JP2006510890A - グアニル酸結合タンパク質−1(gbp−1)の検出のためのelisa方法 - Google Patents

グアニル酸結合タンパク質−1(gbp−1)の検出のためのelisa方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006510890A
JP2006510890A JP2004561403A JP2004561403A JP2006510890A JP 2006510890 A JP2006510890 A JP 2006510890A JP 2004561403 A JP2004561403 A JP 2004561403A JP 2004561403 A JP2004561403 A JP 2004561403A JP 2006510890 A JP2006510890 A JP 2006510890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
receptor
gbp
fragment
binding protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004561403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4619129B2 (ja
Inventor
シュトゥルツル,ミハエル
ルーベセダー−マルテラート,クララ
ゲンジ,エリック
クレマー,エリザベート
Original Assignee
ゲーエスエフ・フォルシュングスツェントゥルム・フューア・ウムヴェルト・ウント・ゲズントハイト・ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゲーエスエフ・フォルシュングスツェントゥルム・フューア・ウムヴェルト・ウント・ゲズントハイト・ゲーエムベーハー filed Critical ゲーエスエフ・フォルシュングスツェントゥルム・フューア・ウムヴェルト・ウント・ゲズントハイト・ゲーエムベーハー
Publication of JP2006510890A publication Critical patent/JP2006510890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4619129B2 publication Critical patent/JP4619129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/573Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for enzymes or isoenzymes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/90Enzymes; Proenzymes
    • G01N2333/914Hydrolases (3)

Abstract

組織試料の培養上清、体液試料、若しくは細胞培養上清からの試料において、GBP−1若しくはこのタンパク質の同定及び/又は定量化の方法が記載される。

Description

本発明は、組織試料の培養上清、体液試料又は細胞培養上清からの試料における、GBP−1又はこのタンパク質の断片の同定及び/又は定量化の方法に関する。
種々の文献が本明細書の文章中に引用される。従って、引用文献(すべての製造業者の説明書、情報などを含む)の開示内容は、参照として本明細書の一部である。
内皮は、細胞に向けられた免疫反応、月経、創傷治癒、炎症、アレルギー、心臓血管疾患及び腫瘍成長などの多くの生理学的過程並びに病態生理学的過程において重要な器官である。内皮の病態機能は、内皮細胞の活性化に密接に関係する。
内皮の活性化は、血液中に循環する又は近傍の細胞により放出される種々の可溶性因子の多くにより制御される複雑な過程である(図1A)。この過程は、組織における関連した要求に調整された内皮細胞の生理機能および形態をもたらす。この文脈において、主な重要な要因は、内皮細胞の細胞増殖、アポトーシス、浸潤、移動(migration)及び白血球接着能力の制御であり、それらによって血管の再生および退縮並びに白血球の管外遊出が調節される(図1A)。
関与する因子の多くは、いくつかの因子が同様の表現型を制御し、そして同様の効果を有する群において要約されうることを示す(図1B)。例えば、血管新生成長因子の塩基性繊維芽細胞成長因子(bFGF)および血管内皮細胞成長因子(VEGF)は、内皮細胞増殖を活性化し、一方、炎症性サイトカインのインターロイキン(IL)−1α、IL−1β、腫瘍壊死因子(TNF)−α及びインターフェロン(IFN)−γは、増殖を阻害しそして内皮細胞の白血球接着能力を増加させる。
今のところ、炎症性組織において、どこでそしていつ異なった因子が内皮細胞に効果を有するのかを、決定できる適した方法はない。従って、炎症性疾患に関して、内皮細胞の異なった活性化状態の空間及び時間の配置は、ほんの少しだけしか知られていない。
炎症性反応の発生及び結果生じた炎症性疾患は、サイトカインなどの炎症性因子の異なった効果及び相乗効果のとても複雑な順序(カスケード)であり、これにより炎症性反応の明確な期の分析及び/又はさらなる発生に関する信頼できる予測はほとんど不可能である。この文脈において、反応のこの複雑性が起こることから、いわゆるサイトカインネットワークと言われる。
組織における、上述の炎症性サイトカインによる内皮細胞の活性化を示す分子マーカーを同定する最初の試みは、異なった活性化状態での培養内皮細胞における遺伝子発現の比較研究に至った。このアプローチにより、遺伝子を内皮細胞における炎症性サイトカインにより選択的に誘導される発現で単離することができた(図2A)(Guenziら、2001;Lubeseder−Martellatoら、2002)。この遺伝子は、巨大なGTPアーゼタンパク質ファミリーに属するグアニル酸結合タンパク質−1(GBP−1)をコードする。
GBP−1も、培養細胞でされたように、ヒト組織での血管内皮細胞においても、炎症性サイトカインによる活性化を示すか否かを決定するために、免疫組織化学解析が、特異的モノクローナル抗体を用いてGBP−1の検出のために行われた。この目的のために、健康な皮膚の組織学的部分、並びに乾癬、医薬組成物に対する対向反応及びカポジ肉腫などの炎症性成分を持つ皮膚疾患の組織学的部分が解析された(図2B)。上述のすべての皮膚疾患は共通して、損傷において、多くの炎症性細胞が局所的に濃縮した方式で存在し、それはGBP−1発現の増加にも至る同様な炎症性サイトカインを放出する。健康な皮膚の血管において、いずれの場合においてもGBP−1は検出されなかった。反対に、検査されたすべての炎症性疾患において、個々の血管は明らかにGBP−1陽性であった(図2B、矢印)。実際に、これらの結果は、GBP−1がヒト組織における内皮細胞の炎症性活性化を示し、さらにそして組織におけるこの活性化の検出のための分子マーカーとして使用できることを示す(Lubeseder−Martellatoら、2002、 Guenziら、2001)。しかしながら、記載された結果がタンパク質GBP−1は細胞内で有効なタンパク質でありそして細胞の細胞質中に位置するタンパク質であることを示すので、この分子マーカーとしての使用は、固体の組織試料に限られる。従って、関連した検出は、例えば患者から固体の組織試料を調達することを含んでなる。しかしながら、炎症性組織からの固体の組織試料を得ることは患者に不利な効果を有し、そして困難である。
