JP2006503992A - 織機においてよこ糸を支持するためのノズル - Google Patents
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Abstract
織機においてよこ糸を支持するためのノズルであって、
少なくとも一つの出口開口(18)から流出する流体のための流れ通路(17)を備えたノズル(3)において、
少なくとも部分的にセグメント(19、20、30、37、47、52)から成ることを特徴とするノズル。
少なくとも一つの出口開口(18)から流出する流体のための流れ通路(17)を備えたノズル(3)において、
少なくとも部分的にセグメント(19、20、30、37、47、52)から成ることを特徴とするノズル。
Description
本発明は、織機においてよこ糸を支持するためのノズル、言い換えると、よこ糸を、製織ひ口を通して織機のおさに沿って送るための流体ジェットを発生させるためのノズルに関する。
前記ノズルは、第一に、空気ジェット織機のためのリレーノズルを意味するが、明らかに、もっと一般に空気ではない流体のための他の種類のノズルをも意味する。
周知のように、前記ノズルは、目標とする働きに応じて、いろいろな形状に作ることができる。
たとえば、BE 1,012,608号公報に開示されているノズルは、該ノズルを使用するとき大体おさの方向に向けられる自由端近くに横方向突起を備えている。この特殊な外形により、該ノズルがたて糸を通って織機の内および外に滑らかに動くことができるという利点が得られる。この特殊な外形のため、該ノズルが肉厚一定のハウジングから成る場合、内形も特別設計の外形と同じでなければならないということになり、これはもちろんこのノズルを通る流体の流れにとって理想的ではない。そのため、BE 1,012,608号公報では、外形と異なる内形の使用が提案されている。
他の特許明細書たとえばEP 0,145,824号、CS 266,516号、およびCS 281,607号公報からも、外形とははっきりと異なる内形の使用が知られる。
これまでにノズル製造に関して知られている技術上の一般的な問題は、ノズル内部に必要な流れ通路を備えるのが容易ではないということであり、ノズルの内形が外形と異なる場合には特にそうである、ということである。
一般に、このノズルは割合に小さく、その内部に流れ通路を備えることはこれまでのところ簡単ではない。また、流れ通路自身もかなり正確に作らなければならない。というのは、流れ通路が、ノズルを出て行く流体の流れ、すなわち流出流体ジェットの流れを決定し、また流体ジェットの向きを、よこ糸がおさに沿って最適に送られるように、できるだけ明確かつ正確に定めなければならないからである。
本発明の第一の側面が目的とするのは、効率的に作ることのできるノズルであり、このノズルにおいては、内形と外形とを互いに独立に簡単に最適化することができ、また事実上すべての形状を容易に実現できる。
この第一の側面において、本発明は、
織機においてよこ糸を支持するためのノズルであって、
少なくとも一つの出口開口から流出する流体のための流れ通路を備えたノズルにおいて、
少なくとも部分的にセグメントから成ることを特徴とするノズル、
に関する。
織機においてよこ糸を支持するためのノズルであって、
少なくとも一つの出口開口から流出する流体のための流れ通路を備えたノズルにおいて、
少なくとも部分的にセグメントから成ることを特徴とするノズル、
に関する。
セグメントの使用により、セグメントを個別に簡単に作り、そのあとで接合することができる。各セグメントは全体の一部を成すだけであるから、これらのセグメントにはすべての側から簡単にアクセスすることができ、任意の必要形状に作るのに何の問題もない。
さらに、そのようなセグメントの使用により、いろいろな内形すなわち流れ通路の形状を容易に実現することができる。
セグメントは好ましくは板状に作り、特に互いに接触配置される薄い平板とする。そのような平板を作るために、基材平板を使用して、これから前記平板を任意の所望の形状で作ることができる。これらの製造のためには、明らかに、周知の多くの技法、たとえばワイヤ放電(wire sparking)、レーザー切断、フライス削り、エッチング、電鋳法、精密打抜き、その他が使用できる。その他の種類の技法も排除されない。たとえば、これらの平板は鋳造法によっても作ることができ、場合によっては機械加工によって仕上げることもできる。
