−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、Boc−L−アラニン(Fluka) を用いること以外は、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(ステップ1.1、実施例1)に関して記載したように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:590.0[M−H]−;Rf=0.12(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:590.0[M−H]−;Rf=0.033(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:530.3[M−H]−;Rf=0.051(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:560.2[M−H]−;Rf=0.023(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(3−イソプロピル−フェニルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:560.2[M−H]−;Rf=0.22(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルから、各カップリング反応(実施例1のステップB)の相手としてそれぞれ(S)−2−アミノ−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−プロピオン酸および3−フェニル−プロピオン酸(Fluka) を用いること以外は、実施例1に記載の二段階(脱保護/カップリング)法を繰り返すことにより製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:570.3[M−H]−;Rf=0.22(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−2−フェニル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−エチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−3−メチル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−ブチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例1(c))の合成と同様にして製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:652.2[M−H]−;Rf=0.22(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
標題化合物を、{(S)−2−メチル−1−[(R)−2−フェニル−1−((1S,2S,6R,8S)−2,9,9−トリメチル−3,5−ジオキサ−4−ボラ−トリシクロ[6.1.1.02,6]デク−4−イル)−エチルカルバモイル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび(S)−2−(ビフェニル−3−イルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸を用いること以外は、実施例1に記載のように製造する。
標題化合物を、実施例2に記載のように製造する;ES−MS:591.8[M−H]−;Rf=0.13(CH2Cl2/MeOH、95/5)。
式Iの化合物に関し、上記の試験に従って測定した代表的なIC50値を以下に示す(表1)。
抗DR5スクリーニングのためのアッセイの開発の一環として、本発明者らはTrailリガンドをクローニングし、発現させ、精製し、そしてそのリガンドで細胞を死滅させることができるかどうかをJurkat細胞で試験した。前記アッセイは、生細胞が色素を還元した際に蛍光を発する酸化還元型色素アラマーブルーを含む。細胞がアポトーシスにより死滅すると、その結果として環境が酸化され、色素が還元型でなくなり、蛍光を検出することができない。図1に示すように、TRAILはJurkat細胞においてアポトーシスを誘導した。
siRNA分子のライブラリーを細胞にトランスフェクトし、これらの細胞をTRAILと接触させ、TRAILが存在しない場合と比べて生存率が変化した細胞をスクリーニングした。次に、生存率が変化していた細胞を用いて、細胞にトランスフェクトされた特定のsiRNAを同定し、それにより、そのsiRNAにより阻害される遺伝子を判定した。図26および27参照。
siRNAは、Gsk3αまたはGSK3βの発現を特異的に阻害し、それによりTRAIL誘導アポトーシスに対するいずれかの遺伝子産物の作用が判定できることが確認された。図29に示すように、Gsk3αの阻害は対照に比べ細胞のカスパーゼ活性を抑制するが、Gsk3βは抑制しない。従って、Gsk3αはTRAIL誘導アポトーシスのアクチベーターである。同様に、他の2つの遺伝子産物SRP72およびFLJ32312もアポトーシスのアクチベーターであることが確認された。
