JP2006504534A - サポートプレートを有する圧延機 - Google Patents

Abstract

【解決手段】圧延機であって、この圧延機が、ロールスタンドＦ１〜Ｆｉの操作側ＢＳに設けられ、且つロール軸線方向に対して横方向に摺動可能なサポートプレート２を有しており、これらサポートプレートが、ワークロールセット４の収容のために設備されており、且つ、これらサポートプレートが、これらワークロール４を搬入および搬出するために工場床と隣接しており、および、この圧延機が、それぞれに、これらロールスタンドＦ１〜Ｆｉに、操作側ＢＳで前方に設けられたピット１０を有しており、これらピットの底部１１が、バックアップロールセット９に関する引き出しのために設備されている、様式の上記圧延機において、交換のためのワークロールの引出し道程を、比較的に短くするために、サポートプレート２に、輸送装置１２が所属して設けられており、この輸送装置が、それぞれのサポートプレート２を、その位置においてこれらサポートプレート２ａがロールスタンドのすぐ横に、ピット１０の上方で配設されている、ワークロール交換のための位置と、その位置において、これらサポートプレート２ｃが下降されて、このピット領域の横の工場床７の下側で配設されている、バックアップロール交換のための位置との間で往復移送することが提案される。

Description

本発明は、ロールスタンドの操作側に設けられ、且つロール軸線方向に対して横方向に摺動可能なサポートプレート、即ちプラットホームを有する圧延機に関する。これらサポートプレートは、横方向摺動によるワークロールセットの交換のため、および従ってロールスタンドからのワークロールセットの収容のために、特に、レール対を設備されており、且つ工場床と隣接しており、従って、これらワークロールが搬入および搬出され得る。これらロールスタンドに、更に、ピットが設けられており、これらピットの底部が、バックアップロールセットに関する引き出しのために、特に引出しレールを有した状態で設備されている。

横方向摺動可能は、即ち圧延方向、もしくはこの圧延方向とは逆に摺動可能なサポートプレートを有する、この様式の圧延機は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第４３ ２１ ６６３号明細書（特許文献１）から公知である。ロールスタンドと、横方向摺動可能なサポートプレートラインとの間に設けられている、ピットは、旋回可能な跳ね上げ蓋によって橋絡されている。これら跳ね上げ蓋は、ワークロール交換のために、水平方向の位置に存在しており、これに対して、これら跳ね上げ蓋が、バックアップロール交換のために、傾倒運動によって、これらバックアップロールセットの進入のためのピットを開放する。これらワークロールは、牽引機械によって、ロールスタンドから、これら跳ね上げ蓋の上を通過して、サポートプレートに至るまで牽引され、その際、これら跳ね上げ蓋とサポートプレートが、適当なレール対を設備されている。これらサポートプレートの横方向摺動によって、引き続いて、それぞれ１つの、新しい、それぞれのサポートプレートの平行なレール対の上に格納されたワークロールセットが、ロールスタンドの前に摺動され、且つ、このロールスタンド内へと進入させられる。牽引機械は、使用されたワークロールセットを、場合によってはこれらサポートプレートの再度の横方向摺動の後に、受け取ることが可能であり、且つ、ロール修理工場内へと移動可能である。

この公知の、跳ね上げ蓋の上を通過して摺動可能な、ロールスタンドと個別のサポートプレートとの間のピットを有する圧延機の場合、ワークロールが、それぞれに、これら跳ね上げ蓋の上を通過して、これらサポートプレートの上に至るまで移動されねばならない。

サポートプレートの上で初めて、横方向摺動、およびワークロールの交換が行われる。
移動道程は、従って比較的に長く、且つ相応して時間がかかる。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第４３ ２１ ６６３号明細書

従って、この公知技術を出発点として、本発明の根底をなす課題は、その場合に、ワークロール交換が、比較的に短い時間シーケンス（Zeitsequenz）の内で達成される、圧延機を提案することである。

この課題は、請求項１の特徴を有する装置によって解決される。有利な更なる発展は、従属請求項内において記載されている。

中心思想は、横方向摺動可能なサポートプレートが、輸送装置を用いて、ワークロール交換のための位置から、操作台の方向での圧延方向に対して横方向への下降によって、ピットを通って、工場床の下方の隣接する領域内へと、即ちバックアップロール交換のための位置へと移送され、且つ帰還移送されることにある。
ワークロール交換位置（Arbeitswalzenstellung）において、これらサポートプレートが、直接的にロールスタンドに沿って存在し、且つ、自体で、ピットの上側の閉鎖部を形成する。横方向摺動装置は、直接的に、これらロールスタンドの手前に設けられている。従って、これらワークロールの移動道程は最小限に抑えられ、且つ従って、これらワークロールを交換するための時間必要量が最小限に低減される。
これらサポートプレートは、その位置内においてこれらサポートプレートがロールスタンドのすぐ横で、ピットの情報に設けられている、第１の位置と、
その位置においてこれらサポートプレートがピットの手前（操作台から見て）で、工場床の下方に設けられている、第２の位置との間で、
斜めに下方へとピット領域を通って下降され、その際、これらサポートプレートが、移送運動の間じゅう、これらサポートプレートの整向方向を維持している。

