JP2006503903A5 - - Google Patents

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Description

TRI 50bのトリペプチド配列は3キラル中心をもつ。少なくとも、市販阻害剤の活性をもつ化合物において、Phe 残基は (R)- 配置、Pro 残基は天然の (S)-配置であるとおもわれる。Mpg 残基 は、市販阻害剤の活性をもつ異性体において、(R)-配置であると考えられる。すなわち、活性または最も活性の TRI 50b 立体異性体は、R、S、R 配置でありと考えられ、下記のように表示し得る:
Figure 2006503903
塩の aa1 部分は好ましくは (R)-配置である。aa2 部分は好ましくは (S)-配置である。特に好ましい塩は aa1 が (R)-配置で、aa2 が (S)-配置である。キラル中心 −NH-CH(R1)-B- は好ましくは (R)-配置である。市販製剤は (R,S,R) 配置に、例えば下記 Cbz-Phe-Pro-BoroMpg-OH の塩の場合、キラル中心を持つと思われる。
Figure 2006503903
これらの初期のTRI 50c塩は、本明細書の実施例4および5に記載されている一般法により製造されたものである。不純物Iは以下の構造:
Figure 2006503903
を有する。
章“アミノボロネート法”で要約した先行技術の合成は、TRI 50cまたはそのエステルの合成に当てはめた場合、下記の不純物IVを形成することがわかった:
Figure 2006503903
実施例1−3は、下記の反応式および得られる TRI 50c のカルシウム塩への変換について述べる。
Figure 2006503903
LDA = リチウム・ジイソプロピルアミド
LiHMDS = リチウム・ヘキサメチルジシラザン、リチウム・ビス (トリメチルシリル) アミドともいう
203.下記化合物
Figure 2006503903
を実質的に含まないCbz−(R)-Phe−(S)-Pro−(R)-Mpg−B(OH)2の薬学的に許容される塩基付加塩。
217.Cbz−(R)-Phe-(S)-Pro−(R)-Mpg−B(OH)2の薬学的に許容される塩基付加塩であって、脂肪族または環式脂肪族溶媒の痕跡量を含むが、
下記構造:
Figure 2006503903
の不純物を実質的に含まない塩。

Claims (95)

  1. 薬学的に許容される多価金属と、疎水性トロンビン S2/S3-結合部分に連結している中性のトロンビン S1-結合部分を有するトロンビンの有機ボロン酸阻害剤との塩。
  2. 有機ボロン酸が式 (III):
    Figure 2006503903
    [式中、
    Y は、フラグメント -CH(R9)-B(OH)2 とともに、トロンビンの基質結合部位に親和性を有する部分を含み;
    R9 は、1 以上のエーテル結合が介在する直鎖アルキル基であり、ここで酸素および炭素原子の全数が3 〜 6 であり、またはR9 は、 -(CH2)m-W であり、ここで m が 2 〜 5 であり、W が -OH またはハロゲン (F、Cl、Br または I) である]
    である、請求項1の塩。
  3. R9 がアルコキシアルキル基である、請求項2の塩。
  4. Y が、トロンビンの S2 サブ部位に結合し、ペプチド結合により -CH(R9)-B(OH)2 に連結しているアミノ酸を含み、そのアミノ酸はトロンビンの S3 サブ部位に結合する部分に N 末端で連結されており、Y が N-末端保護されたジペプチド残基であるとき、酸中のそのペプチド結合は、鎖中または環中に窒素、酸素または硫黄を含有していてもよく、かつハロ、ヒドロキシおよびトリフルオロメチルから選択される置換基により置換されていてもよいC1-C13 ヒドロカルビル基により独立的にN-置換されていてもよい、請求項2または3の塩。
  5. 該C1-C13 ヒドロカルビル基がC1-C6 アルキル基である、請求項4の塩。
  6. Y が、トロンビンの S3 および S2 結合部位に結合し、ペプチド結合により -CH(R9)-B(OH)2 に連結している、N-末端保護されていてもよいジペプチド残基を含む、請求項4または5の塩。
  7. 酸中のすべてのペプチド結合が非置換である、請求項4−6のいずれかの塩。