384ウェル形式に並べた510の、siRNAライブラリーターゲッティング遺伝子を、Hela細胞にトランスフェクトした。細胞を48時間インキュベートして標的を崩壊させ、TRAILで処理するか、または処理しなかった。TRAIL処理から20時間後にアラマーブルーを用いて生存率を測定した。対照で得られた60の値の総計と比較するため、各siRNAの感受性率を求めた。TRAILリガンドで処理したHela細胞は、対照ウェルのMTTアッセイにより測定した生存率より約40%の抑制をもたらした。細胞死を有意に阻害または促進したsiRNAが同定された。それぞれ表2および表3参照。
siPAK1-0 AGAGCTGCTACAGCATCAA
siPAK1-1 GACAUCCAACAGCCAGAAA
siPAK1-2 GAGAAAGAGCGGCCAGAGA
hPAK1-6 UACCAGCACUAUGAUUGGA
siPAK1-7 UCUGUAUACACACGGUCUG
この実施例では、腫瘍細胞でのアポトーシス誘導におけるヒトユビキチンコンジュガーゼUbcH10(UBE2C)アンタゴニストと抗DR5抗体の相乗作用について記載する。UbcH10は、細胞周期の調節に不可欠な役割を果たす。本発明者らは、遺伝子発現と免疫組織化学の総合解析を用い、UbcH10が複数の解剖学的部位、とりわけ乳房、胃/食道、結腸直腸、肺および卵巣の癌腫において有意に過剰発現されることを見出した。このデータは、UbcH10が腫瘍発達において重要な役割を果たしていることを示す。次に、癌治療におけるUbcH10の治療法的可能性を検討した。
本発明者らはまず、高レベルUbcH10を有する腫瘍細胞における遺伝子サイレンシングの結果を検討し、3つの異なる、非重複の小干渉RNA(siRNA)(UbcH10−495、UbcH10−378、UbcH10−412)の配列をデザインした。各siRNAをまず2つの細胞系統、T3M4(膵臓癌由来)およびDLD−1(結腸直腸癌由来)で試験した。これら3つのsiRNAは全て、UbcH10を標的とし(対照siRNAはそれらを標的としなかった)、その結果、UbcH10タンパク質の有効な減少が起こり、これはそれらの細胞増殖抑制能に相関していた。これらのデータは、UbcH10 siRNAの特異性を強調し、これらの結果が「オフ−ターゲット」作用によるものではないことを示す。UbcH10−APC複合体はサイクリンB1の分解を制御することから、本発明者らはまた、UbcH10サイレンシング後のウエスタンブロット解析により、サイクリンB1のレベルを調べた。本発明者らの結果は、siUbcH10で処理した細胞のUbcH10タンパク質レベルとサイクリンB1レベルの間に逆相関があることを明らかにした。さらに、siUbcH10処理後の細胞周期分析では、M期での休止が示され(データは示されていない)、これは当技術分野の開示に一致するものである。顕微鏡観察では、UbcH10の下方制御は、細胞の球形化、解離、核凝集、またはアポトーシス小体の形成など、アポトーシスの指標となる細胞形態の変化は誘導しなかった。さらにまた、ウエスタンブロット解析および蛍光カスパーゼ活性アッセイによって測定したところ、siUbcH10処理により、2つの実行カスパーゼ、カスパーゼ3および−7(14)のタンパク質分解プロセシングはもたらされなかった。
UbcH10は大部分の正常組織に比べ、ヒト癌で高く過剰発現する。UbcH10の下方制御の治療法的可能性を判定するため、本発明者らはいくつかの既知化学療法薬および分子的にターゲッティングされる薬剤を、UbcH10サイレンシング後の腫瘍特異的作用の可能性に関して検討した。これらの研究のため、微小管安定化剤パクリタキセル、紡錘体インヒビター・ビンブラスチン、DNAアルキル化剤・マイトマイシンc、およびDR5/TRAILを介するアポトーシスを誘発し得る機能的アゴニスト抗体を用いて、種々の作用機構を有する薬剤の範囲を網羅した。2つの膵臓癌細胞系統T3M4およびPanc−1、ならびにアンドロゲン非依存性前立腺癌細胞系統CWR−RV1を、siUbcH10で48時間処理した後、ビンブラスチン、パクリタキセル、マイトマイシンc、および抗DR5と共にさらに24時間インキュベートした。これらの結果は、UbcH10サイレンシング後の有糸分裂毒およびDNA傷害薬の同時処理が、本発明者らが試験したいくつかの腫瘍細胞系統で細胞生存率に付加的抑制をもたらしたことを示す(図31)。最初に癌細胞をsiUbcH10で48時間処理すると、生存細胞の量が50%減ったが、これはさらに24時間細胞傷害薬を添加することでさらに抑制した。UbcH10によりサイレンシングされた細胞の数に関して正規化すると、IC90またはIC50濃度は同一となり、これは相加的作用であることを示す。UbcH10を標的とする3つの独立したsiRNAは全て、T3M4細胞およびPanc−1細胞においてTRAILと同様の作用を示した。これらのデータはトリプリケートの平均値であり、4回の独立した実験でも同様の結果が得られた。