サポートプレートのための輸送装置は、例えば、引き出し可能な持上げ台であっても良く、この持上げ台が、工場床の下方でのこれらプレートの下降運動を、および、バックアップロールセットのために必要なピット領域からの移動運動を実現する。

特に有利な実施形態により、輸送装置は、ローラーを有する運搬車から成っている。サポートプレートは、自体で、サポートプレートラインに沿っての横方向摺動を許容するために、この運搬車のテーブルに対して、摺動可能に配設されている。それぞれのピットの底部に、傾斜面が設けられており、これら傾斜面が、ロールスタンドへの方向に上昇している。この運搬車／傾斜面による解決策を用いて、簡単に入れ替え可能な、僅かしか故障し易くない輸送装置が提供される。

特に有利な解決策は、この運搬車が、ピット底部におけるバックアップロールセットの移送のためにも使用される、ピストンシリンダーユニットのようなものを用いて移動されることによって提案される。この方法で、運送装置のための如何なる更に別の駆動装置も、必要ではない。

ピストンシリンダーユニットの水平方向の力の運動が、傾斜面乗り上げ運動に変換されるために、このピストン、もしくは、このピストンを延長する横げたは、支持ロッドと回転可能に結合されており、この支持ロッドの他方の端部が、回転可能に、運搬車のテーブルの下側面に軸受けされている。

サポートプレートをワークロール交換の位置において、横方向に摺動するために、これらサポートプレートは、特に押圧される。
この目的で、個別のサポートプレートは、互いに結合されている必要は無く、むしろ、
縁部と縁部が当接しあった状態で移動される。

次に、図に基づいて、本発明を詳しく説明する。

図１および２は、ここで７つの仕上げロールスタンドＦ１〜Ｆ７を有する圧延機を示している。ロールスタンドラインの操作側ＢＳ（参照符号ＡＳでもって、相対して位置している駆動側が記号を付けられている）に、直接的に並列された状態で、横方向に摺動可能なサポートプレート２から成るライン１が設けられている。それぞれのサポートプレート２は、ロール軸線に沿って設けられたレール対３を備えられている。これら図の示された段階において、使用されたワークロールセット４′は、サポートプレート２ａの上へと引き出されており、これに対して、既に、新しいワークロールセット５が、直接的にそれぞれに隣接するサポートプレート２ｂの上で、これらワークロールセットの使用を待っており、且つ、直線的な横方向摺動によって、適当なロールスタンドへと運ばれる。

図２から、サポートプレート２が、これらサポートプレートのロールスタンドから離れるように指向する端部６でもって工場床７に隣接し、この工場床が、同様に、牽引機械８（図３および４を参照）でもってのワークロールセット４、５の搬入もしくは搬出のために、レール対（図示されていない）を設備されていることは明確になる。これら牽引機械８による移送は、例えば、ドイツ連邦共和国特許出願公開第４３ ２１ ６６３号明細書（特許文献１）から公知の方法に従って行われ、この方法に従い、この牽引機械の歯車が、レールに沿ってのラック内へと係合している。この牽引機械の機能は、同様に選択的に、液圧シリンダーによっても実現され得る。

本発明の詳細を、図３および４でもって説明する。

ワークロールセット４およびバックアップロールセット９を有するロールスタンドＦｉに隣接した状態で、操作側ＢＳで、もしくは制御床台の方向で、それぞれ１つのピット１０が設けられており、このピットの底部１１が、これらバックアップロールセット９のための引出しレール（図示されていない）を設備されている。ワークロール交換のための位置において、図３に図示されているように、このピット１０は、１つのサポートプレート２によって覆われている。このサポートプレート２は、このピット１０を、ロールスタンドＦｉと隣接する工場床７との間で同一平面上に覆っている。これらワークロールセット４を搬入、および搬出する牽引機械８は、工場床７の上を通過して、直接的に、サポートプレート２に至るまで接近可能である。使用されたロールセット４″は、直接的に適当なレール軌道を介して、ロール修理工場ＷＷ内へと引き出され、もしくは、そこから再び運び戻される。これらサポートプレート２自体は、輸送装置１２を用いて、図３に図示された水平方向の位置へと移送され、且つ保持される。ここで運搬車（Unterwagen）１３の様式の輸送装置１２は、基本的に、テーブル１４、並びにこのテーブルに設けられた、２つのローラー対１５ａ、ｂから成っている。このテーブル１４自体は、このテーブルの上側面１６に沿って、レール１７（図２を参照）を有しており、これらレールが、ロール軸線に対して横方向に延在し、且つ、これらレールが、テーブルの当接状態において、直線の状態にある。これらサポートプレート２は、横方向摺動のためのこれらレール軌道に沿って移動可能である、適当なローラー１８を有している。側方傾倒を防止するために、それぞれのサポートプレート２の下側面と、テーブル上側面１６との間に、案内装置１９が設けられている。図３に図示された位置において、この運搬車１３は、最終位置において、例えば約２０°の傾斜を有する２つの傾斜面対２０ａ、ｂ、もしくは、くさび形部材対の上に存在している。

