JP2006502385A - クロノグラフ時計のムーブメント - Google Patents

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Abstract

本発明はクロノグラフ機構を備えたクロノグラフの時計ムーブメントに関し、該クロノグラフ機構は、共にムーブメントの中心に配された、60秒で一回転する第一車(40)と、時を構成するある時間で一回転する第二車(38)とを有するクロノグラフ歯車列、該クロノグラフ歯車列の回転を開始及び停止させる制御装置(48)、及びリセットする装置(50)を有する。このムーブメントにおいて、前記クロノグラフ機構は、作動させると、前記クロノグラフ歯車列の前記第二車(38)を最終可動部材に連結して、前記第二車に取り付けられている表示手段が計測時間の単位と同じ現在時刻の単位を表示するように設計されている切換手段をさらに有している。

Description

本発明はクロノグラフ時計のムーブメントに関する。このようなムーブメントは、従来から一般的に、地板とブリッジとから形成された枠を有し、この枠によって支持されている:
−エネルギー源、
−該エネルギー源から動力を与えられるタイムベース、
−前記タイムベースと同期して回転駆動され、現在時刻の分と時とから選択される時刻単位のための可動部材を有する第一輪列(調速輪列)、並びに
−−60秒で一回転する第一車と、時と分とから選択される、表示される計測時間の単位時間で一回転する第二車とを有し、前記第一輪列の可動部材と同軸に配置される、要求に応じて前記タイムベースと同期して駆動される第二輪列(クロノグラフ輪列)であって、前記第一車と第二車とは、それぞれ計測した時間の秒及び計測した時間の前記選択された単位を示すための、計測した時間を表示する表示手段、例えば針を備えることができるように配置されており、
−前記第二輪列の回転を開始及び停止させる制御装置、及び
−前記表示手段をリセットする装置
を備えたクロノグラフ機構
を有する。
クロノグラフを用いると、その時計ケース上をスライドするように取り付けられた、クロノグラフ機構を制御する1つまたは2つの押しボタンを押すことによって、時間間隔を測定することができる。ボタンを連続して押すことで、クロノグラフ輪列の回転の開始及び停止を確実に行うことができ、その結果、計測を開始し、また、終了することができる。
計測された時間は、クロノグラフ輪列の第一車に取り付けられたクロノグラフ秒針によって表示される。クロノグラフの型によっては、この第一車は30分又は60分で一回転すると共に計測時間表示用の分針を取り付けることのできる車を駆動することもある。この車は、一般に、中心から外れた位置に設けられており、クロノグラフ分針はクロノグラフ秒針よりも小さくなっている。
したがって、計測された時間の分を読み易くするためには、クロノグラフ分針がムーブメントの中央に設けられているのが望ましい。クロノグラフ分針がクロノグラフ秒針と混同されるのを防ぐために、クロノグラフ分針は太くなっているのがよい。その結果、クロノグラフが使用されないときは、クロノグラフ分針が文字盤の正午の位置を隠すことになりがちである。これでは、下側に配された針、即ち、現在時刻を表示するための針によって与えられる情報を読むのに不便である。
前記欠点を克服するのが本発明の目的である。
この目的は、2つの状態を占めることができ、その一方の状態においてクロノグラフ輪列の前記第二車を調速輪列の可動部材に連結して、前記第二車に取り付けられている表示手段が計測時間の単位と同じ現在時刻の単位を表示するようにする切換手段をクロノグラフ機構がさらに有することによって、達成される。
先に記載した、可動部材及び第二車によって表示される時間の単位が分であると都合がよい。その結果、前記切換手段がクロノグラフ輪列の分を表示する車と現在時刻の分を表示するための可動部材とを連結している間は、クロノグラフ輪列に取り付けられている分針は、現在時刻の分を表示するのに対応する位置にあることになる。
より詳しくは、前記切換手段は、現在時刻の分針を担う可動部材に軸支回動可能に取り付けられた復針レバー、前記クロノグラフ輪列の第二車に固定されているカム、及び該カムに当接する前記復針レバーを保持する弾性部材を有する。
先に記載したように、切換手段が完全に動作することを保証するために、クロノグラフ機構は、
−前記第一輪列の前記可動部材と同じ直径を有する第一プレート、及びつめ又はこはぜと協働すると共に前記復針レバーを作動させるためのピンを担う第二プレートを備える隔離可動部材、
−レバーと、該レバー上に回転可能に取り付けられると共にそれぞれ前記隔離可動部材の第一プレートと調速輪列の分針を担う可動部材と咬合することができ、相互に一方向連結機構によって連結されている第一プレート及び第二プレートを有する保持車とを有する保持部材、並びに
−−隔離レバー、及び
−該隔離レバーに軸支回動可能に取り付けられると共に、前記隔離可動部材の第二プレートと協働して該第二プレートを前記第一プレートに関して動かし、また、前記復針レバーを持ち上げてクロノグラフ輪列の第二車と調速輪列の分針を担う可動部材との間の結合を妨げるピンと協働するつめ
を有する隔離制御部材
をさらに有している。