ヒト初代繊維芽細胞(BJ)、ヒト乳腺上皮細胞(HMEC)、およびT3M4細胞をsiUbcH10(siUbcH10−495)で48時間、次いでアゴニスト抗DR5抗体(500ng/ml)でさらに6時間、連続的に処理した。蛍光(FITC)標識した対照siRNAを用いて、BJ細胞およびHMEC細胞を含む全ての細胞系統について同等のトランスフェクション効率を確保した。細胞を顕微鏡により分析した。結果を図31および32に示す。これらの図に示されているように、T3M4細胞およびPanc−1細胞をsiUbcH10で前処理した場合、siRNAまたは抗DR5単独処理に比べ、抗DR5抗体によって誘導されるアポトーシスが有意に増加したが、TRAIL非感受性であるCWR−RV1細胞では無視できるような作用しかなかった(図31)。これらのデータは、癌細胞系統、とりわけT3M4を抗DR5抗体と共にインキュベートした後、siUbcH10処理を行うと、劇的に高いアポトーシスが起こったことを示す。これはヒト初代皮膚繊維芽細胞(BJ)または乳腺上皮細胞(HMEC)では見られなかった(図31および32)。この知見は、他のTRAIL耐性腫瘍細胞系統ならびに正常細胞がUbcH10の下方制御によりTRAIL感受性とはならなかったことから、一般的な現象を反映しているものと思われる。
Bax欠損腫瘍細胞に対する抗DR4または抗DR5アゴニストおよびプロテアソームインヒビターの相乗作用
DNA修復系における欠損(ミスマッチ修復(MMR))は、複製エラーが修正されないため遺伝的不安定性を招く。この種の遺伝的不安定性は、遺伝性非ポリープ性結腸直腸癌(HNPCC)および散在性結腸癌の一部の悪性進行に重要な事象であり、TGFβRIIおよびBAX遺伝子に含まれるものなど、短い反復配列で特に多い。従って、これらの腫瘍におけるBax欠損は、アポトーシスの自然誘導および化学療法的誘導に対して著しい生存優位性を与える。
Claims (64)
- 癌細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、細胞を
i.抗DR4または抗DR5親和性薬剤アゴニスト;および
ii.アポトーシス誘導薬剤
と接触させることを含む、方法。 - 前記アゴニストが抗DR5抗体である、請求項1に記載の方法。
- 前記抗DR5抗体が、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体の結合特異性を有する、請求項2に記載の方法。
- 前記抗DR5抗体が、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む、請求項3に記載の方法。
- 前記抗DR5抗体が抗体Aである、請求項2に記載の方法。
- 前記アゴニストが抗DR4抗体である、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞を抗DR4抗体アゴニストおよび抗DR5抗体アゴニストと接触させる、請求項1に記載の方法。
- 前記アゴニストがヒト化抗体である、請求項1に記載の方法。
- 前記アゴニストが単鎖抗体である、請求項1に記載の方法。
- 前記薬剤がBCL−2の発現を阻止または抑制する、請求項1に記載の方法。
- 前記薬剤がNFκBの活性化を阻止する、請求項10に記載の方法。
- 前記薬剤がIκBの分解を阻止する、請求項11に記載の方法。
- 前記薬剤がプロテアソームインヒビターである、請求項1に記載の方法。
- 前記プロテアソームインヒビターが、PS−341、MG−262およびMG−132からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
- 前記薬剤が、アポトーシス阻害タンパク質(IAP)のインヒビターである、請求項1に記載の方法。
- 前記インヒビターがSMACまたはSMACミメティックである、請求項15に記載の方法。
- 前記癌細胞が結腸癌細胞または膵臓癌細胞である、請求項1に記載の方法。
- 前記薬剤がPAK1のアンタゴニストである、請求項1に記載の方法。
- 前記薬剤が、nsurfおよびJIKからなる群から選択されるポリペプチドのアンタゴニストである、請求項1に記載の方法。
- 前記薬剤がsiRNAである、請求項1に記載の方法。
- アポトーシスを必要とする個体の癌細胞においてそれを誘導する方法であって、その個体に治療上有効な量の
i.抗DR4または抗DR5親和性薬剤アゴニスト;および
ii.アポトーシス誘導薬剤
を投与することを含む、方法。 - 前記アゴニストおよび薬剤を別個に投与する、請求項21に記載の方法。
- 前記アゴニストおよび薬剤を混合物として投与する、請求項21に記載の方法。
- 前記アゴニストが抗DR5抗体である、請求項21に記載の方法。
- 前記抗DR5抗体が、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体の結合特異性を有する、請求項24に記載の方法。
- 前記抗DR5抗体が、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む、請求項25に記載の方法。
- 前記抗DR5抗体が抗体Aである、請求項25に記載の方法。
- 前記アゴニストが抗DR4抗体である、請求項21に記載の方法。
- 前記細胞が、抗DR4抗体アゴニストおよび抗DR5抗体アゴニストと接触される、請求項21に記載の方法。
- 前記アゴニストがヒト化抗体である、請求項21に記載の方法。