バックアップロール交換のためのサポートプレート２の位置は、図４でもって明確である。ピットが完全にバックアップロールセット９の下側の部分によって塞がれるので、このサポートプレート２は、斜めに下方へと、このピット領域１０に隣接する領域２１内へと下降される。この目的で、運搬車１３は、傾斜面対２０ａ、ｂに沿って、ロールスタンドＦｉから離れて、工場床７の下へ移動され、その際、適当な案内突起部２２が、移動運動を支援する。これら案内突起部２２は、下降運動の間じゅうの、および、下降された位置内における、テーブル１４の側方の摺動を防止する。

運搬車１３の、および従って、サポートプレート２の移動運動は、ピストンシリンダーユニット２３を用いて実施され、このピストンシリンダーユニットが、同様にバックアップロールセット９の移動運動も行う。このピストンを延長する横げた、即ちアダプター２４は、バックアップロールセット９と結合されており、且つ、このバックアップロールセットを、水平方向移動によって引出しレールに沿ってピット１０内へと移動し、および、バックアップロールの交換の後、帰還移動させる。このバックアップロールセット９の引出しと同時に、この運搬車１３は、上昇された位置から、工場床７の下方の下降された位置へと移動される。この目的で、回転可能に、中央でテーブル１４の下側面に配設されている連接棒２５が、この運搬車に取付けられており、且つ、この運搬車を傾斜面から、下降されたサポートプレート状態へと引っ張る。工場床の、直接的にこのピット１０に隣接する端部は、跳ね上げ蓋３１を備えている。

傾斜面対２０a、bの上での、運搬車１３のローラー対１５a、bの乗り上げ運動、および滑降運動のために、前方の傾斜面対２０ａは、後方の傾斜面対２０ｂに対して、互い違いに位置ずれされた状態で設けられている。くさび形のレール（Keilschiene）３０に沿っての引出しラインは、特に、図２の平面図において認識可能である。ここで、例示的に、第２の仕上げロールスタンドＦ２に所属して設けられているサポートプレート２ｃが、側方に下降された状態で、即ち圧延方向に対して横方向に引き出されており、これに対して、全ての他のサポートプレート２が、ワークロール交換位置において示されている。
明瞭化のために、第１のロールスタンドＦ１のサポートプレート２ｃの上に、引き出されたワークロールセット４が、その横に配設された新しいワークロールセット５と共に示されている。

サポートプレートは、有利には、互いに結合されているのではなく、むしろ、互いに並列して、当接しあった状態に隣接して配設されている。これらサポートプレートは、それぞれに、サポートプレートライン１の一端によって作用する、２つの押圧ユニット２６ａ、ｂを用いて往復運動される。この目的で、これらプレート２は、運搬車１３のテーブル１４内に形成されたレール対１７に沿って走行する。このテーブル１４に設けられた案内ユニット１９に沿って転動する側方案内ローラー２７が、傾倒を防止する。それぞれのサポートプレート２に、その位置状態が可変に調節可能である調節ユニット２８が所属して設けられており、この調節ユニットの助けにより、それぞれのサポートプレート２は、ワークロール交換のための位置において、適当に、ロールスタンドＦｉに対して調節され得る。これら押圧シリンダーピストンユニット２６ａ、ｂは、示された実施形態の場合、カバー薄板２９でもって覆われている（図１を参照）。

この提案された解決策によって、サポートプレートラインが、仕上げロールスタンドのすぐ横に設けられ、且つ、ワークロールに関する移送道程が短いということが達成される。
サポートプレートによって覆われている、ピット１０を開放するために、これらサポートプレートは、移送装置を用いて、下降運動、および移動運動によって移動される。ワークロール交換は、サポートプレートの横方向摺動によって行われ、バックアップロール交換のために、これらサポートプレートが下降され、且つ操作台の方向に移動する。

ロールスタンドを有する圧延機、および、これらロールスタンドに沿って直接的に配設された、個別に下降可能および移動可能なサポートプレートを有するサポートプレートラインの側面図である。 図１による圧延機の平面図である。 ワークロール交換のための位置におけるサポートプレートを共に示した、図１のＢ−Ｂ断面図である。 バックアップロール交換のための位置におけるサポートプレートを共に示した、図１のＡ−Ａ断面図である。