前記セグメントは、互いに接触配置されるまっすぐな平坦要素たとえば平板として作ることができる。そのようなまっすぐな平坦要素は、容易に作ることができ、また組み合わせて全体とするのが簡単である、という利点を与える。しかし、このことは、たとえばノズルから流出する流体ジェットの最適化の観点から、特殊な効果を作り出すのが容易であるという利点を与える平坦でない形状を有するセグメントを使用することを排除するものではない。
セグメント特に平板は、一定の厚さ、またはやはりいろいろな効果を生み出すことのできる一定でない厚さで作ることができる。注意すべきことは、セグメントの厚さは非常に小さくすることができ、たとえば0.1 mm以下とすることさえ可能である、ということである。また、一つのノズルに厚さおよび/または形状が一定でないセグメントを使用することが可能であり、したがってたとえばこれらによって実現される隔壁を非常に薄くすることができ、一方外側部分(lateral parts)として使用されるセグメントを割合に厚くすることができる。
セグメントの使用により、任意の形状を高い精度で簡単に実現することができるという利点が与えられる。
一つの好ましい実施形態においては、セグメントがケーシング内に保持され、そのため、これらのセグメントは確実に定位置に保たれる。また、このケーシングは薄い平板材料で作ることができ、したがって常に滑らかな外側面が保証される。これは、たて糸がノズル内でもつれないようにするのに重要である。しかし、明らかに、そのようなケーシングの使用は随意である。変形によれば、セグメントの全部に滑らかな外側面を与えることができるからである。
いろいろなセグメント特にいろいろな平板を、機械的その他の任意のやり方、たとえば接着、溶接、焼結、その他によって、接合することができる。平板を溶接する有利な方法は、オーブン内での、真空下または特殊ガス雰囲気下での硬質はんだ付けを使用するものである。この場合、はんだは、たとえば、非常に正確な量の接合剤の供給を可能にするシルクスクリーン印刷法によって、平板上に付着させることができる。
注意すべきことは、たとえば、平板のエッチングおよび精密打抜きならびにオーブン内での真空はんだ付けは、大量に低費用で実施することができ、経済的な製造が保証される、ということである。
別の可能性としては、少なくともいくつかのセグメントをゆるく押し付け合うようにすることができる。セグメントがたとえばケーシング内で互いに押し付けられる場合には、このケーシングにより、自然に、セグメントは確実にまとめて保持される。
セグメントは、十分な安定性を与えるものならば任意の材料で作ることができる。実用的な例としては、金属たとえば鋼またはアルミニウム、およびセラミック材料がある。また、もっと安価な材料たとえば合成材料の使用も排除されない。
セグメントはいろいろな形状と寸法で作ることができるが、好ましくは、ノズルの縦方向に延びる一連のセグメント、たとえば互いに対向接触配置された一連の平板を使用する。
板状セグメントの場合、さらに好ましくは、これらは、大体ノズルの前面と交差するように延びている平面内にあり、言い換えると、これらのセグメントは、ノズルの、1つ以上の出口開口が配置されている側に、一端が向けられるように配置される。
本発明によるセグメント化構成により、ノズルには、割合に簡単なやり方で、いろいろな性質の内部隔壁を備えることができる。対向接触配置されている板状セグメントを使用する場合には、特にそうである。特別な実施形態の場合、このノズルは、流れ通路内の隔壁として作用するセグメントによって構成される一つ以上の部品を有する。
そのような隔壁はまず流体の流れを最適化するように設計されるが、他の効果のために使用することもでき、たとえばノズルの構造を強化することなどのために使用することができる。
隔壁はそれぞれの利点を与えるいろいろなやり方で作ることができる。これらのやり方は、図に示す例に関する下記の説明から明らかになるであろう。
本発明は、その第二の側面において、少なくとも二つの出口開口を備えたノズルに関する。ここで、ノズルの頂部に少なくとも一つの一体隔壁が存在するかまたは存在せず、該隔壁は、少なくとも、外壁まで、すなわち実質的に、出口開口が外部に開口している外壁まで、当該流れ通路の内部の場所で、前記少なくとも二つの出口開口を分離している。このようにすると、流体は、BE 1,012,608号およびJP 55-172384号公報に記載されているように、出口開口の高さまで案内されるばかりでなく、ノズルの頂部の内部でも効率的に案内され、その結果、流体のより良い流れ特性を得ることができると考えられる。一つの隔壁、場合によってはいくつかの隔壁を流れ通路内に正しく配置することにより、流体を各出口開口に正しい割合で供給することも可能になる。