- 前記アゴニストが単鎖抗体である、請求項21に記載の方法。
- 前記薬剤が、BCL−2またはUbcH10の発現を阻止または抑制する、請求項21に記載の方法。
- 前記薬剤がNFκBの活性化を阻止する、請求項32に記載の方法。
- 前記薬剤がIκBの分解を阻止する、請求項33に記載の方法。
- 前記薬剤がプロテアソームインヒビターである、請求項21に記載の方法。
- プロテアソームインヒビターが、PS−341、MG−262およびMG−132からなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
- 前記薬剤が、アポトーシス阻害タンパク質(IAP)のインヒビターである、請求項21に記載の方法。
- 前記インヒビターがSMACまたはSMACミメティックである、請求項37に記載の方法。
- 前記癌細胞が結腸癌細胞または膵臓癌細胞である、請求項21に記載の方法。
- 前記薬剤がPAK1のアンタゴニストである、請求項21に記載の方法。
- 前記薬剤が、UbcH10、nsurfおよびJIKからなる群から選択されるポリペプチドのアンタゴニストである、請求項21に記載の方法。
- 前記薬剤がsiRNAである、請求項21に記載の方法。
- 治療上有効な量の
i.抗DR4または抗DR5親和性薬剤アゴニスト;および
ii.アポトーシス誘導薬剤
を含む生理学的組成物。 - 前記アゴニストが抗DR5抗体である、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記抗DR5抗体が、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体の結合特異性を有する、請求項44に記載の生理学的組成物。
- 前記抗DR5抗体が、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む、請求項45に記載の生理学的組成物。
- 前記抗DR5抗体が抗体Aである、請求項46に記載の生理学的組成物。
- 前記アゴニストが抗DR4抗体である、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記細胞を、抗DR4抗体アゴニストおよび抗DR5抗体アゴニストと接触させる、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記アゴニストがヒト化抗体である、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記アゴニストが単鎖抗体である、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤が、BCL−2の発現またはUbcH10の発現を阻止または抑制する、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤がNFκBの活性化を阻止する、請求項52に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤がIκBの分解を阻止する、請求項53に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤がプロテアソームインヒビターである、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤が、アポトーシス阻害タンパク質(IAP)のインヒビターである、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記インヒビターが、SMACまたはSMACミメティックである、請求項56に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤がPAK1のアンタゴニストである、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤が、UbcH10、nsurfおよびJIKからなる群から選択されるポリペプチドのアンタゴニストである、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 前記薬剤がsiRNAである、請求項43に記載の生理学的組成物。
- 図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体の結合特異性を有する、親和性薬剤。
- 図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と、図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体である、請求項62に記載の親和性薬剤。
- 請求項62に記載の抗体を発現する細胞。
- 癌細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、細胞を、図24または図35で示される配列を含む重鎖可変領域と図25または図35で示される軽鎖可変領域を含む抗体の結合特異性を有する親和性薬剤と接触させることを含む、方法。
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