符号の説明

１ サポートプレートライン
２ サポートプレート
３ レール対
４ ワークロールセット（４′および４″は使用されたワークロールセット）
５ 新しいワークロールセット
６ サポートプレートの端部
７ 工場床
８ 牽引機械
９ バックアップロールセット
１０ ピット
１１ ピット底部
１２ 輸送装置
１３ 運搬車
１４ テーブル
１５ ローラー（ローラー対１５ａ、１５ｂ）
１６ テーブル上側面
１７ テーブル上側面内におけるレール
１８ ローラー
１９ 案内装置
２０ 傾斜面（傾斜面対２０ａ、ｂ）
２１ ピット領域に隣接する領域
２２ 案内突起部
２３ ピストンシリンダーユニット
２４ 横げた
２５ 連接棒
２６ 摺動ユニット、特に押圧ユニット（ユニット対２６ａ、２６ｂ）
２７ 側方案内ローラー
２８ 調節ユニット
２９ カバー薄板
３０ くさび形のレール
３１ 跳ね上げ蓋
Ｆ１〜Ｆ７（Ｆｉ） 仕上げロールスタンド
ＢＳ 操作側
ＡＳ 駆動側
ＷＷ ロール修理工場

Claims (7)

1. 圧延機であって、この圧延機が、
   ロールスタンド（Ｆ１〜Ｆｉ）の操作側（ＢＳ）に設けられ、且つロール軸線方向に対して横方向に摺動可能なサポートプレート（２）を有しており、
   これらサポートプレートが、ワークロールセット（４）の収容のために設備されており、且つ、これらサポートプレートが、これらワークロール（４）を搬入および搬出するために工場床と隣接しており、
   および、この圧延機が、
   それぞれに、これらロールスタンド（Ｆ１〜Ｆｉ）に、操作側（ＢＳ）で前方に設けられたピット（１０）を有しており、
   これらピットの底部（１１）が、バックアップロールセット（９）に関する引き出しのために設備されている、
   様式の上記圧延機において、
   サポートプレート（２）に、輸送装置（１２）が所属して設けられており、この輸送装置が、それぞれのサポートプレート（２）を、
   その位置においてこれらサポートプレート（２ａ）がロールスタンドのすぐ横に、ピット（１０）の上方で配設されている、ワークロール交換のための位置と、
   その位置において、これらサポートプレート（２ｃ）が下降されて、このピット領域の横の工場床（７）の下側で配設されている、バックアップロール交換のための位置との間で移送するように構成されている、
   ことを特徴とする圧延機。
2. 輸送装置（１２）は、ローラー（１５）を有する運搬車（１３）から成っており、この運搬車の上に、１つのサポートプレート（２）が、横方向に摺動可能に配設されており、
   且つ、これらローラー（１５）が、それぞれのピット（１０）の底部（１１）に設けられた傾斜面（２０）と協働し、その際、
   この運搬車（１３）が、工場床（７）の下方の位置から、これら傾斜面（２０）の上に、
   および従って、上昇された位置内に、このピット（１０）内において移動可能であり、且つ、ワークロール交換のための最終位置において、サポートプレート（２ａ）が、工場床（７）と共に閉鎖するように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の圧延機。
3. 運搬車（１３）の前方、および後方のローラー対（１５ａ、１５ｂ）、並びに、相応する傾斜面対（２０ａ、ｂ）は、互いに位置ずれされた状態で設けられていることを特徴とする請求項１または２に記載の圧延機。
4. 両方の位置の間で移動されるために、運搬車（１３）は、ピストンシリンダーユニットと協働するように構成されていることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載の圧延機。
5. ピストンシリンダーユニットは、バックアップロール交換用ピストンシリンダーユニット（２３）であることを特徴とする請求項４に記載の圧延機。
6. 傾斜面対（２０ａ、ｂ）の上への、運搬車（１３）の引出し運動を支援するために、
   バックアップロール交換用ピストンシリンダーユニット（２３）のピストン、または、このピストンを延長した横げたが、
   連接棒（２５）の一方の端部と結合されており、
   この連接棒が、この連接棒の他方の端部でもって、運搬車（１３）に、特に中央で配設されていることを特徴とする請求項５に記載の圧延機。
7. 隣接するサポートプレート（２）は、
   ワークロール交換位置において、緩く接し合って当接した状態で配設されており、且つ、
   これらサポートプレートの全体でもって、
   ２つの、それぞれにサポートプレートライン（１）の端部において設けられた摺動ユニット（２６）を用いて、一方の方向、または他方の方向へと、このサポートプレートライン（１）に沿って摺動可能であるように構成されていることを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載の圧延機。

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