内皮細胞において、炎症性サイトカインによるGBP−1の発現の誘導は、細胞増殖の阻害を意味する。従って、GBP−1が炎症性サイトカインにより誘導された増殖阻害を仲介するか否かが検討された。この目的のために、内皮細胞は、GBP−1の構成的な発現(GBP−1ベクター)又はアンチセンスGBP−1 RNA(ASベクター)の発現を引き起こすレトロウイルスベクターで形質導入された(図3A)。ウエスタンブロット解析で、GBP−1ベクターで形質導入された内皮細胞が非常に強くGBP−1を発現することを確認した(図3B)。ASベクターで形質導入された細胞において、IL−1βによるGBP−1発現の誘導は効果的に遮断された(図3B)。異なって形質導入された細胞培養での続く増殖実験は、GBP−1が実際に血管新生成長因子により誘導された細胞増殖を阻害し(図3C、白いバー)、そしてさらに炎症性サイトカインが内皮細胞の増殖を阻害することができるために必要であることを示した(図3D)。最後の事実は、アンチセンスGBP−1 RNAを発現する細胞培養において、細胞増殖に対する炎症性サイトカインの阻害効果が明らかに減少する事実から見られた(図3D、黒いバー)(Guenziら、2001を参照されたい)。
さらに、GBP−1はマトリックスメタロプロテアーゼ−1の発現を阻害し、そして従って内皮細胞の浸潤を阻害する(Guenziら、2003を参照されたい)。
GBP−1の構造/機能関係に関するさらに詳細な解析は、興味深いことに炎症性サイトカインによっても誘導される白血球に対する内皮細胞の接着能力が、GBP−1により影響されないことを示した(Guenziら、2001)。従って、GBP−1は、内皮細胞に対する炎症性サイトカインの抗増殖効果を選択的制御する、炎症性組織活性化に対する新たな分子マーカーである。
今までのところ、GBP−1は炎症性サイトカインにより選択的に誘導され、そしてこの過程は関わりのある細胞への抗血管新生効果(Lubeseder−Martellatoら、2002及びGuenziら、2001)と関係があることが示すことができた。原則として、抗血管新生療法の形で医用目的のために抗増殖効果を通じたGBP−1の誘導を活用することができる一方、そのような目的のための炎症性サイトカインの使用は、これらのサイトカインの多面的な効果、及びそれ故の不利な効果のため問題外である。
炎症性疾患に適した分子マーカーの必要性がある事実にも関わらず、先行技術において、炎症性疾患の形成および発展に参加する多くのサイトカイン及び因子は、その不安定性のためこの目的には不適切として記載された。さらに、個々の炎症性サイトカイン又は因子の定量化は明確な結果に十分ではなく、そして従ってそれぞれいわゆる“サイトカインネットワーク”のみにその効果を示す多数の異なったサイトカイン及び因子の同定を必要とする。
従って、本発明の課題は、GBP−1の発現の簡単で直接的な解析を可能にする方法の提供である。本方法は、必要とされるいわゆるサイトカインネットワークの多くの異なった炎症性因子の時間がかかりそしてお金がかかる解析及び定量化なしで、個体における又はインビトロモデルにおける炎症性反応の期及び進行の記述を可能にすることを支持する。
本課題は、請求の範囲に特徴づけられる態様の提供により解決された。
従って、本発明は、組織試料の培養上清、体液試料又は細胞培養上清からの試料における、GBP−1またはこのタンパク質の断片の同定及び/又は定量化のインビトロの方法であって、本方法が
(a)試料と、GBP−1又はこのタンパク質の断片に特異的に結合する第一受容体とを接触させ;そして
(b)受容体とGBP−1又はこのタンパク質の断片との特異的結合を検出する
工程を含んでなる、前記方法に関する。
本発明の文脈において、用語“GBP−1の断片”は、先行技術及び本願において記載されるようにGBP−1の生物学的活性を有するこのタンパク質の断片、並びに例えば酵素切断などの切断により生じ、そして炎症性疾患の指標となるタンパク質の断片の両方とも好ましくは記載する。
本発明の文脈において、用語“体液”は、所望により希釈した又は濃縮した、すべての種類の体液を含んでなる。例は、血液/血清、血漿、羊水、脳/脊髄液(brain/spinal cord fluid)、分泌液(liquor)、脳脊髄液(cerebrospinal fluid)、唾液、のど及び咽頭の分泌液並びに他の粘膜分泌液、関節液、腹水、涙液、リンパ液並びに尿である。
本発明によれば、用語“特異的結合”は、受容体とリガンドの間の特異的相互作用を記載する。そのようなリガンドの1つの例は、GBP−1またはこのタンパク質の断片である。特異的相互作用は“鍵と錠の原則”で特徴づけられる。受容体及びリガンドは、例えば、抗体の抗原結合部位と相互作用する抗原決定基(エピトープ)など、お互いに特異的に適合する構造またはモチーフを有する。従って、特異的結合は、より普遍的で、より非特異的な相互作用と反対である。
GBP−1は炎症性反応のマーカータンパク質であり、驚くべきことにとりわけ内皮細胞及び単球により分泌されることが示された。この驚くべき結果は、組織試料の培養上清、体液試料または細胞培養上清からの試料におけるGBP−1の解析を可能にし、炎症性疾患の期について記述を可能にする。本発明に関する方法を用いて、分泌されたGBP−1は簡単で早い方式で検出でき、そして従って病気に関連した診断上のパラメーターとして役立つ。
驚くべき結果に基づいて、本発明による方法を用いた、患者の体液中の内皮細胞および単球の炎症性活性化の検出は、特に炎症性疾患、細菌性の及びウイルス性の疾患(AIDS、髄膜炎)、アレルギー、移植反応、心臓血管のおよび腫瘍性の疾患などについて重要である。さらに、これらは、炎症性サイトカイン(例えば、インターフェロン−α)で処理された患者の応答性反応の決定に重要である;図5を参照されたい。
患者の体液の試料におけるGBP−1の検出又は定量化された量は、内皮細胞及び単球の活性化レベルに関して描かれる結果を可能にし、そして従って患者の臨床像についての記述を可能にする。
述べられた試料を入手する方法は、当業者に知られている。所望により、本発明による方法は、さらにそれぞれの方法工程の前又は後に1つ又はいくつかの洗浄工程を含んでなる。これらの洗浄工程は明確でない反応(擬陽性検出又は擬陰性検出)の最小化に役立ち、そして方法の感度を改善できる。
適した洗浄緩衝液及びその組成物は、原理上当業者に知られており;例えばHarlowとLaneを参照されたい。生理学的な緩衝溶液が好ましい。
本発明による方法の好ましい態様は、さらに第一受容体と接触する前に:
(a’)サンプル中に含まれるタンパク質を標識する;または
(b’)第一受容体を標識する
工程(a’)または(a’’)を含んでなる。
例えば、試料中に含まれるタンパク質及び/又は第一受容体は、化学的に標識されてもよく、例えば、タンパク質中に含まれるシステインのフリーのアミノ基への標識された化学群又はマーカーのカップリングによる。そのようなマークされた化学群の例は、特別な、検出できる放射性同位体を含む群である。例えば、蛍光色素は、マーカーとして役立つこともできる。適切なマーカーのさらなる例は、核酸である。次いでそのような方法で標識された試料中のタンパク質又は受容体の存在は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の適切なプライマーで検出できる。