時間測定の開始時には、クロノグラフ秒針と分針とは、計測器が初期化されていることを使用者に知らせるために、ゼロの位置になくてはならない。これは、計測時間を表示する分針が現在時刻を表示する分針と重なり合っていれば、起こり得ない。したがって、動作状態の理解に係る問題が発生するのを防ぐために、クロノグラフ機構は、前記切換手段がクロノグラフ輪列の第二車を調速輪列の可動部材に連結している間、制御装置及びリセット装置を固定するように設計された固定装置をさらに有する。
第一の変形例においては、現在時刻表示用の分針を担う可動部材が現在時刻表示用の分針とクロノグラフ輪列の第二車、即ち、計測時間表示用の分針とを担うように設計されている。この変形例においては、切換手段がクロノグラフ輪列の第二車を調速輪列の可動部材に連結する状態にあるときには、前記第二車によって担われる針と可動部材によって担われる針とは重なり合うことになる。
第二の変形例においては、クロノグラフ輪列の第二車のみが針を有し、固定装置が制御装置を固定している間はこの針が現在時刻の分を示し、固定装置が制御装置を固定していないときはこの針は計測された時間の分を示すようになっている。この例では、提供される情報は減ってしまうが、時計が薄くなって美的外観を向上させる。この例によると、ムーブメントの中心に3本の針、即ち、現在時刻の時を示す針、現在時刻の分と計測された時間の分とを示す針、そして計測された時間の秒を示す針しかないのに、大きな針によって計測された時間の分を表示することができるという利点がある。
本発明の他の特徴及び効果は、添付の図面を参照してなされる以下の記載から明らかになるであろう。
以下の記載において、ある部品の位置は、時刻を参照して限定されることがある。当該位置は、その時刻を表示する時表文字が占める位置に対応する。
図1に示される時計はクロノグラフ型のものである。この時計は、従来技術と同様に、ムーブメントの筐体となり、文字盤12を有するケース10、現在時刻を示す時針14、現在時刻を示す分針16、計測時間を示す分針18、及び計測時間を示す秒針20を有している。
現在時刻の表示は、ムーブメントの部材に接続された時刻設定用の竜頭22を用いて、図示されていない時刻設定用の巻真によって行われる。
計時に関連する機能は、それぞれ2時、4時、8時の位置に配される3つの押しボタン24、26及び28によってなされる。押しボタン24は時間計測の開始及び停止を制御し、押しボタン26は時間計測が中断したときに針18及び20をリセットする。最後に、押しボタン28は、クロノグラフ機構を、その固定位置である第一の状態から、固定されていない第二の状態に動かすためのものである。
後で説明するように、本発明のクロノグラフ機構においては、機構が固定されたときに、現在時刻を示す分針16と計測時間を示す分針18とが重なり合って一緒に回転する。一方、計測時間を示す秒針20は正午を指している。この状態では、押しボタン24と26とは動作していない。
図2は、クロノグラフ機構の状態に応じた様々な押しボタンの効果を示しており、その状態は丸で囲んだ大文字のアルファベットで特定されている。押しボタン24、26及び28を押すことは、図2中でP1、P2及びP3によってそれぞれ示されている。
Aで示され、図4a及び4bに図解される状態に対応する初期状態では、クロノグラフ機構は固定されている。クロノグラフ秒針20は正午を指しており、計測された時間を示す分針18は現在時刻を示す分針16に重ね合わされており、押しボタン24と26とは動作していない。
押しボタンを押すこと(P3)により、クロノグラフ機構の固定が解除される。その結果、計測された時間を示す分針18は現在時刻を示す分針16から離れて12時の位置に並び、計測された時間を示す秒針20に重なる。この状態は図4cに示されており、文字Bによって特定されている。
この状態においては、押しボタン24(P1)と28(P3)とが動作状態にある。押しボタンを押すと(P1)、時間の測定を開始し、計測時間を示す秒針20は回転し始め、計測時間を示す分針18は秒針よりゆっくりと回転し始める。図4dに示され、文字Cによって特定されるこの状態においては、時計の表示は図1に示されているような状態になる。
状態Bにおいて押しボタンを押すと(P3)、クロノグラフ機構はその初期状態Aに戻る。
状態Cにおいては、押しボタン24のみが作動可能状態にある。押しボタンを押す(P1)ことにより時間の測定が停止される。こうして、針18及び20は測定した時間を示す位置で停止し、これは状態Dに対応する。状態Dは、針が0の位置にないという点においてのみ状態Bと相違している。
押しボタンを再度押す(P1)ことにより、時間計測が再開し、クロノグラフ機構は状態Cに戻る。一方、押しボタンを押す(P2)と、針18及び20が正午の位置に戻る。これは状態Bに対応する。
図3〜5を参照して記載されているムーブメントによって行われる変形例においては、現在時刻を示す分針16は用いられていない。その結果、ムーブメントが状態Aにあるときには、現在時刻は現在時刻を示す時針14と分針18とによって示される。それに対して、ムーブメントが他の状態にあるときには、分針18は測定時間を示し、現在時刻の分は現在時刻を示す時針14の位置から推定することになる。
図4及び5においては、図面の情報を過多にするのを防ぐために、ばねは、それが生じる力を示す矢と参照符号Fiとによって、概略的にのみ示されている。ここで、iはばねが作用する部品の参照符号と同じである。ばねは、その殆どが図4bに示されている。