この第二の側面により、流体は、ノズルから流出する瞬間まで、個別に案内される、という効果も得られる。これは、出口開口内に隔壁がない、EP 0,145,824号公報に記載されている実施形態と異なり、流出流体ジェットを最適化するのに、特に有効である。
本発明は、その第三の側面において、流れ通路の縦方向に延びている一つ以上の隔壁を備えたノズルに関する。ここで、これらの隔壁は、流れ通路の一つの側から対向するもう一つの側に実質的に連続に横断して延びている。流れ通路内を単一の材料として延びる一つ以上の隔壁の使用により、ノズルの構造が強化されるという利点が得られる。EP 0,145,824号公報に記載されているような、一つの端に対向するもう一つの端で自由な隔壁と異なり、この隔壁により、たて糸および/またはよこ糸の毛羽または細毛片が隔壁の自由端と対向端との間に詰まって障害を引起しうる場合に、これらの毛羽または細毛片がもつれることが防がれる。
本発明は、その第四の側面において、1つ以上の出口開口近くに刃状ガイドの形の横断隔壁として作られている少なくとも一つの隔壁を備えたノズルに関する。この刃状ガイドの使用により、各流出流路に関して、流出流体に個別の向きを与えることができるという利点が与えられる。
本発明は、その第五の側面において、一つ以上の隔壁を備えたノズルに関する。ここで、少なくとも一部の隔壁が、少なくとも、通常紡織繊維に見られる細毛の長さよりも大きな1つ以上の出口開口からの距離、特に約1 cmの距離まで下方に延びている。したがって、貫通している繊維、細毛、その他がこのような隔壁の内部へりの背後でもつれるというような、従来のノズルで起こりうることを防止することができる。
本発明は、その第六の側面において、少なくとも一つの中間接合具を備えたノズルに関する。該中間接合具は、流れ通路内を延びていて、ノズルの本体のための補強材となっている。また、この中間接合具は、たとえば、隔壁から成ることもできる。この場合、ノズルの曲げ強度がかなり増大し、したがって流体ジェットの向きに影響しうる変形の危険が低下する。ここで本体というのは、周知のように、少なくとも部分的にたて糸を通って動く細長い上部を意味する。この中間接合具は、好ましくは、少なくとも本体の中央部を通って延びており、さらに好ましくは、本体の大部分にわたって、その底部または実質的に底部まで延びている。
本発明は、その第七の側面において、一連の出口開口を備えたノズルに関する。これらの出口開口は、該一連の出口開口の一端から他端に向って縦方向即ち長さ方向に階段状に配置されている。したがって、簡単なやり方で、割合に平坦な流体ジェットを実現することができる。この階段状構成の正しい配置により、さらに、流体ジェットが、通常おさの送り通路(conveyer duct)内にあるよこ糸に関して最適に作用することも可能になる。
本発明は、その第八の側面において、ヘッド部分を有するノズルに関する。ここで、一つ以上の隔壁がこのヘッド部分の流れ通路内に存在し、このヘッド部分は、その方向および/または形状によって、ノズルが使用されているときに1つ以上の出口開口から出て行く流体ジェットの向きを定める案内要素として作用する。したがって、流れ通路のもっとも外側の内壁によって決定される流出流体ジェットの向きと挙動とは、1つ以上の隔壁によっても決定される。その結果、流体ジェットの全体的挙動がさらに最適化でき、したがって各部分ジェットすなわち各出口開口を出て来るジェットに個別に影響を与えることさえ可能である。
明らかに、第二から第八の側面による実施形態は、本発明の前記第一の側面によるセグメント化構造の使用によって容易に実現することができる。しかし、これは、本発明の第二〜第八の側面によるノズルがセグメント化構造を使用しないでも実現できるということを排除するものではない。また、明らかに、その場合でも依然として前記利点が与えられる。
本発明においては、前記八つの側面それぞれの特性を任意に組み合わせることができる。また、以下の説明と特許請求の範囲に示されるその他すべての部分的特徴も、少なくとも互いに矛盾しない限り、前記側面それぞれの主要特徴の一つ以上と任意に組み合わせることができる。