さらに、タンパク質を生理学的に標識する、即ち、標識された分子の代謝的取り込みによることも可能である。この目的にため、例えば、細胞を放射活性で標識された代謝体とインキュベートする。このインキュベーションの間、これらの細胞の生合成から生じたタンパク質、及び標識された代謝体が取り込まれたタンパク質がマークされる。この方法は、例えば抗体を産生する細胞により分泌された標識抗体に適する。
本発明による方法のさらに好ましい態様において、受容体は、GBP−1又はこのタンパク質の断片に接触する前に表面に固定される。
本発明の方法の代わりの態様によれば、受容体は、GBP−1又はこのタンパク質の断片に接触した後に表面に固定される。受容体は、種々の手段により固定化される。適切な方法は、例えば受容体の型又は表面の材料など、種々の因子に依存する。固定化は、共有的に又は吸着により行いうる。本発明に関する方法の好ましい態様によれば、受容体はタンパク質であり、特に好ましくは抗体である。また好ましいのは、受容体としてのペプチド又は有機分子の使用である。
タンパク質である受容体の固定化のために、方法は、受容体が受動的な吸着を用いて表面に直接的に固定化されることを記載する。普通は、適切な表面は、ポリマープラスティック材料(例えば、ポリスチレン、ポリビニル、ラテックス)からなり、そして例えばマイクロタイタープレート又はマルチウェルプレート、膜又は球形の“ビーズ”(粒子型中でクロスリンクしたポリマー)の形が、この目的のために使用される(Lowman, Annu. Rev. Biophys. Biomol. Struct. 26(1997), 401−24)。
本発明による方法のさらに好ましい態様において、表面の材料は、セファロース、ラテックス、ガラス、ポリスチレン、ポリビニル、ニトロセルロース及びシリコンからなる群より選択される。
さらに好ましいのは、本発明による方法の表面は、膜、ビーズ、チップ又はプレートである。
ビーズの例は、所望によりリガンドが結合し、受容体の表面への固定化を推進する、セファロースビーズ又はラテックスビーズである。例えば、そのようなリガンドは、抗体のFc部分を介して抗体の表面への結合を推進するプロテインA又はプロテインGである。受容体の担体材料への結合は、共有化学カップリング反応(例えば、ヒドラジドカップリング)によっても達成可能である。実施例3は、対応する方法を記載する。リガンドを用いた受容体の表面への固定化の他の例は、ビオチン及びアビジン又はストレプトアビジンの使用である。
チップの例は、多数の異なった受容体又は同じ受容体が体系的にその上に固定化されうるシリコンプレートである。これは、試料における多数の異なったパラメーターの解析を可能にし、あるいは1つまたはいくつかのパラメーターに関して、例えば、異なった組織試料、体液の試料又は細胞培養上清の試料における、GBP−1又はこのタンパク質の断片の同定及び/又は定量化のような、多くの異なった試料の解析を可能にする。
言及されたプレートの例は、マイクロタイタープレート又はマルチウェルプレートである。好ましくは、これらは、6、12、24、48、96、356、1024またはそれより多くのウェルを有する。実施例4において、96ウェルプレートを使用した方法が記載される。
本方法のさらに好ましい態様によれば、特異的結合の検出の工程の前に:
(a’’’)ビーズを、そこに結合した第一受容体とGBP−1又はこのタンパク質の断片の複合体とともに沈殿させる
工程(a’’’)をさらに含んでなる。
ビーズは、例えば重量の方式(gravimetric manner)で、試料から沈殿しうる。例えば、これは遠心分離によって促進されうる。適切な方法は当業者に知られており、とりわけRehm、 Der Experimentator:Proteinbiochemie/Proteomics、Spektrum Akademischer Verlag、2002から知られている。さらに、適切な沈殿は、実施例3に記載される。
本発明による方法のさらに好ましい態様において、工程(b)の特異的結合の検出が、ゲル電気泳動分割(electrophoretic cleavage)、所望によりさらにウエスタンブロット解析(実施例3を参照されたい)を含んでなる。適切な方法は、当業者に知られており、とりわけRehmの引用文中から知られている。
工程(a)におけるGBP−1又はこのタンパク質の断片と第一受容体との特異的な結合の検出の、本発明による方法のさらに好ましい態様において、試料がGBP−1又はこのタンパク質の断片に対する第二受容体と接触される、第二受容体はGBP−1又はこのタンパク質の断片のエピトープに結合し、第二受容体は、第一受容体とGBP−1又はこのタンパク質の断片の結合後に接近可能である。
例えば、この好ましい態様は、サンドイッチELISAの機械的原理の利点がある方法に関する。この原理は、当業者に一般的に知られており、そしてとりわけStryer、Biochemie、Spektrum Akademischer Verlag、1996に記載される。さらに対応する方法は、実施例4の中に記載される。
さらに、本発明の方法の好ましい態様において、GBP−1又はこのタンパク質の断片に対する第二受容体が標識される。受容体の可能な標識の方法は以上に記載され、そしてここでも使用可能である。
その上、GBP−1又はこのタンパク質の断片に対する第二受容体の標識は、シグナルを放出する系を含んでなる。また好ましいのは、他の、シグナルを放出する系を含んでなる第三受容体を用いた標識の特異的認識である。
そのようなシグナルを放出する系の例は、シグナルが放射活性のある放射線の放出である、上述の同位体標識である。同様に、対応する受容体の蛍光標識は、シグナルが色素の適切な刺激の後の蛍光シグナルの放出である、本発明によるシグナルを放出する系の標識に帰着する。
本発明によれば、さらに好ましいシグナルを放出する系はシグナルを放出する酵素を含んでなる。そのような酵素の例は、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコアミラーゼ、ウレアーゼ及びクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼを含んでなる。酵素反応を用いた適切な例及び検出に必要な基質の使用は、当業者に知られており、とりわけ商業的に入手できる検出キットの添付書類から、又はRehmの引用文中から知られている。そのような商業的に入手できるキットは、例えば抗マウスのような、特定の種の抗体を認識する抗体をしばしば含み、そしてそれはシグナルを放出する酵素をカップルする。従って、対応する抗体は、第三受容体の例であり、それは第二受容体の特定の標識を認識し、それはそのFc部分である。
本発明による方法のもう1つの好ましい態様において、第一受容体及び第二受容体、並びに所望により第三受容体は、ペプチド、ポリペプチド、低分子物質、抗体又はそれらの断片若しくは誘導体及びアプタマーからなる群より選択される。
用語ペプチドは、通常30アミノ酸までのアミノ酸鎖を言う。
用語ポリペプチドは、30アミノ酸より多くのアミノ酸鎖を通常含んでなるペプチドを言い、タンパク質を含む。