より詳しくは、図4aと図4bとは、状態Aに対応する静止位置にある機構を示しており、図4cと図4dとは、それぞれ図2の状態B及び状態Cに対応する位置にある機構を示している。ムーブメントの文字盤側を示している図4a〜4dにおいては、下側にある部品がより明確に見えるように、これらの図面の1つ又は別のものから、いくつがの部品が除去されており、また、部分的に削除されているものもある。
「車」という用語と「可動部材」という用語は、クロノグラフ輪列の部品と調速輪列の部品とを区別するために使い分けられている。
本発明のムーブメントは、時刻設定機構及びクロノグラフ機構と共に、従来技術の態様で、図示されていない香箱などのエネルギー源、巻き上げひげなどのタイムベース、可動部材29のみが図3及び4に示されている調速輪列、並びに調速輪列をてんぷに連結しててんぷを維持する脱進機を有している。ムーブメントのこのような様々な部品は、地板とブリッジとで形成された枠30上に配されており、ムーブメントの様々な可動部材の相対的な位置関係を確実に保っている。
図3は、ムーブメントの中央部の、針がその周りを回転する軸に対応する軸A−Aを中心とした、図4aの線III−IIIに沿った断面を示している。枠30の文字盤側の面には、管32がしっかりと取り付けられている。該管32は枠30に固定された座部32aと2つの円筒部32bと32cとを有してなっており、その軸は軸A−Aと一致している。座部、円筒部32b、円筒部32cはこの順に配されており、2つの円筒部は肩部32dによって結合されている。そして、以下に説明するように、この管は、可動部材及び車の軸支回転のための固定心棒として機能するように設計されている。
現在時刻の分を示す可動部材34は、管32を中心として軸支回転するように、軸支回転可能に取り付けられている。この可動部材34は、管32の円筒部32bに取り付けられた管34aと、その周縁部に歯状構造体34cを有するプレート34bとを備えている。管34a、プレート34b及び歯状構造体34cは一体に作られている。
その歯状構造体34cによって、可動部材34は、現在時刻の1時間で1回転するように選択された歯数比で、調速輪列の可動部材29と永久的に咬合する。
プレート34bは
・約50°の角度を覆う環状形態の切り抜き部34d(その機能については後述する)、
・接続用の復針レバーが取り付けられる鋲34e、及び
・復針レバー36を中央に戻そうとする、矢印F36(図4b)で概略的に示されたばね
を備えている。
分針を担う車38は、管32の円筒部32cに軸支回転可能に取り付けられている。この車38は図4cにおいてのみ、平面的に見えている。車38は、その周縁部に歯状構造体38bを備えたプレート38aと、管32と係合すると共に、その自由端が露出して、該露出部分に分針16を固定することが十分に可能であるように上方に延びる管38cとを有している。後で説明するように、この分針16は現在時刻と計測時間との両方を表示する。管38cは、プレート38aの下側にも延在する。一般にハート・カムと称され、より詳しくは図4a、4b及び4dにおいて平面的に示されている、カム38dが、ねじ留めか溶接によって、管38cのプレート38aより下側にある部分に固定されている。そして、カム38dの下面は肩部32dに当接している。このカム38dは、後で説明するように、復針レバー36と協働するように設計されている。
ムーブメントは、その部品の参照符号が39から始まる隔離装置を有し、該隔離装置は、管34aに取り付けられた隔離可動部材391、レバー392、レバー392に軸支回転可能に取り付けられた保持輪393、隔離レバー394、及びレバー394に取り付けられているつめ又はこはぜ395を有している。
可動部材391は2枚の重なり合ったプレート391a及び392bと、プレート391aに固定されたピン391eとを有している。この2枚のプレートは相互に強固に接続されており、その周縁部に、それぞれ参照符号391cと391dとで示される歯状構造体を備えている。下方にあるプレート391aは、図4aに明らかに示されているように、狼歯を備えている。一方、上方にあるプレート391bの歯状構造体391dは、歯状構造体34cと同数、同形状、及び同半径の歯からなっている。ピン391eは切り抜き部34dに係合しており、復針レバー36のところまで延在している。
保持レバー392は枠30に取り付けられており、その中央部を中心として回動する。この保持レバーはその一端に車393が取り付けられており、この車は保持レバー392に打ち込まれた鋲392aを中心として回転する。保持レバー392の他端は、後で説明するように、保持レバー392の動きを制御する突端を形成している。ばねF392は突端392bを支持面に押し付けるように作用する。
図3に概略的に示されているように、車393は、こはぜ393cによって相互に接続される2枚のプレート393aと393bとを有しており、それぞれ、歯状構造体34cと391dと咬合することができるようになっている。こはぜ393cは、可動部材34が時計方向に回転すると、プレート393bが可動部材391を回転駆動するように該こはぜが固定されるように、設計されている。逆に、可動部材391が時計方向に回転すると、プレート393bのみが駆動され、こはぜ393cはプレート393bと393aとの連結を外すように機能する。