  8. 該ジペプチドが N-末端保護されている、請求項7の塩。
  9. ジペプチド残基が、(R) 配置のP3 アミノ酸残基および (S) 配置の P2 残基を含み、フラグメント -NHCH(R9)-B(OH)2 が (R) 配置である、請求項6−8のいずれかの塩。
  10. ボロン酸のトロンビンに対するKiが100 nM以下である、請求項1−9のいずれかの塩。
  11. ボロン酸のトロンビンに対するKiが20 nM以下である、請求項10の塩。
  12. 下記式 (IV) のボロン酸:
    Figure 2006503903
    [式中、
    X は、H (NH2 を形成する) またはアミノ保護基であり;
    aa1 は、20 以下の炭素原子を含有するヒドロカルビル側鎖を有し、かつ13 までの炭素原子を有する少なくとも1の環状基を含むアミノ酸であり;
    aa2 は、4 〜 6 員環を有するイミノ酸またはC3-C13ヒドロカルビル基によりN-置換されたGlyであり;
    R9 は、請求項2に定義される]である、請求項2の塩。
  13. aa1 が、Phe、Dpa およびそれらの全体的または部分的に水素化された類似体から選択される、請求項12の塩。
  14. aa1 が、Dpa、Phe、Dcha および Cha から選択される、請求項12の塩。
  15. aa1 が (R)-配置である、請求項12−14のいずれかの塩。
  16. aa1 が (R)-Phe または (R)-Dpa である、請求項12の塩。
  17. aa1 が (R)-Phe である、請求項12の塩。
  18. aa2 が下記式 (IV):
    Figure 2006503903
    [式中、R11 は -CH2-、-CH2-CH2-、-S-CH2-、-S-C(CH3)2- または -CH2-CH2-CH2- である]のイミノ酸残基であり、該イミノ酸が、環が 5 または 6 員であるとき、1 以上の -CH2- 基において 1 〜 3 のC1-C3 アルキル基により置換されていてもよい、請求項12−17のいずれかの塩。
  19. aa2 が (S) 配置である、請求項12−18の塩。
  20. aa2 が (S) プロリン残基である、請求項18の塩。
  21. aa1-aa2 が (R)-Phe-(S)-Pro である、請求項12の塩。
  22. フラグメント -NHCH(R9)-B(OH)2 が (R) 配置である、請求項12−21のいずれかの塩。
  23. R が、式 -(CH2)s-Z の基であり、ここで s は 2、3 または 4 であり、Z は -OH、-OMe、-OEt またはハロゲン (F、Cl、Br または I) である、請求項12−22のいずれかの塩。
  24. R が 2-ブロモエチル、2-クロロエチル、2-メトキシエチル、3-ブロモプロピル、3-クロロプロピルまたは 3-メトキシプロピルである、請求項12−22のいずれかの塩。
  25. R が 3-メトキシプロピルである、請求項12−24のいずれかの塩。
  26. 式 (IX):
    X-(R)-Phe-(S)-Pro-(R)-Mpg-B(OH)2 (IX)
    の化合物の塩である、請求項12の塩。
  27. X が R6-(CH2)p-C(O)-、R6-(CH2)p-S(O)2-、R6-(CH2)p-NH-C(O)- または R6-(CH2)p-O-C(O)- であり、ここで p は 0、1、2、3、4、5 または 6 であり、R6 は H または5 〜 13 員の環状基であり、該5 〜 13 員の環状基は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、C5-C6 環状基、C1-C4 アルキル、および鎖中に O を含有する、および/または鎖中の O を介して該環状基に連結するC1-C4 アルキルから選択される 1、2 または 3 の置換基により置換されていてもよく、上記アルキル基はハロゲン、アミノ、ニトロ、ヒドロキシおよび C5-C6 環状基から選択される置換基により置換されていてもよい、請求項12−26のいずれかの塩。
  28. 該 5 〜 13 員の環状基が芳香族またはヘテロ芳香族である、請求項27の塩。
  29. 該 5 〜 13 員の環状基がフェニルまたは 6 員のヘテロ芳香族基である、請求項28の塩。