用語“低分子物質”又は低分子は、以上で定義した巨大分子よりも低分子複合体である分子を言う。文字通り、用語“低分子物質”は一定の形で使用されない。WO 89/03041及びWO 89/03042において、7000g/molまでの分子量の分子は、低分子として記載される。しかしながら、通常、50と3000g/molの間の分子量、しかし、しばしば75と2000g/molそして主に100と1000g/molの間の範囲において記述される。例は、当業者に、(WO86/02736、WO97/31269、US−A−5928868、US−A−5242902、US−A−5468651、US−A−5547853、US−A−5616562、US−A−5641690、US−A−4956303及びUS−A−5928643から知られている。低分子物質は、有機性又は無機性であってよい。
本発明によれば、用語“抗体”は、ポリクローナル血清とともにモノクローナル抗体を含んでなる。
モノクローナル抗体及びその産生方法は、当業者に知られている。これらは、Kohlar及びMilstein(1975)により初めて記載された方法に基づく。この方法は、とりわけ、Harlow及びLaneによる研究室マニュアル(Antibodies、A laboratory manual;Cold Spring Harbor Laboratory;(1988);第6章)に詳細に記載される。この定義により、二特異性抗体、合成抗体及びそれらの抗体の断片又は誘導体も含んでなる。これらは、Fab、Fv又はscFcのような断片、及びそれらの抗体又はそれらの抗体の断片の化学的に修飾された誘導体を含んでなる。
アプタマーは、原則として先行技術から当業者に知られている。
好ましくは、本発明による方法は、ELISA、EIA又はRIAである。
適切な方法は、原則としてHarlowとLaneの引用文中、及びRehmの引用文中から、当業者に知られている。
本発明による方法は、好ましくは自動的に実行される。これは、とりわけピペッティングロボットの使用により、そして最適化された工程の自動分析のためになし得る。
さらに、本発明は、陽性の検出が炎症性疾患の存在の指標である、GBP−1又はこのタンパク質の断片の検出のために、以上で定義された体液又は細胞培養上清の試料の使用を言う。
本発明による使用のさらなる(好ましい)態様は、上述された方法の態様に対応する。
実施例は本発明を説明する。
実施例1:ベクター構築体の産生
237bpのGBP−1プロモーター断片(pro237−GBP−1)を、オリゴヌクレオチド5’−ATTTGAAGCTTCTGGTTGAG−3’[HindIII切断部位(下線)の挿入]又は5’−TGGCTTCTAGCACTTCTG−3’と構築体pro3757−GBP−1から、PCR増幅(PCR2 Advantage Kit、Clontech)を用いて生成した。構築体pro3757−GBP−1は、ベクターpT−Adv(Clontech)中に、3757bpの5’調節配列をGBP−1遺伝子(gi:4503938、NM_002053)のATGコドンの上流に含む。237bpの断片を、アンチセンスの方向性でベクターpT−Advとライゲーションし、HindIIIで切断し、そしてpGL3 Basic Vector(Promega)の中にサブクローニングした。すべての構築体をEndofree Maxi Kit(Qiagen)を用いて精製し、そして検証のためにシークエンスした。
実施例2:適した細胞株の確立
HEK293T細胞(ヒトアデノウイルスタイプ5(Ad5)DNAで形質転換され(ATCC CRL 1573)、SV40 T抗原でさらに形質転換したヒト胎児上皮腎臓細胞株)を、トランスフェクションの24時間前に3×10細胞/ウェル(6マルチウェルプレート、Corning)でまいた。選択プラスミドpBABE−Puro(P.Monini、ウイルス学研究室、Insituto Superiore di Sanita、イタリア、ローマ)と1:5の比率で使用される試験プラスミドpro237−GBP−1の、合計0.8μgのプラスミドを、6ウェルプレートのウェルごとに使用した。試験プラスミドpro237−GBP−1は、指標遺伝子のホタルのルシフェラーゼに連結した237bpプロモーター断片を含有し、選択プラスミドpBABE−Puroは、その後の選択が実行されるピューロマイシン耐性遺伝子を含有する。細胞のトランスフェクションを、Effectene(Qiagen)の製造業者の説明書に従い実行し、そして選択を24時間後に0.7μg/mlピューロマイシン(Sigma)で開始した。8−10日に、個々のクローンの増殖を観察し、それらをその後クローニングリングでトリプシン処理し、そして96ウェルプレート(Falcon)の1つのウェルに移した。相当するコンフルエンスにおいて、クローンをさらに継代し、そしてルシフェラーゼアッセイにおいてレポーター遺伝子活性を検討した。クローンを、炎症性サイトカインIFN−γ、IL−1β及びTFN−αで刺激し、そして5時間緩衝し、そして1×受動的(passive)溶解緩衝液(Promega)中で回収した。溶解物をホタルのルシフェラーゼ活性についての検討し、そして対応する安定クローンを確立した。
実施例3:GBP−1の免疫沈降
新鮮に調製された細胞溶解物を、GBP−1と反応しない2μlのウサギの前血清(pre−serum)、及び25μlのプロテインA/Gアガロースビーズと、少なくとも3時間4℃で振動台において前精製した。ビーズをペレットにした後に、上清を、25μlプロテインA/Gアガロースビーズ、及び1μlのGBP−1に対するポリクローナルウサギ血清とともに、一晩、4℃にて振動台上でインキュベートした。ビーズを4、5回、PBSで洗浄した。その後に、ビーズを、30μlのLaemmli試料緩衝液(2×)で再懸濁し、そして5分煮沸した。試料を、SDS−PAGE(10%)で分離し、そしてウエスタンブロット又はオートラジオグラフィーで解析した。
細胞培養上清からのGBP−1又はMMP−1の免疫沈降のために、10mlの培養培地を氷上に置き、1,000rpmで5分間遠心分離し、45μmのメッシュサイズのフィルターでろ過し、そしていくつかの場合においてタンパク質分解酵素阻害剤カクテル(cocktail)(0.02mg/ml膵臓抽出物、5μg/mlプロナーゼ、0.5μg/mlサーモリシン、3μg/mlキモトリプシン、及び0.33jm/mlパパイン(papine))を加えた。10μlウサギ血清及び120μlのプロテインA/Gアガロースビーズとの、4℃で3時間以上の振動台上でのインキュベーションにより、前精製を実行した。ビーズをペレットにした後、上清を、120μlのプロテインA/Gアガロースビーズ及び6μlのGBP−1に対するポリクローナルウサギ血清と、4℃で一晩、振動台上でインキュベートした。ビーズを4、5回、PBS中で洗浄した。次いで、ビーズを、60μlのPBS+60μlのLaemmli試料緩衝液(2×)中で再懸濁し、そして5分間煮沸した。通常、それぞれの試料の15μlをSDS−PAGEで分離し、そしてウエスタンブロットで解析した。
図4Bは、培養培地からの免疫沈降によるGBP−1の検出の結果の例を示す。
実施例4:GBP−1ELISA
以下の緩衝液を、開発したGBP−1ELISAのために使用した:
0.1%Tween20を含有するPBS(PBS−T)並びに0.1%Tween20及び2%BSAを含有するPBS(PBS−TB)。