レバー394(図4a)は、
−体部394aを有し、該体部は、レバー394の体部394aの一端に設けられた孔394bに、枠30に固定された参照符号の付いていない鋲が嵌合することによって枠30に回動可能に取り付けられており、
−前記孔394bの近傍に位置する、レバー394の動きを制御するための突端394c、
−前記孔394bが設けられた端部と反対側の端部において前記体部に打ち込まれ、それを中心としてつめ395が回動する鋲394d、及び
−留め部材を形成してつめ395の動きを制限するピン394e
を有している。
レバー394は、ばねF394の作用と支持面に当接する突端394cとによって位置決めされている。ばねF395はピン394eへのつめ395の当接を維持するように力を及ぼす。
隔離可動部材391は、歯状構造体391cへのつめ395の係合によって、可動部材34に関して約45°の角度で動くことができる。この動きの間、切り抜き部34dを自由に動くことのできるピン391eは、その自由端が外側に向かって後ろに引かれるように復針レバー36を持ち上げている。
後で説明する手段によってクロノグラフ機構が固定されると、復針レバー36をカム38dに押し付けるように力を及ぼすばねF36によって位置を定められている復針レバー36は、可動部材34と車38との連結部材としての機能を果たし、その結果、可動部材34と車38とは相互に固定されて回転することになる。これによって、車38の管38cに取り付けられている分針18は、現在時刻の分を表示することになる。
時間を計測するために、図示されているムーブメントは、図5に示され、図3にも部分的に示されている管32に回転可能に取り付けられているクロノグラフ秒針を担う車40と、すべり歯車42(図3及び図4c)を有している。車40は、管32及び枠30に軸支回転可能に取り付けられた心棒40a、該心棒40aにねじ留めされ、歯状構造体を備えたプレート40b、やはり心棒40aにねじ留めされたカム40c、及び駆動指状体41を有している。
クロノグラフ機構は、さらに、クロノグラフ機構が状態Cにあるときに車40を、該車40が1分間に1回転の速度で回転駆動されるように、動的に調速輪列に連結する車を備えた、図示されていない連結機構を有している。このような連結機構は、当業者にはよく知られている。
すべり歯車42は、枠30のブリッジ、及びそれ自体枠30上で軸支回動する(後でより詳しく記載する)レバー44に打ち込まれた、オリーブ形のほぞ穴(olive jewel-hole)を備えた宝石43に回転可能に取り付けられた心棒42a(図3)を有している。すべり歯車は、さらに、それぞれ指状体41と車38と協働する2つの車42bと42cとを有している。レバー44が占める位置によって、指状体41が移動した後の空間に車42bがある場合と、そうでない場合とがある。さらに、車42cは、永久的に歯状構造体38bと咬合する。ばねF44の効果によって、レバー44はムーブメントの中央方向に動こうとする(図5)。
クロノグラフ機構が状態B、C及びDのいずれかの状態にある場合には、復針レバー36はピン391eによって持ち上げられ、カム38dには当接していない。こうして、可動部材34と車38とは、固定されて共に回転することはない。さらに、機構が状態Cにあるときには、心棒42aは軸A−Aに平行に配置され、その車42bは指状体41によって、車40の1回転に対して一歯の速度で回転駆動される。換言すれば、すべり歯車42は、計測時間の秒を表示するための車40と車38との間の結合部材の機能を果たし、クロノグラフ機構が状態C又はDにあるときに車38が計測時間の分を表示するようになる。
復針レバー36、ばねF36、カム38dによって形成される結合部材と、すべり歯車42とは、共に切換手段の機能を果たす。
現在時刻の分を示すための可動部材34は、調速輪列に駆動されて永久的に回転し続けるので、隔離可動部材391もそれと共に動かなくてはならない。そうでなければ、復針レバー36を制御することができなくなる。したがって、保持車393は可動部材34の歯状構造体34c、及び隔離可動部材391の歯状構造体391dと咬合するように作られている。2まいのプレート393aと393bとは、こはぜ393cによって、回転中、相互に連結されている。
図2において定義される機能を行うために、図4及び図5に示されているクロノグラフ機構は、歯車列と前記隔離装置との外に:
−時間計測機能を作動又は停止させるスイッチであって、その構成部品が46で始まる参照符号を付されているスイッチ、
−時間計測の開始及び停止を制御する制御装置であって、その構成部品が48で始まる参照符号を付されている制御装置、及び
−時間計測カウンターを再初期化するリセット装置であって、その構成部品が50で始まる参照符号を付されているリセット装置、
を有している。
これらの装置は相互作用しており、部品によっては、別の装置ではなく、ある装置の部品を形成すると恣意的に定義されたものもあることに注意されたい。
切換装置46は押しボタン28によって制御される。この切換装置によって分針16はゼロに戻り、押しボタン24が動作状態になる。この目的のために該切換装置は(図4a参照):