  30. X が R6-(CH2)p-O-C(O)- であり、ここで p は 0 または 1 である、請求項27−29のいずれかの塩。
  31. X がベンジルオキシカルボニルである、請求項12−25のいずれかの塩。
  32. ボロン酸が Cbz-(R)-Phe-(S)-Pro-(R)-Mpg-B(OH)2 である、請求項12の塩。
  33. 塩がペプチドボロン酸の2価金属塩である、請求項1−32の塩。
  34. 金属がカルシウムである、請求項33の塩。
  35. 金属がマグネシウムである、請求項33の塩。
  36. 金属がペプチドボロン酸のグループIII金属塩である、請求項1−32の塩。
  37. 主に一価の負電荷を有する製剤におけるボロネート基に一致する化学量を有する、請求項1−35のいずれかの塩。
  38. ヘミマグネシウム塩である、請求項11−31のいずれかの塩。
  39. ヘミカルシウム塩である、請求項11−31のいずれかの塩。
  40. 塩がボロン酸から誘導されるボロネート・イオンおよび対イオンを含み、塩が単一のタイプの対イオンを有する塩から実質的になる、請求項1−39のいずれかの塩。
  41. Cbz-(R)-Phe-(S)-Pro-(R)-Mpg-B(OH)2 のヘミカルシウム塩。
  42. Cbz-(R)-Phe-(S)-Pro-(R)-Mpg-B(OH)2 のヘミマグネシウム塩。
  43. 固体相にある、請求項1−42のいずれかの塩。
  44. 溶液中にある、請求項1−42のいずれかの塩。
  45. 無水形のボロネートを含む、請求項1−43のいずれかの塩。
  46. 微量の脂肪族または環状脂肪族の溶媒を含有する、請求項1−45のいずれかの塩。
  47. 溶媒が n-アルカンである、請求項46の塩。
  48. R9 が Rz-O-RY- で表示し得るアルコキシアルキル基であり、R9 がアルキル基 RY で置換された場合の式 (III) 種の構造に対応する構造の不純物ボロネート種を含まない、請求項2の塩または請求項2と組み合わされる請求項3−47のいずれかの塩。
  49. C-B 結合解裂から生じるいかなる分解産物も実質的に含まない、請求項1−48のいずれかの塩。
  50. aa1 が (R)-配置であり、aa2 が (S)-配置であり、フラグメント -NHCH(R9)-B(OH)2 が (R) 配置であるボロネートが、(R,S,S) 異性体に対して95 % 以上のジアステレオマー過剰である、請求項12の塩または請求項12と組み合わされる請求項13−49のいずれかの塩。
  51. 下記化合物:
    Figure 2006503903
    を実質的に含まない、請求項32の塩または請求項32と組み合わされる請求項33−40および43−50のいずれかの塩または請求項41または42の塩。
  52. 下記化合物:
    Figure 2006503903
    およびその平衡形態を実質的に含まない、請求項32の塩または請求項32と組み合わされる請求項33−40および43−50のいずれかの塩または請求項41、42、もしくは50の塩。
  53. 請求項1−52のいずれかの塩を含む、医薬として使用するための製品。
  54. 請求項1−52のいずれかの塩の水溶液。
  55. 請求項1−52のいずれかの塩を含む、経口投与形態の医薬製剤。
  56. 薬学的に許容される希釈剤、賦形剤または担体をさらに含む、請求項55の製剤。
  57. 塩が無水形の酸のボロン酸基を含む、請求項55または56の製剤。
  58. 十二指腸において塩を放出するのに適合している、請求項56または57の医薬製剤。
  59. 下記a)およびb)を含む、経口投与に適合した医薬製剤:
    a)請求項2−9のいずれかの式 (III) のボロン酸または請求項12−32のいずれかの式 (IV) のボロン酸、該ボロン酸のボロネートアニオン、および該ボロン酸と該ボロネート・イオンとの平衡形態、ならびにそれらの組合せから選択される第1種、および
    b)薬学的に許容される多価金属イオンから選択される第2種。
  60. 第1種が無水種を含む、請求項59の製剤。
  61. 金属イオンがカルシウムイオンである、請求項59または60の製剤。
  62. 金属イオンがマグネシウムイオンである、請求項59または60の製剤。