以下、本発明の特徴をさらに十分に説明するために、添付の図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態について説明する。これらは単なる例であり、決して本発明を限定するものではない。
図1および2は、織機によこ糸2を挿入するための装置1を示す。該装置は、本発明によるノズル3特にリレーノズルを備えている。
ここに示す装置1は、スレー4とそれに取りつけられたおさ5とを有している。おさ5は、案内路6を備え、該案内路に沿って、よこ糸2が送られる。よこ糸2は主ノズル7によって案内路6内に吹き込まれ、該よこ糸は、さらに、ノズル3によって生成される流体ジェットこの場合空気ジェット8によって支持される。
周知のように、いくつかの主ノズル7、7Aを、製織ひ口内にいくつかのよこ糸9、10から成るよこ糸2を導くために備えることができる。
図2に示すように、ノズル3の上端は、よこ糸2を挿入するときに、下部たて糸11を通過して、下部および上部たて糸11、12によって形成されるひ口13に挿入される。主ノズル7、7Aおよびノズル3には、流体源14たとえば圧縮空気によって加圧された流体が供給され、これらのノズルは弁15、16その他によって公知のやり方で制御される。
図3および5に示すように、ノズル3は流体のための流れ通路17を備えている。この場合、この通路は、出口開口18によって周囲に開口した単一の流路である。
本発明の特別な点は、少なくとも本発明の第一の側面によれば、図3〜5からわかるように、ノズル3が少なくとも部分的にはセグメント19、20からできている、ということである。
図3〜5に示す例の場合、セグメント19、20は、横方向に対向接触配置された平板から成っている。これらの平板は、ノズル3の縦方向即ち長さ方向に延びており、また、これらの平板は、一端21が、ノズル3の、出口開口18が配置されている側22に向くように配置されている。
セグメント19は通路23を備え、該通路は、全体が組み立てられたとき、流れ通路17の形すなわちノズル3の内形を決定する。
セグメント20は、密閉要素または蓋として作用する端壁を形成する。
はじめに説明したように、セグメント19、20は、任意のやり方たとえば溶接継ぎ手24によって接合することができる。
セグメント19、20は、構成要素を相互配置するための補助手段を備えることができる。これを、模式的に、図5に、連結要素25、26および/または機械的連結要素特にピン27および穴28として破線で示す。多くの変形が可能なことは明らかである。
図6および7は、セグメント19、20がケーシング29内に備えられている変形を示す。この場合、セグメント19、20または少なくともその特定部分を、ゆるく押しつけ合うことができ、このときケーシング29がセグメント19、20をまとめて保持する。
図3、5および6、7に示す実施形態の場合、通路23は当該セグメント19の全厚にわたって延びている。図8と9に示す変形においては、当該各セグメント30の厚さの一部だけにわたって延びている通路31を有する一つ以上のセグメント30を使用することも可能である。そのような実施形態が与える利点は、通路31に隣接して残る壁部分32が密閉要素または隔壁として働くことができ、この目的のために独立のセグメントが必要でない、ということである。もう一つの利点は、材料部分33および34がそのままで相互取りつけ位置にとどまる、ということである。また、前記通路31は、機械的な操作たとえばフライス削りによって簡単に作ることができる。
図10〜12は、本発明のノズル3の実施形態の一例を示す。この場合、流れ通路17の隔壁35を構造という点から簡単に作るためにセグメント化構造が使用されている。これらの隔壁35は、部品36から成り、これらの部品は、セグメント19の間に備えられたセグメント37の部分であり、したがって部品36は縦方向の隔壁としても働く。
部品36は、底部端38によって限られ、したがって、図12に示すセグメント19、20、37が結合されたとき、共通の流路がノズル3の底部に得られ、個別の流路39、40、41が頂部側に形成され、これらの流路は、この例の場合、横方向に隣接しており、側22まで延びていて、いくつかの出口開口18を定めている。
たとえば、各出口開口18および/またはいくつかの出口開口18のグループに向う個別の流路を作ることができ、したがって流体流をより良く案内することができる。