−・枠30を貫通すると共に図5に示されている指状体461dを有する軸と係合する孔461cを備えた頭部461b、嘴状体461e、翼状体461fとピン461hを備えた翼状体461g、及び尾状体461jを有する鳥形体461aであって、前記頭部はムーブメントの中央側に配されており、尾状体461jはムーブメントの周縁部の、7時の位置の近傍に配されている鳥形体、
・尾状体461jに軸支回動可能に取り付けられると共に7時の位置から9時の位置に渡ってムーブメントの周縁部に延在するレバー461kであって、該レバー461kの占める位置によって押しボタン28が作動状態にあるときに、該押しボタン28が移動する通路上にある場合とない場合とがあるように配されたピン461mと、その固定されていない方の端部に配された留め具部材461nとを備えているレバー、並びに
・前記レバー461k上に軸支回動可能に取り付けられ、その動きが前記留め具部材461nによって制限されるつめ461p
を有する切換部材461;
−前記つめ461pの回転において制御され、462aを中心として枠30上を回転し、前記レバー392の突端392b及び前記レバー394の突端394cと協働する、例えば七つ車462等の、概略的に図示された切換カム;並びに
−その中央部で枠30に軸支回動可能に取り付けられた細長い形状の体部464aを有する連動レバー464であって、該体部の端部の一方には七つ車462の柱と協働するように配された突端464bを備え、端部の他方は鋲465がその中をスライドして制御装置48と協働する第一の細長い孔464cと、それ自体は枠30に固定されてレバーをムーブメントの平面内に位置させるための、頭の付いたピン466が収容される第二の細長い孔464dを有する連動レバー
を有する。
切換装置46の構成部品は図4bに概略的に示されているばねによって位置を定められている。より詳しくは、
−鳥形体461aはばねF461aによって、
−レバー461kは、押しボタン28が押されると該レバーを戻す方向に力を及ぼすばねF461kによって、
−つめ461pは、該つめがピン461nに押し付けられた状態を維持するばねF461pによって、
−体部464aは、突端464bを七つ車462に押し付けるばねF464aによって、
−鋲465は、該鋲を第一の細長い孔464cの外側内壁に押し付けるばねF465によって
位置を定められている。
制御装置48は図5により詳しく示されており、
−・2時から7時の位置に渡ってムーブメントの周縁部に配されている体部481aであって、枠30の4時よりわずかに下の位置にある481bを中心として軸支回動し、鋲465の軸部分中に延在している屈曲部481cをその一端に備えた体部、及び
・前記体部481aの他端に軸支回動可能に取り付けられたつめ481d(その機能については後で説明する)
を有する制御レバー481、並びに
−前記つめ481dによって駆動され、図示されていないクロノグラフの連結機構を制御すると共にその指状体461dによって切換部材461の位置を定める、例えば、七つ車型のカム482
を有する。
この制御装置48の構成部品はばねによって位置決めされている。より詳しくは、
−体部481aは、押しボタン24が押されたときに該体部を戻そうとする力を及ぼすばねF481aによって、
−つめ481dは、該つめをカム482に押し付けるばねF481dによって
位置を定められている。
リセット装置50は
−枠30の周縁部に軸支回動可能に配されて4時から6時の位置に渡って延在し、4時の位置の近傍にあるその端部に押しボタン26と協働するピン501aを備え、他端にピン461hと協働する溝501bを備えたリセットレバー501(図4a)、及び
−七つ車462の近傍に配されて分針をリセットし、ムーブメントの中心部にまで延在して、
・七つ車462と協働する突端502b、及び
・翼状体461fと協働するピン502c
を有する支持面502aによってカム38dと協働する復針レバー502、並びに
−枠30の反対側の面においてカム482の近傍に軸支回動可能に取り付けられた、秒針をリセットするために復針レバー503(図5)であって、
・カム482と協働する突端503a、
・ピン44aによって該ピンを有するレバー44と協働する保持指状体503b、及び
・カム40cに当接することによって秒針をゼロに戻す支持面503c
を備えた復針レバー
を有している。
リセット装置50の構成部品はばねによって位置決めされている。より具体的には、
−レバー501は、押しボタン26が押されると該レバーを戻す方向の力を及ぼすばねF501によって、
−復針レバー502は、支持面502aをカム38dに押し付けるばねF502によって、そして
−復針レバー503は、該復針レバーをカム40cに押し付けるばねF503によって
位置を定められている。
ムーブメントは、さらに、分針用の車38の管38cに軸支回転可能に取り付けられた現在時刻の時を表示するための可動部材52を有している。可動部材52には、現在時刻を示す時針14が取り付けられている。可動部材52は日の裏装置によって可動部材34に動的に連結されており、日の裏装置はその動きを12によって分割する。図面が情報過多になるのを避けるために、この日の裏装置は図示されていない。