  63. 第1種、第2種、および希釈剤、賦形剤、担体、腸溶性皮膜、およびカプセル形成材料から選択される薬学的に許容されるメンバーから実質的になり、他の心臓血管処置剤を含んでいてもよい、請求項61−65のいずれかの製剤。
  64. 予防的または治療的に血栓症を処置するための、請求項1−52のいずれかの塩を含む医薬。
  65. 静脈の血栓塞栓性事象を処置するための経口医薬である、請求項64の医薬。
  66. 患者の血液透析回路での血栓症を予防するため、末期腎疾患の患者の心臓血管事象を予防するため、内在カテーテルを介して化学療法を受けている患者での静脈血栓塞栓性事象を予防するため、もしくは下肢動脈再構築がなされている患者での血栓塞栓性事象を予防するため、または急性冠状徴候群、脳血管血栓症、末梢動脈閉塞、および動脈細動、心臓弁疾患、動脈-静脈シャント、内在のカテーテルまたは冠状ステントに起因する動脈血栓症から選択される動脈疾患を治療的または予防的に処置するための、請求項1−52のいずれかの塩を含む経口医薬。
  67. (i) 請求項1−52のいずれかの塩、および (ii) 他の心臓血管系処置剤の組合せを含む経口医薬製剤であって、該他の心臓血管系処置剤が、脂質低下薬、フィブレート、ナイアシン、スタチン、CETP 阻害剤、胆汁酸封鎖剤、抗酸化剤、IIb/IIIa アンタゴニスト、アルドステロン阻害剤、A2 アンタゴニスト、A3 アゴニスト、ベータブロッカー、アセチルサリチル酸、ループ利尿剤、ACE 阻害剤、異なる作用メカニズムの抗血栓剤、抗血小板剤、トロンボキサン受容体および/またはシンテターゼ阻害剤、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト、プロスタシクリンミメティック、ホスホジエステラーゼ阻害剤、ADP-受容体 (P2 T) アンタゴニスト、血栓溶解剤、心臓保護剤および COX-2 阻害剤から選択される、製剤。
  68. 薬学的に許容される2価金属と、選択的トロンビン阻害剤であり、中性のトロンビン S1 サブ部位結合部分を有する有機ボロン酸との塩を含む経口医薬、なお該塩はヘミ金属塩である。
  69. ボロン酸のトロンビンに対するKiが100 nM以下である、請求項68の医薬。
  70. 2価金属がマグネシウムまたはカルシウムである、請求項68または69の医薬。
  71. 塩が無水種を含む、請求項68−70のいずれかの医薬。
  72. 以下を含む、請求項1−52または68−71のいずれかに定義されるボロン酸塩を作成する方法:
    該酸のジオールエステルのエーテル溶液にジエタノールアミンを溶解すること、
    沈殿物を形成させ、または沈殿物の形成を起こさせ、その沈殿物を回収すること、
    沈殿した物質を遊離の有機ボロン酸に変換すること、および
    該有機ボロン酸を薬学的に許容される多価金属の塩基と反応させ、塩を形成させること。
  73. エーテルがジエチルエーテルであり、エステルがピナコールエステルである、請求項72の方法。
  74. 請求項72の方法であって、ボロン酸が式(I):
    Figure 2006503903
    [式中、
    X は、H (NH2を形成する)またはアミノ保護基であり、
    aa1 は、Phe、Dpaおよびそれらの全体的または部分的に水素化された類似体から選択される (R) 配置のアミノ酸であり、
    aa2 は、 4 〜 6 員環を有する (S) 配置のイミノ酸であり、
    R1 は、式-(CH2)s-Z{式中、s は2、3または4であり、Z は-OH、-OMe、-OEtまたはハロゲン(F、Cl、BrまたはI)である}の基であり、
    C* は、キラル中心である]
    であり、以下の (A) および (B) を含む沈殿物を回収するまでの方法:
    (A) ボロン酸 (I) およびそのエステルから選択されるボロン酸種のジエチルエーテルの開始溶液をアルコールと組み合わせること、
    ここで、アルコール中の唯一の可能性ある電子供与性ヘテロ原子は酸素であり、この酸素はボロン酸エステル中ではエステル官能基の酸素に対応し、
    開始溶液は、(R) 配置のキラル中心 C* を有するボロン酸種と (S) 配置のキラル中心 C* を有するボロン酸種の両方を含有する、および
    (B) キラル中心 C* が (R) 配置であるボロン酸種を基準に 1.25±0.1 当量であるジエタノールアミンを混合して混合物を形成させること、