96ウェルELISAプレート(Nunc−Immuno Plates)を、100μl/ウェル抗GBP−1ハイブリドーマ上清(PBSで1:5の比率で希釈された)、又は1−5μg/mlの濃度で精製した受容体で、コートした(4℃で16時間インキュベーション)。プレートをPBS−Tで洗浄し、そしてPBS−TBで少なくとも30分室温でブロッキングした。ウェルから吸いだし、そして100μlの標準(GBP−1−His、5%FBSを含有する細胞培養培地で希釈した)、コントロールとして同濃度のBSA、又は適した希釈での100μlの試料(PBSで希釈した)で、2時間、室温で重複してインキュベートした。ウェルをPBS−Tで4回洗浄し、そしてPBS−TBで1:500に希釈したGBP−1に対する100μlのポリクローナル抗体と、2時間、室温でインキュベートした。次いで、ウェルをPBS−Tで4回洗浄し、そして100μlのPBS−TBで1:500に希釈したウサギ抗体に共役させたアルカリフォスフォターゼ(Zymed、ドイツ、ベルリン)と、1時間、室温でインキュベートした。次いで、ウェルをPBS−Tで4回洗浄し、そして100μlのp−ニトロフェニルホスフェート(Zymed)とインキュベートした。吸光度を、マイクロプレートリーダー(Biorad)において405nmで測定した。試料中のGBP−1の濃度を、標準曲線を用いて計算した。その方法は、GBP−1/ウェルの0.1から100ng/mlの直線性を示した。異なったアッセイにおける結果のばらつきは、2.3から6%の間であった。
ELISAによる培養上清におけるGB−1の検出の結果の例を、図4Aに示す。
ELISAの感度を、GBP−1−His(細菌から精製し、そして精製のために6ヒスチジン残基がカルボキシ末端に追加されているGBP−1タンパク質)の希釈連続を用いてPBS中で決定した。
ELISAの感度を、GBP−1−His無しのアッセイにおいて得られる計測値(プラス2つの標準偏差)から対応する計測値が有意に異なる、即ち、少なくとも2つの標準偏差による、GBP−1−Hisの最も低い濃度として固定した。この点において、本明細書に記載されるELISAの感度を、12.3ng/mlとして決定した。
1.アッセイ内のばらつき:
試験内の結果の再現性を、3重の測定により決定した。従って、ばらつきを以下のように計算した:
ばらつき=(標準偏差/平均値)×100%
GBP−1を健康な被験者の血清(PBS中で1:2に希釈)に加えることにより、異なったGBP−1−His濃度の3つの試験溶液(400ng/ml、180ng/ml、40ng/ml)を生産した。アッセイ内のばらつきをそれぞれの溶液で決定した:
GBP−1−His 400ng/l;アッセイ内のばらつき=2.7%
GBP−1−His 180ng/l;アッセイ内のばらつき=2.8%
GBP−1−His 40ng/l;アッセイ内のばらつき=2.0%
2.アッセイ間のばらつき:
ELISAの再現性を、アッセイ間のばらつきを決定するために、異なった試験において決定した。この効力のために、上に示した溶液のそれぞれを6回測定した。アッセイ間のばらつきを以上に記載するように計算した。
GBP−1−His 400ng/l;アッセイ間のばらつき=4.4%
GBP−1−His 180ng/l;アッセイ間のばらつき=2.8%
GBP−1−His 40ng/l;アッセイ間のばらつき=3.0%
Figure 2006510890
図は以下を示す: 図1:炎症性内皮細胞の活性化の複雑性及び重複性。 (A)炎症性過程の内皮細胞の活性化は、血液からの及び近傍の細胞からの多数の異なった可溶性因子により制御される。血管の再生及び退縮並びに白血球の管外遊出に関して、細胞増殖、アポトーシス、浸潤、移動及び白血球への接着能力の制御が、最も重要である。 (B)関与する因子の多くは、いくつかの因子が同じ活性化に影響を及ぼし、そして同じ効果を有する群にくくることができるという仮説に至る。現在のところ、いつそしてどこで異なった因子が個々の内皮細胞に影響を有するのか決定できない。その上、たいていの活性化型のお互いに対する関係は不明である。すべての活性化が、細胞内で同時に起こりうるのか否か(I)、又はそれらは細胞の生物学的本質の制限のために時間及び空間に関して分離されなければならないのか否か(II)を決定しなければならない。 図2:培養内皮細胞における及び炎症性皮膚疾患におけるGBP−1の発現。 (A)指示された因子で24時間の刺激した内皮細胞におけるGBP−1の発現のウエスタンブロット解析。以下の濃度で使用した:IFN−γ(100U/ml)、IL−1α(5ng/ml)、IL−1β(200U/ml)、TNF−α(300U/ml)、IL−4(10U/ml)、IL−6(50U/ml)、IL−10(50ng/ml)、IL−18(100ng/ml)、オンコスタチンM(10ng/ml)、MCP−1(50ng/ml)、PF4(25ng/ml)、SDF−1α(200ng/ml)、bFGF(10ng/ml)、VEGF(10ng/ml)、Ang−2(800ng/ml)及びPDGF B/B(100ng/ml)。細胞骨格タンパク質アクチンの同時検出は、同量のタンパク質が適用されたことを示す。(B)炎症性成分を伴う皮膚疾患の血管内皮におけるGBP−1の発現誘導。健康な皮膚、カポジ肉腫、皮膚の医薬調整物への炎症性対向反応および乾癬の組織部分における、GBP−1(緑)及び内皮細胞に関連した抗原CD31(赤)の間接免疫蛍光染色。写真の重ね合わせは、GBP−1及びCD31の共発現(黄色)を示す(白矢印)。((Lubeseder−Martellato、Guenziら、2002)に基づいて修正した)。 図3:GBP−1は、内皮細胞において炎症性サイトカインの抗増殖的効果を仲介する。 (A)GBP−1のcDNAが、GBP−1の構成的発現(GBP−1−ベクター)及びGBP−1−アンチセンス−RNAの発現(AS−ベクター)の両方の方向性で挿入された、レトロウイルス発現ベクターpBabePuroの概要図。 (B)非処理又は20U/mlのIL−1βで24時間以上刺激した、K−ベクター、GBP−1−ベクター、及びAS−ベクターで形質導入された内皮細胞におけるGBP−1の発現。GBP−1発現の検出は、ポリクローナル抗GBP−1とのウエスタンブロット解析を用いて実行した。アクチンの同時染色は、同量のタンパク質が適用されたことを示す。 (C)血管新生成長因子(bFGF及びVEGFの組み合わせ)の増加する濃度の存在下での、K−ベクター及びGBP−1−ベクターで形質導入された内皮細胞の増殖実験。 (D)血管新生成長因子及びIL−1βの増加する濃度の存在下での、K−ベクター及びAS−ベクターで形質導入された内皮細胞の増殖実験((Guenzi,Topoltら、2001)に基づいて修正した)。 図4:ELISA及び免疫沈降による、IFN−γで刺激されたHUVECの培養培地におけるGBP−1の検出。 HUVECは、100U/mlのIFN−γで刺激し(IFN−γ)、又は非処理のままとした(medium)。24時間の培養した後、培養培地をELISA(A)又は免疫沈降(B)により解析した。 (A)組換え体精製GBP−1の希釈連続を、標準として使用した(白柱)。分泌されたGBP−1タンパク質の量を、ELISAを用いて決定した(灰色柱)。吸光度は405nmで測定した。 (B)(A)と同様の培養上清からの、モノクローナル抗GBP−1抗体(クローン1B1)での、免疫沈降されたヒトGBP−1タンパク質のウエスタンブロット解析。 図5:IFN−αで処理した患者の血漿中における、循環するGBP−1の測定。 