クロノグラフ機構が静止しているとき、即ち、図2において定義された状態Aであるとき、その構成部品は、図4a、4b及び5に示されている位置にある。より詳しくは、保持レバー392の突端392bは、ばねF392の効果によって、七つ車462の2つの柱の間に入り込み、保持車393が歯状構造体34c及び391dと咬合しないようになる。レバー394の突端394cもばねF394の力によって2つの柱の間に入り込み、つめ395は歯状構造体391cから退避した位置にある。こうして、ばねF36の作用によって、復針レバー36はカム38dに当接する。結果として、計測時間を表示する分針用の車38は、現在時刻の分針用の可動部材34と同期して回転する。
前記連動レバー464は、その突端464bとばねF464aの作用とによって、七つ車462の柱に当接し、鋲465が押しボタン24と屈曲部481cとの間に入らないように、即ち、押しボタン24が作動しないようになっている。さらに、押しボタン26を押すとレバー501が軸支回動するが、該レバーが他の部品に作用することはない。
押しボタン28を押すとピン461mが作動して、該ピンと共にレバー461kを駆動し、クロノグラフ機構の動作を開始させる。より正確には、レバー461kが傾斜することによってつめ461pを動かし、それがさらに七つ車462を回転させて、以下のような動きを起こさせる。このような動きは、実際には同時に起こるか、記載の順に起こる。
−保持レバー392の突端392bが柱によって持ち上げられ、それによって、保持車393が歯状構造体34c及び391dと咬合する。
−レバー394の突端394cが持ち上げられ、つめ395が時計回りに回転する歯状構造体391cと咬合して可動部材391を時計回りに回動させ、単一のプレート393bと可動部材34と咬合しているプレート393aとは、こはぜ393cによる連結が外される。
−可動部材34に関する可動部材391の相対的な動きの間に、ピン391eは復針レバー36を持ち上げる。その結果、車38のカム38dは可動部材34と同期しなくなる。
−ばねF502の作用によって、復針レバー502の突端502bが七つ車462の2つの柱の間に落ち込み、支持面502aがカム38dと協働して、計測時間表示用の分針18が取り付けられた車38が該分針を正午の位置に移動させる。
−そして、ばねF464aの作用によって、連動レバー464の突端464bが七つ車462の2つの柱の間に落ち込み、鋲465を押しボタン24と屈曲部481cとの間の位置に移動させる。
このようにして、機構は、図2で定義され、図4cに示されている状態Bになる。復針レバー36とカム38dとで形成される連結部材は、もはや、車38と可動部材34とを連結していない。このように、切換装置46は制御部材の一部として動作して、連結部材を作動させなくする。
この状態において、押しボタン24と28とを操作することができる。押しボタン28を再び押すと、レバー461kが傾斜してつめ461pを動かす。これによって七つ車462が動いて、以下のような動きを起こさせる。これらは実際には同時に起こるか、記載の順に起こる。
−ばねF392の作用によって、保持レバー392の突端392bが七つ車462の2つの柱の間に落ち込み、車393が歯状構造体34c及び391dから離れる。
−七つ車の柱によって突端502bが持ち上げられ、復針レバー502がカム38dから離れる。
−突端394cが2つの柱の間に再び落ち込み、ばねF394の作用によって、レバー394が図4aに示されている位置に戻る。
−ばねF36の作用によって、復針レバー36が傾斜してピン391eに当接する。これによって隔離可動部材391が動いてカム38dに当接し、分針38が再び現在時刻の分を表示するまで車38を動かす。
−そして、連動レバー464の突端464bが七つ車462の柱によって持ち上げられ、鋲465が屈曲部461cと押しボタン24との間の空間から離れる。
このようにして、機構は図4aに示されている状態Aに戻る。
図4cに示されている状態Bから、時間計測を開始させる押しボタン24を押すことも可能である。より具体的には、押しボタン24は鋲465に当たって、屈曲部481cに当接するまで鋲を第一の細長い孔464cの中を滑って移動させる。これによって、レバー481の体部481aが回動する。図5により具体的に示されているそのつめ481dは、カム482を1歯分回転させる。カム482のこの動きによって次に記載する動きが引き起こされる。これらの動きは実際には同時に起こるか、記載の順に起こる。
−図5に示されている復針レバー503が、その突端503aを介して持ち上げられ、支持面503aがカム40cから離れる。
−クロノグラフ連結機構が連結車を調速輪列とクロノグラフ秒針用の車40との両方に咬合させ、クロノグラフ秒針用の車40が回転駆動されるようにし、それと共にクロノグラフ秒針も動き始める。
−保持指状体503bがピン44aをレバー44から解放し、ばねF44によってレバー44が回動して、車42bが指状体41通った後の空間に来るように位置づけられる。このような配置によってすべり歯車42が回転し、この回転によって、分針用車38が1分間に1歯の速度で回転する。
−そして、カム482の柱によって指状体461dが持ち上げられ、これによって、切換部材461の体部461a(図4b参照)とレバー461kとが傾斜する。その結果、押しボタン28が当接する位置からピン461mが外れて押しボタン28が作動しなくなる。さらに、翼状体461fがピン502cによって復針レバー502を持ち上げ、これによって分針用車38が回転することができるようになる。