    沈殿物が形成されるまで、該ボロン酸種と該ジエタノールアミンとを反応させること、またはそれらの反応を起こさせること、および
    該沈殿物を回収すること。
  75. ジエタノールアミンが、キラル中心 C* が (R) 配置であるボロン酸種を基準に 1.2 〜 1.3 当量の量である、請求項74の方法。
  76. アルコールがジオールである、請求項74または75の方法。
  77. ジオールがピナコールである、請求項76の方法。
  78. 開始溶液中のボロン酸種が、(R)-配置のキラル中心 C* を持つ分子を50%〜60%、および(S)-配置のキラル中心 C* を持つ分子を40%〜50%含む、請求項74−77のいずれかの方法。
  79. 以下により回収した沈殿物を式(I)の酸に変換することをさらに含む、請求項74−78のいずれかの方法:
    該沈殿物をハロ炭化水素およびその組合せから選択される有機溶媒中に溶解すること、および
    得られた有機溶液をpH 3未満の水性酸と共に攪拌し、これにより溶解した沈殿物を式(I)の酸に変換し、蒸発によって式 (I) の酸を回収すること。
  80. 有機溶液と水性酸との接触期間が、実質的な C-B 結合切断を回避するよう十分制限される、請求項79の方法。
  81. 有機溶媒がCH2Cl2およびCHCl3から選択される、請求項79または80の方法。
  82. 塩基が、n 価のカチオンを含み、n:1(ボロン酸:塩基)の化学量で使用される、請求項72−81の方法。
  83. 塩基が水酸化カルシウムである、請求項72−82のいずれかの方法。
  84. 以下を含む、請求項1−52または68−74のいずれかに定義されるボロン酸塩を製造する方法:
    アセトニトリルにボロン酸を溶解すること、
    得られた溶液を薬学的に許容される塩基の水溶液または懸濁液と組み合わせて、該塩基と該ボロン酸とを反応させること、またはそれらの反応を起こさせること、
    乾燥するまで蒸発させ、蒸発残留物を得ること、
    アセトニトリル中に該蒸発残留物を再溶解し、得られた溶液を蒸発させて乾燥すること、および
    前記工程を実質的に乾燥した蒸発残留物を得るために必要な回数だけ繰り返すこと。
  85. 塩のボロン酸成分がCbz-(R)-Phe-(S)-Pro-(R)-Mpg-B(OH)2 である、請求項72−84のいずれかの方法。
  86. 以下を含む、経口医薬製剤を製造する方法:
    請求項1−32のいずれかに定義されるボロン酸と薬学的に許容される多価金属の塩基とを接触させること、および
    得られた産物を経口医薬製剤へと製剤化すること。
  87. 以下により有機ボロン酸を得ることをさらに含む、請求項86の方法:
    請求項1−32のいずれかに定義されるボロン酸のジオールエステルの溶液を作成すること、
    該溶液をジエタノールアミンと組み合わせて、該ジエタノールアミンと該エステルとを反応させ、またはそれらの反応を起こさせ、不溶性沈殿物を形成させること、
    該沈殿物を回収すること、および
    該沈殿物を遊離のボロン酸に変換すること。
  88. 溶液の溶媒がエーテルである、請求項87の方法。
  89. エステルがピナコールエステルである、請求項85または86の方法。
  90. 塩基がマグネシウム塩基である、請求項86−89のいずれかの方法。
  91. 塩基がカルシウム塩基である、請求項86−89のいずれかの方法。
  92. ボロン酸がCbz-(R)-Phe-(S)-Pro-(R)-Mpg-B(OH)2 である、請求項86−91のいずれかの方法。
  93. 該産物がボロネート無水種を含む、請求項86−92のいずれかの方法。
  94. 以下による、経口医薬製剤の製造方法:
    請求項1−32のいずれかに定義され、かつそのジオールエステルまたは該ジオールエステルのエステル交換により製造されるジエタノールアミンエステルの加水分解により産生されるボロン酸と、請求項86−91のいずれかに定義される薬学的に許容される塩基とを反応させること、および
    得られた産物を医薬製剤へと製剤化すること。
  95. ジオールエステルがピナコール、ピナンジオール、またはジエタノールアミンエステルである、請求項94の方法。
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