血漿中における循環するGBP−1の濃度を、9日間又は28日間IFN−αで処理されたメラノーマに罹患した患者でELISAを用いて測定した。GBP−1濃度の増加は、3人の患者で9日から28日までで見られた。ELISAマイクロタイタープレートを、モノクローナルラット抗GBP−1抗体、クローン1B1で16時間、4℃にてコートした。その後に、プレートをPBS−T(PBS中に0.1% Tween20)に30分間供し、フリーの結合部位をPBS−T/BSA 2%(PBS−TB)で室温(RT)にて飽和した。PBS−TBを吸引した後、インキュベーションを100μlの異なった血漿試料(1:2)でそれぞれを室温にて続けた(2時間)。細胞培養培地(EMB−0.5%FCS)で希釈した精製GBP−1Hisタンパク質を標準として使用した。BSAをネガティブコントロールとした。試料をPBS−Tで4回洗浄し、それぞれの場合において、100μlのポリクローナルウサギ抗GBP−1抗体(1:500)を加え、そして2時間室温でインキュベートした。PBS−Tで4回洗浄した後、インキュベーションをそれぞれの場合で、100μlのPBS−TBで希釈したAP−共役抗ウサギ抗体(1:500)とともに続けた(1時間、室温)。もう一度の4洗浄工程の後、GBP−1タンパク質/抗体複合体を、100μlのp−ニトロフェニルホスフェートとのインキュベーションにより可視化した。吸光度をマイクロプレートリーダーの405nmにて測定した。濃度の決定を、精製GBP−1Hisの増加する濃度を使用した標準曲線を使用して実行した。測定の直線性は、0.1から100ng/mlの範囲で示された。 図6:IFN−γで処理したHUVECからのGBP−1タンパク質の分泌は、細胞膜の透過度又はアポトーシスの増加によらない。 膜に進入できない色素“Dead−Red”でのHUVECの染色(Molekular Probes)。 HUVECを、一晩、0.5%FBSを含有するEBM培地で培養し、そして100U/mlインターフェロン−γ(IFN−γ、ロシュ)で刺激した。コントロール細胞(培地)は非処理のままとした。刺激後24時間で、細胞をDead−Red色素で染色した。変化した膜の透過度を示す細胞(黒バー)を、総数のパーセンテージ(白バー)として示した。 図7:ELISAはGBP−1と特異的に反応し、そして異種タンパク質BSA及びeGFPとは反応しない。 (A)GBP−1−ELISAの特異性を、いくつかのコントロール実験において測定した。初めに、精製されたGBP−1−His(細菌から精製され、そして精製のために6ヒスチジン残基がカルボキシ末端に追加されたGBP−1タンパク質)の希釈連続を、指示した濃度にてPBS中で生成し、ELISAで測定した。この文脈において、405nm(A405)での吸光度の濃度依存的増加が観察される(黒バー)。もし、抗GBP−1−ウサギ血清(結合GBP−1の検出のために使用される第二抗体)の代わりに、ウサギの免疫前の血清を使用するならば、シグナルは得られなかった(白バー)。異種タンパク質[BSA(灰色バー)、His−eGFP(ストライプバー)]の増加する濃度を加えたとき、GBP−1特異的ELISAで観察されたシグナルもなくなった。 (B)GBP−1−ELISAは、GBP−1と同種のGBP−2に低い反応性を示す。 GBP−1−His(黒バー)、His−GBP−1(白バー、細菌から精製され、そして精製のために6ヒスチジン残基がアミノ末端に追加したGBP−1タンパク質)及びHis−GBP−2[灰色バー、アミノ末端に6ヒスチジン残基を持つGBP−1と同族のタンパク質(アミノ酸レベルで76%の相同性、核酸レベルで82%の相同性)]の増加する量の含有を、GBP−1−ELISA溶液と検討した。GBP−1−His(黒バー)、His−GBP−1(白バー)及びHis−GBP−2(灰色バー)の測定値における増加の比較は、このELISAのGBP−2との反応性がGBP−1との反応性に比べて減少し、そしてアミノ末端又はカルボキシ末端のヒスチジン残基が組換え体GBP−1の反応性に影響を及ぼさないことを示した。 さらに、精製されたGBP−1−Hisのラット抗GBP−1抗体でコートしたELISAプレートとの結合の特異性を測定するために、免疫化学ブロッキング実験を実行した。この効用のために、GBP−1−Hisを、ラット抗GBP−1抗体ありの(黒及び白バー)又は無しの(黒バー)異なった希釈でインキュベートし、そしてその後プレートの上に置いた。GBP−1−Hisを抗体と共のプレインキュベートしないアッセイにおいて、シグナル強度での濃度依存的増加を観察した(黒バー)。しかしながら、GBP−1のプレートの表面への結合は、抗GBP−1抗体と共のプレインキュベーションによりブロックすることができる(黒及び白バー)。比較できる方式で実行されたアッセイにおいて、His−GBP−2の結合も、ラット抗GBP−1抗体と共のプレインキュベーションによりブロックすることができる(灰色及び白バー)。 図8:ELISAの直線検出幅(linear detection range)の決定 (A)健康人のプールされた血清を、PBS/2%BSAで1:2(四角)、1:4(円)、1:8(三角)及び1:16(菱形)で希釈した。いずれの場合において、GBP−1−Hisの増加する濃度を、異なった希釈に加えた。その後、すべてのサンプルをGBP−1−ELISAで測定した。結果は、異なった血清希釈のそれぞれにおいて、検出シグナル(A405)がGBP−1と共に増加したものであった。 (B)(A)に記載したアッセイにおいて、0と200ng/mlの間のシグナルの直線増加を観察した。 図9:血清中の増加したGBP−1濃度が、炎症性疾患の患者で検出できる。 GBP−1の濃度を、健康人のコントロール(n=20)並びに異なった炎症性疾患の患者の血清(n=10)、及び皮膚の局所に限られた炎症である丹毒の患者(n=8)においてELISAを用いて測定した、ここで炎症性疾患は以下である:全身性エリトマトーデス(SLE)(n=5)及び関節炎(n=5)、これらの疾患は炎症を一般化する。 GBP−1血清濃度を、1:2で希釈した血清試料で決定した。試料中のGBP−1濃度を、標準曲線の助けで計算した。ELISA方法はGBP−2も認識し、そしてGBP−2は血清中におそらく存在もするので、測定された濃度を相対的単位で示した。 GBP−1血清濃度は、コントロールの人(平均:13.3相対的単位)と比べてSLEの患者(平均:46.1相対的単位)及び関節炎の患者(平均:58.2相対的単位)で顕著に増加したが、丹毒の患者(平均:8.6相対的単位)では増加しなかった。SLE及び関節炎の患者のGBP−1濃度と健康なコントロール対象のGBP−1濃度の違いは、統計学的に有意であった(Wilcoxon Test SLE及び関節炎でp<0.01)。 図10:増加したGBP−1濃度は、細菌性髄膜炎の患者の分泌液において検出できる。 ブラインドテストにおいて、GBP−1濃度をELISAを用いて17の分泌液試料中に検出した(図10)。試験のブラインドをはずした後に、健康人のコントロール(n=9)に比べて有意に高い(Wilcoxon Test p<0.03)GBP−1濃度を、細菌性(ニューモコッカス(Pneumokokkus)、スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)、シュードモナス アエルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa))髄膜炎の患者(n=8)の分泌液中に検出できた(コントロールの人=36.6相対的単位、及び細菌性髄膜炎=105.8相対的単位)ことが明らかとなった。GBP−1分泌液濃度を、記載されたように測定した。分泌液試料を、PBS中で1:2に希釈した。試料中のGBP−1の濃度を、標準曲線を用いて計算した。ELISA方法はGBP−2も認識し、そしてGBP−2は分泌液中におそらく存在もするので、決定された濃度を相対的単位で示した。 健康人のコントロールの分泌液中のGBP−1濃度は、血清中のGBP−1濃度に対して統計学的に有意な差(Wilcoxon Test p>0.05)を示さなかった。これは、GBP−1が健康人の分泌液中に蓄積せず、そして髄膜炎の患者におけるGBP−1濃度の増加が疾患に誘導される事実を提示する。