さらに、体部461aが回動することによって、そのピン461hをリセットレバー501の溝501bに入れる。この動作の間、復針レバー503を介して制御装置53によって制御されるすべり歯車42によって形成される連結部材は、作動停止状態から作動状態に移行する。
こうして、機構は図4dに示される位置を占め、これは、図2の状態Cに対応する。この状態においては、押しボタン24のみが作動可能状態にある。事実、ピン461mは押しボタン28が当接する位置から外れており、押しボタン28が作動しなくなっている。さらに、溝502bがピン461hを解放したとしても、その位置がカム482の柱に当接している指状体461dによって定められる体部461aは依然としてこの位置にある。換言すれば、押しボタン26を押しても何の効果もない。
押しボタン24を押すと、該ボタンは鋲465に当たり、鋲は第一の細長い孔464cの中を滑って行って屈曲部481cを押す。屈曲部が押されることによってレバー481が軸支回動する。そのつめ481d(図5参照)はカム482を1歯分回転させる。カム482のこの動きによって次のような動きが引き起こされる。これらの動きは実際には同時に起こるか、または記載の順に起こる。
−クロノグラフ連結機構が動かされ、クロノグラフ秒針用車40が調速輪列から外れる。即ち、クロノグラフ秒針用車が停止する。
−指状体461dがカム482の柱に当接する状態から2つの柱の間にある状態に移行する。しかしながら、体部461aはレバー501の溝501bに入り込んでいるピン461hによって固定されているので、この移行に際して体部461aと指状体461dとが回動することはない。
−そして、復針レバー502の突端502aは、七つ車462の2つの柱の間にある。ここで、ピン502cが体部461aの翼状部461fに当たっているので、突端は位置を変えていない。
復針レバー503は、保持復針レバー502に類似の手段によって保持されているが、図面が情報過多になるのを避けるために図示されていない。このようにして、クロノグラフ機構は図2の論理チャートの状態Dにある。図示されていないこの状態では、押しボタン24及び26を操作することが可能である。押しボタン24を押すことによって時間計測が開始され、カム482がもう1歯分回転して機構は状態Cに戻る。こうして、クロノグラフ連結機構は再び連結され、一方、復針レバー503の突端503aと指状体461dとはカム482の柱に当接している。
機構が状態Dにあるときには、押しボタン26を押すことによってレバー501が動き、これが回動によってピン461hを解放する。指状体461dはカム482の2つの柱の間にあるので切換部材461を保持するものはもはやなく、ばねF461aが切換部材461を図4bに示されている位置に戻す。さらに、復針レバー502はもはや翼状体461fによって保持されておらず、その結果、ばねF502が復針レバー502を傾斜させてカム38dに当接させる。これによって、分針18はゼロにリセットされる。
類似の過程が復針レバー503に適用されると、カム40cも、計測時間を示す秒針20を正午の位置に戻す力を受ける。こうして、クロノグラフ機構は、再び、先に定義した状態Bにあり、押しボタン28を押して機構を状態Aに戻すことができる。状態Aにおいては、押しボタン24及び26を作動させることはできず、分針18は現在時刻の分を表示している。状態Bにあっては、押しボタン24を押して新しい時間計測を開始することも可能であり、その場合、機構は状態Cになる。
図3〜5を参照して記載した機構は分針を1本しか有しておらず、該分針は現在時刻及び計測した時間のいずれかを表示する。わずかな変更を加えることによって、図1に示されているように、針16に永久的に現在時刻の分を表示させ、針18が計測した時間の分を表示するようにすることも可能である。この変更を行うためには、可動部材34に、文字盤の方向に延在する管を設け、針16を有するその端部を車38の管38cと管32との間に挿入しさえすればよい。
本発明の範囲から外れることなく、クロノグラフ機構の部材の構成部品が他の形態を取り、全く異なるように相互作用する、他の多くの変形例を考えることもできる。例えば、七つ車462及び482の代わりに、軸支回動するカムを使用することもできる。可動部材42の代わりに、軸及び/又は摩擦継手装置を使用することも可能であろう。
また、現在時刻を示す時針を中心から外れた位置に移し、計測した時間を示す分針及び秒針、並びに現在時刻を示す分針のみをムーブメントの中央に残すように設計することも完全に可能である。
現在時刻を示す時針及び計測した時間を示す時針を中央に配するのであれ、中央から外すのであれ、本明細書に記載してきた原理を両表示に適用することができるのも明らかである。
記載してこなかった変形例において、切換装置46と、その結果として押しボタン28を使用せず、押しボタン26が押されたときに秒針20が回転を始め、一方、分針18が分針16に重なっていた位置から正午の位置へと動くようにすることも可能である。
以上に記載してきたように、本発明の主題をなすクロノグラフ機構の特徴によって、計測した時間を示す分針及び/又は時針が、クロノグラフ機構が動作していない間、文字盤上の表示を煩雑にしない時計を作ることができる。さらに、本発明のクロノグラフ機構は、時間計測を行わないときには、開始、停止及びリセット機能を固定することができる。