図13〜15に示す実施形態は一つの変形であり、この場合、隔壁35がセグメント47によって形成される。これらのセグメント47は前記セグメント30と同じタイプであり、この場合、壁部品32が隔壁35として働く。
注意すべきことは、図10〜12および図13〜15に示す実施形態において、隔壁35は、横向き特にDの向きに見た場合、流れ通路17の一方側から他の側に一体に延びている、ということである。この場合、EP 0,145,824号公報に記載されているような、連続していない隔壁の使用の場合と異なり、たとえばよこ糸2から生じる細毛その他が詰まりうる領域が形成されない。
図16に模式的に示すように、隔壁35は、どのように作られるかにはよらず、好ましくは、当該出口開口18から距離Aまで下方に延びている。この距離は、紡織繊維特によこ糸2またはたて糸11、12に通常見られる細毛48の最大長さよりも大きい。したがって、侵入しうる細毛48が、紡織繊維からとれたあと、下端38の下方でもつれてそこにとどまって、溜まりうる、ということがなくなる。ここで、たて糸の細毛48侵入の危険の方が大きい。出口開口18はよこ糸の各挿入時にたて糸11を通過するからである。このようにして、流れ通路17への異物混入特に該通路の閉塞の危険が最小限に抑えられる。実用上、距離Aは好ましくは約1 cm以上である。
セグメントの構造により、ノズル3の本体49すなわち該ノズルの細長い部分の補強材となる中間接合具を、流れ通路17内に備えるのも簡単である。図17はその一例を示す。この場合、隔壁35も特殊な補強部品として作られている。補強のために、隔壁35は細長い本体49の全長Lにわたって延びており、その結果、補強リブとして働く。
そのような補強を行うためには、前記隔壁35は必ずしも全長Lにわたって延びる必要はないが、好ましくは少なくとも一つの補強材を中央部分50またはその近くに備え、本体49が少なくとも中央部で補強されるようにする。
注意すべきことは、前記補強材は局所接合リブだけから成るようにすることができるということである。
前記セグメントおよび該セグメントから成る隔壁35は、これらが適当な向きと形状とを有する場合、ノズル3が使用されるときに、出口開口18から出て行く流体ジェット8の向きを定める案内要素として働くことができる。この隔壁の特定例を図18に示す。この図に示す実施形態においては、隔壁35が板状要素その他から成り、該要素は、全体方位に対して角Hをなして斜めに延びて、ノズル3が織機に取りつけられたとき、おさ5に向って斜めに延びるようになっている。
図19および20には、より特殊な実施形態を示す。これらの実施形態においては、前記セグメントまた特にこれらから成る隔壁35は、必要な効果に応じて、平坦形状とは異なり一定でない厚さおよび/または形状を有することのできる要素特に板その他から成ることができる。
図21には、横断隔壁として作られている、特に出口開口18の近くの刃状ガイドとして作られている隔壁51を有するもう一つの実施形態を示す。原理的には、隔壁51は、隣接セグメント間に備えられた隙間ばめ(loose)セグメントとして作ることができるが、図22に示すようなセグメント52を使用するほうが簡単である。
明らかに、前記セグメントにより、流れ通路17内に縦断および横断隔壁を有する実施形態をも、たとえばいくつかのセグメント52を対向接触配置することによって実現することができる。たとえば、一連の出口開口18を有するノズル3を実現することができる。この場合、各出口開口18への個別流路がノズル3の少なくとも頂部に作られる。
以上の実施形態においては、流れ通路17は、大体ノズル3の縦方向に延びており、1つ以上の出口開口18にいたる頂部付近の曲線をなぞっている。ここで、前記隔壁35および51は好ましくは少なくともこの曲線の一部にわたって延びている。このことにより、流体の流れを、流体ジェット8に好ましくない影響を与えうる望ましくない乱流の生成の危険を最小限に抑えて、簡単に湾曲させることができる、という利点が与えられる。
図23〜28は、セグメントの特殊構成により、その一端から他端まで、階段状に配置された一連の出口開口18を有するノズル3から成る特定実施形態を示す。この実施形態ははじめに述べた利点を与える。
階段配置の向きは、好ましくは、平行またはほぼ平行に出て行く流体ジェット特に部分ジェット8Aの束が得られるように選択される。ここで、これらの部分ジェット8Aと、案内流路6を通り、おさ5の表面に対して直角をなす理論平面(theoretical plane)53との交点は、すべて、出口開口18から実質的に同じ距離約50 mmにある。