Claims (15)

  1. 組織試料の培養上清、体液試料または細胞培養上清からの試料における、グアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片の同定及び/又は定量化のインビトロの方法であって、該方法が
    (a)試料と、グアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片に特異的に結合する第一受容体とを接触し;そして
    (b)受容体とグアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片との特異的結合を検出する
    工程を含んでなる、前記方法。
  2. 第一受容体と接触する前に、
    (a’)サンプル中に含まれるタンパク質を標識する;又は
    (a’’)第一受容体を標識する
    工程(a’)又は(a’’)をさらに含んでなる、請求項1の方法。
  3. グアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片と接触する前に、受容体を表面に固定する、請求項1又は2の方法。
  4. グアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片と接触した後に、受容体を表面に固定する、請求項1又は2の方法。
  5. 表面の材料が、セファロース、ラテックス、ガラス、ポリスチレン、ポリビニル、ニトロセルロース及びシリコンからなる群より選択される、請求項3または4のいずれか1つの方法。
  6. 表面が膜、ビーズ、チップ又はプレートである、請求項3ないし5のいずれか1つの方法。
  7. 特異的結合の検出の工程の前に、
    (a’’’)ビーズを、そこに結合した第一受容体とグアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片の複合体と沈殿させる
    工程(a’’’)をさらに含んでなる、請求項6の方法。
  8. 工程(b)における特異的結合の検出が、ゲル電気泳動的分割、所望によりさらにウエスタンブロット解析を含んでなる、請求項7の方法。
  9. 工程(a)における、グアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片と第一受容体との特異的結合の検出のために、試料がグアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片に対する第二受容体と接触される、第二受容体はグアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片のエピトープに結合し、第二受容体は、第一受容体のグアニル酸結合タンパク質−1またはこのタンパク質の断片への結合後に接近可能である、請求項1ないし8のいずれか1つの方法。
  10. グアニル酸結合タンパク質−1又はこのタンパク質の断片に対する第二受容体が標識される、請求項9の方法。
  11. グアニル酸結合タンパク質−1又はこのタンパク質の断片に対する第二受容体の標識が、シグナルを放出する系を含むか、あるいはシグナルを放出する系を含んでなるさらなる第三受容体により特異的に認識されるものである、請求項10の方法。
  12. シグナルを放出する系が、該シグナルを放出する酵素を含んでなる、請求項11の方法。
  13. 第一受容体及び第二受容体、並びに所望により第三受容体が、ペプチド、ポリペプチド、低分子物質、抗体又はそれらの断片若しくは誘導体およびアプタマーからなる群より選択される、請求項9ないし12のいずれか1つの方法。
  14. 方法がELISA、EIA又はRIAである、請求項1ないし13のいずれか1つの方法。
  15. 方法が自動的に実行される、請求項1ないし14のいずれか1つの方法。
JP2004561403A 2002-12-20 2003-12-19 グアニル酸結合タンパク質−1(gbp−1)の検出のためのelisa方法 Expired - Fee Related JP4619129B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10260265A DE10260265A1 (de) 2002-12-20 2002-12-20 ELISA Verfahren zum Nachweis von Guanylate Bindung Protein-1 (GBP-1)
PCT/EP2003/014678 WO2004057339A1 (de) 2002-12-20 2003-12-19 Elisa-verfahren zum nachweis von guanylat-bindungsprotein-1 (gbp-1)

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006510890A true JP2006510890A (ja) 2006-03-30
JP4619129B2 JP4619129B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=32404123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004561403A Expired - Fee Related JP4619129B2 (ja) 2002-12-20 2003-12-19 グアニル酸結合タンパク質−1(gbp−1)の検出のためのelisa方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7498144B2 (ja)
EP (1) EP1583970B1 (ja)
JP (1) JP4619129B2 (ja)
AU (1) AU2003298224A1 (ja)
CA (1) CA2511485C (ja)
DE (1) DE10260265A1 (ja)
DK (1) DK1583970T3 (ja)
WO (1) WO2004057339A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2016967B1 (en) 2016-06-15 2017-12-21 Iq Products B V Markers and their ratio to determine the risk for early-onset preeclampsia.