図1は、時間計測を行っている最中の、本発明のムーブメントを取り付けた時計を示している。 図2は、本発明のムーブメントの論理動作流れ図である。 図3は、本発明のムーブメントの断面図である。 図4aは、図2の流れ図において規定されたある段階に対応する状態にあるムーブメントの文字盤側を示している。 図4bは、図2の流れ図において規定されたある段階に対応する状態にあるムーブメントの文字盤側を示している。 図4cは、図2の流れ図において規定されたある段階に対応する状態にあるムーブメントの文字盤側を示している。 図4dは、図2の流れ図において規定されたある段階に対応する状態にあるムーブメントの文字盤側を示している。 図5は、クロノグラフ機能が固定されたときの、ムーブメントの背面カバー側を示している。

Claims (7)

  1. 枠(30)を有し、該枠によって支持されている:
    −エネルギー源、
    −該エネルギー源から動力を与えられるタイムベース、
    −前記タイムベースと同期して回転駆動され、現在時刻の分と時とから選択される時刻単位のための可動部材を有する第一(調速)輪列、並びに
    −−60秒で一回転する第一車(40)と、時と分とから選択される、表示される計測時間の単位時間で一回転する第二車(38)とを有し、前記第一輪列の可動部材と同軸に配置される、要求に応じて前記タイムベースと同期して駆動される第二(クロノグラフ)輪列であって、前記第一車と第二車とは、それぞれ計測した時間の秒及び計測した時間の前記選択された単位を示すための、計測した時間を表示する表示手段を備えることができるように配置されており、
    −前記第二輪列の回転を開始及び停止させる制御装置(48)、及び
    −前記表示手段をリセットする装置(50)
    を備えたクロノグラフ機構
    を有するクロノグラフ時計のムーブメントにおいて、
    前記クロノグラフ機構が、2つの状態を占めることができ、その一方の状態においてクロノグラフ輪列の前記第二車(38)を調速輪列の可動部材に連結して、前記第二車に取り付けられている表示手段が計測時間の単位と同じ現在時刻の単位を表示するようにする切換手段をさらに有することを特徴とするクロノグラフ時計のムーブメント。
  2. 前記現在時刻の単位と前記計測時間の単位とが分であることを特徴とする、請求項1に記載のムーブメント。
  3. 前記切換手段が、前記可動部材(34)に軸支回動可能に取り付けられる復針レバー(36)、前記第二車(38)に固定されるカム(38d)、及び前記復針レバー(36)が前記カム(38d)に当接するように保持する弾性部材を有することを特徴とする、請求項2に記載のムーブメント。
  4. 前記ムーブメントが、さらに、
    −前記第一輪列の前記可動部材(34)と同じ直径を有する第一プレート(391b)、及びつめと協働すると共に前記復針レバー(36)を作動させるためのピン(391e)を備えた第二プレート(391c)を有する隔離可動部材(391)、
    −レバー(392)と、該レバー(392)上に回転可能に取り付けられると共にそれぞれ前記隔離可動部材(391)の第一プレート(391b)と調速輪列の分針を担う可動部材(34)と咬合することができ、相互に一方向連結機構(393c)によって連結されている第一プレート(393b)及び第二プレート(393a)を有する保持車(393)とを有する保持部材、並びに
    −−隔離レバー(394)、及び
    −該隔離レバー(394)に軸支回動可能に取り付けられると共に、前記隔離可動部材(391)の第二プレート(391c)と協働して該第二プレートを前記第一プレート(391b)に関して動かし、また、前記復針レバー(36)を持ち上げて前記第二輪列の第二車(38)と調速輪列の分針を担う可動部材(34)との間の結合を妨げる前記ピン(391e)と協働するつめ(395)
    を有する隔離制御部材(38)
    を備えていることを特徴とする、請求項3に記載のムーブメント。
  5. 前記クロノグラフ機構が、前記切換手段が前記第二輪列の第二車(38)を前記可動部材(34)に連結している間、前記制御部材(48)を固定するように設計された固定装置(464)をさらに有することを特徴とする、請求項2〜4項のいずれか一項に記載のムーブメント。
  6. 前記可動部材(34)が現在時刻の分を示す針(16)を有し、前記第二車(38)が計測時間の分を示す針(18)を有し、前記固定装置が制御装置を固定している間は、前記切換手段が、前記二本の針(16, 18)が重なり合うように前記第一輪列の可動部材(34)に関して前記第二車(38)を位置づけることを特徴とする、請求項5に記載のムーブメント。
  7. 前記第二車(38)のみが分針(18)を有し、前記固定装置(464)が制御装置(48)を固定している間は該分針が現在時刻の分を表示し、前記固定装置(464)が制御装置(48)を固定していないときは計測された時間の分を表示することを特徴とする、請求項5に記載のムーブメント。
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