階段状に配置された出口開口18を有するノズル3は、ベルギー国特許公開第1,012,608号公報に記載されている発明による横方向突起とともに使用するのに特に適している。
任意の結合方法により、セグメントのいろいろな部分を、相互に連結されるまで結合して、正しい位置に保持することができる。図29は、セグメント19の二つの部分19Aと19Bを、セグメント19が他のセグメントに連結されるまで、定位置に保持するための実用的なやり方を示す。ここでは、部分19Aと19Bとを連結する付加部分54が、出口開口18を作るために成形される。この付加部分54は、セグメントが連結固定されると、フライス削り、研削加工、その他により、たとえば図示されている線55まで除去される。
このやり方においては、図30に示すような付加部分54を使用することにより、セグメントから成るノズルに簡単に刃を作りつけることもできる。
添付の図面により上で説明した実施形態はすべて本発明の前記第一の側面を適用したものである。明らかに、これらの実施形態のいくつかには、はじめに述べた他の側面のうち一つ以上が適用されている。しかし、はじめに説明したように、第二〜第八の側面による特徴は、セグメント化構成を使用することなく、第一の側面とは独立に、また互いに独立に、実現することもできる。
しかし、セグメント化構成の場合、大体水平のセグメントを使用することも可能である。すなわち、ノズルの縦方向に大体直角に延びるセグメントの使用が可能である。
本発明は、例として説明し、添付の図面に示した前記実施形態のみに限定されるものではない。逆に、本発明のノズルは、本発明の範囲を逸脱することなく、多くの形状と寸法とで作ることができる。
1 織機によこ糸を挿入するための装置
2 よこ糸
3 ノズル
4 スレー
5 おさ
6 案内路
7 主ノズル
7A 主ノズル
8 流体ジェット、空気ジェット
8A 部分ジェット
9 よこ糸
10 よこ糸
11 下部たて糸
12 上部たて糸
13 ひ口
14 流体源
15 弁
16 弁
17 流れ通路
18 出口開口
19 セグメント
19A 19の部分
19B 19の部分
20 セグメント
21 セグメントの一端
22 3の一つの側
23 通路
24 溶接継ぎ手
25 連結要素
26 連結要素
27 ピン
28 穴
29 ケーシング
30 セグメント
31 通路
32 壁部分
33 材料部分
34 材料部分
35 隔壁
36 部品
37 セグメント
38 底部端
39 流路
40 流路
41 流路
47 セグメント
48 細毛
49 3の本体
50 49の中央部分
51 隔壁
52 セグメント
53 理論平面
54 付加部分
55 線
A 18からの距離
H 角
L 49の全長
2 よこ糸
3 ノズル
4 スレー
5 おさ
6 案内路
7 主ノズル
7A 主ノズル
8 流体ジェット、空気ジェット
8A 部分ジェット
9 よこ糸
10 よこ糸
11 下部たて糸
12 上部たて糸
13 ひ口
14 流体源
15 弁
16 弁
17 流れ通路
18 出口開口
19 セグメント
19A 19の部分
19B 19の部分
20 セグメント
21 セグメントの一端
22 3の一つの側
23 通路
24 溶接継ぎ手
25 連結要素
26 連結要素
27 ピン
28 穴
29 ケーシング
30 セグメント
31 通路
32 壁部分
33 材料部分
34 材料部分
35 隔壁
36 部品
37 セグメント
38 底部端
39 流路
40 流路
41 流路
47 セグメント
48 細毛
49 3の本体
50 49の中央部分
51 隔壁
52 セグメント
53 理論平面
54 付加部分
55 線
A 18からの距離
H 角
L 49の全長
Claims (24)
- 織機においてよこ糸を支持するためのノズルであって、
少なくとも一つの出口開口(18)から流出する流体のための流れ通路(17)を備えたノズル(3)において、
少なくとも部分的にセグメント(19、20、30、37、47、52)から成ることを特徴とするノズル。 - 外形と内形すなわち流れ通路(17)の形状とが互いに異なり、かつ前記セグメント(19、20、30、37、47、52)が前記内形を決定することを特徴とする請求項1に記載のノズル。
- セグメント(19、20、30、37、47、52)が板状であり、特にこれらのセグメントが平板から成ることを特徴とする請求項1または2に記載のノズル。
- セグメント(19、20、30、37、47、52)がケーシング(29)内に保持されることを特徴とする請求項1から3の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 少なくともいくつかのセグメント(19、20、30、37、47、52)が互いに接合されていることを特徴とする請求項1から4の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 少なくともいくつかのセグメント(19、20、30、37、47、52)が互いにゆるく押しつけられていることを特徴とする請求項1から4の中のいずれか1つに記載のノズル。
- セグメント(19、20、30、37、47、52)が前記ノズル(3)の縦方向に延びていることを特徴とする請求項1から6の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 板状セグメント(19、20、30、37、47、52)が、ノズル(3)の1つ以上の出口開口(18)が配置されている側にこれらのセグメントの一端(21)が向くように配置されていることを特徴とする請求項3または7に記載のノズル。
- ノズル(3)が、流れ通路(17)内に一つ以上の隔壁(35、51)を形成するセグメント(20、37、47)によって構成される一つ以上の部品を有することを特徴とする請求項1から8の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 少なくとも二つの出口開口(18)を有し、前記一つ以上の隔壁(35、51)が、それぞれの出口開口(18)および/または出口開口(18)グループに向う個別流路(39、40、41)を定めることを特徴とする請求項9に記載のノズル。
- 前記一つ以上の隔壁(35、51)がそれぞれ、出口開口(18)が周囲に開口している側(22)まで延びていることを特徴とする請求項10に記載のノズル。
- 一つ以上の前記隔壁(35、51)が縦方向隔壁として作られることを特徴とする請求項9から11の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 隔壁(35)が流路(39、40、41)内に流れ通路(17)の横方向仕切りを与えることを特徴とする請求項12に記載のノズル。
- 流れ通路(17)が大体ノズル(3)の縦方向に延びていて、上端近くである曲線をなぞって、最終的に1つ以上の出口開口(18)に達しており、また一つ以上の前記隔壁(35、51)が少なくとも前記曲線の部分に沿って延びていることを特徴とする請求項9から13の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 少なくとも一つの前記隔壁(51)が横断隔壁として作られており、特に1つ以上の出口開口(18)近くの刃状ガイドとして作られていることを特徴とする請求項9から14の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 少なくとも一つの前記隔壁(35、51)が一体で流れ通路(17)の一つの側からもう一つの側に横断して延びていることを特徴とする請求項9から15の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 大部分の隔壁(35、51)が、通常紡織繊維に見られる細毛(48)の長さよりも大きな1つ以上の出口開口(18)からの距離(A)特に約1 cmの距離(A)まで下方に延びていることを特徴とする請求9から16の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 前記セグメントおよびこれから成るすべての隔壁(35)が、板状要素または類似のものから成り、ノズル(3)が織機に取りつけられたとき、織機のおさに向って斜めに延びるように、前記要素が全体方位に対して角(H)をなすように斜めに配置されることを特徴とする請求項1から17の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 少なくとも一つの前記セグメント(19、20、30、37、47、52)が、少なくともノズル(3)の本体(49)の中央部分(50)において該本体の補強材となる中間接合具として作られることを特徴とする請求項1から18の中のいずれか1つに記載のノズル。
- ノズル(3)が、セグメント(19、20、30、37、47、52)および場合によっては該セグメントから成る隔壁(35、51)を有し、これらが、その方向および/または形状によって、ノズル(3)が使用されているときに1つ以上の出口開口(18)から出て行く流体ジェット(8)の向きを定める案内要素として作用することを特徴とする請求項1から19の中のいずれか1つに記載のノズル。
- セグメント(19、20、30、37、47、52)が、接触対向配置されるまっすぐで大体平坦な要素から成ることを特徴とする請求項1から20の中のいずれか1つに記載のノズル。
- ノズル(3)が、セグメント(19、20、30、37、47、52)を有し、場合によっては該セグメントから成る隔壁(35、51)をも有し、これらが、一定でない厚さを有する、かつ/または平坦形状ではない形状を有する要素、特に板その他から成ることを特徴とする請求項1から21の中のいずれか1つに記載のノズル。
- ノズル(3)が、一連の出口開口(18)を有し、これらの出口開口が、分割構成によって、該一連の出口開口の一端から他端に向って階段状に配置されていることを特徴とする請求項1から22の中のいずれか1つに記載のノズル。
- 織機においてよこ糸を支持するためのノズルであって、
少なくとも一つの出口開口(18)から流出する流体のための流れ通路(17)を備えたノズル(3)において、下記特性
−ノズル(3)が少なくとも二つの出口開口(18)を備えており、ここで、ノズル(3)の頂部に少なくとも一つの一体隔壁(35、51)が存在するかまたは存在せず、該隔壁が、少なくとも、外壁まで、すなわち実質的に、出口開口(18)が周囲に開口している外壁まで、当該流れ通路(17)の内部の場所で、前記少なくとも二つの開口(18)を分離していること、
−ノズル(3)が流れ通路(17)の縦方向に延びる一つ以上の隔壁(35、51)を備えており、ここで、これらの隔壁(35、51)が、流れ通路(17)の一つの側から対向するもう一つの側に実質的に連続に横断して延びていること、
−ノズル(3)が、1つ以上の出口開口(18)近くの刃状ガイドの形の横断隔壁として作られている少なくとも一つの前記隔壁(51)を備えていること、
−ノズル(3)が一つ以上の隔壁(35、51)を備えており、少なくとも一部の隔壁(35、51)が、少なくとも、通常紡織繊維に見られる細毛(48)の長さよりも大きな1つ以上の出口開口(18)からの距離(A)、特に約1 cmの距離(A)まで下方に延びていること、
−ノズル(3)が少なくとも一つの中間接合具を備えており、該中間接合具が、流れ通路(17)内を延びていて、ノズル(3)の本体(49)のための補強材となっていること、
−ノズル(3)が一連の出口開口(18)を備えており、これらの出口開口が、該一連の出口開口の一端から他端に向って階段状に配置されていること、
−ノズル(3)がヘッド部分を有し、ここで、隔壁(35、51)がこのヘッド部分の流れ通路(17)内に存在し、このヘッド部分が、その方向および/または形状によって、ノズル(3)が使用されているときに1つ以上の出口開口(18)から出て行く流体ジェット(8)の向きを定める案内要素として作用すること、
の一つのものまたは二つ以上のものの組合せを有することを特徴とするノズル。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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BE2002/0607A BE1015155A3 (nl) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | Spuitmondstuk voor het ondersteunen van een inslagdraad in een weefmachine. |
PCT/BE2003/000177 WO2004038077A1 (en) | 2002-10-23 | 2003-10-17 | Nozzle for supporting a weft thread in a weaving machine |
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JP2006503992A true JP2006503992A (ja) | 2006-02-02 |
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