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000014385A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Sumitomo Electric Ind Ltd フィブロネクチン遺伝子の発現を抑制するタンパク質をコードするdna
JP2000146973A (ja) * 1998-11-17 2000-05-26 Sekisui Chem Co Ltd Iv型コラーゲンの免疫測定法及び試薬
JP2000221190A (ja) * 1999-02-01 2000-08-11 Eiken Chem Co Ltd 尿中蛋白の安定化方法、安定化剤およびこれを応用した免疫学的測定方法
JP2002523104A (ja) * 1998-08-26 2002-07-30 ババリアン・ノルディック・リサーチ・インスティテュート・アクティーゼルスカブ 細胞増殖阻害剤および細胞分化の段階を判定する分子マーカーとしての、グアニル酸結合タンパク質(gbp−1)

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000014385A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Sumitomo Electric Ind Ltd フィブロネクチン遺伝子の発現を抑制するタンパク質をコードするdna
JP2002523104A (ja) * 1998-08-26 2002-07-30 ババリアン・ノルディック・リサーチ・インスティテュート・アクティーゼルスカブ 細胞増殖阻害剤および細胞分化の段階を判定する分子マーカーとしての、グアニル酸結合タンパク質(gbp−1)
JP2000146973A (ja) * 1998-11-17 2000-05-26 Sekisui Chem Co Ltd Iv型コラーゲンの免疫測定法及び試薬
JP2000221190A (ja) * 1999-02-01 2000-08-11 Eiken Chem Co Ltd 尿中蛋白の安定化方法、安定化剤およびこれを応用した免疫学的測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4619129B2 (ja) 2011-01-26
CA2511485A1 (en) 2004-07-08
DE10260265A1 (de) 2004-07-01
CA2511485C (en) 2012-01-24
EP1583970B1 (de) 2012-08-15
WO2004057339A1 (de) 2004-07-08
DK1583970T3 (da) 2012-11-26
US20060154316A1 (en) 2006-07-13
AU2003298224A1 (en) 2004-07-14
EP1583970A1 (de) 2005-10-12
US7498144B2 (en) 2009-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2897419T3 (es) Procedimientos de predicción del riesgo de un resultado clínico adverso
US6822078B2 (en) Diagnostic drugs for autoimmune diseases
KR101168292B1 (ko) 단클론 항체, 하이브리도마, 단백질 ptx3 측정을 위한 개량 방법 및 상기 측정용 키트
JP6183809B2 (ja) ペリオスチンの特定領域に結合する抗体及びこれを用いたペリオスチンの測定方法
KR20190066027A (ko) 진단 분석에 사용하기 위한 단백질 항원으로서 rep 단백질
US20040157267A1 (en) Method of diagnosing Alzheimer's Disease
EP2628005B1 (en) Biomarker and method for detecting a chronic inflammatory-associated disease
KR102245938B1 (ko) 진단 분석에 사용하기 위한 개선된 rep 단백질
KR20140045409A (ko) 초기 류마티스성 관절염의 진단 방법
JP2004501605A5 (ja)
JP2012058048A (ja) ペリオスチン測定の正確性の改善方法
JP4567890B2 (ja) メグシンタンパク質の検出方法およびその用途
JP4619129B2 (ja) グアニル酸結合タンパク質−1(gbp−1)の検出のためのelisa方法
WO2019128759A1 (zh) 用于检测缺血性脑卒中血脑屏障早期损伤的抗体及其应用
WO2019128758A1 (zh) 用于检测缺血性脑卒中血脑屏障早期损伤的抗体及其应用
WO2007007792A1 (ja) 抗体の検出法及び検出キット
KR102132964B1 (ko) 쯔쯔가무시균 유래 엑소좀을 이용한 쯔쯔가무시병의 진단방법
WO2019128818A1 (zh) 用于检测缺血性脑卒中血脑屏障早期损伤的抗体及其应用
JP5456056B2 (ja) 体液中のifi16の検出
KR102307043B1 (ko) Wasf2 자가항체를 이용한 간세포암종 조기진단용 조성물
CN107022028B (zh) 特异性抗CitH3单克隆抗体及其酶联免疫吸附试验试剂盒在脓毒症诊断中的应用
KR101250464B1 (ko) 혈장 내 pgcp 농도 측정을 통한 치매 진단 방법
CN108387745B (zh) Cd4+t淋巴细胞特征蛋白在鉴定潜伏结核感染和活动性肺结核中的应用
JP7007665B2 (ja) 生体の組織再生状態の判定方法
KR101565443B1 (ko) hnRNP-A2/B1를 포함하는 베체트병 진단용 키트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090629

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090929

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees